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特開2017-123077電子文書端末、署名認証システム、署名認証方法及び電子文書端末用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-123077(P2017-123077A)
(43)【公開日】2017年7月13日
(54)【発明の名称】電子文書端末、署名認証システム、署名認証方法及び電子文書端末用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20170616BHJP
【FI】
   G06T7/00 570
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2016-2150(P2016-2150)
(22)【出願日】2016年1月8日
(11)【特許番号】特許第6111346号(P6111346)
(45)【特許公報発行日】2017年4月5日
(71)【出願人】
【識別番号】397038266
【氏名又は名称】株式会社スカイコム
(74)【代理人】
【識別番号】100197734
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】柴田 信彦
【テーマコード(参考)】
5B043
【Fターム(参考)】
5B043AA09
5B043BA06
5B043DA07
5B043FA07
5B043GA17
5B043GA18
5B043HA01
5B043HA05
(57)【要約】
【課題】電子文書における署名の入力の簡便性を向上させるとともに、署名の個人特定の認証能力を高めた電子文書端末、署名認証システム、署名認証方法及び電子文書端末用プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】電子文書を利用するための電子文書端末100は、電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、電子文書とともに表示し、表示された書影入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付け、入力された手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子文書を利用するための電子文書端末であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
表示された前記署名入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
を備えることを特徴とする電子文書端末。
【請求項2】
前記電子文書とは異なる他の電子文書に、入力された前記手書き署名データを使用して認証する署名認証手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子文書端末。
【請求項3】
前記署名認証手段は、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行する、ことを特徴とする請求項2に記載の電子文書端末。
【請求項4】
電子文書を利用するための電子文書端末と、
前記電子文書端末と通信可能に接続された認証サーバとから構成される電子文書システムであって、
前記電子文書端末は、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、当該電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
前記表示された署名入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
前記認証用データを送信する認証用データ送信手段と、
を備え、
前記認証サーバは、
前記認証用データを受信する認証用データ受信手段と、
前記受信した認証用データに基づいて、前記手書き署名データのユーザ認証を実行する署名認証手段と、
を備えることを特徴とする署名認証システム。
【請求項5】
電子文書を利用するための電子文書端末が実行する署名認証方法であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップと、
表示された前記署名入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップと、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップと、
を備えることを特徴とする署名認証方法。
【請求項6】
電子文書を利用するための電子文書端末に、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップ、
表示された前記署名入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップ、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップ、
を実行させることを特徴とする電子文書端末用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子文書を利用するための電子文書端末、署名認証システム、署名認証方法及び電子文書端末用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、業務の効率化やコスト低減の一環として、従来は紙媒体で行われたデータや資料等の各種書類を電子化した電子文書の利用が進んでいる。このような電子文書において、文書の作成者や閲覧者による署名の入力が必要になる場合が増加している。このような場合、署名をする人物は、手書きの署名を、署名する電子文書とは異なるウインドウに入力し、この署名を画像として、電子文書に登録することが行われている(例えば、非特許文献1)。
【0003】
このような構成では、署名を電子文書とは異なるウインドウに入力することは、署名をする人物にとって手間がかかる。そのため、このような手間を無くすために、電子文書の所定領域に、署名の入力を受け付ける署名入力領域を設ける構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−87273号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】山口ひろ美、“PDFに手書き署名を挿入できる「プレビュー」の機能が超便利 Mac”、[online]、KADOKAWA CORPORATION、[平成27年12月20日]、インターネット<URL:http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/200/200026/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、署名の画像を登録する構成においては、画像を電子文書中に挿入するのみであるため、署名の人物と、署名を挿入した人物とが同一人物であるか否かの特定が疑わしく、認証が不十分であった。また、特許文献1の構成であっても、入力受け付けた署名を行った人物と、署名の人物とが同一人物であるか否かの認証が困難であった。
【0007】
本発明の目的は、電子文書における署名の入力の簡便性を向上させるとともに、署名の個人特定の認証能力を高めた電子文書端末、署名認証システム、署名認証方法及び電子文書端末用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0009】
第1の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
表示された前記署名入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
を備えることを特徴とする電子文書端末を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明によれば、電子文書を利用するための電子文書端末は、前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示し、表示された前記署名入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付け、入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する。
【0011】
ここで、第1の特徴に係る発明は、電子文書端末のカテゴリであるが、方法又はプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【0012】
第2の特徴に係る発明は、前記電子文書とは異なる他の電子文書に、入力された前記手書き署名データを使用して認証する署名認証手段と、
を備えることを特徴とする第1の特徴に係る発明である電子文書端末を提供する。
【0013】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である電子文書端末は、前記電子文書とは異なる他の電子文書に、入力された前記手書き署名データを使用して認証する。
【0014】
第3の特徴に係る発明は、前記署名認証手段が、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行する、ことを特徴とする第2の特徴に係る発明である電子文書端末を提供する。
【0015】
第3の特徴に係る発明によれば、第2の特徴に係る発明である電子文書端末は、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行する。
【0016】
第4の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末と、
前記電子文書端末と通信可能に接続された認証サーバとから構成される電子文書システムであって、
前記電子文書端末は、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、当該電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
前記表示された署名入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
前記認証用データを送信する認証用データ送信手段と、
を備え、
前記認証サーバは、
前記認証用データを受信する認証用データ受信手段と、
前記受信した認証用データに基づいて、前記手書き署名データのユーザ認証を実行する署名認証手段と、
を備えることを特徴とする署名認証システムを提供する。
【0017】
第4の特徴に係る発明によれば、電子文書を利用するための電子文書端末と、前記電子文書端末と通信可能に接続された認証サーバとから構成される電子文書システムは、前記電子文書端末が、前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、当該電子文書とともに表示し、前記表示された署名入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付け、入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶し、前記認証用データを送信し、前記認証サーバが、前記認証用データを受信し、前記受信した認証用データに基づいて、前記手書き署名データのユーザ認証を実行する。
【0018】
ここで、第4の特徴に係る発明は、署名認証システムのカテゴリであるが、方法又はプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【0019】
第5の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末が実行する署名認証方法であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップと、
表示された前記署名入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップと、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップと、
を備えることを特徴とする署名認証方法を提供する。
【0020】
第6の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末に、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップ、
表示された前記署名入力欄に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップ、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップ、
を実行させることを特徴とする電子文書端末用プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、電子文書における署名の入力の簡便性を向上させるとともに、署名の個人特定の認証能力を高めた電子文書端末、署名認証システム、署名認証方法及び電子文書端末用プログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、署名認証システム1の概要を示す図である。
図2図2は、署名認証システム1の全体構成図である。
図3図3は、電子文書端末100の機能ブロック図である。
図4図4は、電子文書端末100が実行する署名登録処理を示すフローチャートである。
図5図5は、電子文書端末100が実行する改竄防止処理を示すフローチャートである。
図6図6は、電子文書端末100が実行する署名再利用処理を示すフローチャートである。
図7図7は、電子文書端末100が表示する署名入力領域を示す図である。
図8図8は、電子文書端末100が表示する領域外入力通知を示す図である。
図9図9は、電子文書端末100が表示する署名相違警告通知を示す図である。
図10図10は、電子文書端末100が表示する改竄警告通知を示す図である。
図11図11は、電子文書端末100が表示するパスワード入力画面を示す図である。
図12図12は、電子文書端末100が表示するパスワード相違通知を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0024】
[署名認証システム1の概要]
本発明の概要について、図1に基づいて説明する。図1は、本発明の好適な実施形態である署名認証システム1の概要を説明するための図である。署名認証システム1は、電子文書端末100から構成される。なお、署名認証システム1は、電子文書端末100と、認証サーバとから構成されても良い。また、複数の電子文書端末100から構成されていても良い。また、各装置は、実在する装置又は仮想的な装置の何れか又は双方により実現されても良い。
【0025】
電子文書端末100は、電子文書の表示が可能な端末装置である。電子文書端末100は、例えば、携帯電話、携帯情報端末、パーソナルコンピュータに加え、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ等の電化製品である。なお、以下の説明において、電子文書端末100は、電子文書としてPDF形式の電子文書を表示するものとして説明する。電子文書端末100は、他の形式の電子文書に対して、後述する各処理を実行しても良いことは言うまでもない。
【0026】
はじめに、電子文書端末100は、ユーザが所望する電子文書を表示する。電子文書端末100は、表示した電子文書内に、署名入力欄を表示し、この署名入力欄への手書き署名データの入力を受け付ける(ステップS01)。すなわち、電子文書端末100は、電子文書内の所定位置に、ユーザからの手書き署名データの入力を受け付ける署名入力欄を、電子文書とともに表示する。電子文書端末100は、署名入力欄への手書き署名データの入力を、ユーザのタッチ入力やペン入力により受け付ける。タッチ入力とは、例えば、ユーザの指による押圧操作による入力であってよいし、ペン入力とは、専用のスタイラス等による入力であってよい。
【0027】
ここで、署名入力欄は、電子文書の任意の場所に、電子文書の作成者等が、予め定義可能であってよい。すなわち、署名入力欄は、電子文書の作成者等の入力に応じて、電子文書の所定の箇所に予め設定されてよい。
【0028】
電子文書端末100は、入力を受け付けた手書き署名データに基づいて、署名入力欄に署名を描画する(ステップS02)。電子文書端末100は、署名入力欄内に入力された手書き署名データを描画する一方で、署名入力欄外に入力された手書き署名データを描画せず、署名入力欄外に署名の一部又は全てが入力された旨を示す領域外警告通知を表示する。
【0029】
電子文書端末100は、入力を受け付けた署名の手書き署名データを含む所定のデータを、ユーザ認証が可能となるように、認証用データとして記憶する。電子文書端末100は、署名入力欄内に入力された手書き署名データと、署名入力欄外に入力された手書き署名データとを認証用データとして記憶する(ステップS03)。認証用データとは、描画した署名画像、タッチ入力のストローク情報、筆圧、入力が行われた電子文書端末100の位置情報、電子文書端末100の識別番号、署名を実施した場所の情報、ペン種別、描画した署名を手書き文字認識したテキスト情報等が含まれる。テキスト情報には、文字認識した文字列や手書き署名の画像が含まれる。この認証用データは、例えば、共通鍵暗号方式等により暗号化される。また、認証用データは、複数の署名入力欄が存在する場合、各署名入力欄に其々認証用データを記憶する。
【0030】
電子文書端末100は、上述したステップにおいて入力された電子文書とは異なる他の電子文書又は同一電子文書における他の署名入力欄に、以前に記憶した手書き署名データの入力を受け付けたか否かを判断し、入力を受け付けた場合、ユーザ認証を実行し、手書き署名データの入力を実行する(ステップS04)。ユーザ認証とは、例えば、認証用データに含まれるパスワードや、端末の識別子や、入力場所が一致するか否かの何れか又は複数の組み合わせに基づいて行われる。
【0031】
以上が、署名認証システム1の概要である。
【0032】
[署名認証システム1のシステム構成]
図2に基づいて、署名認証システム1のシステム構成について説明する。図2は、本発明の好適な実施形態である署名認証システム1のシステム構成を示す図である。署名認証システム1は、電子文書端末100から構成される。なお、上述した通り、署名認証システム1は、電子文書端末100、認証サーバ、公衆回線網(インターネット網や第3、第4世代通信網)から構成され、電子文書端末100と認証サーバとが通信可能に接続されていても良い。また、各装置は、実在する装置又は仮想的な装置の何れか又は双方により実現されても良い。
【0033】
電子文書端末100は、電子文書を利用するための端末装置であり、後述の機能を備えた上述した端末装置である。
【0034】
[各機能の説明]
電子文書端末100は、制御部110として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity)対応デバイスを備える。また、電子文書端末100は、記憶部130として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、電子文書端末100は、入出力部140として、出力部140として、制御部110で制御したデータや画像を出力表示する表示部や、ユーザからの入力を受け付けるタッチパネルやキーボード、マウス等の入力部や、GPSから自身の位置情報を取得するデバイス等を備える。
【0035】
電子文書端末100において、制御部110が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部130と協働して、認証用データ記憶モジュール160、認証用データ格納モジュール161を実現する。また、電子文書端末100において、制御部110が所定のプログラムを読み込むことにより、入出力部140と協働して、署名入力領域定義モジュール170、文書表示モジュール171、署名入力受付モジュール172、警告表示モジュール173、ユーザ認証モジュール174、改竄防止モジュール175、パスワード入力受付モジュール176を実現する。
【0036】
[署名登録処理]
図4に基づいて、電子文書端末100が実行する署名登録処理について説明する。図4は、電子文書端末100が実行する署名登録処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。なお、以下の説明において、電子文書とは、PDF形式のファイルを例として説明するが、PDF形式以外の形式のファイルであっても、本発明は適用可能である。
【0037】
署名入力領域定義モジュール170は、ユーザが所望する電子文書内に、署名入力領域を定義付けする(ステップS10)。署名入力領域定義モジュール170は、電子文書内の一つあるいは複数の領域を署名入力領域として定義付けする。この署名入力領域は、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける領域として定義される。署名入力定義モジュール170は、ユーザからの入力を受け付け、署名入力領域を定義する。署名入力定義モジュール170は、この署名入力領域に関する情報である署名入力領域データを、電子文書内に格納する。
【0038】
図7に基づいて、署名入力領域定義モジュール170が定義付けする署名入力領域について説明する。図7は、署名入力定義モジュール170が電子文書300内に定義付けする署名入力領域310を示す図である。署名入力領域定義モジュール170は、ユーザからの操作入力に基づいて、電子文書300内の所定の位置に署名入力領域310を定義する。図7において、署名入力領域310は、矩形状の領域として電子文書内に設けられている。なお、署名入力領域310は、一つに限らず複数であっても良い。また、署名入力領域310は、矩形状以外の形状の領域として定義されても良い。また、署名入力領域310の形状、位置、大きさ等は本実施形態の例に限らず適宜変更可能である。
【0039】
文書表示モジュール171は、電子文書の表示指示入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS11)。文書表示モジュール171は、電子文書の表示指示入力として、例えば、該当するファイルを表示する指示入力を受け付ける。ステップS11において、文書表示モジュール171は、表示指示入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS11 NO)、受け付けるまで本処理を繰り返す。
【0040】
一方、文書表示モジュール171は、電子文書の表示指示入力を受け付けたと判断した場合(ステップS11 YES)、表示指示入力が行われた電子文書を表示する(ステップS12)。ステップS12において、文書表示モジュール171は、この電子文書に格納された署名入力領域データを取得し、この署名入力領域データに基づいて、署名入力領域を、電子文書内に表示する。この署名入力領域は、ユーザからの手書き署名データの入力を受け付ける。手書き署名データとは、ユーザがタッチ入力により入力する手書き署名の情報である。タッチ入力とは、例えば、ユーザの指による押圧操作による入力や、専用のスタイラス等による入力である。
【0041】
署名入力受付モジュール172は、署名入力領域に、手書き署名の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS13)。ステップS13において、署名入力受付モジュール172は、手書き署名の入力を、電子文書端末100に設けられたタッチパネルへの入力操作や、電子文書端末100に接続された手書き文字入力用のデバイス等への入力操作を受け付けたか否かにより判断すれば良い。ステップS13において、署名入力受付モジュール172は、手書き署名の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS13 NO)、受け付けるまで本処理を繰り返す。
【0042】
一方、ステップS13において、署名入力受付モジュール172は、手書き署名の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS13 YES)、入力された手書き署名を、署名入力領域に描画する(ステップS14)。ステップS14において、署名入力受付モジュール172は、署名入力領域内にタッチ入力された手書き署名を描画し、署名入力領域外にタッチ入力された手書き署名の一部を描画しない。
【0043】
署名入力受付モジュール172は、描画した手書き署名の筆跡情報と、付加情報とを取得する(ステップS15)。筆跡情報とは、単位時間当たりのストローク、筆圧、入力された場所の位置情報等である。また、付加情報とは、電子文書端末100の識別子、MACアドレス、IPアドレス、署名実施場所に関する情報、ペン種別等である。筆跡情報と付加情報とは、署名入力領域内及び署名入力領域外にタッチ入力された手書き署名により得られた情報である。なお、筆跡情報及び付加情報は、他の情報が含まれていても良い。
【0044】
署名入力受付モジュール172は、手書き署名の一部又は全てが、署名入力領域外に入力されたか否かを判断する(ステップS16)。ステップS16において、署名入力受付モジュール172は、手書き署名の一部又は全てが署名入力領域外に入力されたと判断した場合(ステップS16 YES)、すなわち、署名入力領域外において筆跡情報又は付加情報を取得した場合、警告表示モジュール173は、署名入力領域外に署名の一部又は全てが入力されたことを警告する領域外入力通知を表示する(ステップS17)。例えば、署名入力受付モジュール172は、署名入力領域外において筆圧に関する情報を取得した場合、手書き署名の一部又は全てが署名入力領域外に入力されたと判断すれば良い。また、署名入力受付モジュール172は、署名入力領域外において、ペン種別に対応する情報や、ストロークに関する情報を取得した場合においても、署名入力領域外に入力されたと判断しても良いし、他の情報を取得した場合において、署名入力領域外に入力されたと判断しても良い。
【0045】
図8に基づいて、警告表示モジュール173が表示する領域外入力通知について説明する。図8は、警告表示モジュール173が表示する領域外入力通知330を示す図である。警告表示モジュール173は、署名入力受付モジュール172が、入力された手書き署名320が署名入力領域外にあると判断した場合、領域外入力通知330を電子文書300に重畳させて表示する。なお、領域外入力通知330の形状、内容、位置等は適宜変更可能である。また、領域外入力通知330は、電子文書に重畳させずに、電子文書外に表示しても良いし、音声等により通知を出力しても良い。
【0046】
署名入力受付モジュール172は、再度手書き署名の入力を受け付け、上述したステップS13以降の処理を繰り返す。
【0047】
一方、ステップS16において、署名入力受付モジュール172は、手書き署名が署名入力領域内に入力されたと判断した場合(ステップS16 NO)、すなわち、署名入力領域外において筆跡情報及び付加情報を取得しなかった場合、手書き署名として入力された手書き署名データを、手書き文字認識することにより、手書き署名の文字認識を実行し、手書き署名データのテキスト情報を取得する(ステップS18)。テキスト情報は、手書き文字認識した文字列であって、データとして、手書き署名の画像等が含まれるデータである。
【0048】
認証用データ記憶モジュール160は、筆跡情報と、付加情報と、テキスト情報とを対応付けて認証用データとして記憶する(ステップS19)。認証用データ記憶モジュール160は、署名入力領域が複数存在する場合、各署名入力領域において、認証用データを記憶すればよい。認証用データは、共通鍵暗号方式等により暗号化して記憶される。例えば、認証用データ記憶モジュール160は、筆圧に関する情報と、テキスト情報と、手書き署名の画像とを記憶する。また、認証用データ記憶モジュール160は、指やスタイラス等のタッチペンによる筆圧に関する情報、入力されたペンの種別に対応する情報、筆順を含むストロークに関する情報や、入力された現在位置に関する位置情報又は、署名が行われた場所である署名実施場所、入力された文字に関する文字情報、手書き署名の画像情報等の情報の何れか、又は複数を組み合わせて記憶しても良い。
【0049】
ユーザ認証モジュール174は、認証用データに基づいて、ユーザ認証を実行し、署名者と手書き署名データの入力者とが一致するか否かを判断する(ステップS20)。ステップS20において、ユーザ認証モジュール174は、今回記憶した認証用データに含まれる筆跡情報、付加情報、テキスト情報の何れか又は複数の組み合わせが、予め登録された署名者の認証用データと一致するか否かを判断する。なお、予め登録された署名者の認証用データが存在しない場合、今回記憶した認証用データが署名者の認証用データであると判断し、以下の処理を実行しなくとも良い。例えば、ユーザ認証モジュール174は、ユーザ認証として、認証用データとして記憶した筆圧に関する情報とテキスト情報と手書き署名の画像と、署名者の筆圧に関する情報とテキスト情報と手書き署名の画像とを比較することにより、一致するか否かを判断する。また、ユーザ認証モジュール174は、ユーザ認証として、上述のように、筆圧に関する情報、ペン種別に対応する情報、ストロークに関する情報や、位置情報、署名実施場所、文字情報、手書き署名の画像情報、その他の情報の何れか又は複数を組み合わせて一致するか否かを判断しても良い。
【0050】
ステップS20において、ユーザ認証モジュール174は、一致していないと判断した場合(ステップS20 NO)、警告表示モジュール173は、署名相違警告通知を表示する(ステップS21)。署名入力受付モジュール172は、再度手書き署名の入力を受け付け、上述したステップS13以降の処理を繰り返す。
【0051】
図9に基づいて、警告表示モジュール173が表示する署名相違警告通知について説明する。図9は、警告表示モジュール173が表示する署名相違警告通知340を示す図である。警告表示モジュール173は、署名相違警告通知340を、電子文書300に重畳させて表示する。なお、署名相違警告通知340の形状、内容、位置等は適宜変更可能である。また、署名相違警告通知340は、電子文書に重畳させずに、電子文書外に表示しても良いし、音声等により通知を出力しても良い。
【0052】
一方、ステップS20において、ユーザ認証モジュール174は、一致していると判断した場合(ステップS20 YES)、認証用データ格納モジュール161は、記憶した認証用データを、電子文書の署名入力領域に格納する(ステップS22)。認証用データ格納モジュール161は、署名入力領域が複数存在する場合、各署名入力領域において、認証用データを格納する。
【0053】
また、ステップS16以降の処理における変形例について説明する。
【0054】
ステップS16において、署名入力受付モジュール172は、手書き署名の一部又は全てが署名入力領域外に入力されたと判断した場合、すなわち、署名入力領域外において筆跡情報又は付加情報を取得した場合、署名入力受付モジュール172は、署名入力領域内に入力された手書き署名データを、手書き文字認識することにより、手書き署名の文字認識を実行し、署名入力領域内に入力された手書き署名データのテキスト情報を取得するとともに、署名入力領域外に入力された手書き署名データの一部又は全ての手書き文字認識を実行し、署名入力領域外に入力された手書き署名データのテキスト情報を取得する。
【0055】
認証用データ記憶モジュール160は、署名入力内に入力された手書き署名データの筆跡情報と、付加情報と、テキスト情報とを対応付けるとともに、署名入力外に入力された手書き署名データの一部又は全ての筆跡情報と、付加情報と、テキスト情報とを対応付けて、これらの各情報を認証用データとして記憶する。すなわち、認証用データには、署名入力領域内に入力された手書き署名データと、署名入力領域外に入力された手書き署名データとの双方の情報が含まれる。この認証用データは、上述した通り、暗号化して記憶される。例えば、認証用データ記憶モジュール160は、筆圧に関する情報と、テキスト情報と、手書き署名の画像とを記憶する。また、認証用データ記憶モジュール160は、上述のように、筆圧に関する情報、ペン種別に対応する情報、ストロークに関する情報や、位置情報、署名実施場所、文字情報、手書き署名の画像情報、その他の情報の何れか又は複数を組み合わせて記憶しても良い。
【0056】
ユーザ認証モジュール174は、この認証用データに基づいて、ユーザ認証を実行すればよい。したがって、仮に、手書き署名データが、署名入力領域外にはみ出て書かれてしまっても、そのはみ出た部分を含めて、認証を実行することができる。例えば、ユーザ認証モジュール174は、ユーザ認証として、認証用データとして記憶した筆圧に関する情報とテキスト情報と手書き署名の画像と、署名者の筆圧に関する情報とテキスト情報と手書き署名の画像とを比較することにより、一致するか否かを判断する。また、ユーザ認証モジュール174は、ユーザ認証として、上述のように、筆圧に関する情報、ペン種別に対応する情報、ストロークに関する情報や、位置情報、署名実施場所、文字情報、手書き署名の画像情報、その他の情報の何れか又は複数を組み合わせて一致するか否かを判断しても良い。
【0057】
以上が、署名登録処理である。
【0058】
[改竄防止処理]
次に、図5に基づいて、電子文書端末100が実行する改竄防止処理について説明する。図5は、電子文書端末100が実行する改竄防止処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0059】
改竄防止モジュール175は、認証用データを埋め込んだドキュメントの一部又はドキュメント全てのデータが改竄されていないかを判断する(ステップS30)。ステップS30において、改竄防止モジュール175は、認証用データを埋め込んだドキュメントの一部又は全体や、認証データそのものや、ステップS18で取得したテキスト情報を、ドキュメントアプリケーションや画像編集アプリケーション等により開く指示を受け付けたか否か、筆跡情報又は付加情報を変更する各種アプリケーションを開く指示を受け付けたか否か、不正アクセス等のユーザが意図しない状態における指示受け付けたか否か等に基づいて、認証用データを埋め込んだドキュメントの一部又は全てのデータが改竄されていないかを判断する。ステップS30における開く指示とは、ドキュメントの一部又は全てのデータを改竄するためにドキュメントの一部又は全てにアクセスする指示を意味する。ステップS30において、改竄防止モジュール175は、改竄されていないと判断した場合(ステップS30 NO)、本処理を終了する。
【0060】
一方、ステップS30において、改竄防止モジュール175は、改竄されたと判断した場合(ステップS30 YES)、認証用データを改竄する入力が行われたと判断し、警告表示モジュール173は、改竄警告通知を表示する(ステップS31)。
【0061】
図10に基づいて、警告表示モジュール173が表示する改竄警告通知について説明する。図10は、警告表示モジュール173が表示する改竄警告通知400を示す図である。警告表示モジュール173は、電子文書端末100の表示部に、データの改竄が禁止されている旨の通知である改竄警告通知400を表示する。なお、改竄警告通知400の形状、内容、位置等は適宜変更可能である。また、改竄警告通知400は、表示部に表示させずに、音声等により通知を出力しても良いし、表示部に表示するとともに、音声等による通知を実行しても良い。
【0062】
[署名再利用処理]
次に、図6に基づいて、電子文書端末100が実行する署名再利用処理について説明する。図6は、電子文書端末100が実行する署名再利用処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0063】
署名入力受付モジュール172は、署名の再利用指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS40)。ステップS40において、署名入力受付モジュール172は、上述した署名登録処理において登録された手書き署名を、同一の電子文書の他の署名入力領域への入力指示や、異なる他の電子文書の署名入力領域への入力指示を受け付けたか否かを判断する。ステップS40において、署名入力受付モジュール172は、署名の再利用指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS40 NO)、本処理を終了する。
【0064】
一方、ステップS40において、署名入力受付モジュール172は、署名の再利用指示を受け付けたと判断した場合(ステップS40 YES)、パスワード入力受付モジュール176は、パスワード入力画面を表示する(ステップS41)。
【0065】
図11に基づいて、パスワード入力受付モジュール176が表示するパスワード入力画面500について説明する。図11は、パスワード入力受付モジュール176が表示するパスワード入力画面500を示す図である。パスワード入力受付モジュール176は、電子文書300にパスワード入力画面500を重畳させて表示する。パスワード入力受付モジュール176は、パスワード入力画面500に、パスワードの入力を促すメッセージと、入力されたパスワードとを表示する。なお、パスワード入力画面500の形状、内容、位置等は適宜変更可能である。また、パスワード入力画面500は、表示部に表示させずに、音声等により通知を出力しても良いし、パスワードの入力は、マイク等のデバイスを介して音声により入力されても良い。
【0066】
パスワード入力受付モジュール176は、パスワード入力が行われたか否かを判断する(ステップS42)。ステップS42において、パスワード入力受付モジュール176は、パスワードの入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS42 NO)、入力を受け付けるまで本処理を繰り返す。
【0067】
一方、ステップS42において、パスワード入力受付モジュール176は、パスワードの入力を受け付けたと判断した場合(ステップS42 YES)、受け付けたパスワードが正しいパスワードか否かを判断する(ステップS43)。ステップS43において、パスワード入力受付モジュール176は、予め認証用データに紐付けられたパスワードや、予め設定されたその他のパスワード等と、今回入力を受け付けたパスワードとが一致するか否かに基づいて正しいパスワードか否かを判断する。
【0068】
ステップS42において、パスワード入力受付モジュール176は、正しいパスワードの入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS43 NO)、警告表示モジュール173は、パスワード相違通知を表示する(ステップS44)。パスワード入力受付モジュール176は、ステップS41以降の処理を実行する。
【0069】
図12に基づいて、警告表示モジュール173が表示するパスワード相違通知600について説明する。図12は、警告表示モジュール173が表示するパスワード相違通知600を示す図である。警告表示モジュール173は、電子文書300にパスワード相違通知600を重畳させて表示する。なお、パスワード相違通知600の形状、内容、位置等は適宜変更可能である。また、パスワード相違通知600は、表示部に表示させずに、音声等により通知を出力しても良いし、表示部に表示するとともに、音声等による通知を実行しても良い。
【0070】
一方、ステップS42において、パスワード入力受付モジュール176は、正しいパスワードの入力を受け付けたと判断した場合(ステップS43 YES)、署名入力受付モジュール172は、このパスワードに紐付けられた認証用データに基づいて、テキスト情報を取得し、署名入力領域に手書き署名を出力表示する(ステップS45)。
【0071】
なお、上述した処理において、パスワード入力によりユーザ認証を実行しているが、パスワード入力以外の方法によりユーザ認証を実行しても良い。例えば、署名の再利用指示を実行した場所や端末の識別子等の認証用データに含まれる情報のうち、一つ又は複数の情報が一致する場合、署名を入力する人物と署名が示す人物とが同一人物であると判断し、この認証用データに含まれるテキスト情報を取得し、署名入力領域に出力表示しても良い。また、他の態様によりユーザ認証を実行しても良い。
【0072】
以上が、署名再利用処理である。
【0073】
上述した各処理において、ユーザ認証は、電子文書端末100が実行しているが、電子文書端末100とは異なる認証サーバや端末装置等が実行しても良い。この場合、電子文書端末100は、認証用データを認証サーバや端末装置等に送信し、認証サーバや端末装置等がこの認証用データに基づいてユーザ認証を実行すれば良い。
【0074】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0075】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0076】
1 署名認証システム、100 電子文書端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2016年8月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子文書を利用するための電子文書端末であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
を備えることを特徴とする電子文書端末。
【請求項2】
前記電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付ける署名入力受付手段と、
前記再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付けるパスワード入力受付手段と、
前記パスワードが正しい場合に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行し、前記他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示することを特徴とする請求項1に記載の電子文書端末。
【請求項3】
請求項1に記載の電子文書端末であって、
前記認証用データ記憶手段は、署名実施場所、入力された文字に関する文字情報の一方又はこれらの組合わせを前記ユーザ認証として記憶することを特徴とする電子文書端末。
【請求項4】
電子文書を利用するための電子文書端末と、
前記電子文書端末と通信可能に接続された認証サーバとから構成される電子文書システムであって、
前記電子文書端末は、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、当該電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
前記表示された署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
前記認証用データを送信する認証用データ送信手段と、
を備え、
前記認証サーバは、
前記認証用データを受信する認証用データ受信手段と、
前記受信した認証用データに基づいて、前記手書き署名データのユーザ認証を実行する署名認証手段と、
を備えることを特徴とする署名認証システム。
【請求項5】
電子文書を利用するための電子文書端末が実行する署名認証方法であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップと、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップと、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップと、
を備えることを特徴とする署名認証方法。
【請求項6】
電子文書を利用するための電子文書端末に、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップ、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップ、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップ、
を実行させることを特徴とする電子文書端末用プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
第1の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
を備えることを特徴とする電子文書端末を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
第1の特徴に係る発明によれば、電子文書を利用するための電子文書端末は、前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示し、表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付け、入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、さらに、前記電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付ける署名入力受付手段と、
前記再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付けるパスワード入力受付手段と、
前記パスワードが正しい場合に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行し、前記他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示する電子書籍端末を提供する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
第3の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、
前記認証用データ記憶手段は、署名実施場所、入力された文字に関する文字情報の一方又はこれらの組合わせを前記ユーザ認証として記憶することを特徴とする電子文書端末を提供する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
第4の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末と、
前記電子文書端末と通信可能に接続された認証サーバとから構成される電子文書システムであって、
前記電子文書端末は、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、当該電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
前記表示された署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
前記認証用データを送信する認証用データ送信手段と、
を備え、
前記認証サーバは、
前記認証用データを受信する認証用データ受信手段と、
前記受信した認証用データに基づいて、前記手書き署名データのユーザ認証を実行する署名認証手段と、
を備えることを特徴とする署名認証システムを提供する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
第4の特徴に係る発明によれば、電子文書を利用するための電子文書端末と、前記電子文書端末と通信可能に接続された認証サーバとから構成される電子文書システムは、前記電子文書端末が、前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、当該電子文書とともに表示し、前記表示された署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付け、入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶し、前記認証用データを送信し、前記認証サーバが、前記認証用データを受信し、前記受信した認証用データに基づいて、前記手書き署名データのユーザ認証を実行する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
第5の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末が実行する署名認証方法であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップと、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップと、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップと、
を備えることを特徴とする署名認証方法を提供する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
第6の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末に、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップ、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップ、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップ、
を実行させることを特徴とする電子文書端末用プログラムを提供する。
【手続補正書】
【提出日】2016年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子文書を利用するための電子文書端末であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
前記電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付ける署名入力受付手段と、
前記再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付けるパスワード入力受付手段と、を備え、
前記パスワードが正しい場合に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行し、前記他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示することを特徴とする電子文書端末。
【請求項2】
請求項1に記載の電子文書端末であって、
前記認証用データ記憶手段は、署名実施場所、入力された文字に関する文字情報の一方又はこれらの組合わせを前記ユーザ認証として記憶することを特徴とする電子文書端末。
【請求項3】
電子文書を利用するための電子文書端末と、
前記電子文書端末と通信可能に接続された認証サーバとから構成される電子文書システムであって、
前記電子文書端末は、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、当該電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
前記表示された署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
前記認証用データを送信する認証用データ送信手段と、
前記電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付ける署名入力受付手段と、
前記再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付けるパスワード入力受付手段と、を備え、
前記パスワードが正しい場合に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行し、前記他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示し、
前記認証サーバは、
前記認証用データを受信する認証用データ受信手段と、
前記受信した認証用データに基づいて、前記手書き署名データのユーザ認証を実行する署名認証手段と、
を備えることを特徴とする署名認証システム。
【請求項4】
電子文書を利用するための電子文書端末が実行する署名認証方法であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップと、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップと、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップと、
前記電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付けるステップと、
前記再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付けるステップと、
前記パスワードが正しい場合に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行し、前記他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示するステップと、を備えることを特徴とする署名認証方法。
【請求項5】
電子文書を利用するための電子文書端末に、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップ、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップ、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップ、
前記電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付けるステップ、
前記再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付けるステップ、
前記パスワードが正しい場合に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行し、前記他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示するステップ、
を実行させることを特徴とする電子文書端末用プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
第1の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
前記電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付ける署名入力受付手段と、
前記再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付けるパスワード入力受付手段と、を備え、
前記パスワードが正しい場合に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行し、前記他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示することを備えることを特徴とする電子文書端末を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
第1の特徴に係る発明によれば、電子文書を利用するための電子文書端末は、前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示し、表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付け、入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶し、この電子文書とは異なる他の電子文書に、手書き署名データの再利用指示を受付け、再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付け、ここで受付けたパスワードが正しい場合に、認証用データに基づいて、ユーザ認証を実行し、他の電子文書に手書き署名データを出力表示する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、
前記認証用データ記憶手段は、署名実施場所、入力された文字に関する文字情報の一方又はこれらの組合わせを前記ユーザ認証として記憶することを特徴とする電子文書端末を提供する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末と、
前記電子文書端末と通信可能に接続された認証サーバとから構成される電子文書システムであって、
前記電子文書端末は、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、当該電子文書とともに表示する電子文書表示手段と、
前記表示された署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付ける手書き入力受付手段と、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶する認証用データ記憶手段と、
前記認証用データを送信する認証用データ送信手段と、
前記電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付ける署名入力受付手段と、
前記再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付けるパスワード入力受付手段と、を備え、
前記パスワードが正しい場合に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行し、前記他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示し、
前記認証サーバは、
前記認証用データを受信する認証用データ受信手段と、
前記受信した認証用データに基づいて、前記手書き署名データのユーザ認証を実行する署名認証手段と、
を備えることを特徴とする署名認証システムを提供する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
の特徴に係る発明によれば、電子文書を利用するための電子文書端末と、前記電子文書端末と通信可能に接続された認証サーバとから構成される電子文書システムは、前記電子文書端末が、前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、当該電子文書とともに表示し、前記表示された署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付け、入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶し、前記認証用データを送信し、前記認証サーバが、前記認証用データを受信し、前記受信した認証用データに基づいて、前記手書き署名データのユーザ認証を実行する。そして、電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付け、再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付け、このパスワードが正しい場合に、認証用データに基づいて、ユーザ認証を実行し、他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
ここで、第の特徴に係る発明は、署名認証システムのカテゴリであるが、方法又はプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末が実行する署名認証方法であって、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップと、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップと、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップと、
前記電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付けるステップと、
前記再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付けるステップと、
前記パスワードが正しい場合に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行し、前記他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示するステップと、
を備えることを特徴とする署名認証方法を提供する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
の特徴に係る発明は、電子文書を利用するための電子文書端末に、
前記電子文書内の所定位置に、ユーザからの署名入力を受け付ける署名入力欄を、前記電子文書とともに表示するステップ、
表示された前記署名入力欄及び当該署名入力欄をはみ出た部分に対して、タッチ入力で、ユーザから手書き署名データの入力を受け付けるステップ、
入力された前記手書き署名データを含む所定のデータを、後にユーザ認証が可能となるように認証用データとして記憶するステップ、
前記電子文書とは異なる他の電子文書に、前記手書き署名データの再利用指示を受付けるステップ、
前記再利用指示を受付けたと判断した場合に、パスワードの入力を受付けるステップ、
前記パスワードが正しい場合に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザ認証を実行し、前記他の電子文書に前記手書き署名データを出力表示するステップ、
を実行させることを特徴とする電子文書端末用プログラムを提供する。