特開2017-124549(P2017-124549A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-124549(P2017-124549A)
(43)【公開日】2017年7月20日
(54)【発明の名称】意匠部材の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B44C 1/24 20060101AFI20170623BHJP
【FI】
   B44C1/24 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-5168(P2016-5168)
(22)【出願日】2016年1月14日
(71)【出願人】
【識別番号】000111616
【氏名又は名称】ハマニ化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】無州 光昭
(57)【要約】
【課題】意匠性をより向上させることができる意匠部材の製造方法を提供する。
【解決手段】所定の図柄を有するとともに光を透過可能な樹脂製板材1から成る意匠部材Mの製造方法であって、樹脂製板材1の少なくとも一方の面に所定の図柄Aが印刷された樹脂製フィルム2を付着する図柄付与工程S1と、該図柄付与工程S1により樹脂製フィルム2が付着された樹脂製板材1の表面又は裏面に凹凸形状で表現された所定の模様(Ba、Bb)を付与する凹凸形状付与工程S2とを有するものである。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の図柄を有するとともに光を透過可能な樹脂製板材から成る意匠部材の製造方法であって、
樹脂製板材の少なくとも一方の面に所定の図柄を付与する図柄付与工程と、
該図柄付与工程により所定の図柄が付与された前記樹脂製板材の表面又は裏面に凹凸形状で表現された所定の模様を付与する凹凸形状付与工程と、
を有することを特徴とする意匠部材の製造方法。
【請求項2】
前記凹凸形状付与工程は、表面に前記凹凸形状に対応した形状を有する成形型を前記樹脂製板材の表面又は裏面に押圧しつつ当該樹脂製板材と成形型との間の空気を吸引して前記凹凸形状を付与することを特徴とする請求項1記載の意匠部材の製造方法。
【請求項3】
前記凹凸形状付与工程は、前記成形型による成形で前記樹脂製板材の表面及び裏面の両面に対して同時に凹凸形状を付与することを特徴とする請求項2記載の意匠部材の製造方法。
【請求項4】
前記図柄付与工程は、所定の図柄が印刷された樹脂製フィルムを前記樹脂製板材の少なくとも一方の面に付着することを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の意匠部材の製造方法。
【請求項5】
前記図柄付与工程は、前記樹脂製フィルムの印刷面を前記樹脂製板材に向けて付着することを特徴とする請求項4記載の意匠部材の製造方法。
【請求項6】
前記樹脂製板材及び樹脂製フィルムは、透明又は半透明のアクリル樹脂材から成ることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の意匠部材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の図柄を有するとともに光を透過可能な樹脂製板材から成る意匠部材の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
部屋の装飾品として、従来より、表面に所定の意匠が施された透明又は半透明な樹脂製板材から成る意匠部材が提供されている。かかる従来の意匠部材として、ステンドグラスを模した樹脂製の意匠部材が挙げられ、例えば、樹脂製板材の表面に対して所定の色彩の図柄をモザイク調に印刷して光を透過させ得るものが挙げられる。なお、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の意匠部材においては、表面に所定の色彩の図柄をモザイク調に印刷して光を透過させることにより、ステンドグラス調の装飾品としての意匠性を醸し出しているものの、ステンドグラスとは異なる樹脂製故の意匠性が付与されたものではない。そこで、本出願人は、光の拡散等による意匠性に着目し、樹脂製故の独特な意匠性を有した意匠部材について鋭意検討するに至った。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、意匠性をより向上させることができる意匠部材の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、所定の図柄を有するとともに光を透過可能な樹脂製板材から成る意匠部材の製造方法であって、樹脂製板材の少なくとも一方の面に所定の図柄を付与する図柄付与工程と、該図柄付与工程により所定の図柄が付与された前記樹脂製板材の表面又は裏面に凹凸形状で表現された所定の模様を付与する凹凸形状付与工程とを有することを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の意匠部材の製造方法において、前記凹凸形状付与工程は、表面に前記凹凸形状に対応した形状を有する成形型を前記樹脂製板材の表面又は裏面に押圧しつつ当該樹脂製板材と成形型との間の空気を吸引して前記凹凸形状を付与することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の意匠部材の製造方法において、前記凹凸形状付与工程は、前記成形型による成形で前記樹脂製板材の表面及び裏面の両面に対して同時に凹凸形状を付与することを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1つに記載の意匠部材の製造方法において、前記図柄付与工程は、所定の図柄が印刷された樹脂製フィルムを前記樹脂製板材の少なくとも一方の面に付着することを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の意匠部材の製造方法において、前記図柄付与工程は、前記樹脂製フィルムの印刷面を前記樹脂製板材に向けて付着することを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5記載の意匠部材の製造方法において、前記樹脂製板材及び樹脂製フィルムは、透明又は半透明のアクリル樹脂材から成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、樹脂製板材の少なくとも一方の面に所定の図柄を付与する図柄付与工程と、該図柄付与工程により所定の図柄が付与された樹脂製板材の表面又は裏面に凹凸形状で表現された所定の模様を付与する凹凸形状付与工程とを有するので、所定の図柄と凹凸形状で表現された所定の模様との両方を有した意匠部材を得ることができ、意匠性をより向上させた意匠部材を得ることができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、凹凸形状付与工程は、表面に凹凸形状に対応した形状を有する成形型を樹脂製板材の表面又は裏面に押圧しつつ当該樹脂製板材と成形型との間の空気を吸引して凹凸形状を付与するので、意匠部材の表面又は裏面に所定の模様を円滑且つ正確に形成することができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、凹凸形状付与工程は、成形型による成形で樹脂製板材の表面及び裏面の両面に対して同時に凹凸形状を付与するので、意匠部材の表面及び裏面の両方に所定の模様を円滑且つ正確に形成することができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、図柄付与工程は、所定の図柄が印刷された樹脂製フィルムを樹脂製板材の少なくとも一方の面に付着するので、樹脂製板材に容易に所定の図柄を付与することができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、図柄付与工程は、樹脂製フィルムの印刷面を樹脂製板材に向けて付着するので、樹脂製フィルム及び樹脂製板材の間に所定の図柄の印刷面を位置させることができ、成形過程及び使用過程で印刷が汚損又は剥離してしまうのを防止することができる。
【0016】
請求項6の発明によれば、樹脂製板材及び樹脂製フィルムは、透明又は半透明のアクリル樹脂材から成るので、より安価に意匠部材を得ることができるとともに、製造過程における樹脂製板材及び樹脂製フィルムの材質の相違による不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係る意匠部材を示す正面図及び平面図
図2図1におけるII−II線断面図
図3】同意匠部材の製造方法を示すフローチャート
図4】同意匠部材の製造過程(図柄付与工程)を示す模式図
図5】同意匠部材の製造過程(凹凸形状付与工程)を示す模式図
図6】同意匠部材の製造過程(凹凸形状付与工程)を示す模式図であって他の形態の成形型を用いた場合を示す模式図
図7】本発明の他の実施形態に係る意匠部材を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る意匠部材Mは、所定の図柄を有するとともに光を透過可能な樹脂製板材から成り、部屋の窓等に設置される装飾品から成るもので、図1、2に示すように、一方の面に樹脂製フィルム2が付着された樹脂製板材1から成り、所定の図柄Aと、所定の模様(Ba、Bb)とが視認可能とされたものである。なお、本実施形態においては、例えば厚さ寸法約0.2(mm)の樹脂製フィルム2が厚さ寸法約2.0(mm)の樹脂製板材1の一方の面に接着剤等にて貼着されている。
【0019】
樹脂製板材1は、光を透過し得る透明又は半透明のアクリル樹脂材から成り、その一方の面には、所定の図柄Aが印刷された樹脂製フィルム2が接着剤にて貼着されている。なお、樹脂製板材1の両面(一方の面及び他方の面の両方)に所定の図柄が印刷された樹脂製フィルム2を貼着してもよく、樹脂製フィルム2を貼着以外の方法にて付着するものとしてもよい。樹脂製フィルム2は、光を透過し得る透明又は半透明のアクリル樹脂材から成り、所定の図柄Aが印刷されている。この所定の図柄Aは、意匠性を有するものであれば、如何なる図柄であってもよく、任意の着色が施されているものであってよい。
【0020】
ここで、本実施形態に係る樹脂製板材1は、その表面に凹凸形状で表現された所定の模様(Ba、Bb)を有している。すなわち、樹脂製板材1の表面に形成された凹凸形状によって所定の模様(Ba、Bb)が形造られており、光の透過又は反射により所定の模様(Ba、Bb)を良好に視認し得るよう構成されているのである。さらに、本実施形態においては、図2に示すように、樹脂製板材1の表面及び裏面の両方に凹凸形状が形成されて所定の模様(Ba、Bb)が視認可能とされている。
【0021】
しかるに、所定の模様Baは、所定の図柄Aに倣って(本実施形態においては所定の図柄Aの輪郭に沿って)凹凸形状が形成されているとともに、所定の模様Bbは、所定の図柄Aとは関係なく樹脂製板材1の表面又は裏面に亘って形成されている。なお、所定の模様Baのみが形成された意匠部材M、あるいは所定の模様Bbのみが形成された意匠部材Mとしてもよい。
【0022】
本実施形態に係る意匠部材Mによれば、樹脂製板材1を光が透過する際、所定の図柄Aが透けて見えるとともに、所定の模様(Ba、Bb)によって光の拡散を生させることができるので、所定の図柄A及び所定の模様(Ba、Bb)に加えて光の拡散が重なり、相乗的に意匠性を発揮することができる。また、透過光の他、樹脂製板材1の表面又は裏面にて光が反射する際、所定の模様(Ba、Bb)を構成する凹凸形状で乱反射を生じさせることができ、意匠性をより一層向上させることができる。しかして、一般的なステンドグラスやステンドグラスに似せた意匠部材に比べ、光の拡散や乱反射による意匠性を付与することができる。
【0023】
次に、本実施形態に係る意匠部材Mの製造方法について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、方形状の樹脂製板材1の少なくとも一方の面(本実施形態においては一方の面のみ)に所定の図柄Aが印刷された樹脂製フィルム2を接着剤にて貼着することにより、樹脂製板材1に所定の図柄を付与する図柄付与工程S1が行われる。本実施形態に係る図柄付与工程S1においては、図4に示すように、樹脂製フィルム2の印刷面2aを樹脂製板材1に向けて付着させている。
【0024】
その後、図柄付与工程S1により樹脂製フィルム2が付着された樹脂製板材1の表面又は裏面(本実施形態においては表面及び裏面の両方)に凹凸形状で表現された所定の模様(Ba、Bb)を付与する凹凸形状付与工程S2が行われる。本実施形態に係る凹凸形状付与工程S2においては、図5に示すように、平坦な表面に凹凸形状(所定の模様(Ba、Bb)を構成する凹凸形状)に対応した形状を有する成形型Kを用いて真空成形が行われる。
【0025】
具体的には、成形型Kは、表面が平坦とされ、その表面に所定の模様(Ba、Bb)に対応した模様を構成する凹凸形状が形成されるとともに、所定部位に空気孔Kaが形成されており、当該空気孔Kaを介して空気を吸引可能とされている。そして、図柄付与工程S1により樹脂製フィルム2が貼着された樹脂製板材1を挟持手段Hにて挟持しつつ加熱して軟化(同図(a)参照)させた後、その樹脂製板材1を成形型Kの表面に押圧しつつ空気孔Kaによって樹脂製板材1と成形型Kとの間の空気を吸引(同図(b)参照)する。
【0026】
しかして、成形型Kの表面の凹凸形状が樹脂製板材1に転写されて所定の模様(Ba、Bb)を構成する凹凸形状が付与される。特に本実施形態に係る凹凸形状付与工程S2は、成形型Kによる成形(後述する成形型K’による成形も同様)で樹脂製板材1の表面及び裏面の両面に対して同時に凹凸形状(所定の模様(Ba、Bb)を構成する凹凸形状)を付与するようになっている。その後、樹脂製板材1を成形型Kから離間(同図(c)参照)させて冷却して固化させることにより、樹脂製フィルム2に印刷された所定の図柄Aに加えて、凹凸形状で表現された所定の模様(Ba、Bb)を有する樹脂製板材1が製造されることとなる。
【0027】
なお、凹凸形状付与工程S2は、上記の如く平坦な表面に凹凸形状に対応した形状を有する成形型Kを使用するものの他、図6に示すように、立体的な所望形状の表面に凹凸形状(所定の模様(Ba、Bb)を構成する凹凸形状)に対応した形状を有する成形型K’を用いて真空成形するものとしてもよい。具体的には、成形型K’は、表面が上下方向に凹凸形状(凹凸形状の転写面が所望形状)とされ、その表面に所定の模様(Ba、Bb)に対応した模様を構成する凹凸形状が形成されるとともに、所定部位に空気孔K’aが形成されており、当該空気孔K’aを介して空気を吸引可能とされている。そして、図柄付与工程S1により樹脂製フィルム2が貼着された樹脂製板材1を加熱して軟化(同図(a)参照)させた後、その樹脂製板材1を成形型K’の表面に押圧しつつ空気孔K’aによって樹脂製板材1と成形型K’との間の空気を吸引(同図(b)参照)する。
【0028】
しかして、成形型K’の表面の凹凸形状が樹脂製板材1に転写されて所定の模様(Ba、Bb)を構成する凹凸形状が付与されるとともに、樹脂製板材1全体が表面と垂直方向に凹凸形状とされる。その後、樹脂製板材1を成形型K’から離間(同図(c)参照)させて冷却して固化させることにより、樹脂製フィルム2に印刷された所定の図柄Aに加えて所定の模様(Ba、Bb)が形成された樹脂製板材1を得ることができる。
【0029】
本実施形態によれば、樹脂製板材1の少なくとも一方の面に所定の図柄Aを付与する図柄付与工程S1と、該図柄付与工程S1により所定の図柄が付与された樹脂製板材1の表面又は裏面に凹凸形状で表現された所定の模様(Ba、Bb)を付与する凹凸形状付与工程S2とを有するので、所定の図柄Aと凹凸形状で表現された所定の模様(Ba、Bb)との両方を有した意匠部材Mを得ることができ、意匠性をより向上させた意匠部材Mを得ることができる。
【0030】
また、本実施形態に係る凹凸形状付与工程S2は、表面に凹凸形状に対応した形状を有する成形型(K、K’)を樹脂製板材1の表面又は裏面に押圧しつつ当該樹脂製板材1と成形型(K、K’)との間の空気を吸引して凹凸形状を付与するので、意匠部材Mの表面又は裏面に所定の模様(Ba、Bb)を円滑且つ正確に形成することができる。特に、本実施形態に係る凹凸形状付与工程S2は、成形型(K、K’)による成形で樹脂製板材1の表面及び裏面の両面に対して同時に凹凸形状を付与するので、意匠部材Mの表面及び裏面の両方に所定の模様(Ba、Bb)を円滑且つ正確に形成することができる。
【0031】
また、本実施形態に係る図柄付与工程S1は、所定の図柄が印刷された樹脂製フィルム2を樹脂製板材1の少なくとも一方の面に付着するので、樹脂製板材1に容易に所定の図柄を付与することができる。なお、樹脂製板材1の表面又は裏面に直接所定の図柄を印刷するようにしてもよい。さらに、本実施形態に係る図柄付与工程S1は、樹脂製フィルム2の印刷面2aを樹脂製板材1に向けて付着するので、樹脂製フィルム2及び樹脂製板材1の間に所定の図柄Aの印刷面2aを位置させることができ、成形過程及び使用過程で印刷が汚損又は剥離してしまうのを防止することができる。なお、図柄付与工程S1において、樹脂製フィルム2の印刷面2aを樹脂製板材1と反対側に向けて付着するようにしてもよい。
【0032】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば図7に示すように、所定の図柄Aに加え、所定の模様Bbのみ形成された(所定の模様Baを形成しない)ものとしてもよい。所定の模様Baは、樹脂製板材1(意匠部材M)の表面に疎らに形成されたものであってもよく、表面全域に亘って細かく形成されたものであってもよい。また、本実施形態に係る凹凸形状付与工程S2は、成形型(K、K’)を使用する真空成形にて行われているが、他の成形方法によって凹凸形状を形成して所定の模様(Ba、Bb)を形成するようにしてもよい。さらに、本実施形態においては、樹脂製板材1及び樹脂製フィルム2が透明又は半透明のアクリル樹脂材から成るものとされているが、両者又は何れか一方が他の樹脂材であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
樹脂製板材の少なくとも一方の面に所定の図柄を付与する図柄付与工程と、該図柄付与工程により図柄が付与された樹脂製板材の表面又は裏面に凹凸形状で表現された所定の模様を付与する凹凸形状付与工程とを有する意匠部材の製造方法であれば、他の機能が付加された意匠部材を製造する方法等に適用してもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 樹脂製板材
2 樹脂製フィルム
M 意匠部材
A 所定の図柄
Ba、Bb 所定の模様
K、K’ 成形型
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7