(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-124896(P2017-124896A)
(43)【公開日】2017年7月20日
(54)【発明の名称】電動ホイスト
(51)【国際特許分類】
B66D 1/36 20060101AFI20170623BHJP
B66D 3/20 20060101ALI20170623BHJP
【FI】
B66D1/36 B
B66D3/20 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-4465(P2016-4465)
(22)【出願日】2016年1月13日
(71)【出願人】
【識別番号】390037534
【氏名又は名称】オーエッチ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
(74)【代理人】
【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】勝部 勝
(57)【要約】
【課題】 ドラムからホイスト重心直下までワイヤを抵抗少なくして案内する。
【解決手段】 フレーム3と、このフレーム3に装着されたモータ4と、このモータ4の駆動軸4aに連結されていてワイヤWを巻き取り可能なドラム5と、ホイスト重心Gを通る鉛直線E上の上側でフレーム3の上部に設けられた吊下用具6と、前記フレーム3に支持されていて前記ドラム5から繰り出されたワイヤWをホイスト重心Gを通る鉛直線E上の下側に案内する複数個のローラとを有する。前記複数個のローラは、ワイヤWをホイスト重心Gを通る鉛直線E上に案内する鉛直案内ローラR1と、この鉛直案内ローラR1までワイヤWをドラム軸心Sと平行方向の水平位置を案内する水平位置案内ローラR2と、この水平位置案内ローラR2までドラム5から繰り出されたワイヤWをドラム軸心Sと直交する方向の水平位置を案内する直交案内ローラR3とで構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム(3)と、このフレーム(3)に装着されたモータ(4)と、このモータ(4)の駆動軸(4a)に連結されていてワイヤ(W)を巻き取り可能なドラム(5)と、ホイスト重心(G)を通る鉛直線(E)上の上側でフレーム(3)の上部に設けられた吊下用具(6)と、前記フレーム(3)に支持されていて前記ドラム(5)から繰り出されたワイヤ(W)をホイスト重心(G)を通る鉛直線(E)上の下側に案内する複数個のローラとを有する電動ホイストであって、
前記複数個のローラは、ワイヤ(W)をホイスト重心(G)を通る鉛直線(E)上に案内する鉛直案内ローラ(R1)と、この鉛直案内ローラ(R1)までワイヤ(W)をドラム軸心(S)と平行方向の水平位置を案内する水平位置案内ローラ(R2)と、この水平位置案内ローラ(R2)までドラム(5)から繰り出されたワイヤ(W)をドラム軸心(S)と直交する方向の水平位置を案内する直交案内ローラ(R3)とで構成されていることを特徴とする電動ホイスト。
【請求項2】
前記ドラム(5)のドラム軸心(S)は鉛直線(E)と略直交しており、
前記直交案内ローラ(R3)はドラム(5)の外周から繰り出されたワイヤ(W)をドラム軸心(S)の略直下に案内する位置に配置されており、
前記水平位置案内ローラ(R2)と鉛直案内ローラ(R1)とは直交案内ローラ(R3)から受け取ったワイヤ(W)をドラム軸心(S)の略直下で鉛直線(E)上まで案内する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ホイスト。
【請求項3】
前記直交案内ローラ(R3)は、その軸心(R3a)がドラム軸心(S)と平行に配置されていて、ワイヤ(W)を巻き掛ける円筒面(R3b)が軸心方向に長く形成されており、この円筒面(R3b)は軸心方向中央から両端側へ次第に径小に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動ホイスト。
【請求項4】
前記鉛直案内ローラ(R1)と水平位置案内ローラ(R2)からワイヤ(W)が外れるのを規制するワイヤ外れ防止部材(9)を有しており、このワイヤ外れ防止部材(9)はフレーム(3)、水平位置案内ローラ(R2)のローラ軸(S2)又は鉛直案内ローラ(R1)のローラ軸(S1)に取り付けられており、鉛直案内ローラ側ワイヤ外れ規制部(9a)と、水平位置案内ローラ側ワイヤ外れ規制部(9b)とが一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動ホイスト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤを介して重量物を昇降する電動ホイストに関する。
【背景技術】
【0002】
電動ウインチを備えていてワイヤを介して重量物を昇降する電動ホイストとしては、特許文献1に記載されたものがあり、この電動ホイスト(電気ホイスト)は、モータの駆動軸にドラムを横並びに連結してなる電動ウインチ部と、空荷の水平状態において前記電動ウインチ部の重心を通る鉛直線上で前記電動ウインチ部の上側に設けられる吊下用フックと、前記電動ウインチ部の下側に架設する、前記ドラムから繰り出されその先端に荷吊り用フックを有するワイヤーを前記重心側に方向転換する第一のローラと、該第一のローラからのワイヤーを前記重心を通る延直線と一致させて下向きに方向転換する第二のローラとからなる電気ホイストで、前記第一および第二のローラは、回転軸と、該回転軸に挿通しビス止めにより固定されるシーブとからなり、この両シーブは、該シーブ間におけるワイヤーの傾斜角度分だけ傾斜して設けられている(請求項1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4403079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来技術は、ドラムから繰り出されるワイヤは、第一のローラの略下半部、第二のローラの略上半部の順に巻かれ、電動ウインチ部の重心(フック)からの鉛直線と一致するところまで位置転換され、電動ウインチ部の吊り下げ重心と荷の揚降重心が一致するから、空荷時・荷の揚降時を問わず、常にホイストは左右のバランスがとれた状態にすることができるが、2つのローラ間でワイヤの前後左右方向斜めに傾斜させて水平方向位置転換しなくてはならなく、ワイヤとローラ、特にドラムと第一のローラとの間でワイヤに不要な抵抗を与えることがある。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした電動ホイストを提供することを目的とする。
本発明は、ドラムからホイスト重心直下までワイヤを抵抗少なくして案内できるようにした電動ホイストを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、フレーム3と、このフレーム3に装着されたモータ4と、このモータ4の駆動軸4aに連結されていてワイヤWを巻き取り可能なドラム5と、ホイスト重心Gを通る鉛直線E上の上側でフレーム3の上部に設けられた吊下用具6と、前記フレーム3に支持されていて前記ドラム5から繰り出されたワイヤWをホイスト重心Gを通る鉛直線E上の下側に案内する複数個のローラとを有する電動ホイストであって、
前記複数個のローラは、ワイヤWをホイスト重心Gを通る鉛直線E上に案内する鉛直案内ローラR1と、この鉛直案内ローラR1までワイヤWをドラム軸心Sと平行方向の水平位置を案内する水平位置案内ローラR2と、この水平案内ローラまでドラム5から繰り出されたワイヤWをドラム軸心Sと直交する方向の水平位置を案内する直交案内ローラR3とで構成されていることを特徴とする。
【0007】
第2に、前記ドラム5のドラム軸心Sは鉛直線Eと略直交しており、
前記直交案内ローラR3はドラム5の外周から繰り出されたワイヤWをドラム軸心Sの略直下に案内する位置に配置され、
前記水平位置案内ローラR2と鉛直案内ローラR1とは直交案内ローラR3から受け取ったワイヤWをドラム軸心Sの略直下で鉛直線E上まで案内する位置に配置されていることを特徴とする。
【0008】
第3に、前記直交案内ローラR3は、その軸心R3aがドラム軸心Sと平行に配置され
ていて、ワイヤWを巻き掛ける円筒面R3bが軸心方向に長く形成されており、この円筒面R3bは軸心方向中央から両端側へ次第に径小に形成されていることを特徴とする。
第4に、前記鉛直案内ローラR1と水平位置案内ローラR2からワイヤWが外れるのを規制するワイヤ外れ防止部材9を有しており、このワイヤ外れ防止部材9はフレーム3、水平位置案内ローラR2のローラ軸S2又は鉛直案内ローラR1のローラ軸S1に取り付けられており、鉛直案内ローラ側ワイヤ外れ規制部9aと、水平位置案内ローラ側ワイヤ外れ規制部9bとが一体に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ドラムからホイスト重心直下までワイヤを抵抗少なくして案内できる。
即ち、請求項1に係る発明は、ドラム5から繰り出されたワイヤWをホイスト重心Gを通る鉛直線E上の下側に案内する複数個のローラを、ワイヤWをホイスト重心Gを通る鉛直線E上に案内する鉛直案内ローラR1と、この鉛直案内ローラR1までワイヤWをドラム軸心Sと平行方向の水平位置を案内する水平位置案内ローラR2と、この水平案内ローラまでドラム5から繰り出されたワイヤWをドラム軸心Sと直交する方向の水平位置を案内する直交案内ローラR3とで構成しているので、ワイヤWをドラム5から繰り出してホイスト重心Gを通る鉛直線E上までスムーズに案内できる。
【0010】
請求項2に係る発明は、ドラム5の外周から繰り出されたワイヤWを、直交案内ローラR3でドラム軸心Sの略直下に案内し、水平位置案内ローラR2と鉛直案内ローラR1とでドラム軸心Sの略直下で鉛直線E上まで案内することができる。
請求項3に係る発明は、ドラム5の外周にワイヤWを巻き取る際に、直交案内ローラR3の円筒面R3bでワイヤWをドラム5のドラム軸心S方向両端側へ円滑に案内できる。
【0011】
請求項4に係る発明は、ワイヤ外れ防止部材9によって、鉛直案内ローラR1と水平位置案内ローラR2とからワイヤWが外れるのを規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態を示すフレームを断面した正面図である。
【
図5】ワイヤ外れ防止部材の変形例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜4において、電動ホイスト1は、大別して、フレーム3と、このフレーム3に装着されたモータ4と、このモータ4の駆動軸4aに連結されていてワイヤWを巻き取り可能なドラム5と、前記フレーム3に支持されていて前記ドラム5から繰り出されたワイヤWをホイスト重心Gを通る鉛直線E上の下側に案内する複数個のローラRとを有する。
【0014】
前記電動ホイスト1は、左右方向及び前後方向の略中央を通る鉛直線E上にホイスト重心Gを有しており、このホイスト重心Gを通る鉛直線E上の上側でフレーム3の上部に吊下用具(フック部材)6を取り付けていて、建屋の梁等に吊り下げ可能になっており、ワイヤWの下端には荷吊り用具(フック部材)10が設けられ、重量荷物を吊り下げ可能になっている。
【0015】
フレーム3は金属板材を屈曲して門形本体3aを形成し、門形本体3aの一側面側に側壁11を着脱自在に(又は溶着にて)取り付けており、他側面及び下面は開放されている。この門形本体3aの上部に吊下用具6をボルト固定している。
モータ4は電動部と減速部とを有するギヤードモータであり、減速部が門形本体3aの上部の取付台7にボルト固定されており、減速部から駆動軸4aが突出して、その先端が軸受12を介して側壁11に回転自在に支持されている。前記駆動軸4aはモータ4の電動部のロータの軸心の延長上に位置している。
【0016】
側壁11には軸受12を支持する支持体13と、側壁11の強度及び側壁11に対する支持体13の取り付け強度を向上するための複数本のリブ14が、支持体13を中心に放
射状に設けられている。
前記モータ4は、不本意な又は慣性的なワイヤWの繰り出し動作及び巻き取り動作を規制する制動機構が減速部に備えられており、また、電動部の下部には荷吊り用具10の過剰上昇を検出するリミットスイッチ等のセンサ15が設けられており、このセンサ15が作動するとモータ4の回転を停止する。
【0017】
前記モータ4の駆動軸4aにドラム5を嵌合装着しており、駆動軸4aの軸心はドラム5のドラム軸心Sであり、ドラム軸心Sの延長線は鉛直線Eと略直交している。従って、モータ4とドラム5とは共通軸心上に隣合わせに配置されている。
ドラム5は駆動軸4aに嵌合するドラム部5aと、このドラム部5aの両端のフランジ部5bとを有し、ワイヤWの基端が連結され、ドラム部5aの外周にワイヤWを巻き取り、またワイヤWを繰り出し可能にしている。
【0018】
ワイヤWの巻き取り・繰り出しを案内する複数個のローラRはモータ4及びドラム5の下方でフレーム3に支持されている。
前記複数個のローラRは、巻き取り方向では、鉛直案内ローラR1と水平位置案内ローラR2と直交案内ローラR3とが順次配列され、繰り出し方向では、直交案内ローラR3、水平位置案内ローラR2、鉛直案内ローラR1の順で配列されている。
【0019】
鉛直案内ローラR1は、V溝プーリ形状であり、フレーム3に支持されたローラ軸S1に回転自在に支持されており、ワイヤWをホイスト重心Gを通る鉛直線E上に案内する。
水平位置案内ローラR2は、V溝プーリ形状であり、フレーム3に支持されたローラ軸S2に回転自在に支持されており、鉛直案内ローラR1までワイヤWをドラム軸心Sと平行方向の水平位置を案内する。前記ローラ軸S1及びローラ軸S2はフレーム3に貫通固定され、フレーム3の前後側壁を連結する役目もしている。
【0020】
直交案内ローラR3は、フレーム3に装着されたローラホルダ16に支持されたローラ軸S3に回転自在に支持されており、水平位置案内ローラR2までドラム5から繰り出されたワイヤWをドラム軸心Sと直交する方向の水平位置を案内する。
前記直交案内ローラR3は、軸心R3aがドラム軸心Sと平行に配置されていて、両端のフランジ部間に軸心R3a方向に長い円筒面R3bが形成されており、この円筒面R3bは軸心R3a方向中央から両端側へ次第に径小に形成されている。
【0021】
即ち、ドラム5に巻回されるワイヤWの位置は、ドラム部5aの両端間を移行するので、その移行範囲に対応する幅に直交案内ローラR3の溝部(円筒面R3b)が形成されており、この円筒面R3bは太鼓形状になっていて、掛けられたワイヤWをドラム5のドラム軸心S方向両端側へスムーズに移行し易くしている。
前記複数個のローラRは、下端に荷吊り用具10を有するところの先端側のワイヤWは、鉛直案内ローラR1に巻き掛けられることにより、ホイスト重心Gを通る鉛直線E上に案内されており、この鉛直案内ローラR1の上側を通って水平位置案内ローラR2の下側に巻き掛けられることにより、水平方向では鉛直線Eから離れる方向に位置変更され、水平位置案内ローラR2の下側から直交案内ローラR3に至ることにより上向きに案内され、鉛直線Eから直交案内ローラR3に至るまでは、ワイヤWはドラム軸心Sの略直下でドラム軸心Sに沿う方向に移動し、直交案内ローラR3からドラム5まではドラム軸心Sと直交する方向(水平方向でローラ軸S1、S2と平行な方向)に変向される。
【0022】
ドラム5からのワイヤWの繰り出しにおいて、ドラム5の外周に巻かれたワイヤWはドラム軸心Sから水平方向にずれた位置にあり、直交案内ローラR3に巻き掛けられることによってドラム5の外周からドラム軸心Sの略直下に案内され、水平位置案内ローラR2及び鉛直案内ローラR1によってドラム軸心Sの略直下に位置したまま鉛直線Eに近づく方向に案内(水平位置変更)され、鉛直案内ローラR1によって鉛直線E上で下向きに案内(変向)される。
【0023】
前記モータ4のセンサ15には、スイッチ片15aを操作するスイッチ作動部材18が揺動自在に枢着されている。このスイッチ作動部材18は下部がワイヤWを跨いでいて、ワイヤWの下端の荷吊り用具10の近傍に設けた検出片19が上昇するのを検出する。荷吊り用具10が過剰に上昇されると、検出片19がスイッチ作動部材18を押し上げ、ス
イッチ片15aを操作してセンサ15を作動し、モータ4の巻き取り動作を停止する。
【0024】
図1、2、4において、前記ローラホルダ16にはワイヤ外れ防止部材9が設けられている。このワイヤ外れ防止部材9は丸棒材を屈曲して形成されており、鉛直案内ローラR1と水平位置案内ローラR2の前後両側に位置して、それらからワイヤWが外れるのを規制する。
ワイヤ外れ防止部材9は、鉛直案内ローラR1の下側に位置して、鉛直案内ローラR1に巻き掛けられたワイヤWの外れるのを規制する鉛直案内ローラ側ワイヤ外れ規制部9aと、水平位置案内ローラR2の上側に位置して、水平位置案内ローラR2に巻き掛けられたワイヤWの外れるのを規制する水平位置案内ローラ側ワイヤ外れ規制部9bとが一体に形成されている。
【0025】
図5はワイヤ外れ防止部材9の変形例を示しており、このワイヤ外れ防止部材9はローラ軸S1及びローラ軸S2に固定の2枚の規制板20で構成されている。2枚の規制板20は鉛直案内ローラR1及び水平位置案内ローラR2のフランジ部に近接して位置し、2つのフランジ部を覆う大面積であり、各フランジ部からのワイヤWの離脱を阻止する。
前記2枚の規制板20の鉛直案内ローラR1の周囲部分が鉛直案内ローラ側ワイヤ外れ規制部9aとなり、水平位置案内ローラR2の周囲部分が水平位置案内ローラ側ワイヤ外れ規制部9bとなる。
【0026】
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、
図1〜5に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、鉛直案内ローラR1を水平位置案内ローラR2と同高さ又はより低い位置に配置したり、ローラ軸S1及びローラ軸S2をフレーム3に回転自在に装着したりしてもよい。
【0027】
直交案内ローラR3は、円筒面R3bを太鼓形状に形成しているが、全長同一径のストレート形状でもよく、また、溝幅は水平位置案内ローラR2及び鉛直案内ローラR1の溝幅と同幅にしてもよく、ローラホルダ16はフレーム3に対して、ローラ軸S1、S2と平行な軸を設けて回動可能に装着してもよい。
前記ワイヤ外れ防止部材9はローラホルダ16とは別個にフレーム3の後側壁又は前側壁に取り付けもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 電動ホイスト
3 フレーム
4 モータ
4a 駆動軸
5 ドラム
5a ドラム部
6 吊下用具
9 ワイヤ外れ防止部材
9a 鉛直案内ローラ側ワイヤ外れ規制部
9b 水平位置案内ローラ側ワイヤ外れ規制部
10 荷吊り用具
11 側壁
12 軸受
13 支持体
16 ローラホルダ
18 スイッチ作動部材
E 鉛直線
G ホイスト重心
R ローラ
R1 鉛直案内ローラ
R2 水平位置案内ローラ
R3 直交案内ローラ
R3a 軸心
R3b 円筒面
S ドラム軸心
S1、S2、S3 ローラ軸
W ワイヤ