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特開2017-127621スライドレールアセンブリ及びそのガイド機構
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-127621(P2017-127621A)
(43)【公開日】2017年7月27日
(54)【発明の名称】スライドレールアセンブリ及びそのガイド機構
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/423 20170101AFI20170630BHJP
   H05K 7/18 20060101ALI20170630BHJP
   A47B 88/57 20170101ALI20170630BHJP
【FI】
   A47B88/04 A
   H05K7/18 F
   A47B88/16 A
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-178164(P2016-178164)
(22)【出願日】2016年9月13日
(31)【優先権主張番号】105102162
(32)【優先日】2016年1月22日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 建立
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【テーマコード(参考)】
3B060
【Fターム(参考)】
3B060NA05
3B060ND09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】シャーシにラックを安定的、且つ素早く取り付けられることが可能なスライドレールアセンブリを提供する。
【解決手段】シャーシの一方側には複数の取り付け部材が配置されている。スライドレールアセンブリ22は、第1のレール30と、第2のレール32と、ガイドベースとを含む。第2のレール32は側壁34と底壁36とを含む。ガイドベースは第2のレール32の前端に配置されている。ガイドベースは入口、出口及び該入口と該出口との間に位置する通路を定義する。第2のレール32は第1のレール30に対してラック20から出る。シャーシをラック20に押し込むために、第2のレール32の底壁36がシャーシの底部と当接する。前記通路及び前記出口を通過するよう複数の取り付け部材を前記入口によってガイドすることを通じてシャーシが第2のレール32に取り付けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドレールアセンブリであって、
第1のレールと、
長手方向に沿って前記第1のレールに対して移動可能な第2のレールであって、該第2のレールは側壁と、該側壁に垂直に連結された底壁とを含み、該側壁と該底壁の端部との間に第1の横方向幅が定義されている、第2のレールと、
前記第2のレールの前端に配置されたガイドベースであって、該ガイドベースは第1のガイド部分及び第2のガイド部分を含み、該第1のガイド部分及び該第2のガイド部分は入口、出口及び該入口と該出口との間に位置する通路を定義し、該入口、該出口及び該通路は同じ方向に沿って配置されている、ガイドベースと、
を含み、
前記ガイドベースの入口と前記第2のレールの底壁の端部との間に第2の横方向幅が定義され、該第2の横方向幅は前記第1の横方向幅よりも小さい、スライドレールアセンブリ。
【請求項2】
前記第2のレールの側壁に複数の細長い孔が形成され、前記第2のレールは、該細長い孔によって定義された限定空間内で前記第2のレールが前記第1のレールに対して移動可能なように、複数の連結部材のそれぞれが対応する細長い孔に挿通されて該複数の連結部材によって前記第1のレールに連結されている、請求項1に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項3】
前記第1のレールに対して前記第2のレールを駆動し動かすために前記第2のレールに弾性力を提供するよう構成された弾性部材をさらに含む、請求項2に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項4】
前記ガイドベースの第1のガイド部分及び第2のガイド部分のうちの一方は、前記入口の幅が前記通路の幅よりも大きくなるように、前記入口に位置する傾斜ガイド面を有する、請求項1に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項5】
前記ガイドベースは、前記第1のガイド部分の上部から延びるとともに外側に曲げられた第3のガイド部分をさらに含む、請求項1に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項6】
ラックにシャーシを取り付けるように構成されたスライドレールアセンブリであって、該シャーシの一方側には複数の取り付け部材が配置され、当該スライドレールアセンブリは一対のブラケットを通じて前記ラックに取り付けられ、当該スライドレールアセンブリは、
第1のレールと、
長手方向に沿って前記第1のレールに対して移動可能な第2のレールであって、該第2のレールは側壁と、該側壁に垂直に連結された底壁とを含む、第2のレールと、
前記第2のレールの前端に配置されたガイドベースであって、該ガイドベースは第1のガイド部分及び第2のガイド部分を含み、該第1のガイド部分及び該第2のガイド部分は入口、出口及び該入口と該出口との間に位置する通路を定義する、ガイドベースと、
を含み、
前記シャーシを前記ラックに取り付ける間、前記シャーシを前記ラックにさらに押し込むため前記第2のレールの底壁を前記シャーシの底部に当接させるために、前記第2のレールが前記第1のレールに対して前記ラックから出され、前記ガイドベースの通路及び出口を通過するよう前記複数の取り付け部材を前記ガイドベースの入口によってガイドすることを通じて前記シャーシが前記第2のレールに取り付けられる、スライドレールアセンブリ。
【請求項7】
前記第2のレールの側壁に複数の細長い孔が形成され、前記第2のレールが前記第1のレールに対して移動可能なように、複数の連結部材のそれぞれが対応する細長い孔に挿通されて該複数の連結部材によって前記第1のレールに連結されている、請求項6に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項8】
前記第1のレールの前端は、前記第2のレールの側壁に対向する突起を有し、前記第2のレールが前記第1のレールに対して前記ラックから出されている場合に前記第2のレールが前記第1のレールの突起によって屈曲される、請求項6に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項9】
前記第2のレールに移動可能に取り付けられたブロック部材をさらに含み、該ブロック部材の一部は前記ガイドベースの通路内に位置している、請求項6に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項10】
前記第2のレール上に配置された係合部材をさらに含み、前記一対のブラケットのうちの一方は取り付けベースを有し、前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合、前記係合部材は前記取り付けベースと係合する、請求項6に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項11】
前記ガイドベースの第1のガイド部分及び第2のガイド部分のうちの一方は、前記入口の幅が前記通路の幅よりも大きくなるように前記入口に位置する傾斜ガイド面を有する、請求項6に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項12】
前記第2のレールに弾性力を提供するように構成された弾性部材をさらに含み、前記係合部材が前記取り付け部材から外れている場合、前記第2のレールは前記弾性部材の弾性力によって駆動され前記第1のレールに対して移動する、請求項10に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項13】
前記ブロック部材は、前記第2のレールから前記シャーシを取り外すために、前記ガイドベースの通路から作動的に離れるように構成されている、請求項9に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項14】
前記ブロック部材は当接機構を有し、前記ブロック部材は、前記ガイドベースの通路の外側の当接位置で該当接機構によって保持されるために前記ガイドベースの通路から作動的に離れるように構成されている、請求項9に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項15】
前記第1のレールは前記当接位置で前記ブロック部材に対応する解除機構を有し、該解除機構及び前記ブロック部材のうちの一方は、前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合に前記ブロック部材を押して前記当接位置から離すように構成された傾斜面を有する、請求項14に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項16】
前記第2のレールの側壁と底壁の端部との間に第1の横方向幅が定義され、前記ガイドベースの入口と前記第2のレールの底壁の端部との間に第2の横方向幅が定義され、前記シャーシの取り付け部材と前記第2のレールの底壁の端部との間に第3の横方向幅が定義され、該第3の横方向幅は前記第1の横方向幅と前記第2の横方向幅との間にある、請求項6に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項17】
前記ガイドベースは、前記第1のガイド部分上に位置する第3のガイド部分をさらに含み、該第3のガイド部分は、該第3のガイド部分の上の前記シャーシが前記第2のレールの前端に落ちるようにガイドするよう構成されている、請求項6に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項18】
前記第3のガイド部分は、前記第1のガイド部分の上部から延びるとともに外側に曲げられている、請求項17に記載のスライドレールアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスライドレールアセンブリに関し、より具体的には、シャーシに安定的な支持を提供するためのラックにシャーシをガイドして素早く取り付けられるようにすることができるスライドレールアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コンピュータシャーシを支持するための方法及び装置が開示されている。該先行技術は、少なくとも2つのポスト(16)を含むラックマウントコンピュータシステムを開示する。レール(20)が各ポストに取り付けられている。各レールは2つのリブ(24)を含み、それらのリブが共にスロットを定義する。該スロットは、2つのリブの間の距離間隔が大きくなった部分を有する。コンピュータコンポーネントシャーシ(12)はその外面に2つの面(100、102)を含む。各面は少なくとも1つの突起(104)を有する。該突起は、距離間隔が大きくなった上記部分で、レールのうちの1つのスロット(26)に少なくとも部分的に嵌合するような形状を有する。該先行技術は、レールの2つのリブがシャーシを支持するために利用されることしか教示していない。シャーシを素早くレールに取り付けることができるが、該レールの支持能力は支持構造の設計により限られている。
【0003】
特許文献2には、情報処理システムを支持するための棚を含むレールが開示されている。該レールは上部支持構造及び下部支持構造、上部支持構造及び下部支持構造により定義されたスロット、並びに上部支持構造の前端を越えて下部支持構造から延びた棚を含む。上記のデザインにより、レールによって支持されるようシャーシを素早くレールに取り付けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6220456号明細書
【特許文献2】米国特許第8317037号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、開示されたレールはラックの外側に固定配置された部分を有する。従って、それらのレールをキャビネット型のラックに適用することができない。様々な製品要件のために、組み立て方法の異なるスライドレールアセンブリを提供することで市場により多くの選択肢を提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、スライドレールアセンブリ及びそのガイド機構に関する。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、スライドレールアセンブリは第1のレール、第2のレール及びガイドベース(guiding base)を含む。第2のレールは長手方向に沿って前記第1のレールに対して移動可能である。第2のレールは側壁と、該側壁に垂直に連結された底壁とを含む。該側壁と該底壁の端部との間に第1の横方向幅が定義されている。ガイドベースは前記第2のレールの前端に配置されている。該ガイドベースは第1のガイド部分及び第2のガイド部分を含む。第1のガイド部分及び第2のガイド部分は入口、出口及び該入口と該出口との間に位置する通路を定義する。該入口、該出口及び該通路は同じ方向に沿って配置されている。前記ガイドベースの入口と前記第2のレールの底壁の端部との間に第2の横方向幅が定義され、該第2の横方向幅は前記第1の横方向幅(transverse width)よりも小さい。
【0008】
前記第2のレールの側壁に複数の細長い孔が形成されていることが好ましい。前記第2のレールは、該細長い孔によって定義された限定空間内で前記第2のレールが前記第1のレールに対して移動可能なように、複数の連結部材のそれぞれが対応する細長い孔に挿通されて該複数の連結部材によって前記第1のレールに連結されている。
【0009】
前記スライドレールアセンブリは、前記第1のレールに対して前記第2のレールを駆動し動かすために前記第2のレールに弾性力を提供するよう構成された弾性部材をさらに含むことが好ましい。
【0010】
前記ガイドベースの第1のガイド部分及び第2のガイド部分のうちの一方は、前記入口の幅が前記通路の幅よりも大きくなるように、前記入口に位置する傾斜ガイド面を有することが好ましい。
【0011】
本発明の他の実施形態によれば、スライドレールアセンブリはラックにシャーシを取り付けるように構成されている。シャーシの一方側には複数の取り付け部材が配置されている。スライドレールアセンブリは一対のブラケットを通じて前記ラックに取り付けられている。当該スライドレールアセンブリは:第1のレール;長手方向に沿って前記第1のレールに対して移動可能な第2のレールであって、該第2のレールは側壁と、該側壁に垂直に連結された底壁とを含む、第2のレール;及び前記第2のレールの前端に配置されたガイドベースであって、該ガイドベースは第1のガイド部分及び第2のガイド部分を含み、該第1のガイド部分及び該第2のガイド部分は入口、出口及び該入口と該出口との間に位置する通路を定義する、ガイドベースを含む。前記シャーシを前記ラックに取り付ける間、前記シャーシを前記ラックにさらに押し込むため前記第2のレールの底壁を前記シャーシの底部に当接させるために、前記第2のレールが前記第1のレールに対して前記ラックから出され、前記ガイドベースの通路及び出口を通過するよう前記複数の取り付け部材を前記ガイドベースの入口によってガイドすることを通じて前記シャーシが前記第2のレールに取り付けられる。
【0012】
前記第1のレールの前端は、前記第2のレールの側壁に対向する突起を有し、前記第2のレールが前記第1のレールに対して前記ラックから出された場合に前記第2のレールが前記第1のレールの突起によって屈曲されることが好ましい。
【0013】
前記スライドレールアセンブリは、前記第2のレールに移動可能に取り付けられたブロック部材をさらに含むことが好ましい。該ブロック部材の一部は前記ガイドベースの通路内に位置している。
【0014】
前記スライドレールアセンブリは、前記第2のレール上に配置された係合部材をさらに含むことが好ましい。前記一対のブラケットのうちの一方は取り付けベースを有する。前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合、前記係合部材は前記取り付けベースと係合する。
【0015】
前記スライドレールアセンブリは、前記第2のレールに弾性力を提供するように構成された弾性部材をさらに含むことが好ましい。前記係合部材が前記取り付け部材から外れている場合、前記第2のレールは前記弾性部材の弾性力によって駆動され前記第1のレールに対して移動する。
【0016】
前記ブロック部材は、前記第2のレールから前記シャーシを取り外すために、前記ガイドベースの通路から作動的に離れるように構成されていることが好ましい。
【0017】
前記ブロック部材は当接機構を有することが好ましい。前記ブロック部材は、前記ガイドベースの通路の外側の当接位置で該当接機構によって保持されるために前記ガイドベースの通路から作動的に離れるように構成されている。
【0018】
前記第1のレールは前記当接位置で前記ブロック部材に対応する解除機構を有し、該解除機構及び前記ブロック部材のうちの一方は、前記第2のレールが前記第1のレールに対して引っ込められている場合に前記ブロック部材を押して前記当接位置から離すように構成された傾斜面を有することが好ましい。
【0019】
前記第2のレールの側壁と底壁の端部との間に第1の横方向幅が定義されていることが好ましい。前記ガイドベースの入口と前記第2のレールの底壁の端部との間に第2の横方向幅が定義されている。前記シャーシの取り付け部材と前記第2のレールの底壁の端部との間に第3の横方向幅が定義されている。該第3の横方向幅は前記第1の横方向幅と前記第2の横方向幅との間にある。
【0020】
様々な図面に図示する下記の好ましい実施形態の詳細な説明を読み終えた後、本発明の上記の目的及び他の目的が当業者に間違いなく明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る、ラックに取り付けられた一対のスライドレールアセンブリを示す図である。
図2図2は、本発明の一実施形態に係る、ラックから出されたスライドレールアセンブリを示す図である。
図3図3は、図1の領域1Aの拡大図である。
図4図4は、図2の領域2Aの拡大図である。
図5図5は、図2の領域2Bの拡大図である。
図6図6は、本発明の一実施形態に係るスライドレールアセンブリを示す図である。
図7図7は、図6の領域6Aの拡大図である。
図8図8は、本発明の一実施形態に係る、シャーシとスライドレールアセンブリとの間の配置を示す図である。
図9図9は、図8の領域8Aの拡大図である。
図10図10は、本発明の一実施形態に係る、スライドレールアセンブリに取り付けられたシャーシを示す図である。
図11図11は、本発明の一実施形態に係る、スライドレールアセンブリが動かされた場合に突起によって屈曲されたスライドレールアセンブリを示す図である。
図12図12は、本発明の一実施形態に係るスライドレールアセンブリに取り付けられたシャーシを示す図である。
図13図13は、スライドレールアセンブリのガイドベースによってガイドされる前のシャーシの取り付け部材を示す図である。
図14図14は、スライドレールアセンブリのガイドベースによってガイドされたシャーシの取り付け部材を示す図である。
図15図15は、本発明の一実施形態に係る、通路の外側で一時的に位置するようにシャーシの取り付け部材によって押されたブロック部材を示す図である。
図16図16は、ブロック部材がまだ通路の外側に位置している一方でスライドレールアセンブリに取り付けられたシャーシを示す図である。
図17図17は、図16の領域16Aの拡大図である。
図18図18は、シャーシの取り付け部材をブロックするためにブロック部材が通路に戻っている一方でスライドレールアセンブリに取り付けられたシャーシを示す図である。
図19図19は、スライドレールアセンブリに上下に取り付けられるシャーシを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るラック20及び一対のスライドレールアセンブリ22を示す図である。ラック20は複数のポスト26を含む。各スライドレールアセンブリ22は、一対のブラケット28によりラック20のポスト26のうちの2つに取り付けられている。スライドレールアセンブリ22は第1のレール30及び第2のレール32を含む。第1のレール30は、補強用カバーである一対のブラケット28に取り付けられている。第2のレール32は長手方向Dに沿って第1のレール30に対して移動可能である。第2のレール32は側壁34と、側壁34に垂直に連結された底壁36とを含む。
【0023】
複数の細長い孔38が第2のレール32の側壁34に形成されていることが好ましい。第2のレール32は、細長い孔38によって定義された限定空間内で第2のレール32が第1のレール30に対して移動できるように、複数の連結部材40のそれぞれが対応する細長い孔38に挿通されて連結部材40により第1のレール30に連結されている。
【0024】
図3に示すように、本発明は、第1のレール30に対して第2のレール32を駆動し動かすために第2のレール32に弾性力を提供するよう構成された弾性部材42をさらに含む。具体的には、第1のレール30は第1の取り付け機構31を有し、第2のレール32は第2の取り付け機構33を有する。弾性部材42の2つの端部は第1のレール30の第1の取り付け機構31及び第2のレール32の第2の取り付け機構33にそれぞれ連結されている。
【0025】
図4に示すように、本発明は第2のレール32に配置された係合部材44をさらに含む。図5に示すように、ブラケットのうちの1つは取り付けベース46を有する。第1のレール30に対して第2のレール32が引っ込められている場合、係合部材44は取り付けベース46と係合する(図1参照)。それに加えて、第2のレール32が第1のレール30に対して引っ込められてラック20に固定されている場合、弾性部材42は弾性力を生成する。係合部材44が取り付けベース46から外れている場合、第2のレール32は、シャーシ24を取り付けるため弾性部材42の弾性力によって駆動されて、第1のレール30に対してラック20から出る。
【0026】
図6及び図7に示すように、本発明は、第2のレール32の前端に配置されたガイドベース48をさらに含む。ガイドベース48と第2のレール32とは一体的に形成されていることが好ましい。ガイドベース48は第1のガイド部分50及び第2のガイド部分52を含む。第1のガイド部分50及び第2のガイド部分52は、入口54、出口56及び入口54と出口56との間に位置する通路58を定義し、入口54、出口56及び通路58は同じ方向に沿って配置されている。それに加えて、ガイドベース48の第1のガイド部分50及び第2のガイド部分52のうちの一方は、入口54の幅X1が通路58の幅X2よりも大きくなるように、入口54に位置する傾斜ガイド面60を有する。ガイドベース48は、第1のガイド部分50の上に位置する第3のガイド部分53をさらに含むことが好ましい。例えば、第3のガイド部分53は、第3のガイド部分53上のシャーシ24が第2のレール32の前端に落ちるように第3のガイド部分53によってガイドできるように、第1のガイド部分50の上部から延びるとともに外側に曲げられている。
【0027】
図4を参照して、本発明は、第2のレール32に移動可能に取り付けられたブロック部材62をさらに含む。ブロック部材62の一部は、ガイドベース48の通路58内に位置している。
【0028】
図8及び図9は、シャーシ24と一対のスライドレールアセンブリ22との間の設置アレンジメント(installation arrangement)を示す図である。複数の取り付け部材64がシャーシ24の2つの側部に配置されている。
【0029】
図10に示すように、第2のレール32の側壁34と底壁36の端部との間に第1の横方向幅W1が定義されている。ガイドベース48の入口54と第2のレール32の底壁36の端部との間に第2の横方向幅W2が定義されている。シャーシ24の取り付け部材64と第2のレール32の底壁36の端部との間に第3の横方向幅W3が定義されている。第3の横方向幅W3は、第1の横方向幅W1と第2の横方向幅W2との間にある。それに加えて、第2の横方向幅W2は第1の横方向幅W1よりも小さい。
【0030】
図6に示すように、第1のレール30の前端は、第2のレール32の側壁34に対向する突起66を有することが好ましい。図10及び図11に示すように、第2のレール32が第1のレール30に対してラック20から出ると、シャーシ24の複数の取り付け部材64をガイドベース48内に容易にガイドできるよう第2のレール32をシャーシ24に近づけるために、第2のレール32が第1のレール30の突起66によって屈曲される。
【0031】
上記の構成によれば、ラック20にシャーシ24を取り付ける場合に、第2のレール32が弾性部材42によって駆動され、第1のレール30に対してラック20から出て、係合部材44が取り付けベース46から外れる(図1図5参照)。
【0032】
図12図15に示すように、ユーザーは、シャーシ24の底部25の一部が第2のレール32の底壁36に当接するようにシャーシ24を配置し、その後にラック20の方にシャーシ24を押すことができる。そのプロセスでは、シャーシ24がラック20内に取り付けられるとともに第2のレール32によって強固に支持されるよう、シャーシ24の複数の取り付け部材64がガイドベース48の通路58及び出口56を通るようにガイドベース48の入口54によってガイドされる。取り付けの間に、シャーシ24が第2のレール32の前端とわずかに揃っていなくても、ガイドベース48の入口54はシャーシ24の取り付け部材64を正しくガイドすることができる。即ち、傾斜面60によって取り付け部材64をガイドすることを通じて、シャーシ24を素早く且つ正確に第2のレール32に取り付けることができる。
【0033】
より具体的には、シャーシ24の複数の取り付け部材64がガイドベース48の通路58を通過すると、ブロック部材62が押される。図15に示すように、本発明のブロック部材62は当接機構68を有することが好ましい。ブロック部材62は、ガイドベース48の通路58の外側の当接位置Pで当接機構68によって保持されるようにガイドベース48の通路58から作動的に離れることができる。シャーシ24の複数の取り付け部材64のうちの最後の取り付け部材がガイドベース48の出口56を通過した後、ブロック部材62を当接位置Pから手動で離すことができる。
【0034】
別の実施形態では、ブロック部材62は当接位置Pから自動で外れるようにも設計することができる。図6及び図15を参照して、第1のレール30は、当接位置Pに位置するブロック部材62に対応する解除機構70と共に配置できる。図16図18に示すように、解除機構70及びブロック部材62のうちの一方は、第2のレール32が第1のレール30に対して引っ込められている場合にブロック部材62を当接位置Pから離れるように押して初期位置に戻すよう構成された傾斜面72を有する。
【0035】
即ち、ブロック部材62が押されて当接位置Pから離れた後、シャーシ24の最後の取り付け部材64をブロックするために、ブロック部材62はガイドベース48の通路に自由に移ることが出来る。
【0036】
他方で、シャーシ24をラック20から外す場合、シャーシ24を第2のレール32から外すことができるように、ブロック部材62をガイドベース48の通路58から作動的に離すことができる。そのため、シャーシ24を簡便にラック20からさらに取り外すことができる。
【0037】
図19に示すように、一対のスライドレールアセンブリ22の第2のレール32の側壁34の間に第4の横方向幅W4が定義され、一対のスライドレールアセンブリ22の第2のレール32の第3のガイド部分53の間に第5の横方向幅W5が定義されている。第5の横方向幅W5は第4の横方向幅W4よりも大きい。シャーシ24は、第4の横方向幅W4よりも僅かに小さい第6の横方向幅W6を有する。そのため、ユーザーがシャーシ24の底部25を一対のスライドレールアセンブリ22の第2のレール32の前端の方へと上下に(top-down manner)配置すると、第2のレール32の第3のガイド部分53によってシャーシ24の前端がガイドされて、第2のレール32の底壁36上に正確に配置することができる。シャーシ24が誤った方向に沿って第2のレール32の方へと上下に配置されても、シャーシ24を一対のスライドレールアセンブリ22に簡便に且つ素早く取り付けることができるように、シャーシ24の方向を第3のガイド部分53により第2のレール32の前端で正すことができる。
【0038】
上記の例示によれば、本発明のスライドレールアセンブリは、シャーシをラックに素早く取り付けることができるようにすることができ、スライドレールアセンブリのガイド設計を通じでシャーシを確実に且つ安定して支持することができる。
【0039】
当業者であれば、本発明の教示を維持しながら多くの変更及び改良が装置及び方法に加えられ得ることに容易に気付く。従って、上記の開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0040】
20 ラック
22 スライドレールアセンブリ
24 シャーシ
26 ポスト
28 ブラケット
30 第1のレール
31 第1の取り付け機構
32 第2のレール
33 第2の取り付け機構
34 側壁
36 底壁
38 細長い孔
40 連結部材
42 弾性部材
44 係合部材
46 取り付けベース
48 ガイドベース
50 第1のガイド部分
52 第2のガイド部分
53 第3のガイド部分
54 入口
56 出口
57 傾斜面
58 通路
60 傾斜ガイド面
62 ブロック部材
64 取り付け部材
66 突起
68 当接機構
70 解除機構
図1
図2
図3
図4
図5
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図19