(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-127626(P2017-127626A)
(43)【公開日】2017年7月27日
(54)【発明の名称】取り外し可能なウエイトを具備するゴルフクラブ
(51)【国際特許分類】
A63B 53/06 20150101AFI20170630BHJP
A63B 53/04 20150101ALI20170630BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20170630BHJP
【FI】
A63B53/06 B
A63B53/04 A
A63B102:32
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】53
(21)【出願番号】特願2016-223808(P2016-223808)
(22)【出願日】2016年11月17日
(31)【優先権主張番号】14/979,151
(32)【優先日】2015年12月22日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】390023593
【氏名又は名称】アクシュネット カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ACUSHNET COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100093241
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 正昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101801
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 英治
(72)【発明者】
【氏名】ニック フレーム
(72)【発明者】
【氏名】チャールズ イー. ゴールデン
(72)【発明者】
【氏名】リチャード エル. クレグホーン
(72)【発明者】
【氏名】スコット エイ. ナットソン
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン ジェイ. フォーシュナー
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA02
2C002CH02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】迅速かつ容易にウエイトを着脱可能なゴルフクラブヘッドの提供。
【解決手段】ゴルフクラブヘッドは、ホーゼルと、打撃フェースと、ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと、ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと、ソールおよびクラウンの間で伸びるスカートと、ソール、クラウン、およびスカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウント124と、ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナ122とを有し、複数のウエイトマウントの各々はロック機構130を有し、ウエイトリテーナはロック機構と係合するように構成された係合機構を有し、係合機構およびロック機構は、1つの全回転より少ない、ウエイトリテーナのゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によってウエイトリテーナをゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブヘッドであって、
ホーゼルと、
打撃フェースと、
上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと、
上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと、
上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと、
上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと、
上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し、
上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し、
上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し、
上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され、
上記係合機構は遷移部分および戻り止めを有し、
上記ロック機構は突起および変形可能アームを有し、
上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
上記係合機構はランプを有する請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
上記変形可能アームは、上記突起が上記係合機構の上記遷移部分に乗り上げるときに、変形するように構成され、上記変形可能アームは上記突起を上記戻り止めに押圧する請求項2記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
上記ウエイトマウントは上記ゴルフクラブヘッドの外側表面と実質的に面一である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
上記ウエイトマウントは上記ロック機構を含み、実質的に厚さが均一である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
上記ウエイトリテーナは永久的にウエイト部材に固着されている請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
上記ロック機構は、上記変形可能アームが変形するときに上記突起が上記回転軸に実質的に平行な方向に移動することを可能にするように構成される請求項3記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
ゴルフクラブヘッドであって、
ホーゼルと、
打撃フェースと、
上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと、
上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと、
上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと、
上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと、
上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し、
上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し、
上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し、
上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され、
上記係合機構は突起を有し、
上記ロック機構は遷移部分および戻り止めを有し、
上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
上記係合機構はスロットを有する請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
上記スロットは上記ウエイトマウントの内側壁内に形成される請求項9記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
上記係合機構はさらに変形可能アームを有し、上記変形可能アームは、上記突起が上記ロック機構の上記遷移部分に沿って滑るときに変形するように構成され、上記変形可能アームは上記突起を上記戻り止めの中へと押圧する請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
上記係合機構は、上記変形可能アームが変形するときに上記回転軸と実質的に直角な方向に上記突起を移動させることが可能なように構成される請求項11記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
上記ウエイトマウントおよび上記ウエイトリテーナの間に位置づけられるバネをさらに有する請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
上記ウエイトリテーナはウエイト部材を収容するように構成された空洞を有する請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
ゴルフクラブヘッドであって、
ホーゼルと、
打撃フェースと、
上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと、
上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと、
上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと、
上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと、
上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し、
上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し、
上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し、
上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され、
上記係合機構は戻り止めを有し、
上記ロック機構は突起および遷移部分を有し、
上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
上記ウエイトマウントは天井部を有し、上記天井部は、上記ゴルフクラブヘッドの外側表面と実質的に面一であり、上記天井部は上記ウエイトリテーナをロック解除位置で収容するように構成されている請求項15記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
上記天井部は上記ウエイトリテーナをロック解除位置で収容するように構成されている請求項16記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
さらにバネを有し、上記バネは、上記ウエイトリテーナを上記ウエイトマウントの上記天井部に押しつけるように構成されている請求項17記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
上記バネはドーム形状である請求項18記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項20】
上記ウエイトリテーナは上記ウエイト部材と一体に形成される請求項15記載のゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この技術は、全般的には、ゴルフクラブに関連するシステム、装置、および方法に関し、より具体的には取り外し可能なウエイトを具備するゴルフクラブに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフコースを長くして難しいものにする傾向が続き、多くの割合のアマチュアゴルファがそのゴルフショットでより長い距離を実現する方法を継続的に探索してきた。ゴルフ業界は、距離および正確性を念頭において特別に設計されたゴルフクラブを提供することによりこれに答えてきた。ウッドタイプのゴルフクラブの寸法は、一般的には大きくなってきており、他方で、多材料構造および壁厚さの減少によって、ヘッドを通じた選択的な位置を実現するためにより多くの重量を利用できるようになってきた。裁量的な重量の配置によって、クラブはより大きな慣性モーメント(MOI)を持つことが可能となり、これによって、中心から離れたボール衝撃時の捩れに抗し、中心から離れたボール衝撃に起因する距離の減少をより少なくできる。さらに、裁量的な重量配置によって、クラブにおいてゴルフクラブヘッドの重心(CG)をより最適に位置づけることができるようになり、しばしば、そのCG位置調整が調整可能および/または移動可能なウエイトの仕様を通じて行えるようになった。
【0003】
種々の方法を用いてゴルフクラブヘッドに渡って重量を選択的に位置決めでき、これは本体キャスティング自体の部分を厚くしたり、または戦略的に個別のウエイト部品をゴルフクラブヘッドの製造中に付加することを含む。1例は米国特許第7,186,190号に示され、これは、ゴルフクラブヘッドの本体に取り付けられる多数の移動可能なウエイトを有するゴルフクラブヘッドを開示する。このクラブヘッドは、多数のネジ切りポートを含み、これらに移動可能なウエイトがねじ込まれる。ゴルフクラブの質量の特性は可動ウエイトを再配置することにより走査可能であるけれども、ゴルフクラブ本体の内部のウエイトおよび収容機構の円筒形状によって、質量のかなりの部分はクラブヘッドの中心へと必然的に移動して、クラブヘッドの周囲重量、またはMOIを最大化させないであろう。
【0004】
クラブヘッド内における質量の選択的な位置決めの代替的なアプローチは、複合多材料構造を採用することである。これら複合多材料構造は、異なる密度を含む異なる物理特性を有する、2、3、またはそれ以上の材料を採用する。このタイプの複合クラブヘッドの例は米国特許第5,720,674号に示される。このクラブヘッドは、後方スカートの引っ込み部に結合された高密度材料からなる弧状部分を有する。クラブヘッド中に見られるような複合材料は一緒に結合されなければならず、例えば、溶接、カシメ、エポキシ等の接着剤によって結合しなければならないので、常時、層分離や腐食にさらされ易い。この層分離や腐食により、ゴルフクラブヘッドの性能が劣化し、また故障することにもつながる。
【0005】
ゴルフクラブヘッドの質量を最適化する方法が多くあるけれども、固着締め付け具を具備し、容易かつ迅速に取り付けることができる少なくとも1つのウエイトを有するゴルフクラブヘッドに対する要請が依然としてこの業界に存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第7,186,190号
【特許文献2】米国特許第5,720,674号
【発明の開示】
【0007】
ここで説明されるシステム、方法、および装置は、複数の創作的な側面を有し、そのいずれの1つもそれらの所望の属性に対して不可欠でもなく、また、その要因をなすものでもない。ここで、有益な特徴のいくつかについて、特許請求の範囲を限定することなく、以下にまとめて示す。
【0008】
この技術は少なくとも1つの取り外し可能なウエイト部材を具備するゴルフクラブヘッドに向けられている。取り外し可能なウエイト部材は、好ましくは、ゴルフクラブヘッドに対するウエイトリテーナの1回の全回転より少ない回転でゴルフクラブヘッドにしっかりと取り付けられる。
【0009】
この技術の1つの非制約的な実施例はゴルフクラブヘッドを含み、このゴルフクラブヘッドは、ホーゼルと;打撃フェースと;上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと;上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと;上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと;上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと;上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し;上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し;上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し;上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され;上記係合機構は遷移部分および戻り止めを有し;上記ロック機構は突起および変形可能アームを有し、;上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成される。
【0010】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記係合機構はランプを有する。
【0011】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記変形可能アームは、上記突起が上記係合機構の上記遷移部分に乗り上げるときに、変形するように構成され、上記変形可能アームは上記突起を上記戻り止めに押圧する。
【0012】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記ウエイトマウントは上記ゴルフクラブヘッドの外側表面と実質的に面一である。
【0013】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記ウエイトマウントは上記ロック機構を含み、実質的に厚さが均一である。
【0014】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記ウエイトリテーナは永久的にウエイト部材に固着されている。
【0015】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記ロック機構は、上記変形可能アームが変形するときに上記突起が上記回転軸に実質的に平行な方向に移動することを可能にするように構成される。
【0016】
この技術の付加的な非制約的な実施例はゴルフクラブヘッドを含み、このゴルフクラブヘッドは、ホーゼルと;打撃フェースと;上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと;上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと;上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと;上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと;上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し;上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し;上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し;上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され;上記係合機構は突起を有し;上記ロック機構は遷移部分および戻り止めを有し;上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成される。
【0017】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記係合機構はスロットを有する。
【0018】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記スロットは上記ウエイトマウントの内側壁内に形成される。
【0019】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記係合機構はさらに変形可能アームを有し、上記変形可能アームは、上記突起が上記ロック機構の上記遷移部分に沿って滑るときに変形するように構成され、上記変形可能アームは上記突起を上記戻り止めの中へと押圧する。
【0020】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記係合機構は、上記変形可能アームが変形するときに上記回転軸と実質的に直角な方向に上記突起を移動させることが可能なように構成される。
【0021】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記ウエイトマウントおよび上記ウエイトリテーナの間に位置づけられるバネをさらに有する。
【0022】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記ウエイトリテーナはウエイト部材を収容するように構成された空洞を有する。
【0023】
この技術の付加的な非制約的な実施例はゴルフクラブヘッドを含み、このゴルフクラブヘッドは、ホーゼルと;打撃フェースと;上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと;上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと;上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと;上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと;上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し;上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し;上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し;上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され;上記係合機構は戻り止めを有し;上記ロック機構は突起および遷移部分を有し;上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成される。
【0024】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記ウエイトマウントは天井部を有し、上記天井部は、上記ゴルフクラブヘッドの外側表面と実質的に面一であり、上記天井部は上記ウエイトリテーナをロック解除位置で収容するように構成されている。
【0025】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記天井部は上記ウエイトリテーナをロック解除位置で収容するように構成されている。
【0026】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、さらにバネを有し、上記バネは、上記ウエイトリテーナを上記ウエイトマウントの上記天井部に押しつけるように構成されている。
【0027】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記バネはドーム形状である。
【0028】
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記ウエイトリテーナは上記ウエイト部材と一体に形成される。
【0029】
添付図面は明細書の一部を形成し、これとの関係で理解されるべきである。ただし、図示の実施例は、単に事例であり、制約的であることを意図していない。種々の図において同様な参照番号および表示は同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】
図1は、ゴルフクラブヘッドの斜視図を示す。
【
図2】
図2は
図1のゴルフクラブヘッドの底部の斜視図を示す。
【
図3】
図3は、ウエイトマウントに収容された複数のウエイト部材を含む、ゴルフクラブヘッドの底部の斜視図を示す。
【
図4】
図4は、ウエイトマウントに収容された複数のウエイト部材を含む付加的な実施例のゴルフクラブヘッドの底部の斜視図を示す。
【
図5】
図5は、ウエイトマウントにロックされたウエイトリテーナの1実施例の斜視図を示す。
【
図6】
図6は、
図5の実施例のウエイトマウントの斜視図を示す。
【
図9】
図9は、ウエイトリテーナおよびバネの1実施例の斜視図を示す。
【
図10】
図10は、ウエイトマウントの1実施例の斜視図を示す。
【
図11】
図11はウエイトマウントの付加的な実施例の斜視図を示す。
【
図13】
図13はウエイトリテーナの付加的な実施例の斜視図を示す。
【
図14】
図14は、ウエイトリテーナが
図11のウエイトマウント内にロック解除位置で配置される、
図13のウエイトリテーナの平面図を示す。
【
図15】
図15は、ウエイトリテーナが
図11のウエイトマウント内にロック位置で配置される、
図13のウエイトリテーナの平面図を示す。
【
図18】
図18はウエイトマウントにおいてウエイトリテーナにより保持されるウエイト部材の付加的な実施例の斜視図を示す。
【
図19】
図19は、
図18に示すウエイト部材、ウエイトリテーナ、およびウエイトマウントの側面図を示す。
【
図20】
図20はウエイト部材、ウエイトリテーナ、およびウエイトマウントの付加的な実施例の斜視図を示す。
【
図21】
図21は、
図20の示すウエイト部材、ウエイトリテーナ、およびウエイトマウントの側面図を示す。
【
図22】
図20のウエイト部材およびウエイトリテーナの斜視図を示す。
【
図24】
図24はウエイトマウント中にロックされるウエイトリテーナの付加的な実施例に外側斜視図を示す。
【
図30】
図30は
図24のウエイトマウント中にロックされているウエイトリテーナの断面図を示す。
【
図31】
図31は、ウエイトマウント中にロックされたウエイト部材の他の実施例の平面図を示す。
【
図32】
図32は、ウエイトマウント中にロックされるウエイト部材の付加的な実施例の平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の詳細な説明において、添付図面が参照され、これはここでの開示の一部を構成する。詳細な説明、図面、および特許請求の範囲において説明される図説の実施例は、制限的なものを意味しない。ここで提示されるサブジェクトマターの趣旨または範囲から逸脱しない範囲で、他の実施例を採用して良く、他の変更をなして良い。この開示内容の側面は、全般的にここで説明され、各図において図説されるように、広く種々の異なる構成において、採用され、置換され、組み合わされ、また設計されて良く、これらは明瞭にこの開示の一部を構成すると理解される。例えば、システムまたは装置、または方法は、ここに開示された任意の数の側面を用いて実装され、または実施されて良い。さらに、そのようなシステム、または装置やそのような方法は、他の構成、機能を利用して実施されて良く、さらに、ここに開示された1または複数の側面に加えてそれ以外の構成、機能を利用して実施されて良い。ここで説明される、この発明の特徴の変更例および他の修正、並びに、ここで説明される、この発明の原理をさらなる応用は、この開示内容を元に当業者にもたらされ、この発明の範囲内であると考えられる。
【0032】
実施例の外に、または、とくにことわらない限りは、すべての数の範囲、量、値およびパーセンテージ例えば明細書中の材料の量、慣性モーメント、重心位置、ロフトおよびドラフト角度、その他に関するそのようなものは、値、量、または範囲とともに明瞭に「約」の用語が表示されていなくてもそのような用語「約」があるものとして認識することができる。したがって、そうでないと示されない限り、明細書および特許請求の範囲の数字のパラメータは近似であり、これはこの発明により実現されることがのぞまれる所望の特性に応じて変化する。特許請求の範囲の均等理論の適応を排除する意図はないが、少なくとも、各数量のパラメータは報告された実行桁数の下で理解され、通常の丸め手法により把握すべきである。
【0033】
この発明の広い範囲を示す数量の範囲およびパラメータは近似であるけれども、明細書の例に示された数量の値はできる限り正確に報告されている。ただし、いずれの数量の値も、各実験の測定に見いだされる標準偏差に起因する必然的な誤差を内在する。さらに、種々のことがらについて数量の範囲が示される場合には、指摘した値の範囲で、それらを組み合わせたものが利用できることを理解されたい。
【0034】
この技術を説明するにあたって、以下の用語が用いられて良い。単数形(「a」、「an」、および「the」)は、文脈において明瞭にそうでないと表示されない限り、複数形態を含む。そのため、例えば、1つの事項に関する説明は、1または複数の事項に関する説明を含む。用語「複数」(「plurality」)は2またはそれ以上の事項を含む。用語「実質的」(「substantially」)は、指摘された、特徴、パラメータ、または値がちょうどである必要がなく、偏差または変動はこの特徴が実現しようと意図していた効果を排除しない範囲で起こって良いことを意味し、これら偏差または変動は、例えば、許容誤差、測定誤差、測定精度制約および当業者に知られている他の要素を含む。複数の事項は簡便のために共通のリストに提示されて良い。ただし、これらのリストでは、リストの構成要素の各々は別のユニークな要素として個別に特定されていると認識されるべきである。したがって、そのようなリストの個別の要素は、当該同一のリストの任意の他の要素の事実上の等価物と解釈すべきであり、これは、反対の表示がなされていないかぎり、共通のグループにおいてそれらが表示されていることのみから由来する。さらに、用語「および」(「and」)、および「または」(「or」)が要素のリストと関連して使用される場合、これらは広く解釈されるべきであり、リストされた要素の任意の1つまたは複数が単独でまたは他のリストされた要素と組合わさって使用されて良いことを意味する。用語「代替的には」(「altrnatively」)は2またはそれ以上の代替物から1つを選択することを意味し、それらリストされた要素の選択が一時にそれらリストされた代替物のうちの唯一の1つに限定されることを意図しない。
【0035】
この開示の特徴は、以下の説明および添付の特許請求の範囲から、添付の図面を参照して、より充分で明瞭なものになる。ここでの検討を考慮したのち、とくに「詳細な説明」のセクションを読んだ後、これら図説された特徴が、この開示のこれら所定の原理を説明するにあたりどのように役立つかを理解するであろう。
【0036】
この発明のゴルフクラブは好ましくは空洞の、例えばメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドであうけれども、任意のクラブヘッドタイプ、例えばアイアンタイプのクラブヘッドを含んで良い。ゴルフクラブヘッドは一般的にはホーゼル、打撃フェース、クラウン、ソール、およびスカートを含み、これらが結合された空洞の内部キャビティを形成する。
【0037】
この発明のゴルフクラブヘッドは、また、クラブヘッドの一部、好ましくは、ゴルフクラブヘッドのクラウン、ソール、および/またはスカートに配された、低い外形のウエイト部材を具備する。以下に説明される実施例は、便宜上、ウエイト部材が少なくとも部分的にソールに結合されるように説明される。
図1は、ゴルフクラブヘッド10の斜視図を示す。
図2はゴルフクラブヘッド10の底部の斜視図を示す。クラブヘッド10は、ソール12、クラウン14、打撃フェース16、スカート18、およびホーゼル20を含む。ソール12は、全般的には、クラブヘッドがアドレス位置に配置されたときに、ゴルフクラブヘッド10の下側表面を形成する。
図3は、ウエイトマウント24に収容された複数のウエイト部材21を含む、ゴルフクラブヘッド10の底部の斜視図を示す。
図4は、ウエイトマウント24に収容された複数のウエイト部材21を含む付加的な実施例のゴルフクラブヘッド10の底部の斜視図を示す。
【0038】
ここに説明される実施例は、ウエイト部材がソールに少なくとも部分的に結合されるように便宜的に全般的には説明される。しかしながら、当業者が理解するように、説明のものと同一の構造を有する、ウエイトマウント、ウエイト部材、およびウエイトリテーナがゴルフクラブヘッドの任意の部分、例えば、クラウンおよび/またはスカートに位置づけられて良い。さらに、ウエイトマウントは、便宜上、ゴルフクラブヘッドと別体のものとして示されている。しかしながら、当業者が理解するように、ここで説明されるウエイトマウントはゴルフクラブヘッドに永久的に固着され、または、ゴルフクラブヘッドと一体に形成されるように意図されて良い。
【0039】
この発明のゴルフクラブヘッド10は、取り外し可能なウエイト部材21を含み、このウエイト部材21は、当該ウエイト部材21を付加したり、取り外したり、異なる重量のウエイト部材21と交換したときにゴルフクラブヘッド10の重心(C.G.)の位置を変更するように構成される。ウエイト部材21は、ウエイトマウント24に保持され、このウエイトマウント24は、ウエイト部材21をゴルフクラブヘッド10に結合するように構成される。ゴルフクラブヘッド10は、好ましくは、複数のウエイトマウント24を含む。いくつかの実施例において、C.G.は、ゴルフクラブヘッド10上の1または複数のウエイト部材21を、ゴルフクラブヘッド10上の他のウエイト部材21と交換することにより操作できる。他の実施例において、単一のウエイト部材21を1つのウエイトマウント24から他のウエイトマウント24に移動させて良い。付加的な実施例において、1または複数のウエイト部材21を異なる質量の異なるウエイト部材21と交換して良い。
【0040】
迅速かつ容易にC.G.を調整する能力は一般的に好ましい。ウエイト部材およびウエイトマウントのこの発明のいくつかの実施例はここに説明され、これは、ユーザが、ウエイト部材をウエイトマウントから迅速かつ容易に取り外し、かつ装着させることを可能にする。さらに、ウエイトマウントは、ゴルフクラブヘッドがゴルフボールを打撃したときに、ウエイト部材がゴルフクラブヘッドに対してどのようなガタつき、振動、または緩みを伴うことなく、ウエイト部材を保持しなければならない。伝統的には、ウエイト部材は雄および雌ネジ山の組み合わせによって保持される。ウエイト部材がウエイトマウントに対して複数回、回転させられてゴルフクラブヘッドの部分に底打ちし、雄ネジ山が雌ネジ山に対して荷重を掛けるときネジ山は締まり、ウエイト部材を固定する。しかしながら、これは、ウエイト部材をウエイトマウントに対して複数回だけ回転させる必要がある。さらに、ネジ山はクロススレッドの問題を加え、ウエイト部材をウエイトマウントから取り外し、または取り付ける性能を台無しにしてしまう。ここで説明されるウエイト部材、ウエイトマウント、およびウエイトリテーナは、ウエイトリテーナのゴルフクラブヘッドに対する1回転、またはそれ以下の回転で、すなわち、360度またはそれ以下の回転で、ゴルフクラブヘッドにロックされるように構成され、より好ましくは180度またはそれ以下、最も好ましくは90度またはそれ以下の回転でロックされるように構成される。
【0041】
いくつかの実施例は、ここでは、ある種のバネ力または締め付け部材を用いてウエイト部材をウエイトマウントに対してロックする。実施例のうちのいくつかは、ウエイト部材をウエイトマウントにその場でロックするための回転の軸と実質的に平行な力を加えるバネを用いる。他の実施例は、ウエイト部材をその場にロックさせるためのウエイトリテーナの回転の軸と実質的に直角な力を加えるバネを用いる。
【0042】
ウエイト部材およびウエイトリテーナの双方がここで検討される。いくつかの実施例において、ウエイト部材は全般的にはゴルフクラブヘッドの全体重量を変更し、ゴルフクラブヘッドのCGを移動させ、またゴルフクラブヘッドのMOIを変化させるために使用される。いくつかの実施例において、ウエイトリテーナはウエイト部材に固着され、またはウエイト部材と一体に形成されて良い。他の実施例において、ウエイトリテーナはウエイト部材と別体とされて良い。用語「ウエイトリテーナ」は、ここで使用されるときには、ウエイト部材を保持するためにウエイト部材と別体に形成されて別体で動作するウエイトリテーナ、並びに、ウエイトリテーナと一体に形成されたウエイト部材の双方を説明するために使用されて良く、後者が本来的な定義である。説明される具体的な実施例がウエイトリテーナから分離している部材としてウエイト部材を含むならば、この記述および特許請求の範囲はとくにウエイト部材を指す。
【0043】
図5は、ウエイトマウント124にロックされたウエイトリテーナ122の1実施例の斜視図を示す。
図6は、
図5の実施例のウエイトマウント124の斜視図を示す。
図7は、
図5のウエイトリテーナ122の斜視図を示す。
図8は、
図5のウエイトリテーナ122の平面図を示す。ウエイトリテーナ122はツール受容機構126を含む。ユーザはツールをツール受容機構126に差し込んでウエイトリテーナ122にトルクを加え、ウエイトマウント124に対してこれを回転させてウエイトリテーナ122をゴルフクラブヘッドに対してロックまたはロック解除することができる。ウエイトマウント124はウエイトリテーナ122を収容するように構成された実質的に円筒形のキャビティを含み、内側壁128を含む。ウエイトマウント124はウエイトリテーナ122をその場にロックするよう構成されたロック機構130を含む。
図6に示すように、ロック機構は、ウエイトリテーナ122の一部を収容するように構成されたスロット130であって良い。スロット130は、ウエイトマウント124の内側壁128中に形成されている。いくつかの実施例において、ウエイトリテーナ122はウエイト部材121と一体に形成される。いくつかの実施例において、ウエイトリテーナ122がその内部にキャビティを含んで良く、個別のウエイト部材121を収容する。
【0044】
ウエイトリテーナ122は、ウエイトマウントのロック機構130と係合してウエイトリテーナ122をゴルフクラブヘッドにロックするように構成された少なくとも1つの係合機構140を含んで良い。
図7および
図8に示すように、係合機構140は変形アーム142および突起144を含んで良い。変形アーム142は、突起144がウエイトリテーナ122の回転軸と実質的に直角な方向に偏向できるように構成される。突起144はウエイトマウントのロック機構と係合するように構成される。突起144は
図7および
図8に示すように実質的に球状の形状であって良い。
【0045】
スロット130は、空洞部分131、遷移部分132、および戻り止め133を含んで良い。スロット130は、ウエイトリテーナ122がウエイトマウント124に対して回転させられるときにウエイトリテーナ122の変形アーム142を偏向するように構成される。空洞部分131は、ウエイトリテーナ122がゴルフクラブヘッドに差し込まれるときに、ウエイトリテーナ122の係合機構140を収容するように構成されている。遷移部分132は、ウエイトリテーナ122が回転させられるときに、ウエイトリテーナ122の変形アーム142を変形させるように構成される。戻り止め133は係合機構140の突起144を収容するように構成されている。
図6に示すように、ウエイトマウント124の内側壁128ウエイトリテーナ122の回転軸123からの半径R1を有する。さらに、スロット130の空洞部分131は実効半径R2を有する。実効半径は、回転軸123から、ウエイトリテーナの係合機構140と接触してこれを偏向させるスロットの部分までの距離として定義される。半径R2はR1より大きく、これは、ウエイトリテーナ122をウエイトマウント124に差し込んだ時に、ウエイトリテーナの係合機構140に力を加えて、スロット130に追随するようになす。遷移部分132は実効半径R3を有し、これは、初めは、実質的に半径R2と同様であり、遷移部分132が戻り止め133に近づくときにその長さが減少する。そして、戻り止めは、当該戻り止めの近くの半径R3より大きな実効半径R4を有する。上述のスロット幾何形状によってウエイトリテーナ122の係合機構140が第1の方向(
図6に示すように時計回り方向)に回転し、突起144が遷移部分132に沿って滑る。突起が滑り止め133に到達すると、偏向されたことにより、係合機構140に蓄えられたエネルギーが、突起144を戻り止め133へと押し込み、ウエイトリテーナ122がウエイトマウント124およびゴルフクラブヘッドにロックされる。ウエイトリテーナ122をロック解除してゴルフクラブヘッドから取り外すために、ユーザは、第1の方向と逆の第2の方向(
図6に示されるように反時計回り方向)に、ウエイトリテーナ122にトルクを加えなければならない。トルクは、ウエイトリテーナ122の係合機構140を偏向させるのに十分なだけ大きくなければならず、これによって、ウエイトリテーナ122をウエイトマウント124に対して回転させるときに、突起133が戻り止めから外れ、遷移部分132を抜けて滑り出る。スロット130の変化する実効半径R2、R3、およびR4に加えて、スロット130の少なくとも一部を曲げることにより、スロット130は第1の方向に回転させられるときに、ウエイトリテーナ122をゴルフクラブヘッドへと駆動し、これは
図6に示すとおりである。
【0046】
図5〜
図8に示す実施例のように、回転軸と実質的に直角に働くバネ力を利用するのではなく、以下の多くの実施例は、全般的には、回転軸と実質的に平行に働くバネ力を利用する。
図9は、ウエイトリテーナ222およびバネ250の1実施例の斜視図を示す。
図10は、ウエイトマウント224の1実施例の斜視図を示す。ウエイトリテーナ222は、ウエイトマウント224と計上してウエイトリテーナ222をゴルフクラブヘッドにロックするように構成された少なくとも1つの係合機構240を含む。
図9に示すように、係合機構は突起244であって良い。ウエイトマウント224は、ウエイトリテーナ222を収容するように構成された実質的に円筒形状の空洞を含み、また内側壁228を含む。ウエイトマウント224はウエイトリテーナ222をその場にロックするように構成されたロック機構230を含む。
図10に示すように、ロック機構230は、ウエイトリテーナ222の一部を収容するように構成されたスロット230であって良い。スロット230は、空洞部分231、遷移部分232、および戻り止め233を含んで良い。空洞部分231は、ウエイトリテーナ222がゴルフクラブヘッドに差し込まれるときに、ウエイトリテーナ22の係合機構240を収容するように構成されている。遷移部分232は、ウエイトリテーナ222が回転させられるときに、係合機構240およびウエイトリテーナ222をゴルフクラブヘッドへと押し付けるように構成される。バネ250は、これが、ウエイトリテーナ222と別体に形成されるならば、ウエイトリテーナ222またはウエイト部材と、ゴルフクラブヘッドとの間に位置決めされるように構成され、ウエイトリテーナ222をゴルフクラブヘッドから離間させるように力を加える。スロットの遷移部分232は、回転軸に対して角度づけられ、もって、ユーザがウエイトリテーナ222を第1の方向に回転するときに加えるトルクにより、スロット230の角度との組み合わせで、ウエイトリテーナがバネ250を圧縮させる。戻り止め233は、係合機構240の突起を収容し、もって、係合機構240がスロット230の遷移部分232の端部を通過するとウエイトリテーナ222をその場にロックして、バネ250が係合機構240を戻り止め233へと力印加するように構成されている。
【0047】
図11はウエイトマウント324の付加的な実施例の斜視図を示す。
図12は
図11のウエイトマウント324の付加的な斜視図を示す。
図13はウエイトリテーナ322の付加的な実施例の斜視図を示す。
図14は
図13のウエイトリテーナ322の平面図を示し、ウエイトリテーナ322は
図11のウエイトマウント324内にロック解除位置で配置される。
図15は
図13のウエイトリテーナ322の平面図を示し、ウエイトリテーナ322は
図11のウエイトマウント324内にロック位置で配置される。
図16はバネ350の1実施例の斜視図を示す。
図17は
図16のバネ350の側面図を示す。
【0048】
ウエイトマウント324は天井部370を含み、これには開口360が形成されている。開口360はウエイトリテーナ322を収容するように構成されている。ウエイトマウント324は、すくなくとも1つのロック機構330を含む。ロック機構330は
図11および
図12に示すような天井部370の内部から伸びる突起であって良い。突起330は端部に遷移部分332を含んで良く、これはウエイトリテーナ322の回転軸に対して曲げられている。ウエイトリテーナ322は、ウエイトマウント324のロック機構330と係合するように構成された少なくとも1つの係合機構340を含んで良い。係合機構340は
図13に示す戻り止め340であって良い。戻り止め340は、また、突起330の遷移部分332と対応するようにテーパー付けされて良い。さらに、突起330および戻り止め340はガタツキや振動を最小化するように適合化された楔を構成して良い。バネ350は、例えば、
図16および
図17に示されるようなものであり、ウエイトマウント324の内部に位置決めされて良く、ウエイトリテーナ322をゴルフクラブヘッドから遠ざけるように力を加える。ウエイトマウント324は、便宜上、床部を有しないように示されているけれども、バネは好ましくはウエイトマウント324の床部に対面するように位置づけられ、この床部は天井部370の反対側にある。いくつかの実施例において、天井部370はソールのようなゴルフクラブヘッドの外部表面と面一になっていて良い。他の実施例において、天井部370はゴルフクラブヘッドの外部表面から立ち上がっていて良い。さらに他の実施例において、天井部370は外部表面に対してゴルフクラブヘッドの内部へとへこんでいて良い。
【0049】
ウエイトリテーナ322は
図14に示すようにロック解除の位置で開口360を通じてウエイトマウント324の内部へと挿入できる。ちつぎに、ウエイトリテーナ322はウエイトマウント324に対して回転させることができる。ウエイトリテーナ322が突起330の遷移部分332に接触するときに、突起330は、ウエイトリテーナ322が
図15に示すようなロック位置に至るまで、ウエイトリテーナ322をバネ350に抗してゴルフクラブヘッド側に押し、このロック位置では、突起330がウエイトリテーナ320の係合機構340と係合でき、もって、突起330が戻り止め340に入り込むときに、ウエイトリテーナ322がゴルフクラブヘッドから離間するように動くことができ、バネがウエイトリテーナ322を天井部370に押入れ、ウエイトリテーナ322をその場所にロックする。
【0050】
図16および
図17に示すバネ350は、
図9に示されるような、慣用的な圧縮バネと異なる。バネ350は少なくとも部分的にドーム形状であり、
図16および
図17に示すような溝を含んで良い。ドーム部分は、ウエイトリテーナ322によって力が印加されるときに変形して良く、バネ350はウエイトリテーナ322に抗する力を印可する。
【0051】
図18はウエイトマウント424においてウエイトリテーナ422により保持されるウエイト部材421の付加的な実施例の斜視図を示す。
図19は、
図18に示すウエイト部材421、ウエイトリテーナ422、およびウエイトマウント424の側面図を示す。この実施例において、ウエイト部材421はウエイトリテーナ422と別の部品であって良く、またこれらは相互に固着されていて良い。ウエイトマウントは、ウエイトリテーナ422をその場所にロックするように構成されたロック機構430を含む。
図18および
図19に示すように、ロック機構は、ウエイトリテーナ422の一部を収容するように構成されたスロット430であって良い。スロット430はウエイトマウント424の外側壁429中へと形成される。
【0052】
ウエイトリテーナは、ウエイトマウント424のロック機構430を係合し、ウエイトリテーナ422をウエイトマウント424にロックするように構成された少なくとも1つの係合機構440を含んで良い。
図18および
図19に示すように、係合機構440は変形可能アーム442および突起444を含んで良い。変形可能アーム442は、ウエイトリテーナ422の回転軸に実質的に平行な方向に突起が移動できるように変形するように構成されている。突起444は、ウエイトマウントのロック機構430と係合するように構成されている。
【0053】
スロット430は、入口部分431、遷移部分432、および戻り止め433を含んで良い。スロット430は、ウエイトリテーナ422がウエイトマウント424に対して回転させられるとき、ウエイトリテーナ422の変形可能アーム442を変形させるように構成されている。入口部分431は、ウエイトリテーナ422がゴルフクラブヘッドに取り付けられるときに、ウエイトリテーナ422の係合機構440を収容するように構成されている。遷移部分432は、ウエイトリテーナ422が回転させられるときに、ウエイトリテーナ422の変形可能アーム442を変形するように構成されている。戻り止め433は係合機構440の突起444を収容するように構成されている。
図18および
図19に示すように、遷移部分432は、スロット430のウエイトマウント424の外側端からの、ウエイトリテーナ422の回転軸と平行な方向の距離が、入口部分431から戻り止め433までの長さ方向に沿って増大するように、構成されている。ウエイトリテーナ422が第1の方向に回転させられるときに、変形可能アーム422は力を受け、変形される。そして、戻り止めはウエイトマウント424の外側端からのスロット430の距離を減少させる。突起444が戻り止め433に入り込むと、変形可能アーム422が突起444を戻り止め433に押し込み、ウエイトリテーナ422をロックし、もって、ウエイト部材421をその間にロックする。
【0054】
図20はウエイト部材521、ウエイトリテーナ522、およびウエイトマウント524の付加的な実施例の斜視図を示す。
図21は、
図20の示すウエイト部材521、ウエイトリテーナ522、およびウエイトマウント524の側面図を示す。この実施例において、他の実施例において示すように変形可能アームをウエイトリテーナに一体化させるのではなく、変形可能アーム532はウエイトマウント524に一体化させられている。ウエイトリテーナはウエイトマウント524のロック機構530と係合してウエイトリテーナ522をウエイトマウント524にロックするように構成された係合機構540を含む。係合機構540は、ランプ540であって良く、このランプ540は入口部分541、遷移部分542、および戻り止め543を含む。ウエイトマウント524は、ウエイトリテーナ522の係合機構540と係合するように構成されたロック機構530を含む。ロック機構530は変形可能アーム532および突起534を含んで良い。ウエイト部材521およびウエイトリテーナ522が第1の方向に回転させられるときに、ロック機構がランプ540の入口部分541に入り、この後、突起534がゴルフクラブヘッドから遠ざかりウエイト部材521に向かうようにランプ540の遷移部分542の傾斜により力をうけるときに、変形可能アーム532は、変形し始め、これは、突起534が遷移部分542の端部に到達し、変形可能アーム532のバネ力により戻り止め543に押し込められ、ウエイトリテーナ522およびウエイト部材521をロックするまで続き、これは
図20および
図21に示す。
【0055】
図24はウエイトマウント624中にロックされるウエイトリテーナ622の付加的な実施例に外側斜視図を示す。
図25は、
図24のウエイトリテーナ622およびウエイトマウント624の内側斜視図を示す。
図26は
図24のウエイトリテーナ622の斜視図を示す。
図27は
図24のウエイトマウント624の内側斜視図を示す。
図28は
図24のウエイトマウント624の外部平面図を示す。
図29は
図24のウエイトリテーナ622の側面図を示す。
図30は
図24のウエイトマウント624中にロックされているウエイトリテーナ622の断面図を示す。ここで示されるウエイトリテーナ622はウエイト部材を一体に含んで良い。
【0056】
図24〜
図30のウエイトリテーナ622およびウエイトマウント624は、
図20〜
図23のウエイトリテーナ522およびウエイトマウント524といくつかの共通点を有する。ウエイトリテーナ622は少なくとも1つの係合機構640を含む。係合機構640は
図26に示すようなランプ640であって良い。ランプ640は入口部分641、遷移部分642、および戻り止め643を含んで良い。
【0057】
ウエイトマウント624は、ウエイトリテーナ622の係合機構640と係合してウエイトリテーナ622をウエイトマウント624にロックするように構成された少なくとも1つのロック機構630を含む。ロック機構630は変形可能アーム632および突起634を含む。突起634は、内側方向に、ウエイトリテーナ622の回転軸に向かって、当該回転軸と実質的に直角な方向に伸び、これは
図20〜
図23の突起534と逆であり、突起534はクラブヘッドに向かって回転軸と実質的に平行は方向に伸びる。
図20〜
図23の変形可能アーム532と同様に、変形可能アーム632は変形して、もって、突起634が回転軸と実質的に平行な方向に移動可能にする。
【0058】
ランプ640の入口部分641によって、突起634がランプ640の遷移部分642に入り込めるようになっている。ウエイトリテーナ622が第1の方向に回転させられるときに、突起634がランプの遷移部分642に乗り上げ、突起が遷移部分642の端部に到達して戻り止め643にスナップ力により音仕込まれるまで、変形可能アーム632を変形させ、ウエイトリテーナ622をその場所にロックする。いくつかの実施例において、ウエイトマウント624は、
図3および
図4に示すソール12のようなゴルフクラブヘッドの外部表面と面一に一体化するように構成される外側表面612を含む。いくつかの実施例において、また、
図24〜
図30に示すように、ウエイトマウント624のロック機構630はすべて実質的に平坦であり、顕著に製造コストを減少させる。さらに、ウエイトマウント624、並びに、ここに記述される他のウエイトマウントは、便宜上、ゴルフクラブヘッドから別体のものとして示されているけれども、ゴルフクラブヘッドと一体に構成され、好ましくは、ゴルフクラブヘッドの外側表面、例えばソールと実質的に面位置に実装される。
【0059】
図示しないけれども、他の実施例において、ウエイトリテーナ622は
図6に示すスロットと類似のスロットを含んで良い。ただし、これはウエイトマウントに変わってウエイトリテーナ内に形成される。ロック機構630は図示のとおりであり、あるいは、これと実質的に類似であり、もって、ウエイトリテーナの回転軸と実質的に平行な方向に変形でき、突起が戻り止めに入り込み、ウエイトリテーナをウエイトマウントにロックする。
【0060】
図31は、ウエイトマウント724中にロックされたウエイト部材721の他の実施例の平面図を示す。ウエイトマウント724は、開口760および内側壁728を具備するので、
図11および
図12のウエイトマウントと類似である。ただし、ウエイトマウント724の内側壁728はウエイト部材721の回転軸からの距離が変化する。ウエイト部材721は開口を介してウエイトマウント724中へ挿入され、つぎに、ウエイト部材721は、ウエイトマウント724の内側壁728に接触するまで第1の方向に回転させられ、ここでウエイト部材721が締めつけられてその場所にロックされる。さらに、ウエイト部材721がウエイトマウント724から外れるのを、天井部770により阻止できる。
【0061】
図32は、ウエイトマウント824中にロックされるウエイト部材821の付加的な実施例の平面図を示す。ウエイトマウント824はウエイト部材821を収容するように構成された開口860を含む。ウエイト部材は開口860を介して挿入され、ウエイトマウント824の内側壁828で締めつけられるまで第1の方向に回転させられ、もってウエイト部材821がその場所にロックされる。さらに、ウエイト部材821がウエイトマウント824から外れるのを、天井部870により阻止できる。
【0062】
この技術を説明するにあたり、別々の実施例の文脈で説明される所定の複数の特徴は、単一の実施例においてコンビネーションとしても実装できる。逆に、単一の実施例の文脈で説明される種々の特徴が、複数の実施例で個別に実装でき、また任意の適切なサブコンビネーションで実装できる。さらに、複数の特徴は所定のコンビネーションにおいて実施するように先に説明したかもしれず、またそのように、当初、特許請求の範囲に記載したかもしれないが、そのように記載されたコンビネーションから、1または複数の特徴をある場合にはそのコンビネーションから除去して良く、そのようなクレームのコンビネーションはサブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形に向けられて良い。
【0063】
この開示において説明した実施態様の種々の変形が当業者には明らかであり、ここに定義される包括的な原理はこの開示の趣旨または範囲から逸脱することなしに他の実施態様に適応されて良い。特許請求の範囲は、ここに示される実施態様に限定されることを意図せず、この開示、ならびにここに開示された原理および新規な特徴と合致する最も広い範囲のものに準拠すべきである。
【符号の説明】
【0064】
10 ゴルフクラブヘッド
12 ソール
14 クラウン
16 打撃フェース
18 スカート
20 ホーゼル
21 ウエイト部材
22 ウエイトリテーナ
24 ウエイトマウント
121 ウエイト部材
122 ウエイトリテーナ
123 回転軸
124 ウエイトマウント
126 ツール受容機構
128 内側壁
130 ロック機構(スロット)
131 空洞部分
132 遷移部分
133 戻り止め
140 係合機構
142 変形アーム
144 突起
222 ウエイトリテーナ
224 ウエイトマウント
228 内側壁
230 ロック機構(スロット)
231 空洞部分
232 遷移部分
233 戻り止め
240 係合機構
244 突起
250 バネ
320 ウエイトリテーナ
322 ウエイトリテーナ
324 ウエイトマウント
330 ロック機構(突起)
332 遷移部分
340 係合機構(戻り止め)
350 バネ
360 開口
370 天井部
421 ウエイト部材
422 ウエイトリテーナ(変形可能アーム)
424 ウエイトマウント
429 外側壁
430 ロック機構(スロット)
431 入口部分
432 遷移部分
433 戻り止め
440 係合機構
442 変形可能アーム
444 突起
521 ウエイト部材
522 ウエイトリテーナ
524 ウエイトマウント
530 ロック機構
532 変形可能アーム
534 突起
540 係合機構(ランプ)
541 入口部分
542 遷移部分
543 戻り止め
612 外側表面
622 ウエイトリテーナ
624 ウエイトマウント
630 ロック機構
632 変形可能アーム
634 突起
640 係合機構(ランプ)
641 入口部分
642 遷移部分
643 戻り止め
721 ウエイト部材
724 ウエイトマウント
728 内側壁
760 開口
770 天井部
821 ウエイト部材
824 ウエイトマウント
828 内側壁
860 開口
870 天井部
【手続補正書】
【提出日】2017年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブヘッドであって、
ホーゼルと、
打撃フェースと、
上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと、
上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと、
上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと、
上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと、
上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し、
上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し、
上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し、
上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され、
上記係合機構は遷移部分および戻り止めを有し、
上記ロック機構は突起および変形可能アームを有し、
上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
ゴルフクラブヘッドであって、
ホーゼルと、
打撃フェースと、
上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと、
上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと、
上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと、
上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと、
上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し、
上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し、
上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し、
上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され、
上記係合機構は突起を有し、
上記ロック機構は遷移部分および戻り止めを有し、
上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
ゴルフクラブヘッドであって、
ホーゼルと、
打撃フェースと、
上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと、
上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと、
上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと、
上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと、
上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し、
上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し、
上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し、
上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され、
上記係合機構は戻り止めを有し、
上記ロック機構は突起および遷移部分を有し、
上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
この開示において説明した実施態様の種々の変形が当業者には明らかであり、ここに定義される包括的な原理はこの開示の趣旨または範囲から逸脱することなしに他の実施態様に適応されて良い。特許請求の範囲は、ここに示される実施態様に限定されることを意図せず、この開示、ならびにここに開示された原理および新規な特徴と合致する最も広い範囲のものに準拠すべきである。
以下、ここで説明した技術的特徴を列挙する。
[技術的特徴1]
ゴルフクラブヘッドであって、
ホーゼルと、
打撃フェースと、
上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと、
上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと、
上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと、
上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと、
上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し、
上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し、
上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し、
上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され、
上記係合機構は遷移部分および戻り止めを有し、
上記ロック機構は突起および変形可能アームを有し、
上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴2]
上記係合機構はランプを有する技術的特徴1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴3]
上記変形可能アームは、上記突起が上記係合機構の上記遷移部分に乗り上げるときに、変形するように構成され、上記変形可能アームは上記突起を上記戻り止めに押圧する技術的特徴2記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴4]
上記ウエイトマウントは上記ゴルフクラブヘッドの外側表面と実質的に面一である技術的特徴1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴5]
上記ウエイトマウントは上記ロック機構を含み、実質的に厚さが均一である技術的特徴1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴6]
上記ウエイトリテーナは永久的にウエイト部材に固着されている技術的特徴1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴7]
上記ロック機構は、上記変形可能アームが変形するときに上記突起が上記回転軸に実質的に平行な方向に移動することを可能にするように構成される技術的特徴3記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴8]
ゴルフクラブヘッドであって、
ホーゼルと、
打撃フェースと、
上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと、
上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと、
上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと、
上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと、
上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し、
上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し、
上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し、
上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され、
上記係合機構は突起を有し、
上記ロック機構は遷移部分および戻り止めを有し、
上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴9]
上記係合機構はスロットを有する技術的特徴8記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴10]
上記スロットは上記ウエイトマウントの内側壁内に形成される技術的特徴9記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴11]
上記係合機構はさらに変形可能アームを有し、上記変形可能アームは、上記突起が上記ロック機構の上記遷移部分に沿って滑るときに変形するように構成され、上記変形可能アームは上記突起を上記戻り止めの中へと押圧する技術的特徴8記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴12]
上記係合機構は、上記変形可能アームが変形するときに上記回転軸と実質的に直角な方向に上記突起を移動させることが可能なように構成される技術的特徴11記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴13]
上記ウエイトマウントおよび上記ウエイトリテーナの間に位置づけられるバネをさらに有する技術的特徴8記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴14]
上記ウエイトリテーナはウエイト部材を収容するように構成された空洞を有する技術的特徴8記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴15]
ゴルフクラブヘッドであって、
ホーゼルと、
打撃フェースと、
上記ボール打撃フェースの下側縁から後方に伸びるソールと、
上記ボール打撃フェースの上側縁から後方に伸びるクラウンと、
上記ソールおよび上記クラウンの間で伸びるスカートと、
上記ソール、上記クラウン、および上記スカートの少なくとも1つの上に配された複数のウエイトマウントと、
上記ウエイトマウントに係合するように構成された1つのウエイトリテーナとを有し、
上記複数のウエイトマウントの各々はロック機構を有し、
上記ウエイトリテーナは上記ロック機構と係合するように構成された係合機構を有し、
上記係合機構および上記ロック機構は、1つの全回転より少ない、上記ウエイトリテーナの上記ゴルフクラブヘッドに対する回転軸の周りの回転によって上記ウエイトリテーナを上記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能にロックするように構成され、
上記係合機構は戻り止めを有し、
上記ロック機構は突起および遷移部分を有し、
上記突起は、上記ウエイトリテーナが上記ゴルフクラブヘッドにロックされるときに上記戻り止めにあるように構成されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴16]
上記ウエイトマウントは天井部を有し、上記天井部は、上記ゴルフクラブヘッドの外側表面と実質的に面一であるように構成されている技術的特徴15記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴17]
上記天井部は上記ウエイトリテーナをロック解除位置で収容するように構成されている技術的特徴16記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴18]
さらにバネを有し、上記バネは、上記ウエイトリテーナを上記ウエイトマウントの上記天井部に押しつけるように構成されている技術的特徴17記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴19]
上記バネはドーム形状である技術的特徴18記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴20]
上記ウエイトリテーナは上記ウエイト部材と一体に形成される技術的特徴15記載のゴルフクラブヘッド。
【外国語明細書】
1.Abstract
2.Representative Drawing
Fig.5