特開2017-127937(P2017-127937A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-127937(P2017-127937A)
(43)【公開日】2017年7月27日
(54)【発明の名称】切断機
(51)【国際特許分類】
   B23D 53/08 20060101AFI20170630BHJP
   B23D 53/04 20060101ALI20170630BHJP
   E04G 23/08 20060101ALI20170630BHJP
【FI】
   B23D53/08
   B23D53/04
   E04G23/08 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-9564(P2016-9564)
(22)【出願日】2016年1月21日
(71)【出願人】
【識別番号】599115376
【氏名又は名称】樋脇 就三
(74)【代理人】
【識別番号】110001014
【氏名又は名称】特許業務法人東京アルパ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】樋脇 就三
【テーマコード(参考)】
2E176
3C040
【Fターム(参考)】
2E176AA07
2E176DD22
3C040AA16
3C040BB06
3C040JJ05
3C040LL31
(57)【要約】
【課題】水平方向に配設されるH形鋼の途中部分を2箇所の切断ラインに沿って所定幅に切断する切断機を提供する。
【解決手段】切断機11は、上方一端側取付部14と、上方他端側取付部15と、下方一端側取付部17と、下方他端側取付部18と、第1上方接続板19と、第1下方接続部20と、一端側レール21と、第2上方接続板22と、第2下方接続部23と、他端側レール24と、一端側ガイド部25と、駆動モータ27と、駆動ローラ29と、他端側ガイド部30と、従動ローラ32とから構成される。駆動ローラと従動ローラとを上方に位置するフランジ13から下方に位置するフランジ16に沿って同時に移動させることで、回転カッター28がH形鋼12の途中部分を所定幅に切断する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に配設されるH形鋼の途中部分を所定幅に切断する切断機であって、
該切断機は、
前記H形鋼の上方に位置するフランジの一端側に着脱自在に取り付ける上方一端側取付部と、
当該上方に位置するフランジの他端側に着脱自在に取り付ける上方他端側取付部と、
前記H形鋼の下方に位置するフランジの一端側に着脱自在に取り付ける下方一端側取付部と、
当該下方に位置するフランジの他端側に着脱自在に取り付ける下方他端側取付部と、
前記上方一端側取付部に接続する第1上方接続板と、
前記下方一端側取付部に接続する第1下方接続部と、
前記第1上方接続板と前記第1下方接続部との間に渡って配設される一端側レールと、
前記上方他端側取付部に接続する第2上方接続板と、
前記下方他端側取付部に接続する第2下方接続部と、
前記第2上方接続板と前記第2下方接続部との間に渡って配設される他端側レールと、
前記一端側レールに上下移動可能な一端側ガイド部と、
該一端側ガイド部に取付板を介して設けられる駆動モータと、
該駆動モータの駆動に連動して回転すると共に回転カッターが掛け回される駆動ローラと、
前記他端側レールに上下移動可能な他端側ガイド部と、
該他端側ガイド部に取付板を介して設けられると共に前記回転カッターが掛け回される従動ローラと、を備え、
前記駆動ローラと前記従動ローラとを前記上方に位置するフランジから前記下方に位置するフランジに沿って同時に移動させることで、前記回転カッターが前記H形鋼の途中部分を所定幅に切断する構成であること
を特徴とする切断機。
【請求項2】
前記一端側レール及び前記他端側レールは、それぞれ2本が並設した構成であること
を特徴とする請求項1に記載の切断機。
【請求項3】
前記一端側レールと前記他端側レールとの上部間及び下部間には、それぞれ連結板が配設されていること
を特徴とする請求項1に記載の切断機。
【請求項4】
前記回転カッターは、前記H形鋼の短手方向に沿った2箇所の切断ラインを同時に切断する構成であること
を特徴とする請求項1に記載の切断機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切断機に関するものであり、更に詳しくは、鉄骨構造等の建設物に水平方向に配設されるH形鋼の途中部分を、2箇所の切断ラインに沿って所定幅に切断する切断機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のH形鋼用の切断機としては、例えば図8に示す構成のものが知られている。この切断機1は、クレーンのフック2で吊り下げる本体フレーム3と、この本体フレーム3の下部に設けられてH形鋼4のフランジ4aを保持するクランプ5と、本体フレーム3の両端部に伸縮可能に設けられるスライドフレーム6と、このスライドフレーム6に沿って水平移動が可能な走行レール7と、この走行レール7に沿って垂直移動が可能な切断用バーナー8とから構成される(特許文献1参照)。
【0003】
このような構成の切断機1は、クレーンのフック2で吊り下げて所定の位置に設置し、クランプ5でフランジ4aを保持して、スライドフレーム6を伸長させてから、走行レール7を所定位置に水平移動させ、切断用バーナー8を垂直移動させて所望部分の切断を行うのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−146571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このH形鋼用の切断機1においては、装置が大掛かりで、設置するのにクレーンが必要であるために、設置や操作が厄介で迅速な切断作業が困難であるという問題点を有している。
【0006】
また、H形鋼4の切断には切断用バーナー8を使用するので火災の危険があり、そして切断用バーナー8にガスを供給するためのガスボンベを備えることから安全上の問題点も有している。
【0007】
更に、H形鋼4の途中部分を狭い間隔で2箇所切断して細幅の切断部分を形成し、当該細幅の切断部分に耐震補強を行う場合においては、1回の切断作業で、2箇所を切断することができない。つまり、細幅の切断部分を形成する切断作業は効率が悪いという問題点を有している。
【0008】
従って、従来例における切断機1においては、設置や操作を簡単に行ってH形鋼4の途中部分を切断することと、火気使用による安全上の問題点を解消することと、1回の切断作業で2箇所を切断して細幅の切断部分を簡単に形成することとに解決しなければならない課題を有している。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記従来例の課題を解決するための本発明の要旨は、水平方向に配設されるH形鋼の途中部分を所定幅に切断する切断機であって、該切断機は、前記H形鋼の上方に位置するフランジの一端側に着脱自在に取り付ける上方一端側取付部と、当該上方に位置するフランジの他端側に着脱自在に取り付ける上方他端側取付部と、前記H形鋼の下方に位置するフランジの一端側に着脱自在に取り付ける下方一端側取付部と、当該下方に位置するフランジの他端側に着脱自在に取り付ける下方他端側取付部と、前記上方一端側取付部に接続する第1上方接続板と、前記下方一端側取付部に接続する第1下方接続部と、前記第1上方接続板と前記第1下方接続部との間に渡って配設される一端側レールと、前記上方他端側取付部に接続する第2上方接続板と、前記下方他端側取付部に接続する第2下方接続部と、前記第2上方接続板と前記第2下方接続部との間に渡って配設される他端側レールと、前記一端側レールに上下移動可能な一端側ガイド部と、該一端側ガイド部に取付板を介して設けられる駆動モータと、該駆動モータの駆動に連動して回転すると共に回転カッターが掛け回される駆動ローラと、前記他端側レールに上下移動可能な他端側ガイド部と、該他端側ガイド部に取付板を介して設けられると共に前記回転カッターが掛け回される従動ローラと、を備え、前記駆動ローラと前記従動ローラとを前記上方に位置するフランジから前記下方に位置するフランジに沿って同時に移動させることで、前記回転カッターが前記H形鋼の途中部分を所定幅に切断する構成である。
【0010】
また、前記一端側レール及び前記他端側レールは、それぞれ2本が並設した構成であること、;
前記一端側レールと前記他端側レールとの上部間及び下部間には、それぞれ連結板が配設されていること、;
前記回転カッターは、前記H形鋼の短手方向に沿った2箇所の切断ラインを同時に切断する構成であること、;
を含むものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る切断機によれば、上方一端側取付部と下方一端側取付部と上方他端側取付部と下方他端側取付部とをそれぞれフランジの所定位置に取り付けてから、駆動ローラと従動ローラとに回転カッターを掛け回して、切断機をH形鋼にセットする。そして、駆動モータを駆動して回転カッターを回転させ、切断機の自重で当該回転カッターを下降させることによって、H形鋼の途中部分を、2箇所の切断ライン(部位)に沿って所定幅に切断することができる。
このように1回の切断作業で2箇所を切断できるので、細幅の切断部分を形成する作業が極めて効率良く行える。この細幅の切断部分に耐震補強を行う場合に有効である。
また、切断機のH形鋼への取り付けが容易に行えて、切断作業が簡単である。
さらに、従来例のようにバーナーを使用しないので、火災や火傷の危険が無く、安全性が高いという種々の優れた効果を奏する。
【0012】
一端側レール及び他端側レールは、それぞれ2本が並設した構成であることによって、当該一端側レール及び他端側レールの枠組みや形状がそれぞれ歪んだりズレたりしない。従って、切断作業時には、一端側ガイド部及び他端側ガイド部が一端側レール及び他端側レールをスムーズに下降するので、切断作業が安定して正確に行えるという優れた効果を奏する。
【0013】
一端側レールと他端側レールとの上部間及び下部間には、それぞれ連結板が配設されていることによって、当該一端側レールと他端側レールとの枠組みや形状が歪んだりズレたりしない。従って、切断作業時には、一端側ガイド部及び他端側ガイド部が一端側レール及び他端側レールをスムーズに下降するので、切断作業が安定して正確に行えるという優れた効果を奏する。
【0014】
回転カッターは、H形鋼の短手方向に沿った2箇所の切断ラインを同時に切断する構成であることによって、H形鋼の途中部分を一度の切断作業で2箇所切断できる。従って、この切断部分に耐震補強を行う場合に極めて効率的であるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る切断機11をH形鋼12に取り付けた状態の正面図である。
図2】同切断機11をH形鋼12に取り付けた状態の平面図である。
図3】同切断機11をH形鋼12に取り付けた状態の左側面図である。
図4】同切断機11をH形鋼12に取り付けた状態の右側面図である。
図5】切断機11がH形鋼12を切断する状態を示す正面図である。
図6】切断機11がH形鋼12を切断する状態を示す左側面図である。
図7】切断機11がH形鋼12を切断する状態を示す右側面図である。
図8】従来例に係る切断機1の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。まず、図1から図4において、符号11は切断機を示し、この切断機11は、H形鋼12の上方に位置するフランジ13の一端側13aに着脱自在に取り付ける上方一端側取付部14と、当該上方に位置するフランジ13の他端側13bに着脱自在に取り付ける上方他端側取付部15と、H形鋼12の下方に位置するフランジ16の一端側16aに着脱自在に取り付ける下方一端側取付部17と、当該下方に位置するフランジ16の他端側16bに着脱自在に取り付ける下方他端側取付部18と、上方一端側取付部14に接続する第1上方接続板19と、下方一端側取付部17に接続する第1下方接続部20と、第1上方接続板19と第1下方接続部20との間に渡って配設される一端側レール21と、上方他端側取付部15に接続する第2上方接続板22と、下方他端側取付部18に接続する第2下方接続部23と、第2上方接続板22と第2下方接続部23との間に渡って配設される他端側レール24と、一端側レール21に上下移動可能な一端側ガイド部25と、一端側ガイド部25に取付板26を介して設けられる駆動モータ27と、駆動モータ27の駆動に連動して回転すると共に回転カッター28が掛け回される駆動ローラ29と、他端側レール24に上下移動可能な他端側ガイド部30と、他端側ガイド部30に取付板31を介して設けられると共に回転カッター28が掛け回される従動ローラ32とから構成される。
【0017】
切断機11は、鉄骨構造等の建設物に水平方向に配設されるH形鋼12の途中部分を、2箇所の切断ライン(部位)47、48(図6及び図7参照)に沿って所定幅に切断する切断機である。
【0018】
上方一端側取付部14は、角柱状に形成され、その側面には長さ方向に沿って溝部33が設けられている(図1参照)。溝部33は、上方に位置するフランジ13の一端側13aに挿入して挟持する部位であり、側部からボルト34を螺着してその挟持状態を強固に維持できる(図1参照)。また、ボルト34を緩めると一端側取付部14をフランジ13の一端側13aから取り外すことができる。
【0019】
上方他端側取付部15は、角柱状に形成され、その側面には長さ方向に沿って溝部35が設けられている(図1参照)。溝部35は、上方に位置するフランジ13の他端側13bに挿入して挟持する部位であり、側部からボルト36を螺着してその挟持状態を強固に維持できる(図1参照)。また、ボルト36を緩めると他端側取付部15をフランジ13の他端側13bから取り外すことができる。
【0020】
下方一端側取付部17は、角柱状に形成され、その側面には長さ方向に沿って溝部37が設けられている(図1参照)。溝部37は、下方に位置するフランジ16の一端側16aに挿入して挟持する部位であり、側部からボルト38を螺着してその挟持状態を強固に維持できる(図1参照)。また、ボルト38を緩めると一端側取付部17をフランジ16の一端側16aから取り外すことができる。
【0021】
下方他端側取付部18は、角柱状に形成され、その側面には長さ方向に沿って溝部39が設けられている(図1参照)。溝部39は、下方に位置するフランジ16の他端側16bに挿入して挟持する部位であり、側部からボルト40を螺着してその挟持状態を強固に維持できる(図1参照)。また、ボルト40を緩めると他端側取付部18をフランジ16の他端側16bから取り外すことができる。
【0022】
第1上方接続板19は、板状に形成されて、上方一端側取付部14にボルト41で固定した状態に接続している。
【0023】
第1下方接続部20は、下方一端側取付部17に固定されてフランジ16の外側に延出する延出部20aと、この延出部20aに固定した状態に接続している保持部20bとからなる。
【0024】
一端側レール21は、第1上方接続板19と第1下方接続部20との間に渡って配設されており、その上端21aが第1上方接続板19を突出して位置しており、下端21bが保持部20b(第1下方接続部20)にボルト42で固定されている。このような一端側レール21は、H形鋼12の外側に沿った位置に配設される。
【0025】
また、一端側レール21は、図3に示すように、2本が並設した状態で設けられている。このように一端側レール21が2本存在することによって、一端側レール21の枠組みや形状が歪んだりズレたりしないので、切断作業時には一端側ガイド部25が一端側レール21をスムーズに下降するので、切断作業が安定して正確に行える。
【0026】
第2上方接続板22は、板状に形成されて、上方他端側取付部15にボルト43で固定した状態に接続している。
【0027】
第2下方接続部23は、下方他端側取付部18に固定されてフランジ16の外側に延出する延出部23aと、この延出部23aに固定した状態に接続している保持部23bとからなる。
【0028】
他端側レール24は、第2上方接続板22と第2下方接続部23との間に渡って配設されており、その上端24aが第2上方接続板22を突出して位置しており、下端24bが保持部23b(第2下方接続部23)にボルト44で固定されている。このような他端側レール24は、H形鋼12の外側に沿った位置に配設される。
【0029】
また、他端側レール24は、図4に示すように、2本が並設した状態で設けられている。このように他端側レール24が2本存在することによって、他端側レール24の枠組みや形状が歪んだりズレたりしないので、切断作業時には他端側ガイド部30が他端側レール24をスムーズに下降するので、切断作業が安定して正確に行える。
【0030】
一端側レール21の上端21aと他端側レール24の上端24aとの間には、連結板45が配設されている。この連結板45は、上方に位置するフランジ13の外側に沿った位置に配設される(図1参照)。
また、一端側レール21の下端21bと他端側レール24の下端24bとの間には、連結板46が配設されている。この連結板46は、下方に位置するフランジ16の外側に沿った位置に配設される(図1参照)。
このように一端側レール21と他端側レール24との上部間及び下部間には、それぞれ連結板45と連結板46とが配設されることによって、当該一端側レール21と他端側レール24との枠組みや形状が歪んだりズレたりしない。従って、切断作業時には、一端側ガイド部25及び他端側ガイド部30が一端側レール21及び他端側レール24をスムーズに下降するので、切断作業が安定して正確に行えることとなる。
【0031】
一端側ガイド部25は、一端側レール21を囲繞するように筒状又は角筒状に形成されており、この一端側ガイド部25が、一端側レール21に沿って摺動してスムーズな移動ができるようになっている。
【0032】
駆動モータ27は、一端側ガイド部25に取付板26を介して設けられており、図示しないON/OFFスイッチによって駆動と停止の操作がなされる。
【0033】
駆動ローラ29は、取付板26に設けられており、また、駆動ローラ29には回転カッター28が掛け回されている。駆動ローラ29は、駆動モータ27の駆動に連動して回転駆動する仕組みになっている。
【0034】
他端側ガイド部30は、他端側レール24を囲繞するように筒状又は角筒状に形成されており、この他端側ガイド部30が、他端側レール24に沿って摺動してスムーズな移動ができるようになっている。
【0035】
従動ローラ32は、他端側ガイド部30に取付板31を介して設けられると共に回転カッター28が掛け回されている。従って、駆動ローラ29の回転駆動が回転カッター28を介して従動ローラ32に伝達されることとなり、換言すれば、回転カッター28が駆動ローラ29と従動ローラ32とを介して高速に回転するのである。回転カッター28は、ワイヤー式の回転式カッターであり、例えばバンドソーからなる。
【0036】
以上のように構成される切断機11は、上方一端側取付部14と下方一端側取付部17と上方他端側取付部15と下方他端側取付部18とをそれぞれフランジ13、16の所定位置に取り付けてから、駆動ローラ29と従動ローラ32とに回転カッター28を掛け回して、切断機11をH形鋼12にセットする。
【0037】
そして、駆動モータ27を駆動して回転カッター28を回転させて、切断機11の自重で駆動ローラ29及び従動ローラ32を同時に、即ち、当該回転カッター28を上方のフランジ13から下方のフランジ16へ下降移動させることによって(図5図6図7の矢印A方向)、回転カッター28がH形鋼12の途中部分を、2箇所の切断ライン47、48に沿って所定幅に切断する(図6図7参照)。
このように1回の切断作業で2箇所を切断できるので、細幅の切断部分を形成する作業が極めて効率良く行える。この細幅の切断部分に図示しない耐震補強を行う場合に有効である。
また、切断機11のH形鋼12への取り付けが容易に行えて、切断作業が簡単である。
【0038】
回転カッター28は、H形鋼12の短手方向に沿った2箇所の切断ライン47、48を同時に切断する構成である(図6図7参照)。つまり、1回の切断作業で、H形鋼12の途中部分を、切断ライン47と切断ライン48との間の細幅に切断できて、作業効率が極めて良好である。
【符号の説明】
【0039】
1 切断機
2 フック
3 本体フレーム
4 H形鋼
4a フランジ
5 クランプ
6 スライドフレーム
7 走行レール
8 切断用バーナー
11 切断機
12 H形鋼
13 上方に位置するフランジ
13a一端側
13b他端側
14 上方一端側取付部
15 上方他端側取付部
16 下方に位置するフランジ
16a一端側
16b他端側
17 下方一端側取付部
18 下方他端側取付部
19 第1上方接続板
20 第1下方接続部
20a延出部
20b保持部
21 一端側レール
21a上端
21b下端
22 第2上方接続板
23 第2下方接続部
23a延出部
23b保持部
24 他端側レール
24a上端
24b下端
25 一端側ガイド部
26 取付板
27 駆動モータ
28 回転カッター
29 駆動ローラ
30 他端側ガイド部
31 取付板
32 従動ローラ
33 溝部
34 ボルト
35 溝部
36 ボルト
37 溝部
38 ボルト
39 溝部
40、41、42、43、44 ボルト
45、46 連結板
47、48 切断ライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8