【解決手段】文書管理装置1は、複数の項目の少なくともいずれかに関連付けられている第1情報を複数含むマニュアル情報を記憶する記憶部11と、第1情報とは異なる第2情報を含む補助情報を取得する取得部121と、取得された補助情報に含まれている第2情報から一以上のキーワードを抽出する抽出部122と、抽出された一以上のキーワードの少なくともいずれかに対応する第1情報に関連付けられている項目を特定する特定部123と、特定された項目に関連付けて第2情報を出力する出力部125とを備える。
記憶部に記憶されている文書情報に複数含まれている第1情報であって、複数の項目の少なくともいずれかに関連付けられている前記第1情報とは異なる第2情報を含む補助情報を取得するステップと、
取得された補助情報に含まれている前記第2情報から一以上のキーワードを抽出するステップと、
抽出された一以上の前記キーワードの少なくともいずれかに対応する前記第1情報に関連付けられている前記項目を特定するステップと、
特定された前記項目に関連付けて前記第2情報を出力するステップと、
を備える文書管理方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1実施形態>
[文書管理装置1の概要]
図1は、本実施形態に係る文書管理装置1の概要を示す図である。文書管理装置1は、業務の処理手順や対応方法等が示され、ユーザが閲覧する文書情報に、当該文書情報とは別にユーザに提供される補助情報を関連付ける装置である。ここで、文書情報は、例えば、マニュアル情報等であり、複数の項目の少なくともいずれかに関連付けられている第1情報(例えば、項目を説明するテキスト情報や画像情報)を複数含んでいる。補助情報は、一以上の第2情報(例えば、マニュアル情報には掲載されていない質問内容及び回答内容)を含んでいる。以下、文書情報がマニュアル情報である場合を例として説明を行う。
【0017】
文書管理装置1は、補助情報を取得すると、当該補助情報から一以上の第2情報を抽出し、これらの第2情報に含まれているキーワードを抽出する。文書管理装置1は、抽出された当該キーワードに基づいて、マニュアル情報に含まれている項目の中から、第2情報に関連する項目を特定し、当該項目に、抽出した第2情報を関連付ける。このようにすることで、文書管理装置1は、マニュアルの適切な位置に補助情報を関連付けることができる。
【0018】
図2は、本実施形態に係るマニュアル情報に含まれる複数の項目のそれぞれに関連付けられている第2情報を表示させる例を示す図である。文書管理装置1は、ユーザ端末3からマニュアル情報の表示要求を受け付けたことに応じて、マニュアル情報をユーザ端末3に出力して表示させる。
図2に示すように、マニュアル情報には、項目に対応する第1情報(破線で囲まれているテキスト情報)が含まれている。文書管理装置1は、当該項目が選択されると、当該項目に関連付けられている一以上の第2情報の一部を表示候補としてユーザ端末3に出力して表示させる。
文書管理装置1は、一の候補が選択されたことに応じて、当該候補に対応する第2情報の少なくとも一部をユーザ端末3に出力して表示させる。
【0019】
[文書管理装置1の構成]
図3は、本実施形態に係る文書管理装置1の構成を示す図である。文書管理装置1は、記憶部11と、制御部12とを備える。
記憶部11は、メモリやハードディスク等の記憶媒体であり、各種情報を記憶する。記憶部11は、複数の項目の少なくともいずれかに関連付けられている第1情報を複数含むマニュアル情報を記憶する。記憶部11は、管理端末2から取得した補助情報を記憶する。記憶部11は、文書管理装置1を、後述の取得部121、抽出部122、特定部123、紐付部124、及び出力部125として機能させる文書管理プログラムを記憶する。
【0020】
図4Aは、マニュアル情報の一例を示す図である。
図4Aに示すように、マニュアル情報は、例えば文書形式の情報であり、大カテゴリと、中カテゴリと、小カテゴリと、項目と、第1情報Aとを関連付けた情報である。大カテゴリは、マニュアル情報において、最も大きい区分情報であり、一以上の中カテゴリが関連付けられている。また、中カテゴリには必要に応じて一以上の小カテゴリが関連付けられている。また、中カテゴリ又は小カテゴリには、一以上の項目が関連付けられている。また、項目には、第1情報Aが関連付けられている。なお、第1情報Aは、一の項目に関連付けられている場合と、複数の項目に関連付けられている場合とがある。
【0021】
図4Aに示す例では、大カテゴリ「貯金」、中カテゴリ「口座開設」には、項目「氏名」、「印鑑」が関連付けられている。これらの項目「氏名」、「印鑑」には、それぞれ、第1情報A1、第1情報A2が関連付けられている。
また、大カテゴリ「貯金」、中カテゴリ「非課税貯金」、小カテゴリ「申告手続」には、項目「氏名」、「申告書」が関連付けられている。これらの項目「氏名」、「申告書」には、共通の第1情報A3が関連付けられている。
【0022】
第1情報Aには、項目を説明するテキスト情報と、画像とが含まれている。テキスト情報には、項目名、商品名、サービス名、書類名、用語等のキーワードが一以上含まれている。なお、以下の説明において、第1情報Aに含まれるキーワードを第1キーワードという。
【0023】
第1情報Aに含まれる画像は、例えば書類やカード等のひな型等を示す画像である。第1情報Aに含まれる画像には、テキスト情報が含まれており、文書管理装置1は、第1情報Aに含まれる画像をOCR(Optical Character Recognition)解析することにより、テキスト情報を抽出することができる。なお、以下の説明において、第1情報Aに含まれる画像を第1画像という。
【0024】
なお、
図4Aでは、文章形式のマニュアル情報を示したが、これに限らず、
図4Bに示すように表形式のマニュアル情報であってもよい。また、マニュアル情報は、
図4Bに示す表形式のマニュアル情報に基づいて、
図4Aに示すような文章形式で出力されるようにしてもよい。
【0025】
制御部12は、例えば、CPUである。制御部12は、記憶部11や、外付けのメモリやハードディスク等の記憶媒体等に格納されたプログラムを実行することにより、文書管理装置1の機能を制御する。制御部12は、
図3に示すように、取得部121と、抽出部122と、特定部123と、紐付部124と、出力部125とを備える。
以下に、制御部12が備える各機能の詳細について、フローチャートを参照しながら説明を行う。
【0026】
[マニュアル情報に含まれる項目と第2情報との紐付け]
まず、項目と第2情報との紐付けに係る機能について説明する。
図5は、本実施形態に係るマニュアル情報に含まれる項目と、第2情報とを紐付ける処理の流れを示すフローチャートである。
【0027】
まず、取得部121は、管理端末2から、第1情報とは異なる第2情報を一以上含む補助情報を取得する(S1)。例えば、取得部121は、管理端末2から、補助情報を示す文書ファイルを受け付けることにより、補助情報を取得する。
【0028】
図6は、補助情報の一例を示す図である。補助情報には、例えば、質問と、質問に対する回答とが複数含まれている。また、複数の質問及び回答は、
図6に示すように、罫線によって区切られていてもよい。また、質問及び回答には、画像が含まれていてもよい。例えば、
図6では、質問「Q3」に対応する回答に画像Pが含まれていることが確認できる。
【0029】
続いて、抽出部122は、取得した補助情報から一以上の第2情報を抽出する(S2)。例えば、補助情報が
図6に示すように記憶されている場合には、抽出部122は、罫線に基づいて、質問と、当該質問に対する回答とを特定し、当該質問及び回答を関連付けた情報を第2情報として抽出する。抽出された第2情報には、質問及び回答を示すテキスト情報が含まれる。また、抽出された第2情報には、質問及び回答に挿入されている画像が含まれることがある。なお、以下の説明において、第2情報に含まれる画像を第2画像という。
【0030】
抽出部122は、第2情報を抽出すると、当該第2情報を識別する識別情報を生成する。そして、抽出部122は、識別情報と、第2情報とを関連付けて記憶部11に記憶させる。
図7は、識別情報と第2情報とを関連付けた情報の一例を示す図である。
図7に示すように、第2情報としてのテキスト情報及び画像の少なくともいずれかに、第2情報の識別情報が関連付けて記憶されていることが確認できる。
【0031】
続いて、抽出部122は、取得された補助情報に含まれる第2情報から、一以上のキーワードとしての第2キーワードを抽出する(S3)。例えば、抽出する対象となるキーワードを示すキーワードリストを予め記憶部11に記憶しておき、抽出部122は、第2情報に含まれているテキスト情報から、当該キーワードリストに含まれているキーワードを第2キーワードとして一以上抽出する。ここで、抽出部122は、第2情報に第2画像が含まれている場合には、OCR解析を行うことにより第2画像からテキスト情報を抽出し、当該テキスト情報に含まれている第2キーワードを抽出してもよい。
【0032】
続いて、抽出部122は、マニュアル情報に含まれている複数の第1情報のそれぞれから、一以上のキーワードとしての第1キーワードを抽出する(S4)。具体的には、抽出部122は、第1情報に含まれているテキスト情報から、記憶部11に記憶されているキーワードリストに含まれているキーワードを第1キーワードとして一以上抽出する。ここで、抽出部122は、第1情報に第1画像が含まれている場合には、OCR解析を行うことにより第1画像からテキスト情報を抽出し、当該テキスト情報に含まれている第1キーワードを抽出してもよい。また、抽出部122は、第1情報に関連付けられている大カテゴリ、中カテゴリ、小カテゴリ、及び項目の名称を第1キーワードとして抽出してもよい。
【0033】
続いて、特定部123は、第2情報から抽出された一以上の第2キーワードの少なくともいずれかに対応する第1情報に関連付けられている項目を特定する(S5)。具体的には、特定部123は、第2情報から抽出された一以上の第2キーワードと、複数の第1情報のそれぞれから抽出された一以上の第1キーワードとを比較し、第2情報から抽出された一以上の第2キーワードと同一又は対応する第1キーワードを相対的に多く含む第1情報を特定する。そして、特定部123は、当該第1情報に関連付けられている項目を特定する。
【0034】
特定部123は、第1情報に複数の項目が関連付けられている場合、項目名と、第2情報に含まれている第2キーワードとに基づいて、複数の項目から一の項目を特定してもよい。例えば、特定部123は、第2情報に含まれている第2キーワードの少なくともいずれかと、項目名とが一致又は類似する場合には、当該項目名を有する項目を、第2情報に紐付ける項目として特定する。なお、特定部123は、複数の項目と、第2情報とを管理端末2に表示させ、管理端末2のユーザから一以上の項目の選択を受け付けることによって、第2情報に対応する一以上の項目を特定してもよい。
【0035】
また、特定部123は、第2情報に第2画像が含まれている場合、第2情報から抽出された第2キーワードの少なくともいずれかに対応する第1キーワードを含むとともに、第2画像に類似する第1画像を含む第1情報に関連付けられている項目を、第2情報に紐付ける項目として特定するようにしてもよい。例えば、特定部123は、抽出された第2キーワードの少なくともいずれかに対応する第1キーワードを含む第1情報を特定する。特定部123は、複数の第1情報を特定した場合において、複数の第1情報のそれぞれに第1画像が含まれている場合には、第1画像と第2画像との類似度を特定する。例えば、特定部123は、第2画像に含まれているテキスト情報と、第1画像に含まれているテキスト情報との一致度に基づいて、第1画像と第2画像との類似度を特定する。特定部123は、複数の第1情報のうち、第2画像との類似度が相対的に高い第1画像を含む第1情報に関連付けられている項目を、第2情報に紐付ける項目として特定する。このようにすることで、文書管理装置1は、第2情報と関連性が高い第1画像に関連する項目に、第2情報を紐付けることができる。
【0036】
続いて、特定部123は、マニュアル情報における、特定した項目の表示位置を特定する。例えば、マニュアル情報の表示領域は、矩形形状の複数の表示領域に分割されており、複数の表示領域のそれぞれに対して、領域を識別するエリア番号が割り当てられている。
【0037】
また、エリア番号には、
図8に示すように、表示領域を特定するための座標情報が関連付けられている。
図8に示すように座標情報には、表示領域の始点座標と終点座標とが含まれている。例えば、始点座標が(X0,Y0)、終点座標が(X1、Y1)である場合には、表示領域の4つの頂点の座標は、(X0,Y0)、(X1,Y0)、(X0,Y1)、(X1、Y1)となる。
【0038】
続いて、紐付部124は、第2情報と特定した項目とを紐付ける(S6)。例えば、紐付部124は、特定した項目に関連付けられている各カテゴリを特定し、
図9に示すように、特定した項目に関連付けられている各カテゴリと、特定した項目と、当該項目が表示される表示領域を識別するエリア番号と、第2情報の識別情報と、第2情報が参照された回数を示す参照回数とを関連付けて、紐付情報として記憶させる。
【0039】
[第2情報の表示]
続いて、第2情報の表示に係る機能について説明する。文書管理装置1の出力部125は、マニュアル情報に含まれている項目に関連付けて第2情報を出力する。
図10は、本実施形態に係るマニュアル情報に含まれている項目に関連付けて第2情報を表示させる処理の流れを示すフローチャートである。
【0040】
まず、出力部125は、ユーザ端末3からのマニュアル情報の取得要求を取得すると、マニュアル情報をユーザ端末3に出力することにより、マニュアル情報をユーザ端末3に表示させる(S11)。
【0041】
続いて、出力部125は、マニュアル情報に含まれている項目が選択されたか否かを判定する(S12)。具体的には、出力部125は、ユーザ端末3においてマニュアル情報の表示領域が左クリック等により選択されたことに応じて、選択された位置に対応する座標情報を特定する。そして、出力部125は、
図8に示すエリア番号と座標情報とを関連付けた情報を参照し、当該座標情報に対応するエリア番号を特定する。そして、出力部125は、
図9に示される紐付情報において、特定したエリア番号に関連付けられている項目が存在する場合に、マニュアル情報に含まれている項目が選択されたと判定する。出力部125は、項目が選択されたと判定すると、S13に処理を移し、項目が選択されていないと判定すると、S12を再実行する。
【0042】
S13において、出力部125は、
図9に示す紐付情報と、
図7に示す識別情報と第2情報とを関連付けた情報とを参照し、選択された項目に関連付けられている第2情報の見出しをユーザ端末3の表示部に表示させる。具体的には、出力部125は、
図9に示す紐付情報を参照し、選択された項目に関連付けられている第2情報の識別情報を特定する。出力部125は、
図7に示す識別情報と第2情報とを関連付けた情報とを参照し、特定した第2情報の識別情報に関連付けられているテキスト情報を特定する。出力部125は、特定したテキスト情報の一部を、第2情報の見出しとしてユーザ端末3に出力することにより、第2情報の見出しを含む画面をユーザ端末3に表示させる。
【0043】
なお、出力部125は、
図9に示す紐付情報を参照して第2情報の識別情報を特定する場合、第2情報の参照回数を特定してもよい。そして、出力部125は、第2情報の見出しを含む画面をユーザ端末3に表示させる場合に、参照回数が多い順に第2情報の見出しを表示させるようにしてもよい。このようにすることで、文書管理装置1は、参照回数が多い第2情報を優先的に表示させることができる。
【0044】
続いて、出力部125は、第2情報の見出しが選択されたか否かを判定する(S14)。出力部125は、第2情報の見出しが選択されたと判定すると、選択された見出しに対応する第2情報をユーザ端末3に出力することにより、第2情報をユーザ端末3に表示させる(S15)。ここで、出力部125は、選択された項目に対応する位置に関連付けて、第2情報を表示させてもよい。例えば、出力部125は、選択された項目に対応する位置から所定範囲内に、第2情報の少なくとも一部が含まれるように第2情報を表示させてもよい。
【0045】
[第2情報の表示例1]
図11Aは、ユーザ端末3に表示されたマニュアル情報の一例を示す図である。
図11Aは、貯金に係る説明文書及び説明画像が表示されている例を示している。例えば、
図11Aに示す例では、中カテゴリ「口座開設」に対応して、項目「氏名」、「印鑑」、「申告書」が表示されているとともに、小カテゴリ「申告手続」に対応して項目「申告書」、「氏名」が表示されている。出力部125は、
図11Aに示す例において、項目が選択されると、当該項目に関連付けている第2情報の見出しを表示させる。
【0046】
例えば、ユーザが、項目「印鑑」を選択した場合において、当該項目に一の第2情報が関連付けられているとき、出力部125は、項目「印鑑」に関連付けている第2情報を表示させる。
図11Bは、
図11Aに示すマニュアル情報において、項目「印鑑」に対応する第2情報の見出しが表示された例を示す図である。
図11Bに示されるように、項目「印鑑」の近傍に、第2情報の見出しを含むメッセージウィンドウが表示されていることが確認できる。
図11Bにおいて、一の第2情報の見出しが選択されると、出力部125は、
図11Cに示すように、選択された見出しに対応する第2情報を表示部に表示させる。
【0047】
[第2情報の表示例2]
図12Aは、ユーザ端末3に表示されたマニュアル情報の他の一例を示す図である。
図12Aは、マニュアル情報に含まれる第1画像として、払込取扱票に係る画像が表示されている例を示している。例えば、
図12Aに示す例では、払込取扱票の左上の領域に示されている入力項目「口座番号(A)」に対して、説明画像P2が示されていることが確認できる。ユーザが、説明画像P2に含まれている項目を選択すると、出力部125は、当該項目に関連付けられている第2情報の見出しを表示させる。
【0048】
図12Bは、
図12Aに示す払込取扱票に係る画像に対応して、第2情報の見出しが表示された例を示す図である。
図12Bは、説明画像P2に含まれる項目「口座番号(A)」に関連する第2情報の見出しが表示された例を示す。
図12Bに示すように、項目「口座番号(A)」の表示位置に対応して、第2情報の見出しが候補1、候補2、候補3として3つ表示されていることが確認できる。
【0049】
図12Cは、一の候補が選択され、第2情報が表示された例を示す図である。
図12Cでは、説明画像P2に含まれる項目「口座番号(A)」に関連する第2情報として、質問及び回答が、当該項目の近傍に表示されていることが確認できる。
【0050】
[第1実施形態における効果]
以上のとおり、第1実施形態に係る文書管理装置1は、補助情報に含まれている第2情報から一以上のキーワードを抽出し、抽出された一以上のキーワードの少なくともいずれかに対応する第1情報に関連付けられている項目を特定し、特定された項目に関連付けて第2情報を出力する。
【0051】
第2情報から抽出された一以上のキーワードの少なくともいずれかに対応する第1情報に関連付けられている項目は、第2情報との関連度が高い。したがって、文書管理装置1は、マニュアルの適切な位置に補助情報に含まれる第2情報を関連付けて出力することができる。また、ユーザ端末3のユーザは、当該項目に第2情報を関連付けることにより、マニュアル情報を閲覧しながら第2情報を容易に参照することができる。
【0052】
<第2実施形態>
[マニュアル情報に含まれる項目に第2情報に対応するリンクを付与する]
続いて、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、文書管理装置1は、マニュアル情報において選択された位置に対応するエリア番号に基づいて第2情報を表示させた。これに対して、第2実施形態の文書管理装置1は、マニュアル情報に含まれる項目に、当該項目に対応する第2情報へのリンクを付与し、当該リンクに基づいて第2情報を表示させる点で第1実施形態と異なる。以下、第2実施形態に係る文書管理装置1の具体的な処理について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0053】
第2実施形態において、マニュアル情報は、例えばhtml文書である。紐付部124は、リンクを付与する付与部として機能し、マニュアル情報に含まれる項目に、当該項目に対応する第2情報へのリンクを付与する。具体的には、紐付部124は、マニュアル情報に含まれる項目に、当該項目に関連する第2情報に対応するリンクタグを付与する。なお、一の項目に対応する第2情報が複数存在する場合には、紐付部124は、当該項目に、複数の第2情報から一の第2情報を選択するための選択画面に対応するリンクタグを付与する。
【0054】
また、紐付部124は、第2情報に対応する項目として特定された項目が、第1情報に対応する第1画像に含まれている場合に、マニュアル情報において当該第1画像に含まれる項目が表示されている表示領域に、第2情報へのリンクを付与してもよい。
【0055】
出力部125は、マニュアル情報に含まれる項目に付与されているリンクが選択されたことに応じて、当該リンクに対応する第2情報をユーザ端末3に出力することにより、第2情報を表示させる。また、出力部125は、マニュアル情報に含まれる第1画像がユーザ端末3の表示部に表示されている場合に、当該第1画像に含まれる項目に対応する表示領域が選択されると、当該表示領域に付されているリンクに対応する第2情報をユーザ端末3に表示させる。
【0056】
[第2実施形態における効果]
以上のとおり、第2実施形態に係る文書管理装置1は、第1画像に含まれる項目に付与されているリンクが選択されたことに応じて、当該項目に関連付けられている第2情報を表示させる。このようにすることで、文書管理装置1は、リンクに基づいて第2情報を容易に表示させることができる。
【0057】
<第3実施形態>
[マニュアル情報に追加情報を追加する]
続いて、第3実施形態について説明する。第1実施形態では、文書管理装置1は、マニュアル情報に含まれる項目に、補助情報に含まれる第2情報を関連付けた。これに対して、第3実施形態の文書管理装置1は、マニュアル情報に追加情報を追加する点で第1実施形態と異なる。以下、第3実施形態に係る文書管理装置1の具体的な処理について説明する。
図13は、第3実施形態に係る文書管理装置1の構成を示す図である。第3実施形態において、制御部12は、追加部126をさらに備える。
【0058】
第3実施形態に係る取得部121は、マニュアル情報に追加する追加情報を取得する。ここで、追加情報には、第2情報と同様に一以上のキーワードが含まれているものとする。
続いて、抽出部122は、記憶部11に予め記憶されているキーワードリストに基づいて、取得された追加情報に含まれている一以上のキーワードを抽出する。
【0059】
続いて、特定部123は、第1実施形態において第2情報に関連する項目を特定するのと同様に、追加情報から抽出された一以上のキーワードの少なくともいずれかに対応する第1情報に関連付けられている項目を特定し、当該項目に、追加情報を追加する。例えば、マニュアル情報が、
図4Aに示すように文書形式である場合には、特定した項目に対応する説明文書の直後に追加情報を追加する。なお、追加部126は、管理端末2に特定した項目及び追加位置を示す情報を表示させ、管理端末2から追加情報の追加指示を受け付けてもよい。そして、追加部126は、管理端末2から追加指示を受け付けたことに応じて、当該追加位置に追加情報を追加してもよい。
【0060】
[第3実施形態における効果]
以上のとおり、第3実施形態に係る文書管理装置1は、取得された追加情報に含まれている一以上のキーワードを抽出し、追加情報から抽出された一以上のキーワードの少なくともいずれかに対応する第1情報に関連付けられている項目を特定し、当該項目に追加情報を追加する。このようにすることで、第3実施形態に係る文書管理装置1は、補助情報に含まれる第2情報を項目に関連付けるのと同様に、追加情報をマニュアル情報に追加することができる。
【0061】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0062】
例えば、上記の実施形態においては、文書情報がマニュアル情報である場合を例として説明したが、文書情報は、辞書情報、記事情報、各種社内文書等であってもよい。また、上記の実施形態においては、管理端末2とユーザ端末3とが異なるものとして説明したが、管理端末2とユーザ端末3とを区別しなくてもよい。また、上記の実施形態においては、文書管理装置1と、ユーザ端末3とが異なるものとして説明したが、文書管理プログラムをユーザ端末3が実行することにより、文書管理装置1が備える機能をユーザ端末3に実行させるようにしてもよい。