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特開2017-13480樹脂、樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-13480(P2017-13480A)
(43)【公開日】2017年1月19日
(54)【発明の名称】樹脂、樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 43/20 20060101AFI20161222BHJP
   B29C 43/52 20060101ALI20161222BHJP
   B29K 63/00 20060101ALN20161222BHJP
【FI】
   B29C43/20
   B29C43/52
   B29K63:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-234785(P2015-234785)
(22)【出願日】2015年12月1日
(31)【優先権主張番号】201510393818.9
(32)【優先日】2015年7月3日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】515333802
【氏名又は名称】黄文福
【氏名又は名称原語表記】WONG MAN FUK
(71)【出願人】
【識別番号】515333813
【氏名又は名称】三尋木 準
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【弁理士】
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】黄文福
【テーマコード(参考)】
4F204
【Fターム(参考)】
4F204AA01
4F204AA33
4F204AA37
4F204AA39
4F204AA40
4F204AA41
4F204AD02
4F204AD04
4F204AD16
4F204AG03
4F204AH33
4F204AJ05
4F204AJ08
4F204AM28
4F204AM32
4F204AR06
4F204AR12
4F204FA01
4F204FB11
4F204FB22
4F204FE06
4F204FF01
4F204FF23
4F204FG02
4F204FG09
4F204FN11
4F204FN15
4F204FN17
4F204FQ15
4F204FW05
4F204FW22
4F204FW24
4F204FW26
(57)【要約】
【課題】樹脂、樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、デジタル製品用保護ケースの技術分野に関し、特に、樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法に関する。本発明は樹皮、エポキシ樹脂材料及び繊維材料で金型を通じて製造され、高温環境下、樹皮、エポキシ樹脂材料及び繊維材料を軟化し、金型の上型和下型を型締めし、保圧冷却の後上記材料をデジタル製品用保護ケースの既定形状として形成してからオーブンで二次硬化させて成形し、最後に切断、仕上げやパンチングと研磨を経てデジタル製品用保護ケースの完成品を製造する。デジタル製品用保護ケースの完成品の表面が均しく樹皮で、視覚効果又は触覚効果を問わず、本発明の方法で製造したデジタル製品用保護ケースは、ソリッドウッド製デジタル製品用保護ケースに匹敵でき、本発明の方法を使用すると、迅速に量産でき、生産効率が高く、製品のコストが比較的低く、且つ大量の木材を節約でき、本発明の方法で製作された製品は比較的エコな製品となる。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1層半の硬化性エポキシ樹脂材料と少なくとも1層の繊維材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ1と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、ステップ1で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてから定形シートを資材の一番上に置くステップ2と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は180〜400℃を保持し、加熱時間が10〜30sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が10〜30sで、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ3と、
ステップ3で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させる、又は治具を通じてステップ3で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを保持し、可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ4と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を20〜60分間とし、オーブン内の温度を80〜150℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ5と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ6と、
を含むことを特徴とする樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法。
【請求項2】
ステップ1内において、2層の繊維材料が設けられ、2層の繊維材料の間において1層半の硬化性エポキシ樹脂材料で被覆することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法。
【請求項3】
前記エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料で、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂のうちから選ばれることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法。
【請求項4】
前記繊維材料は、ソリッドファイバーで、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維のうちから選ばれることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法。
【請求項5】
上型に冷却システムを設けており、ステップ3の保圧の時、上型の冷却システムが動作を開始し、下型の資材が冷却作用のもとで成形させ、成形後に上型が上昇し、成形されたデジタル製品保護ケースを可動コアと一緒に取り出すことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法。
【請求項6】
樹皮を製作し、大サイズ樹皮の厚さを0.2〜0.6mmまでに研磨してからデジタル製品の裏面に合わせる小サイズ樹皮として切断するステップ1と、
上下2枚の小サイズ樹皮の間において少なくとも1層半の硬化性エポキシ樹脂材料と少なくとも1層の繊維材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ2と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、ステップ2で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてから定形シートを樹皮の一番上に置くステップ3と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は180〜400℃を保持し、加熱時間が10〜30sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が10〜30sで、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ4と、
ステップ4で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させる、又は治具を通じてステップ4で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを保持し、可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ5と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を20〜60分間とし、オーブン内の温度を80〜150℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ6と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ7と、
を含むことを特徴とする樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法。
【請求項7】
ステップ1内において、2層の繊維材料が設けられ、2層の繊維材料の間において1層半の硬化性エポキシ樹脂材料で被覆することを特徴とする請求項6に記載の樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法。
【請求項8】
前記エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料で、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂のうちから選ばれることを特徴とする請求項6又は7に記載の樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法。
【請求項9】
前記繊維材料は、ソリッドファイバーで、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維のうちから選ばれることを特徴とする請求項6又は7に記載の樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法。
【請求項10】
上型に冷却システムを設けており、ステップ4の保圧の時、上型の冷却システムが動作を開始し、下型の資材が冷却作用のもとで成形させ、成形後に上型が上昇し、成形されたデジタル製品保護ケースを可動コアと一緒に取り出すことを特徴とする請求項6に記載の樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル製品用保護ケースの技術分野に関し、特に、樹脂、樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現行のデジタル製品用保護ケースのデザインは様々で、携帯電話用保護ケースとタブレットコンピュータ用保護ケースを例にすると、保護ケースの多くはプラスチック材、シリコン、皮革又は金属で製造されることで携帯電話或いはタブレットコンピュータを保護するという目的を達成する。
【0003】
現在、市場上のプラスチック製保護ケースは、均しく射出成形機によって射出成形されたものである。プラスチック製保護ケースは、均しく一種類の原材料でのみ製造されたもので、透明、艶消しや不透明等の保護ケースがあり、この種の保護ケースの外観は、単調すぎるものとなっている。
【0004】
現在、市場では若干の木製保護ケースもあり、従来の木製保護ケースは、機械加工設備で丸太を加工したもので、設定された数値制御プログラムを通じて、機械加工設備がバイトで木材をデジタル製品(例えば携帯電話、タブレットコンピュータ)を収容するための収容溝として加工してからCNC工作機械或いはレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、そしてポリッシュ機又は手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュし、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造する。デジタル製品用保護ケースを製作する木材は硬度の比較的良好なソリッドウッドを求め、且つ、この種の製作方法の速度は比較的遅く、生産効率も比較的低いため、この種の方法で製造されたデジタル製品用保護ケースのコストも比較てき高く、量産の場合、大量の木材も無駄されるため、生態環境を破壊することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、従来技術の問題点に鑑み、エポキシ樹脂材料と繊維材料で金型を通じて製造することで従来技術の問題点を克服する樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明が提供する樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法は、
少なくとも1層半の硬化性エポキシ樹脂材料と少なくとも1層の繊維材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ1と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、ステップ1で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてから定形シートを資材の一番上に置くステップ2と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は180〜400℃を保持し、加熱時間が10〜30sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が10〜30sで、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ3と、
ステップ3で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させる、又は治具を通じてステップ3で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを保持し、可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ4と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を20〜60分間とし、オーブン内の温度を80〜150℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ5と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ6と、
を含む。
【0007】
ステップ1内において、2層の繊維材料が設けられ、2層の繊維材料の間において1層半の硬化性エポキシ樹脂材料で被覆する。
【0008】
前記エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料で、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂のうちから選ばれる。
【0009】
前記繊維材料は、ソリッドファイバーで、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維のうちから選ばれる。
【0010】
上型に冷却システムを設けており、ステップ3の保圧の時、上型の冷却システムが動作を開始し、下型の資材が冷却作用のもとで成形させ、成形後に上型が上昇し、成形されたデジタル製品保護ケースを可動コアと一緒に取り出す。
【0011】
前記定形シートの厚さは、0.2〜1.5mmとする。
【0012】
本発明の樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法の有益な効果:本発明はエポキシ樹脂材料と繊維材料で金型を通じて製造され、高温環境下、エポキシ樹脂材料と繊維材料を軟化し、金型の上型和下型を型締めし、保圧冷却の後上記材料をデジタル製品用保護ケースの既定形状として形成してからオーブンで二次硬化させて成形し、最後に切断、仕上げやパンチングと研磨を経てデジタル製品用保護ケースの完成品を製造する。圧縮成形法を用い、各層に異なるカラーの樹脂を使用し、製作された保護ケースに豊富多彩なカラーを持たせ、外観がより一層美しくなり、且つこれら異なるカラーは、保護ケース内部に嵌め込み、外部から着色するものではない。
【0013】
そこで本発明は、従来技術の問題点に鑑み、樹皮、エポキシ樹脂材料と繊維材料で金型を通じて製造することで従来技術の問題点を克服する樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
本発明が提供する樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法は、
樹皮を製作し、大サイズ樹皮の厚さを0.2〜0.6mmまでに研磨してからデジタル製品の裏面に合わせる小サイズ樹皮として切断するステップ1と、
上下2枚の小サイズ樹皮の間において少なくとも1層半の硬化性エポキシ樹脂材料と少なくとも1層の繊維材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ2と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、ステップ2で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてから定形シートを樹皮の一番上に置くステップ3と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は180〜400℃を保持し、加熱時間が10〜30sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が10〜30sで、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ4と、
ステップ4で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させる、又は治具を通じてステップ4で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを保持し、可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ5と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を20〜60分間とし、オーブン内の温度を80〜150℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ6と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ7と、
を含む。
【0015】
ステップ1内において、2層の繊維材料が設けられ、2層の繊維材料の間において1層半の硬化性エポキシ樹脂材料で被覆する。
【0016】
前記エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料で、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂のうちから選ばれる。
【0017】
前記繊維材料は、ソリッドファイバーで、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維のうちから選ばれる。
【0018】
上型に冷却システムを設けており、ステップ4の保圧の時、上型の冷却システムが動作を開始し、下型の資材が冷却作用のもとで成形させ、成形後に上型が上昇し、成形されたデジタル製品保護ケースを可動コアと一緒に取り出す。
【0019】
前記定形シートの厚さは、0.2〜1.5mmとする。
【0020】
本発明の樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法の有益な効果:本発明はエポキシ樹脂材料と繊維材料で金型を通じて製造され、高温環境下、樹皮、エポキシ樹脂材料及び繊維材料を軟化し、金型の上型和下型を型締めし、保圧冷却の後上記材料をデジタル製品用保護ケースの既定形状として形成してからオーブンで二次硬化させて成形し、最後に切断、仕上げやパンチングと研磨を経てデジタル製品用保護ケースの完成品を製造する。デジタル製品用保護ケースの完成品の表面が均しく樹皮で、視覚効果又は触覚効果を問わず、本発明の方法で製造したデジタル製品用保護ケースは、ソリッドウッド製デジタル製品用保護ケースに匹敵でき、本発明の方法を使用すると、迅速に量産でき、生産効率が高く、製品のコストが比較的低く、且つ大量の木材を節約でき、本発明の方法で製作された製品は比較的エコな製品となる。
【0021】
以下、実施例を組み合わせて本発明について更なる詳細説明を行うが、本発明の実施形態は、これに限られるものではない。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0022】
樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法は、
少なくとも1層半の硬化性エポキシ樹脂材料と1層の繊維材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ1と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、シリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを置く目的はデジタル製品用保護ケースと可動コアの分離の便宜性を図るためであり、ステップ1で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてからPCシートを用い、加熱時に迅速に軟化及び温度が下がった後迅速に定形する特性を持つ定形シートを資材の一番上に置くステップ2と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は180℃を保持し、加熱時間が20sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が20sで、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ3と、
ステップ3で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ4と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を20分間とし、オーブン内の温度を80℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ5と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ6と、
を含む。
【0023】
エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料とすることが好適である。
【0024】
エポキシ樹脂材料は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂とすることが好適である。
【0025】
繊維材料は、ソリッドファイバーとすることが好適である。
【0026】
繊維材料は、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維とすることが好適である。
【0027】
定形シートの厚さは、0.2mmとすることが好適である。
【0028】
ステップ6の後に、更にデジタル製品用保護ケースの表面に塗料を塗り、塗料がデジタル製品用保護ケースを保護する役割を果たす。
【実施例2】
【0029】
樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法は、
2層の繊維材料が設けられ、2層の繊維材料の間において1層半の硬化性エポキシ樹脂材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ1と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、シリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを置く目的はデジタル製品用保護ケースと可動コアの分離の便宜性を図るためであり、ステップ1で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてからPCシートを用い、加熱時に迅速に軟化及び温度が下がった後迅速に定形する特性を持つ定形シートを資材の一番上に置くステップ2と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は180℃を保持し、加熱時間が20sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が20sで、この時、上型の冷却システムが動作を開始し、下型の資材を冷却作用により成形させ、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ3と、
ステップ3で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ4と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を20分間とし、オーブン内の温度を80℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ5と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ6と、
を含む。
【0030】
エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料とすることが好適である。
【0031】
エポキシ樹脂材料は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂とすることが好適である。
【0032】
繊維材料は、ソリッドファイバーとすることが好適である。
【0033】
繊維材料は、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維とすることが好適である。
【0034】
定形シートの厚さは、0.2mmとすることが好適である。
【0035】
ステップ6の後に、更にデジタル製品用保護ケースの表面に塗料を塗り、塗料がデジタル製品用保護ケースを保護する役割を果たす。
【実施例3】
【0036】
樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法は、
2層の繊維材料が設けられ、2層の繊維材料の間において1層半の硬化性エポキシ樹脂材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ1と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、シリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを置く目的はデジタル製品用保護ケースと可動コアの分離の便宜性を図るためであり、ステップ1で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてからPCシートを用い、加熱時に迅速に軟化及び温度が下がった後迅速に定形する特性を持つ定形シートを資材の一番上に置くステップ2と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は250℃を保持し、加熱時間が30sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が30sで、この時、上型の冷却システムが動作を開始し、下型の資材を冷却作用により成形させ、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ3と、
ステップ3で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ4と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を40分間とし、オーブン内の温度を100℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ5と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ6と、
を含む。
【0037】
エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料とすることが好適である。
【0038】
エポキシ樹脂材料は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂とすることが好適である。
【0039】
繊維材料は、ソリッドファイバーとすることが好適である。
【0040】
繊維材料は、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維とすることが好適である。
【0041】
定形シートの厚さは、0.4mmとすることが好適である。
【0042】
ステップ6の後に、更にデジタル製品用保護ケースの表面に塗料を塗り、塗料がデジタル製品用保護ケースを保護する役割を果たす。
【実施例4】
【0043】
樹脂製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法は、
2層の繊維材料が設けられ、2層の繊維材料の間において1層半の硬化性エポキシ樹脂材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ1と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、シリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを置く目的はデジタル製品用保護ケースと可動コアの分離の便宜性を図るためであり、ステップ1で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてからPCシートを用い、加熱時に迅速に軟化及び温度が下がった後迅速に定形する特性を持つ定形シートを資材の一番上に置くステップ2と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は400℃を保持し、加熱時間が30sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が30sで、この時、上型の冷却システムが動作を開始し、下型の資材を冷却作用により成形させ、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ3と、
ステップ3で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ4と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を60分間とし、オーブン内の温度を150℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ5と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ6と、
を含む。
【0044】
エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料とすることが好適である。
【0045】
エポキシ樹脂材料は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂とすることが好適である。
【0046】
繊維材料は、ソリッドファイバーとすることが好適である。
【0047】
繊維材料は、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維とすることが好適である。
【0048】
定形シートの厚さは、1.5mmとすることが好適である。
【0049】
ステップ6の後に、更にデジタル製品用保護ケースの表面に塗料を塗り、塗料がデジタル製品用保護ケースを保護する役割を果たす。
【実施例5】
【0050】
樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法は、
樹皮を製作し、大サイズ樹皮の厚さを0.2mmまでに研磨してからデジタル製品の裏面に合わせる小サイズ樹皮として切断するステップ1と、
上下2枚の小サイズ樹皮の間において少なくとも1層半の硬化性エポキシ樹脂材料と1層の繊維材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ2と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、シリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを置く目的はデジタル製品用保護ケースと可動コアの分離の便宜性を図るためであり、ステップ2で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてからPCシートを用い、加熱時に迅速に軟化及び温度が下がった後迅速に定形する特性を持つ定形シートを資材の一番上に置くステップ2と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は180℃を保持し、加熱時間が20sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が20sで、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ4と、
ステップ4で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ5と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を20分間とし、オーブン内の温度を80℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ6と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ7と、
を含む。
【0051】
エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料とすることが好適である。
【0052】
エポキシ樹脂材料は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂とすることが好適である。
【0053】
繊維材料は、ソリッドファイバーとすることが好適である。
【0054】
繊維材料は、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維とすることが好適である。
【0055】
定形シートの厚さは、0.2mmとすることが好適である。
【0056】
ステップ7の後に、更にデジタル製品用保護ケースの表面に塗料を塗り、塗料がデジタル製品用保護ケースを保護する役割を果たす。
【実施例6】
【0057】
樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法は、
樹皮を製作し、大サイズ樹皮の厚さを0.2mmまでに研磨してからデジタル製品の裏面に合わせる小サイズ樹皮として切断するステップ1と、
上下2枚の小サイズ樹皮上にいずれも1層の繊維材料を設け、2層の繊維材料の間において1層半の硬化性エポキシ樹脂材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ2と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、シリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを置く目的はデジタル製品用保護ケースと可動コアの分離の便宜性を図るためであり、ステップ2で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてからPCシートを用い、加熱時に迅速に軟化及び温度が下がった後迅速に定形する特性を持つ定形シートを資材の一番上に置くステップ3と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は180℃を保持し、加熱時間が20sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が20sで、この時、上型の冷却システムが動作を開始し、下型の資材を冷却作用により成形させ、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ4と、
ステップ4で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ5と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を20分間とし、オーブン内の温度を80℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ6と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ7と、
を含む。
【0058】
エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料とすることが好適である。
【0059】
エポキシ樹脂材料は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂とすることが好適である。
【0060】
繊維材料は、ソリッドファイバーとすることが好適である。
【0061】
繊維材料は、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維とすることが好適である。
【0062】
定形シートの厚さは、0.2mmとすることが好適である。
【0063】
ステップ7の後に、更にデジタル製品用保護ケースの表面に塗料を塗り、塗料がデジタル製品用保護ケースを保護する役割を果たす。
【実施例7】
【0064】
樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法は、
樹皮を製作し、大サイズ樹皮の厚さを0.3mmまでに研磨してからデジタル製品の裏面に合わせる小サイズ樹皮として切断するステップ1と、
上下2枚の小サイズ樹皮上にいずれも1層の繊維材料を設け、2層の繊維材料の間において1層半の硬化性エポキシ樹脂材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ2と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、シリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを置く目的はデジタル製品用保護ケースと可動コアの分離の便宜性を図るためであり、ステップ2で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてからPCシートを用い、加熱時に迅速に軟化及び温度が下がった後迅速に定形する特性を持つ定形シートを資材の一番上に置くステップ3と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は250℃を保持し、加熱時間が30sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が30sで、この時、上型の冷却システムが動作を開始し、下型の資材を冷却作用により成形させ、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ4と、
ステップ4で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ5と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を40分間とし、オーブン内の温度を100℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ6と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ7と、
を含む。
【0065】
エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料とすることが好適である。
【0066】
エポキシ樹脂材料は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂とすることが好適である。
【0067】
繊維材料は、ソリッドファイバーとすることが好適である。
【0068】
繊維材料は、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維とすることが好適である。
【0069】
定形シートの厚さは、0.4mmとすることが好適である。
【0070】
ステップ7の後に、更にデジタル製品用保護ケースの表面に塗料を塗り、塗料がデジタル製品用保護ケースを保護する役割を果たす。
【実施例8】
【0071】
樹皮製デジタル製品用保護ケースの圧縮成形品の製造方法は、
樹皮を製作し、大サイズ樹皮の厚さを0.6mmまでに研磨してからデジタル製品の裏面に合わせる小サイズ樹皮として切断するステップ1と、
上下2枚の小サイズ樹皮上にいずれも1層の繊維材料を設け、2層の繊維材料の間において1層半の硬化性エポキシ樹脂材料で被覆して、層状構造の資材を形成するステップ2と、
金型のホットプレス処理を用い、金型の上型と下型と上型に設けられた冷却システムや制御システムとを備え、上型と下型の間に可動な熱板を設け、下型に可動コアを設け、可動コアに位置決め穴があり、耐高温のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを可動コア上に置き、シリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブを置く目的はデジタル製品用保護ケースと可動コアの分離の便宜性を図るためであり、ステップ2で完成した資材を下型のシリコーンゴムシート或いはシリコーンゴムスリーブ上に置いてからPCシートを用い、加熱時に迅速に軟化及び温度が下がった後迅速に定形する特性を持つ定形シートを資材の一番上に置くステップ3と、
制御システムによって熱板を可動コアの上方まで引き出すよう制御し、熱板の温度は400℃を保持し、加熱時間が30sで、定形シートを軟化させ、加熱時間が終了した後、熱板が自動的に引き込んでから型締めし、上型が上方から加圧し、保圧時間が30sで、この時、上型の冷却システムが動作を開始し、下型の資材を冷却作用により成形させ、成形後上型が上昇して成形したデジタル製品用保護ケースを可動コアと一緒に取り出すステップ4と、
ステップ4で製作したデジタル製品用保護ケース及び可動コアを密封された耐高温袋に入れ、耐高温袋が真空吸引処理を経て可動コアとデジタル製品用保護ケースを所定形状に固定させるステップ5と、
可動コアとデジタル製品用保護ケースを再度オーブンに入れて2回目硬化を行い、硬化時間を60分間とし、オーブン内の温度を150℃に保ち、デジタル製品用保護ケースを硬化成形させるステップ6と、
CNC工作機械又はレーザーカッターによってデジタル製品用保護ケースを切断、仕上げやパンチング、デジタル製品用保護ケースと可動コアを分離してからポリッシュ機或いは手作業でデジタル製品用保護ケースを研磨、ポリッシュして、デジタル製品用保護ケースのバリを除去してデジタル製品用保護ケースの完成品を製造するステップ7と、
を含む。
【0072】
エポキシ樹脂材料は、半固形エポキシ樹脂材料とすることが好適である。
【0073】
エポキシ樹脂材料は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂或いはポリイミド樹脂とすることが好適である。
【0074】
繊維材料は、ソリッドファイバーとすることが好適である。
【0075】
繊維材料は、ガラス繊維、炭素繊維或いはケブラー繊維とすることが好適である。
【0076】
定形シートの厚さは、1.5mmとすることが好適である。
【0077】
ステップ7の後に、更にデジタル製品用保護ケースの表面に塗料を塗り、塗料がデジタル製品用保護ケースを保護する役割を果たす。
【0078】
上記明細書の開示と教示に基づき、当業者は上記実施形態について変更と修正を行うことができる。よって、本発明は上記実施形態にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、当業者が本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、行った改良、交換或いは変形は均しく本発明の保護範囲に属する。このほかに、本明細書において若干の特定用語を使用したにも係らず、これらの用語が説明上の便宜を図り、本発明に対していかなる制限も構成しない。