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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-135031(P2017-135031A)
(43)【公開日】2017年8月3日
(54)【発明の名称】ケーブル用コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/79 20110101AFI20170707BHJP
   H01R 13/639 20060101ALI20170707BHJP
【FI】
   H01R12/79
   H01R13/639 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-14827(P2016-14827)
(22)【出願日】2016年1月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000177690
【氏名又は名称】山一電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】下山 貴寛
【テーマコード(参考)】
5E021
5E123
【Fターム(参考)】
5E021FA11
5E021FB01
5E021FB14
5E021FC31
5E021FC36
5E021HC14
5E123AB02
5E123AB28
5E123AB38
5E123AB65
5E123BA07
5E123BA08
5E123BB12
5E123CB01
5E123CB31
5E123CB38
5E123CD02
5E123DA05
5E123DB09
5E123DB23
5E123EC18
5E123EC32
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ケーブル用コネクタにおいて、ケーブルの着脱操作を確実に行うことができ、しかも、データ伝送速度が比較的高い信号に対応できるケーブル用コネクタの小型化を図る。
【解決手段】ケーブル用コネクタ10は、フレキシブル配線板の接続端部が選択的に収容されるケーブル収容部を有するコネクタ本体部18と、コネクタ本体部18に昇降動可能に配され後述するロック/アンロック機構の一部を構成するストッパ部材16と、フレキシブル配線板の電極群と配線基板PCBの導体層とを電気的に接続する複数のコンタクト端子と、を含み、ストッパ部材16は、張出し壁18Taおよび18Tbとストッパ支持部との間に配され、選択的に押圧操作される中央の操作部の真下となる下面に形成される板ばねユニットを有するものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端に被係合部および端子部を有するケーブルにおける該端子部に対し電気的に接続される少なくとも一つのコンタクト端子を有し、該ケーブルの一端におけるコンタクト端子に対する相対位置を位置決めするとともに該ケーブルの一端を収容するケーブル収容部と、
挿入された前記ケーブルにおける端子部が形成される面に対し垂直方向に沿って移動可能に前記ケーブル収容部に配され、操作部と、該操作部の両端にそれぞれ、離隔して一体に形成され該ケーブル収容部内に挿入された前記ケーブルの被係合部の端面に係合または非係合状態になる一対の係止部と、該係止部相互間に該ケーブルの一端が通過する開口部と、前記操作部の真下となる位置に一体に形成され、該操作部を前記ケーブル収容部から離隔する方向に付勢する付勢部材ユニットと、を有するストッパ部材と、を備え、
前記ストッパ部材の操作部が前記付勢部材ユニットの付勢力に抗して押圧されることにより、前記ストッパ部材の一対の係止部が、前記ケーブルにおける端子部が形成される面に垂直方向に沿って前記ケーブルの被係合部の端面に対し離隔される場合、前記一対の係止部が、前記ケーブル収容部内に挿入された前記ケーブルの被係合部の端面に対し非係合状態となることを特徴とするケーブル用コネクタ。
【請求項2】
前記ケーブルの一端の被係合部は、該ケーブルの接続端部に形成される切欠部の周縁であることを特徴とする請求項1記載のケーブル用コネクタ。
【請求項3】
前記ケーブルの接続端部は、一方の表面にグラウンドプレートを有し、前記ケーブル収容部における複数のコンタクト端子のうちの接地ライン用端子が該グラウンドプレートに電気的に接続されることを特徴とする請求項1記載のケーブル用コネクタ。
【請求項4】
前記ケーブルは、フレキシブル配線板であることを特徴とする請求項1記載のケーブル用コネクタ。
【請求項5】
前記ケーブルの一端の被係合部と、前記ストッパ部材と、前記付勢部材ユニットと、により、該ケーブルの端子部の前記ケーブル収容部のコンタクト端子に対する選択的な接続を行うロック/アンロック機構が形成されることを特徴とする請求項1記載のケーブル用コネクタ。
【請求項6】
前記ストッパ部材の付勢部材ユニットが、前記ケーブル収容部の上部を形成する天板部に支持されることを特徴とする請求項1記載のケーブル用コネクタ。
【請求項7】
前記ストッパ部材の一対の係止部は、前記ケーブル収容部の側部を形成する側壁部内に形成される溝の内面に当接することにより位置規制されることを特徴とする請求項1記載のケーブル用コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルの一端を配線基板に電気的に接続するケーブル用コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器内部における電装部品相互間の電気的接続を行うにあたり、ケーブル用コネクタが実用に供されている。ケーブル用コネクタは、例えば、フラットケーブル(FFC)、または、フレキシブル配線板(FPC;flexible printed circuit)を介してプリント配線基板に電装品を電気的に接続するものとされる。ケーブル用コネクタは、例えば、特許文献1にも示されるように、フレキシブル配線板のコネクタ本体部に対する着脱操作を確実にかつ容易に行うべく、ロック/アンロック機構を備えるものが提案されている。ロック/アンロック機構は、フレキシブル配線板の接続端部をコネクタ本体部に選択的に保持するストッパ部材と、ストッパ部材の操作部における両端にそれぞれ設けられる板ばね、および、フレキシブル配線板の裏板の段差部とにより、形成されている。そのストッパ部材は、フレキシブル配線板の端子部に対し略垂直方向に移動可能にコネクタ本体部に設けられている。各板ばねは、ストッパ部材の操作部をその初期位置に戻す方向に付勢するものとされる。
【0003】
斯かる構成において、作業者により、フレキシブル配線板の接続端子部をコネクタ本体部に接続するにあたっては、フレキシブル配線板の接続端子部の先端が、コネクタ本体部の開口部を介してコネクタ本体部内に挿入される。次に、フレキシブル配線板の接続端子部が、さらに挿入されるとき、ストッパ部材の操作部は下降せしめられる。続いて、フレキシブル配線板の接続端子部が、さらに挿入されるとき、接続端子部の先端がコネクタ本体部の終端部に当接され、かつ、接続端子部の段差部の端面に、ストッパ部材の係止部の端面が摺接せしめられ係合される。
【0004】
一方、フレキシブル配線板の接続端子部をコネクタ本体部から取り外すにあたっては、操作部が一対の板ばねの弾性力に抗して押圧されるとともに、フレキシブル配線板の接続端子部が引き抜かれることにより、フレキシブル配線板の接続端子部が、コネクタ本体部から取り外される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3768170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に示されるような、板ばねにより両端が支持されるストッパ部材の操作部が、押し下げられる場合、操作部における押圧位置が、操作部の中央位置よりも一方向に偏倚した位置で押圧されたとき、傾いた姿勢でストッパ部材が押し下げられ、一方のストッパ部材の係止部の端面だけが接続端子部の段差部の端面に対しアンロック状態となり、他方のストッパ部材の係止部の端面が接続端子部の段差部の端面に対しロック状態のままとなる虞がある。
【0007】
また、板ばねがストッパ部材の両端に設けられるのでフレキシブル配線板の接続端子部におけるコンタクトパッドの配列方向、即ち、幅方向の寸法をさらに小さくすることにも限界があり、ケーブル用コネクタの小型化の要望にも対応し難い。加えて、ケーブル用コネクタにおいて、近年、データ伝送速度が比較的高い信号、例えば、10〜12Gbpsのデータ伝送速度の信号に対応できるケーブル用コネクタが要望されている。
【0008】
以上の問題点を考慮し、本発明は、ケーブルの一端を配線基板に電気的に接続するケーブル用コネクタであって、ケーブルの着脱操作を確実に行うことができ、しかも、データ伝送速度が比較的高い信号に対応できるケーブル用コネクタの小型化を図ることができるケーブル用コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するために、本発明に係るケーブル用コネクタは、一端に被係合部および端子部を有するケーブルにおける端子部に対し電気的に接続される少なくとも一つのコンタクト端子を有し、ケーブルの一端におけるコンタクト端子に対する相対位置を位置決めするとともにケーブルの一端を収容するケーブル収容部と、挿入されたケーブルにおける端子部が形成される面に対し垂直方向に沿って移動可能にケーブル収容部に配され、操作部と、操作部の両端にそれぞれ、離隔して一体に形成されケーブル収容部内に挿入されたケーブルの被係合部の端面に係合または非係合状態になる一対の係止部と、係止部相互間にケーブルの一端が通過する開口部と、操作部の真下となる位置に一体に形成され、操作部をケーブル収容部から離隔する方向に付勢する付勢部材ユニットと、を有するストッパ部材と、を備え、ストッパ部材の操作部が付勢部材ユニットの付勢力に抗して押圧されることにより、ストッパ部材の一対の係止部が、ケーブルにおける端子部が形成される面に垂直方向に沿ってケーブルの被係合部の端面に対し離隔される場合、一対の係止部が、ケーブル収容部内に挿入されたケーブルの被係合部の端面に対し非係合状態となることを特徴とする。
【0010】
また、ケーブルの一端の被係合部は、ケーブルの接続端部に形成される切欠部の周縁であってもよい。ケーブルの接続端部は、一方の表面にグラウンドプレートを有し、ケーブル収容部における複数のコンタクト端子のうちの接地ライン用端子がグラウンドプレートに電気的に接続されてもよい。ケーブルは、フレキシブル配線板であってよい。
【0011】
さらに、ケーブルの一端の被係合部と、ストッパ部材と、付勢部材ユニットと、により、ケーブルの端子部のケーブル収容部のコンタクト端子に対する選択的な接続を行うロック/アンロック機構が形成されてもよい。ストッパ部材の付勢部材ユニットが、ケーブル収容部の上部を形成する天板部に支持されてもよく、
ストッパ部材の一対の係止部は、ケーブル収容部の側部を形成する側壁部内に形成される溝の内面に当接することにより位置規制されてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るケーブル用コネクタによれば、ストッパ部材が、その操作部の真下となる位置に一体に形成され、操作部をケーブル収容部から離隔する方向に付勢する付勢部材ユニットを有するのでストッパ部材の操作部が付勢部材ユニットの付勢力に抗して押圧される場合、ストッパ部材の操作部の姿勢が傾くことがないのでケーブルの着脱操作を確実に行うことができ、しかも、ケーブル収容部における複数のコンタクト端子のうちの接地ライン用端子がケーブルのグラウンドプレートに電気的に接続される場合にあっては、データ伝送速度が比較的高い信号にも対応できる。また、ストッパ部材の一対の係止部は、ケーブル収容部の側部を形成する側壁部内に形成される溝の内面に当接することにより位置規制される場合にあっては、ケーブル用コネクタの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係るケーブル用コネクタの第1実施例の全体構成を示す斜視図である。
図2図1に示される例における平面図である。
図3図1に示される例における外観を背面側から示す斜視図である。
図4】ケーブルが接続された状態で図1に示される例を示す正面図である。
図5図4におけるV−V線に沿って示される断面図である。
図6】ケーブルが接続された状態で比較例を示す正面図である。
図7図6におけるVII−VII線に沿って示される断面図である。
図8図1に示される例において、ケーブルの着脱操作の説明に供される斜視図である。
図9】(A)および(B)は、それぞれ、図1に示される例における動作説明に供される正面図である。
図10】(A)および(B)は、それぞれ、図1に示される例における動作説明に供される背面図である。
図11】(A)は、図1に示される例に用いられるコンタクト端子を示す斜視図であり、(B)は、(A)に示されるコンタクト端子の側面図である。
図12】(A)は、本発明に係るケーブル用コネクタの第1実施例および第2実施例に用いられるストッパ部材の外観を示す斜視図であり、(B)は、(A)に示される例における正面図である。
図13】本発明に係るケーブル用コネクタの第2実施例の平面図である。
図14図13に示される例における正面図である。
図15図13に示される例における背面図である。
図16】(A)は、図14に示される正面図における一部を部分的に拡大して示す拡大図であり、(B)は、図15に示される背面図における一部を部分的に拡大して示す斜視図である。
図17】本発明に係るケーブル用コネクタの第2実施例を、接続されたケーブルとともに示す斜視図である。
図18図17におけるXVIII−XVIII線に沿って示される断面図である。
図19】(A)は、図17に示されるケーブルの接続端部の一方の表面の一部を拡大して示す斜視図であり、(B)は、図17に示されるケーブルの接続端部の他方の表面の一部を拡大して示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図8は、本発明に係るケーブル用コネクタの第1実施例の全体構成を、それに用いられるケーブルとともに示す。
【0015】
図8において、ケーブル用コネクタ10に電気的に接続されるケーブル12の一端は、図8に示される矢印Fが示す方向に沿ってケーブル用コネクタ10に挿入され、また、矢印Rが示す方向に沿ってケーブル用コネクタ10から取り外されるものとされる。ケーブルは、例えば、フレキシブル配線板12とされる。フレキシブル配線板12は、例えば、厚さ0.3mmを有するYFLEX(登録商標)と称され、保護層に覆われた複数の導電層が絶縁性基材上に形成された構成とされる。絶縁性基材は、例えば、ガラスエポキシ樹脂、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいは、(PEI)で成形されている。また、導電層は、例えば、銅合金の層で形成されている。保護層は、例えば、熱硬化型のレジスト層、あるいは、ポリイミドフィルムにより形成されている。
【0016】
フレキシブル配線板12において接続される一端の一方の表面12Bには、図5および図8に示されるように、裏板14が設けられている。板状の裏板14は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)で所定の厚さに作られている。裏板14の先端における両側部には、それぞれ、被係合部としての切欠部14aおよび14bが隣接して形成されている。切欠部14aおよび14bは、連なって形成されている。各切欠部14bの周縁には、後述するストッパ部材16の係止部の端面が係止される内周面14beが形成されている。
【0017】
フレキシブル配線板12の一端の他方の表面12Aには、図5に示されるように、電極群12Eが形成されている。電極群12Eを構成する各電極(以下、コンタクトパッドともいう)は、例えば、約0.5mmの相互間隔で形成されている。電極群12Eは、フレキシブル配線板12の内部の導電層に電気的に接続されている。
【0018】
ケーブル用コネクタ10は、図1に示されるように、所定の配線基板PCB(図4参照)上に固定され、フレキシブル配線板12の接続端部が選択的に収容されるケーブル収容部18Aを有するコネクタ本体部18と、図1における直交座標のZ座標軸に沿ってコネクタ本体部18に昇降動可能に配され後述するロック/アンロック機構の一部を構成するストッパ部材16と、ケーブル収容部18A内に配されフレキシブル配線板12の電極群12Eと配線基板PCBの導体層とを電気的に接続する複数のコンタクト端子22ai(i=1〜n,nは正の整数)(図11(A)参照)と、を主な要素として含んで構成されている。
【0019】
コネクタ本体部18は、例えば、樹脂材料で成形され、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14が通過する細長いケーブル着脱用開口部18CSが一方の端部に形成されている。細長いケーブル着脱用開口部18CSの下方の周縁には、複数のコンタクト端子22aiがそれぞれ、挿入されるスリット18Si(i=1〜n,nは正の整数)が、上述の電極群12Eを構成するコンタクトパッドに対応した所定の間隔をもって形成されている。スリット18Siは、図5に示されるように、ケーブル収容部18Aの背面を形成する背面部18AWの内面まで延在している。隣接するスリット18Si相互間は、隔壁18Wi(i=1〜n,nは正の整数)により仕切られている。
【0020】
コネクタ本体部18における細長いケーブル着脱用開口部18CSのY座標軸に沿った端部は、側壁部18RWおよび18LWにより閉塞されている。側壁部18RWおよび18LWには、配線基板PCBに半田付け固定される固定金具20が設けられている。また、側壁部18RWおよび18LWには、それぞれ、図3に示されるように、後述するストッパ部材16の係止片が挿入される凹部18Rが形成されている。X座標軸方向に延びる凹部18Rの一端は、図10(A)に示されるように、背面部18AWに開口し、凹部18Rの他端は、X座標軸に沿ってケーブル着脱用開口部18CS近傍の内側の前壁まで延びている。凹部18Rの他端の周縁は、ケーブル着脱用開口部18CS周辺の壁部と一体に形成されている。凹部18R内には、溝18Gが形成されている。
【0021】
側壁部18RWおよび18LWの上端は、天板部18Tにより連結されている。天板部18Tにおける側壁部18RWおよび18LWに連結される部分には、それぞれ、後述するストッパ部材16の両端における上面の一部を覆う張出し壁18Taおよび18Tbが形成されている。張出し壁18Taおよび18Tbは、それぞれ、ケーブル着脱用開口部18CSの周縁における真上まで延びるとともに、互いに向き合い近接する方向にY座標軸に沿って広がっている。張出し壁18Taおよび18Tbには、それぞれ、図2に示されるように、貫通孔18Hが形成されている。天板部18Tにおける張出し壁18Taおよび18Tbよりも下方の位置には、ストッパ部材16の板ばね16LFaおよび16LFbがそれぞれ、載置されるストッパ支持部18B(図10(A)および(B)参照)が、所定の間隔をもって2箇所に形成されている。ストッパ支持部18Bは、天板部18Tにおける平坦部18Tcの両端に隣接した位置に天板部18Tと一体に形成されている。平坦部18Tcと各ストッパ支持部18Bとの間には、段差部が形成されている。ストッパ支持部18Bは、平坦部18Tcの表面よりも低い位置の表面に形成されている。張出し壁18Taおよび18Tbとストッパ支持部18Bとの間には、図10(A)および(B)に示されるように、ストッパ部材16が挿入される所定の隙間が形成されている。
【0022】
コネクタ本体部18の背面部18AWには、図3および図5に示されるように、各コンタクト端子22aiの半田付け固定端子部22Sが外部に向けて突出している。各コンタクト端子22aiは、信号用ライン、および、接地用ラインに、それぞれ、接続されており、例えば、図1におけるY座標軸に沿って一番左端から順次、接地ライン(G)、信号ライン(S)、信号ライン(S)、接地ライン(G)、接地ライン(G)、信号ライン(S)、信号ライン(S)、接地ライン(G)…に接続されるように、配列されている。
【0023】
各コンタクト端子22aiは、図11(A)および(B)に示されるように、半田付け固定により、配線基板PCBの導電層としての電極パッドに電気的に接続される半田付固定端子部22Sと、フレキシブル配線板12の電極群12Eに電気的に接続される接点部22Cを有する可動接点部22Mと、可動接点部22Mと半田付固定端子部22Sとを連結する基部22mと、を含んで構成される。基部22mは、コネクタ本体部18のスリット18Siに連通する溝に圧入される。
【0024】
弾性を有する可動接点部22Aにおける接点部22Cは、略V字状の断面を有する溝22CGを有している(セレーション構造ともいう)。所定の深さを有する溝22CGは、所定の長さだけ接点部22Cの湾曲部に沿って形成されている。その溝22CGの周縁(エッジ部)に起因した集中荷重により、上述のコンタクトパッドとの接触が確実となるとともに、接点部22Cに付着した異物も容易に除去される。これにより、図4および図5に示されるように、可動接点部22Mの接点部22Cおよびケーブル収容部18Aの上部を形成する内壁により、挿入されたフレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14が挟持されることとなる。
【0025】
その際、図4および図5に示されるように、フレキシブル配線板12の接続端部の先端が背面部18AWの内面に突き当てられている。また、フレキシブル配線板12の電極群12Eを構成するコンタクトパッドは、接続端部の先端まで延びている。コンタクトパッドにおける接点部22Cが当接した位置から背面部18AWの内面に突き当たる接続端部の先端のコンタクトパッドの端近傍までの距離(スタブ長さ)SD1は、図6および図7に示される比較例において対応するスタブ長さSD2に比して約0.5mm程度短く設定されている。また、コンタクト端子22aiにおける可動接点部の長手方向に沿った長さは、後述するコンタクト端子22´aiの対応する可動接点部の長さに比して小に設定されるとともに、接点部22Cの弾性変位量が、コンタクト端子22´aiの接点部の弾性変位量よりも小に設定されている。
【0026】
図6および図7においては、図4および図5における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0027】
コンタクト端子22´aiは、半田付け固定により、配線基板PCBの導電層としての電極パッドに電気的に接続される半田付固定端子部と、フレキシブル配線板12の電極群12Eに電気的に接続される接点部を有する可動接点部と、可動接点部と半田付固定端子部とを連結する基部と、を含んで構成される。弾性を有する可動接点部における接点部は、略V字状の断面を有する溝を有している。コンタクト端子22´aiにおける可動接点部の長手方向に沿った長さは、コンタクト端子22aiの対応する可動接点部の長さに比して大に設定されている。
【0028】
その結果、図4および図5に示される例において、本願発明の発明者によれば、シミュレータにおいて、データ伝送速度が比較的高い信号領域において、挿入損失および反射損失の特性が比較例における挿入損失および反射損失の特性に比して良好であったことが確認されている。
【0029】
ストッパ部材16は、上述したように、張出し壁18Taおよび18Tbとストッパ支持部18Bとの間に配され、図12(A)および(B)に示されるように、薄板金属材料でプレス加工により略門形に成形され、選択的に押圧操作される中央の操作部16Tと、操作部16Tの真下となる下面に操作部16Tと一体に形成される板ばねユニットと、操作部16Tにおけるフレキシブル配線板12の着脱方向に沿った両端に形成される係止部16RSおよび16LSと、を含んで構成されている。
【0030】
操作部16Tの上面におけるフレキシブル配線板12の着脱方向に沿った両端には、それぞれ、複数のだぼ16Daおよび16Dbが互いに平行に形成されている。だぼ16Daおよび16Dbと操作部16Tの中央部との間には、開口部16aおよび16bが形成されている。
【0031】
開口部16aおよび16bの真下の位置には、付勢部材ユニットとしての板ばねユニットの弾性変位部16LFaおよび16LFbが臨んでいる。これにより、図10(B)に示されるように、操作部16Tが下方に向けて押圧される場合、弾性変位部16LFaおよび16LFbが、それぞれ、開口部16aおよび16b内に挿入される。なお、板ばねユニットは、斯かる例に限られることなく、例えば、操作部16Tとは別体に形成された後、その別体の板ばねユニットが、抵抗溶接等により、操作部16Tの真下に固定されるように構成されてもよい。
【0032】
係止部16RSおよび16LSの側面には、それぞれ、ロック片16La、16Lbが外方に向けて突出している。ロック片16La、16Lbの一端は、上述の張出し壁18Taおよび18Tbの貫通孔18Hの真下近傍に形成される段差部(不図示)に係止される。これにより、ストッパ部材16のコネクタ本体部18からの脱落が防止される。
【0033】
係止部16RSおよび16LSの下端は、操作部16Tに対し略平行に所定の長さだけ内方に向け折り曲げられた後、操作部16Tの下面に向けて屈曲している。その屈曲した部分には、爪部16Fa、16Fbが形成されている。爪部16Fa、16Fbは、操作部16Tが押圧されない場合、図10(A)に示されるように、溝18Gを形成する上面に当接している。これにより、操作部16Tの上面と張出し壁18Taおよび18Tbの内面との間に所定の隙間が形成されることとなる。
【0034】
爪部16Fa、16Fbの先端と操作部16Tの下面との間には、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14が通過する空間16cが形成されている。
【0035】
爪部16Fa、16Fbにおいて、ケーブル着脱用開口部18CSに向き合う部分には、所定の勾配を有する斜面部16Sが形成されている。斜面部16Sの形状は、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14が図1に示される矢印Fの示す方向に沿って挿入されるとき、裏板14の先端を円滑に移動させるように右斜め上がり状態に形成されている。また、爪部16Fa、16Fbには、それぞれ、上述した裏板14の切欠部14bの内周面14beに係止される端面16eが背面部に向き合う部分に形成されている。
【0036】
これにより、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14をコネクタ本体部18に対して選択的に保持するロック/アンロック機構が、ストッパ部材16、板ばねユニット、および、裏板14の切欠部14bにより形成されることとなる。
【0037】
斯かる構成において、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14をコネクタ本体部18に接続するにあたっては、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14が、図8に示されるように、ケーブル着脱用開口部18CSに対し対向配置された後、矢印Fの示す方向に沿ってケーブル収容部18A内にケーブル着脱用開口部18CS介して挿入される。
【0038】
次に、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14が、さらに挿入されるとき、裏板14の先端部が、爪部16Fa、16Fbの斜面部16Sを押圧するのでストッパ部材16の操作部16Tは、板ばねユニットの付勢力に抗して自動的に下降せしめられる。
【0039】
続いて、さらに、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14が、挿入されるとき、図5に示されるように、接続端子部の先端12Eが背面部18AWの内面に当接され、かつ、爪部16Fa、16Fbの端面16eが上方に向けて摺接せしめられ裏板14の切欠部14bの内周面14beに係止される。
【0040】
従って、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14は、図5に示されるように、コネクタ本体部18のコンタクト端子22aiに電気的に確実に接続されることとなる。
【0041】
一方、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14をコネクタ本体部18から取り外すにあたっては、図9(B)および図10(B)に示されるように、操作部16Tが板ばねユニットの弾性変位部16LFaおよび16LFbの弾性力に抗してZ座標軸に沿って下方に向けて押圧され、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14が、図1の矢印Rの方向に、コンタクト端子22aiの弾性力に抗して引き抜かれることにより、フレキシブル配線板12の電極群12Eおよび裏板14が、コネクタ本体部18から取り外される。従って、ストッパ部材16の操作部16Tの姿勢が傾くことなく、下降せしめられるので係止部16RSおよび16LSが裏板14に対し確実にアンロック状態となる。また、ストッパ部材16の操作部16Tの真下に、板ばねユニットが設けられているのでコネクタ本体部18におけるフレキシブル配線板12の電極群12Eのコンタクトパッドの配列方向に沿った幅寸法をより小さく設定することが可能となる。
【0042】
図17は、本発明に係るケーブル用コネクタの第2実施例の全体構成を、それに用いられるケーブルとともに示す。なお、図17においては、図8に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0043】
図17において、ケーブル用コネクタ10´に電気的に接続されるケーブル32の一端は、図17に示される矢印Fが示す方向に沿ってケーブル用コネクタ10´に挿入され、また、矢印Rが示す方向に沿ってケーブル用コネクタ10´から取り外されるものとされる。ケーブルは、例えば、所謂、シールドFFC構造を有するフレキシブル配線板32とされる。フレキシブル配線板32は、例えば、厚さ0.3mmを有するYFLEX(登録商標)と称され、保護層に覆われた複数の導電層が絶縁性基材上に形成された構成とされる。絶縁性基材は、例えば、ガラスエポキシ樹脂、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいは、(PEI)で成形されている。また、導電層は、例えば、銅合金の層で形成されている。保護層は、例えば、熱硬化型のレジスト層、あるいは、ポリイミドフィルムにより形成されている。
【0044】
フレキシブル配線板32において接続される一端における一方の表面32Bの接続端部34の中央部には、図19(B)に示されるように、グランドプレート36が設けられている。板状のグランドプレート36は、例えば、薄板金属材料で所定の厚さに作られている。接続端部34における両側部には、それぞれ、被係合部としての一対の切欠部34aが向き合って形成されている。各切欠部34aの周縁には、ストッパ部材16の係止部の端面が係止される内周面34aeが形成されている。
【0045】
フレキシブル配線板32の一端における他方の表面32Aの接続端部34には、図19(A)に示されるように、電極群34Eが形成されている。電極群34Eを構成する各電極(以下、コンタクトパッドともいう)は、例えば、約0.5mmの相互間隔で図17におけるY座標軸に沿って形成されている。電極群34Eは、フレキシブル配線板32の内部の導電層に電気的に接続されている。
【0046】
ケーブル用コネクタ10´は、図13および図14に示されるように、所定の配線基板PCB上に固定され、フレキシブル配線板32の接続端部が選択的に収容されるケーブル収容部18Aを有するコネクタ本体部18と、図17における直交座標のZ座標軸に沿ってコネクタ本体部18に昇降動可能に配され後述するロック/アンロック機構の一部を構成するストッパ部材16と、ケーブル収容部18A内に配されフレキシブル配線板32の電極群34Eと配線基板PCBの導体層とを電気的に接続する複数のコンタクト端子22ai(i=1〜n,nは正の整数)(図11(A)参照)と、さらに加えて、接地ライン用端子24gi(i=1〜2)(図18参照)と、を主な要素として含んで構成されている。
【0047】
コネクタ本体部18の背面部18AWには、図15に示されるように、各コンタクト端子22aiの半田付け固定端子部22S、および、接地ライン用端子24giの固定端子部24Sが外部に向けて突出している。2本の接地ライン用端子24giは、それぞれ、図16(B)に部分的に拡大されて示されるように、コンタクト端子22aiの配列の両端に隣接して位置している。
【0048】
各コンタクト端子22aiは、信号用ライン、および、接地用ラインに、それぞれ、接続されており、例えば、図17におけるY座標軸に沿って一番左端から順次、接地ライン(G)、信号ライン(S)、信号ライン(S)、接地ライン(G)、接地ライン(G)、信号ライン(S)、信号ライン(S)、接地ライン(G)…に接続されるように、配列されている。なお、各コンタクト端子22aiは、斯かる例に限られることなく、例えば、信号用ライン、および、接地用ラインに、それぞれ、接続され、例えば、図17におけるY座標軸に沿って一番左端から順次、信号ライン(S)、信号ライン(S)、接地ライン(G)、信号ライン(S)、信号ライン(S)、接地ライン(G)…に接続されるように、配列されてもよい。
【0049】
接地ライン用端子24giは、図18に示されるように、半田付け固定により、配線基板PCBの導電層としての電極パッドに電気的に接続される半田付固定端子部24Sと、スリット18SG(図16(A)参照)を介してフレキシブル配線板32のグラウンドプレート36に電気的に接続される接点部24Cを有する可動接点部24Mと、可動接点部24Mと半田付固定端子部24Sとを連結する基部24mと、を含んで構成される。基部24mは、コネクタ本体部18のスリットに連通する溝に圧入される。
【0050】
これにより、可動接点部24Mの接点部24Cおよびケーブル収容部18Aの下部を形成する内壁により、挿入されたフレキシブル配線板32の電極群34Eおよびグラウンドプレート36が挟持されることとなる。
【0051】
その際、図18に示されるように、フレキシブル配線板32の接続端部34の先端が背面部18AWの内面に突き当てられている。
【0052】
斯かる構成において、フレキシブル配線板32の電極群34Eおよびグラウンドプレート36をコネクタ本体部18に接続するにあたっては、フレキシブル配線板32の電極群34Eおよびグラウンドプレート36が、ケーブル着脱用開口部18CSに対し対向配置された後、矢印Fの示す方向に沿ってケーブル収容部18A内にケーブル着脱用開口部18CS介して挿入される。
【0053】
次に、フレキシブル配線板32の電極群34Eおよびグラウンドプレート36が、さらに挿入されるとき、接続端部34の先端部が、爪部16Fa、16Fbの斜面部16Sを押圧するのでストッパ部材16の操作部16Tは、板ばねユニットの付勢力に抗して自動的に下降せしめられる。
【0054】
続いて、さらに、フレキシブル配線板32の電極群34Eおよびグラウンドプレート36が、挿入されるとき、接続端部34の先端が背面部18AWの内面に当接され、かつ、爪部16Fa、16Fbの端面16eが上方に向けて摺接せしめられ接続端部34の切欠部34aの内周面34aeに係止される。
【0055】
従って、フレキシブル配線板32の電極群34Eおよびグラウンドプレート36は、それぞれ、図18に示されるように、コネクタ本体部18のコンタクト端子22ai、および、接地ライン用端子24giに電気的に確実に接続されることとなる。
【0056】
一方、フレキシブル配線板32の電極群34Eおよびグラウンドプレート36をコネクタ本体部18から取り外すにあたっては、操作部16Tが板ばねユニットの弾性変位部16LFaおよび16LFbの弾性力に抗して押圧され、フレキシブル配線板32の電極群34Eおよびグラウンドプレート36が、図17における矢印Rの示す方向に、コンタクト端子22ai、および、接地ライン用端子24giの弾性力に抗して引き抜かれることにより、フレキシブル配線板32の電極群34Eおよびグラウンドプレート36が、コネクタ本体部18から取り外される。従って、ストッパ部材16の操作部16Tの姿勢が傾くことなく、下降せしめられるので係止部16RSおよび16LSが接続端部34に対し確実にアンロック状態となる。また、ストッパ部材16の操作部16Tの真下に、板ばねユニットが設けられているのでコネクタ本体部18におけるフレキシブル配線板32の電極群34Eのコンタクトパッドの配列方向に沿った幅寸法をより小さく設定することが可能となる。
【0057】
なお、上述の例においては、装着されるフレキシブル配線板12、32の電極群の下方側に、接点部が配されるようにコンタクト端子22aiが設けられているが、斯かる例に限られることなく、装着されるフレキシブル配線板12,32の電極群がケーブル収容部に対し上向きとなるように挿入されるもとで、接点部が電極群に接触するようにコンタクト端子が設けられても良いことは勿論である。また、上述したように、本発明に係るケーブル用コネクタの一例は、コネクタ本体部が、ケーブルの接続端部およびケーブル収容部が配線基板PCBの表面に対し略平行となるように配置されたものに適用されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、ケーブルの接続端部およびケーブル収容部が配線基板PCBの表面に対し略垂直となるように、即ち、縦型のコネクタ本体部に適用されてもよい。
【符号の説明】
【0058】
10 ケーブル用コネクタ
12、32 フレキシブル配線板
14 裏板
16 ストッパ部材
16LFa、16LFb 弾性変位部
16Fa、16Fb 爪部
18 コネクタ本体部
18A ケーブル収容部
18B ストッパ支持部
22ai コンタクト端子
24gi 接地ライン用端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19