【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の供養箱は、納骨部および花収容部を内部に有する本体ケースと、前記本体ケースの前面に設けられた遺影取り付け部と、前記本体ケースの前面に、前記花収容部を視認可能にするために形成された開口とを含む(請求項1)。
この構成によれば、少なくとも、納骨部、花収容部および遺影取り付け部が三位一体となって一つの本体ケースにまとめられているので、コンパクトかつデザイン性にも優れる供養箱を提供することができる。したがって、宗派にとらわれない後飾り祭壇や手元供養用として末永く使うことができる。
【0009】
また、ケース前面の開口を通して視認できる状態で花が収容されるので、供養する人が供養箱を見たときに遺影だけでなく花も目に飛び込むため、供養する人の喪失感を癒すこともできる。つまり、花によって、供養する人の心を清らかにして悲しみを癒すこともできる。
本発明の供養箱は、前記本体ケースの前記開口に設けられ、前記花収容部を透視可能なカバー部材をさらに含んでいてもよい(請求項2)。
【0010】
この構成によれば、透明なカバー部材が設置されているので、花を視認できる状態を維持しながら、花収容部内の花を保護することができる。たとえば、花収容部へのゴミや埃等の進入を防止することができる。さらに、花を収容した状態で供養箱を運搬する際に花を傷付ける心配が少ないので、配送効率を高めることもできる。
本発明の供養箱では、納骨部および花収容部は、前記本体ケースの内部で互いに隣接して配置されていてもよい(請求項3)。
【0011】
この構成によれば、納骨部および花収容部を隣接して配置することで本体ケース内のスペースを有効に利用し、よりコンパクトな供養箱とすることができる。
本発明の供養箱では、前記遺影取り付け部は、前記本体ケースに対してスライド可能に設けられたスライド部材を含み、スライドによって前記納骨部を開閉する蓋を兼ねていてもよい(請求項4)。
【0012】
この構成によれば、遺影取り付け部と納骨部を開閉する蓋とを別々に設けなくて済むので、よりコンパクトな供養箱とすることができる。なお、スライド部材のスライド方向は、本体ケースの上下方向および左右方向のいずれであってもよい。
本発明の供養箱では、前記納骨部および前記花収容部が左右に隣接して配置されており、前記カバー部材および前記スライド部材は、互いに同じ形状を有していてもよい(請求項5)。
【0013】
この構成によれば、カバー部材およびスライド部材を同じ形状で形成することによって、供養箱のデザイン性を向上させることができる。
本発明の供養箱では、前記カバー部材および前記スライド部材は、共に四角形状を有していてもよい(請求項6)。
本発明の供養箱は、前記花収容部に収容されたプリザーブドフラワーまたは造花を含んでいてもよい(請求項7)。
【0014】
この構成によれば、花収容部内の花(プリザーブドフラワー、造花)を長期間交換しなくて済むので、供養箱の管理を容易にすることができる。
本発明の供養箱では、前記本体ケースは、前記納骨部および前記花収容部を覆っており、ヒンジ機構によって前記納骨部および前記花収容部を開閉する前面パネルを含んでいてもよい(請求項8)。
【0015】
この構成によれば、前面パネルを開く一回の動作で、納骨部および花収容部を同時に開けることができる。
本発明の供養箱では、前記本体ケースは、前記納骨部および前記花収容部の下方のスペースに設けられ、書類を寝かせた状態で保管するための書類収容部をさらに含んでいてもよい(請求項9)。
【0016】
この構成によれば、書類収容部が設けられていることで、埋葬許可証等の重要書類を遺骨と同一のケースに保管できるので、当該書類の紛失を防止することができる。しかも、書類収容部が納骨部および花収容部の下方のスペースを利用して設けられているので、供養箱をコンパクトに維持することもできる。
本発明の供養箱では、前記書類収容部は、前記本体ケースに対して引き出し可能な引き出し部を含んでいてもよい(請求項10)。
【0017】
この構成によれば、書類収容部(引き出し部)を引き出すだけで、保管されている書類の種類を簡単に確認することができる。なお、引き出し部の引出し方向は、本体ケースの前方、後方および側方のいずれであってもよい。
本発明の供養箱は、前記本体ケースの下面に取り外し自在に設けられ、書類を寝かせた状態で保管するための書類収容ケースをさらに含んでいてもよい(請求項11)。
【0018】
この構成によれば、書類収容ケースが設けられていることで、埋葬許可証等の重要書類を遺骨が納められた本体ケースと一体性を成すケースに保管できるので、当該書類の紛失を防止することができる。
本発明の供養箱は、納骨部、花収容部および書類保管部を有する本体ケースと、前記本体ケースの前面に設けられた遺影取り付け部と、前記本体ケースの前面に、前記花収容部を視認可能にするために形成された開口とを含む(請求項12)。
【0019】
この構成によれば、少なくとも、納骨部、花収容部および遺影取り付け部が三位一体となって一つの本体ケースにまとめられているので、コンパクトかつデザイン性にも優れる供養箱を提供することができる。さらに、書類保管部が設けられていることで、埋葬許可証等の重要書類を遺骨と同一のケースに保管できるので、当該書類の紛失を防止することができる。
【0020】
本発明の供養箱は、前記本体ケースの前記開口に設けられ、前記花収容部を透視可能なカバー部材をさらに含んでいてもよい(請求項13)。
本発明の供養箱では、前記書類保管部は、前記本体ケースに対して引き出し可能な引き出し部を含んでいてもよい(請求項14)。
この構成によれば、書類保管部(引き出し部)を引き出すだけで、保管されている書類の種類を簡単に確認することができる。なお、引き出し部の引出し方向は、本体ケースの前方、後方および側方のいずれであってもよい。
【0021】
本発明の供養箱では、前記遺影取り付け部は、前記本体ケースに対してスライド可能に設けられたスライド部材を含み、スライドによって前記納骨部を開閉する蓋を兼ねていてもよい(請求項15)。
この構成によれば、遺影取り付け部と納骨部を開閉する蓋とを別々に設けなくて済むので、よりコンパクトな供養箱とすることができる。
【0022】
本発明の供養箱は、納骨部および花収容部を内部に互いに隣接して有する本体ケースと、前記本体ケースの前面に設けられた遺影取り付け部と、前記本体ケースにおける前記納骨部および前記花収容部の下方のスペースに設けられ、書類を寝かせた状態で保管するための書類収容部と、前記本体ケースの前面に、前記花収容部を視認可能にするために形成された開口とを含む(請求項16)。
【0023】
この構成によれば、少なくとも、納骨部、花収容部および遺影取り付け部が三位一体となって一つの本体ケースにまとめられているので、コンパクトかつデザイン性にも優れる供養箱を提供することができる。さらに、書類収容部が設けられていることで、埋葬許可証等の重要書類を遺骨と同一のケースに保管できるので、当該書類の紛失を防止することができる。しかも、書類収容部が納骨部および花収容部の下方のスペースを利用して設けられているので、供養箱をコンパクトに維持することもできる。
【0024】
本発明の供養箱は、前記本体ケースの前記開口に設けられ、前記花収容部を透視可能なカバー部材をさらに含んでいてもよい(請求項17)。
本発明の供養箱では、前記書類収容部は、前記本体ケースの前方に引き出し可能な引き出し部を含んでいてもよい(請求項18)。
この構成によれば、書類収容部(引き出し部)を引き出すだけで、保管されている書類の種類を簡単に確認することができる。