特開2017-136337(P2017-136337A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-136337(P2017-136337A)
(43)【公開日】2017年8月10日
(54)【発明の名称】ブラシ部交換構造
(51)【国際特許分類】
   A46B 5/00 20060101AFI20170714BHJP
【FI】
   A46B5/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-131897(P2016-131897)
(22)【出願日】2016年7月1日
(31)【優先権主張番号】201610080964.0
(32)【優先日】2016年2月4日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】316009186
【氏名又は名称】慎興ブラシ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096080
【弁理士】
【氏名又は名称】井内 龍二
(74)【代理人】
【識別番号】100194098
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 一
(72)【発明者】
【氏名】汪 霖
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB13
3B202AB20
3B202CA00
3B202DB04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】地球環境に優しく、コストパフォーマンスを高めることができ、しかも丈夫なブラシ部交換構造を提供する。
【解決手段】ブラシ部10と把持部20とを備えた物品に適用可能なブラシ部交換構造であって、ブラシ部10に係合部14を形成し、把持部20に係合片23を形成し、係合部14と係合片23とを係合させた状態のブラシ部10と把持部20の係合部分を覆い、補強する接合環30を把持部20側に取付けたブラシ部交換構造とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシ部と把持部とを備えた物品に適用可能なブラシ部交換構造であって、
前記ブラシ部は係合部を備え、
前記把持部は係合片を備え、
前記係合部と前記係合片とが係合した状態の前記ブラシ部と前記把持部の係合部分を覆い、補強する接合環が前記把持部側に取付けられていることを特徴とするブラシ部交換構造。
【請求項2】
前記ブラシ部の前記係合部に第1ロック部が形成され、
前記把持部の前記係合片には前記第1ロック部に対応する第2ロック部が形
成され、
前記第1ロック部と前記第2ロック部の係合時にはロック機構が構成され、前記ブラシ部と前記把持部とが強固に結合されることを特徴とする請求項1記載のブラシ部交換構造。
【請求項3】
前記接合環の内側に、前記係合片の部分を収容可能な収納部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のブラシ部交換構造。
【請求項4】
前記ブラシ部の第1ロック部がロック突条であり、
前記把持部の第2ロック部がロック凹状であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のブラシ部交換構造。
【請求項5】
ブラシ部と把持部とを備えた物品に適用可能なブラシ部交換構造であって、
前記ブラシ部は係合片を備え、
前記把持部は係合部を備え、
前記係合片と前記係合部とが係合した状態の前記ブラシ部と前記把持部の係合部分を覆い、補強する接合環が前記把持部側に取付けられていることを特徴とするブラシ部交換構造。
【請求項6】
前記ブラシ部の前記係合片に第1ロック部が形成され、
前記把持部の前記係合部には前記第1ロック部に対応する第2ロック部が形成され、
前記第1ロック部と前記第2ロック部の係合時にはロック機構が構成され、前記ブラシ部と前記把持部とが強固に結合されることを特徴とする請求項5記載のブラシ部交換構造。
【請求項7】
前記接合環の内側には前記係合片の部分を収容可能な収納部が形成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のブラシ部交換構造。
【請求項8】
前記ブラシ部の第1ロック部がロック凹条であり、
前記把持部の第2ロック部がロック突状であることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のブラシ部交換構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシ部交換構造に関し、より詳細には、歯ブラシや洋服ブラシ、その他ブラシ部及び把持部を備えた数多くの物品(ブラシ)に適用可能なブラシ部交換構造に関する。
【背景技術】
【0002】
この種、ブラシ部交換構造を歯ブラシに適用したものとして、例えば、実用新案登録第3039611号公報(特許文献1)に記載のブラシ部交換式歯ブラシがある。
【0003】
図7は、上記特許文献1において開示されたブラシ部交換式歯ブラシの構成を示す縦断面図であり、図8は、握り部の軸穴を示す拡大平面図である。
【0004】
握り部100の端部には、軸穴101が形成されており、ブラシ部200の柄部210には、軸穴101に係合させる凸部211が形成されている。軸穴101に凸部211を係合させることにより、歯ブラシとして使用可能になる。また、図8に示すように、軸穴101の周囲には4本の割溝102が形成され、凸部211の軸穴101への挿入が弾性を利用して容易に行えるようになっている。
[発明が解決しようとする課題]
【0005】
しかしながら、上記した歯ブラシでは、軸穴101の周囲に、4本の割溝102が形成されているため、握り部100端部の強度が弱くなっており、また、通常、握り部100は樹脂で形成されるため、強度的にそう強いものではない。このため、使用していると、早期にこの端部が破損してしまい、歯ブラシとして使用できなくなるといった課題があった。
【0006】
また、握り部100端部の強度を強めるために、これら割溝102を形成しないとすることも考えられるが、その場合には、凸部211と軸穴101との製造精度に厳しいものが求められ、製造コストが高くなってしまうといった課題があった。精度が悪く、少しでも凸部211の径が大きすぎると、凸部211の軸穴101への挿入が不可能となったり、一旦挿入できても、取り外しが困難になってしまう。逆に少しでも凸部211の径が小さすぎると、係合が緩くなり、握り部100からブラシ部200がすぐに外れてしまうといった課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3039611号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段及びその効果】
【0008】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、地球環境に優しく、丈夫で長持ちし、コストパフォーマンスを高めることができ、しかも取付け、取外しも容易な、数多くの物品(ブラシ)に適用可能なブラシ部交換構造を提供することを目的としている。
【0009】
上記目的を達成するために本発明に係るブラシ部交換構造(1)は、ブラシ部と把持部とを備えた物品に適用可能なブラシ部交換構造であって、
前記ブラシ部は係合部を備え、
前記把持部は係合片を備え、
前記係合部と前記係合片とが係合した状態の前記ブラシ部と前記把持部の係合部分を覆い、補強する接合環が前記把持部側に取付けられていることを特徴としている。
【0010】
上記ブラシ部交換構造(1)によれば、使用によりブラシ部の毛の部分が摩耗すれば、ブラシ部のみを新品のものに交換して把持部はそのまま使用できるので、捨てる部分を例えば3分の1程度の資源消費量に抑えることができ、地球環境に優しい製品を提供できることとなる。
【0011】
また、前記ブラシ部と前記把持部の係合部分を覆い、補強する接合環が前記把持部側に取付けられているので、前記把持部の早期破損をなくすことができ、この点からも、資源消費量をさらに抑えることができ、地球環境に優しい製品を提供できることとなる。
【0012】
また、前記係合片の弾性を利用して前記係合部を係合させられるので、要求される製造精度の厳しさが緩和され、製造が容易となり、製造コストを低く抑えることができることとなる。
【0013】
また、本発明に係るブラシ部交換構造(2)は、上記ブラシ部交換構造(1)において、前記ブラシ部の前記係合部に第1ロック部が形成され、
前記把持部の前記係合片には前記第1ロック部に対応する第2ロック部が形成され、
前記第1ロック部と前記第2ロック部の係合時にはロック機構が構成され、前記ブラシ部と前記把持部とが強固に結合されることを特徴としている。
【0014】
上記ブラシ部交換構造(2)によれば、前記ブラシ部の前記把持部への取り付け時、前記ブラシ部が前記把持部に強固に固定されることとなり、ブラシの使用時にも安心してブラッシングを行えることとなる。
【0015】
また、本発明に係るブラシ部交換構造(3)は、上記ブラシ部交換構造(1)又は(2)において、前記接合環の内側に、前記係合片を部分的に収容可能な収納部が形成されていることを特徴としている。
【0016】
上記ブラシ部交換構造(3)によれば、前記接合環の内側に、前記係合片を部分的に収容可能な収納部が形成されているので、前記係合片の弾性を十分生かして前記ブラシ部を前記把持部に取り付けることができ、また、逆に取り外しの際にも、前記係合片の弾性を十分生かして前記ブラシ部を前記把持部から取り外すことができ、取付け及び取外しを容易なものとすることができる。
【0017】
また、本発明に係るブラシ部交換構造(4)は、上記ブラシ部交換構造(2)又は(3)において、前記ブラシ部のロック部がロック突条であり、前記把持部の前記ロック部がロック凹状であるように構成されていることを特徴としている。
【0018】
上記ブラシ部交換構造(4)によれば、前記ロック突条と前記ロック凹状との長さを有する係合により、前記ロック機構を安定的に作用するものとでき、ブラシとしての使用時に安心してブラッシングを行えることとなる。
【0019】
また、本発明に係るブラシ部交換構造(5)は、ブラシ部と把持部とを備えた物品に適用可能なブラシ部交換構造であって、
前記ブラシ部は係合片を備え、
前記把持部は係合部を備え、
前記係合片と前記係合部とが係合した状態の前記ブラシ部と前記把持部との係合部分を覆い、補強する接合環が前記把持部側に取付けられていることを特徴としている。
【0020】
上記ブラシ部交換構造(5)によれば、使用によりブラシ部の毛の部分が摩耗すれば、ブラシ部のみを新品のものに交換して把持部はそのまま使用することができるので、捨てる部分を例えば3分の1程度の資源消費量に抑えることができ、地球環境に優しい製品を提供できることとなる。
【0021】
また、前記ブラシ部と前記把持部との係合部分を覆い、補強する接合環が前記把持部側に取付けられているので、前記把持部の早期破損をなくすことができ、この点からも、資源消費量をさらに抑えることができ、地球環境に優しい製品を提供できることとなる。
【0022】
また、前記係合片の弾性を利用して前記係合部を係合させられるので、要求される製造精度の厳しさが緩和され、製造が容易となり、製造コストを抑えることができることとなる。
【0023】
また、本発明に係るブラシ部交換構造(6)は、上記ブラシ部交換構造(5)において、前記ブラシ部の前記係合片に第1ロック部が形成され、
前記把持部の前記係合部には前記第1ロック部に対応する第2ロック部が形成され、
前記第1ロック部と前記第2ロック部の係合時にはロック機構が構成され、前記ブラシ部と前記把持部とが強固に結合されることを特徴としている。
【0024】
上記ブラシ部交換構造(6)によれば、前記ブラシ部の前記把持部への取り付け時、前記ブラシ部が前記把持部に強固に固定されることとなり、ブラシの使用時にも安心してブラッシングを行えることとなる。
【0025】
また、本発明に係るブラシ部交換構造(7)は、上記ブラシ部交換構造(5)又は(6)において、前記接合環の内側に、前記係合片を部分的に収容可能な収納部が形成されていることを特徴としている。
【0026】
上記ブラシ部交換構造(7)によれば、前記接合環の内側に、前記係合片を部分的に収容可能な収納部が形成されているので、前記係合片の弾性を十分生かして前記ブラシ部を前記把持部に取り付けることができ、また、逆に取り外しの際にも、前記係合片の弾性を十分生かして前記ブラシ部を前記把持部から取り外すことができ、取付け及び取外しを容易なものとすることができる。
【0027】
また、本発明に係るブラシ部交換構造(8)は、上記ブラシ部交換構造(6)又は(7)において、前記ブラシ部のロック部がロック凹条であり、前記把持部の前記ロック部がロック突状であるように構成されていることを特徴としている。
【0028】
上記ブラシ部交換構造(8)によれば、前記ロック凹条と前記ロック突状との長さを有する係合により、前記ロック機構を安定的に作用するものとでき、ブラシとしての使用時に安心してブラッシングを行えることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施の形態に係るブラシ部交換構造を構成する要部を実線で示した正面図である。
図2】実施の形態に係るブラシ部交換構造を構成する要部を実線で示した側面図である。
図3】実施の形態に係るブラシ部交換構造を構成する要部を正面から見た断面図である。
図4】実施の形態に係るブラシ部交換構造を構成する要素を分解した状態を示す分解斜視図である。
図5】実施の形態に係るブラシ部交換構造を構成する要素を分解した状態を示す背面側から見た分解斜視図である。
図6】別の実施の形態に係るブラシ部交換構造を構成する要部を正面から見た断面図である。
図7】従来のブラシ部交換式歯ブラシの構成を示す縦断面図である。
図8】従来のブラシ部交換式歯ブラシの握り部の軸穴を示す拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明に係るブラシ部交換構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、歯ブラシに適用した場合の第1の実施の形態に係るブラシ部交換構造の要部を実線で示し、他の部分を破線で示した正面図であり、図2は側面図であり、図3は要部を拡大して示した正面断面図であり、図4は要素を分解した状態で示した分解斜視図であり、図5は背面側から見た分解斜視図である。
【0031】
第1の実施の形態に係るブラシ部交換構造は、ブラシ部10、把持部20、接合環30を含んで構成されている。
ブラシ部10はブラシヘッド11を備え、ブラシヘッド11にはブラシ12が植毛されている。ブラシヘッド11の把持部20側には第1段部13aが形成され、第1段部13aの把持部20側が係合部14となっている。係合部14の中間位置には第2段部13bが形成されており、この第2段部13b近傍の把持部20側両側面にはロック突条16が形成されている。第1段部13aの背面には照合突起15(図5)が形成されている。
【0032】
把持部20には、第1段部21と第2段部22が形成され、この第1段部21の先端側が係合片23となっている。係合片23のロック突条16に対応する内側両側面にはロック凹状24が形成されている。第2段部22の正面側の面には幅広の照合突起25(図4)が形成され、背面側の面には幅が狭い照合突起26(図5)が形成されている。
【0033】
接合環30のブラシ部10側は係合支持部31となっており、この係合支持部31の把持部20側には把持部20の係合片23の一部分を収容可能な収納部32が形成されている。収納部32のさらに把持部20側が接続部33となっており、この接続部33において、接合環30は把持部20の第2段部22先端側に密接的に取付けられている。係合支持部31の背面内側には照合突起15に対応する照合凹部34(図5)が形成され、接続部33の正面内側には照合突起25(図4)に対応して幅広の照合凹部(図示せず)が形成され、背面内側には照合突起26(図5)に対応して幅が狭い照合凹部(図示せず)が形成されている。
【0034】
本ブラシ部交換構造を歯ブラシに適用した場合には、ブラシ部10を構成する材料としては、ポリプロピレン(PP)などの樹脂が好ましく、把持部20を構成する材料としては耐久性の観点からアクリロニトリルスチレン樹脂(AS樹脂)が好ましい。
【0035】
洋服ブラシなどに適用する場合には、ブラシ部10、把持部20、共に木製である場合も多いが、接合環30は耐久性の点からいずれの場合も金属製あるいはAS樹脂製であることが望ましく、デザイン的美的観点からはステンレス製とすることが望ましい。
【0036】
上記のように構成されたブラシ部交換構造にあっては、ブラシ部10のブラシ12が使用により摩耗した場合には、ブラシ部10のみを把持部20から取外し、新品のものと容易に交換することができる。ブラシ部10を構成する資源消費量を全体の3分の1程度に抑えておけば、捨てる部分が3分の1程度で新品のものと同様のものに再生させることができ、地球環境に優しい製品を提供することができる。
【0037】
また、ブラシ部10と把持部20との係合部分を覆い、補強する接合環30が把持部20側に密接的に取付けられているので、把持部20の早期破損を阻止して、丁寧に扱えば、把持部20及び接合環30は半永久的に使用することができ、この点からも、資源消費量を低く抑えることができ、地球環境に優しい製品を提供できる。
【0038】
また、係合片23の弾性を利用して係合部14を係合させられるので、要求される製品製造精度の厳しさが緩和され、製造が容易となり、製造コストを低く抑えることができることとなる。
また、ロック突条16とロック凹状24との係合時にはロック機構が構成され、ブラシ部10と把持部20とが強固に安定的に結合され、ブラシの使用時にも安心してブラッシングを行えることとなる。
【0039】
また、接合環30の内側には、係合片23を部分的に収容可能な収納部32が形成されているので、係合片23の弾性を十分生かしてブラシ部10を把持部20に取り付けることができ、また、逆にブラシ部10を取り外す際にも、係合片23の弾性を十分生かして把持部20から取り外すことができ、ブラシ部10の取付け及び取外しを容易なものとすることができる。
【0040】
また、照合突起15、25、26、照合凹部34、35、36が形成されているため、接合部の清掃のため、一旦、ブラシ部10、把持部20、接合環30の3つの構成部品に分解したとしても、ブラシ部10、把持部20、接合環30のそれぞれの向きを間違えることなく容易に組み立てることができる。
【0041】
図6は、第2の実施の形態に係るブラシ部交換構造を歯ブラシに適用した場合の要部を示した正面断面図である。
本第2の実施の形態に係るブラシ部交換構造は、ブラシ部10A、把持部20A、接合環30Aを含んで構成されている。
【0042】
ブラシ部10Aの把持部20A側には第1段部13Aが形成され、第1段部13Aの把持部20A側が係合片14Aとなっている。係合片14Aの先端部近傍位置内側両側面にはロック凹条16Aが形成されている。第1段部13Aの背面には照合突起(図示せず)が形成されている。
【0043】
把持部20Aには、第1段部21Aと第2段部22Aが形成され、この第1段部21Aの先端側が係合部23Aとなっている。係合部23Aのロック凹条16Aに対応する両側面にはロック突状24Aが形成されている。
【0044】
接合環30Aのブラシ部10A側は係合支持部31Aとなっており、この係合支持部31Aの把持部20A側にはブラシ部10Aの係合片14Aを部分的に収容可能な収納部32Aが形成されている。収納部32Aのさらに把持部20A側が接続部33Aとなっており、この接続部33Aにおいて、接合環30は把持部20の第2段部22A先端側に精密に嵌め込み取付けられている。係合支持部31Aの背面内側にはブラシヘッド11Aに形成された照合突起(図示せず)に対応する照合凹部(図示せず)が形成されている。
【0045】
第2の実施の形態に係るブラシ部交換構造においては、上記しない他の構成部分については、上記第1の実施の形態に係るブラシ部交換構造と同様に構成されており、第2の実施の形態に係るブラシ部交換構造においても、上記第1の実施の形態に係るブラシ部交換構造と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用分野】
【0046】
本ブラシ部交換構造は歯ブラシの他、洋服ブラシ、ボディブラシ、メイクブラシ、コップ底洗いブラシ、洗濯ブラシ、キッチンたわし、風呂洗いブラシ、タイル目地ブラシ、電動歯ブラシ、電動食器洗いブラシなど、ブラシ部を有し、ブラシが消耗しやすいものには、何でも適用可能であり、幅広い産業分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0047】
10,10A ブラシ部
11、11A ブラシヘッド
12 ブラシ
13a、13A 第1段部
13b 第2段部
14 係合部
14A 係合片
15 照合突起
16 ロック突条
16A ロック凹状
20、20A 把持部
21、21A 第1段部
22、22A 第2段部
23 係合片
23A 係合部
24 ロック凹状
24A ロック突条
25、26 照合突起
30,30A 接合環
31、31A 係合支持部
32、32A 収納部
33、33A 接続部
34、34A 照合凹部
35、36 照合凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8