(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-140816(P2017-140816A)
(43)【公開日】2017年8月17日
(54)【発明の名称】プロテクションシート
(51)【国際特許分類】
B32B 27/10 20060101AFI20170721BHJP
B32B 7/12 20060101ALI20170721BHJP
B32B 27/00 20060101ALI20170721BHJP
B32B 29/00 20060101ALI20170721BHJP
【FI】
B32B27/10
B32B7/12
B32B27/00 E
B32B29/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2016-38122(P2016-38122)
(22)【出願日】2016年2月10日
(71)【出願人】
【識別番号】516061126
【氏名又は名称】千田 健藏
(72)【発明者】
【氏名】千田 健藏
【テーマコード(参考)】
4F100
【Fターム(参考)】
4F100AK01C
4F100AK07
4F100AK41
4F100AK51
4F100AR00D
4F100BA04
4F100BA07
4F100DG10
4F100DG10A
4F100EH46D
4F100EJ55
4F100GB07
4F100HB31
4F100HB31B
4F100JD01
4F100JD01D
4F100JK12
4F100JL10B
(57)【要約】
【課題】印刷物に透明フィルムを貼り合せて、更にそのフィルム表面をプロテクトコートする事により、印刷物の物性を上げる物です。例えば、プロテクトコートをハードコート仕様にする事により、鉛筆硬度7H〜2H程度の物性が得られ、天板使用が可能となるなど様々な用途が考えられる。
【解決手段】表面Jをフィルム層BにプロテクトコートAを塗布したシートとし、裏面Kを原反Eにインク層Dを印刷した化粧紙を用い、接着させた事を特徴とする物性を上げたプロテクションシートF。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面(J)をフィルム層(B)にプロテクトコート(A)を塗布したシートとし、裏面(K)を建材用紙(E)にインク層(D)を印刷した化粧紙を用い、接着させた事を特徴とする物性を上げたプロテクションシート(F)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合板等の基材表面に用いる、化粧紙の基材物性を上げさせる事に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、合板等の基材表面の化粧紙の基材物性を上げる為には、化粧紙表面に樹脂コートをした物があり、樹脂コートの塗布量が多く出来ない為に物性が上がらないと言う欠点があった。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−206349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この欠点を克服する為には、樹脂コートの塗布量の多さではなくフィルムの貼り合せで物性を上げるシート開発が必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプロテクションシートFは、表面Jをフィルム層BにプロテクトコートAを塗布したシートとし、裏面Kを建材用紙Eにインク層Dを印刷した化粧紙を用い、接着させた事を特徴とする。
【0006】
本発明で用いるフィルムBとしては、例えばポリエステルフィルム又は、ポリプロピレンフィルム等が挙げられる。又プロテクトコートAとしては、例えばハードコート又は、ウレタンコート等が挙げられる。
【発明の効果】
【0007】
本発明のプロテクションシートは上記の通りの構成となっており、合板等の基材表面に本シートを貼り合せ固定し、フィルムBとプロテクトコートAにより化粧紙の基材物性を上げる事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明のプロテクションシートの一例の断面図です。
【
図2】本発明のプロテクションシートを実際に使用した状況を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一例に付き、図面を用いて説明する。
図1は本発明のシートFの断面図を示す図である。Jはフィルム層BにプロテクトコートAを塗布したシートからなる表面であり、Kは建材用紙Eにインク層Dを印刷した化粧紙からなる裏面であり、Fは表面Jと裏面Kを接着させた物である。
【実施例1】
【0010】
Eは、天間特殊製紙株式会社製の紙間強化紙30g/m
2を使用し、その上にDのグラビア印刷をした化粧紙を用い、Bはフタムラ化学株式会社製ポリエステルフィルムで、厚み50μ、両面コロナ処理済み、を使用し、接着し、更にBフィルムにハードコート加工をした。かくして得られたプロテクションシートは、合板表面に貼り合せ固定し、合板の表面物性を上げる事ができた。
【0011】
次に、
図2で本発明のプロテクションシートFを実際に使用している状況の一例について説明する。壁面Iにカウンターボードとして使用した一例である。Fは本発明であるプロテクションシート、Gは合板、Hは集成材である。
【産業上の利用可能性】
【0012】
シートを合板等の基材表面に貼り合せる事により物性が上がり天板等に使用ができる。
【0013】
シートをパーチクルボード等の基材表面にラッピングする事により造作材として使用できる。
【符号の説明】
【0014】
A プロテクトコート
B フィルム
D インク層
E 建材用紙
F 本発明のプロテクションシート
G 合板
H 集成材
I 壁面
J 表面
K 裏面