特開2017-144030(P2017-144030A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-144030(P2017-144030A)
(43)【公開日】2017年8月24日
(54)【発明の名称】防水ファスナー
(51)【国際特許分類】
   A44B 19/32 20060101AFI20170728BHJP
【FI】
   A44B19/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-27887(P2016-27887)
(22)【出願日】2016年2月17日
(71)【出願人】
【識別番号】599038156
【氏名又は名称】鍾 俊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】鍾 俊彦
【テーマコード(参考)】
3B098
【Fターム(参考)】
3B098AA08
3B098AB01
3B098AB07
3B098BB02
3B098CA12
(57)【要約】
【課題】防水ファスナーを提供する。
【解決手段】本発明は、係合テープ1a、1bと、スライダー素子2と、ブロック体3と、突起部4と、凹部5と、を含む。2本の係合テープ1a、1bをそれぞれ互いに寄せ合わせる一辺には、それぞれ互いに噛み合わせるように働くレール部を有する。係合テープ1a、1bのレール部の間にスライド自在に結合するスライダー素子2は、2本の係合テープ1a、1bを互いに噛み合わせたり分離させたりするように駆動する。ブロック体3は、一方の係合テープの末端部に結合して、他方の係合テープの挿設固定に用いられる。一方の係合テープの末端部に突起部4が設けられており、他方の係合テープの末端部に凹部5が設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1係合テープと、第2係合テープと、スライダー素子と、ブロック体と、突起部と、凹部と、を備え、
前記第1係合テープは、第1レール部を有し、
前記第2係合テープは、前記第1レール部と噛合うことが可能な第2レール部を有し、
前記スライダー素子は、前記第1レール部および前記第2レール部にスライド可能に結合されており、前記第1レール部と前記第2レール部とを噛み合わせる、または、前記第1レール部と前記第2レール部とを分離させ、
前記ブロック体は、前記第1係合テープの前記第1レール部の末端部に結合されており、前記第2係合テープの前記第2レール部の末端部の挿設かつ固定に用いられ、
前記突起部は、前記第1レール部に設けられており、
前記凹部は、前記突起部に対応するよう前記第2レール部に設けられており、
前記第2レール部の一端が前記ブロック体に挿入されたとき、前記突起部が前記凹部に嵌め込み可能であることを特徴とする、防水ファスナー。
【請求項2】
前記突起部は、前記ブロック体に設けられており、細長部を有し、前記細長部が前記第1係合テープの背面に寄せ合わせられており、前記細長部の自由端が、前記第1レール部を貫通し、前記第1レール部より突き出すことを特徴とする、請求項1に記載の防水ファスナー。
【請求項3】
前記突起部は、前記細長部の一端が前記ブロック体に組み付けられており、前記細長部の自由端が湾曲し突起柱を形成することを特徴とする、請求項2に記載の防水ファスナー。
【請求項4】
前記突起部は、前記細長部の一端が前記ブロック体と一体に形成されており、前記細長部の自由端に突起柱が一体に成形されていることを特徴とする、請求項2に記載の防水ファスナー。
【請求項5】
前記突起部は、一体に形成されている、または、別体に組み付けられているシート体を有し、前記シート体が前記第1係合テープの背面に寄せ合わせられており、前記第1レール部を貫いて、前記第1レール部より突き出すことを特徴とする、請求項1に記載の防水ファスナー。
【請求項6】
前記突起部は、一体に形成されている、または、別体に組み付けられているシート体を有し、前記シート体が前記第1係合テープの前記第1レール部に嵌め込まれており、前記第1レール部より突き出すことを特徴とする、請求項1に記載の防水ファスナー。
【請求項7】
前記第1係合テープは、前記第1レール部に通り穴が形成されており、
前記突起部は前記通り穴を貫通し、前記第1レール部より突き出すことを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の防水ファスナー。
【請求項8】
前記凹部は、前記第2レール部を貫通する貫通穴であることを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の防水ファスナー。
【請求項9】
前記ブロック体は、内室を有し、両側に前記内室と連通するスリットが形成されており、前記第1係合テープの前記第1レール部の末端部が前記内室に固定されており、前記第2係合テープの前記第2レール部の末端部が前記内室に挿入可能であることを特徴とする、請求項1に記載の防水ファスナー。
【請求項10】
前記スライダー素子は、スライダー胴体と、前記スライダー胴体に結合されている引き手と、を含み、
前記スライダー胴体は2つの案内溝を有し、そのうちの一方の前記案内溝が前記突起部に対応する収容室を有し、
前記第1係合テープの前記第1レール部は、前記スライダー胴体の一方の前記案内溝を貫通し、前記ブロック体に固定されており、
前記第2係合テープの前記第2レール部は、前記スライダー胴体の他方の前記案内溝を貫通し、前記ブロック体に挿入されていることを特徴とする、請求項1に記載の防水ファスナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はファスナーに関し、特にレール式防水ファスナーの設計に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の防水密閉型ファスナーは例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3または特許文献4に示すように、主に潜水服、レーンコート、コート、防水バッグ等の防水製品に使用しており、水がファスナーの噛み合わせ場所への侵入を防ぐ。それらの製品は主にプラスチック部材を用いて2本の係合テープを加工し、個々の係合テープの対応面にそれぞれレール部を形成していて、個々のレール部に突起レールと凹み溝を形成する。これにより、スライダー胴体を介して2本の係合テープのレール部を繋ぎ、スライダー胴体をスライドして、2本の係合テープのレール部を互いに(噛み合わせる(咬合させる)かまたは分離することができる。しかしながら、前述2本の係合テープのレール部の突起レールと、凹み溝は長い片状であり、互いに噛み合わせる(咬合させる)ときには、従来ファスナーの務歯の噛み合わせ構造のように、軸方向に位置ずれに対抗する機能を有しない。よって、2本の係合テープの末端部を一体に接着または熱溶着して置かなければならない。しかし、そのやり方だと、従来のオープンエンドファスナーのように、コート類といった物品に応用することはできない。
【0003】
そのため、かつてはレール式防水ファスナーが設計されている。そのうち1本の係合テープの末端部に挟持装置を設けて、もう1本の係合テープの末端部を挟持装置に挿入かつ挟み込むことによって、オープンエンドの防水密閉型ファスナーを形成する。しかし、係る公知技術に用いられた挟持装置は、金属鋳造品で組み付けられたものであり、最大の欠点は構造が複雑すぎる上、構造体積が過大になり、これを比較的に小さいファスナーブロック体に応用して結合させると、かえてかさばって動き鈍い感覚のほか、使用するときに挟持固定の手間が新たに必要となり、操作と使用の不便を引き起こす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7536758(B2)号明細書
【特許文献2】米国特許第2777181号明細書
【特許文献3】米国特許第6721999(B2)号明細書
【特許文献4】米国特許第7574780(B2)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、レール式防水ファスナーについて、2本の係合テープの末端部の組み合わせ構造の設計により、2本の係合テープを互いに噛み合わせる箇所による位置ずれを防げる、防水ファスナーを提供することである。
【0006】
本発明の次の目的は、レール式防水ファスナーについて、そのうち1本の係合テープの末端部付近に突起部を設け、もう1本の係合テープのレール部の末端部付近に凹部を設け、突起部と、凹部とを噛み合わせて位置決めすることで、2本の係合テープの位置ずれまたは滑行転位をなくし、構造簡単、かつ実用的な目的を達成する、防水ファスナーを提供する。
【0007】
本発明のまた1つの目的は、スライダー素子(スライダー胴体)を引いてスライドさせる動作で、2本の係合テープのレール部を互いに噛み合わせると同時に、そのうち1本の係合テープの末端部付近に設ける突起部をもう1本の係合テープの末端部付近に設ける凹部に嵌め込むことにより、操作と使用が非常に簡単便利の目的を達成する、防水ファスナーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の防水ファスナーは、第1係合テープと、第2係合テープと、スライダー素子と、ブロック体と、突起部と、凹部と、を備える。第1係合テープと第2係合テープとを、それぞれ相対的に寄せ合わせる一辺には、それぞれ互いに噛み合わせるように働く第1レール部と、第2レール部と、を有する。スライダー素子は、第1レール部と第2レール部との間にスライド自在に結合して、第1レール部と第2レール部を互いに噛み合わせたり分離させたりするように駆動する。ブロック体は、第1係合テープの第1レール部の末端部に結合して、第2係合テープの第2レール部の末端部の挿設固定を提供する。第1レール部に突起部を設け、第2レール部に突起部に対応する凹部を設け、突起部を、第2レール部の一端をブロック体に挿入したとき、凹部に嵌め込む。
【0009】
本発明の防水ファスナーを防水の必要な潜水服、レーンコート、コートといった物品に取り付けて応用することができる。第1係合テープと、第2係合テープとを噛み合わせる必要があるとき、まずスライダー素子を移動してブロック体に寄せ合わせて、次に、第2係合テープの第2レール部の末端部がスライダー素子を貫いて、第2レール部の末端部をブロック体に挿入し、第2レール部がスライダー素子を貫いてブロック体に挿入する動作で、第1係合テープの突起部を第2係合テープの凹部に嵌めこむことにより、第1係合テープと、第2係合テープとの末端部同士を一体に組み合わせて、第1係合テープと、第2係合テープとの滑動による位置ずれが避けられる。さらに、本発明によるブロック体と、第1係合テープの突起部との設計は、操作簡便、構造簡単及びコスト低減の効果を達成できる。
【0010】
本発明では、防水ファスナーは、2本の係合テープと、スライダー素子と、ブロック体と、突起部と、凹部と、を備える。2本の係合テープをそれぞれ互いに寄せ合わせる一辺には、それぞれ互いに噛み合わせるように働くレール部を有し、2本の係合テープのレール部の間にスライド自在に結合するスライダー素子は、2本の係合テープを互いに噛み合わせたり分離させたりするように駆動し、ブロック体は、そのうち1本の係合テープの末端部に結合して、もう1本の係合テープの挿設固定を提供し、そのうち1本の係合テープの末端部に突起部を設け、もう1本の係合テープの末端部に凹部を設け、もう1本の係合テープの末端部がスライダー素子の案内溝を貫いてブロック体に挿入した後、スライダー素子を引き上げると、係合テープの突起部をもう1本の係合テープの凹部に嵌め込み、これにより、2本の係合テープの相互滑動による位置ずれが避けられる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態による防水ファスナーを示す斜視図である。
図2図1の第1実施形態による防水ファスナーの正面を示す分解斜視図である。
図3図1の第1実施形態による防水ファスナーの裏面を示す分解斜視図である。
図4図1の第2レール部にブロック体を挿入する動作を示す図である。
図5図4の突起部を凹部とスライダー素子に挿入する動作を示す図である。
図6図5の突起部を凹部に挿入した状態を示す断面図である。
図7図2のブロック体と細長部との組合せ構造を示す分解図である。
図8】本発明の第2実施形態による防水ファスナーを示す斜視図である。
図9図8の突起部を凹部とスライダー素子に挿入する動作を示す図である。
図10】本発明の第3実施形態による防水ファスナーを示す斜視図である。
図11図10の突起部を凹部とスライダー素子に挿入する動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1実施形態)
図1図2及び図3に示すように、本発明の防水ファスナーは、主にレール式防水ファスナーについて考案されたものである。そのうち、第1実施形態は、第1係合テープ1aと、第2係合テープ1bと、スライダー素子2と、ブロック体3と、を含む。第1係合テープ1aの一辺の表面に第1レール部11aを有し、第2係合テープ1bの一辺の表面に第2レール部11bを有する。第1レール部11aと第2レール部11bを互いに噛み合わせる。第1レール部11aと、第2レール部11bとの間にスライド自在に結合するスライダー素子2は、第1レール部11aと第2レール部11bを互いに噛み合わせたり分離させたりするように駆動する。第1係合テープ1aの第1レール部11aの末端部に結合するブロック体3は、第2係合テープ1bの第2レール部11bの末端部の挿設固定を提供するように用いる。
【0013】
特に注意したいことは、図1及び図2に示すように、本発明の第1係合テープ1aの第1レール部11aの末端部付近に突起部4を設け、第2係合テープ1bの第2レール部11bの末端部付近に突起部4に対応する凹部5を設ける。これにより、図4及び図5に示すように、第2係合テープ1bの第2レール部11bの末端部がスライダー素子2を貫いて、第2レール部11bの末端部をブロック体3に挿入し、第1係合テープ1aの第1レール部11aと、第2係合テープ1bの第2レール部11bを噛み合わせると同時に、第1係合テープ1aの突起部4を第2係合テープ1bの凹部5に噛み合うことによって、第1係合テープ1aと、第2係合テープ1bの末端部とをブロック体3に嵌め込んで、第1係合テープ1aの末端部も第2係合テープ1bの末端部もブロック体3に連接するので、第1係合テープ1aと、第2係合テープ1bとの相互滑動による位置ずれを防ぐことができ、スライダー素子2は第1レール部11aと、第2レール部11bとに沿ってスライドすることができる。
【0014】
さらに、図1及び図2に示すように、前述第1係合テープ1aと第2係合テープ1bは、それぞれプラスチック部材を押出成形した細長い帯状であり、それぞれ片状部12a、12bを有し、前述第1レール部11aを片状部12aの一辺の表面に成形し、前述第2レール部11bを片状部12bの一辺の表面に成形する。前述第1レール部11aと第2レール部11bには、互いに噛み合わせる(咬合させる)ために用いる突起レール111a、111bと、凹み溝112a、112bとを設ける。このため、使用者がスライダー素子2を第1レール部11aと第2レール部11bに沿って移動するように引くと、第1レール部11aと第2レール部11bを互いに噛み合わせる(咬合させる)かまたは分離することができる。
【0015】
図2及び図4に示すように、前述スライダー素子2は、スライダー胴体21と、スライダー胴体21に結合する引き手22と、を含むことが好ましく、スライダー胴体21は矩形、菱形またはその他形状のブロック体であり、スライダー胴体21は2つの案内溝211、212を有する。これにより、第1係合テープ1aの第1レール部11aの末端部がスライダー胴体21の案内溝211を貫いてブロック体3に固定し、第2係合テープ1bの第2レール部11bがスライダー胴体21のもう1つの案内溝212を貫いてから、ブロック体3に挿入することを使用者に提供し、引き続き、引き手22を、スライダー胴体21を移動させる(図5参照)ように引くことによって、第1レール部11aと第2レール部11bを互いに噛み合わせる(咬合させる)かまたは分離することができる。
【0016】
さらに、図1及び図2に示すように、前述ブロック体3は、凹陥状の内室31を有することが好ましく、ブロック体3の両側はそれぞれ内室31に連通するスリット32を有する。これにより、第1係合テープ1aの第1レール部11aの末端部を内室31に固定し、片状部12aの末端部を一側のスリット32に固定する。内室31は第2係合テープ1bの第2レール部11bの末端部がスライダー胴体21を貫いてから、内室31(図4参照)に挿入するスペースをあらかじめに確保しており、よって、前述突起部4を凹部5に嵌め込み、第2係合テープ1bの片状部12bをブロック体3の他側のスリット32に挿入して、ブロック体3を第1係合テープ1aの第1レール部11aの底部端に固定結合して、第1係合テープ1aと、第2係合テープ1bとを結合するときに、第1係合テープ1aを防水ファスナーの内側の係合テープとして用いる。
【0017】
さらに、図2及び図7に示すように、第1レール部11aに形成される突起部4の前述構造は例えば、ブロック体3の実施としては、細長部41を有し、細長部41の自由端を突起部4に形成しても良い。第1係合テープ1aをブロック体3に結合したとき、細長部41を第1係合テープ1aの背面に寄せ合わせて、突起部4が第1レール部11aを貫いて、第1レール部11aより突き出す。詳しく言えば、細長部41は金属丸棒を仕上げたものであり、細長部41の一端をブロック体3に組み付けていて、突起部4は細長部41の自由端を湾曲して形成した突起柱42である。これにより、図4及び図5に示すように、第2係合テープ1bの第2レール部11bの末端部をブロック体3に挿入したとき、第1レール部11aと第2レール部11bを噛み合わせると同時に、第1レール部11aに突出形成された突起部4(突起柱42)を第2レール部11bにある凹部5に嵌め込むことができ、第1係合テープ1aと、第2係合テープ1bとの相互滑動による位置ずれが避けられる。
【0018】
前述細長部41と突起柱42がスライダー素子2の移動経路を阻害するまでには至らないために、図3及び図4に示すように、前述スライダー素子2のスライダー胴体21は例えば、第1係合テープ1aの案内溝211に対応して収容室213を設けても良い。収容室213を細長部41と、突起柱42とを丁度収容することができる程度の大きさにする。このため、スライダー素子2のスライダー胴体21をブロック体3に移動させたとき、スライダー素子2をじゃますることなく、収容室213には細長部41と突起柱42とが収容される。
【0019】
(第2実施形態)
さらに、図8図9に示すように、本発明の防水ファスナーの突起部4の第2実施形態において、前述細長部41は例えば、ブロック体3と一体成形して構成されてもよく、細長部41の一端をブロック体3に一体成形していて、突起部4は細長部41の自由端に一体成形した突起柱42であり、第2レール部11bにある凹部5に嵌め込むことができ、同じく第1係合テープ1aと、第2係合テープ1bとの相互滑動による位置ずれを防ぐ機能を達成できる。
【0020】
(第3実施形態)
さらに、図10及び図11に示すように、本発明の防水ファスナーの突起部4の第3実施形態において、突起部4は必ずしも組み付けまたは一体成形方式でブロック体3に設ける必要はなく、直接に第1係合テープ1aと結合しても良い。詳しく言えば、突起部4は一体成形または組み付け方式で細長部41の突起柱42に形成されてもよく、引き続き、細長部41を第1係合テープ1aの背面に寄せ合わせて、突起部4(突起柱42)が第1レール部11aを貫いて、第1レール部11aより突き出す。このようにしても、同じ機能を達成できる。
【0021】
さらに、図2図3及び図4に示すように、前述第1係合テープ1aの第1レール部11aには例えば、通り穴13aを設けても良い。これにより、突起部4が通り穴13aを貫いて、第1レール部11aより突き出す。前述第2係合テープ1bの凹部5を例えば、第2レール部11bを貫通した貫通穴51として実施しても良い。このため、貫通穴51を前述各実施形態の突起部4の嵌め込みに用いることができ、第1係合テープ1aと第2係合テープ1bを互いに噛み合わせた後に、第1係合テープ1aと、第2係合テープ1bとの相互滑動による位置ずれを防げる。
【符号の説明】
【0022】
1a 第1係合テープ
11a 第1レール部
111a 突起レール
112a 凹み溝
12a 片状部
1b 第2係合テープ
11b 第2レール部
111b 突起レール
112b 凹み溝
12b 片状部
13a 通り穴
2 スライダー素子
21 スライダー胴体
211 案内溝
212 案内溝
213 収容室
22 引き手
3 ブロック体
31 内室
32 スリット
4 突起部
41 細長部
42 突起柱
43 シート体
5 凹部
51 貫通穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11