(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-144291(P2017-144291A)
(43)【公開日】2017年8月24日
(54)【発明の名称】サニタリーショーツ及びショーツ並びパンツ
(51)【国際特許分類】
A61F 13/74 20060101AFI20170728BHJP
A61F 13/56 20060101ALI20170728BHJP
A41B 9/04 20060101ALI20170728BHJP
【FI】
A61F13/74
A61F13/56 100
A41B9/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【公開請求】
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-105132(P2017-105132)
(22)【出願日】2017年5月28日
(71)【出願人】
【識別番号】516061252
【氏名又は名称】株式会社ルチル
(74)【代理人】
【識別番号】100195431
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 史樹
(72)【発明者】
【氏名】松本 奈月
【テーマコード(参考)】
3B128
3B200
【Fターム(参考)】
3B128EA02
3B128EB15
3B128EC01
3B128EC12
3B200CB03
3B200CB13
(57)【要約】
【課題】着用者にとって履き心地の良いサニタリーショーツ等のパンツを提供するすること。
【解決手段】パンツ100が、前身頃部210と後身頃部220と、前身頃部210の前下端部212と後身頃部220の後下端部222に接続される股部230と、前身頃部210の前上端部213と後身頃部220の後上端部223に接続され、着用者のウエスト部分を保持する伸縮部240と、を有する本体部材200と、伸縮部240に接続される第1端部310と第2端部320とを有し、本体部材200の股部230より着用者側に配置され、着用者の股部分に配置される取付部材300と、を含み、取付部材300の第1端部310が前身頃部側の伸縮部240に接続され、取付部材300の第2端部320が後身頃部側の伸縮部240に接続され、前身頃部側から後身頃部側に延伸して、着用者の股部分に配置されるパンツ100を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の股部分を覆うパンツであって、
前記パンツが、
前身頃部と後身頃部と、
前記前身頃部の前下端部と前記後身頃部の後下端部に接続される股部と、
前記前身頃部の前上端部と前記後身頃部の後上端部に接続され、着用者のウエスト部分を保持する伸縮部と、を有する本体部材と、
前記伸縮部に接続される第1端部と第2端部とを有し、前記本体部材の前記股部より着用者側に配置され、着用者の股部分に配置される取付部材と、を含み、
前記取付部材の前記第1端部が前記前身頃部側の前記伸縮部に接続され、前記取付部材の前記第2端部が前記後身頃部側の前記伸縮部に接続され、前記前身頃部側から前記後身頃部側に延伸して、着用者の股部分に配置されるパンツ。
【請求項2】
前記取付部材が発熱具を保持することが可能な保持部を有する請求項1記載のパンツ。
【請求項3】
前記取付部材にパッドが取り付けられる請求項1又は2記載のパンツ。
【請求項4】
前記取付部材が前記第1端部と前記第2端部との間で伸縮可能なものである請求項1、2又は3記載のパンツ。
【請求項5】
請求項1乃至4記載のパンツがサニタリーショーツであるパンツ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に女性が生理期間中に着用可能なサニタリーショーツ、生理期間中以外にも着用可能なショーツ及びパンツに関する。
【背景技術】
【0002】
生理用ショーツは、通常、吸収パッドに予め貼着されている粘着テープを、股部内面に 直接、又は、股部内面に取り付けられている防水布等に粘着させて股部に固定的に装着している。
【0003】
そして、吸収パッドで経血等を吸収し、吸収パッドから経血が漏れた場合でも防水布により外部に漏れないようにしている 。
【0004】
しかし、上述したようにパッドを、粘着テープを介して股部に固定しているだけである場合、衣類の股部が身体の股部よりズレると、パッドも身体の股部からズレてしまい、パッドと身体の股部との間に隙間ができ、この隙間から経血が漏れてしまう。
【0005】
また、就寝時の寝返りや運動時には身体の動きと衣類の股部とが離れた状態 となりやすいため、パッドも身体の股部からズレて隙間が生じやすい。
【0006】
また、身体の股部は比較的平面的であるが、臀部側の左右膨出部に挟まれた臀裂はV形状の立体形状であるため、パッドは臀裂から浮いた状態となって隙間が発生しやすい。
【0007】
特許文献1に記載の発明は、従来型生理用ショーツの外側に、後身頃が略T字状、且つ前身頃が逆三角形状となされたショーツ (Tバックショーツ)をサポーターとして重ね、両者を両脇部のみで縫合するというものである。
【0008】
つまり、生理用ショーツを二枚重ねとすることで、出血部及び臀部谷部とナプキンを密着させ、就寝時でも出血の瞬間に経血を吸収し、漏出を防ぐというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2005−270348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1に係る発明は、生理用ショーツ(サニタリーショーツ)の上からTバック状のショーツを重ねて装着するため、見栄えが悪いという問題がある。
【0011】
また、生理用ショーツの上からTバック状のショーツを重ねて装着するため、パッドの身体への押し付けの効果が低いという問題がある。
【0012】
一方、従来のサニタリーショーツは、サニタリーショーツの着用者に対する着用位置がずれないように、サニタリーショーツのウエスト部やそけい部には、締め付けの強いゴムが入っていることが多かった。
【0013】
そのため、着用者は、生理時にはリラックスして生活したいにも関わらず、そのようなサニタリーショーツを着用することにより、リラックスして生活することができなかった。
【0014】
本発明の主な目的は、着用者にとって履き心地の良いサニタリーショーツ等のパンツを提供することである。
【0015】
本発明の他の目的は、着用者の股部分を温めることが可能なサニタリーショーツ等のパンツを提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、下着を着用しなくても着用可能なパンツを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明に係るパンツは、着用者の股部分を覆うパンツであって、
前記パンツが、
前身頃部と後身頃部と、
前記前身頃部の前下端部と前記後身頃部の後下端部に接続される股部と、
前記前身頃部の前上端部と前記後身頃部の後上端部に接続され、着用者のウエスト部分を保持する伸縮部と、を有する本体部材と、
前記伸縮部に接続される第1端部と第2端部とを有し、前記本体部材の前記股部より着用者側に配置され、着用者の股部分に配置される取付部材と、を含み、
前記取付部材の前記第1端部が前記前身頃部側の前記伸縮部に接続され、前記取付部材の前記第2端部が前記後身頃部側の前記伸縮部に接続され、前記前身頃部側から前記後身頃部側に延伸して、着用者の股部分に配置されるものである。
【0018】
このようなものであれば、取付部材に吸収パッド等を取付けることにより、本体部材の身体への締め付け感を和らげた場合であっても、経血や尿等を吸収パッドがしっかり吸収するため、経血や尿等により衣類の汚れを防止することができる。
【0019】
つまり、本発明に係るサニタリーショーツ等のパンツの着用者は、生理期間中であってもサニタリーショーツによる締め付け感が抑えられ、リラックスして生活することができる。
【0020】
また、本発明に係るパンツは、締め付け感を抑えることができるため、生理期間中以外のときであっても使用しやすい。
【0021】
また、本発明に係るスパッツ等のパンツの着用者は、別途ショーツ等の下着を履かなくてもよいため、下着のライン等を気にしないで、例えばヨガやランニング、ウォーキング等を行うことができる。
【0022】
なお、本発明に係るパンツは、サニタリーショーツだけでなく、生理期間中以外でも使用するショーツも含まれ、また、スパッツやズボン等のパンツも含まれる概念である。
【0023】
本発明に係るパンツは、前記取付部材が発熱具を保持することが可能な保持部を有するものであってもよい。
【0024】
発熱具とはカイロ等の発熱するもののことである。このようなものであれば、本発明に係るパンツの着用者は、股部分が温められる。
【0025】
生理痛の原因の一つが、子宮の冷えが原因であることがあるため、本発明に係るパンツは、股部分が温められることにより着用者の生理痛を軽減させることができる。
【0026】
つまり、本発明に係るパンツは、着用者の子宮を下側から温めることにより、生理痛や生理不順を改善する。
【0027】
また、本発明に係るパンツは、股部分をカイロ等の発熱具で温めることにより、着用者の子宮機能が改善され、ホルモンバランスの乱れを改善する。
【0028】
また、本発明に係るパンツは、身体の股部分をカイロ等の発熱具で温めるため、着用者の腸を温めることができ、便秘を改善することができる。また、これにより、肌荒れ等が改善される。
【0029】
また、本発明に係るパンツは、股部分をカイロ等の発熱具で温めるため、血行が良くなり、冷え症対策、自律神経失調症対策、不眠症対策、うつ対策に効果がある。
【0030】
前記取付部材にパッドが取り付けられるものが好ましい。このようなものであれば、経血漏れ、おりもの、尿漏れ等による衣類の汚れが防止される。
【0031】
パッドは、防水性を有する布が内部に備えられるものが好ましい。このようなものであれば、経血、おりもの又は尿による浸透が防止される。
【0032】
パッドは、経血、おりもの又は尿等の水分を吸収する吸収パッドであってもよいが、パッドに吸収パッドを取付けるものであってもよい。
【0033】
このようなものであれば、着用者は、吸収パッドを交換するだけでよく、パッドはそのまま使用することができる。
【0034】
吸収パッドは、取付部材に取り付けられるパッドと着用者の股部分との間に挟むものであってもよい。このようなものであれば、着用者は、容易に吸収パッドを交換することができる。
【0035】
本発明に係るパンツは、前記取付部材が前記第1端部と前記第2端部との間で伸縮可能なものが好ましい。
【0036】
このようなものであれば、取付部材に取り付けられた吸収パッド等のパッドが股部分に押し付けられ、パッドからの経血等の漏れが生じ難い。
【0037】
本発明に係るパンツは上述したようにサニタリーショーツであってもよい。このようなものであれば、本体部材の身体への締め付け感を和らげた場合であっても、取付部材に取り付けられたパッドにより、経血等による衣類の汚れを防止することができる。
【0038】
つまり、本発明に係るサニタリーショーツ等のパンツの着用者は、生理期間中であってもサニタリーショーツによる締め付け感が抑えられ、リラックスして生活することができる。
【発明の効果】
【0039】
本発明であれば、着用者にとって履き心地の良いサニタリーショーツ等のパンツを提供することができる。
【0040】
また、本発明であれば、着用者の股部分を温めることが可能なサニタリーショーツ等のパンツを提供することができる。
【0041】
また、本発明であれば、下着を着用しなくても着用可能なパンツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】本発明に係る一実施形態におけるサニタリーショーツの正面図。
【
図2】同実施形態におけるサニタリーショーツの側面視断面図。
【
図3】同実施形態におけるサニタリーショーツの正面図。
【
図4】同実施形態におけるサニタリーショーツの取付部材の部分斜視図。
【
図5】同実施形態におけるサニタリーショーツの取付部材の部分斜視図。
【
図6】同実施形態におけるサニタリーショーツの取付部材の部分斜視図。
【
図7】同実施形態におけるサニタリーショーツの正面図。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明に係るパンツの一例として、サニタリーショーツ100の実施形態に関して図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、サニタリーショーツ100に限定されず、様々なパンツに使用可能である。
【0044】
(サニタリーショーツ100)
図1、
図2及び
図3に示すように、サニタリーショーツ100は、本体部材200と、パッド500を取り付ける取付部材300と、を含む。本実施形態では、サニタリーショーツ100はオーガニックコットンを使用している。
【0045】
(本体部材200)
図1、
図2及び
図3に示すように、本体部材200は、サニタリーショーツ100の着用者の前側(y軸負方向側)に配置される前身頃部210と、
前記着用者の後ろ側(y軸正方向側)に配置される後身頃部220と、
前身頃部210と後身頃部220とを下方(z軸負方向側)で接続する股部230と、
前身頃部210と後身頃部220と上方(z軸正方向側)で接続される伸縮部240と、を含む。
【0046】
前身頃部210は、後身頃部220と接続される前側端部211R、211Lと、
股部230と接続される前下端部212と、
伸縮部240と接続される前上端部213と、
前側端部211R、211Lと、前下端部212との間に配置される前斜め端部214R、214Lと、を含む。
【0047】
後身頃部220は、前身頃部210と接続される後側端部221R、221Lと、
股部230と接続される後下端部222と、
伸縮部240と接続される後上端部223と、
後側端部221R、221Lと、後下端部222との間に配置される後斜め端部224R、224Lと、を含む。
【0048】
前側端部211R、211Lは、それぞれ後側端部221R、221Lと接続、つまり本実施形態では縫着されている。
【0049】
股部230は、着用者の股の部分に配置される部分であり、前身頃部210の前下端部212と、後身頃部220の後下端部222とに接続される。本実施形態では、股部230は、前下端部212と後下端部222とに縫着されている。
【0050】
股部230は、前端部231と、後端部232と、横端部233R、233Lと、を含む。
【0051】
股部230の前端部231と、前身頃部210の前下端部212とが縫着されている。そして、股部230の後端部232と、後身頃部220の後下端部222とが縫着されている。
【0052】
伸縮部240は、着用者のウエスト部分でサニタリーショーツ100を保持させるためのところである。本実施形態では、伸縮部240は、伸縮性を有する生地が使用されているが、ゴム等の弾性体を有するものであってもよい。
【0053】
また、伸縮部240は、紐等により着用者のウエスト部分にサニタリーショーツ100を保持させるものであってもよい。
【0054】
伸縮部240は、変形可能なxy平面視略リング状の形状で着用者のウエスト部を保持するための開口部400である第1開口部410を有する。そして、伸縮部240は、xy平面において伸縮可能である。この伸縮性により着用者のウエスト部にサニタリーショーツを保持する。
【0055】
伸縮部240は、前身頃部210の前上端部213と、後身頃部220の後上端部223と接続されている。本実施形態では、伸縮部240は、前上端部213と後上端部223とに縫着されている。
【0056】
前身頃部210の前斜め部214Rと、股部230の横端部233Rと、後身頃部220の後斜め部224Rとで、着用者の右足が挿入される開口部400である第2開口部420が形成される。
【0057】
前身頃部210の前斜め部214Lと、股部230の横端部233Lと、後身頃部220の後斜め部224Lとで、着用者の左足が挿入される開口部400である第3開口部430が形成される。
【0058】
本実施形態では、第2開口部420及び第3開口部430には、ゴム等の弾性体が使用されておらず、サニタリーショーツ100の着用者は、サニタリーショーツ100による締め付け感が軽減され、リラックスすることができる。
【0059】
なお、本実施形態では、第2開口部420及び第3開口部430にはゴム等の弾性体は使用されていないが、ボクサーパンツタイプのように、着用者の足部分(太腿部分)を締め付けるような構成であってもよい。
【0060】
(取付部材300)
図1乃至
図4に示すように、取付部材300は、本体部材200の前側(y軸負方向側)に接続される第1端部310と、本体部材200の後側(y軸正方向側)に接続される第2端部320と、パッド500を取り付ける中央部330と、を含む。
【0061】
第1端部310は、本体部材200の前身頃部210の前上端部213と、伸縮部240とが縫着される部分に接続される。第1端部310は、本体部材200の内側(着用者側)に接続される。
【0062】
本実施形態では、第1端部310は、前身頃部210と伸縮部240が縫着される部分の内側(着用者側)に縫着される。
【0063】
第2端部320は、本体部材200の後身頃部220の後上端部223と、伸縮部240とが縫着される部分に接続される。第2端部320は、本体部材200の内側(着用者側)に接続される。
【0064】
本実施形態では、第2端部320は、後身頃部220と伸縮部240が縫着される部分の内側(着用者側)に縫着される。
【0065】
図5に示すように、中央部330は、着用者の経血等の漏れを防止することが可能なパッド500を取り付けることができる。本実施形態では、中央部330は、第1端部310及び第2端部320より、x軸方向に幅広い構成となっている。
【0066】
図3及び
図4に示すように、中央部330は、保持部331を有する。本実施形態では、保持部331は、袋状である。保持部331には、例えばカイロ等の発熱具Hを入れることができる。
【0067】
具体的には、保持部331は、カイロ等の発熱具Hを挿入することができる挿入口331aを有する。挿入口331aにカイロ等の発熱具Hを挿入することにより、保持部331がカイロ等の発熱具Hを保持する。
【0068】
そして、保持部331は、着用者の股部分に位置するように配置されている。つまり、カイロ等の発熱具Hが保持部331に保持されることにより、着用者の股部分に配置される。
【0069】
カイロ等の発熱具Hによって、サニタリーショーツ100の着用者は、身体の股部分を温めることができる。
【0070】
これにより、カイロ等の発熱具Hを取付部材300の保持部331に保持したサニタリーショーツ100を着用した着用者は、生理痛を軽減することができる。
【0071】
これは、生理痛の原因の一つが、子宮の冷えが原因であることがあるためである。つまり、サニタリーショーツ100は、子宮を下側から温められることができ、生理痛や生理不順を改善する効果を有する。
【0072】
また、サニタリーショーツ100は、身体の股部分をカイロ等の発熱具Hで温めるため、子宮機能を改善し、ホルモンバランスの乱れを改善することができる。
【0073】
また、サニタリーショーツ100は、身体の股部分をカイロ等の発熱具Hで温めるため、腸を温めることができ、便秘を改善することができる。また、これにより、肌荒れ等が改善される。
【0074】
また、サニタリーショーツ100は、身体の股部分をカイロ等の発熱具Hで温めるため、血行が良くなり、冷え症対策、自律神経失調症対策、不眠症対策、うつ対策に効果がある。
【0075】
パッド500は、経血、おりもの、尿等が衣類につくのを防止し、衣類が汚れるのを防止するためのものである。本実施形態では、パッド500の内部には防水性を有する布が入れられており、着用者の経血等の漏れを防止する。
【0076】
図5及び
図6に示すように、本実施形態では、パッド500には取付部510(第1取付部511、第2取付部512)が設けられている。そして取付部510によってパッド500は、取付部材300に取り付けられる。
【0077】
具体的には、パッド500には、x軸負方向側に突出した第1取付部511と、x軸正方向側に突出した第2取付部512を有する。
【0078】
そして、パッド500が取付部材300のz軸正方向側に配置された状態で、パッド500の第1取付部511と第2取付部512とが、取付部材300のz軸負方向側で接続される。
【0079】
本実施形態では、第1取付部511及び第2取付部512にスナップSが取り付けられており、このスナップSを接続することにより、第1取付部511と第2取付部512が接続される。
【0080】
また、パッド500の着用者の皮膚側(z軸正方向側)には、吸収パッドAが配置される。そして、吸収パッドAが着用者の経血等の水分を吸収する。
【0081】
吸収パッドAは、取付部材300が伸縮性を有することにより、着用者の股部分に密着しているため、経血等をしっかりと吸収し、経血等のパッド500からの漏れを防止することができる。
【0082】
本実施形態では、吸収パッドAは、オーガニックコットンの布が用いられているが、紙等であってもよい。また、複数枚の吸収パッドAはパッド500に配置されてもよい。
【0083】
パッド500及び吸収パッドAの形状は限定されずどのような形状であってもよい。
【0084】
図7は、サニタリーショーツ100にパッド500を取付けた正面図である。このようなものであれば、経血等による衣類の汚れを防止し、かつ、サニタリーショーツ100による着用者への締め付け感を抑えたものにすることができる。
【0085】
したがって、サニタリーショーツ100の着用者は、生理期間中であっても、リラックスして生活することができる。
【0086】
また、このようなものであれば、カイロ等の発熱具によって、着用者の股部分を温めることができ、生理期間中以外のときであっても、着用者はサニタリーショーツ100を着用することによって、体調管理を行うことができる。
【0087】
また、このような構成は、通常のショーツやパンツにも使用することができる。例えば、ヨガ、ランニング、ウォーキング等のスパッツ等に本発明に係るパンツを使用すれば、着用者は、別途ショーツ等の下着を着用しなくてもよいため、下着のライン等を気にしなくてもよい。
【0088】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
【符号の説明】
【0089】
100…サニタリーショーツ
200…本体部材
210…前身頃部
220…後身頃部
230…股部
240…伸縮部
300…取付部材
310…第1端部
320…第2端部
330…中央部
331…保持部
400…開口部
410…第1開口部
420…第2開口部
430…第3開口部
500…パッド