【解決手段】ナビゲーション装置1は、車両の現在地を検出する現在地検出部101と、ユーザの操作に基づいて、施設の属性を設定する施設属性設定部103と、施設属性設定部103により設定された属性に対応する施設に関する情報と、所定の事象が生じる地点の情報とが、所定の順序で並んだリスト画面G411をディスプレイ装置111に表示する施設表示部104と、施設表示部104により情報が表示された施設の中から、ユーザの操作に基づいて一の施設を特定する施設特定部105と、現在地検出部101により検出された現在地から、施設特定部105により特定された施設に至る経路に関する案内を行う経路案内部102と、を備える。
前記施設表示手段は、目的地までの経路の周辺に位置する施設であって前記施設属性設定手段により設定された属性に対応する施設に関する情報と、前記所定の事象が生じる地点の情報とが、目的地までの経路に即した順序で並んだ前記リストを前記ディスプレイ装置に表示し、
前記施設特定手段は、前記施設表示手段により情報が表示された施設の中から、ユーザの操作に基づいて一の施設を経由地として特定し、
前記経路案内手段は、前記施設特定手段により経由地として特定された施設を経由する経路に関する案内を行うことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
前記施設表示手段は、前記ディスプレイ装置に表示された前記リストに情報が含まれる施設の位置を示すマーク、及び、所定の事象が生じる地点の位置を示すマークを含む地図を、前記リストと共に前記ディスプレイ装置に表示することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のナビゲーション装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、ナビゲーション装置1の機能的構成を示すブロック図である。
ナビゲーション装置1は、充電可能な車載バッテリを備え、車載バッテリから供給される電力により走行する電気自動車に搭載された装置である。ナビゲーション装置1は、後述するように、電気自動車の現在地を検出する機能や、ユーザにより指定された目的地までの経路(以下、「目的地経路」という。)を探索する機能、探索した目的地経路、その他の経路を案内する機能等を備える。以下、ナビゲーション装置1が搭載された電気自動車を「車両」と表現する。
【0009】
図1は、ナビゲーション装置1の機能的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ナビゲーション装置1は、制御部10と、タッチパネル11と、操作部12と、記憶部13と、GPSユニット14と、相対方位検出ユニット15と、ビーコン受信ユニット16と、FM多重受信ユニット17と、車両状態検出部18と、バッテリ残量検出部19と備える。
【0010】
制御部10は、CPUや、ROM、RAM、その他周辺回路等を備え、ナビゲーション装置1の各部を制御する。制御部10は、例えば、CPUが、ROMに記憶された制御プログラムを読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により、ナビゲーション装置1の各部を制御する。
【0011】
制御部10は、現在地検出部101と、経路案内部102と、施設属性設定部103と、施設表示部104と、施設特定部105と、を備える。これら機能ブロックについては後述する。
【0012】
タッチパネル11は、ディスプレイ装置111と、タッチセンサ112とを備える。
ディスプレイ装置111は、液晶表示パネルや有機EL表示パネル等の表示装置である。ディスプレイ装置111は、制御部10の制御で、各種情報を表示する。
【0013】
タッチセンサ112は、ディスプレイ装置111の表示面に重ねて設けられ、ユーザによるタッチパネル11への接触操作を検出するセンサである。タッチセンサ112は、タッチパネル11がユーザにより接触操作された場合、接触操作された位置を示す信号を制御部10に出力する。制御部10は、タッチセンサ112から入力された信号に基づいて、ユーザによるタッチパネル11に対する操作に対応する処理を実行する。
【0014】
操作部12は、ナビゲーション装置1の筐体に設けられた操作スイッチ121を備える。操作スイッチ121は、電源のオン/オフを切り替える電源スイッチや、各種指示入力を行う入力スイッチ等である。操作部12は、操作スイッチ121に対する操作を検出し、検出した操作に対応する信号を制御部10に出力する。制御部10は、操作部12から入力された信号に基づいて、ユーザによる操作スイッチ121に対する操作に対応する処理を実行する。
【0015】
記憶部13は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。記憶部13は、地図データ131を記憶する。
【0016】
地図データ131は、道路の形状を地図に描画する際に用いる道路画像データや、地形等の背景を地図に描画する際に用いる背景画像データ、行政区画を示す文字列や、交差点名を示す文字列、道路名を示す文字列等の文字列を地図に描画する際に用いる文字列描画データ等の地図の表示に用いる画像データを含む。
【0017】
また、地図データ131は、交差点等の道路網における結線点に対応するノードに関するノード情報や、ノードとノードとの間に形成される道路に対応するリンクに関するリンク情報等の経路の探索、及び、経路の案内に用いる経路情報を含む。
【0018】
また、地図データ131は、地図上に存在する施設に関する施設情報を含む。施設情報は、施設ごとに、施設の位置を示す施設位置情報と、施設の属性を示す施設属性情報と、地図上に施設をアイコンとして表示するときに用いる画像データであるアイコンデータとを少なくも含む。施設の属性とは、施設を、特徴や、利用の態様に基づいて分類したものであり、例えば、属性:充電スタンドや、属性:ガソリンスタンド、属性:ファーストフード店、属性:コンビニエンスストア、属性:ファミリーレストラン、属性:学校、等がある。
【0019】
GPSユニット14は、図示せぬGPSアンテナを介してGPS衛星からのGPS電波を受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、車両の現在地と、車両の進行方向とを算出する。GPSユニット14は、算出した車両の現在地を示す情報、及び、算出した車両の進行方向を示す情報を制御部10に出力する。制御部10は、GPSユニット14からの入力に基づいて、車両の現在地、及び、車両の進行方向を検出する。
【0020】
相対方位検出ユニット15は、ジャイロセンサと、加速度センサとを備える。ジャイロセンサは、例えば振動ジャイロにより構成され、車両の相対的な方位(例えば、ヨー軸方向の旋回量)を検出する。加速度センサは、車両に作用する加速度(例えば、進行方向に対する車両の傾き)を検出する。相対方位検出ユニット15は、検出した車両の相対的な方位を示す情報、及び、検出した車両に作用する加速度を示す情報を制御部10に出力する。制御部10は、相対方位検出ユニット15からの入力に基づいて、車両の相対的な方位、及び、車両に作用する加速度を検出する。
【0021】
ビーコン受信ユニット16は、車両が走行する道路に設けられた電波ビーコンや光ビーコンが発する道路交通情報に係る電波を受信し、受信した電波に基づいて道路交通情報を取得し、取得した道路交通情報を制御部10に出力する。道路交通情報は、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)情報であり、渋滞に関する情報や、道路で発生した事故に関する情報、道路で行われている工事に関する情報等を含む。制御部10は、ビーコン受信ユニット16からの入力に基づいて、道路交通情報を取得する。
【0022】
FM多重受信ユニット17は、FM多重放送波を受信して道路交通情報を取得し、制御部10に出力する。より詳細には、FM多重受信ユニット17は、FM多重専用チューナと、多重エンコーダと、を備える。FM多重専用チューナは、FM多重放送を受信すると、FM多重信号を多重エンコーダに出力する。多重エンコーダは、FM多重専用チューナから入力されたFM多重信号を復号して道路交通情報を取得し、制御部10に出力する。制御部10は、FM多重受信ユニット17からの入力に基づいて、道路交通情報を取得する。
【0023】
車両状態検出部18は、少なくとも車速を含む車両の状態を検出し、車両の状態を示す情報を制御部10に出力する。制御部10は、車両状態検出部18からの入力に基づいて、車速、その他の車両の状態を検出する。
【0024】
バッテリ残量検出部19は、車載バッテリの残量を検出し、車載バッテリの残量を示す情報を制御部10に出力する。車載バッテリの残量とは、例えば、SOC(state of charge。車載バッテリの最大の容量に対する、残量の比率。)である。制御部10は、バッテリ残量検出部19からの入力に基づいて、車載バッテリの残量、及び、航続可能距離を検出する。航続可能距離とは、車両が車載バッテリの充電を行うことなく走行可能な距離である。
【0025】
なお、
図1は、本願発明を理解容易にするために、ナビゲーション装置1の機能構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図であり、ナビゲーション装置1の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
【0026】
次に、現在地検出部101、及び、経路案内部102について説明する。
現在地検出部101は、ユーザの指示、その他の事象をトリガーとして、GPSユニット14から入力された情報、相対方位検出ユニット15から入力された情報、地図データ131に含まれる情報、及び、車両状態検出部18から入力された情報に基づいて、車両の現在地を検出する。車両の現在地を検出する方法はどのような方法であってもよく、また、本実施形態で例示する情報以外の情報を用いてもよい。
【0027】
経路案内部102は、ユーザの指示、その他の事象をトリガーとして、所定の経路を案内する。例えば、目的地経路(現在地検出部101により検出された車両の現在地から、ユーザにより指定された目的地に至る経路)の案内に際し、経路案内部102は、地図データ131に含まれる経路情報に基づいて、現在地検出部101により検出された車両の現在地から、ユーザにより指定された目的地に至る経路である目的地経路を探索する。経路案内部102は、所定の態様でディスプレイ装置111に地図を表示した上で、現在地検出部101により検出された車両の現在地を示すマークを地図上に表示すると共に、探索した目的地経路を示す画像を地図上に表示し、目的地経路を案内する。目的地経路、その他の経路を探索する方法はどのような方法であってもよく、また、本実施形態で例示する情報以外の情報を用いてもよい。
【0028】
ところで、ユーザは、車両で目的地へ向かう際に、目的地経路の周辺に位置する所定の属性に対応する施設を経由することを望む場合がある。なお、「目的地経路の周辺に位置する施設」とは、目的地経路に対応する道路沿いに位置する施設のほか、目的地経路から所定の距離の範囲内(例えば、施設の位置から目的地経路に対して引いた垂線の長さが所定の長さの範囲内)に位置する施設を含む。例えば、ユーザは、属性:充電スタンドに対応する充電スタンドを経由して車載バッテリに充電することを望む場合や、属性:ファーストフード店に対応するファーストフード店を経由して軽食を取ることを望む場合、属性:コンビニエンスストアに対応するコンビニエンスストアを経由して買い物をすることを望む場合等がある。そして、本実施形態に係るナビゲーション装置1は、以下の処理を行って、ユーザが経由することを望む施設について、ユーザが容易に検索できるようにする。
以下、施設の検索に関するナビゲーション装置1の処理について詳述する。
【0029】
図2は、ナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。
なお、以下の
図2を用いた説明では、フローチャートのスタート時点で、ユーザにより所定の手段で目的地の指定が行われており、経路案内部102により目的地経路が探索された状態であるものとする。
【0030】
図2に示すように、目的地経路の周辺に位置する所定の属性の施設の検索に際し、ユーザは、タッチパネル11や、操作スイッチ121に対して所定の操作を行って、属性選択画面G31の表示を指示する(ステップS1)。以下、目的地経路の周辺に位置する所定の属性の施設を「検索対象施設」といい、検索対象施設に対応する属性のことを「検索対象属性」という。
【0031】
ステップS1におけるユーザの指示を検出すると、施設属性設定部103は、ディスプレイ装置111に属性選択画面G31を表示する(ステップSA1)。
【0032】
図3は、属性選択画面G31を示す図である。
属性選択画面G31は、検索対象属性を選択する画面である。
図2に示すように、属性選択画面G31は、属性選択欄N31を有する。属性選択欄N31には、選択可能な属性を示す情報が一覧表示される。また、属性選択画面G31は、属性の選択を確定する確定ボタンB31を有する。
【0033】
ユーザは、属性選択欄N21に表示された属性を示す情報のうち、検索対象属性に対応する情報を選択し、確定ボタンB31を操作することにより、選択を確定する(ステップS2)。
【0034】
属性選択画面G31を表示した後、施設属性設定部103は、確定ボタンB31が操作されたか否かを監視する(ステップSA2)。
確定ボタンB31が操作されたことを検出すると(ステップSA2:YES)、施設属性設定部103は、属性選択欄N31に表示された属性を示す情報のうち、ユーザにより選択された属性を示す情報を取得し、取得した情報が示す属性を、検索対象属性として設定する(ステップSA3)。つまり、施設属性設定部103は、ユーザの操作に基づいて、施設の属性を設定する。
【0035】
次いで、施設表示部104は、地図データ131に含まれる施設情報に基づいて、施設属性設定部103により設定された検索対象属性に対応する施設(検索対象施設)を検索する(ステップSA4)。検索対象施設を検索する方法は、どのような方法であってもよく、また、本実施形態で例示する情報以外の情報を用いてもよい。ステップSA4の処理の結果、施設表示部104により、目的地経路の周辺に位置する施設(例えば、目的地経路から半径1km以内に位置する施設)であって、ユーザが指定した属性に対応する施設のそれぞれが、検索される。なお、施設表示部104は、目的地経路に面して位置する施設のみを検索するようにしてもよい。
【0036】
次いで、施設表示部104は、目的地経路上で、所定の事象が生じる地点であるイベント地点を検出する(ステップSA5)。イベント地点については、所定の事象と共に、後に詳述する。
【0037】
次いで、施設表示部104は、ディスプレイ装置111に検索結果画面G41を表示する(ステップSA6)。
【0038】
図4は、検索結果画面G41を示す図である。
図4に示すように、検索結果画面G41は、画面が領域A41と、領域A42とに分割される。領域A41には、リスト画面G411(リスト)が表示される。領域A42には、地図画面G412(地図)が表示される。
以下、リスト画面G411について説明し、その後、地図画面G412について説明する。
【0039】
まず、リスト画面G411について説明する。
施設表示部104は、リスト画面G411に、ステップSA4の処理で検索された検索対象施設を示す情報と、ステップSA5の処理で検索されたイベント地点を示す情報とを、所定の順序で並べて、一覧表示する。以下の説明では、検索対象施設と、イベント地点とを区別しない場合、「対応ポイント」といい、また、検索対象施設を示す情報と、イベント地点を示す情報とを区別しない場合、「対応ポイント情報」という。
【0040】
詳述すると、施設表示部104は、対応ポイント情報のそれぞれを、現在地から対応する対応ポイントへ車両が走行した場合の走行距離が短い順に、上から下へ向かって順番にリスト画面G411に表示する。以下、現在地から対応する対応ポイントへ車両が走行した場合の走行距離を、単に、「走行距離」という。
【0041】
また、施設表示部104は、リスト画面G411に、1つの対応ポイント情報(1つの検索対象施設を示す情報、又は、1つのイベント地点を示す情報)を、横長の矩形の項目画像KG内に表示する。項目画像KGのそれぞれは接触操作により選択可能である。項目画像KGには、対応ポイント情報として、対応ポイントの名称を示す対応ポイント名称情報J41と、対応ポイントのアイコンを示すアイコン情報J42と、対応ポイントまでの走行距離を示す走行距離情報J43とが表示される。
【0042】
このように、リスト画面G411には、検索対象施設を示す情報と、イベント地点を示す情報とが、走行距離が短い順番で、並んで表示される。従って、リスト画面G411には、1のイベント地点よりも走行距離が短い検索対象施設については、当該1のイベント地点を示す情報よりも上方に検索対象施設を示す情報が表示され、当該1のイベント地点よりも走行距離が長い検索対象施設については、当該1のイベント地点を示す情報よりも下方に検索対象施設を示す情報が表示された状態となる。このため、ユーザは、リスト画面G411を参照することにより、検索対象施設のそれぞれについて、所定のイベント地点よりも走行距離が短いのか否かを直感的に容易に把握できる。具体的には、ユーザは、所定のイベント地点を示す情報を境として、検索対象施設を示す情報が上方に表示されているか下方に表示されているかを把握するだけで、当該所定のイベント地点よりも検索対象施設の走行距離が短いか否かを把握できる。
【0043】
以下、イベント地点について具体的に例を挙げて説明すると共に、各例に係るイベント地点について、リスト画面G411に情報が上述した態様で表示されることによって奏する効果について説明する。
【0044】
<イベント地点の第1の例>
イベント地点の第1の例は、目的地経路に対応する道路に一般道路と高速道路とが含まれる場合において、一般道路と高速道路との区切りに対応する地点(例えば、高速道路における各種ゲートに対応する地点)である。
【0045】
イベント地点に第1の例に係るイベント地点が含まれる場合、リスト画面G411には、一般道路と高速道路との区切りに対応する地点を示す情報と、検索対象施設を示す情報とが、走行距離が短い順番で並んで表示される。これにより以下の効果を奏する。
【0046】
すなわち、車両が目的地経路に対応する高速道路を走行する場合、ユーザは、目的地経路に対応する高速道路を逸脱して車両を走行させることができず、車両は、基本的に高速道路に沿って走行することになる。一方で、車両が目的地経路に対応する一般道路を走行する場合、ユーザは、目的地経路に対応する一般道路を逸脱して車両を走行させることができる。また、車両が目的地経路に沿って高速道路を走行する場合、経由することが可能な施設は、サービスエリアや、パーキングエリア等の高速道路沿いに設けられた施設に限られる。一方で、車両が目的地経路に対応する一般道路を走行する場合、経由可能な施設は、目的地経路に対応する一般道路沿い設けられた施設に限られない。このように、一般道路を走行する場合と、高速道路を走行する場合とでは、車両の走行の態様、及び、経由可能な施設の態様が相違する。
【0047】
以上を踏まえ、施設には、属性によって、車両が一般道路を走行中に経由することが望ましい場合があるものと、車両が高速道路を走行中に経由することが望ましい場合があるものとが存在する。
例えば、属性:充電スタンドに対応する充電スタンドについては、車両が一般道路を走行中に経由して充電を行うことが望ましく、特に、高速道路へ進入する地点(=一般道路と高速道路との区切りに対応する地点)と充電スタンドとの間の走行距離ができるだけ短い充電スタンドを経由して充電を行うことが望ましい場合がある。なぜなら、高速道路は、充電スタンドでの車載バッテリへの充電をできるだけ行うことなく走行した方が効率よく走行することができ、目的地に到着するまでに要する時間を短縮できるからである。
【0048】
そして、リスト画面G411に、一般道路と高速道路との区切りに対応する地点を示す情報と、検索対象施設を示す情報とが、走行距離が短い順番で並んで表示されるので、ユーザは、リスト画面G411を参照することによって、以下のことを認識できる。すなわち、ユーザは、検索対象施設のそれぞれについて、高速道路に進入する前の一般道路を走行中に経由可能か否かを認識でき、また、高速道路へ進入する地点と検索対象施設との位置関係を直感的に容易に認識できる。ユーザは、当該認識に基づいて、目的地経路に対応する道路に高速道路が含まれることを反映して、検索対象施設のうち、経由する施設として適切な施設を容易に選択できる。
【0049】
図4では、検索対象属性が属性:充電スタンドであり、イベント地点が第1の例に係るイベント地点を含む場合のリスト画面G411を示している。ユーザは、
図4に示すリスト画面G411を参照することにより、AAA充電スタンド→BBB充電スタンド→CCC充電スタンド→XXX高速道路入口→DDD充電スタンドの順番で走行距離が短く、AAA充電スタンド、BBB充電スタンド、及び、CCC充電スタンドが高速道路に進入する前の一般道路を走行中に経由可能な充電スタンドであることを直感的に容易に認識できる。また、ユーザは、一般道路を走行中に経由可能な充電スタンドのうち、CCC充電スタンドが、XXX高速道路入口と充電スタンドとの間の走行距離が最も短い充電スタンドであることを直感的に容易に認識できる。ユーザは、これら認識に基づいて、CCC充電スタンドを、経由する施設として容易に選択可能である。
【0050】
<イベント地点の第2の例>
イベント地点の第2の例は、到達可能地点である。到達可能地点とは、車両が目的地経路に対応する道路を車載バッテリへの充電を行うことなく走行する場合において、車載バッテリの残量不足とならずに正常に走行して到達可能な地点のことである。施設表示部104は、バッテリ残量検出部19からの入力に基づいて検出した航続可能距離を示す情報、地図データ131に含まれる情報、その他の情報に基づいて、到達可能地点を検出する。到達可能地点を検出する方法はどのような方法であってもよく、また、本実施形態で例示する情報以外の情報を用いてもよい。
【0051】
イベント地点に第2の例に係るイベント地点が含まれる場合、リスト画面G411には、到達可能地点を示す情報と、検索対象施設を示す情報とが、走行距離が短い順番で並んで表示される。これにより以下の効果を奏する。
【0052】
すなわち、電気自動車には、ガソリン自動車と比較して、航続距離が短いという特性がある。航続距離とは、電気自動車においては車載バッテリの充電を行うことなく走行可能な距離をいい、ガソリン自動車においては給油を行うことなく走行可能な距離をいう。また、充電スタンドが普及していない状況の場合、車載バッテリの残量が少なくなったときに初めて充電スタンドを検索しても、車載バッテリの残量不足を発生させることなく経由可能な充電スタンドが存在しないという場合も生じ得る。従って、ユーザが電気自動車を走行させて目的地に向かう場合、適切なタイミングで、適切な充電スタンドで車載バッテリの充電を行う必要がある。
【0053】
これを踏まえ、施設には、属性によって、到達可能地点より前に経由することが望ましい場合、もしくは、到達可能地点よりも前に経由する必要がある場合があるものが存在する。
例えば、属性:充電スタンドに対応する充電スタンドについては、到達可能地点よりも前に経由する必要がある。
【0054】
そして、リスト画面G411に、到達可能地点を示す情報と、検索対象施設を示す情報とが、走行距離が短い順番で並んで表示されるので、ユーザは、リスト画面G411を参照することによって、以下のことを認識できる。すなわち、ユーザは、検索対象施設のそれぞれについて、到達可能地点よりも前に経由可能か否かを認識でき、また、到達可能地点と検索対象施設との位置関係を直感的に容易に認識できる。ユーザは、当該認識に基づいて、到達可能地点の位置を踏まえて、検索対象施設のうち、経由する施設として適切な施設を容易に選択できる。
【0055】
<イベント地点の第3の例>
イベント地点の第3の例は、渋滞開始地点、及び、渋滞終了地点である。渋滞開始地点とは、目的地経路に対応する道路において、渋滞が始まる地点である。渋滞終了地点とは、目的地経路に対応する道路において、渋滞が終了する地点である。施設表示部104は、ビーコン受信ユニット16又はFM多重受信ユニット17から入力される道路交通情報に基づいて、渋滞開始地点、及び、渋滞終了地点を検出する。渋滞開始地点、及び、渋滞終了地点を検出する方法はどのような方法であってもよく、また、本実施形態で例示する情報以外の情報を用いてもよい。例えば、インターネットを含むネットワークを介して、渋滞開始地点、及び、渋滞終了地点に関する情報を提供するサーバーと通信し、当該サーバーから渋滞開始地点、及び、渋滞終了地点を取得する構成でもよい。
【0056】
イベント地点に第3の例に係るイベント地点が含まれる場合、リスト画面G411には、渋滞開始地点、及び、渋滞終了地点を示す情報と、検索対象施設を示す情報とが、走行距離が短い順番で並んで表示される。これにより以下の効果を奏する。
【0057】
すなわち、車両が渋滞している道路を走行する場合、渋滞していない道路を走行する場合と比較して、単位時間当たりの走行距離が短く、さらに、車線変更や、道路沿いの施設への侵入等の車両の移動が制限される。このように、車両が渋滞している道路を走行する場合と、渋滞していない道路を走行する場合と車両の走行の態様が相違する。
【0058】
以上を踏まえ、施設には、属性によって、渋滞していない道路を走行中に経由することが望ましい場合があるものが存在する。
例えば、飲食店(例えば、属性:ファーストフード店に対応するファーストフード店)については、渋滞している道路に進入する前の、渋滞していない道路を走行中に経由することが望ましい場合がある。飲食店は、ユーザの空腹の具合を反映してユーザが望む時間に経由することが求められるが、飲食店が渋滞している道路に対応する位置にある場合、渋滞していない道路に対応する位置にある場合と比較して、所望の時間に経由できない可能性が高いからである。
【0059】
そして、リスト画面G411に、渋滞開始地点、及び、渋滞終了地点を示す情報と、検索対象施設を示す情報とが、走行距離が短い順番で並んで表示されるので、ユーザは、リスト画面G411を参照することによって、以下のことを認識できる。すなわち、ユーザは、検索対象施設のそれぞれについて、渋滞していない道路を走行中に経由可能か否かを認識でき、また、渋滞している区間と検索対象施設との位置関係を直感的に容易に認識できる。ユーザは、当該認識に基づいて、検索対象施設のうち、経由する施設として適切な施設を容易に選択できる。
【0060】
以上、イベント地点について、3つの例を挙げて説明した。ただし、イベント地点は、例示したものに限られない。
【0061】
例えば、イベント地点に、事故が発生している地点が含まれていてもよい。事故が発生している地点は、車両の走行が規制されている可能性がある。このため、施設には、事故が発生している地点よりも前に、又は、後に経由することが望ましい場合があるものが存在する。リスト画面G411に事故が発生した地点を示す情報が、検索対象施設を示す情報と共に表示されることにより、ユーザは、事故が発生している地点と、検索対象施設との位置関係を直感的に容易に認識したうえで、経由する施設として適切な施設を容易に選択できる。
【0062】
また例えば、イベント地点に、工事が行われている地点が含まれていてもよい。この構成によれば、イベント地点に事故が発生している地点を含む場合と同様の効果を奏する。
【0063】
また例えば、イベント地点に、ユーザにより予め設定された経由地が含まれていてもよい。リスト画面G411に、検索対象施設を示す情報と共に経由地が表示されることにより、ユーザは、経由地と、検索対象施設との位置関係を直感的に容易に認識したうえで、経由する施設として適切な施設を容易に選択できる。
【0064】
ここで、本実施形態では、イベント地点として、上述した一般道路と高速道路との区切りに対応する地点と、到達可能地点と、渋滞開始地点及び渋滞終了地点との3つの種類が用意されている。そして、本実施形態では、施設表示部104は、リスト画面G411を表示する際、全ての種類のイベント地点を示す情報を表示するのではなく、いずれかの種類のイベント地点については、表示しないようにすることができる。すなわち、施設表示部104は、イベント地点(所定の事象が生じる地点)のうちの一部の地点の情報をリスト画面G411(リスト)に含めないことが可能である。
【0065】
詳述すると、ナビゲーション装置1は、3つの種類のイベント地点のうち、リスト画面G411に情報を表示する対象とするイベント地点の種類をユーザが事前に設定可能な構成である。そして、施設表示部104は、ユーザにより情報を表示する対象として事前に設定された種類のイベント地点を示す情報はリスト画面G411に表示する一方、他の種類のイベント地点を示す情報はリスト画面G411に表示しない。これにより、以下の効果を奏する。すなわち、上記構成により、ユーザが望まない不必要な種類のイベント地点を示す情報がリスト画面G411に表示されることを防止でき、これによりリスト画面G411の見やすさの向上を図ることができる。
【0066】
なお、施設表示部104が、検索対象属性に応じて、リスト画面G411に情報を表示する対象とするイベント地点の種類を自動で決定する構成でもよい。この場合、検索対象属性に応じて表示の対象となるイベント地点の種類は、イベント地点を示す情報を、検索対象施設を示す情報と共に表示することが、検索対象施設を選択するにあたってユーザにとって有益か否かという観点の下で適切に設定される。例えば、施設表示部104は、検索対象属性が属性:充電スタンドの場合に、到達可能地点に係る種類を、リスト画面G411に情報を表示する対象とするイベント地点の種類として決定する。
【0067】
また、施設表示部104は、イベント地点を示す情報を、検索対象施設を示す情報の表示の態様とは異なる態様でリスト画面G411に含める。以下、
図4を用いて詳述する。
図4のリスト画面G411に表示された項目画像KGのうち、項目画像KG1は検索対象施設を示す情報が表示された項目画像KGであり、項目画像KG2はイベント地点を示す情報が表示された項目画像KGである。項目画像KG1と、項目画像KG2との比較で明らかなとおり、項目画像KG2の左右方向の長さは、項目画像KG1の左右方向の長さよりも小さい。これにより、リスト画面G411を参照したユーザは、どの項目画像KGが検索対象施設に係る項目画像KGであり、どの項目画像KGがイベント地点に係る項目画像KGであるかを直感的に容易に認識できる。なお、イベント地点を示す情報の表示の態様を、検索対象施設を示す情報の表示の態様と異ならせる方法は、本実施形態で例示する方法に限らない。例えば、項目画像KGに表示する文字列の色やフォント等を変化させてもよく、項目画像KGの色や形状等を変化させてもよく、項目画像KG内に表示される各情報(本例では、対応ポイント名称情報J41、アイコン情報J42、及び、走行距離情報J43)の順番を変更させてもよい。
【0068】
次に、地図画面G412について説明する。
施設表示部104は、地図画面G412に、以下の態様で地図を表示する。すなわち、
図4に示すように、施設表示部104は、地図画面G412に、ユーザにより事前に指定された所定のスケールの地図を表示する。また、施設表示部104は、上述した経路案内部102により、地図画面G412に表示した地図上に、車両の現在地を示す車両位置マークPM、及び、目的地経路を示す目的地経路画像MGを表示させる。また、施設表示部104は、地図画面G412に表示した地図の検索対象施設の位置に、検索対象施設を示すアイコンである施設アイコンSA(施設の位置を示すマーク)を表示する。また、施設表示部104は、地図画面G412に表示した地図のイベント地点の位置に、イベント地点を示すアイコンであるイベント地点アイコンIA(所定の事象が生じる地点の位置を示すマーク)を表示する。
【0069】
施設表示部104が、上記の地図画面G412を、リスト画面G411と共に表示することにより、以下の効果を奏する。すなわち、ユーザは、リスト画面G411を参照した上で、地図画面G412を参照することにより、リスト画面G411に情報が表示された検索対象施設と、イベント地点との位置関係をより明確に認識できる。さらに、ユーザは、地図画面G412を参照することにより、車両の現在地と、目的地経路と、検索対象施設と、イベント地点との位置関係をより明確に認識できる。ユーザは、これら認識に基づいて、経由する施設として適切な施設をより的確に選択できる。
【0070】
以上、
図2のステップSA6の処理でディスプレイ装置111に表示される検索結果画面G41について説明した。ただし、検索結果画面G41の態様は
図4で例示したものに限らない。例えば、検索結果画面G41において、地図画面G412が検索結果画面G41の全域に表示され、地図の所定の位置(車両位置マークPM、目的地経路画像MG、施設アイコンSA、及び、イベント地点アイコンIAを避けた位置が望ましい。)にポップアップによりリスト画面G411が表示される構成でもよい。
【0071】
図2に示すように、ユーザは、リスト画面G411に表示された項目画像KGのうち、いずれかの項目画像KGを接触操作により選択する(ステップS3)。
ステップSA6で施設表示部104が検索結果画面G41を表示した後、施設特定部105は、ユーザにより、リスト画面G411に表示された項目画像KGのうち、いずれかの項目画像KGが接触操作により選択されたか否かを監視する(ステップSA7)。
【0072】
いずれかの項目画像KGが接触操作により選択された場合(ステップSA7:YES)、施設特定部105は、接触操作により選択された項目画像KGに対応する施設を、経由する施設として特定する(ステップSA8)。すなわち、施設特定部105は、ユーザの操作に基づいて、一つの施設を特定する。
【0073】
次いで、経路案内部102は、現在地検出部101により検出された車両の現在地から、ステップSA8で施設特定部105により特定された施設を経由して、ユーザにより指定された目的地に至る経路の案内を開始する(ステップSA9)。ステップSA9において、例えば、経路案内部102は、ディスプレイ装置111に、検索結果画面G41に代えて、地図を表示し、地図上に、車両の現在地を示すマークと、車両の現在地から施設特定部105により特定された施設を経由して目的地に至る経路を示す画像とを表示することにより、当該経路を案内する。ユーザは、経路案内部102による経路の案内により、スムーズに、経由することを望む施設を経由して目的地に至ることができる。
【0074】
以上説明したように、本実施形態に係るナビゲーション装置1は、車両の現在地を検出する現在地検出部101と、ユーザの操作に基づいて、施設の属性を設定する施設属性設定部103と、施設属性設定部103により設定された属性に対応する施設に関する情報と、イベント地点(所定の事象が生じる地点)の情報とが、所定の順序で並んだリスト画面G411(リスト)をディスプレイ装置111に表示する施設表示部104と、施設表示部104により情報が表示された施設の中から、ユーザの操作に基づいて一の施設を特定する施設特定部105と、現在地検出部101により検出された現在地から、施設特定部105により特定された施設に至る経路に関する案内を行う経路案内部102と、を備える。
【0075】
この構成によれば、ユーザの操作に基づく施設の属性の設定に応じて、リスト画面G411に、設定された属性に対応する施設に関する情報と、イベント地点に関する情報とが所定の順序で並んで表示される。このため、ユーザは、リスト画面G411を参照することによって、所望の属性に対応する施設と、イベント地点との関係を直感的に容易に認識することができ、当該認識に基づいて、適切な施設を容易に選択できる。すなわち、上記構成によれば、ユーザは、施設を探し易い。さらに、上記構成によれば、ユーザが操作によって指定した施設に至るまでの経路が案内されるため、ユーザは、スムーズに施設に行くことができる。
【0076】
また、本実施形態では、施設表示部104は、目的地までの経路の周辺に位置する施設であって、施設属性設定部103により設定された属性に対応する施設に関する情報と、イベント地点の情報とが、目的地までの経路に即した順序で並んだリスト画面G411をディスプレイ装置111に表示する。施設特定部105は、施設表示部104により情報が表示された施設の中から、ユーザの操作に基づいて一の施設を経由地として特定する。経路案内部102は、施設特定部105により経由地として特定された施設を経由する経路に関する案内を行う。
【0077】
この構成によれば、ユーザは、目的地までの経路における施設と、イベント地点との位置関係を認識したうえで、適切な経路を容易に選択することができ、さらに、スムーズに、選択した経路を経由して目的地まで至ることができる。
【0078】
また、本実施形態では、施設表示部104は、イベント地点のうちの一部の地点の情報をリスト画面G411に含めない。
【0079】
この構成によれば、不必要にイベント地点を示す情報がリスト画面G411に表示されることを防止でき、これによりリスト画面G411の見やすさの向上を図ることができる。
【0080】
また、本実施形態では、施設表示部104は、イベント地点の情報を、施設属性設定部103により設定された属性に対応する施設に関する情報の表示の態様とは異なる態様でリスト画面G411に含める。
【0081】
この構成によれば、リスト画面G411を参照したユーザは、どの情報が施設に係るものであり、どの情報がイベント地点に係るものであるかを直感的に容易に認識できる。
【0082】
また、本実施形態では、施設表示部104は、ディスプレイ装置111に表示されたリスト画面G411に情報が含まれる施設の位置を示すマーク、及び、イベント地点を示すマークを含む地図画面G412を、リスト画面G411と共にディスプレイ装置111に表示する。
【0083】
この構成によれば、ユーザは、より的確に、施設と、イベント地点との位置関係を認識できる。
【0084】
また、本実施形態では、イベント地点は、一般道路と高速道路との区切りに対応する地点を含む。
【0085】
この構成によれば、ユーザは、リスト画面G411を参照することによって、以下のことを認識できる。すなわち、ユーザは、検索対象施設のそれぞれについて、高速道路に進入する前の一般道路を走行中に経由可能か否かを認識でき、また、高速道路へ進入する地点と検索対象施設との位置関係を直感的に容易に認識できる。ユーザは、当該認識に基づいて、目的地経路に対応する道路に高速道路が含まれることを反映して、検索対象施設のうち、経由する施設として適切な施設を容易に選択できる。
【0086】
また、本実施形態では、イベント地点は、ナビゲーション装置1が搭載された電気自動車が、車載バッテリへの充電を行うことなく走行して到達可能な地点(到達可能地点)を含む。
【0087】
この構成によれば、ユーザは、リスト画面G411を参照することによって、以下のことを認識できる。すなわち、ユーザは、検索対象施設のそれぞれについて、到達可能地点よりも前に経由可能か否かを認識でき、また、到達可能地点と検索対象施設との位置関係を直感的に容易に認識できる。ユーザは、当該認識に基づいて、到達可能地点の位置を踏まえて、検索対象施設のうち、経由する施設として適切な施設を容易に選択できる。
【0088】
また、本実施形態では、イベント地点は、渋滞が始まる地点(渋滞開始地点)、又は、渋滞が終了する地点(渋滞終了地点)を含む。
【0089】
この構成によれば、ユーザは、検索対象施設のそれぞれについて、渋滞していない道路を走行中に経由可能か否かを認識でき、また、渋滞している区間と検索対象施設との位置関係を直感的に容易に認識できる。ユーザは、当該認識に基づいて、検索対象施設のうち、経由する施設として適切な施設を容易に選択できる。
【0090】
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
【0091】
例えば、上述した実施形態では、ナビゲーション装置1が、電気自動車に搭載される場合を例にして本発明について説明した。しかしながら、ナビゲーション装置1が搭載される車両は電気自動車に限らず、例えば、ガソリン、水素、その他の燃料をエネルギーとする車両であってもよい。電気自動車以外の車両にナビゲーション装置1が搭載される場合、到達可能地点は、車両の動力源へのエネルギーの供給を行うことなく走行して到達可能な地点に相当する。
【0092】
また例えば、上述した実施形態では、リスト画面G411には、対応ポイント情報が、走行距離が短い順序で表示される構成であった。しかしながら、リスト画面G411において、対応ポイント情報が表示される順序は、上述した実施形態で例示した順序に限られない。例えば、対応ポイント情報が表示される順序は、車両の経由のしやすさ(施設が進行方向に向かって右車線沿いにあるか左車線沿いにあるか、施設が車幅の広い道路沿いにあるか否か等)を考慮した順序でもよい。
【0093】
また、図で示したフローチャートの処理単位は、処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。各装置の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、同様の処理が行えれば、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。