【解決手段】モジュラー周辺デバイスアセンブリはハンドヘルドコントローラー及びアセンブリ基部を備える。ハンドヘルドコントローラーは同コントローラーにおいてハプティック効果を生成する第1のハプティックアクチュエーターを備える。アセンブリ基部はハンドヘルドコントローラーに対して脱着可能な取付け構成要素と、アセンブリ基部において、又はハンドヘルドコントローラーが取付け構成要素に取付けられているときはハンドヘルドコントローラーにおいてハプティック効果を生成する第2のハプティックアクチュエーターとを備える。該アセンブリはハンドヘルドコントローラーのアセンブリ基部に対する脱着状況に基いて、第1及び第2のハプティックアクチュエーターの少なくとも一方を選択する制御ユニットを更に備える。
前記取り付け構成要素は、前記ハンドヘルドコントローラーの端部に対して取り付け可能及び取り外し可能であるように構成され、前記ハンドヘルドコントローラーが前記アセンブリ基部に取り付けられているときに、前記周辺デバイスアセンブリがジョイスティックとして動作可能であるように、前記ハンドヘルドコントローラーは、前記アセンブリ基部に取り付けられているとき、該アセンブリ基部を中心に枢動可能であり、前記第2のハプティックアクチュエーターは、アクティブ化されると、前記ハンドヘルドコントローラーが前記アセンブリ基部に取り付けられているときに前記ジョイスティックに対して運動感覚ハプティック効果を生成するように構成されている、請求項1に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記取り付け構成要素は、少なくとも2つの自由度を提供するように構成されたジンバルを備え、前記第2のハプティックアクチュエーターは、前記取り付け構成要素を介して前記第1のハンドヘルドコントローラーに力又はトルクを作用させるように構成されている、請求項2に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記制御ユニットは、前記ハンドヘルドコントローラーが前記アセンブリ基部から取り外されているとの判断に応答して、前記ハプティック効果を生成する前記第1のハプティックアクチュエーター及び前記ハンドヘルドコントローラーの他の任意のハプティックアクチュエーターのみの中から1つ又は複数のハプティックアクチュエーターを選択するように構成されている、請求項1に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記ハプティック効果は、前記周辺デバイスアセンブリから入力を受信するアプリケーション内のイベントに関連付けられ、前記制御ユニットは、i)前記ハンドヘルドコントローラーが前記アセンブリ基部に取り付けられているか否かと、ii)前記ハプティック効果が関連付けられている前記アプリケーション内のイベントのタイプとに基づいて、前記少なくとも1つのハプティックアクチュエーターの前記選択を行うように構成されている、請求項4に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記ハンドヘルドコントローラーが前記アセンブリ基部に取り付けられているとの判断に応答して、前記制御ユニットは、前記ハプティック効果を生成する前記第2のハプティックアクチュエーターを選択するように構成され、前記周辺デバイスアセンブリに記憶されたデバイスプロファイル情報が、前記第1のハプティックアクチュエーターの出力強度がプログラミングされた閾値未満であることを示している場合には、前記ハプティック効果を生成する前記第1のハプティックアクチュエーターも選択するように構成されている、請求項5に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記ハンドヘルドコントローラーが前記アセンブリ基部に取り付けられているとの判断に応答して、前記制御ユニットは、前記ハプティック効果を生成する前記第1のハプティックアクチュエーターを選択するとともに前記第2のハプティックアクチュエーターを選択するように構成されているが、前記第1のハプティックアクチュエーターのアクティブ化を、前記第2のハプティックアクチュエーターのアクティブ化に対して遅延させるように構成されている、請求項5に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記ハンドヘルドコントローラーは、第1のハンドヘルドコントローラーであり、前記アセンブリは、前記第1のハンドヘルドコントローラーの対向する端部に対して取り付け可能及び取り外し可能である別の取り付け構成要素を有する第2のハンドヘルドコントローラーを更に備え、該第2のハンドヘルドコントローラーは、第3のハプティックアクチュエーターを更に備える、請求項1に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記第1のハンドヘルドコントローラーが、前記アセンブリ基部に取り付けられているが、前記第2のハンドヘルドコントローラーに取り付けられていないとき、前記制御ユニットは、前記ハプティック効果を生成するように第1のレベルの出力強度で前記第2のハプティックアクチュエーターをアクティブ化するように構成されている、請求項10に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記第1のハンドヘルドコントローラーが、前記アセンブリ基部及び前記第2のハンドヘルドコントローラーに取り付けられているとき、前記制御ユニットは、前記ハプティック効果を生成するように第2のレベルの出力強度で前記第2のハプティックアクチュエーターをアクティブ化するか、又は前記第3のハプティックアクチュエーターを前記第2のレベルの出力強度でアクティブ化するように構成され、前記第2のレベルの出力強度は、前記第1のレベルの出力強度よりも高い、請求項11に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記第1のハンドヘルドコントローラーは、片手用コントローラーとして構成され、前記第2のハンドヘルドコントローラーは、両手用コントローラーとして構成されている、請求項12に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記第1のハンドヘルドコントローラーが、前記アセンブリ基部に取り付けられているが、前記第2のハンドヘルドコントローラーに取り付けられていないときは、前記制御ユニットは、前記ハプティック効果を生成する前記第1のハプティックアクチュエーターを選択するが、前記第2のハンドヘルドコントローラーのアクチュエーターを選択しないように構成され、前記第1のハンドヘルドコントローラーが、前記アセンブリ基部及び前記第2のハンドヘルドコントローラーに取り付けられているときは、前記制御ユニットは、前記ハプティック効果を生成する前記第3のハプティックアクチュエーターを選択するが、前記第1のハンドヘルドコントローラーのアクチュエーターを選択しないように構成されている、請求項10に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記アセンブリ基部の前記取り付け構成要素は、第1の溝部と、該第1の溝部から突出可能なボールとを有するスリーブを備え、前記ハンドヘルドコントローラーは、第2の溝部を有し、前記2つの溝部が位置合わせされたとき、前記ボールは、前記第1の溝部から前記第2の溝部に突出して、前記ハンドヘルドコントローラーを前記アセンブリ基部にロックするように構成されている、請求項1に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記アセンブリは、仮想現実(VR)アプリケーション又は拡張現実(AR)アプリケーションに入力を提供するように構成されている、請求項1に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記選択ステップは、i)前記ハンドヘルドコントローラーが前記アセンブリ基部に取り付けられているか否かと、ii)少なくとも第1のタイプのイベント及び第2のタイプのイベントの中からの、前記ハプティック効果が関連付けられている前記アプリケーション内のイベントのタイプとに基づいている、請求項18に記載の方法。
前記選択ステップは、前記ハンドヘルドコントローラーが前記アセンブリ基部に取り付けられており、かつ、前記ハプティック効果が前記アプリケーション内の第1のタイプのイベントに関連付けられているとの判断に応答して、前記第2のハプティックアクチュエーターを選択する、請求項19に記載の方法。
前記選択ステップは、前記ハンドヘルドコントローラーが前記アセンブリ基部に取り付けられており、かつ、前記ハプティック効果が前記アプリケーション内の第2のタイプのイベントに関連付けられているとの判断に応答して、前記第1のハプティックアクチュエーターを選択する、請求項19に記載の方法。
前記アセンブリ基部の前記第2の取り付け領域及び前記第3の取り付け領域は、該アセンブリ基部の対向する側部に存在する、請求項23に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記第1のハンドヘルドコントローラーは、該第1のハンドヘルドコントローラーの側部に配置された第2の磁石を備え、該第1のハンドヘルドコントローラーの該第2の磁石を介して前記アセンブリ基部の前記第2の取り付け領域に取り付け可能である、請求項24に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記第2のハンドヘルドコントローラーは、該第2のハンドヘルドコントローラーの取り付け領域に配置された第1の磁石を備え、該第2のハンドヘルドコントローラーの側部に配置された第2の磁石を備え、前記第2のハンドヘルドコントローラーは、該第2のハンドヘルドコントローラーの前記第1の磁石及び前記アセンブリ基部の前記第1の磁石を介して前記アセンブリ基部の前記第1の取り付け領域に取り付け可能であり、該第2のハンドヘルドコントローラーの前記第2の磁石及び前記第3の取り付け領域の前記第3の磁石を介して前記アセンブリ基部の前記第3の取り付け領域に取り付け可能である、請求項25に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記第1のハンドヘルドコントローラーの基部は、前記アセンブリ基部から遠ざかる第1の方向に湾曲し、前記第2のハンドヘルドコントローラーの基部は、前記アセンブリ基部から遠ざかる第2の方向に湾曲し、前記第1の方向は、前記第2の方向とは逆である、請求項23に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
前記第1のハンドヘルドコントローラー、前記第2のハンドヘルドコントローラー、及び前記アセンブリ基部のうちの少なくとも1つは、その磁石のうちの少なくとも1つを利用してハプティック効果を生成するように構成されている、請求項23に記載のモジュラー周辺デバイスアセンブリ。
【発明の概要】
【0005】
本明細書における実施の形態の1つの態様は、ハンドヘルドコントローラー及びアセンブリ基部を備えるモジュラー周辺デバイスアセンブリに関する。ハンドヘルドコントローラーは、当該ハンドヘルドコントローラーの動き及び向きのうちの少なくとも一方を検知するように構成され、ユーザー入力構成要素と、当該ハンドヘルドコントローラーの動き及び向きのうちの少なくとも一方を追跡するように構成されたセンサーと、当該ハンドヘルドコントローラーにおけるハプティック効果を生成するように構成された第1のハプティックアクチュエーターとを備える。アセンブリ基部は、ハンドヘルドコントローラーに対して取り付け可能及び取り外し可能であるように構成された取り付け(attachment:アタッチメント)構成要素と、アセンブリ基部のハプティック効果、又はハンドヘルドコントローラーが取り付け構成要素に取り付けられているときは、ハンドヘルドコントローラーにおけるハプティック効果を生成するように構成された第2のハプティックアクチュエーターとを備える。モジュラー周辺デバイスアセンブリは、ハンドヘルドコントローラー及びアセンブリ基部のうちの少なくとも一方に配置された制御ユニットであって、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に対して取り付けられているのか又は取り外されているのかに基づいて、ハプティック効果を生成する第1のハプティックアクチュエーター及び第2のハプティックアクチュエーターのうちの少なくとも一方を選択するように構成されているとともに、ハプティック効果を生成する選択された少なくとも1つのハプティックアクチュエーターをアクティブ化するように構成されている、制御ユニットを更に備える。
【0006】
一実施の形態では、取り付け構成要素は、ハンドヘルドコントローラーの端部に対して取り付け可能及び取り外し可能であるように構成され、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているときに、周辺デバイスアセンブリがジョイスティックとして動作可能であるように、ハンドヘルドコントローラーは、アセンブリ基部に取り付けられると、アセンブリ基部を中心として枢動可能であり、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているとき、第2のハプティックアクチュエーターは、アクティブ化されたとき、ハプティック効果(例えば、運動感覚ハプティック効果、振動触覚ハプティック効果、又は変形に基づくハプティック効果)をジョイスティックに対して生成するように構成されている。
【0007】
一実施の形態では、取り付け構成要素は、少なくとも2つの自由度を提供するように構成されたジンバルを備え、第2のハプティックアクチュエーターは、取り付け構成要素を介して第1のハンドヘルドコントローラーに力又はトルクを作用させるように構成されている。
【0008】
一実施の形態では、制御ユニットは、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部から取り外されているとの判断に応答して、ハプティック効果を生成する第1のハプティックアクチュエーター及びハンドヘルドコントローラーの他の任意のハプティックアクチュエーターのみの中から1つ又は複数のハプティックアクチュエーターを選択するように構成されている。
【0009】
一実施の形態では、ハプティック効果は、周辺デバイスアセンブリから入力を受信するアプリケーション内のイベントに関連付けられ、制御ユニットは、i)ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているか否かと、ii)ハプティック効果が関連付けられているアプリケーション内のイベントのタイプとに基づいて、少なくとも1つのハプティックアクチュエーターの選択を行うように構成されている。
【0010】
一実施の形態では、制御ユニットは、i)ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられており、かつ、ハプティック効果がアプリケーション内の第1のタイプのイベントに関連付けられているとの判断に応答して、第2のハプティックアクチュエーターを選択し、ii)ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられており、かつ、ハプティック効果がアプリケーション内の第2のタイプのイベントに関連付けられているとの判断に応答して、第1のハプティックアクチュエーターを選択するように構成されている。
【0011】
一実施の形態では、制御ユニットは、i)ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられており、かつ、ハプティック効果がアプリケーション内の第1のタイプのイベントに関連付けられているとの判断に応答して、ハプティック効果を生成する第2のハプティックアクチュエーター及びアセンブリ基部の他の任意のハプティックアクチュエーターのみの中から1つ又は複数のハプティックアクチュエーターを選択し、ii)ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられており、かつ、ハプティック効果がアプリケーション内の第2のタイプのイベントに関連付けられているとの判断に応答して、ハプティック効果を生成する第1のハプティックアクチュエーター及びハンドヘルドコントローラーの他の任意のハプティックアクチュエーターのみの中から1つ又は複数のハプティックアクチュエーターを選択するように構成されている。
【0012】
一実施の形態では、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているとの判断に応答して、制御ユニットは、ハプティック効果を生成する第2のハプティックアクチュエーターを選択するように構成され、周辺デバイスアセンブリに記憶されたデバイスプロファイル情報が、第1のハプティックアクチュエーターの出力強度がプログラミングされた閾値未満であることを示している場合には、ハプティック効果を生成する第1のハプティックアクチュエーターも選択するように構成されている。
【0013】
一実施の形態では、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているとの判断に応答して、制御ユニットは、ハプティック効果を生成する第1のハプティックアクチュエーターを選択するとともに第2のハプティックアクチュエーターを選択するように構成されているが、第1のハプティックアクチュエーターのアクティブ化を、第2のハプティックアクチュエーターのアクティブ化に対して遅延させるように構成されている。
【0014】
一実施の形態では、ハンドヘルドコントローラーは、第1のハンドヘルドコントローラーであり、アセンブリは、第1のハンドヘルドコントローラーの対向する端部に対して取り付け可能及び取り外し可能である別の取り付け構成要素を有する第2のハンドヘルドコントローラーを更に備え、当該第2のハンドヘルドコントローラーは、第3のハプティックアクチュエーターを更に備える。
【0015】
一実施の形態では、第1のハンドヘルドコントローラーが、アセンブリ基部に取り付けられているが、第2のハンドヘルドコントローラーに取り付けられていないとき、制御ユニットは、ハプティック効果を生成するように第1のレベルの出力強度で第2のハプティックアクチュエーターをアクティブ化するように構成されている。
【0016】
一実施の形態では、第1のハンドヘルドコントローラーが、アセンブリ基部及び第2のハンドヘルドコントローラーに取り付けられているとき、制御ユニットは、ハプティック効果を生成するように第2のレベルの出力強度で第2のハプティックアクチュエーターをアクティブ化するか、又は第3のハプティックアクチュエーターを第2のレベルの出力強度でアクティブ化するように構成され、第2のレベルの出力強度は、第1のレベルの出力強度よりも高い。
【0017】
一実施の形態では、第1のハンドヘルドコントローラーは、片手用コントローラーとして構成され、第2のハンドヘルドコントローラーは、両手用コントローラーとして構成されている。
【0018】
一実施の形態では、第1のハンドヘルドコントローラーが、アセンブリ基部に取り付けられているが、第2のハンドヘルドコントローラーに取り付けられていないときは、制御ユニットは、ハプティック効果を生成する第1のハプティックアクチュエーターを選択するが、第2のハンドヘルドコントローラーのアクチュエーターを選択しないように構成され、第1のハンドヘルドコントローラーが、アセンブリ基部及び第2のハンドヘルドコントローラーに取り付けられているときは、制御ユニットは、ハプティック効果を生成する第3のハプティックアクチュエーターを選択するが、第1のハンドヘルドコントローラーのアクチュエーターを選択しないように構成されている。
【0019】
一実施の形態では、アセンブリ基部の取り付け構成要素は、第1の溝部と、当該第1の溝部から突出可能なボールとを有するスリーブを備え、ハンドヘルドコントローラーは、第2の溝部を有し、2つの溝部が位置合わせされたとき、ボールは、第1の溝部から第2の溝部に突出して、ハンドヘルドコントローラーをアセンブリ基部にロックするように構成されている。
【0020】
一実施の形態では、アセンブリ基部は、ユーザーの身体に取り付けるように構成されたストラップを含む。
【0021】
一実施の形態では、アセンブリは、仮想現実(VR)アプリケーション又は拡張現実(AR)アプリケーションに入力を提供するように構成されている。例えば、アセンブリは、HTC ViveのルームスケールVRシステムにおいて実証されているような空間アウェアネス追跡能力を有することができる。
【0022】
本明細書における実施の形態の1つの態様は、モジュラー周辺デバイスアセンブリにおいてハプティック効果を生成する方法であって、モジュラー周辺デバイスアセンブリは、i)ハンドヘルドコントローラーであって、当該ハンドヘルドコントローラーの動き及び向きのうちの少なくとも一方を検知するように構成されるとともに、当該ハンドヘルドコントローラーにおいてハプティック効果を生成するように構成された第1のハプティックアクチュエーターを有するハンドヘルドコントローラーと、ii)ハンドヘルドコントローラーに対して取り付け可能及び取り外し可能であるアセンブリ基部であって、ハンドヘルドコントローラーが当該アセンブリ基部に取り付けられているとき、当該アセンブリ基部又はハンドヘルドコントローラーにおいてハプティック効果を生成するように構成された第2のハプティックアクチュエーターを有する、アセンブリ基部と、iii)ハンドヘルドコントローラー及びアセンブリ基部のうちの少なくとも一方に配置された制御ユニットとを備える方法に関する。本方法は、制御ユニットが、周辺デバイスアセンブリから入力を受信するアプリケーションのハプティック効果を生成する必要があると判断することと、制御ユニットが、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に対して取り付けられているのか又は取り外されているのかを判断することと、制御ユニットが、ハプティック効果を生成する第1のハプティックアクチュエーター及び第2のハプティックアクチュエーターのうちの少なくとも一方のハプティックアクチュエーターを選択することであって、当該選択は、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に対して取り付けられているのか又は取り外されているのかに基づいていることと、制御ユニットが、ハプティック効果を生成する選択された少なくとも一方のハプティックアクチュエーターをアクティブ化することと、を含む。
【0023】
一実施の形態では、少なくとも一方のハプティックアクチュエーターを選択することは、i)ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているか否かと、ii)少なくとも第1のタイプのイベント及び第2のタイプのイベントの中からの、ハプティック効果が関連付けられているアプリケーション内のイベントのタイプとに基づいている。
【0024】
一実施の形態では、少なくとも一方のハプティックアクチュエーターを選択することは、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられており、かつ、ハプティック効果がアプリケーション内の第1のタイプのイベントに関連付けられているとの判断に応答して、第2のハプティックアクチュエーターを選択することを含む。
【0025】
一実施の形態では、少なくとも一方のアクチュエーターを選択することは、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられており、かつ、ハプティック効果がアプリケーション内の第2のタイプのイベントに関連付けられているとの判断に応答して、第1のハプティックアクチュエーターを選択することを含む。
【0026】
本明細書における実施の形態の1つの態様は、ハンドヘルドコントローラー及びアセンブリ基部を備えるモジュラー周辺デバイスアセンブリに関する。ハンドヘルドコントローラーは、ユーザー入力構成要素と、当該ハンドヘルドコントローラーの動き及び向きのうちの少なくとも一方を追跡するように構成されたセンサーと、当該ハンドヘルドコントローラーの取り付け領域に配置された当該ハンドヘルドコントローラーの第1の磁石とを備える。アセンブリ基部は、ハンドヘルドコントローラーに対して取り付け可能及び取り外し可能であり、当該アセンブリ基部の表面に受け止め部(receiving portion:収容部)を形成する当該アセンブリ基部の第1の取り付け領域を備える。アセンブリ基部は、この受け止め部に配置された当該アセンブリ基部の第1の磁石を更に備える。受け止め部は、ハンドヘルドコントローラーの取り付け領域を受け止めるように成形されている。ハンドヘルドコントローラーは、当該ハンドヘルドコントローラーにおける第1の磁石及びアセンブリ基部における第1の磁石を介してアセンブリ基部に取り付け可能である。ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているときに、アセンブリがジョイスティックとして動作可能であるように、ハンドヘルドコントローラーは、受け止め部を中心にして枢動可能である。
【0027】
一実施の形態では、ハンドヘルドコントローラーは、第1のハンドヘルドコントローラーであり、アセンブリは、第2のハンドヘルドコントローラーを更に備える。アセンブリ基部は、第2の取り付け領域に配置された第2の磁石を更に備え、第3の取り付け領域に配置された第3の磁石を更に備える。第1のハンドヘルドコントローラーは、アセンブリ基部の第2の磁石を介してアセンブリ基部の第2の取り付け領域に取り付け可能であるとともに、第2の取り付け領域から取り外し可能でもある。第2のハンドヘルドコントローラーは、アセンブリ基部の第3の磁石を介してアセンブリ基部の第3の取り付け領域に取り付け可能であるとともに、第3の取り付け領域から取り外し可能である。
【0028】
一実施の形態では、アセンブリ基部の第2の取り付け領域及び第3の取り付け領域は、当該アセンブリ基部の対向する側部に存在する。
【0029】
一実施の形態では、第1のハンドヘルドコントローラーは、当該第1のハンドヘルドコントローラーの側部に配置された第2の磁石を備え、当該第1のハンドヘルドコントローラーの当該第2の磁石を介してアセンブリ基部の第2の取り付け領域に取り付け可能である。
【0030】
一実施の形態では、第2のハンドヘルドコントローラーは、当該第2のハンドヘルドコントローラーの取り付け領域に配置された第1の磁石を備え、当該第2のハンドヘルドコントローラーの側部に配置された第2の磁石を備え、第2のハンドヘルドコントローラーは、当該第2のハンドヘルドコントローラーの第1の磁石及びアセンブリ基部の第1の磁石を介してアセンブリ基部の第1の取り付け領域に取り付け可能であり、当該第2のハンドヘルドコントローラーの第2の磁石及び第3の取り付け領域の第3の磁石を介してアセンブリ基部の第3の取り付け領域に取り付け可能である。
【0031】
一実施の形態では、第1のハンドヘルドコントローラーの基部は、アセンブリ基部から遠ざかる第1の方向に湾曲し、第2のハンドヘルドコントローラーの基部は、アセンブリ基部から遠ざかる第2の方向に湾曲し、第1の方向は、第2の方向とは逆である。
【0032】
一実施の形態では、第1のハンドヘルドコントローラー、第2のハンドヘルドコントローラー、及びアセンブリ基部のうちの少なくとも1つは、その磁石のうちの少なくとも1つを利用してハプティック効果を生成するように構成されている。
【0033】
一実施の形態では、アセンブリ基部は、ユーザーの身体への取り付けに適合されたストラップを含む。
【0034】
一実施の形態では、アセンブリ基部は、第1のアセンブリ基部であり、周辺デバイスアセンブリは、第2のアセンブリ基部の対向する側部に配置された第1の磁石及び第2の磁石を備える第2のアセンブリ基部を更に備える。第2のアセンブリ基部は、当該第2のアセンブリ基部の第1の磁石を介して第1のアセンブリ基部に取り付け可能である。第2のアセンブリ基部は、当該第2のアセンブリ基部の第2の磁石を介して第2のハンドヘルドコントローラーに取り付け可能である。
【0035】
本発明の実施形態の特徴、目的、及び利点は、以下の詳細な説明を読むことによって当業者に明らかになる。この詳細な説明では、添付した図が参照される。本発明の前述の特徴及び利点並びに他の特徴及び利点は、添付図面に示すような本発明の実施形態の以下の説明から明らかになる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本明細書に組み込まれるとともに本明細書の一部をなす添付の図面は更に、本発明の原理を説明するとともに、当業者が本発明を実施及び使用することを可能にする役割を果たす。図面は一定縮尺ではない。
【0038】
以下の詳細な説明は本来例示的なものでしかなく、本発明又は本発明の用途及び使用を限定するように意図されていない。さらに、前述の技術分野、背景技術、発明の概要又は以下の詳細な説明に提示されている、明示又は暗示されるいかなる理論にも制限されることは意図されていない。
【0039】
本発明の実施形態は、ゲーミングアプリケーション、ウェアラブルアプリケーション、拡張現実(AR)アプリケーション若しくは仮想現実(VR)アプリケーション、別のコンピューティングアプリケーション、又は他の任意のアプリケーションにおいて用いることができるハプティック対応モジュラー周辺デバイスアセンブリに関する。一実施形態では、このモジュラー周辺デバイスアセンブリは、ハンドヘルドコントローラー及びアセンブリ基部を備えることができる。この周辺デバイスアセンブリは、ハンドヘルドコントローラーをアセンブリ基部に取り付けることができ、例えば、ジョイスティックとして用いることもできるし、アセンブリ基部から取り外すことができ、独立して用いることもできるという点でモジュラーとすることができる。周辺デバイスアセンブリのこのモジュラー性によって、その使用を種々のアプリケーション、又は或るアプリケーションにおける種々の仮想環境、又は種々の物理環境(例えば、居間でのゲームプレー対デスクでのゲームプレー)に適合させることが可能になる。例えば、ハンドヘルドコントローラーをアセンブリ基部に取り付けることができ、ゲーミングアプリケーションにおける戦闘シミュレーションのジョイスティックとして用いることができる一方、他の状況では、ハンドヘルドコントローラーを取り外すことができ、動き検知コントローラーとして独立して用いることができる。幾つかの場合には、周辺デバイスアセンブリの取り付け機構は、スリーブロック(sleeve and lock)機構を含むことができる。幾つかの場合には、取り付け機構は、複数の磁石を含むことができる。
【0040】
一実施形態では、周辺デバイスアセンブリは、複数のハプティックアクチュエーターを備えることができる。これらのハプティックアクチュエーターのうちの1つ又は複数は、ハンドヘルドコントローラーに配置することができ、これらのハプティックアクチュエーターのうちの1つ又は複数は、アセンブリ基部に配置することができる。幾つかの場合には、ハプティックアクチュエーターは、種々のタイプのハプティック効果及び/又は種々のレベルのハプティック効果強度を生み出す能力等の種々の能力を有することができる。複数のハプティックアクチュエーターによって、周辺デバイスアセンブリが、異なるアプリケーションごとに、又は或るアプリケーションにおける異なる状況ごとに、異なるハプティック効果を生成することを可能にすることができる。一実施形態では、ハプティック効果は、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に対して取り付けられているのか又は取り外されているのかに基づいて変化することができる。例えば、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部から取り外されているときは、第1のタイプのハプティック効果(例えば、ランブルハプティック効果又は他の振動触覚ハプティック効果)又は第1のレベルのハプティック効果強度を生成することができる一方、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているときは、第2のタイプのハプティック効果(例えば、運動感覚ハプティック効果)又は第2のレベルのハプティック効果強度を生成することができる。幾つかの場合には、ハプティック効果を生成するのに用いられるハプティックアクチュエーターの選択は、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に対して取り付けられているのか又は取り外されているのかに基づくことができる。本発明の実施形態におけるハプティック効果を生成することは、ハプティック再生のために、新たなハプティック効果を生み出すこと、又は既存のハプティック効果の1つ又は複数のパラメーターを調整することを指すことができる。
【0041】
図1は、ハンドヘルドコントローラー101及びアセンブリ基部111を備える一例示の周辺デバイスアセンブリ100を示している。ハンドヘルドコントローラー101及びアセンブリ基部111は、
図1に示すように、互いに取り付け可能とすることができるとともに、互いに取り外し可能とすることができる。ハンドヘルドコントローラー101は、アセンブリ基部111から取り外されると、当該コントローラーの6DOF位置を追跡する動き検知コントローラーとして用いることができる。例えば、このハンドヘルドコントローラーは、Wii(商標)Remote、Razer(商標)Hydra、又はOculus Touch(商標)システム及びHTC Vive(商標)システム用の動き検知コントローラーにおける動き検知能力と同様の動き検知能力を有することができる。ハンドヘルドコントローラー101及びアセンブリ基部111が取り付けられていると、周辺デバイスアセンブリ100は、ジョイスティックとして動作可能とすることができ、ハンドヘルドコントローラー101は、ジョイスティックのマニピュランダムとしての機能を果たす。幾つかの場合には、アセンブリ基部111は、ハンドヘルドコントローラー101が基部111に取り付けられているとき、このハンドヘルドコントローラーの複数の自由度を提供する取り付け構成要素112を備えることができる。幾つかの場合には、アセンブリ基部111は、床又はテーブルの上に置くことができる。幾つかの場合には、アセンブリ基部は、ウェアラブルアプリケーション用にユーザーの身体にストラップで結び付けることができる。幾つかの場合には、アセンブリ基部は、家具に組み込むことができる。
【0042】
ハンドヘルドコントローラー101の一例が
図1、
図2A、及び
図2Bに示されている。ハンドヘルドコントローラー101は、1つ又は複数のユーザー入力構成要素と、当該ハンドヘルドコントローラーの動き及び向きのうちの少なくとも一方を追跡するように構成されたセンサーと、当該ハンドヘルドコントローラーにおいて1つ又は複数のハプティック効果を生成するように構成された(
図2Bに示すような)第1のハプティックアクチュエーター106a/106bとを備えることができる。1つ又は複数のユーザー入力構成要素は、サムスティック104a、プッシュボタン104b〜104e、及び(
図2Bに示すように)トリガーボタン104fを含むことができる。センサー108は、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの場合には、1つ又は複数のユーザー入力構成要素は、制御信号を生成することができ、センサーは、測定信号を生成することができる。これらの信号は、ゲームコンソール又は他のコンピューター等の別のデバイスに有線チャネル又は無線チャネルを通じて通信することができる。一実施形態では、ハンドヘルドコントローラー101は、手又は指のポーズを追跡するように構成された容量性センサー又は他のセンサーを有することができる。
【0043】
一実施形態では、第1のハプティックアクチュエーター(例えば、106a)は、ハンドヘルドコントローラー101の唯一のハプティックアクチュエーターとすることができる。別の実施形態では、
図2Bに示すように、第1のハプティックアクチュエーター106a/106bは、ハンドヘルドコントローラー101のハプティックアクチュエーターの第1のセット内のハプティックアクチュエーターとすることができる。ハプティックアクチュエーターの第1のセットは、トリガーボタン104fにおいて1つ又は複数の運動感覚ハプティック効果を生み出すように構成されたターゲットアクチュエーター(targeted actuator)106aと、本体アクチュエーター(body actuator)106bとを含むことができる。ハプティックアクチュエーター106aは、トリガーボタン104fにおいて運動感覚ハプティック効果を生成するために、例えば、モーターと、このモーターからトリガーボタン104fに力又はトルクを伝えるように構成された伝達構成要素とを備えることができる。ハプティックアクチュエーター106bは、例えば、ハンドヘルドコントローラー101においてランブルハプティック効果又は他の振動触覚ハプティック効果を生成するように構成された偏心回転質量(ERM)アクチュエーター又はボイスコイルアクチュエーターを含むことができる。一般的に言えば、ハプティックアクチュエーターの例として、モーター、ERMアクチュエーター、線形共振アクチュエーター(LRA)、ソレノイド共振アクチュエーター(SRA)、又は圧電材料、電気活性ポリマー、若しくは形状記憶合金等のスマート材料を用いたアクチュエーターがある。周辺デバイスアセンブリにおいて生成されるハプティック効果の例として、振動触覚ハプティック効果、変形に基づくハプティック効果、静電摩擦(ESF)ハプティック効果、運動感覚ハプティック効果、又は他の任意のタイプのハプティック効果がある。一実施形態では、変形に基づくハプティック効果を生成するアクチュエーター又は他の構成要素を有する周辺デバイスアセンブリは、当該アセンブリのハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているか否かに基づいて変形構成を変更するように構成することができる。
【0044】
図2A及び
図2Bは、その端部109(例えば、上端部又は下端部)に溝部107を有するハンドヘルドコントローラー101を更に示している。幾つかの状況では、溝部107は、取り付け溝部又はロッキング溝部と呼ばれる場合がある。以下でより詳細に論述するように、溝部107は、コントローラー101をアセンブリ基部111に取り付けるのに用いることができる。ハンドヘルドコントローラー101の追加の構成要素については、
図5に関して以下で説明する。
【0045】
図3及び
図4を参照すると、アセンブリ基部111の例示の特徴が提供されている。アセンブリ基部111は、箱の形状、板の形状、又は他の任意の形状を有することができる。アセンブリ基部は、床、家具(例えば、テーブル又は椅子の肘掛けに取り付けられる)等の別の構造体に取り付け可能であるように構成することもできるし、ユーザーの身体に(例えば、アセンブリ基部に取り付けられたストラップを介して)取り付け可能であるように構成することもできるし、そのような取り付け構成を有しない場合もある。一実施形態では、アセンブリ基部111は、取り付け構成要素112及び第2のハプティックアクチュエーター116a/116bを備える。一実施形態では、第2のハプティックアクチュエーター(例えば、116a)は、アセンブリ基部111の唯一のハプティックアクチュエーターである。別の実施形態では、
図3に示すように、第2のハプティックアクチュエーター116a/116bは、アセンブリ基部のハプティックアクチュエーターの第2のセット内のハプティックアクチュエーターである。この第2のセットは、アクチュエーター116a及び116bを含む。1つの例では、ハプティックアクチュエーター116a及び116bはともに、ハンドヘルドコントローラー101が基部111に取り付けられているとき、ハンドヘルドコントローラー101において知覚することができる運動感覚ハプティック効果を提供するために、取り付け構成要素112に力を作用させるように構成されたモーターである。
【0046】
取り付け構成要素112の一実施形態が
図4に示されている。この実施形態では、取り付け構成要素112は、ハンドヘルドコントローラー101とともに取り付け可能とすることができ、それ自体、アセンブリ基部111の残りの部分に対して様々な自由度(例えば、2つの自由度)を有することができる。取り付け構成要素112は、このように、ハンドヘルドコントローラー101から、様々な自由度に沿った動きを検知(例えば、ジョイスティックの動きを検知)するように構成されたアセンブリ基部111における任意のセンサーに力又はトルクを伝えることができる物理的結合を提供することができる。この物理的結合は、アセンブリ基部111における1つ又は複数のハプティックアクチュエーターからハンドヘルドコントローラー101にも力又はトルクを伝えることができる。
【0047】
図4において、取り付け構成要素112は、円筒スリーブ112dを備える。この円筒スリーブは、2自由度(DOF)ジンバル112eに接続することができ、取り付け構成要素112に接続された物体(例えば、ハンドヘルドコントローラー101)の運動感覚ハプティック効果を生み出すように作動可能とすることができる。ジンバル112eは、ピンと、このピンの軸122の回りのスリーブ112dの回転を可能にするフレームとを備えることができ、スリーブ112dが直交軸124の回りに回転することを可能にするターンスタイル構造体を更に備えることができる。幾つかの場合には、スリーブは、その内部表面に溝部112aを有することができ、この溝部は、円筒スリーブの内部表面に沿った円環状の輪郭を有する溝部112aのようになっている。一実施形態では、溝部112aは、溝部112aから突出可能なボール112b又は他の物体も備えるロッキング機構の一部分とすることができる。ボール112bは、取り付け構成要素の溝部112aから突出可能であるとともに、2つの溝部112a、107が位置合わせされたとき、ハンドヘルドコントローラー101の溝部107へ突出可能である。この突出位置において、ボール112bは、ハンドヘルドコントローラー101をアセンブリ基部111に対してロックする。本発明による実施形態では、バネ112f等を用いて、ボール112bを後退位置及び突出位置のうちの一方に偏倚させることができる。例えば、ボール112bが、
図4に示すように、突出位置に偏倚されている場合、ハンドヘルドコントローラー101の溝部107が摺動して溝部112aと位置合わせされ、ボール112bが溝部107内に自動的に突出又はスナップすると、ハンドヘルドコントローラー101をロック位置にスナップすることができる。そのような場合に、手動解除機構(例えば、手動解除ボタン)を用いて、又はボール112bを後退位置に引動するように構成されたソレノイド112c等の別のデバイスを用いて、ボール112bを後退させることができる。
図4では、ボール112bがバネ112fの一方の端部に位置し、平衡状態におけるバネ112fの長さが、ボール112bを溝部112aの外部に突き出させるのに十分な長さであるという意味で、ボール112bは、溝部112aに対して突出位置に偏倚されているとみなすことができる。別の実施形態では、ボール112bが、平衡状態における長さが
図4に示すものよりも短いバネ等によって後退位置に偏倚され、ボール112bが溝部112a内に完全に入るようになっている場合、ソレノイド112c又は他の或るデバイスを用いてボール112bを突出位置に作動させることができる。すなわち、ソレノイド112cは、ボール112bを突出位置に押動するように構成されている。一実施形態では、取り付け構成要素112は、ハプティック制御シグナリング及び/又は電池充電電力等のシグナリング及び/又は電力を通信する電気接続をハンドヘルドコントローラー101とアセンブリ基部111との間に提供することができる。別の実施形態では、取り付け構成要素は、変形可能材料(例えば、電気活性ポリマー)をその表面に有することができ、ハンドヘルドコントローラー101がこの変形可能材料内に押圧されたとき、又は変形可能材料が別の機構によって(例えば、変形可能材料に通電される電流を用いて)作動されたときに、取り付け構成要素が表面形成可能であるようにされている。この表面変形によって、ハンドヘルドコントローラー101の端部(例えば、109)を受け止める受け止め部を取り付け構成要素の表面に作製することができる。ハンドヘルドコントローラー101の端部が、受け止め部内に配置されているとき、取り付け構成要素は、ハンドヘルドコントローラー101を把持するために、ハンドヘルドコントローラー101の端部を包み込むように変形可能材料を作動させるよう構成することができる。この作動によって、アセンブリ基部をハンドヘルドコントローラー101に取り付けることができる。変形可能材料は、ハンドヘルドコントローラー101の端部を解放し、アセンブリ基部からのハンドヘルドコントローラー101の取り外しを可能にするために、その変形を更に逆に戻すことができる。
【0048】
ハンドヘルドコントローラー101及びアセンブリ基部111の機能図が
図5に提供されている。
図5は、ハンドヘルドコントローラー101が、ユーザー入力構成要素(104a〜104f)と、ハプティックアクチュエーターと、(
図1、
図2A、及び
図2Bに示すような)コントローラー101の動き及び/又は向きを検知するように構成されたセンサーと、通信インターフェース105と、電池(又は他の電力源)130と、記憶デバイス103とを備えることを示している。この図は、ハプティックアクチュエーター106aを、トリガーボタン104fのターゲットハプティック効果(targeted haptic effect)を提供するターゲットアクチュエーターとすることができることを示している。センサー108は、例えば、6つの異なる自由度におけるハンドヘルドコントローラー101の動きを追跡するのに用いられる6DOFセンサーとすることができる。通信インターフェース105は、センサー測定信号又は制御信号をゲーミングコンソール201と通信するように構成された無線通信インターフェース(例えば、IEEE802.11又はBluetooth(登録商標))又は有線通信インターフェースとすることができる。センサー信号は、例えば、ハンドヘルドコントローラー101の動き又は向きをゲーミングコンソール201に示すことができる一方、制御信号は、どのユーザー入力構成要素104a〜104fが押圧又は引動されたのかを示すことができる。通信インターフェース105は、アセンブリ基部111内の通信インターフェース115を介してゲーミングコンソール201と通信することもできるし(アセンブリ基部111は、そのような通信を中継する基地局として機能することができる)、ゲーミングコンソール201と直接通信する能力を有することもできる。幾つかの場合には、通信インターフェース105がゲーミングコンソールと直接通信するか否かは、ハンドヘルドコントローラー101がアセンブリ基部111に取り付けられているか否かに依存する場合がある。
【0049】
図5に示す例では、記憶デバイス103(例えば、読み出し専用ファームウェア記憶装置又は再プログラミング可能フラッシュ記憶装置)は、1つ又は複数のハプティックアクチュエータープロファイル等の1つ又は複数のデバイスプロファイルを記憶することができる。ハプティックアクチュエータープロファイルのそれぞれは、アクチュエータータイプ(例えば、圧電アクチュエーター対ERMアクチュエーター、又はランブルアクチュエーター対運動感覚効果を提供するモーター等のターゲットアクチュエーター)、ロケーション(例えば、トリガーボタンに取り付けられる対中心に配置される)、出力強度のレベル若しくは範囲、入力タイプ、又はそれらの任意の組み合わせ等、コントローラー101におけるハプティックアクチュエーターを記述することができる。記憶デバイス103内の1つ若しくは複数のデバイスプロファイル及び/又はアセンブリ基部111の記憶デバイス113内の1つ若しくは複数のデバイスプロファイルは、どのハプティック効果がアセンブリ100において生成されるのか及びいずれのハプティックアクチュエーターによって生成されるのかを知的に決定するのに用いることができる。例えば、運動感覚ハプティック効果を生成するモーター又は他のターゲットアクチュエーターがアセンブリ基部111に存在することをデバイスプロファイルが示している場合、特定の一組のイベントについて、ターゲットアクチュエーターを用いた運動感覚ハプティック効果を生成することができる。運動感覚ハプティック効果用のターゲットアクチュエーターがコントローラー101にもアセンブリ100のアセンブリ基部111にも存在しないことをデバイスプロファイルが示している場合、同じ一組のイベントについて、ERMアクチュエーターを用いた振動触覚ハプティック効果を代わりに生成することができる。
【0050】
図5は、アセンブリ基部111が、ハプティックアクチュエーター116a、116bと、(
図3及び
図4に示すような)取り付け構成要素112と、通信インターフェース115と、記憶デバイス113と、制御ユニット120とを備えることを更に示している。ハプティックアクチュエーター116a及び116bは、取り付け構成要素112を通じて運動感覚ハプティック効果を提供することができる。アセンブリ基部111の通信インターフェース115は、ハンドヘルドコントローラー101の通信インターフェース105と通信するように構成された無線通信インターフェース及び/又は有線通信インターフェースとすることができる。記憶デバイス113は、上記で説明したような1つ又は複数のハプティックアクチュエータープロファイル等の1つ又は複数のデバイスプロファイルを記憶することができる。記憶デバイス113内の1つ又は複数のデバイスプロファイルは、フォーマット、内容、及び/又は使用法が記憶デバイス103内のものと同様にすることができる。
【0051】
図5における制御ユニット120は、どのタイプのハプティック効果を生成するのか、ハプティック効果の強度レベル、及び/又はハプティック効果を生成するのにいずれのアクチュエーターを用いるのか等の周辺デバイスアセンブリ100のハプティック効果を制御するように構成することができる。
図5に示す実施形態では、制御ユニット120は、アセンブリ基部111に配置されている。一般的に言えば、周辺デバイスアセンブリ100におけるハプティック効果を制御する制御ユニットは、ハンドヘルドコントローラー101、アセンブリ基部111、別のデバイス(例えば、ゲーミングコンソール201)、又はそれらの任意の組み合わせに配置することができる。例えば、制御ユニットは、周辺デバイスアセンブリ100におけるハプティック効果を共同して制御することができるハンドヘルドコントローラー101上の処理回路(例えば、マイクロプロセッサ、FPGA、PGA)及びアセンブリ基部111上の処理回路を通じて実施することができる。
【0052】
幾つかの場合には、周辺デバイスアセンブリ100の無線通信は、基地局を用いることができ、この基地局は、ハンドヘルドコントローラー101、アセンブリ基部111、又は周辺構成要素として機能する、上部にフィギュアが配置されているインテリジェントゲームボード等の別のデバイスである。
【0053】
一実施形態では、アセンブリ100のモジュラー性によって、それぞれのアプリケーション(例えば、ARアプリケーション又はVRアプリケーション)、それぞれのイベント若しくはそれらのアプリケーションにおける他のタイプの状況、それぞれのロケーション(例えば、居間、デスク等)、及び/又はそれぞれのゲーミングジャンルにアセンブリ100を適合させることが可能になる。一例として、ユーザーがStar Citizen(商標)等の宇宙戦闘ゲームをプレーしている場合、このゲーミングアプリケーションにおける幾つかの特定の状況は、空中戦のシミュレーションを伴う。それらの状況では、ユーザーは、VRヘッドセットと、ハンドヘルドコントローラー101がアセンブリ基部111に取り付けられている周辺デバイスアセンブリ100との使用を組み合わせることができ、デスクに着座することができる。周辺デバイスアセンブリ100は、その場合、ジョイスティックとして用いることができ、このジョイスティックは、例えば、スロットル制御及び運動感覚ハプティック効果を提供することができる。一方、Star Citizen(商標)の幾つかの特定の部分は、戦闘を必要としない状況を伴い、ゲームの仮想世界とインタラクトすること及びゲーム内の他のプレーヤーと社交的であることにより集中される。これらの状況の場合、ハンドヘルドコントローラー101をアセンブリ基部111から取り外して、その使用をジョイスティックのマニピュランダムからハプティックタンジブル(haptic tangible:触覚的有形物)に変更することができる。ユーザーは、例えば、ゲームの仮想環境とインタラクトする際にデスクエリアよりも多くの空間を得るために、ハンドヘルドコントローラー101を携帯して自身の居間を歩き回ることができる。
【0054】
一実施形態では、周辺デバイスアセンブリ100のモジュラー性によって、ハンドヘルドコントローラー101がアセンブリ基部111に取り付けられているか否か、又はアセンブリ基部111から取り外されているか否か等に基づいて、周辺デバイスアセンブリ100におけるハプティック効果を適合させることが可能になる。一例として、
図6は、周辺デバイスアセンブリのハプティック効果を生成する方法300を示すフロー図を提供している。このフロー図は、ハプティック効果を生成する1つ又は複数のハプティックアクチュエーターを選択することを含む。この選択は、ハンドヘルドコントローラー101がアセンブリ基部111に取り付けられているか否か、及びハプティック効果をトリガーするアプリケーションにおけるイベント若しくはトリガー以外でハプティック効果に関連付けられたアプリケーションにおけるイベントに基づくことができる。一実施形態では、方法300はステップ302から開始する。このステップにおいて、制御ユニット(例えば、制御ユニット120)は、ハプティック効果を生成する必要があると判断する。幾つかの場合には、この判断は、周辺デバイスアセンブリ100から入力を受信するアプリケーション内のイベント(すなわち、アプリケーションイベント)の発生に基づくことができる。一例として、アプリケーションは、ユーザー入力構成要素104a〜104fから入力を受信するファーストパーソンシューターゲーム(first-person shooter game)とすることができ、イベントは、ダメージイベント(例えば、ゲームプレーヤーがダメージを受けている)又はリコイル(recoil:発射の反動)イベント(例えば、ゲーム内で発射されているファイアアームからのリコイルが存在する)を含むことができる。
【0055】
ステップ304において、制御ユニットは、ハンドヘルドコントローラー101が周辺デバイスアセンブリ100のアセンブリ基部111に対して取り付けられているのか又は取り外されているのかを判断することができる。例えば、ボール112bが後退状態にある場合、ハンドヘルドコントローラー101はアセンブリ基部111に取り付けられていないと判断することができる。ハンドヘルドコントローラー101がアセンブリ基部111から取り外されているとの判断、又はそれ以外でアセンブリ基部111に取り付けられていないとの判断に応答して、制御ユニットは、ハプティック効果を生成するハンドヘルドコントローラー101におけるアクチュエーターのみの中から選択を行う(例えば、第1のハプティックアクチュエーター106a/106b及びハンドヘルドコントローラー101の他の任意のハプティックアクチュエーターのみの中から選択を行う)ことができる。例えば、制御ユニット120は、ステップ306において、ハンドヘルドコントローラー101におけるアクチュエーター106a及び/又は106bのみを選択することができる。
【0056】
幾つかの場合には、ハンドヘルドコントローラー101がアセンブリ基部111に取り付けられているとの判断に応答して、ハプティック効果が関連付けられているアプリケーションイベントのタイプ(例えば、ゲーム内のリコイルイベント又はダメージイベント)に更に基づいて、ハプティック効果を生成する少なくとも1つのハプティックアクチュエーターの選択を行うように制御ユニットを構成することができる。例えば、制御ユニットは、ステップ308において、ハプティック効果が、周辺デバイスアセンブリ100から入力を受信しているアプリケーション内の第1のタイプのイベント(例えば、リコイルイベント)に関連付けられているか否かを判断することができる。ステップ312において、ハンドヘルドコントローラー101がアセンブリ基部111に取り付けられており、かつ、イベントがアプリケーション内の第1のタイプのイベントであるとの判断に応答して、アセンブリ基部における1つ又は複数のアクチュエーターの中からアクチュエーターを選択する(例えば、第2のハプティックアクチュエーター116a/116bを選択する)ように制御ユニットを構成することができる。一例として、第1のタイプのイベントは、リコイルイベントとすることができる。ハンドヘルドコントローラー101がアセンブリ基部111に取り付けられていないとき、リコイルイベントは、ハンドヘルドコントローラー101におけるアクチュエーター106bによって生成されるランブルハプティック効果をトリガーすることができる(ステップ306)。ハンドヘルドコントローラー101がアセンブリ基部111に取り付けられているとき、リコイルイベントは、アセンブリ基部111におけるアクチュエーター116a、116bによって生成される運動感覚ハプティック効果をトリガーすることができる(ステップ312)。一実施形態では、制御ユニットは、ハプティック効果を生成する第2のハプティックアクチュエーター(例えば、116a)及びアセンブリ基部の他の任意のハプティックアクチュエーター(例えば、116b)のみから選択を行うことができる。代替の実施形態では、制御ユニットは、ハプティック効果用のアクチュエーター106a又は106bを追加して選択することができる。
【0057】
ハプティック効果が、第1のタイプのイベントに代えて又はこれに加えて第2のタイプのイベント(例えば、ダメージイベント)に関連付けられている場合、このハプティック効果をハンドヘルドコントローラーにおけるアクチュエーターによって引き続き生成することができる。例えば、ハプティック効果が第1のタイプのイベントに関連付けられていない場合、制御ユニットは、ステップ314において、生成されるハプティック効果が第2のタイプのイベント(例えば、ダメージイベント)に関連付けられているか否かを判断することができる。ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられており、かつ、ハプティック効果が第2のタイプのイベントに関連付けられているとの判断に応答して、制御ユニットは、ステップ316において、ハンドヘルドコントローラーにおける第1のハプティックアクチュエーター106a/106bを選択することができる。制御ユニットは、ステップ316において、ハンドヘルドコントローラーにおける1つ又は複数のアクチュエーターのみを選択(例えば、アクチュエーター106aのみ、アクチュエーター106bのみ、又は双方を選択)することもできるし、アセンブリ基部におけるハプティックアクチュエーターを追加して選択することもできる。一実施形態では、ハプティック効果が第1のタイプのイベントにも、第2のタイプのイベントにも関連付けられていない場合、制御ユニットは、ステップ310において、ハプティック効果を生成する周辺デバイスアセンブリ100における任意のアクチュエーターを選択することができる。
【0058】
一実施形態では、アプリケーション内のイベントを種々のハプティック効果又は種々のタイプのハプティック効果に関連付けることができ、これらの種々のハプティック効果又は種々のタイプのハプティック効果は、優先順位の観点から、又は他の幾つかの基準に基づいてランク付けすることができる。このランク付けは、デバイスプロファイルに記憶することもできるし、動的に求めることもできる。例えば、ゲームは、当該ゲームにおける武器の発射から生じるリコイルイベントを含むことができる。このリコイルイベントは、トリガーに基づくハプティック効果、高精細(HD)振動触覚ハプティック効果、及びランブルハプティック効果に関連付けることができる。これらの3つのハプティック効果をランク付けして、例えば、トリガーに基づくハプティック効果に最上位ランクを割り当て、ランブルハプティック効果に2番目のランクを割り当て、HD振動触覚ハプティック効果に3番目のランクを割り当てることができる。リコイルイベントが発生すると、アセンブリの制御ユニットは、これらの3つのハプティック効果の中から、ハードウェアが利用可能である最も高くランク付けされたハプティック効果を選択することができる。例えば、最上位にランク付けされたトリガーに基づくハプティック効果は、デバイストリガーに取り付けられたターゲットアクチュエーター(例えば、106a)を必要とする場合がある。ハンドヘルドコントローラーの幾つかのモデルについて、このアクチュエーターは、利用不能である場合がある。このアクチュエーターが利用不能である場合、制御ユニットは、2番目にランク付けされたハプティック効果、例えば、ランブル効果を生成するのに利用可能なアクチュエーター(例えば、ハプティックアクチュエーター106b)がハンドヘルドコントローラーにある場合にはランブルハプティック効果を選択することができる。幾つかの場合には、特定のハプティック効果用のアクチュエーターをアセンブリ基部に配置することができる。それらの場合に、このアクチュエーターは、アセンブリ基部がハンドヘルドコントローラーに取り付けられている場合に利用可能であるとみなすことができ、アセンブリ基部がハンドヘルドコントローラーに取り付けられていない場合には利用不能であるとみなすことができる。このように、一般に、制御ユニットは、アクチュエーターが利用可能である最も高くランク付けされたハプティック効果を選択することができる。
【0059】
幾つかの場合には、制御ユニットは、ハプティック効果を生成するハンドヘルドコントローラー101におけるハプティックアクチュエーターと、アセンブリ基部111におけるハプティックアクチュエーターとの双方を選択することができる。例えば、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているとの判断に応答して、制御ユニットは、ハプティック効果を生成するアセンブリ基部111におけるアクチュエーター116a、116bを選択するとともに、ハプティック効果を生成するコントローラー101の1つ又は複数のハプティックアクチュエーターのセット内の第1のハプティックアクチュエーター106a/106bも選択するように構成することができる。幾つかの場合には、コントローラー101及びアセンブリ基部111の双方におけるそれぞれのハプティックアクチュエーターの選択は、周辺デバイスアセンブリ上に(例えば、記憶デバイス103又は113のうちの一方に)記憶されたデバイスプロファイル情報が、ハンドヘルドコントローラー101から選択されるアクチュエーター106a又は106bの出力強度がプログラミングされた閾値未満であることを示している場合にのみ行うことができる。例えば、制御ユニットは、ハプティック効果を生成するアセンブリ基部111におけるモーターを選択することができる。制御ユニットは、ハプティック効果を増強するために、ハンドヘルドコントローラー101において、アクチュエーター106b等の本体アクチュエーター、又はアクチュエーター106a等のターゲットアクチュエーターも選択することができるが、ハンドヘルドコントローラー101におけるそれらのアクチュエーターの出力がモーターの出力と干渉しない場合に限られる。
【0060】
幾つかの実施形態では、制御ユニットは、ハンドヘルドコントローラー101及びアセンブリ基部111の双方におけるそれぞれのアクチュエーターを選択することができるが、これらのアクチュエーターのアクティブ化を互いに対して相対的に遅延させることができる。例えば、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部に取り付けられているとの判断に応答して、制御ユニットは、ハンドヘルドコントローラーの選択されたアクチュエーターのアクティブ化を、アセンブリ基部の選択されたアクチュエーターのアクティブ化に対して相対的に遅延させてハプティック効果を生成する、ハンドヘルドコントローラーにおけるアクチュエーターを選択するとともに、アセンブリ基部におけるアクチュエーターを選択するように構成することができる。
【0061】
図7は、第1のハンドヘルドコントローラー401及び第2のハンドヘルドコントローラー411(例えば、ゲームパッド)の双方と、アセンブリ基部111とを備える周辺デバイスアセンブリ400を示している。本発明の実施形態では、第1のハンドヘルドコントローラー401の端部409aをアセンブリ基部111の取り付け構成要素112内において受け止めること等によって、第1のハンドヘルドコントローラー401及びアセンブリ基部111のみが互いに取り付け可能とすることができる。本発明の実施形態では、第1のハンドヘルドコントローラー401の端部409bにおいて、第1のハンドヘルドコントローラー401を第2のハンドヘルドコントローラー411に更に取り付けることができる。そのような実施形態では、第2のハンドヘルドコントローラー411は、第1のハンドヘルドコントローラー401の端部409bに対して取り付け可能及び取り外し可能である取り付け構成要素412を備えることができる。幾つかの場合には、第2のハンドヘルドコントローラー411を取り付けて、代替のジョイスティックグリップ(例えば、両手用ゲームコントローラーグリップ)、ステアリングホイール、又は幾つかの他のグリップを提供することができる。幾つかの場合には、第2のハンドヘルドコントローラー411を両手用コントローラーとして設計することができる一方、第1のハンドヘルドコントローラー401を片手用コントローラーとして設計することができる。
【0062】
図8は、第1のハンドヘルドコントローラー401の一実施形態の側面図を提供している。この実施形態では、第1のハンドヘルドコントローラー401は、ユーザー入力構成要素(サムスティック404a、プッシュボタン404b〜404e、及びトリガーボタン(図示せず))と、ハプティックアクチュエーター(例えば、アクチュエーター406)と、コントローラー401の動き及び向きのうちの少なくとも一方を検知するように構成されたセンサー408とを備える。ハプティックアクチュエーター406は、第1のハンドヘルドコントローラー401の唯一のハプティックアクチュエーターとすることもできるし、第1のハンドヘルドコントローラー401のハプティックアクチュエーターのセット内のハプティックアクチュエーターとすることもできる。幾つかの場合には、ハプティックアクチュエーター406は、アセンブリ400の第1のハプティックアクチュエーターと表記される場合があり、アセンブリ基部111におけるハプティックアクチュエーターは、アセンブリ400の第2のハプティックアクチュエーターと表記される場合がある。幾つかの場合には、第1のハンドヘルドコントローラー401は、第1のハンドヘルドコントローラー401の一方の端部409aに溝部407aを有し、コントローラー401の他方の端部409bに別の溝部407bを有する。溝部407a、407bは、第1のハンドヘルドコントローラー401をアセンブリ基部111及び第2のハンドヘルドコントローラー411にそれぞれ取り付けるのに用いることができる。
【0063】
図9A及び
図9Bは、第2のハンドヘルドコントローラー411の一実施形態の斜視図を提供している。一実施形態では、第2のハンドヘルドコントローラー411は、複数のユーザー入力構成要素(サムスティック414a、414b、プッシュボタン(例えば、方向ボタン)414c〜414f、414g〜414j、トグルボタン414o、414p、及びトリガーボタン414m、414n)と、ハプティックアクチュエーター416と、取り付け構成要素412とを備える。取り付け構成要素412は、第1のハンドヘルドコントローラー401の端部409bに対して取り付け可能及び取り外し可能とすることができる。ハプティックアクチュエーター416は、第2のハンドヘルドコントローラー411の唯一のハプティックアクチュエーターとすることもできるし、第2のハンドヘルドコントローラー411のハプティックアクチュエーターのセット内のアクチュエーターとすることもできる。幾つかの場合には、ハプティックアクチュエーター416は、アセンブリ400の第3のハプティックアクチュエーターと表記される場合がある。
【0064】
一実施形態では、第1のハンドヘルドコントローラー401が、第2のハンドヘルドコントローラー411に取り付けられているとき、第1のハンドヘルドコントローラー401における1つ又は複数のユーザー入力構成要素の機能を無効にすることができる。無効にされたユーザー入力構成要素の機能は、第2のハンドヘルドコントローラー411における1つ又は複数のユーザー入力構成要素が取って代わることができる。例えば、第1のハンドヘルドコントローラー401及び第2のハンドヘルドコントローラー411が互いに取り付けられているとき、第1のハンドヘルドコントローラー401におけるサムスティック404aを無効にすることができる。第2のハンドヘルドコントローラー411におけるサムスティック414a又は414bをアクティブ化して、サムスティック404aの使用の代わりとすることができる。
【0065】
一実施形態では、アセンブリ400における1つ又は複数のハプティック効果を制御する制御ユニット(例えば、制御ユニット120)は、第1のハンドヘルドコントローラー401、第2のハンドヘルドコントローラー411、及びアセンブリ基部111のうちの少なくとも1つに配置することができる。制御ユニットは、第2のハンドヘルドコントローラー411が第1のハンドヘルドコントローラー401に対して取り付けられているのか又は取り外されているのかに基づいて周辺デバイスアセンブリ400のハプティック効果を変更するように構成することができる。
【0066】
一実施形態では、第1のハンドヘルドコントローラー401が、アセンブリ基部111に取り付けられており、第2のハンドヘルドコントローラー411に取り付けられていないとき、制御ユニットは、ハプティック効果を生成する第1のハンドヘルドコントローラー401におけるアクチュエーターを選択するが、第2のハンドヘルドコントローラー411におけるアクチュエーターを選択しないように構成することができる。一実施形態では、第1のハンドヘルドコントローラー401がアセンブリ基部111及び第2のハンドヘルドコントローラー411の双方に取り付けられているとき、制御ユニットは、ハプティック効果を生成する第2のハンドヘルドコントローラー411におけるアクチュエーター416を選択するように構成することができる。一実施形態では、第2のハンドヘルドコントローラー411が、第1のハンドヘルドコントローラー401に取り付けられているとき、第2のハンドヘルドコントローラー411におけるハプティックアクチュエーター416は、1つ又は複数のハプティック効果を生成する第1のハンドヘルドコントローラー401におけるハプティックアクチュエーター406を補助するか又はこれに取って代わることができる。
【0067】
一実施形態では、第2のハンドヘルドコントローラー411は、両手用コントローラーとして構成することができ、第1のハンドヘルドコントローラー401は、片手用コントローラーとして構成することができる。そのような場合には、第2のハンドヘルドコントローラー411は、より強力なハプティック効果の受信により良好に適することができる。このため、第2のハンドヘルドコントローラー411が、アセンブリ400において取り付けられているとき、制御ユニットは、ハプティック効果強度のレベルを増加させることができる。例えば、第1のハンドヘルドコントローラー401が、アセンブリ基部111に取り付けられているが、第2のハンドヘルドコントローラー411に取り付けられておらず、ユーザーが片手で第1のハンドヘルドコントローラー401を保持するようになっているとき、制御ユニットは、ハプティック効果を生成する、第1のレベルの出力強度を有するアクチュエーター406を選択するように構成することができる。第1のハンドヘルドコントローラー401が、第2のハンドヘルドコントローラー411及びアセンブリ基部111の双方に取り付けられており、ユーザーが両手で第2のハンドヘルドコントローラー411を保持するようになっているとき、制御ユニットは、より強力なハプティック効果を生成する、第1のレベルの出力強度よりも高い第2のレベルの強度を有するアクチュエーター406及び/又はアクチュエーター416を選択するように構成することができる。
【0068】
図9A及び
図9Bは、第2のハンドヘルドコントローラー411の取り付け構成要素412を更に示している。取り付け構成要素412は、例えば、第1のハンドヘルドコントローラー401の端部409bに取り付けることができる。一実施形態では、取り付け構成要素412は、構造が、
図4における取り付け構成要素112と類似したものとすることができる。例えば、取り付け構成要素412は、溝部と、この溝部から突出可能なボールとを有するスリーブを備えることができる。ボールは、取り付け構成要素412における溝部と、第1のハンドヘルドコントローラー401における別の溝部407bとが位置合わせされたときに、前者の溝部から後者の溝部へ突出するように構成することができる。ボールが溝部407bに突出しているとき、2つのハンドヘルドコントローラー401、411を取り付けられた構成でロックすることができる。
【0069】
図10は、周辺デバイスアセンブリ400の機能図である。この機能図は、第1のハンドヘルドコントローラー401とアセンブリ基部111との間の通信、及び第2のハンドヘルドコントローラー411とアセンブリ基部111との間の通信を示している。アセンブリ基部は、この通信を、例えばゲーミングコンソール又は他の任意のコンピューターに中継することができる。一方、幾つかの場合には、ハンドヘルドコントローラー401及び411のうちの一方又は双方は、ゲーミングコンソールと直接通信するように構成することができる。
図10は、第1のハンドヘルドコントローラー401が、ユーザー入力構成要素404a〜404eと、ハプティックアクチュエーター406と、(
図8に示すような)センサー408と、記憶デバイス403と、通信インターフェース405と、電池430とを備えることを示している。
図10は、第2のハンドヘルドコントローラー411が、ユーザー入力構成要素414a〜414oと、取り付け構成要素412と、(
図9A及び
図9Bに示すような)ハプティックアクチュエーター416と、通信インターフェース415と、記憶デバイス413と、電池440とを備えることを更に示している。アセンブリ基部111の機能図は、
図5における機能図と同様であり、制御ユニット120と、ハプティックアクチュエーター116a、116bと、取り付け構成要素112と、通信インターフェース115と、記憶デバイス113とを含む。一実施形態では、第2のハンドヘルドコントローラー411は、第2のハンドヘルドコントローラー411の動き又は向きを検知するいずれのセンサーも備えていない。
【0070】
図11は、アセンブリ基部511が、2つのそれぞれのハンドヘルドコントローラー(例えば、ハンドヘルドコントローラー101、401)に対して取り付け可能及び取り外し可能である少なくとも2つの取り付け構成要素512、513を備えることができる一実施形態を提供している。取り付け構成要素512、513のそれぞれは、
図4における取り付け構成要素112と同様の構造を有することができる。例えば、取り付け構成要素512、513のそれぞれは溝部を有することができ、この溝部は当該溝部から突出可能なボールを有する。これらの取り付け構成要素のうちの一方におけるボールが突出位置にあるとき、その取り付け構成要素をそれぞれのハンドヘルドコントローラーにロックすることができる。
【0071】
図12は、家具に組み込まれたアセンブリ基部611の別の実施形態を提供している。この実施形態では、アセンブリ基部611は、椅子又はソファー等の家具の一部分である本体部を有することができる。アセンブリ基部611は、家具内(例えば、椅子の肘掛け内)に統合された取り付け構成要素612を有することができる。この実施形態は、静止した状態にある可能性がより高いアセンブリ基部611を提供することができ、これによって、ゲームプレーの安定性向上を提供することができる。
【0072】
図13〜
図18は、ハンドヘルドコントローラーがアセンブリ基部(又は別のハンドヘルドコントローラー)に(例えば、永久磁石及び/又は電磁石を介して)磁気的に取り付け可能であるモジュラー周辺デバイスアセンブリを示している。
図13は、ハンドヘルドコントローラー701が、コントローラー701の基部又は底部における取り付け領域707aと、アセンブリ基部711における対応する取り付け領域717a(例えば、受け止め部)とを介してアセンブリ基部711に対して磁気的に取り付け可能及び取り外し可能である周辺デバイスアセンブリ700を示している。
図16及び
図17は、第1のハンドヘルドコントローラー701及び第2のハンドヘルドコントローラー801が、それぞれの取り付け領域707b、807bにおいて同じアセンブリ基部711(
図16)及びそれぞれのアセンブリ基部711、911(
図17)に取り付けられるモジュラー周辺デバイスアセンブリ800、900を示している。
【0073】
図13を再度参照すると、周辺デバイスアセンブリ700は、ハンドヘルドコントローラー701を当該コントローラー701の基部においてアセンブリ基部711に磁気的に取り付けることを可能にするように構成されている。この構成では、ハンドヘルドコントローラー701がアセンブリ基部711に取り付けられているときに、周辺デバイスアセンブリ700がジョイスティックとして動作可能であるように、ハンドヘルドコントローラー701をアセンブリ基部711の取り付け領域717a内で枢動可能にすることができる。
【0074】
一実施形態では、ハンドヘルドコントローラー701は、1つ又は複数のユーザー入力構成要素と、1つ又は複数の取り付け領域と、1つ又は複数の磁石とを備える。幾つかの実施形態では、ハンドヘルドコントローラー701は、1つ又は複数のセンサーと、1つ又は複数のハプティックアクチュエーターとを更に備える。
図13及び
図14Aに示すように、複数のユーザー入力構成要素は、サムスティック704a、トリガーボタン704b、及び/又はプッシュボタン704c〜704fを含むことができる。
図13及び
図14Aに更に示すように、ハンドヘルドコントローラー701における取り付け領域は、コントローラー701の基部における取り付け領域707aと、コントローラー701の側部における取り付け領域707bとを含むことができる。磁石708aは、取り付け領域707aに(例えば、取り付け領域707aの境界内に、又は取り付け領域707aに隣接して)配置することができ、磁石708bは、取り付け領域707bに配置することができる。磁石708a、708bのそれぞれは、アセンブリ基部711との取り付けに用いることができる。一実施形態では、ハンドヘルドコントローラー701におけるセンサーは、ハンドヘルドコントローラー701の動き及び向きのうちの少なくとも一方を追跡するように構成することができる。一実施形態では、ハンドヘルドコントローラー701における任意のハプティックアクチュエーターが、磁石708a、708bのうちの1つ又は複数を備えることができる。一実施形態では、コントローラー701における任意のハプティックアクチュエーターが、1つ又は複数の磁石708a、708bから分離されている。第1のハンドヘルドコントローラー701、第2のハンドヘルドコントローラー801、及びアセンブリ基部711は、
図5及び
図10の機能図に示す構成要素のうちの任意のものを更に備えることができる。
【0075】
一実施形態では、アセンブリ基部711は、
図13及び
図15に示すように、複数の取り付け領域717a、717b、717cと、これらのそれぞれの取り付け領域に配置された複数のそれぞれの磁石718a、718b、718cとを備えることができる。取り付け領域717a及び磁石718aは、アセンブリ基部711をハンドヘルドコントローラー701の基部に取り付ける取り付け構成要素を形成することができる。さらに、取り付け領域717aは、アセンブリ基部711の表面に配置される受け止め部717aを形成することができ、ハンドヘルドコントローラー701の取り付け領域707aを受け止めるように成形することができる。例えば、取り付け領域707aは、外側に向かって湾曲することができ、半円形端部、長円形端部、又は取り付け領域707aが円形又は長円形の断面を有するような他の湾曲した端部を有することができる一方、受け止め部717aは、取り付け領域707aを受け止めるように、取り付け領域707aの半円形端部、長円形端部、又は他の湾曲した端部を囲んで嵌合する相補形状を有する陥凹部を形成することができる。その上、ハンドヘルドコントローラー701の取り付け領域707aは、磁石708a及び磁石718aを介してアセンブリ基部711の取り付け領域717aに取り付け可能とすることができる。この取り付けられた構成では、ハンドヘルドコントローラー701がアセンブリ基部711に取り付けられているときに、周辺デバイスアセンブリ700がジョイスティックとして動作可能であるように、ハンドヘルドコントローラー701は、受け止め部717aを中心として枢動可能である。
【0076】
図13、
図15及び
図16は、アセンブリ基部711が、ウェアラブル機器の状況において使用可能なフック715a〜715dを備える一実施形態を更に示している。後の図(
図19A及び
図19B)において説明するように、フック715a〜715dは、ストラップに取り付けることができ、これらのストラップは、ユーザーの身体に更に取り付けることができる。
【0077】
図16は、2つのハンドヘルドコントローラー(701及び801)がアセンブリ基部711に取り付けられるモジュラー周辺デバイスアセンブリ800を示している。この周辺デバイスアセンブリ800は、例えば、両手用ゲームコントローラーとして用いることができる。ハンドヘルドコントローラー701及びアセンブリ基部711は、
図13、
図14A、及び
図15に関して上記で説明されている。ハンドヘルドコントローラー801は、
図14Bに示されている。一実施形態では、ハンドヘルドコントローラー801は、1つ又は複数のユーザー入力構成要素(例えば、サムスティック804a、トリガーボタン、及びプッシュボタン804c〜804f)と、1つ又は複数の取り付け領域807a、807bと、それぞれの取り付け領域807a、807bに配置された1つ又は複数の磁石808a、808bと、1つ又は複数の動きセンサー又は向きセンサーと、1つ又は複数のハプティックアクチュエーターとを備える。一実施形態では、ハンドヘルドコントローラー701は、左手用のコントローラーとすることができ、ハンドヘルドコントローラー801は、右手用のコントローラーとすることができる。例えば、取り付け領域707aにおけるハンドヘルドコントローラー701の基部は、アセンブリ基部711から遠ざかる第1の方向に湾曲することができる。一方で、取り付け領域807aにおけるハンドヘルドコントローラー801の基部は、アセンブリ基部711から遠ざかる第2の逆の方向に湾曲することができる。
【0078】
図16に示すように、ハンドヘルドコントローラー701、ハンドヘルドコントローラー801、及びアセンブリ基部711は、周辺デバイスアセンブリ800として磁気的に取り付けることができる。周辺デバイスアセンブリ800において、コントローラー701の側部における取り付け領域707bは、アセンブリ基部711の側部における対応する取り付け領域711bに取り付けることができる。この取り付けは、コントローラー701及び基部711におけるそれぞれの磁石708b及び718bを介して達成することができる。一実施形態では、取り付け領域707b、717bはともに、ほぼ平坦である。一実施形態では、取り付け領域707b、717bは、相補形状(例えば、突き出た形状及び相補的な陥凹した形状)を有する。同様に、アセンブリ基部711の対向する側部における取り付け領域717cは、コントローラー801及びアセンブリ基部711におけるそれぞれの磁石808b、718cをそれぞれ介してコントローラー801の側部における取り付け領域807bに取り付けることができる。
【0079】
ハンドヘルドコントローラー701、801及びアセンブリ基部711は、引き離すこと等によって互いに取り外し可能とすることができる。一実施形態では、アセンブリ800における磁石のうちの1つ又は複数を非アクティブ化することができ、この非アクティブ化は、ハンドヘルドコントローラー701、801及びアセンブリ基部711を互いに取り外すことができるようになる前に行うことが必要となり得る。例えば、アセンブリ800における磁石は、非アクティブ化することができる電磁石とすることができる。そのような実施形態では、電磁石は、当該電磁石への電力を停止することによって非アクティブ化することができる。
【0080】
一実施形態では、第1のハンドヘルドコントローラー701、第2のハンドヘルドコントローラー801、及びアセンブリ基部711のうちの少なくとも1つは、磁石708a、708b、808a、808b、及び718a〜718cのうちの少なくとも1つを利用してハプティック効果を生成するように構成することができる。1つの例では、磁石は、2つのそれぞれのハンドヘルドコントローラー上、又はそれぞれのハンドヘルドコントローラー及びそれぞれのアセンブリ基部上の2つの磁石の磁気強度を変化させて、これらの2つの物体を引き離すことをより困難又はより容易にすることによってハプティック効果を生成することができる。例えば、磁石が電磁石である場合、これらの電磁石に印加される電流を変化させることによって、それらの磁気強度を変化させることができる。別の例では、ユーザーが2つの物体を互いに対して相対的に移動させているとき、磁石は、2つのそれぞれのハンドヘルドコントローラー上、又はそれぞれのハンドヘルドコントローラー及びそれぞれのアセンブリ基部上の2つの磁石の磁気強度を変化させることによってハプティック効果を生み出すことができる。
【0081】
図17は、1つ又は複数のハンドヘルドコントローラー及び1つ又は複数のアセンブリ基部を取り付けてモジュラー周辺デバイスアセンブリ900を形成することができる別の実施形態を示している。周辺デバイスアセンブリ900は、
図16に示すようなハンドヘルドコントローラー701、801と、アセンブリ基部711とを備えることができるとともに、第2のアセンブリ基部911を更に備えることができる。第2のアセンブリ基部911は、両手用ゲームコントローラー向けにアセンブリ900の幅を(周辺デバイスアセンブリ800と比較して)増加させるために周辺デバイスアセンブリ900に含めることができる。
図17では、第2のアセンブリ基部911は、1つ又は複数の取り付け領域と、それらの領域における1つ又は複数のそれぞれの磁石とを備える。取り付け領域は、取り付け領域917a、917b、及び917cを含む。磁石は、それぞれの取り付け領域における磁石918a、918b、及び918cを含む。
図17では、取り付け領域917a及び磁石918aは、ハンドヘルドコントローラー701及び801のそれぞれの取り付け領域707a又は807aとの取り付けに用いることができる。
【0082】
さらに、
図17では、取り付け領域917b及び917cは、第2のアセンブリ基部911の対向する側部に存在することができる。それぞれの磁石918b及び918cも、第2のアセンブリ基部911の対向する側部に存在することができる。一実施形態では、ハンドヘルドコントローラー701の側部における取り付け領域707bは、
図16に関して図示及び説明したのと同様の方法で、第1のアセンブリ基部711の第1の側部における取り付け領域717bに取り付け可能である。さらに、第1のアセンブリ基部711の第2の対向する側部における取り付け領域717cは、第2のアセンブリ基部911の第1の側部における取り付け領域917bに取り付け可能とすることができる。加えて、第2のアセンブリ基部911の第2の対向する側部における取り付け領域917cは、第2のハンドヘルドコントローラー801の側部における取り付け領域807bに取り付け可能とすることができる。
図17における取り付けは、磁石708b、718b、718c、918b、918c、及び808bを用いて行うことができる。
【0083】
他の実施形態では、周辺デバイスアセンブリは、より多く(例えば、3つ)のアセンブリ基部又はより少ないアセンブリ基部を備えることができる。例えば、
図18は、アセンブリ基部を有しない周辺デバイスアセンブリ1000を示している。
図18では、周辺デバイスアセンブリ1000は、ハンドヘルドコントローラー701及びハンドヘルドコントローラー801しか備えず、これらのハンドヘルドコントローラーは、それぞれのハンドヘルドコントローラーの取り付け領域707b及び807bにおいて磁気的に取り付けることができる。磁気的な取り付けは、それぞれのハンドヘルドコントローラーの磁石708b及び808bを用いて達成することができる。
【0084】
一実施形態では、周辺デバイスアセンブリ700〜1000は、制御ユニット120等の、1つ又は複数のハプティック効果を制御する制御ユニットを備えることができる。この制御ユニットは、どのタイプのハプティック効果を生成するのか、ハプティック効果の出力強度、及び/又はハプティック効果を生成するのにいずれのハプティックアクチュエーターを用いるのかを含めて、ハプティック効果を制御することができる。制御ユニットは、
図1〜
図12に関して上記で論述した技法に基づいてハプティック効果を制御することができる。例えば、制御ユニットは、ハンドヘルドコントローラー701、801がアセンブリ基部711に取り付けられているか否か、若しくはハンドヘルドコントローラー701、801がアセンブリ基部711から取り外されているか否かに基づいて、及び/又はハプティック効果に関連付けられたアプリケーションイベントに基づいて、ハプティック効果を制御することができる。
【0085】
上記で論述したように、アセンブリ基部711は、ウェアラブル機器アプリケーションに用いることができる1つ又は複数のフック715a〜715dを備えることができる。
図19A及び
図19Bは、ストラップがウェアラブル機器アプリケーション用のフック715a〜715dに取り付けられていることを示している。
図19Aは、アセンブリ基部711がリストストラップにフックされていることを示している。このリストストラップは、ユーザーの手首に取り付けることができる。
図19Bは、アセンブリ基部711が、例えば、ユーザーの大腿部の周りに取り付けることができるより長いストラップにフックされていることを示している。双方のウェアラブル機器ストラップは、例えば、ユーザーが周辺デバイスアセンブリとともに移動又は周辺デバイスアセンブリを運搬することをより容易にすることによって、周辺デバイスアセンブリのより大きなポータビリティを提供することができる。
【0086】
一実施形態では、アセンブリ基部を手袋の一部分として含めることができる。このアセンブリ基部の取り付け構成要素は、手袋の掌部分の表面に取り付けることもできるし、手袋の反対側の表面に取り付けることもできる。この構成は、ユーザーが、片手(例えば、左手)に手袋を装着し、ハンドヘルドコントローラーをこの手袋の取り付け構成要素に取り付けることを可能にすることができる。ユーザーは、その場合、他方の手(例えば、右手)を用いて、例えば、ジョイスティックとしてのハンドヘルドコントローラーを制御することができる。
【0087】
一実施形態では、本明細書で論述した磁石は、2つの構成要素が互いに取り付けられる前に、2つの構成要素間(例えば、ハンドヘルドコントローラーとアセンブリ基部との間)の距離を見積もるのに用いることができる。一実施形態では、磁石は、2つの構成要素間の近接性を検出するのに用いられるホール効果センサーの一部分とすることができる。
【0088】
一実施形態では、ソフトウェアを用いて、入力/ハプティックの好みをカスタマイズすることができる。一実施形態では、本明細書において説明したハンドヘルドコントローラー及び/又はアセンブリ基部のうちの1つ又は複数は、タッチ画面又は他の表示要素を備えることができる。
【0089】
本発明の実施形態は、一組の接続ポイント又はインターフェースポイント、例えば、入力/出力、関数コール、DLL等のライブラリー等をハプティック環境内に含めるために、様々なハードウェアインターフェース及びシステムインターフェースにおける使用に適合させることができる。本明細書において説明した様々な制御ユニットは、マイクロプロセッサ、FPGA、PGA、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。マイクロプロセッサは、非一時的コンピューター可読媒体に記憶された1つ又は複数のコンピューター可読命令を実行することができる。
【0090】
実施形態は、モジュラーハプティック周辺デバイスアセンブリ及び/又は構築可能(buildable)ハプティックコントローラーと呼ばれる場合がある。
【0091】
種々の実施形態を上述してきたが、これらの実施形態は、限定としてではなく本発明の単なる説明及び例として提示されていることを理解すべきである。形式及び細部における種々の変更は本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく本発明内で行うことができることは当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲(breadth and scope)は、上述の例示的な実施形態のいずれかによって限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によってのみ規定されるべきである。本明細書において論考された各実施形態、及び本明細書において引用された各引用文献の各特徴は、他の任意の実施形態の特徴と組み合わせて用いることができることも理解されるであろう。本明細書において論考された全ての特許及び刊行物はその全体が、引用することにより本明細書の一部をなす。