特開2017-148384(P2017-148384A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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2017-148384接合子保持具、接合子保持具の組立方法、および、接合子保持具と接合子との組み合わせ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-148384(P2017-148384A)
(43)【公開日】2017年8月31日
(54)【発明の名称】接合子保持具、接合子保持具の組立方法、および、接合子保持具と接合子との組み合わせ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/11 20060101AFI20170804BHJP
   A61B 17/28 20060101ALI20170804BHJP
【FI】
   A61B17/11
   A61B17/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-35462(P2016-35462)
(22)【出願日】2016年2月26日
(71)【出願人】
【識別番号】590002389
【氏名又は名称】静岡県
(71)【出願人】
【識別番号】592078597
【氏名又は名称】タマチ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102864
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 実
(74)【代理人】
【識別番号】100117617
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭策
(74)【代理人】
【識別番号】100196003
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100185993
【弁理士】
【氏名又は名称】塘口 絢子
(72)【発明者】
【氏名】井上 啓太
(72)【発明者】
【氏名】太田 邦博
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC03
4C160CC06
4C160EE28
4C160GG06
4C160MM33
4C160MM53
(57)【要約】
【課題】接合子を容易に保持可能および解放可能にする接合子保持具、および、そのような接合子保持具の組立方法を提供する。
【解決手段】筒部材10とスライド部材30とを具備する接合子保持具。筒部材10は、内部空間SPを有する。筒部材10は、外筒11と、外筒11の遠位部に接続された先端筒21とを含む。スライド部材30は、筒部材10に対してスライド可能な部材である。スライド部材30の少なくとも一部は、筒部材10の内部空間SPに配置される。スライド部材30は、固定部材36を含む。固定部材36は、先端筒21の遠位端26から突出するとともに接合子3を受け入れ可能なループ形状部43を有する線状部材40を固定する。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間を有する筒部材であって、外筒と、前記外筒の遠位部に接続された先端筒とを含む筒部材と、
前記筒部材に対してスライド可能なスライド部材であって、当該スライド部材の少なくとも一部が前記内部空間に配置されるスライド部材と
を具備し、
前記スライド部材は、前記先端筒の遠位端から突出するとともに接合子を受け入れ可能なループ形状部を有する線状部材を固定する固定部材を含む
接合子保持具。
【請求項2】
前記線状部材を更に具備し、
前記線状部材の一部は、前記外筒の内側面と前記スライド部材の外側面との間に配置される
請求項1に記載の接合子保持具。
【請求項3】
前記固定部材は、Oリングを含み、
前記スライド部材と前記Oリングとの間において、前記線状部材が固定される
請求項1または2に記載の接合子保持具。
【請求項4】
前記外筒は、第1摘み部を備え、
前記スライド部材は、第2摘み部を備える
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の接合子保持具。
【請求項5】
前記スライド部材には、前記外筒に接触する弾性部材が配置される
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の接合子保持具。
【請求項6】
接合子保持具の組立方法であって、
内部空間を有する筒部材であって、外筒と、前記外筒の遠位部に接続された先端筒とを含む筒部材を準備する工程と、
線状部材を準備する工程と、
前記線状部材の一部が前記内部空間に位置するとともに、前記線状部材の他の一部が前記先端筒の遠位端から突出するように、前記線状部材を配置する工程と、
スライド部材の遠位部を前記外筒内に配置する工程と、
前記スライド部材に前記線状部材を固定する工程と
を具備し、
前記線状部材のうち前記遠位端から突出する突出部分は、接合子を受け入れ可能なループ形状部を備える
接合子保持具の組立方法。
【請求項7】
前記スライド部材の遠位部を前記外筒内に配置する工程の後、かつ、前記スライド部材に前記線状部材を固定する工程の前に、前記線状部材を引っ張ることにより、前記ループ形状部のサイズを調整する工程を備える
請求項6に記載の接合子保持具の組立方法。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の接合子保持具と、
接合子との組み合わせ。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接合子保持具、接合子保持具の組立方法、および、接合子保持具と接合子との組み合わせに関する。
【背景技術】
【0002】
第1管状体(生体組織等)と、第2管状体(生体組織等)とを吻合する際に、接合子が用いられる場合がある。
【0003】
関連する技術として、特許文献1には、接合子を挿入具(insertion tool)、あるいは、カテーテル本体(catheter body)によって保持することにより、吻合を補助することが記載されている(特に、特許文献1の図29A乃至図29F図36A乃至図36Gを参照。)。特許文献2には、糸および糸締め具を用いて、ステントグラフトを保持することが記載されている(特に、特許文献2の図3(a)乃至図3(d)を参照。)。特許文献3には、ループを用いてステントを回収することが記載されている(特に、特許文献3の図3(a)乃至図3(e)を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2009/126244号
【特許文献2】特開2002−253553号公報
【特許文献3】国際公開第2007/046355号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、接合子を容易に保持可能および解放可能にする接合子保持具、および、そのような接合子保持具の組立方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0007】
いくつかの実施形態の接合子保持具は、筒部材(10)とスライド部材(30)とを具備する。前記筒部材(10)は、内部空間(SP)を有する。前記筒部材(10)は、外筒(11)と、前記外筒(11)の遠位部に接続された先端筒(21)とを含む。前記スライド部材(30)は、前記筒部材(10)に対してスライド可能な部材である。前記スライド部材(30)の少なくとも一部は、前記筒部材(10)の前記内部空間(SP)に配置される。前記スライド部材(30)は、前記先端筒(21)の遠位端(26)から突出するとともに接合子(3)を受け入れ可能なループ形状部(43)を有する線状部材(40)を固定する固定部材(36)を含む。
【0008】
上記接合子保持具において、前記線状部材(40)を更に具備してもよい。前記線状部材(40)の一部は、前記外筒(11)の内側面(12)と前記スライド部材(30)の外側面(37)との間に配置されてもよい。
【0009】
上記接合子保持具において、前記固定部材(36)は、Oリング(36A)を含んでいてもよい。前記スライド部材(30)と前記Oリング(36A)との間において、前記線状部材(40)が固定されてもよい。
【0010】
上記接合子保持具において、前記外筒(11)は、第1摘み部(18)を備えていてもよい。前記スライド部材(30)は、第2摘み部(39)を備えていてもよい。
【0011】
上記接合子保持具において、前記スライド部材(30)には、前記外筒(11)に接触する弾性部材(380)が配置されてもよい。
【0012】
いくつかの実施形態における接合子保持具(7)の組立方法は、内部空間(SP)を有する筒部材(10)であって、外筒(11)と、前記外筒(11)の遠位部に接続された先端筒(21)とを含む筒部材(10)を準備する工程と、線状部材(40)を準備する工程と、前記線状部材(40)の一部が前記内部空間(SP)に位置するとともに、前記線状部材(40)の他の一部が前記先端筒(21)の遠位端(26)から突出するように、前記線状部材(40)を配置する工程と、スライド部材(30)の遠位部を前記外筒(11)内に配置する工程と、前記スライド部材(30)に前記線状部材(40)を固定する工程と、を具備する。前記線状部材(40)のうち前記遠位端(26)から突出する突出部分(42)は、接合子(3)を受け入れ可能なループ形状部(43)を備える。
【0013】
上記接合子保持具の組立方法において、前記スライド部材(30)の遠位部を前記外筒(11)内に配置する工程の後、かつ、前記スライド部材(30)に前記線状部材(40)を固定する工程の前に、前記線状部材(40)を引っ張ることにより、前記ループ形状部(43)のサイズを調整する工程を備えていてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態における接合子保持具と接合子との組み合わせは、上記いずれかの段落に記載の接合子保持具と、接合子との組み合わせである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、接合子を容易に保持可能および解放可能にする接合子保持具、および、そのような接合子保持具の組立方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、実施形態の接合子保持具によって、保持可能な接合子の一例を示す図である。
図2A図2Aは、実施形態における接合子保持具の概略側面図である。
図2B図2Bは、実施形態における接合子保持具の概略側面図である。
図3A図3Aは、吻合手技について説明するための図である。
図3B図3Bは、吻合手技について説明するための図である。
図3C図3Cは、吻合手技について説明するための図である。
図3D図3Dは、吻合手技について説明するための図である。
図3E図3Eは、吻合手技について説明するための図である。
図4A図4Aは、接合子保持具の筒部材の図2AにおけるF−F矢視断面図である。
図4B図4Bは、筒部材の外筒を、近位端から遠位端に向かう方向に沿って見た時の図である。
図5A図5Aは、スライド部材の図2AにおけるF−F矢視断面図である。
図5B図5Bは、スライド部材を、近位端から遠位端に向かう方向に沿って見た時の図である。
図6図6は、接合子保持具7の一部切欠き側面図である。
図7図7は、接合子保持具の組立方法、および、接合子をセットする方法を示すフローチャートである。
図8図8は、第3ステップS103を実行後の状態の一例を示す図である。
図9図9は、第4ステップS104を実行後の状態の一例を示す図である。
図10図10は、第7ステップS107を実行後の状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、実施形態の説明を行う。
【0018】
(保持対象物)
図1に、実施形態の接合子保持具によって保持可能な保持対象物の一例を示す。保持対象物は、例えば、吻合用の接合子3である。吻合用の接合子は、吻合用ステントと言うこともできる。接合子3は、第1管状体(例えば、第1血管、第1尿管、第1卵管等の生体組織)と第2管状体(例えば、第2血管、第2尿管、第2卵管等の生体組織)とを吻合するために用いられる。なお、第1管状体または第2管状体のうちの少なくとも一方が、人工の管状体であってもよい。接合子3は、第1端部4と、中央部5と、第2端部6とを備える。接合子3の中央部5は、実施形態の接合子保持具によって保持される部分である。第1端部4は、例えば、第1管状体に挿入される。第2端部6は、例えば、第2管状体に挿入される。なお、保持対象物である接合子の形状は、図1に記載の例に限定されない。接合子は、第1管状体と第2管状体とを接合する接合子であれば、どのような接合子であってもよい。図1に記載の例では、接合子3は、線状部材をメッシュ状に配置することによって構成された筒状体である。しかし、接合子3の構造は、図1に記載の例に限定されない。
【0019】
接合子3は、例えば、中央部5を接合子保持具によって縮径することが可能な接合子である。
【0020】
(接合子保持具の概要)
図2Aおよび図2Bは、実施形態の接合子保持具7の概略側面図である。図2Aは、接合子3が保持される前の状態を示す。図2Bは、接合子3が保持された後の状態を示す。
【0021】
接合子保持具7は、外筒11と先端筒21とを含む筒部材10と、スライド部材30とを備える。外筒11および先端筒21は、内部空間(図2Aおよび図2Bには、図示されていない)を有する。スライド部材30は、筒部材10に対してスライド可能である。また、スライド部材30の少なくとも一部は、筒部材10の内部空間に配置される。また、スライド部材30の他の一部は、筒部材10の近位端から、近位方向(pro−dir)に向かって突出する。
【0022】
筒部材10の内部空間には、線状部材40の一部が配置される。線状部材40は、先端筒21の遠位端から突出する突出部分42を含む。突出部分42は、接合子3を受け入れ可能なループ形状部43を備える。また、線状部材40は、外筒11の近位端から突出する基端側突出部分47を含んでいてもよい。線状部材40の少なくとも一部は、スライド部材30に固定される。図2Aに記載の例では、線状部材40の基端側突出部分47が、スライド部材30に固定されている。
【0023】
(接合子の保持工程)
図2Aおよび図2Bを参照して、接合子3の保持工程について説明する。
【0024】
第1工程S1において、図2Aに記載の接合子保持具7が準備される。第2工程S2において、ループ形状部43のループ内に接合子3が挿通、すなわち、配置される。第3工程S3において、スライド部材30を近位方向(pro−dir)に引っ張ることにより、ループ形状部43のループのサイズを小さくする。代替的に、第3工程S3において、線状部材40の基端側突出部分47を近位方向(pro−dir)に引っ張ることにより、ループ形状部43のループのサイズを小さくしてもよい。ループ形状部43のループのサイズを小さくすることにより、接合子3が、ループ形状部43によって保持される。図2Bは、第3工程S3を実行後の状態を示している。
【0025】
図2Aおよび図2Bに記載の例では、接合子3の中央部の外径は、接合子保持具7によって保持される前の外径C0から、接合子保持具7によって保持された後の外径C1に縮径されている。なお、接合子3が形状記憶合金によって形成され、接合子3が既に縮径状態にある場合等には、接合子保持具7によって保持される前の接合子3の外径C0と、接合子保持具7によって保持された後の接合子3の外径C1とが同じであってもよい。
【0026】
(吻合手技の一例)
次に、図3A乃至図3Eを参照して、吻合手技の一例について説明する。図3Aは、上記の第3工程S3(ループ形状部のループのサイズを小さくする工程)を実行する前の状態を示し、図3Bは、上記の第3工程S3を実行した後の状態を示す。なお、図3Aおよび図3Bに記載の例では、第3工程S3(ループ形状部のループのサイズを小さくする工程)が、第1管状体1と第2管状体2との間の空間において、実行されている。しかし、実際には、第3工程S3は、第1管状体1あるいは第2管状体2の位置とは、関係なく実行される工程である。よって、第3工程S3は、吻合手技の開始のかなり前に実行されていてもよい。換言すれば、第3工程S3は、吻合手技とは、直接関連しない工程である。
【0027】
図3Cは、後述の第4工程S4を実行した後の状態を示し、図3Dは、後述の第5工程S5を実行した後の状態を示し、図3Eは、後述の第6工程S6を実行した後の状態を示す。
【0028】
図3Aは、第1管状体1と、第2管状体2と、接合子3と、接合子保持具7の断面図である。図3Aにおいて、接合子3の長手方向中央部は、接合子保持具7によって保持されている。より詳細には、接合子3の長手方向中央部は、線状部材40によって保持されている。接合子3の長手方向中央部は、線状部材40と、接合子保持具7の先端筒21の遠位端との間で保持されていてもよい。先端筒21と線状部材40とを相対移動させることにより(換言すれば、線状部材40を、先端筒21に対して、矢印Aの方向に相対移動させることにより)、接合子3は縮径される。なお、接合子3が形状記憶合金によって形成され、接合子3が既に縮径状態にある場合等には、接合子3を、接合子保持具7によって縮径させる必要はない。
【0029】
図3Bは、接合子3が縮径された後の状態を示す(接合子3が形状記憶合金によって形成されている場合には、図3Bは、縮径状態にある接合子3が接合子保持具7によって保持された後の状態を示す。)。第4工程S4において、接合子3は、縮径状態に維持された状態で、第2管状体2に挿入される。すなわち、第2管状体2を、接合子3に対して、矢印Bで示される方向に相対移動させることにより、接合子3は、第2管状体2に挿入される。
【0030】
図3Cは、接合子3が第2管状体2に挿入された後の状態を示す。第2管状体2の端部は、先端筒21に当接し、第2管状体2は、長手方向に沿って縮んでいる。第5工程S5において、接合子3は、縮径状態に維持された状態で、第1管状体1に挿入される。すなわち、第1管状体1を、接合子3に対して、矢印Cで示される方向に相対移動させることにより、接合子3は、第1管状体1に挿入される。図3Bおよび図3Cの例では、第4工程S4が第5工程S5より前に行われている。代替的に、第5工程(第1管状体1への挿入)が、第4工程(第2管状体2への挿入)より前に行われてもよい。
【0031】
図3Dは、接合子3が第1管状体1に挿入された後の状態、かつ、接合子3が第2管状体2に挿入された後の状態を示す。第1管状体1の端部は、接合子保持具7の先端筒21に当接し、第1管状体1は、長手方向に沿って縮んでいる。第2管状体2の端部は、先端筒21に当接し、第2管状体2は、長手方向に沿って縮んでいる。第6工程S6において、接合子3は、接合子保持具7から解放される。より詳細には、先端筒21と線状部材40とを相対移動させることにより(換言すれば、線状部材40を、先端筒21に対して、矢印Dの方向に相対移動させることにより)、接合子3は、接合子保持具7から解放される。
【0032】
図3Eは、接合子3が、接合子保持具7から解放された後の状態を示す。図3Eにおいて、第1管状体1の端部と先端筒21との接触は解消され、第2管状体2の端部と先端筒21との接触は解消されている。このため、第1管状体1と第2管状体2とは、図3Dに示された収縮状態(換言すれば、長手方向に沿って縮んだ状態)から、図3Eに示された収縮解放状態に移行する。その結果、第1管状体1の端部と第2管状体2の端部とは、互いに接触する。
【0033】
また、接合子3は、接合子保持具7から解放されることによって接合子3自身の弾性によって拡径され、接合子3は、第1管状体1の内面および第2管状体2の内面に固定される。なお、接合子3が、形状記憶合金によって形成されている場合には、接合子3は、第1管状体1の温度および第2管状体2の温度、あるいは、外部からの加熱によって拡径される。その結果、接合子3は、第1管状体1の内面および第2管状体2の内面に固定される。
【0034】
実施形態における接合子保持具7は、線状部材40を先端筒21に対してスライドさせるだけで(換言すれば、相対移動させるだけで)、接合子3を保持可能であり、また、解放可能である。よって、実施形態によれば、接合子3を容易に保持可能および解放可能な接合子保持具を提供することができる。
【0035】
なお、図3Dおよび図3Eに記載の例では、接合子3が接合子保持具7から解放されることにより、第1管状体1の端部と第2管状体2の端部とが互いに接触する例について説明した。しかし、実施形態は、このような例に限定されない。例えば、第1管状体1または第2管状体2のうちの少なくとも一方が伸縮性の小さな材料で構成されている場合も想定される。このような場合、接合子3が接合子保持具7から解放されても、第1管状体1の端部と第2管状体2の端部とが自動的に接触しない可能性がある。しかし、このような場合であっても、第1管状体1の端部と第2管状体2の端部との間の距離は小さいので、接合子3が接合子保持具7から解放された後の接合工程(例えば、第1管状体1の端部と第2管状体2の端部との縫合)を容易に実行可能である。
【0036】
(接合子保持具7の詳細説明)
次に、図4A乃至図6を参照して、接合子保持具7について、より詳細に説明する。
【0037】
(筒部材10の構成)
まず、図4Aおよび図4Bを参照して、筒部材10について説明する。図4Aは、筒部材10の図2AにおけるF−F矢視断面図である。また、図4Bは、筒部材10の外筒11を、近位端から遠位端に向かう方向に沿って見た時の図である。筒部材10は、内部空間SPを備え、外筒11と先端筒21とを含む。先端筒21(より具体的には、先端筒21の近位部)は、外筒11の遠位部に接続されている。また、外筒11の内部空間SP1と、先端筒21の内部空間SP2とは互いに連通している。
【0038】
図4Aに記載の例では、外筒11は、後述のスライド部材30が内部に配置される大径部13と、先端筒21に接続される首部15とを備える。首部15は、先端に向かうにつれて外径が小さくなる先細り形状部であってもよい。図4Aに記載の例では、大径部13の内径D1は、先端筒21の内径D2よりも大きい。また、図4Aに記載の例では、首部15の先端部分の内径は、先端筒21の近位部の外径と等しい。大径部13の内径D1は、例えば、5mm以上15mm以下である。図4Aに記載の例では、大径部13の内径D1は、大径部13の長手方向(近位部から遠位部に向かう方向に平行な方向)に沿った位置に依存せず、一定である。また、先端筒21の内径D2は、例えば、0.3mm以上2.0mm以下である。図4Aに記載の例では、先端筒21の内径D2は、先端筒21の長手方向に沿った位置に依存せず、一定である。また、先端筒21の遠位端の外径D3は、例えば、0.3mm以上2.5mm以下である。外径D3が2.5mm以下であることにより、吻合手技の実行時に、第1管状体1の先端と第2管状体2の先端とを互いに接近させることが可能となる(図3D図3Eを参照。)。なお、本明細書において、筒の内面の断面形状(長手方向に垂直な断面における断面形状)が真円でない時、当該筒の内径は、当該断面における内面上の任意の2点間の距離の最小値であると定義される。また、本明細書において、筒の外面の断面形状(長手方向に垂直な断面における断面形状)が真円でない時、当該筒の外径は、当該断面における外面上の任意の2点間の距離の最小値であると定義される。
【0039】
図4Aに記載の例において、外筒11の長手方向に沿った長さL1は、例えば、30mm以上100mm以下である。また、先端筒21の長手方向に沿った長さL2は、例えば、20mm以上50mm以下である。
【0040】
外筒11は、例えば、剛体であってもよい。同様に、先端筒21は、例えば、剛体であってもよい。なお、本明細書において、部材が「剛体」であるとは、部材を塑性変形させないとの制約条件の下、部材の長手方向に垂直な軸回りに当該部材を湾曲させる力を作用させて、当該部材の長手方向に垂直な軸回りの曲率半径を5cm以下にすることができないことを意味する。外筒11の材質は、例えば、合成樹脂である。また、先端筒21の材質は、例えば、金属である。
【0041】
図4Aに記載の例において、外筒11(大径部13)の近位端部には、第1摘み部18が設けられている。第1摘み部18は、大径部13の外側面14よりも径外方向に突出する突出部分であってもよい。第1摘み部18は、例えば、術者の人差し指および中指によって保持可能に構成される。第1摘み部18の近位側表面19には、指の形状に適合する凹部が設けられていてもよい。
【0042】
なお、図4Aおよび図4Bに記載の例では、筒部材10の形状は、シリンジの形状と、先端が尖っていない中空針の形状とを組み合わせた形状である。このため、筒部材10を、既存の注射器を製造する設備を利用して製造することが可能である。よって、筒部材10の製造コストの低減が可能である。
【0043】
(スライド部材30の構成)
図5Aおよび図5Bを参照して、スライド部材30について説明する。図5Aは、スライド部材30の図2AにおけるF−F矢視断面図である。また、図5Bは、スライド部材30を、近位端から遠位端に向かう方向に沿って見た時の図である。
【0044】
スライド部材30は、筒部材10の外筒11内にスライド可能に配置される部材である。スライド部材30には、上述の線状部材40が固定される。そして、スライド部材30を、スライド部材30の長手方向に沿って、筒部材10に対して相対的に移動させることにより、線状部材40の遠位端に形成されるループ形状部のループのサイズを変更することが可能となる。例えば、ループ形状部のループのサイズを小さくすることにより、接合子3を収縮させることが可能である。また、ループ形状部のループのサイズを大きくすることにより、接合子3をループ形状部から解放することが可能である。
【0045】
図5Aに記載の例では、スライド部材30の近位部32には、線状部材40を固定する固定部材36が配置されている。図5Aに記載の例では、固定部材36は、第1のOリング36Aを含む。そして、スライド部材30の外側面37と第1のOリング36Aとの間に、上述の線状部材40が保持されるように構成される。
【0046】
また、図5Aに記載の例では、近位部32は、小径部33と、大径部35と、径変化部34(例えば、スロープ部)とを備える。小径部33の外径は、第1のOリング36Aの自然状態(応力フリーの状態)での内径よりも小さく、大径部35の外径は、第1のOリング36Aの自然状態(応力フリーの状態)での内径よりも大きく設定されていることが好ましい。当該設定により、第1のOリング36Aを、小径部33の外側面を囲む位置から、大径部35の外側面を囲む位置に移動させることによって、スライド部材30と第1のOリング36Aとの間に配置された線状部材40をスライド部材30に固定することができる。また、第1のOリング36Aを、大径部35の外側面を囲む位置から、小径部33の外側面を囲む位置に移動させることによって、線状部材40をスライド部材30から解放することができる。なお、径変化部34の外径が、小径部との境界から大径部との境界に向かう方向に、徐々に増加するように構成されている場合、第1のOリング36Aを、小径部33の外側面を囲む位置から、大径部35の外側面を囲む位置に移動させるのが容易である。
【0047】
なお、固定部材36の構成は、図5Aに記載の例に限定されない。固定部材36は、線状部材40をスライド部材30に固定可能な部材であれば、どのような部材であってもよい。
【0048】
図5Aに記載の例では、スライド部材30の外側面に、弾性部材380が配置されている。より具体的には、スライド部材30の遠位部38には、筒部材10(外筒11)の内面に当接することとなる弾性部材380が配置されている。このため、スライド部材30が外筒11内に挿入されると、スライド部材30と外筒11との間には、弾性部材380が配置されることとなる。弾性部材380は、例えば、第2のOリングであってもよい。また、スライド部材30の遠位部38には、弾性部材380を位置決めする凹部381(例えば、環状凹部)が設けられている。弾性部材380と筒部材10(外筒11)の内面とは、協働して、線状部材40を挟む。弾性部材380の摩擦係数が大きいため、スライド部材30をスライド移動させた時に、線状部材40が、スライド部材30に追従して、スライド部材30とともに動くことが可能となる。換言すれば、線状部材40を、線状部材40と弾性部材380との間の摩擦によって、移動させることが可能である。
【0049】
図5Aに記載の例において、スライド部材30の近位部32(より具体的には、大径部35よりも近位側の部分)には、第2摘み部39が設けられている。第2摘み部39は、大径部35の外側面370よりも径外方向に突出する突出部分であってもよい。第2摘み部39は、例えば、術者の親指によって押圧可能に構成される。なお、第2摘み部39は、スライド部材30の近位部32に設けられ、スライド部材30の長手方向軸に平行な平面上に配置されたリング状の部材(図示されず)を含んでいてもよい。この場合、例えば、術者の親指が、リング状の部材の内部に挿入される。
【0050】
スライド部材30の中央部(近位部32と遠位部38との間の部分)の外径D4、あるいは、小径部33の外径D4は、例えば、上述の外筒11の大径部13の内径D1よりも、0.1mm以上1mm以下の範囲の値だけ小さい。換言すれば、外筒11の内側面とスライド部材30の外側面との間には、0.1mm以上1mm以下の隙間を形成可能である。そして、線状部材40は、当該隙間を通って、配置されることとなる。換言すれば、線状部材40の一部は、外筒11の内側面とスライド部材30の外側面37との間に配置されることとなる。なお、スライド部材30の全長L3は、例えば、50mm以上120mm以下である。
【0051】
(線状部材40)
次に、図6を参照して、線状部材40について説明する。図6は、接合子保持具7の一部切欠き側面図である。すなわち、図6において、筒部材10の内部の状態が把握できるように、筒部材10の手前側の半分が切り欠かれ、筒部材10の奥側の半分のみが図示されている。
【0052】
線状部材40は、例えば、鋼線等のワイヤ部材、糸または帯状部材等である。線状部材40の材質は、例えば、鋼である。線状部材40は、先端筒21の遠位端26から突出する突出部分42と、筒部材10内に収容されている部分である被収容部分45と、外筒11(筒部材10)の近位端16から、近位方向(pro−dir)に突出する基端側突出部分47とを備える。
【0053】
突出部分42は、ループ形状部43を含む。突出部分42の全長が変化することによりループ形状部43のループのサイズが変化する。なお、本明細書において、ループ形状部43のループのサイズは、突出部分42の全長と定義される。すなわち、図6においては、ループ形状部43のループのサイズは、42Aで示される位置から、線状部材40に沿って、42Bで示される位置に達するまでの長さである。
【0054】
被収容部分45は、遠位端26と近位端16との間に配置される部分である。被収容部分45(線状部材40)の一部は、外筒11の内側面12とスライド部材30の外側面37との間の隙間50に配置される。なお、外筒11の内側面12は、仮想的な円柱の外周面に相補的な形状を有していてもよい。また、スライド部材30(より具体的には、小径部33)の外側面37は、他の仮想的な円柱の外周面と同一の形状を有していてもよい。
【0055】
図6に記載の例では、被収容部分45(線状部材40)の一部、すなわち、符号46で示されている部分は、外筒11の内側面12と弾性部材380との間に挟まれている。弾性部材380は、環状の弾性部材(例えば、Oリング)であってもよいし、円柱状の弾性部材であってもよい。
【0056】
基端側突出部分47は、筒部材の近位端16から突出する部分である。基端側突出部分47は、スライド部材30に固定される部分である被固定部48を備える。図6に記載の例では、被固定部48は、第1のOリング36Aの内側面とスライド部材30の外側面37との間で挟まれて固定されている。図6に記載の例では、線状部材40は、被固定部48よりも、さらに近位方向側に延びる部分49を備える。
【0057】
なお、図6に記載の例では、ループ形状部43の一端42Aから近位方向に向かって延びる線状部材の部分と、ループ形状部43の他端42Bから近位方向に向かって延びる線状部材の部分とが、同一の固定部材(第1のOリング36A)によって固定されている。しかし、ループ形状部43の一端42Aから近位方向に向かって延びる線状部材の部分を固定する固定部材は、ループ形状部43の他端42Bから近位方向に向かって延びる線状部材の部分を固定する固定部材とは、異なる固定部材であってもよい。また、ループ形状部43の一端42Aから近位方向に向かって延びる線状部材の部分が収容される空間と、ループ形状部43の一端42Aから近位方向に向かって延びる線状部材の部分が収容される空間とを分ける仕切り部材(図示せず)が、先端筒21の内部に配置されてもよい。しかし、仕切り部材を設ける場合には、先端筒21の内径を大きくする必要がある。このため、仕切り部材は設けられない方が好ましい。
【0058】
(接合子保持具の組立方法)
次に、図7に記載のフローチャート、および、図4A図4B図6図8図9を参照して、接合子保持具の組立方法について説明する。
【0059】
第1ステップS101において、外筒11と、外筒の遠位部に接続された先端筒21とを含む筒部材10が準備される。筒部材10は、内部空間(SP)を備える。筒部材10は、上述の図4Aおよび図4Bに示される筒部材であってもよい。
【0060】
第2ステップS102において、線状部材40が準備される。線状部材40は、例えば、鋼線等のワイヤ部材、糸または帯状部材等である。なお、第2ステップS102は、第1ステップS101よりも前に実行されてもよい。
【0061】
第3ステップS103において、線状部材40の一部が内部空間(SP)に位置するとともに、線状部材40の他の一部が先端筒21の遠位端26から突出するように、線状部材40が配置される。図8に、第3ステップS103を実行後の状態の一例が示されている。図8に記載の例では、線状部材40のうち、遠位端26から突出する部分である突出部分42が、ループ形状部43を構成している。また、線状部材40のうち内部空間(SP)に位置する部分が、被収容部分45を構成している。第3ステップS103は、線状部材40の第1端40Aおよび第2端40Bを、先端筒21の遠位端26から、内部空間(SP)内に、近位端16側に向けて挿入することにより行われてもよい。
【0062】
第4ステップS104において、スライド部材30の遠位部が外筒11内に配置される。図9に、第4ステップS104を実行後の状態の一例が示されている。スライド部材30の遠位部が外筒11内に配置されることにより、線状部材40の一部は、外筒11の内側面12とスライド部材30の外側面37との間に配置されることとなる。なお、図9に記載の例では、線状部材40は、遠位端26から突出する部分(突出部分42、または、ループ形状部43)と、被収容部分45と、近位端16から突出する基端側突出部分47とを備える。
【0063】
第5ステップS105において、スライド部材30に線状部材40が固定される。図6に、第5ステップS105を実行後の状態の一例が示されている。線状部材40を固定する固定部材36が第1のOリング36Aである場合には、第5ステップS105において、第1のOリング36Aの内側面とスライド部材30の外側面との間で、線状部材40が固定される。当該固定は、第1に、小径部33と、当該小径部33の外周面の径外方向側に配置された第1のOリング36Aとの間に、線状部材40を挿入し、第2に、第1のOリング36Aを、スライド部材30の近位方向側に向けて(より具体的には、小径部33の外周面の径外方向側の位置から、大径部35の外周面上の位置に向けて)移動させることにより行われてもよい。
【0064】
なお、第5ステップS105は、第4ステップS104の後ではなく、第4ステップS104より前に実行されてもよい。また、第5ステップS105は、第3ステップS103より前に実行されてもよい。また、第4ステップS104(スライド部材30を外筒内に配置する工程)と第5ステップS105(スライド部材30に線状部材40を固定する工程)との間に、線状部材40の基端側突出部分47を引っ張ることにより、ループ形状部43のサイズを調整する工程が実行されてもよい。
【0065】
以上の工程により、接合子保持具7が組立てられる。
【0066】
(接合子をセットする方法)
次に、接合子保持具7に、接合子3をセットするセット工程について説明する。セット工程は、上述の接合子保持具7の組立工程(例えば、第1ステップS101乃至第5ステップS105)の後に実行される工程である。
【0067】
セット工程は、第6ステップS106と、第7ステップS107とを含む。第6ステップS106では、ループ形状部43のループの内部に、接合子3が配置される。第7ステップS107では、ループ形状部43のサイズが小さくされて、ループ形状部43に、接合子3が保持される。第7ステップS107は、スライド部材30を、外筒11から引き抜く方向に引っ張ることにより実行されてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、第7ステップS107は、線状部材40の基端側突出部分47を引っ張ることにより実行されてもよい。
【0068】
図10は、第7ステップS107を実行後の状態を示す。図10に記載の状態において、接合子3は、第1管状体1および/または第2管状体2に挿入可能な外径を有するように縮径されている。また、接合子3は、ループ形状部43によって、縮径状態に維持されている。
【0069】
なお、接合子3を接合子保持具7から解放する(図3Dに記載の状態から、図3Eに記載の状態に移行する)には、スライド部材30を、外筒11に向かって押し込めばよい。
【0070】
以上のとおり、実施形態の接合子保持具7を採用した場合、簡単な操作で、接合子3を接合子保持具に保持させることが可能となる。また、簡単な操作で、接合子3を接合子保持具7から解放することが可能となる。
【0071】
上記において、第1管状体の端部と第2管状体と端部とを吻合する場合の例を説明した。しかし、実施形態は、上記の例に限定されない。実施形態の接合子保持具は、例えば、第1管状体の端部と、第2管状体の側部とを吻合するために使用されてもよい。
【0072】
上記において、実施形態の接合子保持具7と、接合子3(吻合用接合子)とが組み合わせられて、提供されてもよい。換言すれば、実施形態の接合子保持具7、および、接合子3(吻合用接合子)のセットが提供されてもよい。接合子3は、接合子保持具3のループ形状部43によって保持される接合子である。接合子3は、接合子保持具3のループ形状部43によって縮径されるとともに、ループ形状部43によって保持される接合子であってもよい。
【0073】
本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態又は変形例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態または変形例にも適用可能である。
【符号の説明】
【0074】
1 :第1管状体
2 :第2管状体
3 :接合子
4 :第1端部
5 :中央部
6 :第2端部
7 :接合子保持具
10 :筒部材
11 :外筒
12 :内側面
13 :大径部
14 :外側面
15 :首部
16 :近位端
18 :第1摘み部
19 :近位側表面
21 :先端筒
26 :遠位端
30 :スライド部材
32 :近位部
33 :小径部
34 :径変化部
35 :大径部
36 :固定部材
36A :第1のOリング
37 :外側面
38 :遠位部
39 :第2摘み部
40 :線状部材
40A :第1端
40B :第2端
42 :突出部分
42A :一端
42B :他端
43 :ループ形状部
45 :被収容部分
47 :基端側突出部分
48 :被固定部
50 :隙間
370 :外側面
380 :弾性部材
381 :凹部
SP :内部空間
SP1 :内部空間
SP2 :内部空間
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10