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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-149145(P2017-149145A)
(43)【公開日】2017年8月31日
(54)【発明の名称】折りたたみ型の名刺
(51)【国際特許分類】
   B42D 15/02 20060101AFI20170804BHJP
   G09F 1/04 20060101ALN20170804BHJP
【FI】
   B42D15/02 521
   G09F1/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-29449(P2017-29449)
(22)【出願日】2017年2月20日
(31)【優先権主張番号】特願2016-30485(P2016-30485)
(32)【優先日】2016年2月19日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】316003380
【氏名又は名称】山本 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100170449
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 英彦
(72)【発明者】
【氏名】山本 英彦
【テーマコード(参考)】
2C005
【Fターム(参考)】
2C005UA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】閉状態でも、分離状態でも識別上下方向が揃った両面名刺として機能し、折りたたみ型の名刺を提供する。
【解決手段】折りたたみ型の名刺100は、第1および第2のカード部110,120が長辺で連なり、長辺で折り曲げ可能である。第1のカード部110と第2のカード部120とは、開状態において、両一方の面を共通の面にして連なり、かつ、両他方の面を共通の面にして連なり、第1のカード部110は、長辺側を識別の上方向として、一方の面に少なくとも個人の名称が記載され、かつ、長辺側を識別の上方向として、他方の面に少なくとも他の情報が記載され、第2のカード部120は、長辺側を識別の上方向として、一方の面に少なくとも他の情報が記載され、かつ、長辺側を識別の下方向として、他方の面に他の情報が記載され、長辺は、第1のカード部110と第2のカード部120とを切断可能にするミシン目加工が施されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形の第1のカード部と、前記第1のカード部と略同一形状の第2のカード部とからなり、前記第1および前記第2のカード部が長辺で連なり、該長辺で折り曲げ可能な折りたたみ型の名刺であって、
前記第1のカード部と前記第2のカード部とは、開状態において、両一方の面を共通の面にして連なり、かつ、両他方の面を共通の面にして連なり、
前記第1のカード部は、前記長辺側を識別の上方向として、前記一方の面に少なくとも個人の名称が記載され、かつ、前記長辺側を識別の上方向として、前記他方の面に少なくとも他の情報が記載され、
前記第2のカード部は、前記長辺側を識別の上方向として、前記一方の面に少なくとも他の情報が記載され、かつ、前記長辺側を識別の下方向として、前記他方の面に他の情報が記載され、
前記長辺は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている、折りたたみ型の名刺。
【請求項2】
長方形の第1のカード部と、前記第1のカード部と略同一形状の第2のカード部とからなり、前記第1および前記第2のカード部が長辺で連なり、該長辺で折り曲げ可能な折りたたみ型の名刺であって、
前記第1のカード部と前記第2のカード部とは、開状態において、両一方の面を共通の面にして連なり、かつ、両他方の面を共通の面にして連なり、
前記第1のカード部は、前記長辺側を識別の下方向として、前記一方の面に少なくとも個人の名称が記載され、かつ、前記長辺側を識別の下方向として、前記他方の面に少なくとも他の情報が記載され、
前記第2のカード部は、前記長辺側を識別の下方向として、前記一方の面に少なくとも他の情報が記載され、かつ、前記長辺側を識別の上方向として、前記他方の面に他の情報が記載され、
前記長辺は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている、折りたたみ型の名刺。
【請求項3】
長方形の第1のカード部と、前記第1のカード部と略同一形状の第2のカード部とからなり、前記第1および前記第2のカード部が短辺で連なり、該短辺で折り曲げ可能な折りたたみ型の名刺であって、
前記第1のカード部と前記第2のカード部とは、開状態において、両一方の面を共通の面にして連なり、かつ、両他方の面を共通の面にして連なり、
前記第1のカード部は、前記短辺側を識別の上方向として、前記一方の面に少なくとも個人の名称が記載され、かつ、前記短辺側を識別の上方向として、前記他方の面に少なくとも他の情報が記載され、
前記第2のカード部は、前記短辺側を識別の上方向として、前記一方の面に少なくとも他の情報が記載され、かつ、前記短辺側を識別の下方向として、前記他方の面に他の情報が記載され、
前記短辺は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている、折りたたみ型の名刺。
【請求項4】
長方形の第1のカード部と、前記第1のカード部と略同一形状の第2のカード部とからなり、前記第1および前記第2のカード部が短辺で連なり、該短辺で折り曲げ可能な折りたたみ型の名刺であって、
前記第1のカード部と前記第2のカード部とは、開状態において、両一方の面を共通の面にして連なり、かつ、両他方の面を共通の面にして連なり、
前記第1のカード部は、前記短辺側を識別の下方向として、前記一方の面に少なくとも個人の名称が記載され、かつ、前記短辺側を識別の下方向として、前記他方の面に少なくとも他の情報が記載され、
前記第2のカード部は、前記短辺側を識別の下方向として、前記一方の面に少なくとも他の情報が記載され、かつ、前記短辺側を識別の上方向として、前記他方の面に他の情報が記載され、
前記短辺は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている、折りたたみ型の名刺。
【請求項5】
前記第1のカード部の前記一方の面は、閉状態にて、名刺が左右方向に反転されるように案内する案内表記を記載されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の折りたたみ型の名刺。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折りたたみ型の名刺に関し、特に詳細には、折目が切り取り容易に形成された折りたたみ型の名刺に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、情報交換の手段として、名刺と称される矩形のカードを交換して個人の情報を交換する手段、すなわち名刺交換がある。名刺には、個人の名称、所属団体、電話番号、FAX番号、e−mailアドレス等の個人を特定する情報の他に、経験、保有資格、メッセージ等の付属情報が記載されていることもある。
【0003】
このような名刺を交換することで交換相手の情報を保有することができ、名刺交換の後でも名刺を保管しておくことで交換相手に容易に連絡を取ることができる。名刺交換は、ビジネスにおいて一種の挨拶として常態化しており、日常的に繰り返され、日々、膨大な数の名刺が交換されて保管される。
【0004】
名刺には、表面に個人を特定できる情報を記載し、裏面に付属情報等を記載しているものがある。このように表面と裏面の両面に情報の記載がある名刺(以下、「両面名刺」とも称する。)は、表面だけに情報が記載された名刺に比較して、情報の記載される面積が2倍となる。両面名刺では、一般に、短手方向を、記載された情報の識別の上下方向とし、表面と裏面とに記載された情報が識別の上下方向を同一にしている。これにより、名刺は、左右方向に回転させることで、表面と裏面とに記載された情報を、識別の上下方向を同一としたまま識別できる。
【0005】
近年は、名刺に記載する情報量をさらに増やすべく、通常の2枚分の寸法で形成された、図14および図15に示すような折りたたみ型の名刺1がある。このような名刺1は、それぞれが、通常の名刺と同様の寸法の第1のカード部10と第2のカード部20とを備え、通常の名刺に比較して、2倍の面積を有し、記載できる情報が格段に増えるにも拘わらず、名刺交換時には、半分に折りたたんだ状態(以下、「閉状態」とも称する。)で渡すことで、通常の名刺と平面的に同一寸法の状態で受け渡すことができる。
【0006】
また、このような折りたたみ型の名刺は、開状態で、一方の面10f,20fにおいて、各カード部10,20の識別の上下方向を逆にしており(図14(A)を参照)、他方の面10r,20rにおいて、各カード部10,20の識別の上下方向を同一にしている(図14(B)を参照)。これにより、一方の面が表側になるように折りたたんだ状態(図9を参照)で、表面と裏面とに記載された情報の識別の上下方向を同一としており、両面名刺として機能する。
【0007】
さらに、閉状態で、個人を特定する情報の記載されたカード部10の一方の面10fを表面として名刺交換をした後、名刺を開状態とすると、カード部10およびカード部20の他方の面10r,20rが識別の上下方向を同一に、かつ正常な識別方向とした状態(図9(B)の上下反対の状態)となる。これにより、名刺交換時に、閉状態、開状態でそれぞれ正常な識別方向を維持することができる。
【0008】
ところで、昨今は、名刺に記載された情報を電子データとして管理する場合もあり、スキャナ等の電子データ化装置に名刺を読み込ませることがある。しかし、上記のような折りたたみ型の名刺は、両面名刺等の折りたたまない名刺に比較して厚さが2倍となるため、名刺を送り出して読み込ませるタイプの電子データ化装置では、送り出しが適切にできず、正確に情報を読み込めないことや、電子データ化装置に詰まってしまうことがあった。
【0009】
そこで、電子データ化装置に通す時に折りたたみ型の名刺を折目に沿って切断することが考えられる。そのようにすれば、切断されたカードのうち、個人を特定できる情報が記載された一方のカードを電子データ化装置に通すことで、円滑にデータ化の作業が行える。
【0010】
切断することを考慮した名刺として、上記した折りたたみ型の名刺1とは異なるが、名刺紙片に、パンフレットやサービス券として用いることのできる他の紙片を連結した名刺(以下、「多枚名刺」とも称する。)が考案されている(特許文献1)。この名刺は、名刺紙片と、パンフレットやサービス券として用いられる複数の他の紙片と、これらを連結する連結部からなり、各連結部にミシン目加工を施し、切り取り容易にしている。この多枚名刺は、多数枚の紙片を用いることでより多くの情報を記載できるようになっている。
【0011】
しかし、特許文献1のような名刺は、あくまでも名刺紙片に他の紙片が連結されるもので、全体として名刺として機能させることは考えられていない。したがって、折りたたまれた状態で、識別の上下方向が一致するように、すなわち、閉状態で両面名刺として機能するように情報を記載する方向を決定することは想定されていない。
【0012】
さらに、折りたたみ型の名刺1を特許文献1に記載の名刺のように切り取り容易としたとしても、折りたたみ型の名刺1では、第1のカード部10と、第2のカード部20とを切り離して分離すると、第1のカード部10の一方の面10fと他方の面10rとが識別の上下方向を逆となり、両面名刺として機能しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】実開昭60−32077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
以上のように、分離可能な折りたたみ型の名刺において、閉状態でも、分離した状態でも両面名刺として機能する名刺は存在しなかった。
【0015】
本発明は、上記の問題点を解決すべくなされたもので、折りたたみ可能かつ、切り離し可能な名刺であって、閉状態でも、分離状態でも識別上下方向が揃った両面名刺として機能する折りたたみ型の名刺を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
(1)本発明に係る第1の折りたたみ型の名刺は、長方形の第1のカード部と、前記第1のカード部と略同一形状の第2のカード部とからなり、前記第1および前記第2のカード部が長辺で連なり、該長辺で折り曲げ可能である。前記第1のカード部と前記第2のカード部とは、開状態において、両一方の面を共通の面にして連なり、かつ、両他方の面を共通の面にして連なり、前記第1のカード部は、前記長辺側を識別の上方向として、前記一方の面に少なくとも個人の名称が記載され、かつ、前記長辺側を識別の上方向として、前記他方の面に少なくとも他の情報が記載され、前記第2のカード部は、前記長辺側を識別の上方向として、前記一方の面に少なくとも他の情報が記載され、かつ、前記長辺側を識別の下方向として、前記他方の面に他の情報が記載され、前記長辺は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断可能にするミシン目加工が施されている。
【0017】
この折りたたみ型の名刺は、個人の名称が記載された第1のカード部の一方の面を外側にして折りたたむことにより、第2のカード部の一方の面が外側に、第1および第2の他方の面が内側となる。第1のカード部と第2のカード部とは、折り曲げ可能な長辺側を、共通に識別の上方向としており、折りたたみ型の名刺は閉状態で両面名刺として機能する。
【0018】
一方で、この折りたたみ型の名刺は、折り曲げ可能な長辺にミシン目加工が施され、ミシン目に沿って切断することにより、第1のカード部と第2のカード部に分離することができる。分離された第1のカード部は、一方の面および他方の面において、切断した長辺側を識別の上方向としている。すなわち、第1のカード部は、分離した状態で両面名刺として機能する。
【0019】
このように、本発明の折りたたみ型の名刺によれば、名刺交換時の閉状態でも、名刺交換の後に名刺を分離した状態でも、両面名刺として機能する。
【0020】
(2)本発明に係る第2の折りたたみ型の名刺は、長方形の第1のカード部と、前記第1のカード部と略同一形状の第2のカード部とからなり、前記第1および前記第2のカード部が長辺で連なり、該長辺で折り曲げ可能である。前記第1のカード部と前記第2のカード部とは、開状態において、両一方の面を共通の面にして連なり、かつ、両他方の面を共通の面にして連なり、前記第1のカード部は、前記長辺側を識別の下方向として、前記一方の面に少なくとも個人の名称が記載され、かつ、前記長辺側を識別の下方向として、前記他方の面に少なくとも他の情報が記載され、前記第2のカード部は、前記長辺側を識別の下方向として、前記一方の面に少なくとも他の情報が記載され、かつ、前記長辺側を識別の上方向として、前記他方の面に他の情報が記載され、前記長辺は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている。
【0021】
この折りたたみ型の名刺は、個人の名称が記載された第1のカード部の一方の面を外側にして折りたたむことにより、第2のカード部の一方の面が外側に、第1および第2の他方の面が内側となる。第1のカード部と第2のカード部とは、折り曲げ可能な長辺側を、共通に識別の下方向としており、折りたたみ型の名刺は閉状態で両面名刺として機能する。
【0022】
一方で、この折りたたみ型の名刺は、折り曲げ可能な長辺にミシン目加工が施され、ミシン目に沿って切断することにより、第1のカード部と第2のカード部に分離することができる。分離された第1のカード部は、一方の面および他方の面において、切断した長辺側を識別の下方向としている。すなわち、第1のカード部は、分離した状態で両面名刺として機能する。
【0023】
このように、本発明の折りたたみ型の名刺によれば、名刺交換時の閉状態でも、名刺交換の後に名刺を分離した状態でも、両面名刺として機能する。
【0024】
(3)本発明に係る第3の折りたたみ型の名刺は、長方形の第1のカード部と、前記第1のカード部と略同一形状の第2のカード部とからなり、前記第1および前記第2のカード部が短辺で連なり、該短辺で折り曲げ可能である。前記第1のカード部と前記第2のカード部とは、開状態において、両一方の面を共通の面にして連なり、かつ、両他方の面を共通の面にして連なり、前記第1のカード部は、前記短辺側を識別の上方向として、前記一方の面に少なくとも個人の名称が記載され、かつ、前記短辺側を識別の上方向として、前記他方の面に少なくとも他の情報が記載され、前記第2のカード部は、前記短辺側を識別の上方向として、前記一方の面に少なくとも他の情報が記載され、かつ、前記短辺側を識別の下方向として、前記他方の面に他の情報が記載され、前記短辺は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている。
【0025】
(4)本発明に係る第4の折りたたみ型の名刺は、長方形の第1のカード部と、前記第1のカード部と略同一形状の第2のカード部とからなり、前記第1および前記第2のカード部が短辺で連なり、該短辺で折り曲げ可能な折りたたみ型の名刺であって、前記第1のカード部と前記第2のカード部とは、開状態において、両一方の面を共通の面にして連なり、かつ、両他方の面を共通の面にして連なり、前記第1のカード部は、前記短辺側を識別の下方向として、前記一方の面に少なくとも個人の名称が記載され、かつ、前記短辺側を識別の下方向として、前記他方の面に少なくとも他の情報が記載され、前記第2のカード部は、前記短辺側を識別の下方向として、前記一方の面に少なくとも他の情報が記載され、かつ、前記短辺側を識別の上方向として、前記他方の面に他の情報が記載され、前記短辺は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている。
【0026】
このような折りたたみ型の名刺によれば、分離された第2のカード部にも個人の名称が記載されており、第2のカード部が、分離した状態で非常用の名刺として機能する。
【0027】
前記第1のカード部の前記一方の面は、閉状態にて、名刺が左右方向に反転されるように案内する案内表記を有するとよい。上記の折りたたみ型名刺によれば、閉状態で名刺交換がされて、そのまま開状態とすると、名刺の内側面の識別方向が逆の状態となる。しかし、この案内標記に従って、名刺を裏返した後に、開くようにすれば、名刺の内側面の識別方向が正常な状態となる。
【発明の効果】
【0028】
本発明に係る名刺は、折りたたみ可能かつ分離可能であり、折りたたんだ状態でも、分離した状態でも両面名刺として機能する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の第1の実施形態に係る折りたたみ型の名刺の斜視図である。
図2】本発明の第1の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の開状態を示す平面図である。
図3】本発明の第1の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の閉状態を示す平面図である。
図4】本発明の第1の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の切り取った状態を示す平面図である。
図5】本発明の第2の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の開状態を示す平面図である。
図6】本発明の第2の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の閉状態を示す平面図である。
図7】本発明の第2の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の切り取った状態を示す平面図である。
図8】本発明の第3の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の開状態を示す平面図である。
図9】本発明の第3の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の閉状態を示す平面図である。
図10】本発明の第3の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の切り取った状態を示す平面図である。
図11】本発明の第4の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の開状態を示す平面図である。
図12】本発明の第4の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の閉状態を示す平面図である。
図13】本発明の第4の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺の切り取った状態を示す平面図である。
図14】従来の折たたみ型の名刺の開状態を示す平面図である。
図15】従来の折たたみ型の名刺の閉状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の実施の形態にかかる折りたたみ型の名刺について図面を参照して説明する。本実施例において、名刺とは、従来よく知られるように、平面視して縦寸法(上下方向の寸法)が55mm、横寸法(左右方向の寸法)が91mmのカードを意味する。しかし、名刺の寸法は、交換用のカードとして機能すれば、これに限定されない。
【0031】
折りたたみ型の名刺とは、折りたたんだ状態(以下、「閉状態」とも称する。)で名刺の寸法となるカードを意味する。また、折りたたみ型の名刺は、開いた状態(以下、「開状態」とも称する。)で、通常の名刺の略二倍の寸法を有する。
【0032】
また、名刺に記載される情報は、少なくとも個人の名称を含み、これに加えて、一般的に、個人の所属する団体名称、所在地、電話番号、FAX番号、メールアドレス等の個人情報を含む。また、名刺は、個人の考え、略歴、保有資格、写真等の個人に関する個人関連情報や、個人の所属する団体の理念、歴史、団体の所有資格等の団体に関する団体関連情報を含んでいてもよい。
【0033】
[第1の実施形態]
【0034】
図1図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺100について説明する。図1は、折りたたみ型名刺100の斜視図を示す。図2(A)は、開状態の折たたみ型の名刺100の表面を示し、図2(B)は、開状態の折たたみ型の名刺100の裏面を示す。また、図3(A)は、閉状態の折りたたみ型名刺100の表面を示し、図3(B)は、閉状態の折りたたみ型の名刺100の裏面を示す。さらに、図4(A)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺100の第1のカード部110の表面を示し、図4(B)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺100の第1のカード部110の裏面を示し、図4(C)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺100の第2のカード部120の表面を示し、図4(D)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺100の第2のカード部120の裏面を示す。
【0035】
説明を容易にするために、図2図4には、名刺100に、方向を特定するための印Mが仮想的に記されている。例えば、印Mは、図2(A)において、折りたたみ型の名刺100の右上に記され、図2(B)において、折りたたみ型の名刺100の左上に記されている。これにより、図2(A)と図2(B)との関係は、名刺100を左右方向にひっくり返した状態であること、すなわち、上下方向を維持したまま左右方向に反転されていることが特定される。
【0036】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺100は、第1のカード部110と、第2のカード部120と、折目部130とからなる。第1および第2のカード部110,120は同一の矩形の形状である。ここで同一とは、完全に寸法が同一の場合に限らず、数ミリ程度の誤差を含む。第1および第2のカード部110,120は、それぞれが名刺として機能する形状である。
【0037】
図2に示すように、第1のカード部110および第2のカード部120は、折目部130を介して連結されており、一体的なカード100aを形成している。本実施の形態において、第1および第2のカード部110,120は、それぞれ、寸法を91mmとした長辺110a,110b,120a,120bを有し、寸法を55mmとした短辺110c,110d,120c,120dを有する。これにより、カード100aは、縦寸法110mm、横寸法91mmとなる。
【0038】
折りたたみ型の名刺100は、第1のカード部110の上側に第2のカード部120が位置し、折目部130は、各カード部110,120の長辺110a,120aから形成されている。第1のカード部110と第2のカード部120とは、開状態において、両一方の面110f,120fを表面とし、かつ、両他方の面110r,120rを裏面として折目部130を介して連なっている。
【0039】
第1のカード部110は、長辺110a側(長辺110bの反対側)を識別の上方向として、一方の面110fに少なくとも個人の名称111が記載され、かつ、長辺110a側を識別の上方向として、他方の面110rに少なくとも他の情報が記載されている。また、第2のカード部120は、長辺120a側(長辺120bの反対側)を識別の上方向として、一方の面120fに少なくとも他の情報が記載され、かつ、長辺120a側を識別の下方向として、他方の面120rに他の情報が記載されている。
【0040】
本実施の形態において、第1のカード部110には、表面である一方の面110f(図2(A)参照)に、個人の名称111の他に、他の情報として団体名称、役職(肩書)、所在地、電話番号、FAX番号、メールアドレスが記載されている。また、第1のカード部110には、これらに加え、閉状態の折りたたみ型の名刺100で裏面となる第2のカード部120の一方の面120f(図3を参照)へ誘導する(名刺を左右方向にひっくり返す)ように案内する案内表記112が記載されている。
【0041】
さらに、第1のカード部110は、裏面である110r(図2の(B)参照)に、他の情報として略歴、資格が記載されている。
【0042】
また、本実施の形態において、第2のカード部120は、表面である一方の面120f(図2の(A)参照)に、他の情報として個人の写真、特技、経験が記載されている。また、第2のカード部120には、これらに加え、閉状態の折りたたみ型の名刺100を開状態に誘導するように案内する案内表記122が記載されている。
【0043】
さらに、第2のカード部120は、裏面である他方の面120r(図2の(B)参照)に、個人の名称、および他の情報として団体名称、電話番号、メールアドレス、理念およびクーポン情報123が記載されている。他方の面110r、120rは折りたたみ型名刺100の内側面となる。
【0044】
図3に示すように、折りたたみ型の名刺100は、閉状態で第1のカード部110の一方の面110fを表面とし、第2のカード部120の一方の面120fを裏面として、かつ、それぞれの識別の上下方向を同一にしており、両面名刺として機能する。
【0045】
本実施の形態において、第1のカード部110の一方の面110fは、閉状態の折りたたみ型の名刺100を左右方向に裏返して第2のカード部120の一方の面120fに案内する案内表記112を有する。また、第2のカード部120の一方の面120fは、閉状態の折りたたみ型の名刺100を開状態に案内する案内表記122を有する。
【0046】
これにより、名刺交換時に、折りたたみ型の名刺100を受けた受領者は、案内表記に従い折りたたみ型の名刺100を開状態とする前に、左右方向に裏返し、その後、案内表記に従い折りたたみ型の名刺100を開状態とする。折りたたみ型の名刺100は、この順に案内することにより、識別の上下方向が変動することなく、名刺の情報を識別できる。
【0047】
図4に示すように、折りたたみ型の名刺100は、折目部130に沿って第1のカード部110と第2のカード部120とを切り離して分離できる。折目部130は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている。ミシン目加工のミシン目の寸法は、必要時には容易に切断でき、不要時には容易に切断されないように、適宜変更できる。折りたたみ型の名刺100は、折目部130に沿って切断されることで、第1のカード部110と第2のカード部120の2枚のカードとして機能する。
【0048】
第1のカード部110は、一方の面110fと他方の面110rとで識別の上下方向を同一としており、左右方向にひっくり返すことにより識別方向を同一にしている。これにより、切り離された第1のカード部110は、両面名刺として機能する。
【0049】
第2のカード部120は、一方の面120fと他方の面120rとで識別の上下方向を逆としており、上下方向にひっくり返すことにより識別方向を同一にしている。これにより、切り離された第2のカード部120は、両面名刺としては機能しない。しかし、第2のカード部は、クーポン情報123を記載することで、クーポン券として回収することができる。したがって、第2のカード部120は、切り離された後に、両面名刺として機能しなくとも、不都合は生じない。
【0050】
[第2の実施形態]
【0051】
図5図7を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺200について説明する。図5(A)は、開状態の折たたみ型の名刺200の表面を示し、図5(B)は、開状態の折たたみ型の名刺200の裏面を示す。また、図6(A)は、閉状態の折りたたみ型名刺200の表面を示し、図6(B)は、閉状態の折りたたみ型の名刺200の裏面を示す。さらに、図7(A)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺200の第1のカード部210の表面を示し、図7(B)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺200の第1のカード部210の裏面を示し、図7(C)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺200の第2のカード部220の表面を示し、図7(D)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺200の第2のカード部220の裏面を示す。
【0052】
説明を容易にするために、図5図7には、名刺200に、方向を特定するための印Mが仮想的に記されている。例えば、印Mは、図5(A)において、折りたたみ型の名刺200の右上に記され、図5(B)には、折りたたみ型の名刺200の左上に記されている。これにより、図5(A)と図5(B)との関係は、名刺200を左右方向にひっくり返した状態であること、すなわち、上下方向を維持したまま左右方向に反転されていることが特定される。
【0053】
本発明の第2の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺200は、第1の実施の形態と同様に、第1のカード部210と、第2のカード部220と、折目部230とからなる。第1および第2のカード部210,220は同一の矩形の形状である。ここで同一とは、完全に寸法が同一の場合に限らず、数ミリ程度の誤差を含む。第1および第2のカード部210,220は、それぞれが名刺として機能する形状である。
【0054】
図5に示すように、第1のカード部210および第2のカード部220は、折目部230を介して連結されており、一体的なカード200aを形成している。本実施の形態において、第1および第2のカード部210,220は、それぞれ、寸法を91mmとした長辺210a,210b,220a,220bを有し、寸法を55mmとした短辺210c,210d,220c,220dを有する。これにより、カード200aは、縦寸法110mm、横寸法91mmとなる。
【0055】
折りたたみ型の名刺200は、第1のカード部210の下側に第2のカード部220が位置し、折目部230は、各カード部210,220の長辺210b,220bから形成されている。第1のカード部210と第2のカード部220とは、開状態において、両一方の面210f,220fを表面とし、かつ、両他方の面210r,220rを裏面として折目部230を介して連なっている。
【0056】
第1のカード部210は、長辺210a側(長辺210bの反対側)を識別の上方向として、一方の面210fに少なくとも個人の名称211が記載され、かつ、長辺210a側を識別の上方向として、他方の面210rに少なくとも他の情報が記載されている。また、第2のカード部220は、長辺220a側(長辺220bの反対側)を識別の上方向として、一方の面220fに少なくとも他の情報が記載され、かつ、長辺220a側を識別の下方向として、他方の面220rに他の情報が記載されている。
【0057】
本実施の形態において、第1のカード部210には、表面である一方の面210f(図5(A)参照)に、個人の名称211の他に、他の情報として団体名称、役職、所在地、電話番号、FAX番号、メールアドレスが記載されている。また、第1のカード部210には、これらに加え、閉状態の折りたたみ型の名刺200で裏面となる第2のカード部220の一方の面220f(図6を参照)へ誘導する(名刺を左右方向にひっくり返す)ように案内する案内表記212が記載されている。
【0058】
さらに、第1のカード部210は、裏面である210r(図5の(B)参照)に、他の情報として略歴、資格が記載されている。
【0059】
また、本実施の形態において、第2のカード部220は、表面である一方の面220f(図5の(A)参照)に、他の情報として個人の写真、特技、経験が記載されている。また、第2のカード部220には、これらに加え、閉状態の折りたたみ型の名刺200を開状態に誘導するように案内する案内表記222が記載されている。
【0060】
さらに、第2のカード部220は、裏面である他方の面220r(図5の(B)参照)に、個人の名称、および他の情報として団体名称、電話番号、メールアドレス、理念およびクーポン情報223が記載されている。
【0061】
図6に示すように、折りたたみ型の名刺200は、閉状態で第1のカード部210の一方の面210fを表面とし、第2のカード部220の一方の面220fを裏面として、かつ、それぞれの識別の上下方向を同一にしており、両面名刺として機能する。
【0062】
本実施の形態において、第1のカード部210の一方の面210fは、閉状態の折りたたみ型の名刺200を左右方向に裏返し、第2のカード部220の一方の面220fに案内する案内表記212を有する。また、第2のカード部220の一方の面220fは、閉状態の折りたたみ型の名刺200を開状態に案内する案内表記222を有する。
【0063】
これにより、名刺交換時に、折りたたみ型の名刺200を受けた受領者は、案内表記に従い折りたたみ型の名刺200を開状態とする前に、左右方向に裏返し、その後、案内表記に従い折りたたみ型の名刺200を開状態とする。折りたたみ型の名刺200は、この順に案内することにより、識別方向を反転させることなく、名刺の情報を識別できる。
【0064】
図7に示すように、折りたたみ型の名刺200は、折目部230に沿って第1のカード部210と第2のカード部220とを切り離して分離できる。折目部230は、前記第1のカード部210と前記第2のカード部220とを切断容易にするミシン目加工が施されている。ミシン目加工のミシン目の間隔は、必要時には容易に切断でき、不要時には容易に切断されないように、適宜変更できる。折りたたみ型の名刺200は、折目部230に沿って切断されることで、第1のカード部210と第2のカード部220の2枚のカードとして機能する。
【0065】
第1のカード部210は、一方の面210fと他方の面210rとで識別の上下方向を同一としており、左右方向にひっくり返すことにより識別方向を同一にしている。これにより、切り離された第1のカード部210は、両面名刺として機能する。
【0066】
第2のカード部220は、一方の面220fと他方の面220rとで識別の上下方向を逆としており、上下方向にひっくり返すことにより識別方向を同一にしている。これにより、切り離された第2のカード部220は、両面名刺としては機能しない。しかし、第2のカード部はクーポン情報223をすることで、クーポン券として回収することができる。したがって、第2のカード部220は、切り離された後に、両面名刺として機能しなくとも、不都合は生じない。
【0067】
[第3の実施形態]
【0068】
図8図10を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺300について説明する。図8(A)は、開状態の折たたみ型の名刺300の表面を示し、図8(B)は、開状態の折たたみ型の名刺300の裏面を示す。また、図9(A)は、閉状態の折りたたみ型名刺300の表面を示し、図9(B)は、閉状態の折りたたみ型の名刺300の裏面を示す。さらに、図10(A)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺300の第1のカード部310の表面を示し、図10(B)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺300の第1のカード部310の裏面を示し、図10(C)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺300の第2のカード部320の表面を示し、図10(D)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺300の第2のカード部320の裏面を示す。
【0069】
説明を容易にするために、図8図10には、名刺300に、方向を特定するための印Mが仮想的に記されている。例えば、印Mは、図8(A)において、折りたたみ型の名刺300の右上に記され、図8(B)において、折りたたみ型の名刺300の左上に記されている。これにより、図8(A)と図8(B)との関係は、名刺300を左右方向にひっくり返した状態であること、すなわち、上下方向を維持したまま左右方向に反転されていることが特定される。
【0070】
図8に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺300は、第1のカード部310と、第2のカード部320と、折目部330とからなる。第1および第2のカード部310,320は同一の矩形の形状である。ここで同一とは、完全に寸法が同一の場合に限らず、数ミリ程度の誤差を含む。第1および第2のカード部310,320は、それぞれが名刺として機能する形状である。
【0071】
図8に示すように、第1のカード部310および第2のカード部320は、折目部330を介して連結されており、一体的なカード300aを形成している。本実施の形態において、第1および第2のカード部310,320は、それぞれ、寸法を91mmとした長辺を有し、寸法を55mmとした短辺を有する。これにより、カード300aは、縦寸法182mm、横寸法55mmとなる。
【0072】
折りたたみ型の名刺300は、第1のカード部310の上側に第2のカード部320が位置し、折目部330は、第1のカード310の上側短辺と、第2のカード部320の下側短辺の結合部から形成されている。第1のカード部310と第2のカード部320とは、開状態において、両一方の面を表面とし、かつ、両他方の面を裏面として折目部330を介して連なっている。
【0073】
第1のカード部310の各面には、第1の実施形態の第1のカード部110の各面と同様の情報が第1のカード部110と同一の識別方向で記載されている。また、第2のカード部320の各面には、第1の実施形態の第2のカード部120の各面と同様の情報が第2のカード部120と同一の識別方向で記載されている。
【0074】
図9に示すように、折りたたみ型の名刺300は、閉状態で第1のカード部310の一方の面を表面とし、第1のカード部310の一方の面に連なる第2のカード部320の一方の面を裏面として、かつ、それぞれの識別の上下方向を同一にしており、両面名刺として機能する。
【0075】
本実施の形態において、第1のカード部310の一方の面は、閉状態の折りたたみ型の名刺300を左右方向に裏返して第2のカード部320の一方の面に案内する案内表記312を有する。また、第2のカード部320の一方の面は、閉状態の折りたたみ型の名刺300を開状態に案内する案内表記322を有する。
【0076】
これにより、名刺交換時に、折りたたみ型の名刺300を受けた受領者は、案内表記に従い折りたたみ型の名刺300を開状態とする前に、左右方向に裏返し、その後、案内表記に従い折りたたみ型の名刺300を開状態とする。折りたたみ型の名刺300は、この順に案内することにより、識別の上下方向が変動することなく、名刺の情報を識別できる。
【0077】
図10に示すように、折りたたみ型の名刺300は、折目部330に沿って第1のカード部310と第2のカード部320とを切り離して分離できる。折目部330は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている。ミシン目加工のミシン目の寸法は、必要時には容易に切断でき、不要時には容易に切断されないように、適宜変更できる。折りたたみ型の名刺300は、折目部330に沿って切断されることで、第1のカード部310と第2のカード部320の2枚のカードとして機能する。
【0078】
第1のカード部310は、一方の面と他方の面とで識別の上下方向を同一としており、左右方向にひっくり返すことにより識別方向を同一にしている。これにより、切り離された第1のカード部310は、両面名刺として機能する。
【0079】
第2のカード部320は、一方の面と他方の面とで識別の上下方向を逆としており、上下方向にひっくり返すことにより識別方向を同一にしている。これにより、切り離された第2のカード部320は、両面名刺としては機能しない。しかし、第2のカード部は、クーポン情報323を記載することで、クーポン券として回収することができる。したがって、第2のカード部320は、切り離された後に、両面名刺として機能しなくとも、不都合は生じない。
【0080】
[第4の実施形態]
【0081】
図11図13を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺400について説明する。図11(A)は、開状態の折たたみ型の名刺400の表面を示し、図11(B)は、開状態の折たたみ型の名刺400の裏面を示す。また、図12(A)は、閉状態の折りたたみ型名刺400の表面を示し、図12(B)は、閉状態の折りたたみ型の名刺400の裏面を示す。さらに、図13(A)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺400の第1のカード部410の表面を示し、図13(B)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺400の第1のカード部410の裏面を示し、図13(C)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺400の第2のカード部420の表面を示し、図13(D)は、分離した状態の折りたたみ型の名刺400の第2のカード部420の裏面を示す。
【0082】
説明を容易にするために、図11図13には、名刺400に、方向を特定するための印Mが仮想的に記されている。例えば、印Mは、図11(A)において、折りたたみ型の名刺400の右上に記され、図11(B)において、折りたたみ型の名刺400の左上に記されている。これにより、図11(A)と図11(B)との関係は、名刺400を左右方向にひっくり返した状態であること、すなわち、上下方向を維持したまま左右方向に反転されていることが特定される。
【0083】
図11に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る折りたたみ型の名刺400は、第1のカード部410と、第2のカード部420と、折目部430とからなる。第1および第2のカード部410,420は同一の矩形の形状である。ここで同一とは、完全に寸法が同一の場合に限らず、数ミリ程度の誤差を含む。第1および第2のカード部310,320は、それぞれが名刺として機能する形状である。
【0084】
図11に示すように、第1のカード部410および第2のカード部420は、折目部430を介して連結されており、一体的なカード300aを形成している。本実施の形態において、第1および第2のカード部410,420は、それぞれ、寸法を91mmとした長辺を有し、寸法を55mmとした短辺を有する。これにより、カード300aは、縦寸法182mm、横寸法55mmとなる。
【0085】
折りたたみ型の名刺400は、第1のカード部410の下側に第2のカード部420が位置し、折目部430は、第1のカード310の下側短辺と、第2のカード部420の上側短辺の結合部から形成されている。第1のカード部410と第2のカード部420とは、開状態において、両一方の面を表面とし、かつ、両他方の面を裏面として折目部430を介して連なっている。
【0086】
第1のカード部410の各面には、第2の実施形態の第1のカード部210の各面と同様の情報が第2のカード部210と同一の識別方向で記載されている。また、第2のカード部420の各面には、第2の実施形態の第2のカード部220の各面と同様の情報が第2のカード部220と同一の識別方向で記載されている。
【0087】
図12に示すように、折りたたみ型の名刺400は、閉状態で第1のカード部410の一方の面を表面とし、第1のカード部410の一方の面に連なる第2のカード部420の一方の面を裏面として、かつ、それぞれの識別の上下方向を同一にしており、両面名刺として機能する。
【0088】
本実施の形態において、第1のカード部410の一方の面は、閉状態の折りたたみ型の名刺400を左右方向に裏返して第2のカード部420の一方の面に案内する案内表記412を有する。また、第2のカード部420の一方の面は、閉状態の折りたたみ型の名刺400を開状態に案内する案内表記422を有する。
【0089】
これにより、名刺交換時に、折りたたみ型の名刺400を受けた受領者は、案内表記に従い折りたたみ型の名刺400を開状態とする前に、左右方向に裏返し、その後、案内表記に従い折りたたみ型の名刺400を開状態とする。折りたたみ型の名刺400は、この順に案内することにより、識別の上下方向が変動することなく、名刺の情報を識別できる。
【0090】
図13に示すように、折りたたみ型の名刺400は、折目部430に沿って第1のカード部410と第2のカード部420とを切り離して分離できる。折目部430は、前記第1のカード部と前記第2のカード部とを切断容易にするミシン目加工が施されている。ミシン目加工のミシン目の寸法は、必要時には容易に切断でき、不要時には容易に切断されないように、適宜変更できる。折りたたみ型の名刺400は、折目部430に沿って切断されることで、第1のカード部410と第2のカード部420の2枚のカードとして機能する。
【0091】
第1のカード部410は、一方の面と他方の面とで識別の上下方向を同一としており、左右方向にひっくり返すことにより識別方向を同一にしている。これにより、切り離された第1のカード部410は、両面名刺として機能する。
【0092】
第2のカード部420は、一方の面と他方の面とで識別の上下方向を逆としており、上下方向にひっくり返すことにより識別方向を同一にしている。これにより、切り離された第2のカード部420は、両面名刺としては機能しない。しかし、第2のカード部は、クーポン情報423を記載することで、クーポン券として回収することができる。したがって、第2のカード部420は、切り離された後に、両面名刺として機能しなくとも、不都合は生じない。
【符号の説明】
【0093】
1,100,200,300,400 折りたたみ型の名刺
10,110,210,310,410 第1のカード部
10f,110f,210f 第1のカード部の一方の面
10r,110r,210r 第1のカード部の他方の面
20,120,220,320,420 第2のカード部
20f,120f,220f 第2のカード部の一方の面
20r,120r,220r 第2のカード部の他方の面
130,230,330,430 折目部
110a,120a,210b,220b カード部が連なる長辺
111,211 個人の名称
112,122,212,222,312,322,412,422 案内表記
123,223,323,423 クーポン表記

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15