【解決手段】スライド構造Sは、スライドレール24とスライド蓋22とを有している。スライドレール24は、レール長手方向と直交する第1方向に対向配置されたガイド壁部26、28を備え、ガイド壁面26Aに第1当接部34が設けられると共に第1当接部34に対してレール長手方向に離間し且つレール長手方向と第1方向に直交する第2方向に離間した位置に第2当接部36が設けられている。スライド蓋22は、ガイド壁部26、28間でレール長手方向に沿って摺動可能とされ、摺動方向一方側に第1当接部34の頂部34Aに当接する第1突部42が設けられ、摺動方向他方側に第1突部42が第1当接部34に当接した状態で第2当接部36の頂部36Aに当接する第2突部44が設けられている。
長手方向と直交する第1方向に対向配置された一対のガイド壁部を備え、一方の前記ガイド壁部のガイド壁面に凸状の第1当接部が前記長手方向に間隔をあけて設けられると共に前記ガイド壁面に前記第1当接部に対して前記長手方向に離間し且つ前記長手方向と前記第1方向に直交する第2方向に離間した位置に凸状の第2当接部が前記長手方向に間隔をあけて設けられたレールと、
一対の前記ガイド壁部間に配置されると共に前記長手方向に沿って摺動可能とされ、摺動方向の一方側に前記第1当接部の頂部に当接する第1突部が設けられると共に前記摺動方向の他方側に前記第1突部が前記第1当接部の頂部に当接した状態で前記第2当接部の頂部に当接する第2突部が設けられたスライダと、
を有するスライド構造。
一方の前記ガイド壁部の前記ガイド壁面と前記第1突部との間の隙間と、一方の前記ガイド壁部の前記ガイド壁面と前記第2突部との間の隙間とが異なる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライド構造。
前記スライダには、前記第1方向で前記第1突部の反対側に第3突部が設けられると共に前記第1方向で前記第2突部の反対側に第4突部が設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライド構造。
長手方向と直交する第1方向に間隔をあけて対向配置された3つ以上のガイド壁部を備え、互いに対向配置された第1の前記ガイド壁部及び第2の前記ガイド壁部の一方のガイド壁面に凸状の第1当接部が前記長手方向に間隔をあけて設けられると共に互いに対向配置された第2の前記ガイド壁部及び第3の前記ガイド壁部の一方のガイド壁面に前記第1当接部に対して前記長手方向に離間した位置に凸状の第2当接部が前記長手方向に間隔をあけて設けられたレールと、
前記レールの前記長手方向に沿って摺動可能とされ、摺動方向の一方側に第1の前記ガイド壁部及び第2の前記ガイド壁部の間に配置され、前記第1当接部の頂部に当接する第1突部が設けられると共に前記摺動方向の他方側に第2の前記ガイド壁部及び第3の前記ガイド壁部の間に配置され、前記第1突部が前記第1当接部の頂部に当接した状態で前記第2当接部の頂部に当接する第2突部が設けられたスライダと、
を有するスライド構造。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示されたスライド構造では、引出部のスムーズな引き出し(摺動)と所定位置における引出部のガタツキの抑制を考慮した場合、3つの突起部と3つの凸部の突出量にそれぞれ厳密な寸法精度が求められる。このため、製品設計及び製造工程における負荷の増加が懸念される。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、簡単な構造でレールに対するスライダの摺動をスムーズにできかつ所定位置におけるスライダのガタツキを抑制できるスライド構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載のスライド構造は、長手方向と直交する第1方向に対向配置された一対のガイド壁部を備え、一方の前記ガイド壁部のガイド壁面に凸状の第1当接部が前記長手方向に間隔をあけて設けられると共に前記ガイド壁面に前記第1当接部に対して前記長手方向に離間し且つ前記長手方向と前記第1方向に直交する第2方向に離間した位置に凸状の第2当接部が前記長手方向に間隔をあけて設けられたレールと、一対の前記ガイド壁部間に配置されると共に前記長手方向に沿って摺動可能とされ、摺動方向の一方側に前記第1当接部の頂部に当接する第1突部が設けられると共に前記摺動方向の他方側に前記第1突部が前記第1当接部の頂部に当接した状態で前記第2当接部の頂部に当接する第2突部が設けられたスライダと、有している。
【0007】
請求項1に記載のスライド構造では、第1当接部に対して第2当接部をレールの長手方向(以下、適宜「レール長手方向」と記載する。)に離間した位置に設けている。このため、スライダがレール長手方向に沿って摺動し、第1突部が第1当接部の頂部に当接した状態で第2突部が第2当接部の頂部に当接すると、レール長手方向に間隔をあけた2点でスライダがレールによって支持されるため、レールに対するスライダのガタツキ(第1方向のガタツキ)が抑制される。
【0008】
また、上記スライド構造では、第1当接部に対して第2当接部を第2方向に離間した位置に設けている。このため、スライダがレールを摺動する際に、レールの第1当接部とスライダの第2突部との当接が回避され、レールの第2当接部とスライダの第1突部との当接が回避される。これにより、例えば、第1当接部と第2当接部をレール長手方向に沿って交互に配置するものと比べて、第1当接部、第2当接部、第1突部及び第2突部の各突出量を厳密に設定しなくても、レールに対するスライダの摺動をスムーズにできる。
【0009】
以上のことから、上記スライド構造では、第1当接部に対して第2当接部をレール長手方向に離間し且つ第2方向に離間した位置に配置する簡単な構造で、レールに対するスライダの摺動をスムーズにできると共に所定位置におけるスライダのガタツキを抑制できる。
【0010】
請求項2に記載のスライド構造は、請求項1に記載のスライド構造において、一対の前記ガイド壁部間の間隔は、前記第2方向の一方側の第1領域と、前記第1領域に対して前記第2方向の他方側に隣接する第2領域とで異なり、前記第1当接部は、前記第1領域に配置され、前記第2当接部は、前記第2領域に配置されている。
【0011】
請求項2に記載のスライド構造では、一対のガイド壁部間を、間隔が異なる第1領域と第2領域で区切り、第1当接部を第1領域に配置し、第2当接部を第2領域に配置している。このため、スライダがレールを摺動する際に、スライダがレールに対して横ずれ(第2方向ずれ)するのを抑制しつつ、第1突部を第1領域に沿って移動させて第1当接部の頂部に当接させ、第2突部を第2領域に沿って移動させて第2当接部の頂部に当接させることができる。これにより、レールに対するスライダの摺動をよりスムーズにできる。
【0012】
請求項3に記載のスライド構造は、請求項1又は請求項2に記載のスライド構造において、前記第1当接部及び前記第2当接部は、各々の前記長手方向の両端部がそれぞれ傾斜している。
【0013】
請求項3に記載のスライド構造では、第1当接部及び第2当接部の各々のレール長手方向の両端部をそれぞれ傾斜させている。このため、スライダがレールを摺動する際に、第1突部が第1当接部の頂部へスムーズに移動できると共に第2突部が第2当接部の頂部へスムーズに移動できる。これにより、上記スライド構造では、スライダのガタツキを抑制できる所定位置へ、スライダをスムーズに摺動させることができる。
【0014】
請求項4に記載のスライド構造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライド構造において、前記第1当接部及び前記第2当接部の各突出量は、前記第1突部及び前記第2突部の各突出量よりも小さい。
【0015】
請求項4に記載のスライド構造では、第1当接部及び第2当接部の各突出量を第1突部及び第2突部の各突出量よりも小さくしている。このため、例えば、第1当接部及び第2当接部の各突出量を第1突部及び第2突部の各突出量よりも大きくする構成と比べて、レールの製造時において、レールの寸法精度を確保しやすくなる。
【0016】
請求項5に記載のスライド構造は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライド構造において、一方の前記ガイド壁部の前記ガイド壁面と前記第1突部との間の隙間と、一方の前記ガイド壁部の前記ガイド壁面と前記第2突部との間の隙間とが異なる。
【0017】
請求項5に記載のスライド構造では、一方のガイド壁部のガイド壁面と第1突部との間の隙間と、一方のガイド壁部のガイド壁面と第2突部との間の隙間とを異ならせている。ここで、例えば、一方のガイド壁部のガイド壁面と第1突部との間の隙間よりも一方のガイド壁部のガイド壁面と第2突部との間の隙間を小さくした場合、スライダがレールを摺動する際のスライダのレールに対するガタツキが一方のガイド壁部のガイド壁面と第2突部との当接によって効果的に抑制される。
【0018】
請求項6に記載のスライド構造は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライド構造において、前記スライダには、前記第1方向で前記第1突部の反対側に第3突部が設けられると共に前記第1方向で前記第2突部の反対側に第4突部が設けられている。
【0019】
請求項6に記載のスライド構造では、スライダに第1方向で第1突部の反対側に第3突部を設け、第1方向で第2突部の反対側に第4突部を設けていることから、スライダがレールを摺動する際のスライダとレールとの摺動面積(接触面積)が小さくなり、レールに対するスライダの摺動がさらにスムーズになる。
【0020】
請求項7に記載のスライド構造は、長手方向と直交する第1方向に間隔をあけて対向配置された3つ以上のガイド壁部を備え、互いに対向配置された第1の前記ガイド壁部及び第2の前記ガイド壁部の一方のガイド壁面に凸状の第1当接部が前記長手方向に間隔をあけて設けられると共に互いに対向配置された第2の前記ガイド壁部及び第3の前記ガイド壁部の一方のガイド壁面に前記第1当接部に対して前記長手方向に離間した位置に凸状の第2当接部が前記長手方向に間隔をあけて設けられたレールと、前記レールの前記長手方向に沿って摺動可能とされ、摺動方向の一方側に第1の前記ガイド壁部及び第2の前記ガイド壁部の間に配置され、前記第1当接部の頂部に当接する第1突部が設けられると共に前記摺動方向の他方側に第2の前記ガイド壁部及び第3の前記ガイド壁部の間に配置され、前記第1突部が前記第1当接部の頂部に当接した状態で前記第2当接部の頂部に当接する第2突部が設けられたスライダと、を有している。
【0021】
請求項7に記載のスライド構造では、第1当接部に対して第2当接部をレールの長手方向(以下、適宜「レール長手方向」と記載する。)に離間した位置に設けている。このため、スライダがレール長手方向に沿って摺動し、第1突部が第1当接部の頂部に当接した状態で第2突部が第2当接部の頂部に当接すると、レール長手方向に間隔をあけた2点でスライダがレールによって支持されるため、レールに対するスライダのガタツキ(第1方向のガタツキ)が抑制される。
【0022】
また、上記スライド構造では、第1のガイド壁部と第2のガイド壁部との間に第1当接部が配置され、第2のガイド壁部と第3のガイド壁部との間に第2当接部が配置されている。すなわち、第1当接部と第2当接部が第1方向の別々の領域にそれぞれ設けられているため、スライダがレールを摺動する際に、レールの第1当接部とスライダの第2突部との当接が回避され、レールの第2当接部とスライダの第1突部との当接が回避される。これにより、例えば、第1当接部と第2当接部をレール長手方向に沿って交互に配置するものと比べて、第1当接部、第2当接部、第1突部及び第2突部の各突出量を厳密に設定しなくても、レールに対するスライダの摺動をスムーズにできる。
【0023】
以上のことから、上記スライド構造では、第1当接部と第2当接部をレール長手方向に離間させ且つ第1当接部と第2当接部を第1方向の別々の領域にそれぞれ配置する簡単な構造で、レールに対するスライダの摺動をスムーズにできると共に所定位置におけるスライダのガタツキを抑制できる。
【0024】
請求項8に記載のスライド構造は、長手方向と直交する第1方向に延びるガイド壁部を備え、前記長手方向と前記第1方向に直交する第2方向に間隔をあけて対向配置された一対のレールと、一対の前記レールの前記ガイド壁部間に配置されると共に前記長手方向に摺動可能とされたスライダと、を有し、一対の前記レールのうち、一方の前記レールの前記ガイド壁部のガイド壁面に凸状の第1当接部が前記長手方向に間隔をあけて設けられると共に、前記ガイド壁面に前記第1当接部に対して前記長手方向に離間し且つ前記第1方向に離間した位置に凸状の第2当接部が前記長手方向に間隔をあけて設けられ、前記スライダの摺動方向の一方側に前記第1当接部の頂部に当接する第1突部が設けられると共に、前記摺動方向の他方側に前記第1突部が前記第1当接部の頂部に当接した状態で前記第2当接部の頂部に当接する第2突部が設けられている。
【0025】
請求項8に記載のスライド構造では、第1当接部に対して第2当接部を一方のレールの長手方向(以下、適宜「レール長手方向」と記載する。)に離間した位置に設けている。このため、スライダがレール長手方向に沿って摺動し、第1突部が第1当接部の頂部に当接した状態で第2突部が第2当接部の頂部に当接すると、レール長手方向に間隔をあけた2点でスライダが一対のレールによって支持されるため、レールに対するスライダのガタツキ(第2方向のガタツキ)が抑制される。
【0026】
また、上記スライド構造では、第1当接部に対して第2当接部を第1方向に離間した位置に設けている。このため、スライダが一方のレールを摺動する際に、一方のレールの第1当接部とスライダの第2突部との当接が回避され、一方のレールの第2当接部とスライダの第1突部との当接が回避される。これにより、例えば、第1当接部と第2当接部をレール長手方向に沿って交互に配置するものと比べて、第1当接部、第2当接部、第1突部及び第2突部の各突出量を厳密に設定しなくても、一方のレールに対するスライダの摺動をスムーズにできる。
【0027】
以上のことから、上記スライド構造では、第1当接部に対して第2当接部をレール長手方向に離間し且つ第1方向に離間した位置に配置する簡単な構造で、レールに対するスライダの摺動をスムーズにできると共に所定位置におけるスライダのガタツキを抑制できる。
【発明の効果】
【0028】
本発明は、簡単な構造でレールに対するスライダの摺動をスムーズにできると共に所定位置におけるスライダのガタツキを抑制できるスライド構造を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に、本発明に係るスライド構造の一実施形態を
図1〜
図10を用いて説明する。
本実施形態のスライド構造Sは、車両の物入れ容器20に適用されている。なお、一部の図面に示す矢印UPは本実施形態のスライド構造を適用した物入れ容器20の上方を示し、矢印Wは物入れ容器20の幅方向を示し、矢印Mは物入れ容器20のスライド蓋22の摺動方向(スライド方向)を示している。
【0031】
図1及び
図2に示されるように、本実施形態の物入れ容器20は、車両の例えば、コンソールボックスに設けられる開閉式の物入れ容器である。この物入れ容器20は、小物などを収容可能な図示しない容器本体と、容器本体の上方に開放された開口の縁部に幅方向に間隔をあけて一対設けられるスライドレール24と、一対のスライドレール24によって摺動可能に支持され、容器本体の上記開口を開閉するスライド蓋22と、を備えている。そして、本実施形態のスライド構造Sは、
図1〜
図3に示されるように、スライドレール24と、スライド蓋22とを有している。なお、本実施形態のスライドレール24は、本発明におけるレールの一例であり、本実施形態のスライド蓋22は、本発明におけるスライダの一例である。
【0032】
(スライドレール)
図4(A)及び
図5(A)に示されるように、スライドレール24は、樹脂材料で形成されており、長手方向(以下、適宜「レール長手方向」と記載する。)と直交する第1方向に対向配置された一対のガイド壁部26、28を備えている。なお、本実施形態では、スライドレール24の長手方向とスライド蓋22の摺動方向は同じ方向である。また、ここでいう「第1方向」は、物入れ容器20の上下方向と同じ方向である。ここで、本実施形態では、ガイド壁部26がガイド壁部28の上方に対向配置されている。なお、本実施形態のガイド壁部26は、本発明における一方のガイド壁部の一例であり、本実施形態のガイド壁部28は、本発明における他方のガイド壁部の一例である。
なお、スライドレール24において一対のガイド壁部26、28は、両者の間に配置されるスライド蓋22の後述する端部22Aの第1方向の移動を制限する部位である。
【0033】
一対のガイド壁部26、28間の間隔は、レール長手方向と第1方向に直交する第2方向の一方側の第1領域30と、第1領域30に対して第2方向の他方側に隣接する第2領域32とで異なっている。具体的には、第1領域30における間隔L1は、第2領域32における間隔L2よりも広くされている。なお、本実施形態では、ガイド壁部26のガイド壁面26Aに第1方向に沿った段差26Bが形成されており、この段差26Bを境界に第1領域30と第2領域32が区切られている。また、ここでいう「第2方向」は、物入れ容器20の幅方向と同じ方向である。
【0034】
ガイド壁部26のガイド壁面26Aには、下方に向かって突出する凸状の第1当接部34(
図4(B)、
図6(B)及び
図10参照)がレール長手方向に間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)設けられている。これらの第1当接部34は、第1領域30にそれぞれ配置されている。
【0035】
また、ガイド壁部26のガイド壁面26Aには、下方に向かって突出する凸状の第2当接部36(
図5(B)、
図7(B)及び
図10参照)がレール長手方向に間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)設けられている。これらの第2当接部36は、第1当接部34に対してレール長手方向に離間し且つ第2方向に離間した位置にそれぞれ配置されている。また、これらの第2当接部36は、第2領域32にそれぞれ配置されている。
【0036】
ガイド壁部28のガイド壁面28Aには、上方に向かって突出する凸状の第3当接部38(
図4(B)、
図6(B)及び
図9参照)がレール長手方向に間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)設けられている。これらの第3当接部38は、ガイド壁部26の第1当接部34に対向する位置にそれぞれ配置されている。このため、これらの第3当接部38は、第1領域30にそれぞれ配置されている。
【0037】
また、ガイド壁部28のガイド壁面28Aには、上方に向かって突出する凸状の第4当接部40(
図5(B)、
図7(B)及び
図9参照)がレール長手方向に間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)設けられている。これらの第4当接部40は、ガイド壁部26の第2当接部36に対向する位置にそれぞれ配置されている。すなわち、これらの第4当接部40は、第3当接部38に対してレール長手方向に離間し且つ第2方向に離間した位置にそれぞれ配置されている。このため、これらの第4当接部38は、第2領域32にそれぞれ配置されている。
【0038】
図6(B)に示されるように、第1当接部34及び第3当接部38は、各々のレール長手方向の両端部がそれぞれ傾斜している。すなわち、第1当接部34及び第3当接部38の各々のレール長手方向の両端部には、傾斜面34A、38Aがそれぞれ形成されている。
【0039】
図7(B)に示されるように、第2当接部36及び第4当接部40は、各々のレール長手方向の両端部がそれぞれ傾斜している。すなわち、第2当接部36及び第4当接部40の各々のレール長手方向の両端部には、傾斜面36A、40Aがそれぞれ形成されている。
【0040】
(スライド蓋)
図4(A)及び
図5(A)に示されるように、スライド蓋22は、樹脂材料で形成されており、幅方向の端部22Aが一対のガイド壁部26、28間に配置されると共にスライドレール24のレール長手方向に沿って摺動可能とされている。なお、スライド蓋22の上面には、意匠面を形成するためのパネル等の部材が取り付けられるが、これらの部材については図示省略している。
【0041】
スライド蓋22の板状の端部22Aの摺動方向の一方側には、上方に突出する第1突部42が設けられている。この第1突部42は、スライド蓋22がスライドレール24を摺動する際に、第1領域30を移動し、第1当接部34の頂部34Bに当接する。
【0042】
スライド蓋22の端部22Aの摺動方向の他方側には、上方に突出する第2突部44が設けられている。この第2突部44は、第1突部42に対して摺動方向に離間し且つ第2方向に離間した位置に配置されている。このため、第2突部44は、スライド蓋22がスライドレール24を摺動する際に、第2領域32を移動し、第2当接部36の頂部36Bに当接する。また、第2突部44は、第1突部42が第1当接部34の頂部34Bに当接した状態で第2当接部36の頂部36Bに当接するように配置されている。
【0043】
スライド蓋22の端部22Aの摺動方向の一方側には、第1方向で第1突部42の反対側である下方に突出する第3突部46が設けられている。この第3突部46は、スライド蓋22がスライドレール24を摺動する際に、頂部46Aがガイド壁部28のガイド壁面28A上を摺動しながら第1領域30を移動し、第3当接部38に乗り上げて頂部38Bに当接する。
【0044】
また、スライド蓋22の端部22Aの摺動方向の他方側には、第1方向で第2突部44の反対側である下方に突出する第4突部48が設けられている。この第4突部48は、第3突部46に対して摺動方向に離間し且つ第2方向に離間した位置に配置されている。このため、第4突部48は、スライド蓋22がスライドレール24を摺動する際に、頂部48Aがガイド壁部28のガイド壁面28A上を摺動しながら第2領域32を移動し、第4当接部40に乗り上げて頂部40Bに当接する。また、第4突部48は、第3突部46が第3当接部38の頂部38Bに当接した状態で第4当接部40の頂部40Bに当接するように配置されている。
【0045】
また、スライド蓋22で物入れ容器20を閉じた状態では、第1突部42の頂部42Aが奥側(摺動方向一方側)の第1当接部34の頂部34Bに当接し、第2突部44の頂部44Aが奥側の第2当接部36の頂部36Bに当接し、第3突部46の頂部46Aが奥側の第3当接部38の頂部38Bに当接し、第4突部48の頂部48Aが奥側の第4当接部40の頂部40Bに当接する。この閉じた状態では、奥側の第1当接部34と奥側の第3当接部38とでスライド蓋22の端部22Aの第1突部42及び第3突部46に対応する部分が挟まれると共に、奥側の第2当接部36と奥側の第4当接部40とでスライド蓋22の端部22Aの第2突部44及び第4突部48に対応する部分が挟まれる。これにより、スライド蓋22を閉じた状態(スライド蓋22が閉位置にある状態(
図1及び
図8の実線部分参照))でのスライドレール24に対するスライド蓋22のガタツキが抑制される。
一方、スライド蓋22を摺動させて物入れ容器20を開いた状態では、第1突部42の頂部42Aが手前側(摺動方向他方側)の第1当接部34の頂部34Bに当接し、第2突部44の頂部44Aが手前側の第2当接部36の頂部36Bに当接し、第3突部46の頂部46Aが手前側の第3当接部38の頂部38Bに当接し、第4突部48の頂部48Aが手前側の第4当接部40の頂部40Bに当接する。この開いた状態では、手前側の第1当接部34と手前側の第3当接部38とでスライド蓋22の端部22Aの第1突部42及び第3突部46に対応する部分が挟まれると共に、手前側の第2当接部36と手前側の第4当接部40とでスライド蓋22の端部22Aの第2突部44及び第4突部48に対応する部分が挟まれる。これにより、スライド蓋22を開いた状態(スライド蓋22が開位置にある状態(
図2及び
図8の破線部分参照))でのスライドレール24に対するスライド蓋22のガタツキが抑制される。
【0046】
図4〜
図7に示されるように、第1当接部34、第2当接部36、第3当接部38、及び、第4当接部40の各突出量H1〜H4は、第1突部42、第2突部44、第3突部46、及び、第4突部48の各突出量T1〜T4よりも小さくされている。
【0047】
また、スライド蓋22の摺動途中(例えば、スライド蓋22の半開き状態)では、ガイド壁部26のガイド壁面26Aと第1突部42の頂部42Aとの間の第1隙間と、ガイド壁部26のガイド壁面26Aと第2突部44の頂部44Aとの間の第2隙間とが異なっている。具体的には、本実施形態では、第2隙間が第1隙間よりも小さくされている。言い換えると、第2領域の間隔L2と、スライド蓋22の頂部44Aから頂部48Aまでの第1方向に沿った長さP2(
図7参照)との差が、第1領域30の間隔L1と、スライド蓋22の頂部42Aから頂部46Aまでの第1方向に沿った長さP1(
図6参照)との差よりも小さくされている。
【0048】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
スライド構造Sでは、第1当接部34に対して第2当接部36をレール長手方向に離間した位置に設けている。このため、スライド蓋22がレール長手方向に沿って摺動し、第1突部42の頂部42Aが第1当接部34の頂部34Bに当接した状態で第2突部44の頂部44Aが第2当接部36の頂部36Bに当接すると、レール長手方向に間隔をあけた2点でスライド蓋22がスライドレール24によって支持されるため、容器本体に取り付けられるスライドレール24に対するスライド蓋22のガタツキが抑制される。
【0049】
また、上記スライド構造Sでは、第1当接部34に対して第2当接部36を第2方向に離間した位置に設けている。このため、スライド蓋22がスライドレール24を摺動する際に、スライドレール24の第1当接部34とスライド蓋22の第2突部44との当接が回避され、スライドレール24の第2当接部36とスライド蓋22の第1突部42との当接が回避される。これにより、例えば、第1当接部34と第2当接部36をレール長手方向に沿って交互に配置するものと比べて、第1当接部34の突出量H1、第2当接部36の突出量H2、第1突部42の突出量T1及び第2突部44の突出量T2などを厳密に設定しなくても、スライドレール24に対するスライド蓋22の摺動をスムーズにできる。
【0050】
以上のことから、上記スライド構造Sでは、第1当接部34に対して第2当接部36をレール長手方向に離間し且つ第2方向に離間した位置した位置に設ける簡単な構造で、スライドレール24に対するスライド蓋22の摺動をスムーズにできると共に所定位置(本実施形態では、スライド蓋22の開位置及び閉位置)におけるスライド蓋22のガタツキを抑制できる。
【0051】
また、スライド構造Sでは、一対のガイド壁部26、28間を、第1領域30と第2領域32で区切り、第1当接部34を第1領域30に配置し、第2当接部36を第2領域32に配置している。このため、スライド蓋22がスライドレール24を摺動する際に、スライド蓋22がスライドレール24に対して横ずれ(第2方向へのずれ)するのを抑制しつつ、第1突部42の頂部42Aを第1領域30に沿って移動させて第1当接部34の頂部34Bに当接させ、第2突部44の頂部44Aを第2領域32に沿って移動させて第2当接部36の頂部36Bに当接させることができる。これにより、スライドレール24に対するスライド蓋22の摺動をよりスムーズにできる。
【0052】
さらに、スライド構造Sでは、第1当接部34及び第2当接部36の各々のレール長手方向の両端部をそれぞれ傾斜させて、傾斜面34A、36Aとしている。このため、スライド蓋22がスライドレール24を摺動する際に、第1突部42の頂部42Aが第1当接部34の頂部34Bへスムーズに移動できると共に第2突部44が第2当接部36の頂部36Bへスムーズに移動できる。
またさらに、スライド構造Sでは、第3当接部38及び第4当接部40の各々のレール長手方向の両端部をそれぞれ傾斜させて、傾斜面38A、40Aとしている。このため、スライド蓋22がスライドレール24を摺動する際に、第3突部46の頂部46Aが第3当接部38の頂部34Bへスムーズに乗り上がると共に第4突部48の頂部48Aが第4当接部40の頂部40Bへスムーズに乗り上がる。これらにより、上記スライド構造Sでは、スライド蓋22のガタツキを抑制できる所定位置へ、スライド蓋22をスムーズに摺動させることができる。
【0053】
またさらに、スライド構造Sでは、第1当接部34、第2当接部36、第3当接部38、第4当接部40の各突出量H1、H2、H3、H4を第1突部42、第2突部44、第3突部46、第4突部48の各突出量T1、T2、T3、T4よりも小さくしている。このため、例えば、各突出量H1、H2、H3、H4を各突出量T1、T2、T3、T4よりも大きくする構成と比べて、スライドレール24の製造時において、スライドレール24の寸法精度を確保しやすくなる。
【0054】
また、スライド構造Sでは、ガイド壁部26のガイド壁面26Aと第1突部42との間の第1隙間と、ガイド壁部26のガイド壁面26Aと第2突部44との間の第2隙間とを異ならせている。なお、本実施形態では、第2隙間を第1隙間よりも小さくしていることから、スライド蓋22がスライドレール24を摺動する際のスライド蓋22のスライドレール24に対するガタツキがガイド壁部26のガイド壁面26Aと第2突部44との当接によって効果的に抑制される。
【0055】
そしてスライド構造Sでは、スライド蓋22に第1方向で第1突部42の反対側に第3突部46を設け、第1方向で第2突部44の反対側に第4突部48を設けていることから、スライド蓋22がスライドレール24を摺動する際のスライド蓋22とスライドレール24との摺動面積(接触面積)が小さくなり、スライドレール24に対するスライド蓋22の摺動がさらにスムーズになる。
【0056】
(その他の実施形態)
前述の実施形態のスライド構造Sでは、一対のガイド壁部26、28間に第1領域30及び第2領域32を形成している、すなわち、第1領域30と第2領域32が第2方向に並設される構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、
図11(A)及び
図11(B)に示す第1変形例のスライド構造S1のように、第1領域50及び第2領域52が第1方向に併設される構成としてもよい。具体的には、スライド構造S1は、第1方向に間隔をあけて対向配置された3つ以上(第1変形例では3つ)のガイド壁部54、56、58を備えるスライドレール60と、このスライドレール60に対応したスライド蓋62を有している。このスライドレール60には、互いに対向配置されたガイド壁部54及びガイド壁部56の一方のガイド壁面(本実施形態では、ガイド壁部56のガイド壁面56A)に凸状の第1当接部64がレール長手方向に間隔をあけて設けられている。また、スライドレール60では、互いに対向配置されたガイド壁部56及びガイド壁部58の一方のガイド壁面(本実施形態では、ガイド壁部58のガイド壁面58A)に第1当接部64に対してレール長手方向に離間した位置に凸状の第2当接部66がレール長手方向に間隔をあけて設けられている。また、スライド蓋62には、摺動方向の一方側にガイド壁部54及びガイド壁部56の間に配置され、第1当接部64の頂部64Aに当接する第1突部68が設けられると共に摺動方向の他方側にガイド壁部56及びガイド壁部58の間に配置され、第1突部68が第1当接部64の頂部64Aに当接した状態で第2当接部66の頂部66Aに当接する第2突部70が設けられている。このスライド構造S1では、前述の実施形態のスライド構造Sと同様の作用効果を得ることができる。
【0057】
また、前述の実施形態のスライド構造Sでは、第2領域32の間隔L2よりも第1領域30の間隔L1を大きくしているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、
図12(A)及び
図12(B)に示す第2変形例のスライド構造S2のように、第2領域80の間隔L2よりも第1領域82の間隔L1を小さくする構成としてもよい。このスライド構造S2では、スライド蓋84の第1突部86が第1領域82に配置され、第2突部88が第2領域80に配置されている。また、第2突部88をスライドレール90のレール長手方向から第2領域80に挿入してスライド蓋84とスライドレール90を組み付ける。これにより、第2変形例のスライド構造S2では、前述の実施形態のスライド構造Sと同様の作用効果を得ることができる。
【0058】
また、前述の実施形態のスライド構造Sでは、スライドレール24のガイド壁部26に第1当接部34が設けられ、ガイド壁部28に第2当接部36が設けられているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、
図13及び
図14に示す第3変形例のスライド構造S3のように、レール長手方向と第1方向(
図13及び
図14では上下方向)に直交する第2方向(
図13及び
図14では左右方向)に間隔をあけて対向配置された一対のスライドレール100、102のうち、一方(
図13及び
図14では左方)のスライドレール100に第1当接部104及び第2当接部106が設けられ、他方(
図13及び
図14では右方)のスライドレール102に第3当接部108及び第4当接部110が設けられる構成としてもよい。
具体的には、スライドレール100は、第1方向に対向配置された一対のガイド壁部112、114と、第1方向に延びてガイド壁部112、114の端部同士を連結するガイド壁部116と、を備えており、ガイド壁部116の内面を構成する段差形状のガイド壁面116Aに凸状の第1当接部104がレール長手方向に間隔をあけて設けられると共にガイド壁面116Aに第1当接部104に対してレール長手方向に離間し且つ第1方向に離間した位置に凸状の第2当接部106がレール長手方向に間隔をあけて設けられている。一方、スライドレール102は、第1方向に対向配置された一対のガイド壁部118、120と、第1方向に延びてガイド壁部118、120の端部同士を連結するガイド壁部122と、を備えており、ガイド壁部122の内面を構成する段差形状のガイド壁面122Aに凸状の第3当接部108がレール長手方向に間隔をあけて設けられると共にガイド壁面122Aに第3当接部108に対してレール長手方向に離間し且つ第1方向に離間した位置に凸状の第4当接部110がレール長手方向に間隔をあけて設けられている。なお、スライドレール100、102において対向配置されるガイド壁部116、122は、両者の間に配置される後述するスライド蓋128の幅方向の端部128A、128Bの第2方向(
図13及び
図14では、左右方向)の移動を制限する部位である。
また、対向配置されるガイド壁面116Aとガイド壁面122Aとの間の間隔は、第1方向の一方側(上方側)の第1領域124と、第1領域124に対して第1方向の他方側(下方側)に隣接する第2領域126とで異なっている。詳細には、第1領域124の間隔L1が第2領域126の間隔L2よりも大きくなっている。
スライド蓋128は、対向配置されるガイド壁部116、122との間に配置されると共にレール長手方向に摺動可能とされている。このスライド蓋128の板状とされた幅方向の一端部(
図13及び
図14では左側の端部)128Aの摺動方向の一方側には、第1当接部104の頂部104Aに当接する第1突部130が設けられると共に、摺動方向の他方側には、第1突部130が第1当接部104の頂部104Aに当接した状態で第2当接部106の頂部106Aに当接する第2突部132が設けられている。この第1突部130は、スライド蓋128がスライドレール100を摺動する際に、第1領域124を移動し、頂部が第1当接部104の頂部104Aに当接する。一方、第2突部132は、スライド蓋128がスライドレール100を摺動する際に、第2領域126を移動し、側面が第2当接部106の頂部106Aに当接する。
また、スライド蓋128の板状とされた幅方向の他端部(
図13及び
図14では右側の端部)128Bの摺動方向の一方側には、第3当接部108の頂部108Aに当接する第3突部134が設けられると共に、摺動方向の他方側には、第3突部134が第3当接部108の頂部108Aに当接した状態で第4当接部110の頂部110Aに当接する第4突部136が設けられている。この第3突部134は、スライド蓋128がスライドレール102を摺動する際に、第1領域124を移動し、頂部が第3当接部108の頂部108Aに当接する。一方、第4突部136は、スライド蓋128がスライドレール102を摺動する際に、第2領域126を移動し、側面が第4当接部110の頂部110Aに当接する。
上記スライド構造S3では、第1当接部104に対して第2当接部104をスライドレール100のレール長手方向に離間した位置に設け、第3当接部108に対して第4当接部110をスライドレール102のレール長手方向に離間した位置に設けているため、スライド蓋128がレール長手方向に沿って摺動し、第1突部130が第1当接部104の頂部104Aに当接した状態で第2突部132が第2当接部106の頂部106Aに当接すると共に、第3突部134が第3当接部108の頂部108Aに当接した状態で第4突部136が第4当接部110の頂部110Aに当接すると、レール長手方向に間隔をあけた2点でスライド蓋128が一対のレールによって支持されるため、レールに対するスライド蓋128のガタツキ(第2方向のガタツキ)が抑制される。
また、スライド構造S3では、第1当接部104に対して第2当接部106を第1方向に離間した位置に設け、第3当接部108に対して第4当接部110を第1方向に離間した位置に設けている。このため、スライド蓋128がスライドレール100を摺動する際に、スライドレール100の第1当接部104と第2突部132との当接が回避されると共に第2当接部106と第1突部130との当接が回避される。同様に、スライド蓋128がスライドレール102を摺動する際に、スライドレール102の第3当接部108と第4突部136との当接が回避されると共に第4当接部110と第3突部134との当接が回避される。これにより、第1〜第4当接部104、106、108、110、及び、第1〜第4突部130、132、134、136の各突出量を厳密に設定しなくても、スライドレール100、102に対するスライド蓋128の摺動をスムーズにできる。
以上のことから、上記スライド構造S3では、簡単な構造で、スライドレール100、102に対するスライド蓋128の摺動をスムーズにできると共に所定位置におけるスライド蓋128のガタツキを抑制できる。
【0059】
前述の実施形態では、スライド構造Sを車両用の物入れ容器20に適用したが、本発明はこの構成に限定されず、スライド構造Sを車両用以外の物入れ容器に適用してもよい。例えば、キッチン周りの器具、家具、事務用具などの収容部に適用してもよい。
【0060】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。