特開2017-14923(P2017-14923A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 毛呂 慎の特許一覧

<>
  • 特開2017014923-非常用発電機 図000003
  • 特開2017014923-非常用発電機 図000004
  • 特開2017014923-非常用発電機 図000005
  • 特開2017014923-非常用発電機 図000006
  • 特開2017014923-非常用発電機 図000007
  • 特開2017014923-非常用発電機 図000008
  • 特開2017014923-非常用発電機 図000009
  • 特開2017014923-非常用発電機 図000010
  • 特開2017014923-非常用発電機 図000011
  • 特開2017014923-非常用発電機 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-14923(P2017-14923A)
(43)【公開日】2017年1月19日
(54)【発明の名称】非常用発電機
(51)【国際特許分類】
   F03G 1/02 20060101AFI20161222BHJP
   F03G 1/06 20060101ALI20161222BHJP
【FI】
   F03G1/02
   F03G1/06
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-129470(P2015-129470)
(22)【出願日】2015年6月29日
(71)【出願人】
【識別番号】305026460
【氏名又は名称】毛呂 慎
(72)【発明者】
【氏名】毛呂慎
(57)【要約】
【課題】災害が発生した時に暗がりの不安定な環境でも簡単にロックの解除が出来るので非常時に適した、非常用発電機を提供することを課題とする。
【解決の手段】ハンドル(1)とゼンマイ(2)と回転式発電機(3)と回転軸(6)とを備えた非常用発電機(M)であって、ゼンマイ(2)を巻いた状態でロックするためのロック機構(4)と、該ロック機構(4)を解除するための解除機構(11)を設けたことを特徴とする非常用発電機によって解決したものである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル(1)とゼンマイ(2)と回転式発電機(3)と回転軸(6)とを備えた非常用発電機(M)であって、ゼンマイ(2)を巻いた状態でロックするためのロック機構(4)と、該ロック機構(4)を解除するための解除機構(11)を設けたことを特徴とする非常用発電機。
【請求項2】
前記ロック機構(4)がロック棒(T)と該ロック棒(T)の先端に設けられたロック部(R)とからなり、ロック部(R)にハンドル(1)を嵌入させるためのロック条(8)が設けられており、ハンドル(1)をロック条(8)に嵌入させた状態でロックのフタ(9)がロックのフタ用磁石(E)によってロックが維持されており、ロック棒(T)の他端はバネ付回転支軸(J)によってロック棒(T)が解除される方向に付勢されており、ロック解除時において解除を維持するためのロック解除用の磁石(10)が設けられており、該ロック解除用の磁石(10)によって、ロック棒(T)が解除位置で固定され、ロック時において、前記ロック条(8)によって、ハンドル(1)がロックされ、ロック用フタの磁石(E)によって、ロックが維持されており、ロック解除時において、ロックのフタ(9)の磁石(E)を外すとバネ付回転支軸(J)のバネ(S)の付勢力によってロック棒(T)がバネ(S)により、ロック棒(T)がはね上がり正面視右方向へ半回転し、ロック解除用の磁石(10)どうしが密接してロック棒(T)が解除位置で固定されロックがワンタッチで解除され、ゼンマイ(2)がほどけて発電が開始される解除機構(11)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の非常用発電機。
【請求項3】
前記ロック機構(4)の先端にロックのふた(9)が設けられており、ロック部(R)に設けられているロック条(8)にハンドルを嵌入させた状態でハンドル(1)が 回転しない様にロックのフタ(9)とロックのフタの磁石(E)によって固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の非常用発電機。
【請求項4】
前期回転式発電機にラジオ装置(5)と照明装置(L)が設けられており、前記ロック機構(4)の解除操作によりラジオ装置(5)と照明装置(L)のスイッチを作動させるためのスイッチ(W)を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに載の非常用発電機。
【請求項5】
前記非常用発電機(M)の所定の箇所にラジオ装置(5)と照明装置(L)が設けられており、ラジオ装置(5)と照明装置(L)のスイッチ(W)が常時ONにセットされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の非常用発電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回転式発電機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、災害時に電気の供給が停止し生活に必要な電気製品はもとより、災害情報収集のためのラジオにおいても電池が切れると機能しなくなり困っていた。そこでゼンマイ式の発電機などに関する文献が知られている、(例えば特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-246910号公報
【0004】
上記特許文献1記載のゼンマイ式発電機は、ゼンマイと発電機とを使ってラジオを聞くための装置である。現在、懐中電灯や非常用ラジオ等、多種多様な製品に小型の発電機が電源として組み込まれている。これら製品においては、手回し方式により発電機の回転軸を回転させて発電する仕組みが広く用いられているが、一般的に多くの電気部品は、一定の電力で電気が供給されることを想定して設計されており、発電機の回転軸を回転させるスピードが安定してないと、これらの製品の動作が止まったり、不安定になることが多い。そこで上記特許文献1記載のゼンマイ式発電機は手回し方式でなく、ゼンマイを用いた仕組みでー定の電力を供給可能な構造とすることが開示されている。
【0005】
さらに上記特許文献1は風水害、地震、火山の爆発の様な非常事態の時に停電時、電気が無い所で聞く為のゼンマイ発電機ラジオ装置でなく、平常時に安定した電気を供給するための発電機とそれを使用したラジオに関するものである。この様な問題すなわち電気の安定供給というという問題を改善する方法として、一旦バッテリーに蓄電してから、後でその電気を利用する方法がある。この方法の場合、バッテリーに十分な電気が蓄えられていれば、これら製品の電気部品に対して安定した電力で電気を供給することが出来る。
【0006】
しかし、バッテリーの多くは、一定の電力で蓄電することを想定して設計されており、想定を超える大きな電力の電気が発電機から供給されれば、余分な電気は捨てられてしまう可能性が大きい。逆に、想定以下の電力の電気が発電機から供給された場合、バッテリーに入力される電力が弱すぎて、うまく蓄電されない可能性も大きい。
また、上記に記載されている平常時に使用する発電機だけでなく災害の多い昨今、非常時において有用な発電機が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願発明が解決しようとする課題は、災害時は不安定な暗がりの中でゼンマイ式発電機を手動で巻く場合、正しく適切にゼンマイを巻くこと自体が不可能であり、また、人力等の不安定な力で発電を行なうことになり、―時的に発電機に強い力が加えられると発電機が不要に大きな電力発電してしまい、せっかく発電機に発電した電気のー部が有効利用されることなく捨てられてしまうという問題がある。また、人力等の不安定な力で災害時に、発電を行なった場合、−時的に発電機に弱い力しか加えられず、発電機が小さすぎる電力で発電してしまい、電気が微弱すぎて利用できずに捨てられてしまうという問題もある。
本願発明の課題を整理すると、ゼンマイ式の発電機であって、災害時でなく、日常の安定した環境のもとで、ていねいに、ゼンマイ仕掛けを巻くことを行い、それをロックした状態でゼンマイを巻いた状態を維持し、いざ、災害が発生した時に暗がりの不安定な環境でも簡単にロックの解除が出来るので非常時に適した、非常用発電機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ハンドル(1)とゼンマイ(2)と回転式発電機(3)と回転軸(6)とを備えた非常用発電機(M)であって、ゼンマイ(2)を巻いた状態でロックするためのロック機構(4)と、該ロック機構(4)を解除するための解除機構(11)を設けたことを特徴とする非常用発電機。
本発明の1はハンドル(1)とゼンマイ(2)と発電機(3)伝導軸(6)とを備えた非常用発電機(M)であって、ゼンマイ(2)を巻いた状態でロックするためのロック
係る構成によればいざ災害が発生した時に暗がりの不安定な環境でも簡単にロックの解除が出来るという効果がある。
本発明の2は請求項1に記載の非常用発電機において、前記ロック機構(4)がロック棒(T)と該ロック棒(T)の先端に設けられたロック部(R)とからなり、ロック部(R)にハンドル(1)を嵌入させるためのロック条(8)が設けられており、ハンドル(1)をロック条(8)に嵌入させた状態でロックのフタ(9)がロックのフタ用磁石(E)によってロックが維持されており、ロック棒(T)の他端はバネ付回転支軸(J)
によってロック棒(T)が解除される方向に付勢力されており、解除を維持するためのロック用磁石(10)にょって、ロック棒(T)が解除位置で固定された。ロック用の磁石(10)が設けられており、ロック時において、前記ロック条(8)によって、ハンドル(1)がロックされ、ロック用のフタの磁石(E)によって、ロックが維持されておりロック解除時において、ロックのフタ(9)の磁石(E)を外すと、バネ付回転支軸(J)のバネの付勢力によってロック棒(T)がバネによりロックがワンタッチで解除され、ゼンマイ(2)がほどけて、発電が開始される解除機構(11)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の非常用発電機。
【0009】
本発明の3は前記ロック機構(4)請求項に記載の非常用発電機において、前記ロック機構(4)の先端にロックのふた(9)が設けられておりロック部(R)に設けられている ロック条(8)にハンドルを嵌入させた状態でハンドル(1)が回転しない様にロックのフタ(9)とロックのフタの磁石(E)によって固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の非常用発電機。
【0010】
前記回転式発電機にラジオ装置(5)と照明装置(L)が設けられており、前記ロック機構(4)の解除操作によりラジオ装置(5)と照明装置(L)のスィチ(W)を作動させるためのバネ(S)とスイッチ(W)を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の非常用発電機。
本発明4は請求項1〜3のいずれに記載の非常用発電機において、前記回転式発電機(3)にラジオ装置(5)と照明装置(L)が設けられており、前記ロック機構(4)の解除操作によりラジオ装置(5)と照明装置(L)のスイッチ(W)を作動させるためのバネ(S)を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の5は請求項に記載の非常用発電機において、前記非常用発電機(M)の所定の箇所にラジオ装置(5)と照明装置(L)が設けられており、ラジオ装置(5)と照明装置(L)のスイッチ(W)が常時ONにセットされていることを特徴とする請求項1〜4いずれに記載の非常用発電機。
係る構成によればいざ災害が発生した時に暗がりの不安定な環境でも簡単にロックの解除ができるという効果がある。
【発明の効果】
【0012】
本発明の1によればいざ災害が発生した時に暗がりの不安定な環境でも簡単にロックの解除が出来るという効果がある。
本発明の2によればいざ災害が発生した時に暗がりの不安定な環境でも簡単にロックの解除が出来るという効果がある。
本発明の3によればいざ災害が発生した時に暗がりの不安定な環境でも簡単にロックの解除が出来るという効果がある。
本発明の4によればいざ災害が発生した時に暗がりの不安定な環境でも簡単にロックの解除が出来るという効果がある。
本発明の5によればいざ災害が発生した時に暗がりの不安定な環境でも簡単にロックの解除が出来るという効果がある。
【0013】
本発明は、人力等により入力された回転運動の力はゼンマイ(渦巻き状のバネ仕掛け)を介して発電機に伝えられるため、一時的に強い力を加えて発電を行おうとしても、ゼンマイがクッションの役目をすることにより、入力された回転運動の力を吸収して弱めるので、−時的に不必要に大きな電力の電気を発電する割合を減らすことが出来る。この時ゼンマイによって弱められた力は、ゼンマイの復元により比較的長い時間、発電機の軸を回転させることが出来るので、操作者は、ゼンマイが復元している間は、休むことが出来る。また、−時的に弱い力を加えて発電を行おうとしても、ゼンマイが巻かれるだけで発電機の軸は回転しないので、発電機が小さすぎる電力の電気を発電することを防ぐことが出来る。又は、この時、ゼンマイ渦巻きに常に巻いているようセットし、非常事態の時即く対応出来るようにラジオ放送を聞けるようにゼンマイを巻いてワンタッチロックしておく、いざ使用する時にロックを解除して、即緊急時のラジオ放送を聴ける様にロックをすでに発電機のゼンマイをすでに巻いてあるので、即ゼンマイが作動してラジオ放送を聞くことが出来る装置である。ラジオのスィチを入れなくてもよい。また、照明装置もスイッチをONにしなくても即使用可能でゼンマイのロックとラジオのON、照明のスイッチONを連動させて行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の非常用発電機のロック時の正面図である。
図2図2は本発明の非常用発電機のロック時の左側面図である。
図3図3はワンタッチロックのロック時の斜視図である。
図4図4はワンタッチロックのロック機構先端のロック部の斜視図である。
図5図5はワンタッチロックのロック時の説明図である。
図6図6はワンタッチロックの説明図である。
図7図7はワンタッチロックのロック解除途中の説明図である。
図8図8はワンタッチロックのロック解除時の説明図である。
図9図9はワンタッチロックのロック時の説明図である。
図10図10はワンタッチロックのふたを開いた所の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、回転運動により発電を行う方式の発電機において、人力等によって入力された回転運動の力を直接発電機に伝えず、ゼンマイ(渦巻き状のバネ仕掛け)を介して発電機に伝える。この時、発電機の軸を回転させるのに要する力は、ゼンマイを巻き始めるのに要する力よりも強く、ゼンマイをまききるのに要する力よりも弱くなるように設計を行う。この時、ゼンマイ渦巻きに、常に巻いているようセットし、非常事態に即対応出来るようにラジオ放送が聴けるようにゼンマイ巻いてワンタッチロックしておく、いざ使用する時にロックを解除して即緊急のラジオ放送が聴けるようにゼンマイ巻いてワンタッチロックしておく、いざ使用する時にロックを解除して即緊急のラジオ放送が聴けるようにロックをすでに発電機のゼンマイを、すでに巻いてあるので即ゼンマイが作動してラジオ放送を聴くことが出来る装置である。
【0016】
風水害、地震、火山の爆発、の様な非常事態の時に停電又は電気の無い所で放送を聞く時のためのゼンマイ発電機及び照明ラジオ装置である。回転運動により発電を行う方式の発電機に関する技術である。
【0017】
ラジオ装置を乾電池や電気の無い所で使うコンパクトにゼンマイと発電機とラジオ装置を一体型で携帯し小型化を実現したものである。
ハンドル等の回転運動を入力するための装置に、ゼンマイ(渦巻き状のバネ仕掛け)の本体接続してゼンマイ本体を回転させ、ゼンマイの軸に接続された発電機の軸を回転させる形態。もしくは、ハンドル等の回転運動を入力するための装置にゼンマイの軸を接続して軸を回転させ、ゼンマイの本体に接続された形態である発電機の軸を回転させる装置である。
【0018】
ロックのふたを開くとロックが外れて、バネ付回転支軸(J)の力でロックがハネ上るとゼンマイほどけると発電機作動して発電されると照明とラジオON。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、手回し方式で発電する非常用ラジオ使用すれば走者が不安定な速度で手回しを行っても比較的に安定した電力の電気を発電することが出来る。操作は、従来の手回し方式の発電機を使用した場合の様に、一定の速度で手回しを行う必要がなくなり、手回しの労力が軽減される。
回転運動により発電を行う方式の発電機において、回転運動の力を発電機に入力するためのハンドル等の入力装置に、渦巻き状のバネ仕掛けの一端を接続し、他端を発電機の軸に接続することを特徴とする。発電を行うために入力された回転運動の力を、渦巻き状のバネ仕掛けを介して、発電機の軸に伝えることを特徴とする発電機で、しかも、このとき、ゼンマイ渦巻きに常にまいているようにセットし、非常事態の時の停電に即く体応出来るようにラジオ放送を聞くことが出来るようにゼンマイを巻いてワンタッチロックしておく、いざ使用する時にロックを解除して、即緊急時のラジオ放送聴けるようにロックをすでに発電機のゼンマイをすでに巻いてあるので、即ゼンマイが作動してラジオ放送を聞くことが出来る装置である。
【符号の説明】
【0020】
1 ハンドル
2 ゼンマイ(渦巻き状のバネ仕掛け)
3 回転式発電機 4 ロック機構
5 ラジオ装置
6 回転軸
8 ロック条
9 ロックふた
10 ロック解除用の磁石
11 解除機構
M 非常用発電機
S バネ
J バネ付回転支軸
L 照明装置
W スイッチ
R ロック部
T ロック棒
E ロックフタの磁石
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10