【解決手段】 アルミニウム製の枠体と、上記枠体の表側に設置されたアルミニウム製の表側化粧板と、上記枠体の裏側に設置されたアルミニウム製の裏側化粧板と、上記表側化粧板の内側に設置された表側耐火ボードと、上記裏側化粧板の内側に設置された裏側耐火ボードと、上記表側耐火ボードと裏側耐火ボードの間に設置された芯構造と、上記表側耐火ボードと裏側耐火ボードの間の間に充填され耐火・耐熱性能を備えた充填体と、を具備したことを特徴とするもの。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、
図1乃至
図16を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
まず、
図1乃至
図9を参照して、本実施の形態におけるパネル1の構成について説明する。
なお、上記パネル1は、例えば、組立式ハウスの側壁用パネルとして使用されるものであり、上記組立式ハウスは、それら複数の側壁用パネルと複数の天井用パネルと複数の床用パネル、等から構成されている。以下、説明する。
【0011】
上記パネル1には、まず、
図1乃至
図6に示すように、表側枠体3aと裏側枠体3bがある。上記表側枠体3aは、
図2及び
図5に示すように、アルミフレーム5a、5b、5c、5dを長方形状に組み立てた構成になっている。同様に、上記裏側枠体3bも、
図2及び
図5に示すように、アルミフレーム5a、5b、5c、5dを長方形状に組み立てた構成になっている。
【0012】
上記アルミフレーム5a、5cは、
図7(a)に示すような端面形状をなしており、その端面形状は長手方向(
図7(a)中紙面垂直方向)に連続している。上記アルミフレーム5a、5cには、
図7(a)に示すように、中空部4が形成されているとともにネジ用溝6が形成されている。また、上記アルミフレーム5b、5dは、
図7(b)に示すような端面形状をなしており、その端面形状は長手方向(
図7(b)中紙面垂直方向)に連続している。また、上記アルミフレーム5b、5dには、T字型溝11が長手方向(
図7(b)中紙面垂直方向)に延長・形成されている。
【0013】
上記アルミフレーム5aと上記アルミフレーム5bは、図示しないネジを上記アルミフレーム5bに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム5aのネジ用溝6に螺合させることにより固定される。上記アルミフレーム5aと上記アルミフレーム5dも、図示しないネジを上記アルミフレーム5dに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム5aのネジ用溝6に螺合させることにより固定される。上記アルミフレーム5cと上記アルミフレーム5bは、
図6に示すように、ネジ8を上記アルミフレーム5bに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム5cのネジ用溝6に螺合させることにより固定される。上記アルミフレーム5cと上記アルミフレーム5dは、
図6に示すように、ネジ8を上記アルミフレーム5dに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム5cのネジ用溝6に螺合させることにより固定される。
【0014】
上記裏側枠体3bも同様の構成をなしている。
なお、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
【0015】
上記表側枠体3aの表面側(
図2中右側)にはアルミニウム製の表側化粧板7が設置されている。同様に、上記裏側枠体3bの表面側(
図2中左側)にはアルミニウム製の裏側化粧板13が設置されている。
【0016】
上記表側化粧板7の内側には表側耐火ボード9が設置されている。この表側耐火ボード9は、
図2、
図3に示すように、複数本のネジ10を上記表側枠体3aのアルミフレーム5a、5bに形成された貫通孔を通して上記耐火ボード9に螺合させることにより、上記アルミフレーム5a、5bに固定されている。同様に、上記裏側化粧板13の内側には裏側耐火ボード15が設置されている。この裏側耐火ボード15も、
図3に示すように、複数本のネジ10を上記裏側枠体3bのアルミフレーム5a、5bに形成された貫通孔を通して上記耐火ボード15に螺合させることにより、上記アルミフレーム5a、5bに固定されている。
上記表側耐火ボード9、裏側耐火ボード15としては、例えば、ケイ酸カルシウムの結晶であるゾノトライト、合成樹脂、ガラス繊維等を混合して成型したもので、耐火・耐熱性能を備えたものが考えられ、本実施の形態の場合には、ゾノトライトを主成分とし合成樹脂やガラス繊維等を混合されたエースライト(登録商標)を用いている。
【0017】
また、
図2に示すように、上記表側枠体3aの上記アルミフレーム5aの裏面側(
図2中左側)には、スペーサ12aが設置されている。また、
図5に示すように、上記表側枠体3aの上記アルミフレーム5bの裏面側(
図5中上側)には、スペーサ12bが設置されている。また、
図2に示すように、上記表側枠体3aの上記アルミフレーム5cの裏面側(
図2中左側)には、上記表側枠体3aのスペーサ12cが設置されている。また、
図5に示すように、上記表側枠体3aの上記アルミフレーム5dの裏面側(
図5中上側)には、スペーサ12dが設置されている。
同様に、
図2に示すように、上記裏側枠体3bの上記アルミフレーム5aの裏面側(
図2中右側)には、スペーサ12aが設置されている。また、
図5に示すように、上記裏側枠体3bの上記アルミフレーム5bの裏面側(
図5中下側)には、スペーサ12bが設置されている。また、
図2に示すように、上記裏側枠体3bの上記アルミフレーム5cの裏面側(
図2中右側)には、上記裏側枠体3bのスペーサ12cが設置されている。また、
図5に示すように、上記裏側枠体3bの上記アルミフレーム5dの裏面側(
図5中下側)には、スペーサ12dが設置されている。
【0018】
上記表側枠体3aや上記裏側枠体3bの上記スペーサ12aは、
図3に示すように、複数本のビス14を上記スペーサ12aに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム5aに螺合させることにより固定される。また、上記表側枠体3aや上記裏側枠体3bの上記スペーサ12bは、
図6に示すように、複数本のビス14を上記スペーサ12bに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム5bに螺合させることにより固定される。また、上記表側枠体3aや上記裏側枠体3bの上記スペーサ12cは、
図2に示すように、複数本のビス14を上記スペーサ12cに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム5cに螺合させることにより固定される。また、上記表側枠体3aや上記裏側枠体3bの上記スペーサ12dは、
図5に示すように、複数本のビス14を上記スペーサ12dに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム5dに螺合させることにより固定される。
なお、上記スペーサ12a、12b、12c、12dは、例えば、ケイ酸カルシウムの結晶であるゾノトライト、合成樹脂、ガラス繊維等を混合して成型したもので、耐火・耐熱性能を備えたものであり、本実施の形態の場合には、ゾノトライトを主成分とし、合成樹脂やガラス繊維等を混合されたエースライト(登録商標)を用いている。
【0019】
また、上記表側枠体3aと上記裏側枠体3bとの間には、芯構造17が介挿されている。この芯構造17には、まず、
図8に示すように、長方形状に組み合わされたアルミフレーム19a、19b、19c、19dがある。上記アルミフレーム19a、19cは、アルミニウム製で、
図7(c)に示すような端面形状を成し、その端面形状が長手方向(
図7(c)中紙面垂直方向)に連続している。上記アルミフレーム19a、19cには、略十字型の端面形状を成す中空部20が形成されている。この中空部20の上側及び下側は、ネジ用貫通孔20a、20bとなっている。
上記アルミフレーム19b、19dは、アルミニウム製で、
図7(d)に示すような端面形状を成し、その端面形状が長手方向(
図7(d)中紙面垂直方向)に連続している。上記アルミフレーム19b、19dには、円形の端面形状を成す中空部22が形成されているとともに枠材連結部材用凹部21が形成されている。
【0020】
また、
図2及び
図4に示すように、上記アルミフレーム19b、19d間には、アルミフレーム23が設置されている。このアルミフレーム23は、上記アルミフレーム19a、19cと同様の構成となっている。上記アルミフレーム23の表裏両側(
図4中左右方向両側)には、スペーサ24、24が設置されている。上記スペーサ24は、複数本のボルト24aを、上記スペーサ24に形成された貫通孔を通して、上記アルミフレーム23に螺合させることにより固定される。
【0021】
また、例えば、
図3、
図4、
図8に示すように、上記アルミフレーム19a、19bは、ブラケット25aによって連結・固定されており、上記アルミフレーム19b、19cは、ブラケット25bによって連結・固定されており、上記アルミフレーム19c、19dは、ブラケット25cによって連結・固定されており、上記アルミフレーム19d、19aは、ブラケット25dによって連結・固定されている。
また、上記アルミフレーム23は、例えば、
図8に示すように、左右上下に設置されたブラケット27a、27b、27c、27dによって、上記アルミフレーム19b、19dに連結・固定されている。
上記ブラケット25a、25b、25c、25d、27a、27b、27c、27dは、
図7(e)に示すような略逆L字形の端面形状をなす部材であり、貫通孔26が形成されている。
【0022】
上記ブラケット25aは、
図9に示すように、ボルト29、29を、上記ブラケット25aに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19aに螺合させることにより固定され、別のボルト29、29を上記ブラケット25aの貫通孔を通して上記アルミフレーム19bに螺合させることにより固定されている。
【0023】
また、上記ブラケット25bは、ボルト29、29を、上記ブラケット25bに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19cに螺合させることにより固定され、別のボルト29、29を上記ブラケット25bに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19bに螺合させることにより固定されている。
【0024】
また、上記ブラケット25cは、ボルト29、29を、上記ブラケット25cに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19cに螺合させることにより固定され、別のボルト29、29を上記ブラケット25cに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19dに螺合させることにより固定されている。
【0025】
また、上記ブラケット25dは、ボルト29、29を、上記ブラケット25dに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19dに螺合させることにより固定され、別のボルト29、29を上記ブラケット25dに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19aに螺合させることにより固定されている。
【0026】
また、上記アルミフレーム19bは、
図9に示すように、2本のネジ30、30を、上記アルミフレーム19bの上端に形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19aのネジ用貫通孔20a、20bに螺合させることによって、上記アルミフレーム19aに固定されている。
また、上記アルミフレーム19dは、2本のネジ30、30を、上記アルミフレーム19dの上端に形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19aのネジ用貫通孔20a、20bに螺合されることによって、上記アルミフレーム19aに固定されている。
【0027】
また、上記アルミフレーム19bは、ネジ30を、上記アルミフレーム19bの下端に形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19cのネジ用貫通孔20aに螺合させることによって、上記アルミフレーム19cに固定されている。
また、上記アルミフレーム19dは、ネジ30を、上記アルミフレーム19dの下端に形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19aのネジ用貫通孔20aに螺合させることによって、上記アルミフレーム19cに固定されている。
【0028】
上記ブラケット27aは、
図9に示すように、ボルト31、31を、上記ブラケット27aに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム23に螺合させることにより固定され、別のボルト31、31を上記ブラケット27aに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19bに螺合させることにより固定されている。
【0029】
また、上記ブラケット27bは、ボルト31、31を、上記ブラケット27bに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム23に螺合させることにより固定され、別のボルト31、31を上記ブラケット27bに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19bに螺合させることにより固定されている。
【0030】
また、上記ブラケット27cは、ボルト31、31を、上記ブラケット27cに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム23に螺合させることにより固定され、別のボルト31、31を上記ブラケット27cに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19dに螺合させることにより固定されている。
【0031】
また、上記ブラケット27dは、ボルト31、31を、上記ブラケット27dに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム23に螺合させることにより固定され、別のボルト31、31を上記ブラケット27dに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム19dに螺合させることにより固定されている。
【0032】
また、上記アルミフレーム19bは、2本のネジ32、32を上記アルミフレーム19bに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム23の
図9中右側からネジ用貫通孔20a、20bに螺合させることによって、上記アルミフレーム23に固定されている。
また、上記アルミフレーム19dは、2本のネジ32、32を上記アルミフレーム19dに形成された貫通孔を通して上記アルミフレーム23の
図9中左側からネジ用貫通孔20a、20bに螺合させることによって、上記アルミフレーム23に固定されている。
【0033】
また、
図9に示すように、上記ブラケット25a、27d間には、筋交33が張設されている。この筋交33は、上記ブラケット25aに連結された線材35と、上記ブラケット27dに連結された線材37と、上記線材35の反ブラケット25a側(
図9中左下側)の端部と上記線材37の反ブラケット27d側(
図9中右上側)の端部を連結するバックル39とから構成されている。上記バックル39は中空形状の部材で、両端には図示しない雌ネジ部が形成されている。上記線材35の反ブラケット25a側(
図9中左下側)の端部には雄ネジ部35aが形成され、上記線材37の反ブラケット27d側(
図9中右上側)の端部には雄ネジ部37aが形成されており、これら雌ネジ部35a、37aは上記バックル39の図示しない雌ネジ部に螺合されている。
また、上記線材35のブラケット25a側(
図9中右上側)の端部には雄ネジ部35bが形成されていて、上記線材35のブラケット25a側(
図9中右上側)の端部は、この雄ネジ部35bを上記ブラケット25aの貫通孔26内にその両端を内装させたナット28に螺合させることにより固定される。また、上記線材37のブラケット27d側(
図9中左下側)の端部には雄ネジ部37bが形成されていて、上記線材37のブラケット27d側(
図9中左下側)の端部は、この雄ネジ部37bを上記ブラケット27dに形成された貫通孔26内にその両端を内装されたナット28に螺合させることにより固定される。
そして、上記バックル39を適宜の方向に回転させることにより張り具合を調整することができる。
【0034】
また、
図9に示すように、上記ブラケット25d、27a間には、筋交41が張設されている。筋交41は、上記ブラケット25dに連結された線材43と、上記ブラケット27aに連結された線材45と、上記線材43の反ブラケット25d側(
図9中右下側)の端部と上記線材45の反ブラケット27a側(
図9中左上側)の端部を連結するバックル47とから構成されている。上記バックル47は中空形状の部材で、両端には図示しない雌ネジ部が形成されている。上記線材43の反ブラケット25d側(
図9中右下側)の端部には雄ネジ部43aが形成され、上記線材45の反ブラケット27a側(
図9中左上側)の端部には雄ネジ部45aが形成されており、これら雄ネジ部43a、45aは上記バックル47の図示しない雌ネジ部に螺合されている。
また、上記線材43のブラケット25d側(
図9中左上側)の端部には雄ネジ部43bが形成されていて、上記線材43のブラケット25d側(
図9中左上側)の端部は、この雄ネジ部43bを上記ブラケット25dの貫通孔26にその両端を内装されたナット28に螺合させることにより固定される。また、上記線材45のブラケット27a側(
図9中右下側)の端部には雄ネジ部45bが形成されていて、上記線材45のブラケット27a側(
図9中右下側)の端部は、この雄ネジ部45bを上記ブラケット27aの貫通孔26にその両端を内装されたナット28に螺合させることにより固定される。
そして、上記バックル47を適宜の方向に回転させることにより張り具合を調整することができる。
なお、上記線材43は、上記筋交33の上記バックル39を貫通している。
【0035】
また、
図9に示すように、上記ブラケット27b、25c間には、筋交49が張設されている。筋交49は、上記ブラケット27bに連結された線材51と、上記ブラケット25cに連結された線材53と、上記線材51の反ブラケット27b側(
図9中左下側)の端部と上記線材53の反ブラケット25c側(
図9中右上側)の端部を連結するバックル55とから構成されている。上記バックル55は中空形状の部材で、両端には図示しない雌ネジ部が形成されている。上記線材51の反ブラケット27b側(
図9中左下側)の端部には雄ネジ部51aが形成され、上記線材53の反ブラケット25c側(
図9中右上側)の端部には雄ネジ部53aが形成されており、これら雄ネジ部51a、53aが上記バックル55の図示しない雌ネジ部に螺合されている。
また、上記線材51のブラケット27b側(
図9中右上側)の端部には雄ネジ部51bが形成されていて、上記線材51のブラケット27b側(
図9中右上側)の端部は、この雄ネジ部51bを上記ブラケット27bの貫通孔26にその両端を内装されたナット28に螺合させることにより固定される。また、上記線材53のブラケット25c側(
図9中左下側)の端部には雄ネジ部53bが形成されていて、上記線材53のブラケット25c側(
図9中左下側)の端部は、この雄ネジ部53bを上記ブラケット25cの貫通孔26にその両端を内装されたナット28に螺合させることにより固定される。
そして、上記バックル55を適宜の方向に回転させることにより張り具合を調整することができる。
【0036】
また、
図9に示すように、上記ブラケット27c、25b間には、筋交57が張設されている。筋交57は、上記ブラケット27cに連結された線材59と、上記ブラケット25bに連結された線材61と、上記線材59の反ブラケット27c側(
図9中右下側)の端部と上記線材61の反ブラケット25b側(
図9中左上側)の端部を連結するバックル63とから構成されている。上記バックル63は中空形状の部材で、両端には図示しない雌ネジ部が形成されている。上記線材59の反ブラケット27c側(
図9中右下側)の端部には雄ネジ部59aが形成され、上記線材61の反ブラケット25b側(
図9中左上側)の端部には雄ネジ部61aが形成されており、これら雄ネジ部59a、61aが上記バックル63の図示しない雌ネジ部に螺合されている。
また、上記線材59のブラケット27c側(
図9中左上側)の端部には雄ネジ部59bが形成されていて、上記線材57のブラケット27c側(
図9中左上側)の端部は、この雄ネジ部59bを上記ブラケット27cの貫通孔26にその両端を内装されたナット28に螺合させることにより固定される。また、上記線材61のブラケット25b側(
図9中右下側)の端部には雄ネジ部61bが形成されていて、上記線材61のブラケット25b側(
図9中右下側)の端部は、この雄ネジ部61bを上記ブラケット25bの貫通孔26内にその両端を内装されたナット28に螺合させることにより固定される。
そして、上記バックル63を適宜の方向に回転させることにより張り具合を調整することができる。
なお、上記線材59は、上記筋交49の上記バックル55を貫通している。
【0037】
また、
図5、
図6に示すように、上記アルミフレーム19bの枠材連結部材用凹部21には、枠材連結部材69が係合されている。また、上記アルミフレーム19dの枠材連結部材用凹部21には、枠材連結部材73が係合されている。上記枠材連結部材69、73は、前記したスペーサ12a、12b、12c、12dと同じ材料からなり、耐火・耐熱性能を備えたものである。
【0038】
また、上記表側耐火ボード9、上記裏側耐火ボード15、上記芯構造17のアルミフレーム19a、19b、23、19dによって囲まれた空間内、及び、上記表側耐火ボード9、上記裏側耐火ボード15、上記芯構造17のアルミフレーム23、19b、19c、19dによって囲まれた空間内には、充填体としてロックウール77、77が充填されている。
【0039】
また、上記表側耐火ボード9、上記裏側耐火ボード15、及び、上記芯構造17は、例えば、
図3や
図6に示すように、パネル1の上側の角部の2箇所においては、ボルト81を、上記表側耐火ボード9側から、上記表側耐火ボード9、上記裏側耐火ボード15に形成された貫通孔、及び、上記芯構造17のアルミフレーム19a、19b、23、19dによって囲まれた空間を通して、上記裏側耐火ボード15側に設置されるナット79に螺合させることにより締結・固定される。上記表側耐火ボード9には、上記ボルト81の頭部が収容・配置される凹部83が形成されており、上記裏側耐火ボード15には、上記ナット79が収容・配置される凹部85が形成されている。
【0040】
また、上記表側耐火ボード9、上記裏側耐火ボード15、及び、上記芯構造17は、例えば、
図2や
図6に示すように、パネル1の下側の角部の2箇所においては、ボルト89を、上記裏側耐火ボード15側から、上記裏側耐火ボード15、枠体連結部材69、上記表側耐火ボード9に形成された貫通孔、及び、上記芯構造17のアルミフレーム23、19b、19c、19dによって囲まれた空間を通して、上記表側耐火ボード9側に設置されるナット87に螺合させることによっても締結・固定される。上記裏側耐火ボード15には、上記ボルト89の頭部が収容・配置される凹部91が形成されており、上記表側耐火ボード9には、上記ナット87が収容・配置される凹部93が形成されている。
【0041】
また、上記表側枠体3aと上記芯構造17は、
図2、
図3に示すように、ネジ97を、上記表側枠体3aのアルミフレーム5aとスペーサ12aに形成された貫通孔を通して、上記芯構造17のアルミフレーム19aに螺合させるとともに、ネジ97を、上記表側枠体3aのアルミフレーム5cとスペーサ12cに形成された貫通孔を通して、上記芯構造17のアルミフレーム19cに螺合させることによって固定されている。また、上記裏側枠体3bと上記芯構造17は、
図2や
図3に示すように、ネジ97を、上記裏側枠体3bのアルミフレーム5aとスペーサ12aに形成された貫通孔を通して、上記芯構造17のアルミフレーム19aに螺合させるとともに、ネジ97を、上記裏側枠体3bのアルミフレーム5cとスペーサ12cに形成された貫通孔を通して、上記芯構造17のアルミフレーム19cに螺合させることによって固定されている。
なお、
図1に示すように、上記アルミフレーム5a、5cには、上記ネジ97を螺合させるための、例えば、ドライバのような治具を挿入するための治具用貫通孔99が形成されている。また、
図1に示すように、上記アルミフレーム5aについては、5つのネジ97が使用され、治具用貫通孔99も同じく5箇所に形成されていて、上記アルミフレーム5cについては、2つのネジ97が使用され、治具用貫通孔99も同じく2箇所に形成されている。
図1には、上記表側枠体3aのアルミフレーム5a、5cが図示されているが、上記裏側枠体3bのアルミフレーム5a、5cについても同様の構成となっている。
【0042】
次に、
図10及び
図11を参照しながら、隣接するパネル1、1を水平に連結する場合の連結構造部95について説明する。
図10中左側のパネル1の表側枠体3aのアルミフレーム5bと
図10中右側のパネル1の表側枠体3aのアルミフレーム5bの間にはパネル連結用外側アルミフレーム101が介装されている。このパネル連結用外側アルミフレーム101は、
図11(a)に示すような端面形状を成しており、この端面形状は長手方向(
図11(a)中紙面垂直方向)に連続している。上記パネル連結用外側アルミフレーム101には、
図11(a)中左右方向両側にT字型凸部103、103がそれぞれ形成されている。これらT字型凸部103、103が上記アルミフレーム5b、5dのT字型溝11、11にそれぞれ係合されている。
【0043】
図10中左側のパネル1の裏側枠体3bのアルミフレーム5dと
図10中右側のパネル1の裏側枠体3bのアルミフレーム5bとの間には、パネル連結用内側アルミフレーム105が介装されている。このパネル連結用内側アルミフレーム105は、
図11(b)に示すような端面形状を成しており、この端面形状は長手方向(
図11(b)中紙面垂直方向)に連続している。上記パネル連結用内側アルミフレーム105には、
図11(b)中左右方向両側に、T字型凸部107、107がそれぞれ形成されるとともに、中央にT字型溝106が形成されている。上記T字型凸部107、107が上記アルミフレーム5d、5bのT字型溝11、11にそれぞれ係合されている。
【0044】
また、上記パネル連結用外側アルミフレーム101の
図10中上側の空間にはガスケット111が収容・配置されている。また、上記パネル連結用内側アルミフレーム105の
図10中下側の空間にはガスケット113が収容・配置されている。これらガスケット111、113が上記パネル1、1側に押圧されることによって、上記パネル1、1間の隙間を塞いでいる。
上記ガスケット111、113は、耐火・耐熱性能を備えた長尺の部材で、本実施の形態の場合には、スポンジ状のクロロプレンゴム製である。
【0045】
また、
図10中左側のパネル1と
図10中右側のパネル1の間には、連結用スペーサ115が設置されている。この連結用スペーサ115の
図10中左側は、
図10中左側のパネル1の表側枠体3aのスペーサ12bと裏側枠体3bのスペーサ12dの間に介挿されており、上記連結用スペーサ115の
図10中右側は、
図10中右側のパネル1の表側枠体3aのスペーサ12dと裏側枠体3bのスペーサ12bの間に介挿されている。上記連結用スペーサ115も、上記スペーサ12a、12b、12c、12dと同じ材料によるものであり、耐火・耐熱性能を備えている。
また、
図10中左側のパネル1のスペーサ12bと
図10中右側のパネル1のスペーサ12dの間、及び、
図10中左側のパネル1のスペーサ12dと
図10中右側のパネル1のスペーサ12bの間には、耐火シーリング材117、117が介挿されている。
【0046】
次に、
図12及び
図13を参照しながら、隣接するパネル1、1を垂直に連結する場合の連結構造部119について説明する。
図12中水平に配置されたパネル1の表側枠体3aのアルミフレーム5dと
図12中垂直に配置されたパネル1の表側枠体3aのアルミフレーム5bとの間には、パネル連結用外側アルミフレーム121が設置されている。このパネル連結用外側アルミフレーム121の両端と上記アルミフレーム5d、5bとの間には、既に説明したパネル連結用外側アルミフレーム101、101がそれぞれ介装されている。
すなわち、上記パネル連結用外側アルミフレーム101、101の両端にはT字型溝123、123が形成されており、これら両T字型溝123、123と上記アルミフレーム5d、5bのT字型溝11、11に、上記パネル連結用外側アルミフレーム101、101のT字型凸部107、107がそれぞれ係合されている。
【0047】
図12中水平に配置されたパネル1の裏側枠体3bのアルミフレーム5bと
図12中垂直に配置されたパネル1の裏側枠体3bのアルミフレーム5dとの間には、パネル連結用内側アルミフレーム125が設置されている。このパネル連結用内側アルミフレーム125は、
図13(b)に示すように、略L字形の横断面形状を成しており、両端側にT字型凸部127、127が形成されている。そして、これら両T字型凸部127、127が、上記アルミフレーム5b、5dのT字型溝11、11に係合されている。
【0048】
図12に示すように、上記パネル連結用外側アルミフレーム121の内側(
図12中右上側)には板状スペーサ129、131が設置されている。上記板状スペーサ129は、固定用ネジ133を、上記板状スペーサ129に形成された貫通孔を通して、上記パネル連結用外側アルミフレーム121に螺合させることにより固定されている。また、上記板状スペーサ131は、固定用ネジ135を、上記板状スペーサ131に形成された貫通孔を通して、上記パネル連結用外側アルミフレーム121に螺合させることにより固定されている。
なお、上記板状スペーサ129、131も、前記スペーサ12a、12b、12c、12dと同様の材料からなっている。
【0049】
図12に示すように、上記板状スペーサ129、131の内側(
図12中右上側)には、角型スペーサ137が設置されている。この角型スペーサ137は、前記スペーサ12a、12b、12c、12dと同様の材料からなる部材であり、ボルト139を、上記角型スペーサ137と上記板状スペーサ131の貫通孔を通して、上記パネル連結用外側アルミフレーム121に螺合させることにより固定されている。
【0050】
図12に示すように、上記パネル連結用内側アルミフレーム125の内側(
図12中左下側)には板状スペーサ141、143が設置されている。上記板状スペーサ141は、固定用ネジ145を、上記板状スペーサ141の貫通孔を通して、上記パネル連結用内側アルミフレーム125に螺合させることにより固定されている。また、上記板状スペーサ143は、固定用ネジ147を、上記板状スペーサ143の貫通孔を通して、上記パネル連結用内側アルミフレーム125に螺合させることにより固定されている。
なお、上記板状スペーサ141、143も、前記したスペーサ12a、12b、12c、12dと同様の材料からなる部材である。
【0051】
また、
図12中下側のパネル1のスペーサ12b、12dの間と、上記板状スペーサ131と上記板状スペーサ143の間には、板状スペーサ149が介挿されている。また、
図12中上側のパネル1のスペーサ12b、12dの間と、上記板状スペーサ129と上記板状スペーサ141の間には、板状スペーサ151が介挿されている。
なお、上記板状スペーサ149、151も、前記スペーサ12a、12b、12c、12dと同様の材料からなる部材である。
また、
図12中上側のパネル1のスペーサ12bと上記スペーサ129との間、
図12中上側のパネル1のスペーサ12dと上記スペーサ141との間には、耐火シーリング材152a、152aが介挿されている。また、
図12中下側のパネル1のスペーサ12bと上記スペーサ131との間、
図12中下側のパネル1のスペーサ12dと上記スペーサ143との間には、耐火シーリング材152b、152bが介挿されている。
【0052】
また、
図12中上側のパネル連結用外側アルミフレーム101の
図12中右側の空間にはガスケット153が収容・配置されている。上記ガスケット153によって、上記
図12中上側のパネル1と上記パネル連結用外側アルミフレーム121間の隙間を塞いでいる。
また、
図12中下側のパネル連結用外側アルミフレーム101の
図12中上側の空間にもガスケット153が収容・配置されている。上記ガスケット153によって、上記
図12中下側のパネル1と上記パネル連結用外側アルミフレーム121間の隙間を塞いでいる。
上記ガスケット151も、前記したガスケット111と同様、耐火・耐熱性能を備えた略直角三角形状の断面形状を成す長尺の部材で、本実施の形態の場合には、スポンジ状のクロロプレンゴム製である。
【0053】
また、パネル連結用内側アルミフレーム125の
図12中左上側の空間にはガスケット155が収容・配置されている。上記ガスケット155によって、上記
図12中上側のパネル1と上記パネル連結用内側アルミフレーム125間の隙間を塞いでいる。
また、上記パネル連結用内側アルミフレーム125の
図12中下側の空間にもガスケット155が収容・配置されている。上記ガスケット155によって、上記
図12中下側のパネル1と上記パネル連結用内側アルミフレーム125間の隙間を塞いでいる。
上記ガスケット155は上記ガスケット153と同様の部材である。
【0054】
次に、
図14を参照しながら、側壁用パネルとして使用されるパネル1と床用パネル157を連結する場合の連結構造部154の構成を説明するとともに、
図15を参照しながら、パネル1と天井用パネル158を連結する場合の連結構造部156を説明する。
なお、
図14、
図15には1つのパネル1のみが図示されているが、実際には、複数のパネル1を水平又は垂直に連結した側壁159が構成されている。
まず、
図14中下側に土台161が設置されている。この土台161は、4本のH型鋼163(これら4本のH型鋼163の内、2本が図示されている)が四角形状に連結されたものである。
【0055】
また、上記土台161の
図14中上側には、床用パネル157が設置されている。この床用パネル157は次のような構成となっている。まず、床用外側フレーム173が四角形状に組み合わされている。この床用外側フレーム173は、
図14に示すように、略長方形の横断面形状を成す中空形状の部材で、
図14中下側にT字型溝175が形成されており、外側(
図15中左側)にT字型溝177が形成されている。また、上記床用外側フレーム173の表側(
図15中上側)には表側化粧板179が設置されており、上記床用外側フレーム173の裏側(
図15中下側)には裏側化粧板181が設置されている。
【0056】
また、上記表側化粧板179の内側(
図15中下側)には耐火ボード183が設置されており、上記裏側化粧板181の内側(
図15中上側)には耐火ボード185が設置されている。また、上記耐火ボード183、185間にはロックウール187が充填されている。
また、上記耐火ボード183と上記床用外側フレーム173は、ネジ189を、上記床用外側フレーム173の貫通孔を通して上記耐火ボード183に螺合させることにより固定されている。また、上記耐火ボード185と上記床用外側フレーム173は、ネジ191を、上記床用外側フレーム173の貫通孔を通して上記耐火ボード185に螺合させることにより固定されている。
【0057】
また、上記土台161の
図14中上側であって、上記床用パネル157の外周側(
図14中左側)には、パネル1が立設されている。上記パネル1は、ボルト193を、上記土台161のH型鋼163の貫通孔を通して、上記パネル1の芯構造17のアルミフレーム19cに螺合させることにより固定されている。
また、上記パネル1と上記床用パネル157との間には、目張り材194が介挿されている。
【0058】
また、上記パネル1の
図15中上側には、天井用パネル158が設置されている。この天井用パネル158は、次のような構成となっている。
まず、天井用外側フレーム197が四角形状に組み合わされている。この天井用外側フレーム197は前記床用外側フレーム173と同じ構成であり、
図14中下側にT字型溝199が形成されており、外側(
図14中左側)にT字型溝201が形成されている。
天井用外側フレーム197の下側には、表側化粧板203が設置されており、天井用外側フレーム197の上側には、裏側化粧板205が設置されている。
上記裏側化粧板205の内側(
図14中上側)には、耐火ボード207が設置されている。また、上記表側化粧板203と上記耐火ボード207の間には、内側フレーム209が設置されている。この内側フレーム209は、ボルト211を、上記裏側化粧板205と上記耐火ボード207の貫通孔を通して、上記内側フレーム209に螺合させることにより固定されている。
また、上記裏側化粧板205と上記耐火ボード207との間には、耐熱性を有する、例えば、イソシアヌレート(難燃性ウレタン)製の充填剤210が充填されている。
また、上記天井用外側フレーム197の外周側には、例えば、アルミ製の湾曲された板状部材212が設置される。この板状部材212は、図示しないボルトを上記板状部材212に形成された貫通孔を通して上記天井用外側フレーム197のT字型溝201に内装される図示しないナットに螺合させることで固定される。
【0059】
また、上記パネル1と上記天井用パネル158は、外装アングル材213及び内装アングル材215を介して固定されている。
上記外装アングル材213は、
図16(a)に示すように、略L字形の端面形状を成し、この端面形状が長手方向(
図16(a)中紙面垂直方向)に連続する部材である。上記外装アングル材213は、上記パネル1の外側(
図14中左側)に設置される。また、上記外装アングル材213は、ネジ219を、上記外装アングル材213の貫通孔を通して、上記天井用外側フレーム197のT字型溝199に内装されたナット217に螺合させることにより上記天井用パネル158に固定され、ねじ221を、上記外装アングル材213と上記パネル1の
図14中左側のアルミフレーム5aの貫通孔を通して、芯構造17のアルミフレーム19aに螺合させることにより、上記パネル1に固定されている。
【0060】
上記内装アングル材215は、
図16(b)に示すように、略L字形の端面形状を成し、この端面形状が長手方向(
図16(a)中紙面垂直方向)に連続する部材である。上記内装アングル材215は、上記パネル1の内側(
図14中右側)に設置される。また、上記内装アングル材215は、ネジ221を、上記内装アングル材215と上記天井用パネル158の裏側化粧板205の貫通孔を通して、上記天井用パネル158の耐火ボード207に螺合させることにより、上記天井用パネル158に固定され、ネジ225を、上記内装アングル材215と上記パネル1の
図14中右側のアルミフレーム5aとスペーサ12aの貫通孔を通して、芯構造17のアルミフレーム19aに螺合させることにより、上記パネル1に固定されている。
【0061】
次に、この一実施の形態による作用について説明する。
まず、パネル1の機械的強度について説明する。このパネル1には、芯構造17があり、この芯構造17によって、上記パネル1の高い機械的強度が担保されている。すなわち、上記芯構造17は、アルミフレーム19a、19b、19c、19d、23を組み合わせて構成されるのに加え、筋交33、41、49、57があるため、
図1中上下方向や左右方向からの荷重に対応するものである。
【0062】
次に、上記パネル1の耐火・耐熱性能について説明する。
例えば、パネル1の裏側(
図10中上側)において、火災などにより火炎が発生した場合を想定する。この場合には、裏側耐火ボード15、ロックウール77、表側耐火ボード9があるので、上記火炎による熱が裏側から表側に伝達されることはない。
【0063】
次に、
図10を参照しながら、上記パネル1、1を水平に連結させた連結構造部95の耐火・耐熱性能について説明する。
例えば、パネル1の裏側(
図10中上側)において、火災などにより火炎が発生した場合を想定する。この場合、上記火炎による熱が、パネル連結用内側アルミフレーム105、裏側枠体3b、3bには伝達されるが、パネル連結用外側アルミフレーム101、表側枠体3a、3aには伝達されない。これは、上記裏側枠体3bと上記表側枠体3aの間に、スペーサ12b、12d、枠材連結部材69、枠材連結部材73、スペーサ12b、12dを介して離間されて配置されており、上記パネル1、1の境界部に、ガスケット113、111が設置されていて、
図10中左側のパネル1のスペーサ12b、
図10中右側のパネル1のスペーサ12d、
図10中左側のパネル1のスペーサ12d、及び、
図10中右側のパネル1のスペーサ12bによって囲まれた空間内には連結用スペーサ115が設置されており、さらに、
図10中左側のパネル1のスペーサ12bと
図10中右側のパネル1のスペーサ12dの間、及び、
図10中左側のパネル1のスペーサ12dと
図10中右側のパネル1のスペーサ12bの間には、耐火シーリング材117、117が介挿されているので、上記パネル1の裏側(
図10中上側)から表側(
図10中下側)への熱の伝達が抑制されるからである。
【0064】
次に、
図12を参照しながら、上記パネル1、1を垂直に連結させた連結構造部119の耐火・耐熱性能について説明する。
例えば、パネル1、1の裏側(
図12中右上側)において、火災などにより火炎が発生した場合を想定する。この場合、上記火炎による熱が、パネル連結用内側アルミフレーム125、裏側枠体3b、3bには伝達されるが、パネル連結用外側アルミフレーム121、パネル連結用外側アルミフレーム101、101、表側枠体3a、3aには伝達されない。これは、上記裏側枠体3bと上記表側枠体3aが、スペーサ12b、12d、枠材連結部材69、枠材連結部材73、スペーサ12b、12dを介して離間されて配置されており、上記パネル連結用内側アルミフレーム125と上記パネル連結用外側アルミフレーム121の間には、板状スペーサ141、143、角材型スペーサ137、板状スペーサ149、151、板状スペーサ129、131が設置されており、さらに、
図12中上側のパネル1のスペーサ12bと上記スペーサ129との間、
図12中上側のパネル1のスペーサ12dと上記スペーサ141との間には、耐火シーリング材152a、152aが介挿されており、
図12中下側のパネル1のスペーサ12bと上記スペーサ131との間、
図12中下側のパネル1のスペーサ12dと上記スペーサ143との間には、耐火シーリング材152b、152bが介挿されているので、上記パネル1の裏側(
図12中右上側)から表側(
図12中左下側)への熱の伝達が抑制されるからである。
【0065】
次に、この一実施の形態による効果について説明する。
まず、パネル1には、芯構造17があるため、機械的強度を高めることができる。また、この芯構造17は、アルミフレーム19a、19b、19c、19d、23を組み合わせて構成されるのに加え、筋交33、41、49、57があるため、比較的簡単な構成により上記パネル1の機械的強度を高めることができる。
【0066】
表側枠体3aと裏側枠体3bの間には、ロックウール77が充填されているので、上記パネル1の表側(
図2中右側)から裏側(
図2中左側)への熱の伝達が抑制され、耐火・耐熱性能を高めることができる。
【0067】
また、連結構造部95により、機械的強度の高い上記パネル1、1を水平に容易に連結させることができる。
また、上記パネル1、1を水平に連結した連結構造部95は、裏側枠体3bと表側枠体3aの間に、スペーサ12b、12d、枠材連結部材69、枠材連結部材73、スペーサ12b、12dを介して離間されて配置されており、上記パネル1、1の境界部に、ガスケット113、111が設置されていて、
図10中左側のパネル1のスペーサ12b、
図10中右側のパネル1のスペーサ12d、
図10中左側のパネル1のスペーサ12d、及び、
図10中右側のパネル1のスペーサ12bによって囲まれた空間内には連結用スペーサ115が設置されており、さらに、
図10中左側のパネル1のスペーサ12bと
図10中右側のパネル1のスペーサ12dの間、及び、
図10中左側のパネル1のスペーサ12dと
図10中右側のパネル1のスペーサ12bの間には、耐火シーリング材117、117が介挿されているので、上記パネル1、1の連結構造部においても、上記パネル1の裏側(
図10中上側)から表側(
図10中下側)への熱の伝達が抑制され、耐火・耐熱性能を高めることができる。
【0068】
また、連結構造部119により、機械的強度の高い上記パネル1、1を垂直に容易に連結させることができる。
また、上記パネル1、1を垂直に連結した連結構造部119は、上記裏側枠体3bと上記表側枠体3aが、スペーサ12b、12d、枠材連結部材69、枠材連結部材73、スペーサ12b、12dを介して離間されて配置されており、上記パネル連結用内側アルミフレーム125と上記パネル連結用外側アルミフレーム121の間には、板状スペーサ141、143、角材型スペーサ137、板状スペーサ149、151、板状スペーサ129、131が設置されており、さらに、
図12中上側のパネル1のスペーサ12bと上記スペーサ129との間、
図12中上側のパネル1のスペーサ12dと上記スペーサ141との間には、耐火シーリング材152a、152aが介挿されており、
図12中下側のパネル1のスペーサ12bと上記スペーサ131との間、
図12中下側のパネル1のスペーサ12dと上記スペーサ143との間には、耐火シーリング材152b、152bが介挿されているので、上記パネル1の裏側(
図12中右上側)から表側(
図12中左下側)への熱の伝達が抑制され、耐火・耐熱性能を高めることができる。
【0069】
なお、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、各構成要素の材質、形状、寸法等については様々な場合が考えられる。
その他、各部の構成は図示したものに限定されない。