(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-154826(P2017-154826A)
(43)【公開日】2017年9月7日
(54)【発明の名称】クローラクレーンのカーボディウエイト取付方法
(51)【国際特許分類】
B66C 23/74 20060101AFI20170810BHJP
【FI】
B66C23/74 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-36676(P2016-36676)
(22)【出願日】2016年2月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000004617
【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
(74)【代理人】
【識別番号】100128358
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 良彦
(72)【発明者】
【氏名】冨田 庸公
(72)【発明者】
【氏名】馬場 信肇
【テーマコード(参考)】
3F205
【Fターム(参考)】
3F205AA07
3F205GA01
3F205GA02
(57)【要約】
【課題】クローラクレーンのカーボディにカーボディウエイトを安全且つ容易に取り付けることができるクローラクレーンのカーボディウエイト取付方法を提供する。
【解決手段】ステージ21に一方のカーボディウエイト20を載置する第1カーボディウエイト載置工程と、所定位置にクローラクレーンを自走させる第1クローラクレーン自走工程と、ステージ21とジャッキ19とを連結する第1ステージ連結工程と、ジャッキを操作してカーボディウエイト20をカーボディ17に連結する第1カーボディウエイト連結工程と、ステージ21とジャッキ19との連結を解除し、クローラクレーンをステージ外に移動させる第1ステージ分離工程と、他方のカーボディウエイトに対して上記行程を繰り返す第2カーボディウエイト載置工程と、第2クローラクレーン自走工程と、第2ステージ連結工程と、第2カーボディウエイト連結工程と、第2ステージ分離工程とを順に行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クローラクレーンのカーボディの前面両端部に設けられた一対のジャッキのカーボディ内側部分と、前記カーボディの後面両端部に設けられた一対のジャッキのカーボディ内側部分とに、カーボディウエイトをそれぞれ1個ずつ連結するクローラクレーンのカーボディウエイト取付方法において、
カーボディウエイト載置用のステージに、一方のカーボディウエイトを載置する第1カーボディウエイト載置工程と、
クローラクレーンを自走させ、前記ステージを跨いで、前記カーボディの前面両端部又は後面両端部のいずれか一方に設けられた前記ジャッキのカーボディ内側部分に前記カーボディウエイトを配置する第1クローラクレーン自走工程と、
前記ステージと前記ジャッキとをそれぞれ連結する第1ステージ連結工程と、
前記ジャッキを操作して前記ステージを上昇させ、前記一方のカーボディウエイトを前記カーボディに連結する第1カーボディウエイト連結工程と、
前記ジャッキを操作して前記ステージを下降させ、前記ステージと前記ジャッキとの連結を解除し、前記クローラクレーンを移動させる第1ステージ分離工程と、
前記ステージに、他方のカーボディウエイトを載置する第2カーボディウエイト載置工程と、
クローラクレーンを自走させ、前記ステージを跨いで、前記カーボディの前面両端部又は後面両端部のいずれか他方に設けられた前記ジャッキのカーボディ内側部分に前記カーボディウエイトを配置する第2クローラクレーン自走工程と、
前記ステージと前記ジャッキとをそれぞれ連結する第2ステージ連結工程と、
前記ジャッキを操作して前記ステージを上昇させ、前記他方のカーボディウエイトを前記カーボディに連結する第2カーボディウエイト連結工程と、
前記ジャッキを操作して前記ステージを下降させ、前記ステージと前記ジャッキとの連結を解除し、前記クローラクレーンを移動させる第2ステージ分離工程とを順に行うことを特徴とするクローラクレーンのカーボディウエイト取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クローラクレーンのカーボディウエイト取付方法に関し、詳しくは、下部走行体にクローラを着脱する際に使用されるジャッキを備えたカーボディに、カーボディウエイトを取り付けるクローラクレーンのカーボディウエイト取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
クローラクレーンは、クローラを備えた下部走行体の上部に上部旋回体を旋回可能に設け、該上部旋回体にブームを起伏可能に支持したものであって、大型のものでは、輸送する際に、下部走行体からクローラを取り外す必要があるため、カーボディにジャッキを備え、クローラを着脱する際にカーボディを支持できるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−125282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1のものでは、カーボディの前面両端部に設けられた一対のジャッキのカーボディ内側部分と、カーボディの後面両端部に設けられた一対のジャッキのカーボディ内側部分とに、カーボディウエイトがそれぞれ1個ずつ連結されているが、連結するスペースが狭いことから、連結作業に手間が掛かるとともに作業者が手を挟まれる危険があった。
【0005】
そこで本発明は、クローラクレーンのカーボディにカーボディウエイトを安全且つ容易に取り付けることができるクローラクレーンのカーボディウエイト取付方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明のクローラクレーンのカーボディウエイト取付方法は、クローラクレーンのカーボディの前面両端部に設けられた一対のジャッキのカーボディ内側部分と、前記カーボディの後面両端部に設けられた一対のジャッキのカーボディ内側部分とに、カーボディウエイトをそれぞれ1個ずつ連結するクローラクレーンのカーボディウエイト取付方法において、カーボディウエイト載置用のステージに、一方のカーボディウエイトを載置する第1カーボディウエイト載置工程と、クローラクレーンを自走させ、前記ステージを跨いで、前記カーボディの前面両端部又は後面両端部のいずれか一方に設けられた前記ジャッキのカーボディ内側部分に前記カーボディウエイトを配置する第1クローラクレーン自走工程と、前記ステージと前記ジャッキとをそれぞれ連結する第1ステージ連結工程と、前記ジャッキを操作して前記ステージを上昇させ、前記一方のカーボディウエイトを前記カーボディに連結する第1カーボディウエイト連結工程と、前記ジャッキを操作して前記ステージを下降させ、前記ステージと前記ジャッキとの連結を解除し、前記クローラクレーンを移動させる第1ステージ分離工程と、前記ステージに、他方のカーボディウエイトを載置する第2カーボディウエイト載置工程と、クローラクレーンを自走させ、前記ステージを跨いで、前記カーボディの前面両端部又は後面両端部のいずれか他方に設けられた前記ジャッキのカーボディ内側部分に前記カーボディウエイトを配置する第2クローラクレーン自走工程と、前記ステージと前記ジャッキとをそれぞれ連結する第2ステージ連結工程と、前記ジャッキを操作して前記ステージを上昇させ、前記他方のカーボディウエイトを前記カーボディに連結する第2カーボディウエイト連結工程と、前記ジャッキを操作して前記ステージを下降させ、前記ステージと前記ジャッキとの連結を解除し、前記クローラクレーンを移動させる第2ステージ分離工程とを順に行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明のクローラクレーンのカーボディウエイト取付方法によれば、ステージにカーボディウエイトを載置した後、ステージとジャッキとを連結し、ジャッキの操作によってステージとともにカーボディウエイトを所定の位置まで上昇させた状態で、カーボディウエイトを、クレーンを使用することなくカーボディに連結させることができることから、カーボディにカーボディウエイトを安全且つ容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1形態例を示す第1クローラクレーン自走工程の平面視説明図である。
【
図2】同じく第1クローラクレーン自走工程の側面視説明図である。
【
図3】同じく第1ステージ連結工程の側面視説明図である。
【
図4】同じく第1ステージ連結工程の正面視説明図である。
【
図5】同じく第1カーボディウエイト連結工程で、カーボディウエイトとカーボディの位置を合わせる際の側面視説明図である。
【
図6】同じく第1カーボディウエイト連結工程で、カーボディウエイトとカーボディの位置を合わせる際の正面視説明図である。
【
図7】同じく第1カーボディウエイト連結工程で、カーボディウエイトをカーボディに連結する際の側面視説明図である。
【
図8】同じく第1カーボディウエイト連結工程で、カーボディウエイトをカーボディに連結する際の平面視説明図である。
【
図9】同じく第1ステージ分離工程の側面視説明図である。
【
図10】同じく第2クローラクレーン自走工程の側面視説明図である。
【
図11】同じく第2カーボディウエイト連結工程で、カーボディウエイトとカーボディの位置を合わせる際の側面視説明図である。
【
図12】同じく第2ステージ分離工程の側面視説明図である。
【
図13】同じくステージとカーボディウエイトの斜視図である。
【
図15】本発明の第2形態例を示すクローラクレーンとステージの要部側面図である。
【
図17】同じくステージとカーボディウエイトの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、
図14に示すようにクローラクレーン11は、下部走行体12と、該下部走行体12の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体13とを有しており、上部旋回体13は、中央部に、エンジンや油圧ポンプ等を備えた機器室13a(エンジンルーム)と、主巻ロープ14aや補巻ロープ14b、起伏ロープ14cをそれぞれ巻回した複数のウインチ(図示せず)が設けられ、前部には、前後方向に傾動可能なブーム15と運転席13bとが設けられ、後部には、基台13c上に複数のカウンタウエイト16が載置されている。
【0010】
下部走行体12は、中央上部に旋回ベアリング17aを備えたカーボディ17と、該カーボディ17の両側に一対のアクスル18a及び拡縮シリンダ18bを介して装着されたサイドフレーム18とを備え、サイドフレーム18にはクローラ18cが装着されている。
【0011】
カーボディ17の前面両端部及び後面両端部には、上下2枚の水平方向の板状体からなるジャッキ用ブラケット17bがそれぞれ設けられ、このジャッキ用ブラケット17bに、先端にジャッキ19を装着したジャッキアーム19aの基端部がそれぞれ回動可能に取り付けられている。各ジャッキ用ブラケット17bのカーボディ内側部分には、前記水平方向の板状体の端部に、カーボディウエイト20を装着するための鉛直方向の板状体からなるカーボディ側連結腕17cがそれぞれ接合され、各カーボディ側連結腕17cには連結ピン挿通孔17dがそれぞれ形成されている。また、カーボディ17の前面のカーボディ側連結腕17c,17cの間と、カーボディ17の後面のカーボディ側連結腕17c,17cの間とには、カーボディウエイト20の下部に当接してカーボディウエイト20を支持する当接腕17eがそれぞれ突設されている。
【0012】
ジャッキ19は、ジャッキ用ブラケット17bを中心にして、ジャッキアーム19aを回動させることにより、格納位置と作業位置とに移動可能に形成され、ジャッキ19の下端に接地板(図示せず)が着脱可能に連結されており、接地板を取り外すと、所定の間隔を有した状態で下方に突出する2枚の板状体から成るジャッキ側連結腕19bが露出し、ジャッキ側連結腕19bには固定ピン装着孔19cが形成されている。
【0013】
カーボディウエイト20は、ジャッキ19を格納位置に格納した状態でカーボディ17の前面両端部に配置されたジャッキ用ブラケット17b,17b、及び、後面両端部に配置されたジャッキ用ブラケット17b,17bの間に配置できる幅寸法に形成され、カーボディ側連結腕17c,17cをそれぞれ挟む2枚の鉛直方向の板状体からなるウエイト側連結腕20a,20aを幅方向両端部に備え、各ウエイト側連結腕20aには連結ピン装着孔20bがそれぞれ形成されている。また、カーボディウエイト20の上面には、吊り金具20c,20cが突設され、さらに、ウエイト側連結腕20a,20aの間の側面下端部には、カーボディ17の支持腕17eに当接する当接部20dが設けられている。
【0014】
クローラクレーン11を搬送する際、通常は、カーボディウエイト20をカーボディ17から取り外し、さらに、各ジャッキ19を作業位置に張り出してジャッキ19を作動させ、カーボディ17を上昇させてクローラ18を非接地状態にしてクローラ18をアクスル18aから取り出す。これにより、ブーム15を取り外した上部旋回体13に連結された状態のカーボディ17と、一対のクローラ18と、一対のカーボディウエイト20とを分解した状態で搬送することができる。また、作業現場では、カーボディウエイト載置用のステージ21を用いて、カーボディ17にカーボディウエイト20,20が着脱される。
【0015】
ステージ21は、
図13に示されるように、基板21aと、該基板21a上に配置される上板21bと、上板21bの両端部に設けられ、カーボディウエイト20を位置決めして載置する前方載置部21c及び後方載置部21dとを備えている。基板21aは、クローラ18の車体前後方向の長さ寸法と略同一の長さ寸法と、クローラ18,18間の幅寸法よりも短く、且つ、格納状態の前面両端部に配置されたジャッキ19,19の間、及び、後面両端部に配置されたジャッキ19,19の間の幅寸法よりも長い幅寸法とを有した矩形状に形成されている。また、上板21bは、基板21aよりも小さな矩形状に形成され、前方のカーボディ側連結腕17c,17cに対応する位置に前方載置部21cが、後方のカーボディ側連結腕17c,17cに対応する位置に後方載置部21dがそれぞれ設けられている。さらに、格納状態の各ジャッキ19のジャッキ側連結腕19bに対応する位置の基板21aの両端部には、ジャッキ側連結腕19bの2枚の板状体の間にそれぞれ配置される4個のステージ側連結腕21eが形成され、各ステージ側連結腕21eには、固定ピン挿通孔21fが形成されている。また、ジャッキ側連結腕19bとステージ側連結腕21eとを連結して、ジャッキ19の操作によってステージ21を上昇させた時に、カーボディ側連結腕17cとウエイト側連結腕20aとの位置が合うようになっている。
【0016】
また、
図15乃至
図17に示される本発明の第2形態例では、ジャッキ19の先端に球座19dを設けるとともに、ステージ21に球座19dの受け部21gを設けている。球座19dと受け部21gとは、連結ピン24にて着脱可能に連結され、球座19dを受け部21gに連結させるとカーボディ側連結腕17cとウエイト側連結腕20aとの位置が球面によって自動的に合うように形成されている(第1形態例と同様の構成要素を示すものには、同一の符号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。)。
【0017】
次に、
図1乃至
図12に示す第1形態例を参照して、作業現場でカーボディ17にカーボディウエイト20,20を取り付ける手順について説明する。まず、
図1及び
図2に示されるように、いずれか一方のカーボディウエイト20の吊り金具20c,20cにワイヤを取り付け、クレーンで吊り上げて、カーボディウエイト20をステージ21の前方載置部21cに載置させる第1カーボディウエイト載置工程を行う。
【0018】
次に、各ジャッキ19の先端部の接地板をそれぞれ取り外し、ジャッキ側連結腕19bを露出させた後、クローラクレーン11を自走させて、ステージ21を跨いで、カーボディ17の前面両端部に設けられたジャッキ用ブラケット17b,17bの間にカーボディウエイト20を配置する第1クローラクレーン自走工程を行う。
【0019】
次いで、
図3及び
図4に示されるように、各ジャッキ側連結腕19bの2枚の板状体の間に、ステージ21の各ステージ側連結腕21eを挿入し、固定ピン装着孔19cと固定ピン挿通孔21fとに亘って固定ピン22を装着して、ステージ21とジャッキ19とをそれぞれ連結する第1ステージ連結工程を行う。
【0020】
さらに、
図5及び
図6に示されるように、ジャッキ19を操作して、ステージ21とともにカーボディウエイト20を上昇させてウエイト側連結腕20aの2枚の板状体の間にカーボディ側連結腕17cをそれぞれ配置し、
図7及び
図8に示されるように、連結ピン装着孔20bと連結ピン挿通孔17dとに亘って連結ピン23をそれぞれ装着し、当接部20dを当接腕17eに当接させて、カーボディ17の前面側に一方のカーボディウエイト20を取り付ける第1カーボディウエイト連結工程を行う。
【0021】
次に、
図9に示されるように、ジャッキ19を操作して、ステージ21を下降させて接地させるとともに、固定ピン22を外してステージ21とジャッキ19との連結を解除し、クローラクレーン11を、カーボディウエイト20を取り付けた側に移動させる第1ステージ分離工程を行う。
【0022】
さらに、
図10に示されるように、他方のカーボディウエイト20の吊り金具にワイヤを取り付け、クレーンで吊り上げ、カーボディウエイト20をステージ21の後方載置部21dに載置させる第2カーボディウエイト載置工程を行った後、クローラクレーン11を自走させ、ステージ21を跨いで、カーボディ17の後面両端部に設けられたジャッキ19,19の間に他方のカーボディウエイト20を配置する第2クローラクレーン自走工程を行う。
【0023】
次に、
図11に示されるように、各ジャッキ側連結腕19bの2枚の板状体の間に、ステージ21の各ステージ側連結腕21eを挿入し、固定ピン装着孔19cと固定ピン挿通孔21fとに亘って固定ピン22を装着して、ステージ21とジャッキ19とをそれぞれ連結する第2ステージ連結工程を行った後、ジャッキ19を操作して、ステージ21とともにカーボディウエイト20を上昇させてウエイト側連結腕20aの2枚の板状体の間にカーボディ側連結腕17cをそれぞれ配置し、連結ピン装着孔20bと連結ピン挿通孔17dとに亘って連結ピン23をそれぞれ装着して、カーボディ17の後面側に他方のカーボディウエイト20を取り付ける第2カーボディウエイト連結工程を行う。
【0024】
次いで、
図12に示されるように、ジャッキ19を操作して、ステージ21を下降させて接地させるとともに、固定ピン22を外してステージ21とジャッキ19との連結を解除し、クローラクレーン11を移動させる第2ステージ分離工程を行う。これにより、カーボディ17の前面と後面とにそれぞれ設けたカーボディ側連結腕17cに、カーボディウエイト20,20をそれぞれ取り付けることができる。
【0025】
本形態例は、上述のように、ステージ21にカーボディウエイト20を載置した後、ステージ21とジャッキ19とを連結し、ジャッキ19の操作によってステージ21とともにカーボディウエイト20を所定の位置まで上昇させた状態で、カーボディウエイト20をカーボディ17に連結させることができることから、カーボディ17にカーボディウエイト20,20を安全且つ容易に取り付けることができる。また、従来はクレーンで吊ってカーボディウエイト20をカーボディ17に取り付けていたが、クレーンで吊る必要がなくなる。
【0026】
尚、本発明は上述の形態例に限らず、ステージは、1個のカーボディウエイトを載置可能な長さ寸法を有した矩形状の基板及び上板に、カーボディウエイトの載置部を1個だけ設けたものでもよい。また、前方のカーボディウエイトと後方のカーボディウエイトをカーボディに取り付ける順番は任意である。さらに、上述の手順と逆の手順で、各カーボディウエイトをカーボディから取り外すことができる。
【符号の説明】
【0027】
11…クローラクレーン、12…下部走行体、13…上部旋回体、13a…機器室、13b…運転室、14a…主巻ロープ、14b…補巻ロープ、14c…起伏ロープ、15…ブーム、16…カウンタウエイト、17…カーボディ、17a…旋回ベアリング、17b…ジャッキ用ブラケット、17c…カーボディ側連結腕、17d…連結ピン挿通孔、17e…当接腕、18…サイドフレーム、18a…アクスル、18b…拡縮シリンダ、18c…クローラ、19…ジャッキ、19a…ジャッキアーム、19b…ジャッキ側連結腕、19c…固定ピン装着孔、20…カーボディウエイト、20a…ウエイト側連結腕、20b…連結ピン装着孔、20c…吊り金具、20d…当接部、21…ステージ、21a…基板、21b…上板、21c…前方載置部、21d…後方載置部、21e…ステージ側連結腕、21f…固定ピン挿通孔、21g…受け部、22…固定ピン、23,24…連結ピン