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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-16415(P2017-16415A)
(43)【公開日】2017年1月19日
(54)【発明の名称】防犯システムおよび照明装置
(51)【国際特許分類】
   G08B 15/00 20060101AFI20161222BHJP
   G08B 13/19 20060101ALI20161222BHJP
   G08B 13/196 20060101ALI20161222BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20161222BHJP
   H05B 37/02 20060101ALI20161222BHJP
【FI】
   G08B15/00
   G08B13/19
   G08B13/196
   G08B25/04 E
   H05B37/02 E
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-132839(P2015-132839)
(22)【出願日】2015年7月1日
(71)【出願人】
【識別番号】515180985
【氏名又は名称】株式会社MFL
(74)【代理人】
【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】大澤 幸浩
【テーマコード(参考)】
3K273
5C084
5C087
【Fターム(参考)】
3K273PA09
3K273QA25
3K273QA36
3K273QA37
3K273RA12
3K273SA02
3K273SA04
3K273SA05
3K273SA20
3K273SA23
3K273SA39
3K273SA46
3K273SA57
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA27
3K273TA38
3K273TA41
3K273TA47
3K273TA52
3K273TA70
3K273UA15
3K273UA22
3K273VA01
5C084AA02
5C084AA13
5C084CC16
5C084CC17
5C084DD03
5C084DD11
5C084DD31
5C084DD41
5C084EE02
5C084EE03
5C084HH07
5C084HH08
5C084HH17
5C087AA11
5C087AA12
5C087AA23
5C087DD05
5C087DD25
5C087GG08
5C087GG09
5C087GG66
(57)【要約】
【課題】住宅外構において高い防犯効果を奏する防犯システム、および当該防犯システムに用いられる照明装置を提供する。
【解決手段】防犯システム100は、防犯区域の少なくとも一部を取り囲むように互いに離間して設置されている複数の照明装置(庭園灯L1〜L4および門灯L5)を備える。防犯システム100は、第一のセンサによる検知を契機として、第一のセンサに対応している第一の照明装置(例えば、庭園灯L1)が第一態様で点灯し、第二の照明装置(例えば、庭園灯L2)が第一態様とは異なる第二態様で点灯する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防犯区域の少なくとも一部を取り囲むように互いに離間して設置されている複数の照明装置と、
複数の前記照明装置のうち一部または全部の前記照明装置ごとに対応付けて設けられ、前記防犯区域に侵入または近接する者を検知するセンサと、を備え、
第一の前記センサによる検知を契機として、前記第一のセンサに対応している第一の前記照明装置が第一態様で点灯し、第二の前記照明装置が前記第一態様とは異なる第二態様で点灯する防犯システム。
【請求項2】
前記第二の照明装置が前記第二態様で点灯している場合であって、前記第二の照明装置に対応している第二の前記センサが前記防犯区域に侵入または近接する者を検知したとき、前記第二の照明装置の点灯が前記第二態様から前記第一態様に切り替わる請求項1に記載の防犯システム。
【請求項3】
前記センサによる検知を契機として、当該センサに対応している前記照明装置の周囲を撮影する撮影装置を備える請求項1または2に記載の防犯システム。
【請求項4】
複数の前記照明装置の少なくとも一部は前記撮影装置をそれぞれ備えており、
前記第一のセンサによる検知を契機として、前記第一の照明装置に備えられている前記撮影装置が連続撮影を開始すると共に、前記第二の照明装置に備えられている前記撮影装置も連続撮影を開始する請求項3に記載の防犯システム。
【請求項5】
前記照明装置は、少なくとも前記第一態様または前記第二態様で点灯しうる発光手段と、自機に対応している前記センサと、前記発光手段と前記センサとを支持する支柱と、を有しており、
前記センサは、前記支柱の周面に沿って可動に設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の防犯システム。
【請求項6】
前記照明装置の点灯態様を切り替えうる第一スイッチを備え、
前記照明装置が滅灯している場合であって前記第一スイッチが作動するとき、前記照明装置は前記第一態様および前記第二態様とは異なる通常態様で点灯し、
前記照明装置が前記通常態様で点灯している場合であって前記センサによる検知が行われるとき、前記照明装置は前記通常態様から前記第一態様または前記第二態様に切り替わる請求項1から5のいずれか一項に記載の防犯システム。
【請求項7】
前記センサによる検知機能の起動と停止を切り替える第二スイッチを備え、
前記第一スイッチによる前記照明装置の点灯態様の切替と、前記第二スイッチによる前記検知機能の切替と、が独立して行われる請求項6に記載の防犯システム。
【請求項8】
防犯区域の少なくとも一部を取り囲むように互いに離間して設置され、かつ複数で組み合わせて用いられうる照明装置であって、
近接する者を検知して検知信号を生成するセンサと、
生成された前記検知信号の送受信を他の前記照明装置との間で行う伝送手段と、
複数の異なる態様で点灯する発光手段と、を有しており、
前記発光手段は、自機で生成された前記検知信号を契機として第一態様で点灯し、前記他の照明装置で生成された前記検知信号を受信して前記第一態様とは異なる第二態様で点灯する照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯システムおよび当該防犯システムに用いる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、防犯意識の向上と通信インフラの技術向上が相まって、非常事態には警備会社に直接通報される防犯システムを導入する事例が増えている。しかし、この種の防犯システムの導入費用または維持費用は決して安価ではなく、個人住宅に導入される事例は未だ限定的である。
【0003】
上記のような状況を鑑みて、近接する者を検知して点灯する照明装置を住宅外構に設置するといった比較的簡易かつ安価な設備で、防犯効果を狙う取り組みがある。この種の照明装置を利用した防犯システムとして、下記の特許文献1および特許文献2を例示する。
【0004】
特許文献1には、通常照明用の光源と威嚇照明用の光源とを並置する照明装置が記載されている。この照明装置は、人感センサによる検知を契機として、平時モードでは通常照明で点灯駆動し、警戒モードでは威嚇照明で点灯駆動される。
これにより、侵入者への威嚇効果を高めることができる。
【0005】
特許文献2には、検知センサから侵入者までの距離に応じて光源の点灯状態を変化させる照明装置(センサライト)が記載されている。この照明装置は、侵入者までの距離が近いほど光源の明るさを増大させることによって、その威嚇効果を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−293799号公報
【特許文献2】特開2008−310397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の特許文献1または特許文献2に記載されている従来の照明装置は単独で用いられるものであり、複数が連動して作動するものではない。従って、住宅の周囲全体を網羅する防犯効果としては十分ではない場合があった。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、住宅外構において高い防犯効果を奏する防犯システム、および当該防犯システムに用いられる照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、防犯区域の少なくとも一部を取り囲むように互いに離間して設置されている複数の照明装置と、複数の前記照明装置のうち一部または全部の前記照明装置ごとに対応付けて設けられ、前記防犯区域に侵入または近接する者を検知するセンサと、を備え、第一の前記センサによる検知を契機として、前記第一のセンサに対応している第一の前記照明装置が第一態様で点灯し、第二の前記照明装置が前記第一態様とは異なる第二態様で点灯する防犯システムが提供される。
【0010】
本発明によれば、防犯区域の少なくとも一部を取り囲むように互いに離間して設置され、かつ複数で組み合わせて用いられうる照明装置であって、近接する者を検知して検知信号を生成するセンサと、生成された前記検知信号の送受信を他の前記照明装置との間で行う伝送手段と、複数の異なる態様で点灯する発光手段と、を有しており、前記発光手段は、自機で生成された前記検知信号を契機として第一態様で点灯し、前記他の照明装置で生成された前記検知信号を受信して前記第一態様とは異なる第二態様で点灯する照明装置が提供される。
【0011】
上記発明によれば、検知したセンサに対応している照明装置(侵入箇所)と、その他の照明装置と、が異なる態様で点灯するため、侵入者に対する威嚇およびその侵入を敷地の周囲に報知すると共に、更に侵入者の位置(侵入箇所)も報知することができる。従って、本発明は、単独の照明装置による威嚇効果より高い防犯効果を奏する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、住宅外構において高い防犯効果を奏する防犯システム、および当該防犯システムに用いられる照明装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態にかかる防犯システムが導入された住宅の外構を示す図である。
図2】本実施形態にかかる庭園灯の外形図である。
図3】設置された庭園灯の基端側を示す模式図である。
図4】庭園灯が有する機能について表す機能ブロック図である。
図5】庭園灯が有する機能について表す機能ブロック図である。
図6】庭園灯が有する機能について表す機能ブロック図である。
図7】庭園灯が有する機能について表す機能ブロック図である。
図8】庭園灯が有する機能について表す機能ブロック図である。
図9】庭園灯が有する機能について表す機能ブロック図である。
図10】庭園灯の近傍から侵入者が侵入した状況を示す図である。
図11図10で示した侵入者が移動して庭園灯の近傍に到達した状況を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
【0015】
<本発明の概略>
本実施形態における防犯システム100、または防犯システム100に用いられる照明装置(庭園灯L1〜L4および門灯L5)の概略を、図1図5または図7を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかる防犯システム100が導入された住宅A3の外構を示す図である。図5は、庭園灯L1が有する機能の表す機能ブロック図である。図7は、庭園灯L2が有する機能の表す機能ブロック図である。なお、図1に示す住宅A3やその他の構成要素の種別、数、配置等は一例であって、異なる組合せによって実施されてもよい。
【0016】
防犯システム100は、防犯区域の少なくとも一部を取り囲むように互いに離間して設置されている複数の照明装置(庭園灯L1〜L4および門灯L5)を備える。また、防犯システム100は、複数の照明装置のうち一部または全部の照明装置ごとに対応付けて設けられ、防犯区域に侵入または近接する者を検知するセンサ(例えば、庭園灯L1に備えられているセンサ14等)を備える。
ここで防犯区域とは、本発明の防犯システム100によって防犯されている所定の敷地(領域)のことをいう。また、ここで防犯区域の少なくとも一部を取り囲むように互いに離間して設置されているとは、複数の照明装置(庭園灯L1〜L4および門灯L5)が離散的に配置され、防犯区域の全体または一部を包囲している状態をいう。なお、上記のセンサによる検知範囲と防犯区域とは必ずしも一致している必要はなく、防犯区域の一部において侵入者の検知ができない領域が含まれてもよいし、センサによる検知範囲が防犯区域の外部領域にまで及んでもよい。
本実施形態における防犯区域は、住宅A3が建てられている敷地であり、住宅A3の他にも車庫A1、玄関ポーチA2、庭A4、倉庫A5等が含まれる。また、本実施形態における防犯区域には、庭園灯L1、庭園灯L2、庭園灯L3、庭園灯L4および門灯L5が図示する位置にそれぞれ配置されており、これらは本発明の防犯システム100に用いられる照明装置である。庭園灯L1〜L4は同種の照明装置であり、門灯L5は庭園灯L1〜L4より高い位置に設置される照明装置である。
【0017】
防犯システム100は、第一のセンサ(例えば、センサ14)による検知を契機として、第一のセンサ14に対応している第一の照明装置(庭園灯L1)が第一態様で点灯し、第二の照明装置(例えば、庭園灯L2)が第一態様とは異なる第二態様で点灯することを特徴とする。
本実施形態において「第一態様で点灯」とは、庭園灯L1(赤色LED112)が点滅しながら点灯することをいう。また、「第二態様で点灯」とは、庭園灯L2(赤色LED212)が点灯している状態を維持することをいう。ここで述べた第一態様と第二態様とは例示であり、本発明の実施にあたっては異なる態様で実現されてもよい。
【0018】
上記のような特徴を有しているので、防犯システム100は、一部のセンサによる検知を契機として、検知したセンサに対応している第一の照明装置(侵入箇所)と、検知していないセンサに対応している第二の照明装置と、が異なる態様で点灯することができる。これによって、防犯システム100は、侵入者の検知を防犯区域の内外に報知すると共に、その侵入箇所も報知することができる。
【0019】
<庭園灯L1〜L4の構造と配線について>
本実施形態に用いられる庭園灯L1〜L4の構成と配線について、図2または図3を用いて説明する。図2は、本実施形態にかかる庭園灯L1の外形図である。図3は、設置された庭園灯L1の基端側を示す模式図である。
なお、既に説明した各図面において図示されている各構成要素についても説明する場合があるので、適宜これらの図面も参照されたい。
また、庭園灯L2〜L4は、図2に示す庭園灯L1と同様の外形を示すので、図示省略する。
【0020】
庭園灯L1は主に照具11と支柱12とから構成されている。照具11の内部には、後述する白色LED111と赤色LED112とが備えられており、所定の条件で白色または赤色で発光する。支柱12は、センサ14とカメラ16(撮影装置)とを有している。センサ14とカメラ16は、支柱12の周面に沿って可動する可動帯15に設けられおり、ユーザが手動で可動帯15を動かすことによって、センサ14またはカメラ16の指向方向を調整することができる。
すなわち、庭園灯L1(照明装置)は、少なくとも第一態様または第二態様で点灯しうる赤色LED112(発光手段)と、自機に対応しているセンサ14と、赤色LED112とセンサ14とを支持する支柱12と、を有している。そして、センサ14またはカメラ16は、支柱12の周面に沿って可動に設けられている。
上記のように、センサ14またはカメラ16は支柱12の周面に沿って可動に設けられているので、庭園灯L1の設置環境に即してセンサ14またはカメラ16の位置や向きを調整することができる。従って、高い精度で侵入者を検知することができ、その侵入者の姿を撮影することができる。
【0021】
センサ14は、いわゆる人感センサであって、赤外線・超音波・可視光のいずれか一つまたは複数の組合せを利用して、近接してくる侵入者を検知することができる。なお、本実施形態ではセンサ14が庭園灯L1に備え付けられている実施例を述べるが、センサ14は庭園灯L1と分離して配置されてもよい。
カメラ16は、静止画像または動画像(以下、これらのいずれかに該当するものを画像と称する)を撮影する装置であって、いずれかのセンサによる検知を契機として、庭園灯L1近傍の撮影を開始する。なお、本実施形態ではカメラ16が庭園灯L1に備え付けられている実施例を述べるが、カメラ16は庭園灯L1と分離して配置されてもよい。また、カメラ16によって撮影された画像は、庭園灯L1内に備えられた記憶装置(図示せず)に記憶されてもよいし、他の記憶装置に記憶されてもよい。
センサ14またはカメラ16は、屋外に設置されるので、耐水性および耐塵性に優れていることが好ましい。
【0022】
また、庭園灯L1(支柱12)の基端側には電源穴18が設けられている。電源穴18は、庭園灯L1に電源線20および信号線30を導き入れるための開口であり、電源線20および信号線30は、保護管40で周囲を保護して地中に埋没しており、地中をつたって庭園灯L1(電源穴18)まで配線される。なお、ここで基端側とは、地平面GLに対して庭園灯L1を垂直に立てた際の下方側をいう。
電源線20は配電盤(図示せず)に接続されており、庭園灯L1は電源線20を介して電力を供給されている。また、庭園灯L1の信号線30は、他の庭園灯L2〜L4または門灯L5に接続されると共に、住宅A3の外壁に設置されたジャンクションボックスJ1に集約されている。ジャンクションボックスJ1は、住宅A3の内外の配線を中継するためのボックスである。
なお、図3においては、電源線20または信号線30が、それぞれ単線であるかのように図示しているが、必ずしも単線である必要はなく複数の線から構成されてもよい。
【0023】
図2図3に図示する庭園灯L1の形態は一例であって、その形態やセンサ14やカメラ16の設置位置については種々の態様を採用しうる。なお、カメラ16は、一般成人の身長より低い位置に設置されることが好ましい。一般的に、侵入者は顔をうつむきにしている場合が多く、低い位置からのアングルの方がその顔を撮影しやすいからである。
【0024】
庭園灯L2〜L4についても、庭園灯L1と同種のセンサおよびカメラが備えられている。
門灯L5については、庭園灯L1と同種のカメラが備えられているものの、同種のセンサは備えられていない。なぜならば、門灯L5は、図1に図示するように、玄関ポーチA2の近傍に設置されており、人が近接する頻度が他の場所より多く、仮に門灯L5と共にセンサを設置したとしても、当該センサに反応する人が悪意を持つ侵入者である蓋然性が低いからである。
【0025】
<庭園灯L1〜L4または門灯L5の点灯制御について>
庭園灯L1〜L4または門灯L5の点灯制御について、図4から図9を用いて説明する。図4から図6は、庭園灯L1が有する機能について表す機能ブロック図である。図7から図9は、庭園灯L2が有する機能について表す機能ブロック図である。
【0026】
庭園灯L1または庭園灯L2は、防犯区域の少なくとも一部を取り囲むように互いに離間して設置され、かつ複数で組み合わせて用いられうる照明装置である。
庭園灯L1(または庭園灯L2)は、センサ14(センサ24)と、伝送部171(伝送部271)と、赤色LED112(赤色LED212)と、を有している。
センサ14(センサ24)は、近接する者を検知して検知信号を生成する。
伝送部171(伝送部271)は、生成された検知信号の送受信を他の照明装置との間で行う。
赤色LED112(赤色LED212)は、複数の異なる態様で点灯する。より詳細には、赤色LED112(赤色LED212)は、自機で生成された検知信号を契機として第一態様で点灯し、他の照明装置で生成された検知信号を受信して第一態様とは異なる第二態様で点灯する。
【0027】
ここで「検知信号の送受信を他の照明装置との間で行う」との記載において、当該送受信は、自機と他の照明装置との間で直接行われてもよいし、他の要素(例えば、上記のジャンクションボックスJ1等)を介して間接で行われてもよい。後者の態様であって、他の要素を経由する際に検知信号が改変されて伝送される場合、本実施形態では改変後の信号についても「検知信号」と称する。
【0028】
上記のジャンクションボックスJ1を経由して住宅A3の中に引き込まれた信号線30の先には、庭園灯L1〜L4または門灯L5のオン(点灯)/オフ(滅灯)を切り替える点灯スイッチ(図示せず)や庭園灯L1〜L4が有しているセンサ(センサ14を含む)のオン/オフを切り替えるセンサスイッチ(図示せず)が設けられている。
庭園灯L1〜L4または門灯L5は、住宅A3の中において住居者が点灯スイッチやセンサスイッチを操作することによって生成される制御信号または各センサで生成される検知信号を、信号線30を介して送受信できる。
【0029】
上記の点灯スイッチまたはセンサスイッチは、手動で操作されてオン/オフを切り替えるスイッチであってもよいし、所定の時間や周囲の光量に応じて自動的にオン/オフを切り替えるスイッチであってもよい。
なお、上記の点灯スイッチ(第一スイッチ)による照明装置の点灯態様の切替と、センサスイッチ(第二スイッチ)による検知機能の切替と、は独立して行われることが好ましい。なぜならば、本実施形態における防犯システムを、通常の照明システムとしても利用することができるからである。より詳細には、通常の照明が不要な場合においてもセンサを作動させることができ、侵入検知が不要な場合においても通常の照明として各照明装置を点灯させることができる。
ここで、センサスイッチとは、上記のように、センサ(例えば、センサ14等)による検知機能の起動と停止を切り替えるスイッチである。
【0030】
以下、点灯スイッチのオン/オフまたは各センサによる検知の有無(センサスイッチのオン/オフ)によって場合分けして、それぞれの場合における点灯態様について説明する。
例えば、庭園灯L1(照明装置)が滅灯している場合であって点灯スイッチ(第一スイッチ)が作動するとき、図4に示すように、庭園灯L1は通常態様で点灯する(白色LED111が発光する)。より詳細には、信号線30から伝送される制御信号によって点灯スイッチがオンになった旨を伝送部171が受けつけて、調光部172が白色LED111を発光させる。
ここで点灯スイッチとは、上記のように、照明装置の点灯態様を切り替えうるスイッチである。また、「通常態様で点灯」とは、上記の第一態様および第二態様とは異なる態様で点灯する状態をいい、本実施形態では白色LED111が点灯することをいう。また、「点灯スイッチが作動する」とは、点灯スイッチがオンになることをいう。
【0031】
また、センサ14が起動している(センサスイッチがONになっている)場合であって、センサ14によって侵入者が検知されるとき、図5に示すように、庭園灯L1は赤色LED112を点滅させ(第一態様)、カメラ16による撮影を開始させ、さらに他機(庭園灯L2〜L4および門灯L5)に検知信号を送信する。より詳細には、上記の場合にセンサ14が侵入者を検知すると、伝送部171はセンサ14によって生成された検知信号を他機に伝送し、調光部172は赤色LED112を点滅させ、撮影部173はカメラ16による撮影を開始させる。
【0032】
さらに、庭園灯L1(照明装置)が通常態様で点灯している場合であってセンサ14による検知が行われるとき、図6に示すように、庭園灯L1は通常態様から第一態様または第二態様に切り替わる。すなわち、点灯スイッチがオンになっている状態でセンサ14による検知が行われるとき、伝送部171はセンサ14によって生成された検知信号を他機に伝送し、調光部172は白色LED111の点灯を維持すると共に赤色LED112の点滅をさせ、撮影部173はカメラ16による撮影を開始させる。
なお、図示しないが、白色LED111の点灯と赤色LED112の点灯(または点滅)が同時に行われるとき、照具11は白色と赤色とが混在するように点灯してもよいし、白色と赤色とが二分されるように点灯してもよい。そして、白色LED111の点灯と赤色LED112の点滅が並行して行われている状態も、本実施形態では第一態様と称す。また、白色LED111の点灯と赤色LED112の点灯が並行して行われている状態も、本実施形態では第二態様と称す。
【0033】
上記のように庭園灯L1(照明装置)は、センサ14による検知を契機として、当該センサ14に対応している庭園灯L1の周囲を撮影するカメラ16(撮影装置)を備えているので、侵入者を撮影することができる。従って、防犯システム100としては、カメラ16の存在によって防犯効果を高めることができる。
【0034】
続いて、図5または図6に図示した場合において庭園灯L1から送信された検知信号を庭園灯L2が受信した場合について述べる。
図5において送信された検知信号は、図7に示すように、庭園灯L2が有する伝送部271によって受信され、それに応じて調光部272が赤色LED212を点灯させ(第二態様)、さらに撮影部273がカメラ26による撮影を開始させる。
図6において送信された検知信号は、図8に示すように、庭園灯L2が有する伝送部271によって受信され、それに応じて調光部272が赤色LED212を点灯させ(第二態様)、さらに撮影部273がカメラ26による撮影を開始させる。また、点灯スイッチもオンになっているので、調光部272は、赤色LED212の点灯と共に白色LED211も点灯させる。
【0035】
上記のように、防犯システム100は、通常時の点灯(通常態様)と、異常時の点灯(第一態様・第二態様)と、を分けているので、通常の照明システムと併用できる。また、各照明装置が通常態様で点灯していても異常時の点灯は行われるので、侵入検知による異常報知の機能が阻害されない。
【0036】
次に、庭園灯L1が図7に示すように制御されている場合であって、庭園灯L2が有するセンサ24が作動しており(センサスイッチがONになっている)、かつセンサ24によって侵入者が検知されるとき、図9に示すように、庭園灯L2は赤色LED212を点滅させる(第一態様)。
より詳細には、上記の場合にセンサ24が侵入者を検知すると、伝送部271はセンサ24によって生成された検知信号を他機に伝送し、調光部272は点灯していた赤色LED112を点滅させる。また、上記の場合、撮影部173はカメラ16による撮影を継続して行う。
【0037】
すなわち、庭園灯L2(第二の照明装置)が第二態様で点灯している場合であって、庭園灯L2に対応している第二のセンサ24が防犯区域に侵入または近接する者を検知したとき、庭園灯L2の点灯が第二態様から第一態様に切り替わる。この切替によって、侵入者が庭園灯L1(センサ14)の検知範囲から庭園灯L2(センサ24)の検知範囲に移動したことを報知することができ、防犯システム100は侵入者を追尾するように各照明装置(庭園灯L1〜L4)を作動させることができる。
【0038】
また、上記のように、第一のセンサ14による検知を契機として、庭園灯L1(第一の照明装置)に備えられているカメラ16(撮影装置)が連続撮影を開始すると共に、庭園灯L2(第二の照明装置)に備えられているカメラ26(撮影装置)も連続撮影を開始する。従って、侵入者が移動する様子を防犯システム100は漏れなく撮影することができる。ここで連続撮影には、静止画像を連続して撮影することや動画を撮影することも含まれる。
なお、図5から図9では、庭園灯L1または庭園灯L2(複数の照明装置の少なくとも一部)がカメラ(撮影装置)をそれぞれ備えている旨を図示しているが、庭園灯L3、庭園灯L4または門灯L5も同種のカメラを備えており、同様に動作する。
【0039】
上記の点灯スイッチは、以下ように作動することが好ましい。
例えば、周囲の光量が小さくなる(日が暮れる)または所定の夜時間に達したとき、点灯スイッチが自動的にオンになり、図4に示すように、各照明装置(庭園灯L1〜L4および門灯L5)の白色LEDを点灯させる。また、周囲の光量が大きくなる(夜が明ける)または所定の朝時間に達したとき、点灯スイッチが自動的にオフになり、各照明装置の白色LEDを滅灯させる。
このとき、点灯スイッチのオン/オフの切替は、センサスイッチのオン/オフの切替とは独立しているので、日中または夜間に関わらず、庭園灯L1〜L4に搭載されている各センサの起動を維持することが可能である。従って、日中であっても夜間であっても、防犯システム100は、侵入者の検知に応じて、各赤色LEDを点灯または点滅させることができ、かつ各カメラによる撮影を開始させることも可能である。
なお、防犯システム100において侵入者の検知に応じて各照明装置が発光する場合、上述のように、その発光色は赤色である。赤色は誘目性が高い色彩なので、日中であっても他の発光色より目立ちやすい。
【0040】
<防犯システム100の動作の一例>
続いて、上記のような動作をする庭園灯L1〜L4および門灯L5によって構成される防犯システム100が導入された防犯区域(住宅A3の外構)における、防犯システム100の動作の一例について述べる。
図10は、庭園灯L1の近傍から侵入者H1が侵入した状況を示す図である。図11は、図10で示した侵入者H1が移動して庭園灯L3の近傍に到達した状況を示す図である。
なお、図10または図11において、侵入者H1の移動経路は白抜きの矢印で図示されている。また、図10または図11において、第一態様(赤色点滅)で点灯する照明装置は二方向の斜線がクロスしている網掛けと効果線で示し、第二態様(赤色点灯)で点灯する照明装置は一方向の斜線の網掛けで示している。
【0041】
図10に示すように、侵入者H1が庭園灯L1の近傍から侵入した場合を想定する。この場合、庭園灯L1に対応するセンサ14が侵入者H1を検知して庭園灯L1は赤色点滅する(第一態様)。
また、センサ14によって生成された検知信号は信号線30を介して各照明装置に伝送され、庭園灯L2〜L4および門灯L5は赤色点灯する(第二態様)。
さらに、庭園灯L1〜L4および門灯L5に備えられている各カメラ(カメラ16やカメラ26等)は、センサ14による検知を契機として一斉に撮影を開始する。
【0042】
次に、図11に示すように、侵入者H1が住宅A3の外構を時計回りに移動して、庭園灯L3の近傍まで到達した場合を想定する。この場合、侵入者H1は庭園灯L2に対応するセンサ24および庭園灯L3に対応するセンサ(図示せず)によって検知される。
庭園灯L2は、自機に対応するセンサ24による検知に応じて赤色点灯から赤色点滅に切り替わる。また、庭園灯L3は自機に対応するセンサ(図示せず)による検知に応じて赤色点灯から赤色点滅に切り替わる。
上記のような状況の推移において、庭園灯L1〜L4および門灯L5に備えられる各カメラは撮影を継続して行う。
【0043】
上記のように状況が推移する場合、庭園灯L1が最初に赤色点滅し、続いて庭園灯L2、庭園灯L3の順番で赤色点滅に切り替わっていく。従って、住宅A3の内部や防犯区域の周囲から各照明装置の点灯状況を観察すると、侵入者H1が防犯区域に侵入し、時計回りに移動している旨が判断できる。
【0044】
以上のように、各照明装置が備える発光手段(赤色LED)、センサまたはカメラが連動することによって、防犯システム100は、以下の防犯効果を奏することができる。
(i)侵入箇所近傍の照明装置が赤色点滅することによって、侵入者を威嚇する効果。
(ii)侵入箇所以外の照明装置も連動して赤色点灯することによって、侵入者の検知を周囲に報知する効果。
(iii)侵入箇所近傍と他の箇所の点灯態様を変えることによって、侵入箇所の特定が容易となる効果。
(iv)侵入の検知と連動して各カメラも撮影を開始することによって防犯区域内を漏れなく撮影し、侵入者を高い確度で撮影できる効果。
上記のような効果によって、防犯システム100は住宅A3の外構において高い防犯効果を実現することができる。
【0045】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上述の実施形態は、点灯(発光)と撮影を組み合わせて防犯効果を奏するものとしたが、これに音声を組み合わせてもよい。すなわち、一のセンサによる検知を契機として、第一態様または第二態様による点灯または一斉撮影を開始すると共に、警報音等を鳴らしてもよい。
また、上述の実施形態では、侵入者を検知するセンサを照明装置(庭園灯)が備える実施例で説明したが、当該センサは各照明装置とは離間した場所に設けてもよい。
【0046】
また、上述の実施形態では、点灯または点滅における発光量は一定であることを前提として説明したが、状況に応じて発光量を変化させてもよい。
例えば、現に侵入者H1を検知しているセンサに対応している照明装置の発光量を強くし、その検知より前に侵入者H1を検知したセンサに対応している照明装置の発光量を弱くしてもよい。これにより、侵入者が現に存在する位置を周囲に報知することができる。
または、最も人目に付きやすい門灯L5の発光量を他の照明装置(庭園灯L1〜L4)の発光量より大きくしてもよい。これにより、侵入者の検知をより明確に周囲に示すことができる。
【0047】
上述の実施形態では、手動で可動帯を動かすことによって、センサまたはカメラの指向方向を変動可能である旨を説明したが、可動帯は自動で動いてもよい。例えば、庭園灯L2(センサ24)にて生成された検知信号を庭園灯L1(伝送部171)が受信した場合に、当該検知信号に応じて可動帯15が動いてセンサ14またはカメラ16の指向方向を庭園灯L2の方向に向けてもよい。
【0048】
上述の実施形態では、画像を撮影する撮影装置(カメラ)を利用することを前提として説明したが、利用しない態様で本発明が実施されてもよい。すなわち、センサが防犯区域に侵入または近接する者を検知した場合、照明装置の点灯が連動するのみで奏しうる防犯効果を実現するに留めてもよい。
また、上述の実施形態では、撮影した画像を記憶装置に記憶させるに留めているが、この画像を離れた場所(例えば住宅A3の中)に備え付けられたモニタに映し出してもよい。さらに、当該画像に対して画像処理を行って侵入した者を特定する等してもよい。
【0049】
上述の実施形態では、日中または夜間(点灯スイッチのオン/オフ)に関わらず、赤色LEDの点灯若しくは点滅、またはカメラによる撮影を、侵入者の検知に応じて行う態様の防犯システムを説明したが、必ずしもこの態様で本発明が実施されなくてもよい。
例えば、日中については夜間に比べて発光が目立たないので、点灯スイッチがオフになっているとき赤色LEDの点灯または点滅を規制し、カメラによる撮影のみ行う態様で本発明が実施されてもよい。
あるいは、日中については(点灯スイッチがオフになっているとき)、各照明装置の異常時の点灯を夜間(点灯スイッチがオンになっているとき)より目立つ発光態様で行ってもよい。ここで「目立つ発光態様」とは、発光の色相を変えることでもよいし、同色系の発光で発光強度を強くすることでもよいし、同色系の発光で彩度を高くすることでもよいし、点滅の速度を速くすることでもよい。なお、ここで「点滅の速度が速い」とは、人間が視認できる程度に速いことである。
【0050】
また、上述の実施形態では、点灯スイッチ(第一スイッチ)またはセンサスイッチ(第二スイッチ)に接続されている信号線30がジャンクションボックスJ1で集約されて住宅A3の中に引き込まれ、それぞれのオン/オフに応じて一斉に複数の照明装置が制御される態様で説明した。しかし、必ずしも複数の照明装置が一斉に制御される態様で本発明が実施される必要はなく、第一スイッチまたは第二スイッチに相当する要素がそれぞれの照明装置に設置されており、照明装置単位でオン/オフを切り替える態様で本発明が実施されてもよい。
【0051】
また、上述の実施形態では、住宅A3が建てられている敷地を防犯区域として説明したが、本発明の防犯システムが導入される防犯区域はこれに限られない。例えば、防犯区域に建てられている建物は、集合住宅(アパートやマンション)、店舗、商業ビル、工場等、その種別は限定されない。また、本発明の防犯システムが導入される防犯区域は、建物が建てられている敷地に限られず、駐車場、資材置き場、空き地、農業用地(田畑)、室内空間等であってもよい。
【0052】
また、上述の実施形態では、本発明の防犯システムに用いられる照明装置として、庭園灯や門灯を例に挙げたが、これに限られない。例えば、本発明の照明装置は、上述した防犯機能のみを有する専用の照明装置であってもよい。または、本発明の照明装置は、庭園灯や門灯のように、本来は別の用途に用いられている照明装置(建物をライトアップするスポットライト、建物外壁に取り付けられる外灯等)に上述した防犯機能を付加してもよい。
【0053】
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)防犯区域の少なくとも一部を取り囲むように互いに離間して設置されている複数の照明装置と、複数の前記照明装置のうち一部または全部の前記照明装置ごとに対応付けて設けられ、前記防犯区域に侵入または近接する者を検知するセンサと、を備え、第一の前記センサによる検知を契機として、前記第一のセンサに対応している第一の前記照明装置が第一態様で点灯し、第二の前記照明装置が前記第一態様とは異なる第二態様で点灯する防犯システム。
(2)前記第二の照明装置が前記第二態様で点灯している場合であって、前記第二の照明装置に対応している第二の前記センサが前記防犯区域に侵入または近接する者を検知したとき、前記第二の照明装置の点灯が前記第二態様から前記第一態様に切り替わる(1)に記載の防犯システム。
(3)前記センサによる検知を契機として、当該センサに対応している前記照明装置の周囲を撮影する撮影装置を備える(1)または(2)に記載の防犯システム。
(4)複数の前記照明装置の少なくとも一部は前記撮影装置をそれぞれ備えており、前記第一のセンサによる検知を契機として、前記第一の照明装置に備えられている前記撮影装置が連続撮影を開始すると共に、前記第二の照明装置に備えられている前記撮影装置も連続撮影を開始する(3)に記載の防犯システム。
(5)前記照明装置は、少なくとも前記第一態様または前記第二態様で点灯しうる発光手段と、自機に対応している前記センサと、前記発光手段と前記センサとを支持する支柱と、を有しており、前記センサは、前記支柱の周面に沿って可動に設けられている(1)から(4)のいずれか一つに記載の防犯システム。
(6)前記照明装置の点灯態様を切り替えうる第一スイッチを備え、前記照明装置が滅灯している場合であって前記第一スイッチが作動するとき、前記照明装置は前記第一態様および前記第二態様とは異なる通常態様で点灯し、前記照明装置が前記通常態様で点灯している場合であって前記センサによる検知が行われるとき、前記照明装置は前記通常態様から前記第一態様または前記第二態様に切り替わる(1)から(5)のいずれか一つに記載の防犯システム。
(7)前記センサによる検知機能の起動と停止を切り替える第二スイッチを備え、前記第一スイッチによる前記照明装置の点灯態様の切替と、前記第二スイッチによる前記検知機能の切替と、が独立して行われる(6)に記載の防犯システム。
(8)防犯区域の少なくとも一部を取り囲むように互いに離間して設置され、かつ複数で組み合わせて用いられうる照明装置であって、近接する者を検知して検知信号を生成するセンサと、生成された前記検知信号の送受信を他の前記照明装置との間で行う伝送手段と、複数の異なる態様で点灯する発光手段と、を有しており、前記発光手段は、自機で生成された前記検知信号を契機として第一態様で点灯し、前記他の照明装置で生成された前記検知信号を受信して前記第一態様とは異なる第二態様で点灯する照明装置。
【符号の説明】
【0054】
100 防犯システム
11 照具
12 支柱
14、24 センサ
15 可動帯
16、26 カメラ
18 電源穴
20 電源線
30 信号線
40 保護管
GL 地平面
111、211 白色LED
112、212 赤色LED
171、271 伝送部
172、272 調光部
173、273 撮影部
A1 車庫
A2 玄関ポーチ
A3 住宅
A4 庭
A5 倉庫
J1 ジャンクションボックス
H1 侵入者
L1〜L4 庭園灯
L5 門灯
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11