【課題】実際の売上金額を基にして、請求される家賃等の予想される経費計算内容をマスタ登録することで、売上確定後の利益概算値が早期に算出可能となり、早期の経営判断が可能になる経費仕訳自動作成装置、経費仕訳自動作成方法、および、経費仕訳自動作成プログラムを提供することを課題とする。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0014】
[1.概要]
図1を参照して、本発明の概要を説明する。
図1は、経費仕訳自動作成装置を用いた会計情報システムの一例を示す図である。
【0015】
従来、売上情報を基に請求される経費が後追いで通知される場合、おおよその請求金額(自社にとっての経費金額)が想定可能であっても、概算経費仕訳を計上するのは負荷的に困難であった。このため、利益の概算(特に、部門(店舗)別の利益算出)を把握することができず、月次決算が確定するまで経営判断することができなかった。
【0016】
一方、本実施形態においては、売上金額を基にして請求される家賃等の経費計算内容をマスタ登録しておき、売上情報と登録したマスタ情報とに基づいて会計仕訳を自動作成することができる。これにより、本実施形態においては、売上確定後に即座に経費の仕訳計上、ひいては利益の概算算出が可能となり、早期に利益が把握できることから、経営判断の早期化を可能としている。
【0017】
例えば、月次または年次決算業務早期化案への対応策として、本実施形態においては、
(1)上位システムの確定前データを仮伝票として連携するしくみ(仕入・在庫等)として、確定前であっても、仮伝票として仕訳データを財務会計へ連携させ、且つ、金額確定後に、本伝票として仕訳連携を行ってもよい。また、本実施形態においては、(2)店舗家賃等の経費データの仮作成として、ショッピングセンター等からの「請求書/計算書」の到着を待たずに、仮経費データを自動作成してもよい。また、本実施形態においては、(3)本伝票+仮伝票での概算での月次決算資料作成として、確定データを待たずに、仮伝票での概算数値による店舗別損益等を把握できるようにしてもよい。
【0018】
具体的には、
図1に示すように、売上のデータは、各種システムから会計情報システムへ送られるが、この売上のデータ自体は、月が明けた1〜10日目に連携される。例えば、ショッピングセンターロードサイド店において、経費の元になる資料としての請求書および/または計算書が通知されるのが、翌月の中旬頃になる場合、従来であれば、それらの書類が到着するまでは月次決算が確定できなかった。
【0019】
そこで、
図1に示すように、本実施形態においては、早めに連携される売上のデータ(月初未確定データ:速報用)を元にして、仮経費データ計算を行うプログラムにより速報売上を元に経費(概算経費)を自動計算して仮の仕訳を行い、月次決算資料(速報)を算出することができるため、およそ月初め営業日の7日程度で早期の経営判断が可能となる。なお、最終的な確定分については、従来通り、正式な請求書および/または決算書が通知されてからとなる。
【0020】
[2.構成]
本実施形態における経費仕訳自動作成装置100の構成の一例について、
図2を参照して説明する。
図2は、経費仕訳自動作成装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0021】
経費仕訳自動作成装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、経費仕訳自動作成装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0022】
経費仕訳自動作成装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。経費仕訳自動作成装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0023】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、経費仕訳自動作成装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、経費仕訳自動作成装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0024】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、部門別経費マスタ106aと、部門別経費科目マスタ106bと、仕訳データファイル106cとを備えている。
【0025】
部門別経費マスタ106aは、部門毎の売上金額に基づいて請求される、当該部門における経費の経費計算内容が登録された部門別経費マスタである。ここで、部門別経費マスタ106aは、部門コード、家賃計算方式、家賃金額、補助科目コード、売上保証額、家賃割合、科目金額、科目区分、貸方科目番号、および/または、会社No等を記憶していてもよい。また、部門は、店舗、または、フロア等であってもよい。
【0026】
部門別経費科目マスタ106bは、概算経費についてどのような科目で仕訳を行うのかについて設定された部門別経費科目マスタである。ここで、部門別経費科目マスタ106bは、キー項目、総勘定科目コード、補助科目コード、補助内訳科目コード、取引先コード、税区分、税込区分、分析コード、資金コード、プロジェクトコード、分析カスタマイズコード、摘要、および/または、会社No等を記憶していてもよい。
【0027】
仕訳データファイル106cは、仕訳データを記憶する。ここで、仕訳データは、仕訳明細データを含んでいてもよい。
【0028】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0029】
制御部102は、経費仕訳自動作成装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、売上取得部102aと、仕訳作成部102bとを備えている。
【0030】
売上取得部102aは、部門毎の売上金額を取得する。
【0031】
仕訳作成部102bは、売上取得部102aにより取得された売上金額および経費計算内容に基づいて、部門毎の概算経費に関する仕訳データを作成する。ここで、仕訳作成部102bは、更に、売上取得部102aにより取得された売上金額および部門毎の概算経費に基づいて、部門毎の概算利益を算出してもよい。また、仕訳作成部102bは、更に、部門別経費科目マスタ106bに設定された科目にしたがって、部門毎の概算経費に関する仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102bは、概算経費の概算経費データ、仕訳データ、および/または、概算利益の概算利益データを仕訳データファイル106cに格納してもよい。
【0032】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、
図3から
図7を参照して説明する。
【0033】
[経費仕訳自動作成処理]
ここで、
図3を参照して、本実施形態における経費仕訳自動作成処理の一例について説明する。
図3は、本実施形態における経費仕訳自動作成装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0034】
図3に示すように、売上取得部102aは、店舗毎の売上金額を取得する(ステップSA−1)。
【0035】
そして、仕訳作成部102bは、売上取得部102aにより取得された売上金額、部門別経費マスタ106aに登録された経費計算内容、および、部門別経費科目マスタ106bに設定された科目に基づいて、店舗毎の概算経費に関する仕訳データを作成し、売上取得部102aにより取得された売上金額および店舗毎の概算経費に基づいて、店舗毎の概算利益を算出し、仕訳データおよび概算利益の概算利益データを仕訳データファイル106cに格納し(ステップSA−2)、処理を終了する。
【0036】
ここで、
図4を参照して、本実施形態における月次決算用仮仕訳作成画面の一例について説明する。
図4は、月次決算用仮仕訳作成画面の一例を示す図である。
【0037】
図4に示すように、本実施形態における月次決算用の仮(概算)仕訳を作成する画面においては、基準日の直近12ヶ月のデータより、毎月かかる経費等の平均値を計算し、仮(概算)データを作成することができる。また、
図4に示す月次決算用仮仕訳作成画面では、後述する
図7の部門別経費マスタ106aの登録内容に応じて、基準日や対象部門に対する条件を入力した後、F10の実行ボタンを押下することで、仮(概算)の仕訳データを本実施形態における会計情報システム上に計上することができる。ここで、
図4に示す月次決算用仮仕訳作成画面においては、基準日(データ作成日)、伝票区分(仮伝票区分)、発生日、対象期間(なお、初期値として、基準日の直近12月が予め設定される)、部門(仕訳作成対象部門(店舗))および科目の指定をすることができる。また、
図4に示す月次決算用仮仕訳作成画面においては、部門別経費マスタ106aにて登録した内容の仕訳データを作成できる。また、
図4に示す月次決算用仮仕訳作成画面において、実行時は、伝票区分、発生日および対象期間の指定を必須とし、必要に応じて対象伝票に対する部門、科目および伝票区分の抽出を行うことができる。また、
図4に示す月次決算用仮仕訳作成画面においては、作成した仮(概算)仕訳は仕訳外部受入データ受入処理より受入を行うことができる。
【0038】
また、
図5を参照して、本実施形態における部門別経費マスタ106aおよび部門別経費科目マスタ106bの一例について説明する。
図5は、部門別経費マスタ106aおよび部門別経費科目マスタ106bのテーブルレイアウトの一例を示す図である。
【0039】
本実施形態における経費仕訳自動作成装置100は、売上情報(売上の仕訳明細等)と、売上金額を元にして請求される家賃等の経費計算内容を予め登録したマスタ情報とに基づいて計算を行い、自動で仮伝票を作成することができる。ここで、
図5に示すように、本実施形態において用いられる部門別経費マスタ106aのNo.14〜23の“科目金額1〜10”は、部門別経費科目マスタ106bのNo.1の“キー項目”の説明にあるように「1〜10を使用する想定」とあることから、両方のマスタがシステム上で紐付いている。例えば、左側の部門別経費マスタ106aのNo.14の科目金額1に“1万円”という数字を入力すると、“1万円”という額が計上され、それがどの勘定科目に使われるかというと、右側の部門別経費科目マスタ106bの“キー項目“が「1」になっている総勘定科目の総勘定科目コードを取得することにより、勘定科目が特定される。このように、経費を仮計上するすると共に、それをどの科目で落とすのかを判断するために、部門別経費科目マスタ106bが用いられる。
【0040】
また、
図5に示すように、本実施形態において用いられる部門別経費マスタ106aのNo.24〜33の“科目区分1〜10”についても、“科目金額1〜10”と同様であって、部門別経費科目マスタ106bのNo.1の“キー項目”とシステム上で紐付いている。このため、例えば、左側の部門別経費マスタ106aのNo.24の科目区分1に値が設定された場合は、勘定科目としては部門別経費科目マスタ106bにて「キー項目=1」で設定されている勘定科目となる。なお、その仕訳での貸方科目については、部門別経費マスタ106aの「貸方科目番号」にて決定される。例えば、ここに「11」が設定されていた場合は、部門別経費科目マスタ106bのNo.34の「キー項目=11」の行を参照することで、科目が決定される。
【0041】
ここで、
図5の部門別経費マスタ106aに登録された「家賃計算方式」に関して、売上を元に計算する方式2(○○○方式)の場合、売上の金額に応じて家賃が計算されていく売上保証額というルールであって、その額に到達するまでの間に関しては、売上がそこまで行かなかったとしても売上保証額×家賃割合(例えば、8%)で家賃が決まる。具体的には、方式2(○○○方式)においては、売上金額として「1220:売掛金(小売)」の金額を取得し、「売上補償額2」と「家賃割合2・3」とを入力不可とし、「売上>売上補償額1の場合、家賃=売上×家賃割合1」、または、「売上≦売上補償額1の場合、家賃=売上補償額1×家賃割合1」として計算してもよい。また、
図5の部門別経費マスタ106aに登録された「家賃計算方式」に関して、方式3(△△△方式)においては、売上金額として「1220:売掛金(小売)+1230:売掛金(クレジット)」の金額を取得し、全項目を入力可能とし、「売上補償額1<売上≦売上補償額2の場合、家賃=(売上補償額1×家賃割合1)+((売上−売上補償額1)×家賃割合2)」、「売上補償額2<売上の場合、家賃=(売上補償額1×家賃割合1)+((売上補償額2−売上補償額1)×家賃割合2)+((売上−売上補償額2)×家賃割合3)」、または、「それ以外の場合、家賃=売上×家賃割合1」、として計算してもよい。なお、本実施形態においては、他科目固定1〜10に0より大きい値が登録されている場合、対象科目について固定金額で仕訳を計上してもよく、他科目平均1〜10に0より大きい値が登録されている場合、対象科目について範囲指定画面で指定した月度内での平均額を計上してもよい。
【0042】
ここで、本実施形態においては、部門別(店舗別)の経費を自動計算する為の基礎情報を部門別経費マスタ106aに登録することができ、家賃以外の科目を10科目等まで登録することができてもよい。また、本実施形態においては、科目を内部マスタ(部門別経費科目マスタ106b)にて管理してもよい。また、本実施形態においては、改定月度機能および画面登録機能を不要とし、EXCEL(登録商標)での入出力であればロジック変更などに柔軟に対処可能なため、EXCEL(登録商標)でのデータ入力にてメンテナンスを実行してもよい。
【0043】
また、
図6を参照して、本実施形態における家賃計算の一例について説明する。
図6は、家賃計算の一例を示す図である。
【0044】
図6の左側に示す○○○大阪店のケースは、売上が売上保証額に満たなかったケースを示しており、結果として家賃の金額は「売上保証額1(7,557,500)×家賃割合(8%)=家賃(604,600)」となる。また、
図6の右側に示す○○○東京店のケースは、売上保証額が2段階あって、売上金額と売上保証額との比較結果に応じて、家賃の算出方法が3種類に分かれるケースを示している。このように、売上の金額次第で家賃が決まるという計算方法を採用している。
【0045】
また、
図7を参照して、本実施形態における月次決算用仮仕訳作成処理の一例について説明する。
図7は、月次決算用仮仕訳作成処理の処理イメージの一例を示す図である。
【0046】
図7に示すように、月次決算用の仮仕訳を作成する場合、部門毎(店舗毎)の経費を自動計算するための基礎情報を登録するマスタのテーブルレイアウトは、大きく分けて部門別経費マスタ106aと部門別経費科目マスタ106bとの2つがある。部門別経費マスタ106aは、部門毎(店舗毎)の経費情報を登録するマスタであり、部門別経費科目マスタ106bは、当処理で使用する科目を登録するマスタである。ここで、部門別経費マスタ106aには、部門別(店舗別)にどの家賃計算方式を採用するかが予め登録されていてもよい。また、部門別経費科目マスタ106bは、どのような補助科目で仕訳を行うのかが決められるように、使用科目についてID、科目等の情報を登録することができる。
【0047】
図7の左側の開発部分では、部門別経費マスタ106aと部門別経費科目マスタ106bと売上情報とに基づいて月次決算用仮仕訳データを作成し、作成された仮仕訳データを
図7の右側の標準部分で取り込むことにより仕訳明細データが作成されている。
【0048】
そして、
図7の左側の開発部分に記載されている月次決算用仮仕訳作成プログラムには、部門別経費マスタ106aと部門別経費科目マスタ106bとが紐付いている。ここで、
図7に示すように、部門別経費マスタ106aには、AおよびBの2つの部門(店舗)が登録されていて、各部門(店舗)に対して“家賃方式”(1または2)を設定する。また、“家賃金額”がある場合、登録しておくことでその分が固定金額として仕訳を計上することができる。さらに、“売上保証”と“貸方”とに記載されたID番号は、部門別経費科目マスタ106bと紐付いている表(
図7の開発部分の下段の表)のID番号11:当座預金、ID番号12:普通預金のように登録されているので、実際に仕訳した時の貸方科目は、当座預金と普通預金という形になる。これらを入力した後、実行ボタンを押下すると、標準部分の表(
図7の標準部分)に示すように借方および貸方の経費の仕訳が計上される。
【0049】
このように、本実施形態においては、経費として家賃を例に挙げて説明したが、必ずしもこれに限定されず、修繕費やリース料等の経費であっても同様に売上確定後の利益概算値を早期に算出することが可能である。ただ、家賃の場合は、毎月ある程度一定額であるのに対し、修繕費やリース料は月によって変動する可能性はあるが、押し並べてゆくとある程度平均した形で計上できるようにすることができる。このように、家賃以外の経費を算出する場合、例えば、
図5の部門別経費マスタ106aのテーブルレイアウトにおいて、毎月ある科目を一定金額(例えば、1万円)計上するような固定金額の登録を行う場合、本実施形態においては、“科目金額1〜10”を用いてもよい。また、毎月発生している経費の請求金額を実績から平均を取って計上するような月度平均額を計上する場合、本実施形態においては、“科目区分1〜10”を用いてもよい。また、平均を取って計上する場合の実績期間としては、例えば、
図4のように対象年月の直近12ヶ月のデータより平均値を計算し、仮データを作成しているが、必ずしもこれに限定されず、直近の一定期間を実績期間として平均値を計算してもよい。さらに、
図5の部門別経費マスタ106aのNo.34には、経費科目マスタと紐付く貸方科目を設定するための“貸方科目番号”を登録することができる。この“貸方科目番号”は、例えば、
図7の開発部分の表のID番号と貸方とに記載されたID番号の“11”および“12”のように対応している。
【0050】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0051】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0052】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0053】
また、経費仕訳自動作成装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0054】
例えば、経費仕訳自動作成装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて経費仕訳自動作成装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0055】
また、このコンピュータプログラムは、経費仕訳自動作成装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0056】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0057】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0058】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0059】
また、経費仕訳自動作成装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、経費仕訳自動作成装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0060】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。