【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、独立請求項に記載のケーブル、特に銅および/またはアルミニウムケーブルのための電気接続デバイス、好ましくはミニ同軸接続デバイス、ケーブル、特に同軸ケーブルのためのコネクタまたは相手側コネクタ、好ましくはミニコネクタまたはミニ相手側コネクタ、電気ケーブル、好ましくは銅および/またはアルミニウム同軸ケーブルを組み立てる方法、組み立てられた電気同軸ケーブル、好ましくは組み立てられた電気銅および/またはアルミニウム同軸ケーブル、ならびに好ましくは自動車産業向けのデバイス、モジュール、器具、装置、設備、またはシステムによって実現される。本発明の有利なさらなる発展形態、追加の特徴、および/または利点は、従属請求項および以下の説明に見られる。
【0008】
本発明による接続デバイスは、少なくとも2つの個別部分を備え、第1の(単一の)部分は、ケーブル上に設けることができるフェルールの形態であり、第2の(個々の)部分は、ケーブル上に設けることができる(第1の)電気コンタクト手段の形態であり、フェルールは、好ましくは、ケーブルの第2の導電体に少なくとも機械的に確実に接続することが可能でありまたは接続され、コンタクト手段は、好ましくは、ケーブルの第1の導電体に電気機械的に確実に接続することが可能でありまたは接続される。
【0009】
コンタクト手段は、ピン、オス、タブ、メス、ジャックコンタクト手段などの形態とすることができる。相手側電気接続デバイスも同様に形成され、一部には相補型に形成される(たとえば、メスまたはジャックコンタクト手段に対するピン、オス、タブコンタクト手段)。接続デバイスおよび相手側接続デバイスという用語は、同義語として使用することが可能である。これはまた、コネクタおよび相手側コネクタにも適用することができる(下記参照)。コネクタハウジング内に接続デバイスを組み立てるとき、封止用のものを除いて、コネクタハウジングの構成に応じて、コンタクトキャビティインサートまたはアダプタをなしで済ますことができる。
【0010】
実施形態では、実質上、接続デバイスの軸方向におけるフェルールの長手方向延長部全体を、第2の導体上に設けることができまたは設けられ、すなわちケーブル上のフェルールの嵌合状態で、フェルールは、ケーブルの電気絶縁、特に外側絶縁と軸方向に重複しない。このようにして、接続デバイスの直径を小さいまま保つことができる。フェルールは、その嵌合状態でフェルールが軸方向に一定の内径を有するように構成することができる。さらに、フェルールは、単一の嵌合可能な取付け部分として構成することができる。好ましくは、このフェルールは、塑性変形可能な、特に屈曲可能または圧着可能な、開いたまたは閉じたフェルール、たとえばスリーブの形態で形成される。
【0011】
フェルールは、1つの長い側面に、単一の取付け手段、特に取付けフランクを有することができ、すなわちフェルールは、1つの長い側面に、たとえば圧着フランクまたは圧着ラグなどの2つの取付け手段を有していない。したがって、フェルールは、その2つの長い側面のそれぞれに、1つの取付けフランクを備えることができ、すなわちフェルールは、好ましくは、すなわち第2の導体を固定するために、1つの単一の取付け機能だけを有し、さらに、第2のコンタクト手段(下記参照)の嵌合のための基礎を形成することが可能である。フェルールは、軸方向に2つの実体をともに締め合わせるのではない。したがって、フェルールは、たとえば2つの取付け部分間の遷移部分を有していない。好ましくは、フェルールは、軸方向の配置における間隙または相互の円周方向の係合を除いて、ケーブル上に2重のスリーブなどを形成するのではなく、ケーブル上の嵌合状態で単一のスリーブを形成するように構成される。
【0012】
接続デバイスは、第3の個別部分を有することができ、第3の部分は、ケーブル上に設けることができる第2のコンタクト手段の形態であり、第2のコンタクト手段は、好ましくは、ケーブルの第2の導体に電気的に接続することが可能でありまたは接続される。さらに、接続デバイスは、ケーブルの外側導体および/または第2のコンタクト手段が、内側の意味でフェルールの下ではなく、外側の意味でフェルールの上に設けることができまたは設けられるように構成することができる。
【0013】
言い換えれば、単一の接続デバイスの3つの部分、すなわちフェルール、第1のコンタクト手段、および第2のコンタクト手段は、少なくとも時間的に取り付けられる前、理論上は3つすべて互いに個別であり、すなわち互いから個々に機械的に分離されるように設計される。第2のコンタクト手段が第2の導体に確実に機械的に接続することができまたは接続されることが好ましく、これは、フェルールの上で特に接続デバイスの径方向に行うことができる。別法として、電気コンタクトはまた、導電性フェルールによって行うことができ、すなわちフェルールは、導電性または非導電性のフェルールの形態とすることができ、フェルールは、好ましくは、金属シートから成形することが可能であり、特にパンチまたはパンチプレスすることが可能である。
【0014】
時間的にケーブル上に嵌合する前の状態で、フェルールは、円周方向に開きかつ/または大きく開口することができる。さらに、時間的にケーブル上に嵌合する前の状態で、フェルールは、円周方向に少なくとも部分的に閉じ、すなわち完全に閉じることもできる。フェルールは、好ましくは、軸方向にその2つの表面で開いている。時間的にケーブル上に嵌合する前の状態で、フェルールは、平滑なかつ/または構造化された外面および/または内面を有することができる。フェルールの構造化は、塑性変形中に行うことができ、特にフェルール上のロック手段、溝、および/またはリブを確立することが可能でありまたは確立される。
【0015】
実施形態では、フェルールの上の第2のコンタクト手段は、フェルール上に直接または間接的に載置されるように取り付けることができまたは取り付けられる。さらに、接続デバイスを嵌合するとき、第2のコンタクト手段は、フェルールにロック可能とすることができまたはロックすることができる。この目的で、第2のコンタクト手段およびフェルールは、接続デバイスが組み立てられるときに互いにロックすることができる対応するロック手段を有する。これに関連して、フェルールは、好ましくは、少なくとも第2のコンタクト手段の差込み方向にケーブル上で第2のコンタクト手段をブロックすることができ、すなわちフェルールの反差込み方向の方向に第2のコンタクト手段を引っ張ることができ、または逆も同様であり、すなわち第2のコンタクト手段は、ケーブルでフェルールの反差込み方向にフェルールをブロックする。
追加または別法として、これはまた、運動学的に逆に確立することもできる。互いに関係するロック手段は、ロック突起、ロック凹部、またはロック肩部の形態で、ロック凹部、ロック突起、またはロック肩部として形成することができる。
【0016】
実施形態では、フェルールと第2のコンタクト手段のロックは、少なくとも1つの軸方向で有効である。フェルールと第2のコンタクト手段のロックは、フェルールのロック手段および第2のコンタクト手段のロック手段によって構成することができる。フェルールのロック手段は、少なくとも1つのロック突起、1つのロック肩部、1つのロック縁部、または1つのロック凹部を構成することができる。第2のコンタクト手段のロック手段は、少なくとも1つのロック凹部、1つのロック肩部、1つのロック突起、または1つのロックラグを構成することができる。フェルールは、その内側および/または外側にブロック手段を備えることができる。第2のコンタクト手段は、特にその取付け部分内に、少なくとも1つのブロック手段を備えることができる。第2のコンタクト手段は、ブロック手段として、ケーブルのための滑り防止手段を備えることができる。
【0017】
実施形態では、フェルール(時間的にその嵌合前)は、接続デバイスの径方向平面内に実質上U字状またはV字状の横断面を有することができ、好ましくは主にまたは実質上単一の材料層の形態とすることができる。さらに、フェルールは、互いに実質上反対側に位置する2つの取付け手段を有することができ、取付け手段は、好ましくは、取付けフランクまたは圧着フランクの形態であり、すなわちフェルールは、任意選択で圧着可能なプレスされたフェルールと呼ぶことができる。さらに、任意選択で圧着可能なフェルールは、圧力スリーブ、締付けリング、環状の取付け部、もしくは編組端部スリーブと呼ぶことができ、またはそのような形とすることができ、このタイプのフェルールは、開き、部分的に閉じ、または実質上完全に閉じることが可能である。2つの取付け手段は、好ましくは、接続デバイスの円周方向で接し、好ましくは互いに確実に接続される(下記参照)。
【0018】
実施形態では、第2のコンタクト手段は、互いに実質上反対側に位置する2つの取付け手段を有することができ、任意選択で2つのみの取付け手段は、好ましくは、取付けウィングまたは圧着ウィング(1つまたは複数のラグを備える)の形態である。さらに、2つの取付け手段は、遷移部分または第2のコンタクト手段のコンタクト部分に締結することができる。2つの取付け手段は、好ましくは、接続デバイスの円周方向で接し、好ましくは互いに確実に接続される(下記参照)。
【0019】
さらに、第1のコンタクト手段は、コンタクト部分(たとえば、ピン、オス、タブ、メス、ジャックコンタクト部分など)および任意選択で確立される遷移部分に加えて、好ましくは、径方向に互いに実質上反対側に位置する2つの取付け手段を備える。これに関連して、任意選択で2つのみの取付け手段は、好ましくは、この場合も、取付けウィングまたは圧着ウィング(1つまたは複数のラグを備える)の形態である。2つの取付け手段は、好ましくは、接続デバイスの円周方向で接し、特に互いに確実に接続される(下記参照)。
【0020】
実施形態では、フェルールの取付け手段は、実質上相補型または実質上フォームロック式に構成された2つの周縁部分を有することができる。さらに、第2のコンタクト手段の取付け手段の実施形態は、実質上相補型または実質上フォームロック式に構成された2つの周縁部分を有することができる。これに関連して、任意選択でまた、フェルールおよび/または第2のコンタクト手段の他の実施形態で、互いに関係する2つの取付け手段は、接続デバイス(時間的に組立て前および/または組立て後)の円周方向および/または径方向に互いに実質上反対側に配置される。互いに関係する周縁部分は、ここでそれぞれの取付け位置に一種の歯部を形成することができ、周縁部分の突起が、円周方向にそれぞれの他方の周縁部分の凹部内へ係合する。ここで、それぞれの周縁部分の縁部間に、空間、スロット、または遊びを確立することができる。
【0021】
好ましくは、第2のコンタクト手段は、一部には、部分的に閉じた(たとえば、ジャックコンタクト手段の形態の第1のコンタクト手段であるが、ピンもしくはタブコンタクト手段などを使用することもできる)または実質上閉じた(たとえば、ピンもしくはタブコンタクト手段の形態の第1のコンタクト手段であるが、ジャックコンタクト手段を使用することもできる)スリーブ(コンタクト部分、遮蔽コンタクト部分)、および一部には、開いた(開いた取付け手段、たとえば実質上まっすぐな圧着ウィング/ラグ)、またはそれぞれ部分的に開いた(曲がったもしくは事前に丸めた取付け手段)スリーブ(取付け部分、たとえば曲げもしくは圧着部分)の形態とされる。
【0022】
取付け部分において、第2のコンタクト手段は、少なくとも1つのブロック手段を有することができ、第2のコンタクト手段は、少なくとも1つのブロック手段によって、ケーブル上でさらに保持することができまたは保持される。これに関連して、ブロック手段は、好ましくは、取付け部分内の内側に向かって位置する。第2のコンタクト手段の取付け状態で、たとえば内側突起、突出部、リブ、穿孔手段などの形態のブロック手段は、弾性または塑性変形してケーブルの外側絶縁内へ貫入する。これに関連して、ブロック手段は、外側絶縁を押さえ付け、または実際に外側絶縁内へ貫入し、たとえば外側絶縁を薄く切りまたは勢いよく開く。
【0023】
好ましくは、第2のコンタクト手段内には誘電体または電気絶縁が位置し、第1のコンタクト手段は、定位置に取り付けることができ、任意選択でロックすることができ、または定位置に取り付け、任意選択でロックされる。誘電体は、その電気絶縁機能に加えて、第1のコンタクト手段を心出しするさらなる機能を有する。これは、ピン、オス、タブコンタクト部分では、好ましくは、後部のみで行われる、すなわちピン、オス、タブコンタクト部分の自由端部部分および中間部分から離れて行われる。これはまた、ブッシングコンタクト部分では、好ましくは、後部(上記の意味)で行われ、さらに好ましくは中間部分内、ブッシングコンタクト部分の自由長手方向端部部分内および/または自由端部で行われる。
【0024】
実施形態では、ピン、オス、タブコンタクト部分は、第2のコンタクト手段内で自由に延び、その合わせ面の方へ延びる。これに関連して、ピン、オス、タブコンタクト部分の自由端部は、その材料の剛性に応じて、第2のコンタクト手段内で実質上径方向に動くことが可能になるように設定することができる。さらに、実施形態では、ブッシングコンタクト部分は、誘電体内で延び、誘電体内で径方向に案内される。好ましくは、ブッシングコンタクト部分の径方向の可動性は、少なくとも小さい程度に制限される。これに関連して、ブッシングコンタクト部分の動きの径方向の自由度は、好ましくは、ピン、オス、タブコンタクト部分の動きの径方向の自由度より小さい。
【0025】
第2のコンタクト手段へかつ/または第2のコンタクト手段内への第1のコンタクト手段のアクセスのために、ジャックコンタクト手段に対する誘電体は貫通孔を有し、貫通孔は、好ましくは、たとえば挿入斜面などの挿入エイドを有する。さらに、誘電体は、好ましくは、誘電体および第2のコンタクト手段の互いに対応するロック手段(ロック凹部、突起、肩部、およびロック突起、凹部、肩部)によって、第2のコンタクト手段内で、少なくとも第2のコンタクト手段内への誘電体の差込み方向にブロックすることを可能とすることができ、またはブロックされる。ケーブル上の第2のコンタクト手段の取付け状態で、誘電体およびフェルールは、好ましくは、1列に配置され、好ましくは、好ましくはケーブルの外側導体の2重層の厚さを別にして、実質上同じ外径を有する。
【0026】
実施形態では、フェルール、第1のコンタクト手段、および/または第2のコンタクト手段は、単体として形成され、同じ材料片から形成され、または一体形成される。しかし、複数の部分から形成され、任意選択でともに接合された構造、すなわち任意選択で単体構造の構造を使用することもできる。単体とは、それぞれの構成要素の個々の部分(これらが存在する場合)が、たとえば組み立てられたケーブルの場合のように、場合によりその個々の部分を損傷しなければ、手または工具で簡単に分離することができないことを意味することが意図される。物理的な結束性は、好ましくは、力および/またはフォームクロージャによって実現される。
【0027】
単体の材料から形成される構成要素では、その個々の部分(これらが存在する場合)は、材料ロックによって互いに固定され、好ましくは、その個々の部分の1つを損傷しなければ分離することができない。物理的な結束性は、力および/またはフォームクロージャによってさらに生みだすことができる。接続デバイスの3つの構成要素に対してそれぞれ好ましい一体の構成要素では、1つの単一の構成要素のみが存在し、事実上、この構成要素を破壊しなければ分離することができない。この構成要素は、単一の部分から形成され、この単一の部分は、一体またはモノリシックとすることができる。単体、材料的に単体、または一体の構成要素の反例は、ともに合わせて組み立てられていない接続デバイスの3つの個別の構成要素である。
【0028】
本発明によるコネクタは、本発明による接続デバイスを有し、かつ/または本発明による相手側コネクタは、本発明による接続デバイスである相手側接続デバイスを有する。このタイプのコネクタまたは相手側コネクタは、単一のケーブルまたは複数のケーブル、特にたとえば2つ、4つ、または6つなどの偶数のケーブル向けに設計することができる。さらに、理論上は、単一の販売部分としての単一のコネクタまたは相手側コネクタは、好ましくは、ケーブルを含まない。当然ながら、販売時にコネクタまたは相手側コネクタとともに単一のケーブルまたは複数のケーブルを供給することも可能である。これは、リール(接続デバイスのそれぞれの部分を有するキャリアストリップ)の円周に応じて適当に適合されるべきである。
【0029】
本発明による方法では、第1のステップ(
図2〜5の例示的な図)で、ケーブルの第2の導電体が、フェルールによって機械的に固定され、時間的に第1のステップ後の第2のステップ(
図6および
図7の例示的な図)で、ケーブルの第1の導電体が、(第1の)電気コンタクトデバイスによって電気機械的に接触される。さらに、時間的に第2のステップ後の第3のステップ(
図8〜10、
図11〜13、および/または
図14〜17の例示的な図)で、第2の電気コンタクトデバイスは、フェルールの上に直接または間接的に固定することができ、または固定される。これに関連して、第2の導体と第2のコンタクトデバイスとの間の電気接続を確立することができ、またはこれが確立され、第2のコンタクトデバイスは、好ましくは、ケーブル上に固定することが可能であり、または固定される。
【0030】
この組立て方法では、第1のステップで、ケーブルは、一部分がケーブルの外側絶縁から解放された状態で、フェルール内へ挿入することができ、または逆も同様である(部分ステップI.1、
図2は例示的な図を示す)。これに関連して、フェルールはキャリアストリップ上に留まることが好ましく、キャリアストリップは、リールとも呼ばれるバンドロールの輸送バンドとも呼ばれる。逆の場合(逆も同様である)、フェルールは、ケーブルの外側導体(第2の導体)上へ動かされ、外側導体と機械的に接触し、フェルールは、好ましくは、キャリアストリップから分離されまたは取り外される。
【0031】
さらに、組立て方法の第1のステップで、フェルールは、外側導体(第2の導体)上へ嵌合されるとき、塑性変形することができ、好ましくは曲げまたは圧着することができる(部分ステップI.2、
図2から
図3への遷移は例示的な図である)。フェルールの塑性変形中、フェルール内にロック手段を形成、たとえば成形することができる。さらに、フェルールの塑性変形中、フェルール内に溝、リブなどを確立することができる。時間的にフェルールの塑性変形前またはその後、フェルールは、キャリアストリップから分離しまたは取り外すことができる。
【0032】
さらに、組立て方法の第1のステップで、外側導体(第2の導体)の露出された端部部分は、フェルールの外側の周りに配置することができる(部分ステップI.3、
図3から
図4への遷移は例示的な図である)。これに関連して、外側導体(第2の導体)は、形成される接続デバイス内で周りに通された部分の長さにわたって円周を囲むその導体材料の2重層を形成する。さらに、組立て方法の第1のステップで、ケーブルの残りの露出された部分を、端部部分側でケーブルの内側絶縁から解放することができる(部分ステップI.4、
図4から
図5への遷移は例示的な図である)。これに関連して、内側絶縁の同等に小さい部分がケーブルの内側導体(第1の導体)上に留まることが好ましい。
【0033】
第2のステップで、第1のコンタクト手段(ピン、オス、タブ、メス、ジャックコンタクト手段など)は、好ましくは、キャリアストリップから分離され、その後、ケーブルの内側導体(第1の導体)上に締結、特に圧着される(ステップII、
図5から
図6への遷移および
図5から
図7への遷移は例示的な図である)。別法として、この文脈で、第1のコンタクト手段がキャリアストリップ上に留まり、内側導体に締結した後にキャリアストリップから分離されることも可能である。
【0034】
この組立て方法では、準備ステップで、好ましくは第2のコンタクト手段に対するキャリアストリップ上の第2のコンタクト手段の少なくとも1つの取付けウィング/ラグを、事前に曲げまたは事前に丸めることができる(部分ステップIII.1a、
図14から
図15への遷移は例示的な図である)。さらに、この組立て方法では、好ましくは第2のコンタクト手段に対するキャリアストリップ上の第2のコンタクト手段は、ケーブル、フェルール、および第1のコンタクト手段を備える第1のサブアセンブリを装備することができる(部分ステップIII.1b、
図8から
図9への遷移、
図11から
図12への遷移、および
図15から
図16への遷移は例示的な図である)。
【0035】
第2のコンタクト手段が、ケーブル、フェルール、および第1のコンタクト手段を備える第1のサブアセンブリを装備するとき、第2のコンタクト手段の少なくとも1つの取付けウィング/ラグを開くことができ(
図11から
図12への遷移は例示的な図である)、事前に曲げまたは事前に丸めることができる(
図8から
図9への遷移および
図15から
図16への遷移は例示的な図である)。好ましくは、少なくとも2つ、2つすべて、または3つ以上の取付けウィング/ラグが開かれ、事前に曲げられ、または事前に丸められる。これに関連して、第2のコンタクト手段は、好ましくは、2つの(主な)取付けラグのみを有する。
【0036】
ケーブル、フェルール、第1のコンタクト手段、および第2のコンタクト手段を備えるように形成された第2のサブアセンブリは、その後、キャリアストリップから分離することができる(部分ステップIII.2、
図8から
図9への遷移、
図11から
図12への遷移、および
図15から
図16への遷移は例示的な図である)。ケーブル、フェルール、第1のコンタクト手段、および第2のコンタクト手段を備えるサブアセンブリの第2のコンタクト手段は、その後、ケーブルに締結することができ、特にケーブル上へ圧着することができる(部分ステップIII.3、
図9から
図10への遷移、
図12から
図13への遷移、および
図16から
図17への遷移は例示的な図である)。
【0037】
本発明による組み立てられた同軸ケーブルは、電気同軸ケーブルを備え、電気同軸ケーブルには電気接続デバイスが少なくとも部分的に接続される。これに関連して、接続デバイスのフェルールは、同軸ケーブルの外側導電体に機械的に確実に接続され、接続デバイスの第1の電気コンタクト手段は、同軸ケーブルの内側導電体に電気機械的に確実に接続され、接続デバイスの第2の電気コンタクト手段は、外側導体に電気的に接続することができまたは電気的に接続される。
【0038】
フェルール、第1の電気コンタクト手段、および第2の電気コンタクト手段は、好ましくは、個別部分として形成される。これに関連して、フェルールは、好ましくは排他的に外側導体上に載置される。外側導体の長い自由端部部分は、フェルールの外側の上または周りに通すことができる。しかし、この特徴を省略し、このようにして巻かれた外側導体の長い端部部分上のみにフェルールを提供することも可能である。そのような場合、フェルールは、別段外側導体と第2のコンタクト手段との間に電気コンタクトが確立されない場合に、導電性を有していなければならない。さらに、第1の電気コンタクト手段は、ピン、オス、タブ、メス、ジャックコンタクト手段などの形態とすることができる。
【0039】
実施形態では、同軸ケーブルの組立て中、第2のコンタクト手段は、少なくとも1つの開いたまたは事前に曲げた取付け手段、特に開いたまたは事前に丸めた圧着ウィング/ラグを有することができる。さらに、少なくとも1つの開いたまたは事前に曲げた取付け手段を有する第2のコンタクト手段は、フェルールの上へ挿し込むことができ、または挿し込むことを可能にすることができる。第2のコンタクト手段がフェルールの上へ押し込まれると、少なくとも1つの開いたまたは事前に曲げた取付け手段は、1つの部分ステップで、実質上その取付け位置へ動かすことができる。同軸ケーブル上の第2のコンタクト手段の取付け状態で、第2のコンタクト手段は、外側導体上、フェルール上、および/または外側絶縁上にきつく係合することができ、すなわち取付け状態で、取付け手段、または互いに反対側に位置する第2のコンタクト手段の好ましくは2つの個々の取付け手段が、フェルール上およびケーブル上の両方で第2のコンタクト手段を締結する。
【0040】
実施形態では、組み立てられた同軸ケーブルは、事前に組み立てられた同軸ケーブルの形態とすることができる。さらに、同軸ケーブル、第1のコンタクト手段、および/またはフェルールとは別個の第2のコンタクト手段を、事前に組み立てられた同軸ケーブルに連結させることができる。実施形態では、接続デバイスは、相手側接続デバイスの形態とすることができる。さらに、接続デバイスは、本発明による接続デバイスの形態とすることができる。さらに、組み立てられた同軸ケーブルは、本発明による組立て方法によって形成することができる。
【0041】
本発明によるデバイス、本発明によるモジュール、本発明による器具、本発明による装置、本発明による設備、または本発明によるシステムは、本発明による電気接続デバイス、本発明による電気コネクタ、および/または本発明による組み立てられた電気同軸ケーブルを有する。さらに、本発明によるデバイス、本発明によるモジュール、本発明による器具、本発明による装置、本発明による設備、または本発明によるシステムは、追加または別法として、本発明による組立て方法によって形成された電気ケーブルを有することができる。
【0042】
たとえば、接続デバイス、コネクタハウジング、コネクタ、したがって接続、ならびにケーブルのための設備空間を低減させることができることが有利である。このようにして、より小さい線横断面を使用することができ、それによりコストおよび/または資源を節約する。さらに、従来のケーブルに比べて重量が低減される。さらに、特に同軸ケーブルの場合、第2のコンタクト手段の事前に曲げまたは事前に丸めた取付け手段によって、時間的に第2のコンタクト手段の取付け前(事前に組み立てられている)および/または後(完全に組み立てられている)に、第2のコンタクト手段をコード化する、または極性を与えることが可能になり、同軸ケーブルの遮蔽編組の優れた撚り線を回避することが可能になる。
【0043】
以下、本発明について、原寸に比例しない添付の詳細な図面を参照して、例示的な実施形態によってより詳細に説明する。図の説明、参照符号の一覧、および特許請求の範囲において、同一、一義、または類似の設計および/または機能を有する要素、構成要素部分、または構成要素には、同じ参照番号を与え、図面の図中では同じ参照番号で識別する。本説明で説明しない可能な代替形態は、図面には図示せずかつ/または完全でないが、本発明の説明する例示的な実施形態またはその個々のアセンブリ、部品、もしくは部分に関する静的および/または運動学的な反転、組合せなどは、参照符号の一覧からさらに得ることができる。
【0044】
参照符号の一覧の特徴を含む説明する特徴はすべて、1つもしくは複数の指定された組合せだけでなく、1つもしくは複数の異なる組合せで使用することができ、または単独で使用することができる。特に、本発明の説明および/または図の説明における1つまたは複数の特徴を、本発明の説明、図の説明、および/または参照符号の一覧でそれに割り当てられた参照番号および特徴によって取り替えることが可能である。さらに、このようにして、特許請求の範囲における1つまたは複数の特徴を、解釈し、より詳細に指定し、かつ/または置き換えることができる。例としてのみ与えられる図を、以下に示す。