特開2017-171043(P2017-171043A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-171043(P2017-171043A)
(43)【公開日】2017年9月28日
(54)【発明の名称】乗物用シート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/427 20060101AFI20170901BHJP
【FI】
   B60N2/427
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-57643(P2016-57643)
(22)【出願日】2016年3月22日
(71)【出願人】
【識別番号】000220066
【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】503361400
【氏名又は名称】国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
(74)【代理人】
【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦
(74)【代理人】
【識別番号】100111109
【弁理士】
【氏名又は名称】城田 百合子
(72)【発明者】
【氏名】田辺 仁一
(72)【発明者】
【氏名】沼尻 浩行
(72)【発明者】
【氏名】野中 秀恒
(72)【発明者】
【氏名】藤本 圭一郎
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087CD03
(57)【要約】
【課題】着座者に加わる衝撃荷重を軽減するとともに、衝撃荷重を受けた後に、再利用が容易にできる乗物用シートを提供する。
【解決手段】シート1は、着座者の臀部又は背部を支持するシート部材3と、乗物に取り付けられる固定フレーム2及び固定フレーム2に固定される支点フレーム34Xと、シート部材3と支点フレーム34Xとを連結する連結部材4と、を備える。連結部材4は、乗物が衝撃荷重を受けてシート部材3と支点フレーム34Xとが相対的に移動する際に変形可能に形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着座者の臀部又は背部を支持するシート部材と、
乗物に取り付けられるベースフレームと、
前記シート部材と前記ベースフレームとを連結する連結部材と、を備え、
該連結部材は、前記乗物が衝撃荷重を受けて前記シート部材と前記ベースフレームとが相対的に移動する際に変形可能に形成されていることを特徴とする乗物用シート。
【請求項2】
前記シート部材は、着座者の臀部を支持するシートクッションを有し、
該シートクッションは金属部分を有し、
前記連結部材は、前記金属部分に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記連結部材は、屈曲部を有する板状の部材から形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
【請求項4】
前記連結部材は、前記ベースフレームに接続するフレーム接続部と、該フレーム接続部とずれた位置に設けられて前記シート部材に接続するシート接続部とを有し、
前記屈曲部は、前記フレーム接続部と前記シート接続部とを接続するように屈曲していることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
【請求項5】
前記連結部材は、2以上の前記屈曲部を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の乗物用シート。
【請求項6】
前記連結部材は、前記シート部材に衝撃荷重が加わったときに、前記屈曲部の角度が変わるように変形することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の乗物用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物用シートに係り、特に、着座者に加わる衝撃荷重を軽減することができる乗物用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
乗物、例えば車両に用いられるシートには、事故等の発生時に過大な衝撃荷重が加わる場合に、その荷重から着座者を保護するための技術が従来からある。
例えば、特許文献1には、シートバックフレームに形成された脆弱部によって、車両用シートに加わる衝撃荷重を効率よく吸収する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−6579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の車両用シートにおいては、衝撃荷重を軽減することができるものの、シートバックフレームが変形するため、車両用シートが使用不可能となる。このため、シートバックフレームを交換しなければ、車両用シートを再利用することができなかった。
【0005】
また、車両用シートの他に、例えば有人宇宙ロケットに取り付けられるシートにおいては、その打ち上げのために軽量化が特に強く求められていた。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、着座者に加わる衝撃荷重を軽減するとともに、衝撃荷重を受けた後に、再利用が容易にできる乗物用シートを提供することにある。
その他の目的として、軽量な乗物用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明に係る乗物用シートによれば、着座者の臀部又は背部を支持するシート部材と、乗物に取り付けられるベースフレームと、前記シート部材と前記ベースフレームとを連結する連結部材と、を備え、該連結部材は、前記乗物が衝撃荷重を受けて前記シート部材と前記ベースフレームとが相対的に移動する際に変形可能に形成されていることにより解決される。
【0008】
上記構成によれば、乗物に衝撃荷重が加わることでシート部材とベースフレームが相対的に移動するときに連結部材が変形することで、着座者に加わる衝撃荷重を軽減することができる。そして、変形した連結部材を交換することによって、シート部材をそのまま用いて乗物用シートを再利用することが可能となる。
【0009】
また、前記シート部材は、着座者の臀部を支持するシートクッションを有し、該シートクッションは金属部分を有し、前記連結部材は、前記金属部分に取り付けられていると好ましい。
上記構成によれば、連結部材がシートクッションの金属部分に取り付けられていることで、連結部材とシート部材との間の取付強度を効果的に向上させることができる。
【0010】
また、前記連結部材は、屈曲部を有する板状の部材から形成されていてもよい。
上記構成によれば、連結部材が屈曲部を有する板状の部材から形成されていることで、屈曲部を有しない板状の部材から形成されている場合と比較して、衝撃荷重を効果的に軽減することができる。さらに、連結部材が板状に形成されていることで、比較的大きな厚みを有するブロック状に形成された連結部を有する乗物用シートよりも軽量化することができる。
【0011】
また、前記連結部材は、前記ベースフレームに接続するフレーム接続部と、該フレーム接続部とずれた位置に設けられて前記シート部材に接続するシート接続部とを有し、前記屈曲部は、前記フレーム接続部と前記シート接続部とを接続するように屈曲して形成されていてもよい。
上記構成によれば、連結部材においてフレーム接続部とシート接続部とがずれた位置に設けられて、これらを接続するように屈曲部が形成されていることで、衝撃荷重を効果的に軽減することができる。
【0012】
また、前記連結部材は、2以上の前記屈曲部を有していてもよい。
上記構成によれば、連結部材が2以上の屈曲部を有していることで、効果的に衝撃荷重を軽減することができる。
【0013】
また、前記連結部材は、前記シート部材に衝撃荷重が加わったときに、前記屈曲部の角度が変わることによって、前記シート部材に加わる衝撃荷重を軽減させるようにしてもよい。
上記構成によれば、連結部材は、衝撃荷重が加わったときに屈曲部の角度が変わるように変形することで、シート部材に加わる衝撃荷重を効果的に軽減することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る乗物用シートによれば、着座者に加わる衝撃荷重を軽減することができ、シート部材をそのまま用いて乗物用シートを再利用することが可能となる。
また、連結部材とシート部材との間の取付強度を効果的に向上させることができる。
また、ブロック状に形成された連結部を有する乗物用シートよりも軽量化することができる。
さらに、衝撃荷重を効果的に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態に係るシートの斜視図である。
図2】本実施形態に係る連結部材を示す斜視図である。
図3A】自然状態の連結部材を示す正面図である。
図3B】シートクッションが支点フレームに対して相対的に移動したときの変形状態の連結部材を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態に係るシートについて、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るシートは、着座者に加わる衝撃荷重を軽減することができる乗物用シートに関するものである。
【0017】
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0018】
本発明の実施形態に係るシート1及びシート1が備える連結部材4について、図1及び図2を参照して説明する。ここで、図1は、本実施形態に係るシート1の斜視図、図2は、連結部材4を示す斜視図である。なお、以下に説明する実施形態においては、本発明を宇宙船(乗物の一例)に搭載されるシートに適用した場合について説明する。また、以下の説明中における、上下、前後、左右の各方向は、シートに着座する乗員から見たときの各方向と一致することとする。
【0019】
本実施形態のシート1は、有人宇宙ロケットに搭載される宇宙船内にあるシートであり、図1に示すように、固定フレーム2と、シート部材3と、から主に構成される。
【0020】
固定フレーム2は、乗物に固定されたフレームであり、例えば鉄等の金属により構成される。シート1に対して、固定フレーム2は平行に離間して2本設けられている。例えば、固定フレーム2は宇宙船の乗員室の床に取り付けられる。この場合には、着座者は、乗員室の床に対して仰向けの状態でシート1に着座することとなる。
【0021】
シート部材3は、ヘッドレスト10、シートバック20及びシートクッション30を主に備える。
【0022】
ヘッドレスト10は、着座者の頭部を支持する部材である。本実施形態では、ヘッドレスト10は、ヘッドレストフレーム11を介して固定フレーム2に取り付けられている。
【0023】
シートバック20は、着座者の背部及び腰部を支持する部材である。シートバック20は、ヘッドレスト10側に湾曲した上部がシートバック支持フレーム21により支持されているとともに、シートクッション30側の下部が固定フレーム2に直接固定されている。なお、シートバック支持フレーム21は、固定フレーム2に固定されている。
【0024】
シートクッション30は、着座者の臀部を支持する部材である。シートクッション30は、クッションフレーム31と、クッション支持フレーム32を備える。
【0025】
クッションフレーム31は、着座者の着座面を構成する部材であり、例えばCFRP等のカーボン樹脂により構成される非金属部である。クッションフレーム31は、座面を構成する座面部と、座面部の左右及び後方において座面部の縁から立ち上がる壁部が設けられている。このように、座面部に壁部を設けることで着座者が安定してクッションフレーム31に着座可能となっている。
【0026】
クッション支持フレーム32は、クッションフレーム31の壁部に取り付けられる部材であり、例えばアルミ等の金属により構成される金属部である。クッション支持フレーム32の左右の端部にはそれぞれ軸部材33が挿通される孔が形成されている。クッション支持フレーム32は、軸部材33により支点フレーム34Xに取り付けられた後述する連結部材4に対し回動可能に取り付けられている。
【0027】
支点フレーム34Xは、固定フレーム2に一体的に固定される部材であり、固定フレーム2とともに本発明に係るベースフレームを構成する部品である。支点フレーム34Xは、シートクッション30の後方及び両側方を覆うように、上方視略U字状に形成されている。また、支点フレーム34Xは、例えばアルミ等の金属により構成される。
そして、支点フレーム34Xとの左右の端部のそれぞれには、後述する連結部材4を取り付けるための通し孔34aが形成されている。通し孔34aは、支点フレーム34Xの左右の端部においてそれぞれ二つ形成されており、支点フレーム34Xの厚さ方向に貫通して形成されている。
【0028】
連結部材4は、シート幅方向両側に1個ずつ設けられており、シートクッション30と支点フレーム34Xとを連結する部材である。連結部材4は、第1屈曲部4a及び第2屈曲部4bを有して、変形可能に形成されており、上方から見てクランク状に形成された板状の部材から形成されている。詳細には、連結部材4は、支点フレーム34Xに取り付けられるフレーム接続部4xと、クッション支持フレーム32に取り付けられるシート接続部4yと、フレーム接続部4xとシート接続部4yとに連続して形成された中間部4zとから構成されている。連結部材4は、板状に形成されていることで、比較的大きな厚みを有するブロック状に形成されものよりも軽量化でき、ひいては連結部材4を含むシート1を軽量化することができる。
【0029】
フレーム接続部4xは、支点フレーム34Xに取り付けられる部位であり、詳細には、支点フレーム34Xの左右の端部におけるシート幅方向内側の面に沿うように取り付けられる部位である。フレーム接続部4xには、図2に示すように2個の固定孔4cが厚さ方向に形成されている。
【0030】
また、連結部材4を支点フレーム34Xに取り付ける手順としては、支点フレーム34Xに形成された通し孔34aに対して、固定孔4cが同軸状に位置するように、連結部材4を配置する。その後、留め具6を固定孔4c及び通し孔34aに通し、留め具6をかしめることによって、支点フレーム34Xに連結部材4を取り付けることができる。なお、支点フレーム34Xへ連結部材4への固定は、かしめによる固定に限定されず、ボルト・ナットによる固定や、溶接によって固定するようにしてもよい。
【0031】
シート接続部4yは、シート部材3のシートクッション30を構成するクッション支持フレーム32に取り付けられる部位であり、クッション支持フレーム32におけるシート幅方向外側の面に沿うように取り付けられる部位である。
特に、シート接続部4yは、フレーム接続部4xに対してずれた位置に配設されるように形成されている。詳細には、シート接続部4yの延在方向は、フレーム接続部4xの延在方向に対して、連結部材4がクッションフレーム31と支点フレーム34Xとの間に取り付けられた状態において、固定フレーム2の延在方向に垂直な面内においてずれた位置に配設される。
【0032】
シート接続部4yには、図2に示すように1個のピボット孔4dが厚さ方向に形成されている。このピボット孔4d、ワッシャ5及びクッション支持フレーム32の通し孔32aに軸部材33が通されることによって、クッション支持フレーム32を含むシートクッション30は、軸部材33を介して連結部材4に回動可能に支持されている。
特に、シート接続部4yは、取り付けられる対象が金属部分であるクッション支持フレーム32であるため、これらの取付強度を効果的に高めることができる。
【0033】
また、連結部材4をクッション支持フレーム32に取り付ける手順としては、クッション支持フレーム32に形成された通し孔32aに対して、ワッシャ5及びピボット孔4dが同軸状に位置するように、連結部材4を配置する。その後、軸部材33をピボット孔4d、ワッシャ5及び通し孔32aに通し、軸部材33をかしめることによって、クッション支持フレーム32に連結部材4を取り付けることができる。なお、クッション支持フレーム32へ連結部材4への取り付けは、かしめによる固定に限定されず、ボルト・ナットによって締結してもよい。
【0034】
フレーム接続部4xと中間部4zとは、第1屈曲部4aによって鈍角を成すように接続されており、シート接続部4yと中間部4zとは、第2屈曲部4bによって鈍角を成すように接続されている。なお、第1屈曲部4aと第2屈曲部4bの鈍角の角度は略同じ角度である。
【0035】
(衝撃吸収機能について)
次に、乗物に外部から衝撃が加わったときに、シート部材3に加わる衝撃を緩和する連結部材4の機能について、図3A及び図3Bを参照して説明する。ここで、図3Aは、自然状態の連結部材4を示す正面図、図3Bは、シートクッション30が支点フレーム34Xに対して相対的に移動したとき(宇宙船に外部から衝撃が加わったとき)の変形状態の連結部材4を示す正面図である。
【0036】
宇宙ロケットに搭載された宇宙船が、例えば地球に帰還する際に着水する際には、宇宙船に衝撃荷重が加わることとなる。この宇宙船に図示せぬダンパを介してシート1が取り付けられているとしても、少なからず衝撃が乗員に加わることとなる。
例えば、乗員が着座するクッションフレーム31は、宇宙船にダンパを介して固定された固定フレーム2に対して、慣性力によって相対的に移動することになる。このため、クッションフレーム31に着座する着座者は、衝撃荷重を受けることとなる。この衝撃荷重を緩和するために、支点フレーム34Xとシートクッション30との間に、連結部材4が取り付けられている。
【0037】
シートクッション30は、宇宙船の着水時に着座者に加わる慣性力によって、図3Aに示す着水前の位置から、図3Bに示すように、支点フレーム34Xに対して下方に相対的に移動する。
【0038】
連結部材4は、宇宙船の着水前の自然状態においては、図3Aに示す略クランク状の状態にある。一方で、連結部材4は、宇宙船の着水時には、シートクッション30が支点フレーム34Xに対して下方に移動するにしたがって、第1屈曲部4a及び第2屈曲部4bの成す角度が変形(例えば、鈍角が鋭角になるまで変形)することによって、例えば、図3Bに示すように略Z字状に変形することとなる。
このようにして連結部材4は、宇宙船の着水時に変形することにより、その時に着座者に加わる衝撃を吸収する脆弱部として機能することとなる。
【0039】
特に、連結部材4においては、上記のように、フレーム接続部4xとシート接続部4yとが固定フレーム2の延在方向に対して垂直な面内においてずれた位置に配設されている。そして、中間部4zが第1屈曲部4a及び第2屈曲部4bを介してフレーム接続部4xとシート接続部4yに連続的に接続されている。このため、連結部材4は、屈曲部を有しないものと比較して、衝撃荷重を効果的に軽減することができる。
【0040】
そして、外部から衝撃荷重を受けたときに変形する部材を専ら連結部材4とすることで、シート部材3の部品が変形することを抑制することができ、連結部材4を交換し、シート部材3をそのまま用いて、シート1を再利用することが可能となる。このため、高価なシート部材3の交換が不要となるため、メンテナンス性が向上し、コストを低減することができる。
【0041】
上記実施形態に係るシート部材3は、ヘッドレスト10、シートバック20及びシートクッション30を備えるものとして説明したが、本発明はこのような構成のシート部材3に限定されない。例えば、シート部材は、衝撃を吸収する連結部材4が取り付けられる部分のみを備えるものであればよく、シートクッション30のみから成る構成であってもよい。
また、シートクッション30と固定フレーム2との間に連結部材4を設けるものとして説明したが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、上記実施形態に係る連結部材4と同様の形態で、シートバック20と固定フレーム2との間や、ヘッドレスト10と固定フレーム2との間に、連結部材4を配設するようにしてもよい。
【0042】
また、シート1が搭載される乗物は宇宙船に限定されるものではなく、車両、飛行機、船舶、ローラーコースター等の多様な乗物に搭載してもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 シート(乗物用シート)
2 固定フレーム(ベースフレーム)
3 シート部材
4 連結部材
4a 第1屈曲部
4b 第2屈曲部
4c 固定孔
4d ピボット孔
4x フレーム接続部
4y シート接続部
4z 中間部
5 ワッシャ
6 留め具
10 ヘッドレスト
11 ヘッドレストフレーム
20 シートバック
21 シートバック支持フレーム
30 シートクッション
31 クッションフレーム
32 クッション支持フレーム(金属部分)
32a 通し孔
33 軸部材
34X 支点フレーム(ベースフレーム)
34a 通し孔
図1
図2
図3A
図3B