(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-172950(P2017-172950A)
(43)【公開日】2017年9月28日
(54)【発明の名称】換気扇
(51)【国際特許分類】
F24F 7/10 20060101AFI20170901BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20170901BHJP
F24F 1/02 20110101ALI20170901BHJP
F24H 3/04 20060101ALI20170901BHJP
【FI】
F24F7/10 101E
F24F13/20 205
F24F1/02 356
F24H3/04 305Z
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-106451(P2016-106451)
(22)【出願日】2016年5月27日
(31)【優先権主張番号】105109368
(32)【優先日】2016年3月25日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】502349221
【氏名又は名称】台達電子工業股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100076831
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 捷雄
(72)【発明者】
【氏名】郭 椿億
(72)【発明者】
【氏名】林 志華
(72)【発明者】
【氏名】頼 瑾達
(72)【発明者】
【氏名】林 子翔
(72)【発明者】
【氏名】林 岳杉
【テーマコード(参考)】
3L028
3L050
【Fターム(参考)】
3L028FA04
3L028FD01
3L050BC03
(57)【要約】
【課題】低ノイズのみならず、ニーズに基づいて換気方式を調整でき、多機能性及び優れた防湿効果を達成することで、製品の信頼性を向上させ得る換気扇を提供する。
【解決手段】本発明に係る換気扇のファンは、ケーシング内に配置され、互いに独立した第1空間と第2空間を形成し、且つ吸入口と排出口を有する。カバーアセンブリは吸入口に配置されると共に、本体とカバーを備える。本体の第1開口は吸入口に対応して設置される。カバーと本体は間隔を置いて設置されることでギャップを形成する。可動式ウインドディフレクターはファン内に、排出口に対応して設置される。制御回路基板は第2空間に設置される。気流はギャップを通じて第1開口、吸入口及び第1空間を流れると共に、可動式ウインドディフレクターは気流を本体の第2開口に誘導して排出させ、または排出口に誘導して排出させる。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、
前記ケーシング内に配置されており、互いに独立した第1空間と第2空間を形成し、且つ吸入口と排出口を有するファンと、
前記吸入口に配置されるカバーアセンブリと、を備え、
前記カバーアセンブリは、
前記ケーシングに結合し、且つ第1開口と第2開口を有し、前記第1開口が前記吸入口に対応して設置される本体と、
前記本体と間隔を置いて設置されてギャップを形成し、サイズは前記第1開口のサイズより大きなカバーと、を備え、
更に、前記ファン内に設置されると同時に、前記排出口に対応して設置される可動式ウインドディフレクターと、
前記第2空間に設置される制御回路基板と、を備え、
気流は前記ギャップを通じて前記第1開口、前記吸入口及び前記第1空間を流れると同時に、前記可動式ウインドディフレクターは前記気流を前記第2開口に誘導して排出させ、または前記排出口に誘導して排出させることを特徴とする、換気扇。
【請求項2】
前記気流は前記第2開口を通じて室内に排出し、または前記排出口を通じて室内以外の空間に排出させることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項3】
前記可動式ウインドディフレクターは移動式または回転式であると同時に、前記可動式ウインドディフレクターは、前記気流の一部を前記第2開口に誘導して排出し、前記気流の他部分を前記排出口に誘導して排出し、且つ前記ファンが作動しない時、前記制御回路基板は、前記可動式ウインドディフレクターの移動または回転を制御することで、前記排出口を遮蔽することを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項4】
複数の風向板及び少なくとも1つのレバーを更に備え、
前記レバーは前記複数の風向板の片側に連結されると共に、
前記カバーは第3開口を有し、前記第3開口は前記第2開口に対応して設置され、前記気流は前記第2開口及び前記第3開口から排出させ、
前記複数の風向板は前記第2開口と前記第3開口との間に設置されると同時に、前記レバーを介して前記気流の排出方向を調整するために用いられることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項5】
前記ファンは、前記第2空間に隣接する第3空間を更に形成し、前記第3空間に連通する第5開口を更に有することを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項6】
前記制御回路基板に電気的に接続される動作感知モジュールを更に備え、前記動作感知モジュールは動作感知素子、光検知素子及び発光素子を有し、前記動作感知素子、光検知素子及び発光素子は、前記カバーアセンブリの前記カバーに設置されると共に、それぞれ前記制御回路基板に電気的に接続され、且つ前記動作感知素子又は光検知素子の作動時には、それぞれ動作検知信号または光量不足信号を前記制御回路基板に送ることで、前記換気扇を自動的に起動して回転させまたは前記発光素子を発光させることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項7】
前記ファンは、モータ及び前記モータに結合されたブレードを更に有し、前記モータは駆動回路を更に有し、前記駆動回路は前記モータ及び前記ブレードを駆動して回転させることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項8】
前記モータが直流モータであり、前記制御回路基板は整流モジュールと降圧モジュールを更に有し、前記整流モジュールは交流電源と前記降圧モジュールに電気的に接続され、前記降圧モジュールは前記駆動回路に電気的に接続されると同時に、前記整流モジュールは入力された前記交流電源を直流電源に整流し、且つ前記降圧モジュールによって前記直流電源を降圧させた後、前記直流モータ及び前記駆動回路に供給することを特徴とする、請求項7に記載の換気扇。
【請求項9】
前記ファンの前記可動式ウインドディフレクターと前記カバーアセンブリの前記本体の前記第2開口との間で前記第2開口に対応する位置に設置され、前記制御回路基板が前記可動式ウインドディフレクターを制御して前記気流を前記第2開口に誘導する前段で、前記気流を加熱する加熱器を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項10】
前記制御回路基板に電気的に接続される第1温度センサを更に備え、前記第1温度センサは前記ファンの前記吸入口に設置され、前記吸入口の前記気流の温度を感知するために用いられることを特徴とする、請求項9に記載の換気扇。
【請求項11】
前記加熱器は、複数の加熱素子を備えると同時に、起動された前記加熱素子の数量に基づいて複数種類の加熱モードを定めており、前記複数種類の加熱モードは、前記第1温度センサによって前記吸入口の前記気流の温度を感知して、前記制御回路基板の継電器を介して切り替えられることを特徴とする、請求項10に記載の換気扇。
【請求項12】
前記制御回路基板に電気的に接続される第2温度センサを更に備え、前記第2温度センサは前記加熱器上に設置されると同時に、前記第2温度センサが前記加熱器の温度異常を検知した時、温度警告信号を前記制御回路基板に送信することで、前記制御回路基板は、ブザーまたはクラクションを制御してアラーム音を鳴らし、且つ前記加熱器及び前記換気扇を制御して加熱器及び換気扇をオフにすることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は換気扇に関するものであり、特に、多機能な応用性を有する換気扇に関するものである。
【背景技術】
【0002】
技術が進化するにつれて、人々は生活用品の品質をますます重視するようになり、なかでも空気の質と人々の健康は密接に関係しており、きわめて重要である。しかしながら、今日では、防音効果やクーラー運転時の断熱効果を高めるために、特殊な建築材料を使用して建物内に無換気の部屋を構築する方法はよく知られているが、この方法では建物の換気量が不足するため、人体にとって有害な汚染物質の換気を行うことができない。
【0003】
通常の換気扇は、単純な換気設計であり、その換気方式をユーザーのニーズに基づいて調整して異なるニーズに応じることができず、また、換気扇から発生するノイズもかなり大きい。よって、多機能の効果を達するために、ユーザのニーズに基づいて、換気モードを調整することができる低ノイズの換気扇を如何にして提供するかが、重要な課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記課題に鑑み、本発明の目的は、低ノイズのみならず、ユーザーのニーズに基づいて換気方式を調整でき、多機能な応用性を達すると同時に、優れた防湿効果も達することによって、製品の信頼性を向上することができる換気扇を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る換気扇はケーシングと、ファンと、カバーアセンブリと、可動式ウインドディフレクターと、制御回路基板とを備える。ファンはケーシング内に配置されると同時に、ファンは互いに独立した第1空間と第2空間を形成し、且つ吸入口と排出口を有する。カバーアセンブリは吸入口に配置されると同時に、本体とカバーを備える。本体はケーシングに結合し、且つ第1開口と第2開口を有し、第1開口は吸入口に対応して設置される。カバーは、本体と間隔を置いて設置されてギャップを形成し、カバーのサイズは第1開口のサイズより大きく設定される。ファン内には、可動式ウインドディフレクターが設置され、その場合、排出口に対応して設置され、また、ファン内の第2空間には、制御回路基板が設置される。気流はギャップを通じて第1開口、吸入口及び第1空間を流れると同時に、可動式ウインドディフレクターは気流を第2開口に誘導して排出させ、または排出口に誘導して排出させる。これにより、気流は第2開口を通じて室内に排出され、または排出口を通じて室内以外の空間に排出される。
【0006】
一実施例において、可動式ウインドディフレクターは移動式または回転式であると同時に、可動式ウインドディフレクターは、気流の一部を第2開口に誘導して排出し、前記気流の他部分を排出口に誘導して排出し、且つファンが作動しない時、制御回路基板は、可動式ウインドディフレクターの移動または回転を制御することで、排出口を遮蔽する。
【0007】
一実施例において、ファンはモータ及び前記モータに結合されたブレードを更に有し、前記モータは駆動回路を更に有し、駆動回路は前記モータ及びブレードを駆動して回転させる。
【0008】
一実施例において、ファンは、第2空間に隣接する第3空間を更に形成し、第3空間は第4開口を介して第2空間に連通し、且つファンは第3空間に連通する第5開口を更に有する。
【0009】
一実施例において、ケーシングは、排出口に対応する開口を更に有し、且つファンの開口に対応する箇所にはバッフルが更に設置され、バッフルはシャフトを介して開口に軸着すると同時に、ファンが作動しない時に、バッフルは開口を閉じる。
【0010】
一実施例において、カバーアセンブリは、複数の固定部と複数の結合部を更に備える。前記複数の固定部は本体に設置され、前記複数の結合部はカバーに設置されると同時に、前記複数の結合部はそれぞれ前記複数の固定部に対して結合される。
【0011】
一実施例において、換気扇は複数の風向板及び少なくとも1つのレバーを更に備え、レバーは前記複数の風向板の片側に連結されると共に、カバーは第3開口を有し、第3開口は第2開口に対応して設置され、気流は第2開口及び第3開口から排出させ、前記複数の風向板は、第2開口と第3開口との間に設置されると同時に、前記レバーを介して気流の排出方向を調整するために用いられる。
【0012】
一実施例において、換気扇は、制御回路基板に電気的に接続される動作感知モジュールを更に備え、動作感知モジュールは動作感知素子と、光検知素子及び発光素子を有し、動作感知素子と、光検知素子及び発光素子はカバーアセンブリのカバーに設置されると共に、それぞれ制御回路基板に電気的に接続され、且つ動作感知素子が作動する時、動作感知素子は動作検知信号を制御回路基板に送ることで、換気扇を自動的に起動して回転させることができる。光検知素子が作動する時、発光素子を発光させることができる。
【0013】
一実施例において、前記モータが直流モータであり、制御回路基板は整流モジュールと降圧モジュールを更に有し、整流モジュールは交流電源と降圧モジュールに電気的に接続され、降圧モジュールは駆動回路に電気的に接続されると同時に、整流モジュールは入力された交流電源を直流電源に整流し、且つ降圧モジュールによってこの直流電源を降圧した後、直流モータ及び駆動回路に供給する。
【0014】
一実施例において、換気扇は、本体に分離可能に摺接し、第1開口に装着されるフィルターを更に備える。換気扇は、加熱器を更に備え、この加熱器は、ファンの可動式ウィンドデフレクターとカバーアセンブリの本体の第2開口との間で第2開口に対応する位置に設置され、制御回路基板が可動式ウィンドデフレクターを制御して気流を第2開口に誘導する前に、加熱器が気流を加熱するようにする。
【0015】
一実施例において、換気扇は、第1温度センサと第2温度センサを更に備え、第1温度センサと第2温度センサはそれぞれ制御回路基板に電気的に接続される。第1温度センサはファンの吸入口に設置され、吸入口の気流温度を感知するために用いられる。また、加熱器は、複数の加熱素子を備えると同時に、起動された加熱素子の数量に基づいて複数種類の加熱モードを定めており、前記複数種類の加熱モードは、第1温度センサによって吸入口の気流温度を感知して、制御回路基板の継電器を介して切り替えられる。また、第2温度センサは加熱器上に設置されると同時に、第2温度センサが加熱器の温度異常を検知した時、温度警告信号を制御回路基板に送信することで、制御回路基板は、ブザーまたはクラクションを制御してアラーム音を鳴らすと同時に、加熱器および換気扇を制御して加熱器および換気扇をオフにする。
【発明の効果】
【0016】
上記より、本発明の換気扇において、ファンは互いに独立した第1空間と第2空間を形成し、カバーアセンブリのカバーと本体は間隔を置いて設置されることで隙間を形成し、可動式ウィンドデフレクターは排出口に対応して設置されると同時に、制御回路基板は第2空間に設置される。また、気流は前記隙間を介して吸入口に流れると同時に、可動式ウインドディフレクターは気流を排出口に誘導して排出し、または第2開口に誘導して排出する。このように、本発明の換気扇は、その各機器が互いに仕切られた独立した空間内に設けられ、それらの機器が気流によって振動したり干渉したりすることもないため、低ノイズで作動し、ユーザのニーズに基づいて各種換気モードに切り換え、調節可能にすることで、換気、ヒーター、乾燥、またはクーラーなどの多機能性を達成することができる。また、制御回路基板は第2空間に配置されると同時に、第2空間と気流が流れる第1空間及び第3空間とは互いに独立した空間であるため、制御回路基板を設けた第2空間内で気流中の水蒸気が凝縮して結露することは少なく、そのため好ましい防湿効果を達することができ、製品の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1A】本発明の好ましい実施例の換気扇の外観概略図である。
【
図2A】
図1Aに示される換気扇の直線A−Aに沿った断面図である。
【
図2B】
図1Aに示される換気扇の直線A−Aに沿った別の作動状態における断面図である。
【
図2C】
図1Aに示される換気扇の直線A−Aに沿った更に別の作動状態における断面図である。
【
図3】
図1Aに示される換気扇の内部を別の角度から見た一部破断概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
関連する図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例に係る換気扇を以下の通りに説明し、このうち同じ部材は同じ符号を付して説明する。本発明の全ての実施態様は、概略的なものであり、実際のサイズと比率を表すものではない。また、以下の実施例の内容において、「上」および「下」の方向は相対的な位置関係を示すために使用される。また、1つの部材がもう1つの部材「上」、「の上」、「下」、または「の下」に設けられるという記述は、実施例における1つの部材ともう1つの部材が直接的に結合されている場合のほか、1つの部材ともう1つの部材との間にその他の部材が介在することにより、当該1つの部材と当該もう1つの部材が直接的には結合されていない場合も含まれる。
【実施例】
【0019】
図1Aから
図2Cまでをそれぞれ参照されたい。
図1Aは本発明の好ましい実施例の換気扇の外観概略図である。
図1Bは
図1Aに示される換気扇の分解図であり、
図2Aから
図2Cはそれぞれ
図1Aの換気扇の直線A−Aに沿った異なる態様の断面図である。
【0020】
換気扇1はケーシング11と、ファン12と、カバーアセンブリ13と、可動式ウインドディフレクター14と、制御回路基板15とを備える。換気扇1は加熱器18とフィルター19を更に備える。本実施例の換気扇1は、例えば、ベッドルーム、バスルーム、トイレ、キッチン、またはオフィスなどの室内に設置することができ、ユーザの設定に基づいて、室内の空気を室外に排出し、または室内に導入し、または空気の一部を室外に排出すると同時にそれと入れ替わりに室外の空気を室内に取り入れることで、空気の流動を維持する等によって、換気、暖房、乾燥、または冷房などの多機能性を実現することができる。実際の応用において、換気扇1は、例えば、メザニン(中二階)の天井(即ち、中二階の床の下面)に設置し、カバーアセンブリ13が下方を向くように取り付けることもできる。
【0021】
ケーシング11は、収容空間Sを有すると同時に、ファン12は、ケーシング11の収容空間S内に設置されて取付けられる。ファン12は、互いに独立した第1空間S1と第2空間S2を形成し、且つ吸入口121と排出口122を有する。具体的に言えば、第2空間S2は第1空間S1に隣接すると同時に、第1空間S1とは互いに連通しない。第1空間S1は吸入口121と排出口122に連通すると同時に、気流を通過させる。第2空間S2は制御回路基板15を収容するために用いられる。第1空間S1と第2空間S2は互いに独立しているため、制御回路基板15が流動する気流の影響を受けることはない。ケーシング11の材料は、例えば、プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、金属、または合金であるが、これらに限定されない。
【0022】
本実施例のファン12はモータ123及びブレード124を更に備え、モータ123は、例えば、アウタロータ直流モータであるが、これに限定されない。モータ123は駆動回路(図示されない)を更に有し、駆動回路は、モータ123を駆動して回転させることにより、モータ123に結合されたブレード124を駆動して回転させることで、空気を吸入口121から第1空間S1に吸入した後、排出口122、またはその他の開口から排出することができる(詳細説明は以下で述べる)。また、本実施例において、ケーシング11は開口Oを更に有し、開口Oはファン12の排出口122に対応する位置に設けられると共に、開口Oには、バッフル125が更に設置され、バッフル125は少なくとも1つのシャフト126を介して開口Oに軸着される。換気扇1のファン12が作動(起動)し、且つ気流が排出口122及び開口Oから排出される時、気流はバッフル125を押し開けるして排出される(開口Oは送風管に接続され、気流を室外、または送風管内へ誘導することができる)。換気扇1のファン12が作動しない(起動しない)時、バッフル125は重力で開口Oを閉じることによって、外部気流が開口Oからファン12内に逆流するのを避けることができる。
【0023】
カバーアセンブリ13は、ファン12の吸入口121に臨むように設置されると同時に、本体131とカバー132を備える。本体131は、ケーシング11を覆うように取り付けられ、且つ第1開口O1と第2開口O2を有し、第1開口O1は吸入口121に対向するように設置される。カバー132のサイズは本体131の第1開口O1のサイズより大きく、且つカバー132と本体131は間隔を置いて設置されてギャップGを形成する。ギャップGの距離は5mmから30mmが好ましいが、特に限定されない。つまり、本実施例のカバー132と本体131は、平行に設置した2つの板状部材であると同時に、両者の間にはギャップGを有し、空気はギャップGから第1開口O1及び吸入口121を通過してファン12内に導入される。
【0024】
本実施例の本体131の第1開口O1は、リブによって、複数の開口部に分けられるが、この態様に限定されない。リブは構造強度を提供する以外に、換気扇1を作動させる時、フィルター19を固定することができる。フィルター19は本体131に分離可能に摺接し、第1開口O1に取り付けることで、ユーザはフィルター19を取り外しやすくなり、したがって洗い易くなる。よって、フィルター19を本体131に摺接させ、且つ本体131とカバー132の間にギャップGを形成させるように設計することによって、ユーザは、カバー132を開いたり、取り外したりしなくてもフィルター19を取り替えることができるため、フィルター19のクリーニングが比較的に簡単となり、便利である。
【0025】
カバーアセンブリ13は、複数の固定部1311と複数の結合部1312(
図2Aを参照)を更に備え、前記複数の固定部1311はそれぞれ本体131上に設けられ、前記複数の結合部1312はそれぞれカバー132上に設けられ、これら複数の結合部1312は前記複数の固定部1311にそれぞれ対応して結合させることでギャップGを形成する。本実施例において、各結合部1312はそれぞれカバー132の内面から本体131に向けて延伸すると同時に、各固定部1311にそれぞれ対応する。結合部1312と固定部1311は、例えば、互いに係合可能なほぞ構造であり、カバー132と本体131を取り外し可能にすることができる。または、本体131とカバー132を確実に結合させることを考量して、ねじによって結合部1312を固定部1311に締め付けるように構成することもできる。さらに、本体131とカバー132の二者が間隔を置いて設置されて、ギャップGを形成することで、横吸込み式の気流吸入を実現することが可能になる。
【0026】
よって、換気扇1が作動する時、気流はギャップGを経由して第1開口O1(及びフィルター19)、吸入口121へ流れ、更に吸入口121を通過した後、ファン12を通過し、排出口122、またはその他の開口から排出することができる。つまり、換気扇1が天井に水平に設置される場合には、縦吸込み式ではなく横吸込み式の吸入方式によって、空気をギャップGから吸入することで、カバー132にほこりがたまるのを回避できる。さらに、カバー132は吸入口を有しないため、正面に吸入口を有している従来の換気扇のカバーと比べて、本実施例の換気扇1は更に低ノイズの効果を有する。また、本実施例のカバー132は正面に吸入口を有していないため、防水の機能を有する。例えば、換気扇1が浴室に設置された場合、仮に、ユーザーがシャワー時に、誤ってファン1に水を掛けた時、カバー132は直接ファン12に水が入るのを防ぐことができるため、モーターの作動には影響がない。
【0027】
カバー132は更に第3開口O3を有し、第3開口O3は本体131の第2開口O2に対応して設置される。また、本実施例の換気扇1は複数の風向板16及び少なくとも1つのレバー17(
図2A〜
図2C参照)を更に備え、前記複数の風向板16は第2開口O2と第3開口O3との間に設置されると同時に、レバー17は前記複数の風向板16の片側に連結される。本実施例は1つのレバー17を備える場合を例とし、且つ前記複数の風向板16はこのレバー17に係合される。レバー17及び前記複数の風向板16を設置することによって、気流の排出方向を調整することができる。より好ましいのは、ユーザの設定(例えば、
図1Bに示した制御パネル152によって直接設定を行うか、またはリモコン装置によって遠隔操作設定を行う)に基づいて、ステッピングモーター制御などによって、レバー17を自動的に駆動して作動させることで、前記複数の風向板16を駆動して回転させて、前記複数の風向板16を開いた状態(気流が第3開口O3から排出可能)、または閉じた状態(気流が第3開口O3から排出不可)にすることによって、排出量、排出方向と角度を制御することができる。異なる実施例において、手動方式を介してレバー17を操作することで前記複数の風向板16を開閉することもできる。また、その他の実施例において、前記複数の風向板16は固定角度として動かすことが出来ないようにすることもでき、更に本発明はこれらのいずれにも限定されるものではない。
【0028】
可動式ウインドディフレクター14はファン12内に設置されると同時に、排出口122に対応して設置される。可動式ウインドディフレクター14は移動式または回転式であり、且つ手動制御または自動制御であるが、これらに限定されるものではない。本実施例において、ユーザは本体131に設置した制御パネル152で設定を行うか、またはリモコン装置によって、遠隔操作設定を行い、制御回路基板15を介して可動式ウインドディフレクター14の移動または回転を制御することで、気流を排出口122に誘導して排出するか、または第2開口O2(と第3開口O3)に誘導して排出するか、または気流の一部を第2開口O2に誘導して排出し、この気流の他部分を排出口122に誘導して排出する。また、換気扇1のファン12が作動しない(起動しない)時、可動式ウインドディフレクター14は下向きに移動または回転するように制御回路基板15によって制御されて排出口122を遮蔽すると同時に、開口Oに合わせて設置したバッフル125が開口Oを閉じることによって、外部気流が開口O、または排出口122からファン12に逆流するのを二重に防止できる効果を達することができる。
【0029】
よって、
図2Aに示すように、制御回路基板15が可動式ウインドディフレクター14を上向きに移動または回転(第2開口O2を遮蔽)させるように制御する時、気流はギャップGを経由して第1開口O1、吸入口121及び第1空間S1を流れると同時に、可動式ウインドディフレクター14は気流を排出口122に誘導して、排出口122及び開口Oを経由して室内以外の空間に排出する(例えば、室外、またはパイプに排出)ことで、室内換気の目的を達することができる。
【0030】
また、
図2Bに示すように、加熱器18は、ファン12の可動式ウインドディフレクター14と本体131の第2開口O2との間に設置され、且つ第2開口O2に対応しており、制御回路基板15が可動式ウインドディフレクター14を下向きに移動または回転させるように制御して排出口122を遮蔽する時、気流はギャップGを経由して第1開口O1、吸入口121及び第1空間S1を流れると同時に、可動式ウインドディフレクター14は気流を第2開口O2に誘導して、且つ第3開口O3を経由して室内に排出する。制御回路基板15が可動式ウインドディフレクター14を制御して気流を第2開口O2に誘導する前に、加熱器18は気流に対して加熱することで、室内に排出した気流を暖かく、乾燥した空気にすることができる。
【0031】
さらに、
図2Cに示すように、制御回路基板15が可動式ウインドディフレクター14の移動または回転を制御して一部の排出口122を遮蔽し、且つ一部の第2開口O2を遮蔽する時、気流はギャップGを経由して第1開口O1、吸入口121及び第1空間S1を流れると同時に、可動式ウインドディフレクター14は気流の一部を第2開口O2(加熱器18によって加熱することができる)へ誘導し、且つ気流の他部分を排出口122へ誘導することで、一部の気流を第3開口O3から室内に排出させ、もう一部の気流を開口Oから室内以外の空間に排出させることによって、一部の換気と、一部の循環の目的を達することができる。よって、本実施例の換気扇1はユーザのニーズに基づいて、可動式ウインドディフレクター14の動作設計を介して排出方式を調整することによって、換気、ヒーター、乾燥、またはクーラーなどの多機能の応用を実現することができる。
【0032】
次に、
図3を参照されたい。
図3は、
図1Aの換気扇の内部を別の角度から見た一部破断概略図である。
図3では、換気扇1のカバー132は下向きに置かれており、且つ
図1Bにおける制御回路基板15を覆ったカバー151を図示していない。
【0033】
制御回路基板15は少なくとも1つの整流モジュールと、降圧モジュール及び継電器(いずれも図示を省略)を備え、整流モジュールは交流電源(AC)と降圧モジュールに電気的に接続されると同時に、降圧モジュールはモータ123(この場合、直流モータ)の駆動回路に電気的に接続されることによって、整流モジュールは入力された交流電源(AC)を直流電源に整流し、且つ降圧モジュールを介して直流電源を降圧した後、モータ123(直流モータ)及びその駆動回路に供給するようになっている。
【0034】
制御回路基板15は第2空間S2に配置されると同時に、ファン12の側壁に貼り合わせられている。また、本実施例のファン12には第2空間S2に隣接する第3空間S3(
図1B、
図3参照)を更に形成すると同時に、第3空間S3と第2空間S2との間には第4開口O4を設け、第4開口O4は、主に換気扇1の電源配線を貫通させて制御回路基板15に電気的に接続させるためのものである。その電源配線は、第4開口O4を貫通した後、この第4開口O4を密封することで、外部湿気、または水蒸気が第4開口O4から第2空間S2内に入るのを回避することができる。また、制御回路基板15はファン12のハウジングの側面(第2空間S2内)に配置されるため、気流が流れる第1空間S1と、制御回路基板15を設けた第2空間S2とを隔てる(即ち、第1空間S1と第2空間S2を連通させない)ことができ、更に、カバー151によって第2空間S2を覆うように密封することで、水蒸気が制御回路基板15を設けた第2空間S2内に入りにくくなる。これによって、水蒸気が制御回路基板15に凝縮、結露しにくくなり、よりよい防湿効果を達することで、製品の信頼性を向上することができる。
【0035】
ファン12は更に第5開口O5(
図1B、
図3参照)を有し、第5開口O5は第3空間S3に連通することによって、ファン12の外部に連通する。よって、第3空間S3の設置によって、換気扇1が室内換気、または除湿機能を起動する時、気流、または水蒸気/湿気/熱気は、ギャップGを経由して第1開口O1、吸入口121を流れて換気扇1内に入り、そのうち、多くの気流、または水蒸気/湿気/熱気は、順に第1空間S1、排出口122及び開口Oを経由して室内以外の空間に排出され、一方、ファン12内に留まったごく一部の熱気は第3空間S3に流れてから、第5開口O5に排出される(ファン12の外部、または換気扇1の外部に排出される)。よって、水蒸気が制御回路基板15を設けた第2空間S2内で凝縮、結露せず、よりよい防湿効果を達することで、製品の信頼性を向上させることができる。
【0036】
本実施例の換気扇1は動作感知モジュール(図では省略)を更に備え、動作感知モジュールは制御回路基板15に電気的に接続される。この場合、動作感知モジュールは動作感知素子(図示しない)と光検知素子(例えば、フォトレジスターであるがこれに限定されない)及び発光素子(例えば、発光ダイオードであるがこれに限定されない)を有する。前記動作感知素子と光検知素子及び発光素子は回路基板に配置することができると同時に、この回路基板はカバーアセンブリ13のカバー132に設置することができる。更に、動作感知素子と光検知素子及び発光素子はそれぞれ制御回路基板15に電気的に接続され、換気扇1を取り付けた部屋(例えば、浴室)に人が入るのを動作感知素子が検知した時、動作感知素子は動作感知信号を制御回路基板15に送信し、この時、換気扇1は、制御回路基板15を介して自動的に起動し回転することができる。仮に、光検知素子を合わせて利用する場合には、部屋の輝度が足りないとき、光検知素子が作動して、光量不足信号を制御回路基板15に送信し、発光素子を同時に起動して発光させることができる。また、部屋の輝度が足りている場合、人が部屋に入るのが動作感知素子によって検知された時は、換気扇1だけを起動して回転させて、発光素子は発光させない(即ち、光検知素子が、光量不足信号を送信することはない)。
【0037】
注意すべきことは、本実施例の換気扇1は第1温度センサと第2温度センサを更に備え、且つ第1温度センサと第2温度センサはそれぞれ制御回路基板15に電気的に接続される。そのうち、第1温度センサはファン12の吸入口121のそばに設置され、吸入口121付近の気流温度を感知することにより、換気扇1のウォームアップ制御、または温度調節の機能(この点は後で再び詳細に説明する)を実現する。また、第2温度センサは加熱器18の上に設置され、加熱器18の異常を検出するためのものとして使用される。例えば、第2温度センサが、加熱器18の温度が摂氏70℃を超えたと感知した時、温度警告信号を制御回路基板15に送信し、この時、制御回路基板15はブザーまたはクラクションを制御してアラーム音を鳴らすことができると同時に、加熱器18および換気扇1を制御してこれらをオフにすることができる。
【0038】
前記ウォームアップ制御、または温度調節の機能に合わせて、加熱器18は更に複数組の加熱素子(図示されない)を備える。本実施例において、加熱器18は、3組の加熱素子を備えると同時に、起動された加熱素子の数量に基づいて3種類の加熱モードを定めており、この3つの加熱モードはそれぞれ第1組加熱素子と第2組加熱素子、及び第3組加熱素子の起動を表すが、上記3つの加熱モードは、第1温度センサによって吸入口121付近の気流温度を感知して、それに基づき上記継電器によって3つの加熱モードが切り替えられる。以下では、例を挙げて説明するが、本願の操作温度は下記の実施態様に限定されるものではない。
【0039】
第1加熱モードは、例えば、第1温度センサで感知した温度が第1温度範囲にある時に、第1組加熱素子を起動して加熱を行うモードであり、前記第1温度範囲は、例えば、摂氏40℃以上である。第2加熱モードは、例えば、第1温度センサで感知した温度が第2温度範囲にある時に、第2組加熱素子をさらに起動して加熱を行うモードであり、前記第2温度範囲は、例えば、摂氏35℃から40℃の間である。第3加熱モード(即ち、ウォームアップモード)は、例えば、第1温度センサで感知した温度が第3温度範囲にある時に、第3組加熱素子をさらに起動して(即ち、全部の加熱素子を起動して)加熱を行うモードであり、全部の加熱素子を起動して加熱を行うことにより、ウォームアップの機能を達することができる。この場合の前記第3温度範囲は、例えば、摂氏30℃から35℃の間である。
【0040】
上記より、本発明の換気扇において、ファンは互いに独立した第1空間と第2空間を形成し、カバーアセンブリのカバーと本体は間隔を置いて設置されることで隙間を形成し、可動式ウィンドデフレクターは排出口に対応して設置されると同時に、制御回路基板は第2空間に設置される。また、気流は前記隙間を介して吸入口に流れると同時に、可動式ウインドディフレクターは気流を排出口に誘導して排出し、または第2開口に誘導して排出する。このように、本発明の換気扇は、その各機器が互いに仕切られた独立した空間内に設けられ、それらの機器が気流によって振動したり干渉したりすることもないため、低ノイズで作動し、ユーザのニーズに基づいて各種換気モードに切り換え、調節可能にすることで、換気、ヒーター、乾燥、またはクーラーなどの多機能性を達成することができる。また、制御回路基板は第2空間に配置されると同時に、第2空間と気流が流れる第1空間及び第3空間とは互いに独立した空間であるため、制御回路基板を設けた第2空間内で気流中の水蒸気が凝縮して結露することは少なく、そのため好ましい防湿効果を達することができ、製品の信頼性を向上することができる。
【0041】
上記実施例は例示的なものであって、限定するためのものではない。本発明の技術的思想および範囲から逸脱することなく行われる等価の修正または変更は、いずれも別紙の特許請求の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は以上の如く構成したため、低ノイズのみならず、ユーザーのニーズに基づいて、換気方式を調整し、多機能性を達すると同時に、優れた防湿効果をも達成することによって、製品の信頼性を向上することができる換気扇を提供し得るものである。
【符号の説明】
【0043】
1 換気扇
11 ケーシング
12 ファン
121 吸入口
122 排出口
123 モータ
124 ブレード
125 バッフル
126 シャフト
13 カバーアセンブリ
131 本体
1311 固定部
1312 結合部
132 カバー
14 可動式ウインドディフレクター
15 制御回路基板
151 カバー
152 制御パネル
16 風向板
17 レバー
18 加熱器
19 フィルター
G ギャップ
O 開口
O1 第1開口
O2 第2開口
O3 第3開口
O4 第4開口
O5 第5開口
S 収容空間
S1 第1空間
S2 第2空間
S3 第3空間
【手続補正書】
【提出日】2017年7月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明に係る換気扇は
、ケーシングと、前記ケーシング内に配置されており、互いに独立した第1空間と第2空間を形成すると同時に、前記第2空間に隣接する第3空間を形成し、且つ吸入口と排出口を有するファンと、前記吸入口に配置されるカバーアセンブリと、を備え、前記カバーアセンブリは、前記ケーシングに結合し、且つ第1開口と第2開口を有し、前記第1開口が前記吸入口に対応して設置される本体と、前記本体と間隔を置いて設置されてギャップを形成し、サイズは前記第1開口のサイズより大きなカバーと、を備え、更に、前記ファン内に設置されると同時に、前記排出口に対応して設置される可動式ウインドディフレクターと、前記第2空間に設置される制御回路基板と、を備え、気流は前記ギャップを通じて前記第1開口、前記吸入口及び前記第1空間を流れると同時に、前記可動式ウインドディフレクターは前記気流を前記第2開口に誘導して排出させ、または前記排出口に誘導して排出させ、前記第2空間は前記ファンの側壁に位置し、前記第3空間は第5開口を有することによって、前記ファンの外部に連通することを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、
前記ケーシング内に配置されており、互いに独立した第1空間と第2空間を形成すると同時に、前記第2空間に隣接する第3空間を形成し、且つ吸入口と排出口を有するファンと、
前記吸入口に配置されるカバーアセンブリと、を備え、
前記カバーアセンブリは、
前記ケーシングに結合し、且つ第1開口と第2開口を有し、前記第1開口が前記吸入口に対応して設置される本体と、
前記本体と間隔を置いて設置されてギャップを形成し、サイズは前記第1開口のサイズより大きなカバーと、を備え、
更に、前記ファン内に設置されると同時に、前記排出口に対応して設置される可動式ウインドディフレクターと、
前記第2空間に設置される制御回路基板と、を備え、
気流は前記ギャップを通じて前記第1開口、前記吸入口及び前記第1空間を流れると同時に、前記可動式ウインドディフレクターは前記気流を前記第2開口に誘導して排出させ、または前記排出口に誘導して排出させ、
前記第2空間は前記ファンの側壁に位置し、前記第3空間は第5開口を有することによって、前記ファンの外部に連通することを特徴とする、換気扇。
【請求項2】
前記気流は前記第2開口を通じて室内に排出し、または前記排出口を通じて室内以外の空間に排出させることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項3】
前記可動式ウインドディフレクターは移動式または回転式であると同時に、前記可動式ウインドディフレクターは、前記気流の一部を前記第2開口に誘導して排出し、前記気流の他部分を前記排出口に誘導して排出し、且つ前記ファンが作動しない時、前記制御回路基板は、前記可動式ウインドディフレクターの移動または回転を制御することで、前記排出口を遮蔽することを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項4】
複数の風向板及び少なくとも1つのレバーを更に備え、
前記レバーは前記複数の風向板の片側に連結されると共に、
前記カバーは第3開口を有し、前記第3開口は前記第2開口に対応して設置され、前記気流は前記第2開口及び前記第3開口から排出させ、
前記複数の風向板は前記第2開口と前記第3開口との間に設置されると同時に、前記レバーを介して前記気流の排出方向を調整するために用いられることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項5】
前記制御回路基板に電気的に接続される動作感知モジュールを更に備え、前記動作感知モジュールは動作感知素子、光検知素子及び発光素子を有し、前記動作感知素子、光検知素子及び発光素子は、前記カバーアセンブリの前記カバーに設置されると共に、それぞれ前記制御回路基板に電気的に接続され、且つ前記動作感知素子又は光検知素子の作動時には、それぞれ動作検知信号または光量不足信号を前記制御回路基板に送ることで、前記換気扇を自動的に起動して回転させまたは前記発光素子を発光させることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項6】
前記ファンは、モータ及び前記モータに結合されたブレードを更に有し、前記モータは駆動回路を更に有し、前記駆動回路は前記モータ及び前記ブレードを駆動して回転させることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項7】
前記モータが直流モータであり、前記制御回路基板は整流モジュールと降圧モジュールを更に有し、前記整流モジュールは交流電源と前記降圧モジュールに電気的に接続され、前記降圧モジュールは前記駆動回路に電気的に接続されると同時に、前記整流モジュールは入力された前記交流電源を直流電源に整流し、且つ前記降圧モジュールによって前記直流電源を降圧させた後、前記直流モータ及び前記駆動回路に供給することを特徴とする、請求項6に記載の換気扇。
【請求項8】
前記ファンの前記可動式ウインドディフレクターと前記カバーアセンブリの前記本体の前記第2開口との間で前記第2開口に対応する位置に設置され、前記制御回路基板が前記可動式ウインドディフレクターを制御して前記気流を前記第2開口に誘導する前段で、前記気流を加熱する加熱器を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の換気扇。
【請求項9】
前記制御回路基板に電気的に接続される第1温度センサを更に備え、前記第1温度センサは前記ファンの前記吸入口に設置され、前記吸入口の前記気流の温度を感知するために用いられることを特徴とする、請求項8に記載の換気扇。
【請求項10】
前記加熱器は、複数の加熱素子を備えると同時に、起動された前記加熱素子の数量に基づいて複数種類の加熱モードを定めており、前記複数種類の加熱モードは、前記第1温度センサによって前記吸入口の前記気流の温度を感知して、前記制御回路基板の継電器を介して切り替えられることを特徴とする、請求項9に記載の換気扇。
【請求項11】
前記制御回路基板に電気的に接続される第2温度センサを更に備え、前記第2温度センサは前記加熱器上に設置されると同時に、前記第2温度センサが前記加熱器の温度異常を検知した時、温度警告信号を前記制御回路基板に送信することで、前記制御回路基板は、ブザーまたはクラクションを制御してアラーム音を鳴らし、且つ前記加熱器及び前記換気扇を制御して加熱器及び換気扇をオフにすることを特徴とする、請求項10に記載の換気扇。