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特開2017-175609他の装置との通信を処理する装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-175609(P2017-175609A)
(43)【公開日】2017年9月28日
(54)【発明の名称】他の装置との通信を処理する装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20170901BHJP
   H04L 1/18 20060101ALI20170901BHJP
【FI】
   H04L27/26 110
   H04L1/18
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-34464(P2017-34464)
(22)【出願日】2017年2月27日
(31)【優先権主張番号】62/300,095
(32)【優先日】2016年2月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/441,247
(32)【優先日】2017年2月24日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】502160992
【氏名又は名称】宏達國際電子股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 志祥
(72)【発明者】
【氏名】孟 令三
【テーマコード(参考)】
5K014
【Fターム(参考)】
5K014BA01
5K014BA06
5K014DA02
5K014FA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ネットワークとの通信を処理する技術を提供する。
【解決手段】第2通信装置との通信を処理する第1通信装置であって、命令を記憶するストレージ部と、ストレージ部に結合された処理回路とを含む。処理回路は、ストレージ部に記憶された命令を実行するように構成される。命令は、トランスポートブロック(TB)を生成することと、TBに応じた第1巡回冗長検査(CRC)を生成することを含む。第1通信装置及び第2通信装置に既知である第1識別子で第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成することを含む。第2通信装置に対して、少なくとも1つの第1連続直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内の少なくとも1つの第1サブキャリア上でTB及び第1スクランブルCRCの送信を実行することを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2通信装置との通信を処理する第1通信装置であって、
トランスポートブロック(TB)を生成する工程と、
前記TBに応じた第1巡回冗長検査(CRC)を生成する工程と、
第1識別子で前記第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成する工程であって、該第1識別子は、当該第1通信装置及び前記第2通信装置に既知である、工程と、
前記第2通信装置に対して、少なくとも1つの第1連続直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内の少なくとも1つの第1サブキャリア上で前記TB及び前記第1スクランブルCRCの送信を実行する工程と、
を含む命令を記憶するストレージ部と、
前記ストレージ部に結合され、前記ストレージ部に記憶された前記命令を実行するように構成された処理回路と、を含む第1通信装置。
【請求項2】
前記第1スクランブルCRCは、前記第2通信装置によって前記第1識別子で前記第1CRCにデスクランブルされて、前記TBが前記第2通信装置に属するか否かを決定する、請求項1に記載の第1通信装置。
【請求項3】
前記ストレージ部の命令は、
前記第1通信装置が、前記第2通信装置から、前記TBの送信のハイブリッド自動再送要求(HARQ)応答(ACK)を受信せず、又は少なくとも1つの第3連続OFDMシンボル内の少なくとも1つの第3サブキャリア上で前記TBの送信のHARQ否定応答(NACK)を受信した場合、第1通信装置が、前記第2通信装置に対して、少なくとも1つの第2連続OFDMシンボル内のすくなくとも1つの第2サブキャリア上で第2スクランブルCRCとともに前記TBの再送信を実行する工程を、
さらに含む、請求項1に記載の第1通信装置。
【請求項4】
前記TBの送信と前記TBの再送信とが同じである場合、前記第1スクランブルCRCと前記第2スクランブルCRCは、同じであり、
前記TBの送信と前記TBの再送信とが異なる場合、前記第1スクランブルCRCと前記第2スクランブルCRCとは異なる、請求項3に記載の第1通信装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第1連続OFDMシンボルの数、前記少なくとも1つの第2連続OFDMシンボルの数、及び前記少なくとも1つの第3連続OFDMシンボルの数は、同じである、又は異なる、請求項3に記載の第1通信装置。
【請求項6】
前記ストレージ部の命令は、
前記送信を実行する前に、無線リソース制御(RRC)メッセージ、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)又は第2通信装置への物理層シグナリングにおいて、前記少なくとも1つの第1連続OFDMシンボルの数を構成する構成を送信する工程を、
さらに含む、請求項1に記載の第1通信装置。
【請求項7】
第2通信装置との通信を処理する第1通信装置であって、
トランスポートブロック(TB)を生成する工程と、
第2通信装置が前記TBを処理するための変調方式、符号化方式、冗長バージョン、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子及び新データ指示子(NDI)のうち少なくとも1つを含む第1制御ブロック(CB)を生成する工程と、
前記第1CBに応じた第1巡回冗長検査(CRC)を生成する工程と、
第1識別子で前記第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成する工程であって、該第1識別子は、当該第1通信装置及び前記第2通信装置に既知である、工程と、
前記第2通信装置に対して、少なくとも1つの第1リソースブロック(RB)において、少なくとも1つの第1サブキャリア上で前記CB及び前記第1スクランブルCRCの送信を実行する工程と、
を含む命令を記憶するストレージ部と、
前記ストレージ部に結合され、前記ストレージ部に記憶された前記命令を実行するように構成された処理回路と、を含む第1通信装置。
【請求項8】
前記第1スクランブルCRCは、前記第2通信装置によって前記第1識別子で前記第1CRCにデスクランブルされて、前記第1CBが前記第2通信装置に属するか否かを決定する、請求項7に記載の第1通信装置。
【請求項9】
前記ストレージ部の命令は、
前記第1通信装置が、前記第2通信装置から、前記TBの送信のHARQ応答(ACK)を受信せず、又は少なくとも1つの第3RB内の少なくとも1つの第3サブキャリア上で前記TBの送信のHARQ否定応答(NACK)を受信した場合、前記第2通信装置に対して、少なくとも1つの第2RBにおいて、すくなくとも1つの第2サブキャリア上で第2CB及び第2スクランブルCRCとともに前記TBの再送信を実行する工程を、
さらに含む、請求項7に記載の第1通信装置。
【請求項10】
前記第1CBと前記第2CBとが同じである場合、前記第1スクランブルCRCと前記第2スクランブルCRCは、同じであり、
前記第1CBと前記第2CBとが異なる場合、前記第1スクランブルCRCと前記第2スクランブルCRCとは異なる、請求項9に記載の第1通信装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの第1RBの数、前記少なくとも1つの第2RBの数、及び前記少なくとも1つの第3RBの数は、同じであるか、又は異なる、請求項9に記載の第1通信装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つの第1RBの少なくとも1つの連続OFDMシンボルの数と、前記少なくとも1つの第2RBの少なくとも1つの連続OFDMシンボルの数と、前記少なくとも1つの第3RBの1つの連続OFDMシンボルは、同じであるか、又は異なる、請求項9に記載の第1通信装置。
【請求項13】
前記ストレージ部の命令は、
前記送信を実行する前に、無線リソース制御(RRC)メッセージ、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)又は第2通信装置への物理層シグナリングに対して、前記少なくとも1つの第1連続OFDMシンボルの数を構成する構成を送信する工程を、
さらに含む、請求項7に記載の第1通信装置。
【請求項14】
送信を処理する第1通信装置であって、
送信時間間隔(TTI)の長さに応じたリソースブロック(RB)を決定する工程と、
1つ以上の前記RBでの送信を第2通信装置に送信する工程と、
を含む命令を記憶するストレージ部と、
前記ストレージ部に結合され、前記ストレージ部に記憶された前記命令を実行するように構成された処理回路と、を含む、第1通信装置。
【請求項15】
前記TTIは、少なくとも1つの連続OFDMシンボルを含む、請求項14に記載の第1通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置及び無線通信システムで使用される方法に関連し、より詳細には、他の通信装置との通信を処理する通信装置及び方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE)システムにおいては、eNBは物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によるユーザイクイップメント(UE)への又はUEからのデータ送信を制御する。UEは、最初にPDCCHによってスケジューリングされている否かをチェックしなければならず、次いで、スケジューリングされている場合にはデータを送信又は受信する。これにより、データ送信又は受信に遅延が発生する。
【0003】
このため、ネットワークとの通信を処理する方法は重要な解決されるべき課題である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP TS 36.213 v13.0.1 (2016-01), Physical layer procedures (Release 13),” Jan. 2016.
【発明の概要】
【0005】
したがって、上述の問題を解決するための、他の装置との通信を処理する(handling)方法及びこれに関連した通信装置を提供する。
【0006】
第2通信装置との通信を処理する第1通信装置であって、命令を記憶するストレージ部と、ストレージ部に結合された処理回路と、を含む。処理回路は、ストレージ部に記憶された命令を実行するように構成される。命令は、トランスポートブロック(TB)を生成すること、TBに応じた第1巡回冗長検査(CRC)を生成すること、第1通信装置及び第2通信装置に既知である第1識別子で第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成すること、及び第2通信装置に対して、少なくとも1つの第1連続直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内の少なくとも1つの第1サブキャリア上でTB及び第1スクランブルCRCの送信を実行することを含む。
【0007】
第2通信装置との通信を処理する第1通信装置であって、命令を記憶するストレージ部と、ストレージ部に結合された処理回路と、を含む。処理回路は、ストレージ部に記憶された命令を実行するように構成される。命令は、トランスポートブロック(TB)を生成すること、第2通信装置がTBを処理するための変調方式、符号化方式、冗長バージョン、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子及び新データ指示子(NDI)のうち少なくとも1つを含む第1制御ブロック(CB)を生成すること、第1CBに応じた第1巡回冗長検査(CRC)を生成すること、第1通信装置及び前記第2通信装置に既知である第1識別子で第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成すること、及び第2通信装置に対して、少なくとも1つの第1リソースブロック(RB)において、少なくとも1つの第1サブキャリア上で前記CB及び第1スクランブルCRCの送信を実行すること、を含む。
【0008】
送信を処理する第1通信装置であって、命令を記憶するストレージ部と、ストレージ部に結合された処理回路と、を含む。処理回路は、ストレージ部に記憶された命令を実行するように構成される。命令は、送信時間間隔(TTI)の長さに応じたリソースブロック(RB)を決定すること、及び1つ以上の前記RBでの送信を第2通信装置に送信することを含む。
【0009】
本発明のこれらの目的及び他の目的は、様々な図表及び図面に図示される、以下の発明の実施するための好ましい形態を読むことにより、当業者には疑いなく明らかとなるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の一例による、無線通信システムの概略図である。
図2図2は、本発明の一例による、通信装置の概略図である。
図3図3は、本発明の一例による、処理フローチャートである。
図4図4は、本発明の一例による、処理フローチャートである。
図5図5は、本発明の一例による、処理フローチャートである。
図6図6は、本発明の一例による、処理フローチャートである。
図7図7は、本発明の一例による、処理フローチャートである。
図8図8は、本発明の一例による、処理フローチャートである。
図9図9は、本発明の一例による、処理フローチャートである。
図10図10は、本発明の一例による、RB決定の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の一例による、無線通信システムの概略図である。通信システム10は、簡潔には、通信装置100とネットワーク110とで構成されている。ネットワーク110及び通信装置100は、少なくとも1つのダウンリンク(DL)チャネル122及び/又は少なくとも1つのアップリンク(UL)チャネル124を含む通信チャネル120を介して互いに通信することができる。図1において、通信装置100及びネットワーク110は、単に通信システム10の構造を示すために使用されている。実際には、ネットワーク110は、通信装置100と通信するべく直交周波数分割多重(OFDM)及び/又は非OFDMを採用する、ロングタームエボリューション(LTE)システム、進化型のLTEシステム、又は第5世代(5G)システムにおいて、少なくとも1つのエボルブドNB(eNB)を含むエボルブドUTRAN(E−UTRAN)であることができる。5Gシステムであれば、より広いシステム帯域幅(例えば、100MHz)及び1msより短い短送信時間間隔(TTI)での通信が可能となる。
【0012】
キャリアアグリゲーション(CA)又はデュアルコネクティビティ(DC)をサポートする場合、通信装置100は、同じ周波数帯域又は異なる周波数帯域でネットワーク110と通信するために、時分割複信(TDD)モード及び/又は周波数分割二重(FDD)モードで複数のコンポーネントキャリア(CC)を集約することができる。セルは、UL CC及びDL CCで構成されることができる。セルがFDDセルである場合、UL CC及びDL CCは異なる物理周波数(例えば、キャリア周波数)を有する。セルがTDDセルの場合、UL CC及びDL CCは同じCCである。
【0013】
通信装置100は、ユーザイクイップメント(UE)、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子書籍、ポータブルコンピュータシステム、車両又は飛行機であることができる。ULの場合、通信装置100が送信機であり、ネットワーク110が受信機であり、DLの場合、ネットワーク110が送信機であり、通信装置100が受信機である。
【0014】
図2は、本発明の一例による、通信装置20の概略図である。通信装置20は、図1に示す通信装置100又はネットワーク110であることができる。本明細書においては、これに限定されない。通信装置20は、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)等の処理回路200と、ストレージ部210と、通信インタフェース部220と、を含むことができる。ストレージ部210は、処理回路200によってアクセスされ、実行されるプログラムコード214を格納する任意のデータストレージ装置であることができる。ストレージ部210の例には、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク、光データストレージ装置、不揮発性コンピュータ読み取り可能媒体(有形媒体)等が含まれるが、これらに限定されない。通信インタフェース部220は、好ましくは、処理回路の処理結果に応じて信号(例えば、データ、信号、メッセージ及び/又はパケット)を送受信するために使用されるトランシーバである。
【0015】
図3は、本発明の一例による、プロセス30のフローチャートである。プロセス30は、第1通信装置(例えば、図1のネットワーク110又は通信装置100)において利用され、第1通信装置が第2通信装置(例えば、図1の通信装置100又はネットワーク110)と通信する。プロセス30は、以下のステップを含む。
【0016】
ステップ300:開始する。
【0017】
ステップ302:トランスポートブロック(TB)を生成する。
【0018】
ステップ304:TBに応じた第1巡回冗長検査(CRC)を生成する。
【0019】
ステップ306:第1識別子で第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成する。ここで、第1識別子は、第1通信装置及び第2通信装置に既知である。
【0020】
ステップ308:第2通信装置に対して、少なくとも1つの第1連続OFDMシンボル内の少なくとも1つの第1サブキャリア上でTB及び第1スクランブルCRCの送信を実行する。
【0021】
ステップ310:終了する。
【0022】
プロセス30によれば、第1通信装置は、(少なくとも1つの媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を含み得る)TB及びTBに応じた(例えば、TBから)第1CRCを生成する。第1通信装置は、第1識別子で(例えば、第1識別子を用いて)第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成する。第1通信装置は、第2通信装置に対して、少なくとも1つの第1連続OFDMシンボル内の少なくとも1つの第1サブキャリア上でTB及び第1スクランブルCRCの送信を実行する。すなわち、第1通信装置は、第1スクランブルCRCを使用して、第2通信装置をアドレス指定する(address)。
【0023】
TBが第2通信装置自身にアドレス指定されているか否かを第2通信装置が判定するためのいくつかの例がある。一例においては、第2通信装置は、第1識別子で(例えば、第1識別子を用いて)第1スクランブルCRCをデスクランブルして、TBが第2通信装置に属するか否かを判定する(例えば、識別する)。第2通信装置は、第1スクランブルCRCをデスクランブルした後、第1CRCを取得する。第2通信装置は、TBに応じた(例えば、TBから)第2CRCを導出して(例えば、計算して)、第1CRCと第2CRCとを比較する。一例においては、第2通信装置は、第1CRCと第2CRCとが同じである場合、TBが第2通信装置自身のためのものであると判定する。一例においては、第2通信装置は、それらが異なる場合、TBを破棄する(又は無視する)。他の例においては、第2通信装置は、TBに応じた(例えば、TBから)第3CRCを導出し(例えば、計算し)、第1識別子で(例えば、第1識別子を用いて)第3CRCをスクランブルして、第3スクランブルCRCを生成する。第2通信装置は、第1スクランブルCRCと第3スクランブルCRCとを比較する。一例においては、第2通信装置は、第1スクランブルCRCと第3スクランブルCRCとが同じである場合、TBが第2通信装置自身のためのものであると判定する。一例においては、第2通信装置は、それらが異なる場合、TBを破棄する。
【0024】
一例においては、第1通信装置が、第2通信装置から、TBの送信のハイブリッド自動再送要求(HARQ)応答(ACK)(TBの送信を確実に(positively)確認する)を受信せず、又は少なくとも1つの第3連続OFDMシンボル内の少なくとも1つの第3サブキャリア上でTBの送信のHARQ否定応答(NACK)を受信した場合、第1通信装置は、第2通信装置に対して、少なくとも1つの第2連続OFDMシンボル内の少なくとも1つの第2サブキャリア上で第2スクランブルCRCとともにTBの再送信を実行する。一例においては、第1通信装置がHARQ送信又はARQ送信のためのチェイス(chase)合成方式を使用する場合、TBの送信及び再送信は同じである。一例においては、第1通信装置がHARQ送信のためのインクリメンタルリダンダンシ(Incremental redundancy)方式(例えば、異なる冗長バージョン)を使用する場合、TBの送信及び再送信は異なる。一例においては、第2通信装置がTBの送信又は再送信を首尾よく受信及び復号した場合、第2通信装置は、少なくとも1つの連続OFDMシンボル内の少なくとも1つのサブキャリア上でHARQ ACKを第1通信装置に送信する。一例においては、TBの送信及びTBの再送信が同じである場合、第1スクランブルCRCと第2スクランブルCRCとは同じである。そうでなければ、第1スクランブルCRCと第2スクランブルCRCとは異なる(例えば、異なる冗長バージョン)。一例においては、少なくとも1つの第1連続OFDMシンボルの数、少なくとも1つの第2連続OFDMシンボルの数、及び少なくとも1つの第3連続OFDMシンボルの数は、同じである、又は異なる。一例においては、少なくとも1つの第1連続OFDMシンボルの数、少なくとも1つの第2連続OFDMシンボルの数、及び少なくとも1つの連続第3OFDMシンボルの数は、7つのOFDMシンボル未満である。一例においては、第2通信装置は、HARQ方式が採用されている場合には、TBの送信とTBの再送信とをソフトコンバイニング(soft combining)(例えば、チェイス合成又はインクリメンタルリダンダンシ)のために記憶する。一例においては、ソフトコンバイニングは、ブラインド検出スキームに応じて実行されるが、本明細書においては、これに限定されない。
【0025】
プロセス30の実現は、上記の説明に限定されない。以下の例は、プロセス30を実現するために適用されることができる。
【0026】
一例においては、第1通信装置はネットワークであり、第2通信装置は第1UEである。ネットワークは、第1識別子を第1UEに設定する。ネットワークによって第2識別子が設定された第2UEは、TB及び第1スクランブルを受信する。第2UEは、第2識別子で(例えば、第2識別子を用いて)第1スクランブルCRCをデスクランブルして、TBから生成された第1CRCではないCRCを得る。一例においては、第2UEは、第2識別子で(例えば、第2識別子を用いて)TBから生成された第1CRCをスクランブルしてスクランブルCRCを生成するが、そのスクランブルCRCは第1スクランブルCRCと同じではない。ゆえに、第2UEは、TBが第2UEのためのものではないことを知り、TBを破棄する。
【0027】
一例においては、第1通信装置は第1UEであり、第2通信装置はネットワークである。ネットワークは、第1識別子を第1UEに設定し、第2識別子を第2UEに設定する。第1UEは、TBを生成し、TBから第1CRCを生成する。第1UEは、第1識別子で(例えば、第1識別子を用いて)第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成する。第1UEは、ネットワークに対して、少なくとも1つの第1連続OFDMシンボル内の少なくとも1つの第1サブキャリア上でTB及び第1スクランブルCRCを送信する。ネットワークは、少なくとも1つの第1連続OFDMシンボル内の少なくとも1つの第1サブキャリア上でTB及び第1スクランブルCRCを受信する。ネットワークは、第1識別子及び第1スクランブルCRCを用いて、TBが第1UEからのものであるか否か、及び第2識別子及び第1スクランブルCRCを用いて、TBが第2UEからのものであるか否かを決定する(例えば、識別する)。一例においては、ネットワークは、TBが第2UEからではないと判定したときに、第1識別子を使用して、TBが第1UEからのものであるか否かを判定しようとする。
【0028】
一例においては、送信(すなわち、プロセス30)を実行する前に、第1通信装置及び第2通信装置は、1msのTTI、すなわちサブフレームを使用して互いに通信する。詳細には、第1通信装置は、第2通信装置に、無線リソース制御(RRC)メッセージ、MAC PDU、又は物理層シグナリング(例えば、物理DL制御チャネル(PDCCH))内で第1連続OFDMシンボルの数、すなわち、TTI又は送信単位を設定する又は示す構成を、第2通信装置に送信する。少なくとも1つの第1連続OFDMシンボルの数は、7つのOFDMシンボル未満である。次いで、第1通信装置はプロセス30を開始する。一例においては、第2通信装置がRRCメッセージ、MAC PDU又は物理層シグナリングを受信すると、第2通信装置はプロセス30を開始する。一例においては、第1通信装置は、第2通信装置からRRCメッセージ、MAC PDU、又は物理層シグナリングに応答する応答を受信すると、プロセス30を開始する。
【0029】
一例においては、第2通信装置及び第1通信装置は、従来のLTE送受信及びプロセス30を同時に実行する。一例においては、第1通信装置は、第2通信装置に対して、1msのTTI内で、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)データ、システム情報またはページングを含む第1TBを送信する、すなわち、レガシーLTE送信をしつつ、少なくとも1つの第1連続OFDMシンボル上でインターネットプロトコル(IP)パケットを含む第2TBを送信する。一例においては、第2通信装置は、第1TBを受信、すなわち、レガシーLTE受信をしつつ、第2TBを受信する。
【0030】
プロセス30は、送信機の観点から説明されている。以下のようなプロセス30による受信機の実施形態を導出することは、当業者には明らかである。
【0031】
図4は、本発明の一例によるプロセス40のフローチャートである。プロセス40は、第1通信装置(例えば、図1のネットワーク110又は通信装置100)において利用され、第1通信装置が第2通信装置(例えば、図1の通信装置100又はネットワーク110)と通信する。プロセス40は、以下のステップを含む。
【0032】
ステップ400:開始する。
【0033】
ステップ402:第2通信装置から、少なくとも1つの第1連続OFDMシンボル内の少なくとも1つの第1サブキャリア上で第1スクランブルCRCとともにTBを受信する。ここで、第1識別子は、第1通信装置及び第2通信装置に既知である。
【0034】
ステップ404:第1識別子で第1スクランブルCRCをデスクランブルして、第1CRCを得る。
【0035】
ステップ406:TBに応じた第2CRCを生成する。
【0036】
ステップ408:第1CRCが第2CRCと同じである場合、TBを処理して、TB内のデータを抽出する。
【0037】
ステップ410:終了する。
【0038】
図5は、本発明の一例によるプロセス50のフローチャートである。プロセス50は、第1通信装置(例えば、図1のネットワーク110又は通信装置100)において利用され、第1通信装置が第2通信装置(例えば、図1の通信装置100又はネットワーク110)と通信する。プロセス50は、以下のステップを含む。
【0039】
ステップ500:開始する。
【0040】
ステップ502:第2通信装置から、少なくとも1つの第1連続OFDMシンボル内の少なくとも1つの第1サブキャリア上で第1スクランブルCRCとともにTBを受信する。ここで、第1識別子は、第1通信装置及び第2通信装置に既知である。
【0041】
ステップ504:TBに応じた第2CRCを生成する。
【0042】
ステップ506:第1識別子で第2CRCをスクランブルして、第2スクランブルCRCを生成する。
【0043】
ステップ508:第1スクランブルCRCが第2スクランブルCRCと同じである場合、TBを処理して、TB内のデータを抽出する、又は第1スクランブルCRCが第2スクランブルCRCと異なる場合、TBを破棄する。
【0044】
ステップ510:終了する。
【0045】
一例においては、第1通信装置は、第2通信装置から、第2通信装置がレイテンシ低減(又は、プロセス30、40及び/又は50において説明されているようなPDCCHなしのデータ送信と呼ばれる)をサポートしていることを示すケイパビリティ情報を受信する。次いで、第1通信装置は、レイテンシ低減を構成するRRCメッセージ(例えば、RRCConnectionReconfiguration)を第2通信装置に送信する。第2通信装置は、RRCメッセージを受信すると、プロセス30を実行する。一例においては、RRCメッセージは第1識別子を含み、第1識別子はセルRNTI(C−RNTI)とは異なる、又はC−RNTIである新しい無線ネットワーク一時識別子(RNTI)である。他の例においては、RRCメッセージは第1識別子を含まず、第1識別子はC−RNTIである。C−RNTIは、第2通信装置がランダムアクセス手順を実行するとき、ランダムアクセス手順のランダムアクセス応答で第1通信装置によって構成される。一例においては、第2通信装置は、PDCCHを復号するためにC−RNTIを使用する。
【0046】
プロセス30においては、TB及び第1スクランブルCRCを符号化するためのいくつかの例がある。一例においては、変調、符号化(例えば、ターボ又はテールバイティング畳み込み符号化)、レートマッチング及び/又はスクランブリングの動作が、TB及び第1スクランブルCRCの組み合わせに対して実行される。つまり、TB及び第1スクランブルCRCが一緒に(jointly)符号化される。一例においては、変調、符号化、レートマッチング及び/又はスクランブルの第2動作がTBに対して実行されつつ、変調、符号化、レートマッチング及び/又はスクランブリングの第1動作が、第1スクランブルCRCに対して実行される。すなわち、TB及び第1スクランブルCRCは別々に符号化される。
【0047】
図6は、本発明の一例によるプロセス60のフローチャートである。プロセス60は、第1通信装置(例えば、図1のネットワーク110又は通信装置100)において利用され、第1通信装置が第2通信装置(例えば、図1の通信装置100又はネットワーク110)と通信する。プロセス60は、以下のステップを含む。
【0048】
ステップ600:開始する。
【0049】
ステップ602:TBを生成する。
【0050】
ステップ604:第2通信装置がTBを処理するための変調方式、符号化方式、冗長バージョン、HARQプロセス識別子及び新データ指示子(NDI)のうち少なくとも1つを含む第1制御ブロック(CB)を生成する。
【0051】
ステップ606:第1CBに応じた第1CRCを生成する。
【0052】
ステップ608:第1識別子で第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成する。ここで、第1識別子は、第1通信装置及び第2通信装置に既知である。
【0053】
ステップ610:第2通信装置に対して、少なくとも1つの第1リソースブロック(RB)内の少なくとも1つの第1サブキャリア上でTB、第1CB及び第1スクランブルCRCの送信を実行する。
【0054】
ステップ612:終了する。
【0055】
プロセス60によれば、第1通信装置は、(少なくとも1つのMAC PDUを含み得る)TB、第1CB、及び第1CBに応じた(例えば、第1CBから)第1CRCを生成する。第1通信装置は、第1識別子で(例えば、第1識別子を用いて)第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成する。第1通信装置は、第2通信装置に対して、少なくとも1つの第1RB内の少なくとも1つの第1サブキャリア上でTB、第1CB及び第1スクランブルCRCの送信を実行する。つまり、少なくとも1つの第1RBが送信単位である。第1通信装置は、第1スクランブルCRCを使用して第2通信装置をアドレス指定する。第2通信装置が少なくとも1つの第1RBを受信すると、第2通信装置は、少なくとも1つの第1RB内の第1スクランブルCRCのリソース位置を特定し、第1CBが第2通信装置に属するか否かを判定する。また、第2通信装置は、少なくとも1つの第1RB内での第1CBのリソース位置を特定する必要があり得る。
【0056】
第1CBが第2通信装置自身にアドレス指定されているか否かを第2通信装置が判定するためのいくつかの例がある。一例においては、第2通信装置は、第1識別子で(例えば、第1識別子を用いて)第1スクランブルCRCをデスクランブルして、第1CBが第2通信装置に属するか否かを判定する(例えば、識別する)。第2通信装置は、第1スクランブルCRCをデスクランブルした後、第1CRCを取得する。第2通信装置は、第1CBに応じた(例えば、第1CBから)第2CRCを導出して(例えば、計算して)、第1CRCと第2CRCとを比較する。一例においては、第2通信装置は、第1CRCと第2CRCとが同じである場合、第1CBが第2通信装置自身びためのものであると判定する。一例においては、第2通信装置は、それらが異なる場合、第1CBを破棄する。他の例においては、第2通信装置は、第1CBに応じた(例えば、第1CBから)第3CRCを導出し(例えば、計算し)、第1識別子で(例えば、第1識別子を用いて)第3CRCをスクランブルして、第3スクランブルCRCを生成する。第2通信装置は、第1スクランブルCRCと第3スクランブルCRCとを比較する。一例においては、第2通信装置は、第1スクランブルCRCと第3スクランブルCRCとが同じである場合、第1CBが第2通信装置のためのものであると判定する。次いで、第2通信装置は、第1CBに応じた「TBの送信」(すなわち、変調され符号化されたTB)を復調及び/又は復号してTBを取得する。一例においては、第2通信装置は、それらが異なる場合、その少なくとも1つの第1RBのすべてを破棄する。
【0057】
一例においては、第1通信装置が、第2通信装置から、TBの送信のHARQ ACKを受信せず、又は少なくとも1つの第3RB内の少なくとも1つの第3サブキャリア上のTBの送信のHARQ NACKを受信した場合、第1通信装置は、第2通信装置に対して、少なくとも1つの第2RB内の少なくとも1つの第2サブキャリア上で第2CB及び第2スクランブルCRCとともにTBの再送信を実行する。第1CBと第2CBとは同じ又は異なる。第1通信装置がHARQ送信又はARQ送信のためのチェイス合成方式を使用する場合、TBの送信及び再送信は同じである。一例においては、第1通信装置がHARQ送信のためのインクリメンタルリダンダンシ方式(すなわち、異なる冗長バージョン)を使用する場合、TBの送信及び再送信は異なる。一例においては、第2通信装置がTBの送信又は再送信を首尾よく受信及び復号した場合、第2通信装置は、少なくとも1つの第3RB上でHARQ ACKを第1通信装置に送信する。一例においては、第1CBと第2CBとが同じである場合、第1スクランブルCRCと第2スクランブルCRCとは同じである。そうでなければ、第1スクランブルCRCと第2スクランブルCRCとは異なる(例えば、異なる冗長バージョン)。一例においては、少なくとも1つの第1RBの数、少なくとも1つの第2RBの数、及び少なくとも1つの第3RBの数は、同じである、又は異なる。一例においては、少なくとも1つの第1RBの少なくとも1つの連続OFDMシンボルの数、少なくとも1つの第2RBの少なくとも1つの連続OFDMシンボルの数、及び少なくとも1つの第3RBの少なくとも1つの連続OFDMシンボルの数は、同じである、又は異なる。
【0058】
プロセス60の実現は、上記の説明に限定されない。以下の例は、プロセス60を実現するために適用されることができる。
【0059】
一例においては、第1通信装置はネットワークであり、第2通信装置は第1UEである。ネットワークは、第1識別子を第1UEに設定する。ネットワークによって第2識別子が設定された第2UEは、少なくとも1つの第1RBを受信し、その少なくとも1つの第1RBから第1スクランブルCRCを識別する。第2UEは、第2識別子で(例えば、第2識別子を用いて)第1スクランブルCRCをデスクランブルして、第1CBから生成された第1CRCではないCRCを得る。一例においては、第2UEは、第2識別子で(例えば、第2識別子を用いて)第1CBから生成された第1CRCをスクランブルして、第3スクランブルCRCを生成する。第3スクランブルCRCは第1スクランブルCRCと同じではないので、第2UEは、第1CBが第2UEのためのものではないことを知り、その少なくとも1つの第1RBのすべてを破棄する。
【0060】
一例においては、第1通信装置は第1UEであり、第2通信装置はネットワークである。ネットワークは、第1識別子を第1UEに設定し、第2識別子を第2UEに設定する。第1UEは、TB及び第1CBを生成し、第1CBから第1CRCを生成する。第1UEは、第1識別子で(例えば、第1識別子を用いて)第1CRCをスクランブルして、第1スクランブルCRCを生成する。第1UEは、少なくとも1つの第1RB内でのTB、第1CB及び第1スクランブルCRCを少なくとも1つのネットワークに送信する。ネットワークは、少なくとも1つの第1RBを受信し、少なくとも1つの第1RBから第1スクランブルCRCを識別する(例えば、検索する又は見つける)。ネットワークは、上述したように、第1識別子を使用することによって、第1CBが第1UEからのものであるか否かを判定する(例えば、識別する)。ネットワークは第1CBを復号し、第1CBに応じたTBを復号する。一例においては、ネットワークは、まず、第2識別子を使用することによって第1CBが第2UEからのものであるか否かを決定する。ネットワークは、第1スクランブルCRCにより第1CBが第2UEからのものではないと判定するので、ネットワークは、第1識別子を使用して第1CBが第1UEからのものであるか否かを判定しようとする。
【0061】
一例においては、送信(すなわち、プロセス60)を実行する前に、第1通信装置と第2通信装置は、1msのTTI、すなわちサブフレームを使用して互いに通信する。詳細には、第1通信装置は、無線リソース制御(RRC)メッセージ、MAC PDU、又は物理層シグナリング(例えば、物理DL制御チャネル(PDCCH))内で、少なくとも1つの第1RBに対する第1連続OFDMシンボルの数、すなわち、TTI又は送信単位を設定する又は示す構成を、第2通信装置に送信する。少なくとも1つの第1連続OFDMシンボルの数は、7つのOFDMシンボル未満である。次いで、第1通信装置はプロセス60を開始する。一例においては、第2通信装置がRRCメッセージ、MAC PDU又は物理層シグナリングを受信すると、第2通信装置はプロセス60を開始する。一例においては、第1通信装置は、第2通信装置からRRCメッセージ、MAC PDU、又は物理層シグナリングに応答する応答を受信すると、プロセス60を開始する。
【0062】
一例においては、第2通信装置及び第1通信装置は、従来のLTE送受信及びプロセス60を同時に実行する。一例においては、第1通信装置は、第2通信装置に対して、1msのTTI内で、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)データ、システム情報またはページングを含む第1TBを送信する、すなわち、レガシーLTE送信をしつつ、少なくとも1つのRB上でインターネットプロトコル(IP)パケットを含む第2TBを送信する。一例においては、第2通信装置は、第1TBを受信する、すなわち、レガシーLTE受信をしつつ、第2TBを受信する。
【0063】
プロセス60は、送信機の観点から説明されている。以下のようなプロセス60による受信機の実施形態を導出することは、当業者には明らかである。
【0064】
図7は、本発明の実施例によるプロセス70のフローチャートである。プロセス70は、第1通信装置(例えば、図1のネットワーク110又は通信装置100)において利用され、第1通信装置が第2通信装置(例えば、図1の通信装置100又はネットワーク110)と通信する。プロセス70は、以下のステップを含む。
【0065】
ステップ700:開始する。
【0066】
ステップ702:第2通信装置から、変調され符号化されたTB、第1CB及び第1スクランブル第1CRCを含む少なくとも1つのRBを受信する。ここで、第1識別子は第1通信装置及び第2通信装置に既知である。
【0067】
ステップ704:第1識別子で第1スクランブルをデスクランブルして、第1CRCを得る。
【0068】
ステップ706:第1CBから第2CRCを生成する。
【0069】
ステップ708:第1CRCが第2CRCと同じである場合、CBを復号する。
【0070】
ステップ710:変調され符号化されたTBを復調及び復号して、第1CBに応じたTBを得る。
【0071】
ステップ712:TBを処理する。
【0072】
ステップ714:終了する。
【0073】
図8は、本発明の実施例によるプロセス80のフローチャートである。プロセス80は、第2通信装置(例えば、ネットワーク110又は通信装置100)において利用され、第1通信装置が第2通信装置(例えば、通信装置100又はネットワーク110)と通信する。プロセス80は、以下のステップを含む。
【0074】
ステップ800:開始する。
【0075】
ステップ802:第2通信装置から、少なくとも1つの第1RB上で第1CB及び第1スクランブル第1CRCとともにTBを受信する。ここで、第1識別子は、第1及び第2通信装置に既知である。
【0076】
ステップ804:CBから第2CRCを生成する。
【0077】
ステップ806:第1識別子で第2CRCをスクランブルして、第2スクランブルCRCを生成する。
【0078】
ステップ808:第1スクランブルCRCが第2スクランブルCRCと同じである場合、CBを復号する。
【0079】
ステップ810:変調され符号化されたTBを復調及び復号して、第1CBに応じたTBを得る。
【0080】
ステップ812:TBを処理する。
【0081】
ステップ814:終了する。
【0082】
一例においては、第1通信装置は、第2通信装置から、第2通信装置がレイテンシ低減(又は、プロセス30、40及び/又は50において説明されているようなPDCCHなしのデータ送信と呼ばれる)をサポートしていることを示すケイパビリティ情報を受信する。次いで、第1通信装置は、レイテンシ低減を構成するRRCメッセージ(例えば、RRCConnectionReconfiguration)を第2通信装置に送信する。第2通信装置は、RRCメッセージを受信すると、プロセス60を実行する。一例においては、RRCメッセージは第1識別子を含み、第1識別子はセルRNTI(C−RNTI)とは異なる、又はC−RNTIである新しい無線ネットワーク一時識別子(RNTI)である。他の例においては、RRCメッセージは第1識別子を含まず、第1識別子はC−RNTIである。一例においては、C−RNTIは、第2通信装置がランダムアクセス手順を実行するとき、ランダムアクセス手順のランダムアクセス応答で第1通信装置によって構成される。一例においては、第2通信装置は、PDCCHを復号するためにC−RNTIを使用する。
【0083】
プロセス30においては、TB、第1CB及び第1スクランブルCRCを符号化するためのいくつかの例がある。一例においては、変調、符号化(例えば、ターボ又はテールバイティング畳み込み符号化)、レートマッチング及び/又はスクランブリングの動作が、TB、第1CB及び第1スクランブルCRCの組み合わせに対して実行される。つまり、TB、第1CB及び第1スクランブルCRCが一緒に(jointly)符号化される。一例においては、変調、符号化、レートマッチング及び/又はスクランブルの第2動作がTBに対して実行されつつ、変調、符号化、レートマッチング及び/又はスクランブリングの第1動作が、第1CB及び第1スクランブルCRCに対して実行される。すなわち、TB、第1CB及び第1スクランブルCRCは別々に符号化される。
【0084】
以下の例は、プロセス60において、TB、第1CB及び第1スクランブルCRCのジョイント符号化(joint)を説明するために使用される。一例においては、エラー検出のためのパリティビット列が、TB、第1CB及び第1スクランブルCRCの少なくとも1つに応じて(例えば、それらを用いて実装)計算される。他の例においては、パリティビット列は、第1CRCに応じて(例えば、それを用いて実装)計算されるが、本明細書ではこれに限定されない。次いで、パリティビット列は、TB、第1CB、及び第1スクランブルCRCと一緒に符号化される。
【0085】
以下の例は、プロセス60において、TB、第1CB及び第1スクランブルCRCの別個の符号化を説明するために使用される。TBは、第1CB及び第1スクランブルとは別個に符号化される。1つの例においては、エラー検出のためのパリティビット列がTBに応じて計算され(例えば、それを用いて実装される)、パリティビット列は別個の符号化のためにTBに付加される。他の例においては、パリティビット列は、第1CRCに応じて計算される(例えば、こそれを用いて実装される)が、本明細書においては、これに限定されない。
【0086】
図9は、本発明の一例によるプロセス90のフローチャートである。プロセス90は、第1通信装置(例えば、ネットワーク110又は通信装置100)において利用されて、送信を処理する。プロセス90は、以下のステップを含む。
【0087】
ステップ900:開始する。
【0088】
ステップ902:TTIの長さに応じたRBを決定する。
【0089】
ステップ904:1つ以上のRBで送信を第2通信装置に送信する。
【0090】
ステップ906:終了する。
【0091】
プロセス90によれば、第1通信装置は、TTIの長さ(例えば、連続OFDMシンボルの数)に応じたRBを決定する(例えば、RBの帯域幅を決定する)。第1通信装置は、第2通信装置(例えば、通信装置100又はネットワーク110)に、1つ又は複数のRBで送信を送信する。
【0092】
同様に、第2通信装置は、TTIの長さに応じたRBを決定する(例えば、RBの帯域幅を決定する)。第2通信装置は、第1通信装置から1つ以上のRBで送信を受信する。
【0093】
RBは、データ送信のために割り当てることができるリソースの最小単位である。一例においては、RBは複数のサブキャリアからなる。RBの帯域幅は、複数のサブキャリアの数を含む。TTIは、少なくとも1つの連続OFDMシンボルを含む。TTIの長さは、少なくとも1つの連続OFDMシンボルの数を含む。
【0094】
一例においては、第1通信装置はUEであり、第2通信装置はネットワーク(例えば、基地局)である。他の例においては、第1通信装置はネットワークであり、第2通信装置はUEである。
【0095】
一例においては、第1通信装置は、第1TTIの長さに応じた第1RBの第1帯域幅を決定し、第1TTI内の1つ以上の第1RBでの第1送信を第2通信装置に送信する。第1通信装置は、第2TTIの長さに応じた第2RBの第2帯域幅を決定し、第2TTI内の1つ以上の第2RBでの第2送信を第2通信装置に送信する。一例においては、第2帯域幅は、第1帯域幅よりも大きくてもよい。第1TTIの長さは、第2TTIの長さよりも長い。
【0096】
一例においては、第2通信装置は、第1通信装置からTTIを設定する構成を受信する。次いで、第2通信装置は、TTIに応じた複数のサブキャリアの数(例えば、12、24、36、48、72)(すなわち、RBの帯域幅)を決定し、TTI及び複数のサブキャリアの数に応じたRBを決定する。第2通信装置は、1つ以上のRBで送信を実行する。つまり、複数のサブキャリアの数は、RBの帯域幅を決定(例えば、生成)するために使用される。
【0097】
一例においては、複数のサブキャリアの数(例えば、12、24、36、48又は72)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)規格で定義されている全チャネル帯域幅(すなわち、1.4、3、5、10、15及び20MHz)に対するものと同じである。例えば、1.4、3、5、10、15及び/又は20MHzのチャネル帯域幅には24のサブキャリアが使用される。
【0098】
一例おいては、複数のサブキャリアの数(例えば、12、24、36、48又は72)は、チャネル帯域幅の全部又は一部に対するものとは異なる。例えば、1.4MHzのチャネル帯域幅には24のサブキャリアが使用され、3MHzのチャネル帯域幅には36のサブキャリアが使用され、5、10、15及び20MHzのチャネル帯域幅には60のサブキャリアが使用される。
【0099】
図10は、本発明の実施例によるRBの決定の概略図である。図10において、X軸は、時間次元に対する14個のOFDMシンボル(すなわち、1 TTI)を表し、Y軸は、周波数次元に対する36個のサブキャリアを表す。一例において、第2通信装置は、構成された14個のOFDMシンボル(すなわち、1 TTI)に応じた12個のサブキャリアを決定し、構成された14個のOFDMシンボル及び12個のサブキャリアに応じたRB(太い実線のブロックとして表されている)を決定する。一実施例においては、第2通信装置は、構成された7OFDMシンボル(すなわち、0.5TTI)に応じた24個のサブキャリアを決定し、構成された7個のOFDMシンボル及び24個のサブキャリアに応じたRB(細い実線のブロックで表される)を決定する。一例においては、第2通信装置は、構成された3OFDMシンボルに応じた36個のサブキャリアを決定し、構成された3OFDMシンボル及び36個のサブキャリアに応じたRB(点線のブロックで表される)を決定する。
【0100】
一例においては、第1通信装置は、第2通信装置に対して検索単位(search unit)として少なくとも1つのRB(例えば、1,2,3、...、RB(s))の数を設定する(configures)。一例においては、2つ以上のRBが検索単位として設定されている場合、2つ以上のRBは連続的又は不連続的である。
【0101】
一例においては、RBの受信を行うとき、第2通信装置は、周波数ドメインにおける検索単位内のTBの可能な周波数位置(スクランブルCRCを有する、又はCB及びスクランブルを有する)を検索する。第2通信装置は、次のステップを実行することによって、論理ドメイン(logical domain)におけるTBの可能な周波数位置を検索する。つまり、構成されたTTI内の複数のRBでの時間/周波数リソースを受信するステップと、時間/周波数リソースを再配置するステップ(例えば、時間/周波数リソースをデインタリーブ(deinterleaving)する)である。次いで、第2通信装置は、復号が成功するまで、すなわち、CRC検査が成功する、又は所定数の復号が達成されるまで、予め定義された周波数単位を使用することによって、論理ドメインにおける複数の復号を実行することにより、アドレス指定されたTBを検索する。一例においては、予め定義された周波数単位は、少なくとも1つのサブキャリア、少なくとも1つのリソースエレメント(RE)又は少なくとも1つのRBの単位であるが、本明細書ではこれらに限定されない。一例においては、第1通信装置は、少なくとも1つのサブキャリア、少なくとも1つのRE又は少なくとも1つのRBの単位に対してインタリーブ動作を実行するが、本明細書ではこれらに限定されない。したがって、第2通信装置は、デインタリーブの動作を行う必要があることがある。一例においては、第1通信装置は、インタリーブの動作を実行しない。したがって、第2通信装置は、デインタリーブ動作を行う必要がないこともある。一例においては、インタリーブ及びデインタリーブの動作は、第1通信装置及び第2通信装置に既知である。
【0102】
プロセス30によれば、TB及び第1スクランブルの位置にはいくつかの例がある。一例においては、TBは、第1スクランブルCRCの前(before)に置かれる。一例においては、第1スクランブルCRCは、TBの前に置かれる。
【0103】
プロセス60による、TB、第1CB、及び第1スクランブルCRCの位置にはいくつかの例がある。一例においては、TBは、第1CB及び第1スクランブルCRCの前に位置する。一例においては、第1CBは、TB及び第1スクランブルCRCの前に置かれる。一例においては、第1CBは、第1スクランブルCRC及びTBの前に置かれる。一例においては、第1スクランブルCRCは、第1CB及びTBの前に置かれる。
【0104】
一例においては、上述の実施形態は、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC)又は汎用フィルタマルチキャリア(UFMC)に適用することができる。一例においては、少なくとも1つの連続OFDMシンボル内の少なくとも1つのサブキャリアは、UFMCで使用されるサブバンドによって置き換えられることができる。すなわち、少なくとも1つのサブキャリアの帯域幅は、サブバンドの帯域幅と同じである。
【0105】
一例においては、第1CBは、OFDM、UFMC、又はFBMCがTBの送信に使用されることを示す。一例においては、第1CBは、UFMCのフィルタ長を示す。
【0106】
上記の実施形態において、第1CRC(又は第2、第3)及び第1CRC(又は第2、第3)から生成された第1(又は第2、第3)スクランブルCRCは、固定長(例えば、16、24又は32ビット)であり、第1通信装置及び第2通信装置に既知である。一例においては、第1CRCは、第1CB及びTBの両方に応じて計算される。
【0107】
上記の実施形態においては、第1(又は第2)CRCをスクランブルするために使用される第1(又は第2)識別子のビット長が、第1(又は第2)CRCのビット長よりも短いとき、第1(又は第2)の識別子のビット長と第1(又は第2)CRCのビット長とを整合させるため、パディング方式が第1(又は第2)識別子に適用される。一例においては、パディング方式(例えば、パターン及び位置)は、第1通信装置及び第2通信装置に既知である。
【0108】
上記の例は、対応するプロセスの関連する動作を明確にするために示されていることに留意されたい。例は、システム要件及び/又は設計上の考慮事項に応じて任意に組み合わせる、及び/又は変更することができる。
【0109】
当業者であれば、上述の説明及び例の組み合わせ、修正及び/又は変更を容易に行うはずである。任意の上述のプロセスは、プログラムコード214にコンパイルされることができる。提案されたステップを含む、上述の説明、ステップ及び/又はプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア(ハードウェア装置と、ハードウェア装置上の読み取り専用ソフトウェアとして存するコンピュータ命令及びデータとの組み合わせとして知られる)、電子システム又はそれらの組み合わせであり得る手段により実現することができる。その手段の一例は、通信装置20である。
【0110】
要約すると、本発明は、他の通信装置との通信を処理するための方法及び関連する通信装置を提供する。ゆえに、ネットワークとの通信を処理するという問題は解決される。
【0111】
当業者であれば、本装置及び本方法の多様な修正物及び代替物が、発明の教示を保持しつつなされることができることに容易に気づくだろう。したがって、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の境界によってのみ制限されるものとして解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【外国語明細書】
2017175609000001.pdf