特開2017-179820(P2017-179820A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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  • 特開2017179820-引違い窓の開閉装置 図000003
  • 特開2017179820-引違い窓の開閉装置 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-179820(P2017-179820A)
(43)【公開日】2017年10月5日
(54)【発明の名称】引違い窓の開閉装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 17/00 20060101AFI20170908BHJP
   E05F 15/643 20150101ALI20170908BHJP
   E05F 15/77 20150101ALI20170908BHJP
【FI】
   E05F17/00 C
   E05F15/643
   E05F15/77
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2016-66951(P2016-66951)
(22)【出願日】2016年3月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000100791
【氏名又は名称】アイシン軽金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 信輔
【テーマコード(参考)】
2E052
【Fターム(参考)】
2E052AA01
2E052DA03
2E052DB03
2E052EA13
2E052EB01
2E052EC02
2E052GC02
2E052GC06
2E052GD03
2E052KA15
(57)【要約】
【課題】開閉する内障子と外障子の切換えが容易で、遠隔操作が可能な引違い窓の開閉装置の提供を目的とする。
【解決手段】内障子と外障子とからなる引違い窓の開閉装置であって、内・外障子を開閉するベルト式の駆動装置を備え、前記ベルトは内・外障子と平行に配設され、それぞれ係止状態と解放状態とを相互に切換え可能な内障子用カムと外障子用カムとが取り付けられており、前記内障子は前記内障子用カムが係止する内障子用ブロックを有し、前記外障子は前記外障子用カムが係止する外障子用ブロックを有し、前記内障子用カムが前記内障子用ブロックに係止した状態では前記ベルトにより当該内障子が開閉し、前記外障子用カムが前記外障子用ブロックに係止した状態では前記ベルトにより当該外障子が開閉するものであることを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内障子と外障子とからなる引違い窓の開閉装置であって、
内・外障子を開閉するベルト式の駆動装置を備え、
前記ベルトは内・外障子と平行に配設され、それぞれ係止状態と解放状態とを相互に切換え可能な内障子用カムと外障子用カムとが取り付けられており、前記内障子は前記内障子用カムが係止する内障子用ブロックを有し、
前記外障子は前記外障子用カムが係止する外障子用ブロックを有し、
前記内障子用カムが前記内障子用ブロックに係止した状態では前記ベルトにより当該内障子が開閉し、
前記外障子用カムが前記外障子用ブロックに係止した状態では前記ベルトにより当該外障子が開閉するものであることを特徴とする引違い窓開閉装置。
【請求項2】
前記内障子用カム及び外障子用カムはターンオーバーバネにより、それぞれ内障子用ブロック及び外障子用ブロックに対して係止状態と、解放状態に切り換え保持可能になっていることを特徴とする請求項1記載の引違い窓開閉装置。
【請求項3】
前記ベルトに取り付けられた内障子用カムがベルトの動きにより当接し、解放状態になる解放ストッパーと係止状態になる復帰ストッパーを有し、
前記ベルトに取り付けられた外障子用カムがベルトの動きにより当接し、当該外障子用カムのターンを切り換える外障子用ストッパーを有することを特徴とする請求項2記載の引違い窓開閉装置。
【請求項4】
前記ベルトは無端ベルトであり、前記駆動装置は遠隔制御可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の引違い窓開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内障子と外障子からなる引違い窓の開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
病院・介護施設等における歩行が困難な病人や入居者にとっては、窓を開閉する操作が大変である。
また、建物の窓の取り付け高さや位置によっては、人による窓の開閉操作が困難な場合がある。
そこで、遠隔操作できる電動式の引違い窓が提案されている(特許文献1,2)。
しかし、これらに開示する窓の開閉装置は片側の障子だけであったり、外障子と内障子とで開閉装置を手動で切り換えなければならないものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−250946号公報
【特許文献2】特開平11−303507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、開閉する内障子と外障子の切換えが容易で、遠隔操作が可能な引違い窓の開閉装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、内障子と外障子とからなる引違い窓の開閉装置であって、内・外障子を開閉するベルト式の駆動装置を備え、前記ベルトは内・外障子と平行に配設され、それぞれ係止状態と解放状態とを相互に切換え可能な内障子用カムと外障子用カムとが取り付けられており、前記内障子は前記内障子用カムが係止する内障子用ブロックを有し、前記外障子は前記外障子用カムが係止する外障子用ブロックを有し、前記内障子用カムが前記内障子用ブロックに係止した状態では前記ベルトにより当該内障子が開閉し、前記外障子用カムが前記外障子用ブロックに係止した状態では前記ベルトにより当該外障子が開閉するものであることを特徴とする。
このように、ベルトに取り付けた内障子用カムと外障子用カムのうち、内障子用カムを内障子用ブロックに係止(係合)させると、内障子がベルトの前進及び後退により開閉し、外障子用カムを外障子用ブロックに係止させると外障子がベルトの前進及び後退により開閉操作することができる。
【0006】
本発明において、カムのブロックに対する係止状態と解放状態の切り換え手段は、各種手段を採用できる。
例えば、簡単な構造として、前記内障子用カム及び外障子用カムはターンオーバーバネにより、それぞれ内障子用ブロック及び外障子用ブロックに対して係止状態と、解放状態に切り換え保持可能になっている例が挙げられる。
また、その切り換え保持手段としては、前記ベルトに取り付けられた内障子用カムがベルトの動きにより当接し、解放状態になる解放ストッパーと係止状態になる復帰ストッパーを有し、前記ベルトに取り付けられた外障子用カムがベルトの動きにより当接し、当該外障子用カムのターンを切り換える外障子用ストッパーを有するようにすることができる。
【0007】
本発明において、ベルトが内障子及び外障子と平行に配設されていれば、内障子用と外障子用の2本のベルトでもよいが、簡単な構造で一元的に駆動装置を遠隔操作可能である点では、ベルトは無端ベルトが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る引違い窓の開閉装置は、ベルトに取り付けたカムと内障子及び外障子に設けたブロックとの係止切り換えにより、簡単に内障子の開閉と外障子の開閉の切り換えが容易であり、遠隔操作できる。
また、カムとブロックの組み合せであるので、切り換えのための手動操作や特別の駆動手段が不要で、構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る開閉装置の構造を模式的に示す。
図2】外障子の開閉及び内障子への切り換えを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る引違い窓の開閉装置の構造例を以下、図に基づいて説明するが本発明はこれに限定されない。
【0011】
開閉装置は図1に示すように引違い窓の内側をスライドする内障子10と外障子20に対して、無端型のベルト33を平行に配設してある。
ベルト式の駆動装置30は、駆動輪31と従動輪32との間にベルト33を張設してあり、内側のベルト部分33aが内障子10に沿って配設され、外側のベルト部分33bが外障子20に沿って配設されている。
駆動装置30はリモコン等により遠隔制御されている。
ベルト33には、内障子を開閉するための内障子用カム34と外障子を開閉するための外障子用カム35を有する。
これに対して内障子10は、内障子用カム34が係止する内障子用ブロック11を有し、
外障子20は外障子用カム35が係止する外障子用ブロック21を固定してある。
内障子用カム34及び外障子用カム35は、回動軸34a,35aにて回動可能にベルト33に取り付けてあり、後述するストッパーに当接し、カムを回動させる作用部34b,35bと、内・外障子用ブロック11,12の凹部11a,12aに係止する瓜状の係止部34c,35cを有する。
また、内・外障子用カム34,35はターンピン34d,35dと回動軸34a,35aとの間にターンオーバーバネを張設してあり、カム34,35が回動し、ブロック11,21に係止した状態と、その係止状態を解放する方向にカム34,35が回動した解放状態とそれぞれ切り換え維持できる。
【0012】
内障子側には内障子用カム34の作用部34bが当接し、この内障子用カム34が解放状態に切り換えるための解放ストッパー12と内障子用カム34を係止状態に切り換える復帰ストッパー13とを有する。
外障子側には外障子用カム35の作用部35bが当接し、この外障子用カム35を解放方向に回動させる解放爪部22bと係止方向に回動させる復帰突部22aを有する外障子用ストッパー22を設けてある。
【0013】
次に障子の開閉操作について説明する。
図1(a)は内障子用カム34の係止部34cが内障子用ブロック11の凹部11aに入り込み係止している状態であり、この状態がターンピン34dと回動軸34aとの間に設けたターンオーバーバネにより維持されている。
外障子用カム35の係止部35cが外障子用ブロック12の凹部12aから外れ、解放状態になっている。
外障子用カム35も、ターンピン35dと回動軸35aとの間に設けたターンオーバーバネで解放状態が維持されている。
この状態でベルト33を矢印Aの方向に回転移動させると、内障子が開く。
よって、図1(a)の状態でベルト33を前進・後退操作することで内障子10の開閉モードになる。
図1(b)に示すように内障子用カム34にて内障子10が開く方向に引っ張られるが、外障子20は外障子用カム35が解放状態になっているので、外障子用カム35のみで移動する。
【0014】
図1(c),(d)に示すようにベルト33を矢印Bの方向に回転させると、内障子用カムの作用部(作用ピン)34bが解放ストッパー12に当接し、解放方向に回転し、ターンオーバーバネにより内障子用カムの解放状態が維持される。
一方、外障子用カム35は外障子用ストッパー22に設けた復帰突部22aにて係止方向に回動させられる。
この時点では、外障子用カム21の上面部21bに当接した例になっているが、図2(a)に示すように矢印Aの方向にベルト33を回転させると、ターンオーバーバネにより外障子用カムの係止部35cが外障子用ブロック21の凹部21aに係止し、外障子20が開く。
この状態では、外障子20がベルト33の前進・後退により開閉する外障子開閉モードになっている。
図2(a)の状態までベルト33を回転すると、内障子用カム34は復帰ストッパー13の斜面部により係止状態の方向に回動させられる。
この状態で図(b),(c)に示すようにベルト33を矢印Bの方向に回転させると、内障子用カム34の係止部34cが内障子用ブロック11の斜面部11bに沿って乗り上がり、ターンオーバーバネの復帰力にて係止部34cが内障子用ブロック11の凹部11aに係止する。
一方、外障子用カム35は図2(d)に示すように作用部35bが外障子用ストッパー22の解放爪部22bに当接し、解放状態に向けて回動する。
これにより、図(a)の状態に戻る。
【0015】
このような開閉装置を採用すると、1つの無端ベルトの回転方向及びその範囲を遠隔制御することで、内障子開閉モード、外障子開閉モードをそれぞれ選択したり、容易に内障子開閉モードと外障子開閉モードの切り換えが可能である。
【符号の説明】
【0016】
10 内障子
11 内障子用ブロック
11a 凹部
11b 斜面部
12 解放ストッパー
13 復帰ストッパー
20 外障子
21 外障子用ブロック
21a 凹部
21b 上面部
22 外障子用ストッパー
22a 復帰突部
22b 解放爪部
30 ベルト式の駆動装置
33 ベルト
34 内障子用カム
34a 回動軸
34b 作用部
34c 係止部
34d ターンピン
35 外障子用カム
35b 作用部
35c 係止部
35d ターンピン
図1
図2