【解決手段】液晶表示装置は、所定の色の光を出射する光源と、光源から出射された光を集光して出射するレンズと、レンズから出射された光のうち特定帯域の波長を有する特定帯域光を透過するバンドパスフィルタと、表示パネルの背面側に配置される導光板と、を含み、バンドパスフィルタを透過した特定帯域光は、導光板の側面に入射される。
前記サブ導光板は、前記導光板に光を出射する出射口における、前記導光板の厚み方向である第1方向の高さが、前記バンドパスフィルタから光が入射される入射口における前記第1方向の高さより小さい、
ことを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
前記第2部分は、前記第1部分との接続部における、前記導光板の厚み方向である第1方向の高さが、前記バンドパスフィルタから光が入射される入射口における前記第1方向の高さより小さい、
ことを特徴とする請求項3または4に記載の液晶表示装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、液晶表示装置の色再現性のさらなる向上が求められている。特許文献1に示されているプリズムによる集光では、バンドパスフィルタによる透過効果を十分に得られず所望の色再現性が実現できないという問題がある。また、大型の液晶表示装置に対応する大面積のバンドパスフィルタを作製することは困難であり、従来の手法では液晶表示装置の大型化に対応できないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、液晶表示装置において、色再現性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願に係る液晶表示装置は、所定の色の光を出射する光源と、前記光源から出射された光を集光して出射するレンズと、前記レンズから出射された光のうち特定帯域の波長を有する特定帯域光を透過するバンドパスフィルタと、表示パネルの背面側に配置される導光板と、を含み、前記バンドパスフィルタを透過した前記特定帯域光は、前記導光板の側面に入射される、ことを特徴とする。
【0007】
本願に係る液晶表示装置では、前記光源と前記レンズと前記バンドパスフィルタとは、前記導光板の側面側に配置され、前記バンドパスフィルタと前記導光板との間に配置されるサブ導光板をさらに含み、前記サブ導光板は、前記導光板に光を出射する出射口における、前記導光板の厚み方向である第1方向の高さが、前記バンドパスフィルタから光が入射される入射口における前記第1方向の高さより小さくてもよい。
【0008】
本願に係る液晶表示装置では、前記光源と前記レンズと前記バンドパスフィルタとは、前記導光板の背面側に配置されており、前記バンドパスフィルタを透過した前記特定帯域光を前記導光板に導くためのサブ導光板をさらに含み、前記サブ導光板は、前記導光板の側面側に位置する第1部分と、該第1部分に接続され、前記導光板の背面側に位置する第2部分とを含んでいてもよい。
【0009】
本願に係る液晶表示装置では、前記サブ導光板は、前記導光板に光を出射する出射口における、前記導光板の厚み方向である第1方向の高さが、前記バンドパスフィルタから光が入射される入射口における前記第1方向の高さより小さくてもよい。
【0010】
本願に係る液晶表示装置では、前記サブ導光板の前記第1部分には、前記バンドパスフィルタを透過した前記特定帯域光を前記第2部分から前記導光板の側面に導くための屈曲部が形成されており、前記屈曲部には、前記屈曲部において前記サブ導光板の外側に放射される光を、前記導光板の側面に導くように反射させる反射テープが設けられていてもよい。
【0011】
本願に係る液晶表示装置では、前記第2部分は、前記第1部分との接続部における、前記導光板の厚み方向である第1方向の高さが、前記バンドパスフィルタから光が入射される入射口における前記第1方向の高さより小さくてもよい。
【0012】
本願に係る液晶表示装置では、前記表示パネルを駆動する駆動回路を搭載する回路基板をさらに含み、前記サブ導光板の前記第2部分は、前記第1方向の高さが高い高部と、前記第1方向の高さが前記高部よりも小さい低部と、を含み、前記回路基板は、前記サブ導光板の前記低部の背面側に配置されていてもよい。
【0013】
本願に係る液晶表示装置では、前記表示パネルを駆動する駆動回路を搭載する回路基板をさらに含み、前記入射口における前記第1方向の高さが第1高さであり、前記サブ導光板の前記第2部分は、前記第1方向の高さが前記第1高さから前記第1高さよりも小さい第2高さに傾斜する傾斜部と、一定の前記第2高さを有する平板部と、を含み、前記回路基板は、前記サブ導光板の前記平板部と平面視で重畳して配置されてもよい。
【0014】
本願に係る液晶表示装置では、所定の色の光を出射する光源と、前記光源から出射された光のうち特定帯域の波長を有する特定帯域光を透過するバンドパスフィルタと、表示パネルの背面側に配置される導光板と、前記光源から出射された光のうち前記バンドパスフィルタで反射された反射光を受光し、受光した前記反射光の波長を前記特定帯域の波長に変換して前記バンドパスフィルタに出力する波長変換部と、を含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、液晶表示装置における色再現性を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0018】
図1は、第1実施形態に係る液晶表示装置1の全体構成の概略を示す分解斜視図である。液晶表示装置1は、画像を表示する表示パネル2と、表示パネル2に背面側から光を照射するバックライトユニット3とを含んで構成されている。また、液晶表示装置1は、下フレーム4と、中フレーム5と、上フレーム6とにより表示パネル2及びバックライトユニット3を挟み込むように組み立てられている。
【0019】
表示パネル2は、図示は省略するが、TFT基板と、対向基板と、両基板間に挟持される液晶層とを含んで構成されている。TFT基板には、表示パネル2を駆動するためのドライバIC等が設けられている。なお、TFT基板及び対向基板は、周知の構成を適用することができる。
【0020】
バックライトユニット3は、表示パネル2の背面側に配置される。バックライトユニット3については、後述する。
【0021】
下フレーム4は、バックライトユニット3の背面側に配置され、バックライトユニット3を支持する。
【0022】
中フレーム5は、表示面側から見て矩形状であり、略L字型の断面を有している。中フレーム5は、表示パネル2の背面側に配置され、表示パネル2の周縁部を支持する。
【0023】
上フレーム6は、表示面側から見て矩形状であり、略L字型の断面を有している。上フレーム6は、表示パネル2の表示面側に配置され、表示パネル2の周縁部を覆う。
【0024】
図2は、第1実施形態に係るバックライトユニット3の構成を示す平面図である。
図3は、
図2のA−A断面図である。第1実施形態に係るバックライトユニット3は、光源32と、レンズ33と、バンドパスフィルタ34と、導光板35とを含んで構成されている。
【0025】
光源32は、点状光源であり、所定の色の光を出射する。例えば、光源32は、620〜650nmに中心波長を有する赤色光、520〜540nmに中心波長を有する緑色光、450〜470nmに中心波長を有する青色光を出射する。光源32は、例えば複数のLED(Light Emitting Diode)を用いて構成することができる。また、光源32は、赤色LED、緑色LED、青色LEDといった自発光体であってもよいし、青色LEDと、蛍光体または量子ドットQD(Quantum Dots)とを組み合わせて所定の色の光を出射する構造であってもよい。複数の光源32は、基板31に搭載され導光板35の側面側に配置されており、光源32から出射する光は、レンズ33及びバンドパスフィルタ34を介して導光板35の一側面に入射される。なお、
図2では、複数の光源32が導光板35の一側面に配置されている例を示しているが、複数の光源32が導光板35の両側面に配置されていてもよい。
【0026】
レンズ33は、光源32の出射面側に配置され、光源32から出射された光を集光してバンドパスフィルタ34に入射させる。光源32から出射された光は放射状に発散するため、レンズ33により集光してバンドパスフィルタ34に対して垂直光が入射されるようにする。複数の光源32と複数のレンズ33とは、例えば一対一で対応するように配置されている。また、レンズ33の導光板35の厚み方向である第1方向の高さHleは、光源32の第1方向の高さHlsより高い。
【0027】
バンドパスフィルタ34は、レンズ33の出射面側に配置され、レンズ33から出射された光のうち特定帯域の波長を有する光(以下、特定帯域光とする)を透過させて導光板35の側面に入射させる。バンドパスフィルタ34は、ガラス基板とガラス基板上に製膜された誘電体積層膜とにより構成されており、誘電体積層膜の層数や膜厚により所望の特定帯域光を透過するようになっている。バンドパスフィルタ34には入射角依存性が生じるため、所望のフィルタ効果を得るため(所望の特定帯域光を透過するため)にはバンドパスフィルタ34に対して垂直光が入射することが望ましい。第1実施形態では、レンズ33によりバンドパスフィルタ34に対して入射される垂直光を増やすことで、バンドパスフィルタ34のフィルタ効果を向上させている。
【0028】
また、複数のレンズ33に対して1個のバンドパスフィルタ34が配置されていてもよいし、複数のレンズ33に対して複数のバンドパスフィルタ34が配置されていてもよい。例えば、48個のレンズ33に対して6個のバンドパスフィルタ34が配置され、8個のレンズ33に対して1つのバンドパスフィルタ34が対応する。
図2においては、12個のレンズ33に対して4個のバンドパスフィルタ34が配置されており、3個のレンズ33に対して1つのバンドパスフィルタ34が対応する例を示している。複数のバンドパスフィルタ34が配置される場合は、導光板35の側面側から見て、隣り合うバンドパスフィルタ34の間隙に、光源32及びレンズ33が重ならないように、各光源32と各レンズ33と各バンドパスフィルタ34とが配置される。具体的には、隣り合うバンドパスフィルタ34の間隙の距離W1は、隣り合うレンズ33の間隙の距離W2及び隣り合う光源32の間隙の距離W3より短く、かつ、隣り合うバンドパスフィルタ34の間隙の中心線と、隣り合うレンズ33の間隙の中心線と、隣り合う光源32の間隙の中心線とが一致するように、各光源32と各レンズ33と各バンドパスフィルタ34とが配置されている。これにより、隣り合うバンドパスフィルタ34の間を通って導光板35の側面に入射される光を低減することができ、複数のバンドパスフィルタ34が配置される場合のバンドパスフィルタ34間の切れ目によるフィルタ効果の損失を低減することができる。
【0029】
導光板35は、バンドパスフィルタ34を透過した特定帯域光を導光板35の表示面側から均一に出射することでバックライトユニット3を面光源として機能させる。また、導光板35の背面側には反射シート(図示せず)が配置されており、導光板35に入射された特定帯域光が導光板35の表示面側以外の面から出射されないようにしている。また、導光板35の表示面側には光学シート(図示せず)が配置されており、導光板35から出射される光を集光して表示パネル2の背面側へ導いている。なお、光学シートには、導光板35から出射される光を拡散させて均一にする拡散シートが含まれていてもよい。
【0030】
ここで、レンズ33及びバンドパスフィルタ34の具体的な構成の一例を挙げる。
図4はバンドパスフィルタ34の透過分光特性を示すグラフである。
図4のグラフでは、バンドパスフィルタ34の入射角依存性(バンドパスフィルタ34に入射される光の入射角に対する波長及び透過率の関係)を示している。
図4は、バンドパスフィルタ34に入射される光の入射角を0°、10°、20°、30°、40°、50°、60°とした場合のバンドパスフィルタ34の透過分光特性を示している。なお、バンドパスフィルタ34に入射される光の入射角が0°の場合と10°の場合とでは、バンドパスフィルタ34の透過分光特性がほぼ同一となっている。
図4に示すように、バンドパスフィルタ34に入射される光の入射角が大きくなるほど、ハンドパスフィルタ34を透過する波長域とバンドパスフィルタ34の透過率が低下する。特にバンドパスフィルタ34に入射される光の入射角が20°を超えるとバンドパスフィルタ34の入射角依存性は無視できない程度に変化してしまう。そこで、本実施形態では、レンズ33は、バンドパスフィルタ34に入射される光の入射角が20°以内になるように設計されることとする。また、バンドパスフィルタ34は、入射角が0°の場合に460〜465nm、525〜535nm、及び630〜640nmの波長域の光を透過するように設計されることとする。
【0031】
第1実施形態によれば、光源32と、レンズ33と、バンドパスフィルタ34とを導光板35の側面に配置することで、小型のバンドパスフィルタ34を用いて液晶表示装置1の色再現性を向上させることができる。
【0032】
[第2実施形態]
第1実施形態では、レンズ33の第1方向の高さHleに合わせて導光板35の厚みが定められるため、導光板35の厚みが大きくなる傾向にある。そこで、第2実施形態では、液晶表示装置1の薄型化に対応できるよう導光板35の厚みを小さくする構成としている。以下、第2実施形態に係る液晶表示装置1の構成について詳細に説明する。
【0033】
図5は、第2実施形態に係るバックライトユニット3の構成を示す平面図である。
図6は、
図5のB−B断面図である。第2実施形態に係るバックライトユニット3は、光源32と、レンズ33と、バンドパスフィルタ34と、導光板35と、サブ導光板36とを含んで構成されている。第2実施形態に係るバックライトユニット3は、第1実施形態とはサブ導光板36の構成に差異がある点を除けば、同一のものである。従って、第1実施形態と同等の構成には同符号を付し、その重複する説明は省略するものとする。
【0034】
第2実施形態では、光源32と、レンズ33と、バンドパスフィルタ34と、サブ導光板36とは、導光板35の側面側に配置されている。また、サブ導光板36は、バンドパスフィルタ34と導光板35との間に配置されている。
【0035】
サブ導光板36は、バンドパスフィルタ34から出射された特定帯域光を導光板35の側面に入射させる。サブ導光板36は、導光板35に光を出射する出射口における導光板35の厚み方向である第1方向の高さH1が、バンドパスフィルタ34から光が入射される入射口における第1方向の高さH2より小さい。具体的には、例えば、
図6に示すように、サブ導光板36は、断面が台形状に形成されている。なお、サブ導光板36の形状は
図6に示す例に限定されず、導光板35に光を出射する出射口における導光板35の第1方向の高さH1が、バンドパスフィルタ34から光が入射される入射口における第1方向の高さH2より小さくなればよい。これにより、導光板35の厚さは、サブ導光板36の出射口の第1方向の高さH1に合わせて定めることができ、導光板35の厚さを第1実施形態に係る導光板35の厚さより小さくすることが可能となる。
【0036】
第2実施形態によれば、サブ導光板36を用いることで導光板35の厚さを小さくすることができ、液晶表示装置1の薄型化に対応することが可能となる。また、第2実施形態によれば、光路長を長くとることができるため光が均一化され光源ムラを抑制することができる。
【0037】
[第3実施形態]
第1実施形態では、光源32と、レンズ33と、バンドパスフィルタ34とが導光板35の側面側に配置されるため、液晶表示装置1の額縁領域が大きくなる傾向にある。そこで、第3実施形態では、液晶表示装置1の狭額縁化に対応できるよう、光源32と、レンズ33と、バンドパスフィルタ34とが導光板35の背面側に配置される構成としている。以下、第3実施形態に係る液晶表示装置1の構成について詳細に説明する。
【0038】
図7は、第3実施形態に係るバックライトユニット3の構成を示す平面図である。
図8は、第3実施形態に係るバックライトユニット3の第1例を示す図である。
図8は、
図7のC−C断面図を示している。第3実施形態に係るバックライトユニット3は、光源32と、レンズ33と、バンドパスフィルタ34と、導光板35と、サブ導光版136とを含んで構成されている。第3実施形態に係るバックライトユニット3は、第1実施形態とは、光源32と、レンズ33と、バンドパスフィルタ34との位置と、サブ導光板36の構成とに差異がある点を除けば、同一のものである。従って、第1実施形態と同等の構成には同符号を付し、その重複する説明は省略するものとする。
【0039】
第3実施形態では、光源32と、レンズ33と、バンドパスフィルタ34とは、導光板35の背面側に配置されている。また、サブ導光板136は、導光板35の背面側及び側面側に配置されている。サブ導光板136は、バンドパスフィルタ34を透過した特定帯域光を導光板35に導くために配置されている。
【0040】
サブ導光板136は、バンドパスフィルタ34から出射された特定帯域光を導光板35の側面に入射させる。サブ導光板136は、導光板35の側面側に位置する第1部分136aと、導光板35の背面側に位置する第2部分136bとを含んで構成されている。言い換えれば、サブ導光板136は、第1部分136aと第2部分136bとにより断面が略L字状に形成されている。サブ導光板136の形状はL字状に限定されず、例えばU字状であってもよい。バンドパスフィルタ34から出射された特定帯域光は、サブ導光板136の第2部分136bに入射され、第2部分136b及び第1部分136aを通過して、第1部分136aから導光板35の側面に対して出射される。
【0041】
また、サブ導光板136の第1部分136aには、バンドパスフィルタ34を透過された特定帯域光を第2部分136bから導光板35の側面に導くための屈曲部236aが形成されている。屈曲部236aは、例えば、導光板35の側端面(入射面)に対して45度の角度で屈曲している。ここで、サブ導光板136に入射された光の一部が、屈曲部236aにおいてサブ導光板136の外側に放射されることで光漏れが生じることがある。そこで、屈曲部236aには、屈曲部236aにおいてサブ導光板136の外側に放射される光を、導光板35の側面に導くように反射させる反射テープ137が設けられている。反射テープ137は、例えば、銀の蒸着膜により形成されている。屈曲部236aに反射テープ137が設けられることで、サブ導光板136における光漏れを抑制し、光利用効率を向上させることができる。
【0042】
第3実施形態の第1の例によれば、光源32と、レンズ33と、バンドパスフィルタ34とが導光板35の背面側に配置され、サブ導光板136によりバンドパスフィルタ34から出射された特定帯域光を導光板35の側面に入射させることで、液晶表示装置1の狭額縁化に対応することが可能となる。また、第3実施形態によれば、光路長を長くとることができるため光が均一化され光源ムラを抑制することができる。
【0043】
図9は、第3実施形態に係るバックライトユニット3の第2の例を示す図である。
図10は、
図7のC−C断面図を示している。
図9に示すように、サブ導光板136は、導光板35に光を出射する出射口における導光板35の第1方向の高さH11が、バンドパスフィルタ34から光が入射される入射口における第1方向の高さH22より小さい。これにより、導光板35の厚さは、サブ導光板36の出射口の第1方向の高さH11に合わせて定めることができ、導光板35の厚さを第3実施形態に係る第1の例における導光板35の厚さより小さくすることが可能となる。
【0044】
第3実施形態の第2の例によれば、液晶表示装置1の狭額縁化に対応することが可能となるとともに、液晶表示装置1の薄型化にも対応することが可能となる。
【0045】
図10は、第3実施形態に係るバックライトユニット3の第3の例を示す図である。
図10は、
図7のC−C断面図を示している。
図10に示すように、サブ導光板136の第2部分136bは、第1部分136aとの接続部における第1方向の高さH23が、バンドパスフィルタ34から光が入射される入射口における第1方向の高さH22より小さい。
図10に示すように、サブ導光板136の第2部分136bは、第1方向の高さが高い高部336bと、第1方向の高さが高部336bより小さい低部236bとを含んで構成されている。例えば、高部336bは、バンドパスフィルタ34から光が入射される入射口から低部236bとの接続部にかけて、入射口における第1方向の高さH22(第1高さH22とする)から第1高さH22よりも小さい第2高さH24に傾斜する傾斜部となっている。また、低部236bは、高部336bとの接続部から第1部分136aとの接続部にかけて、第1方向の高さが一定の第2高さH24である平板部となっている。なお、
図10では、第2高さH24と、第1部分136aとの接続部における第1方向の高さH23とは同一である。hh言い換えれば、サブ導光板136の第2部分136bには、低部236bと高部336bとにより表示面側に向かって凹状の窪みが形成されている。なお、
図10においては、サブ導光板136の出射口における導光板35の第1方向の高さH11は、サブ導光板136の入射口における第1方向の高さH22より小さくてもよい。このように、サブ導光板136の第2部分136bには、表示面側に向かって凹状の窪みが形成されていることで、当該窪みに回路基板等を配置することが可能となる。
【0046】
図11は、
図10に示す第3の例のバックライトユニット3を適用した液晶表示装置1の断面図である。
図11に示すバックライトユニット3は、
図7のC−C断面を示している。
図11に示すように、液晶表示装置1は、表示パネル2と、バックライトユニット3と、回路基板70と、FPC80とが、上フレーム6と下フレーム4とで挟み込まれるように組み立てられている。
【0047】
回路基板70は、表示パネル2を駆動するための駆動回路(ソースドライバ、ゲートドライバ等)を搭載している。FPC80は、表示パネル2の周縁部と回路基板70とを互いに電気的に接続している。
【0048】
回路基板70は、サブ導光板136の背面側に配置されている。具体的には、回路基板70は、サブ導光板136の第2部分136bにおける低部236bの背面側に配置されており、サブ導光板136の第2部分136bにおける低部236bと平面視で重畳して配置されている。ここでは、回路基板70のうち最も背面側に位置する部分は、レンズ33とバンドパスフィルタ34とサブ導光板136とのうち最も背面側に位置する部分よりも表示面側に位置している。例えば、レンズ33とバンドパスフィルタ34とサブ導光板136とのうち最も背面側に位置する部分がレンズ33の背面側の面である場合、
図11に示すように導光板35の背面側の面から回路基板の背面側の面までの高さH70は、導光板35の背面側の面からレンズ33の背面側の面までの高さH33より小さい。
【0049】
第3実施形態の第3の例によれば、液晶表示装置1の狭額縁化に対応することが可能となるとともに、第3実施形態の第2の例よりもより液晶表示装置1を薄型化することが可能となる。
【0050】
[第4実施形態]
バンドパスフィルタ34では、バンドパスフィルタ34を透過可能な特定の帯域以外の帯域の光は、バンドパスフィルタ34で反射する。バンドパスフィルタ34で反射される反射光は周辺の部材に吸収されてしまい、光の利用効率が低下する。そこで、第4実施形態では、バンドパスフィルタ34で反射される反射光を再利用して光の利用効率を向上させる構成としている。以下、第4実施形態に係る液晶表示装置1の構成について詳細に説明する。
【0051】
図12は、第4実施形態に係るバックライトユニット3の構成を示す平面図である。
図13は、
図12のD−D断面図を示している。第4実施形態に係るバックライトユニット3は、光源32と、バンドパスフィルタ34と、導光板35と、波長変換部37とを含んで構成されている。第4実施形態において、第1実施形態と同等の構成には同符号を付し、その重複する説明は省略するものとする。
【0052】
第4実施形態では、光源32と、バンドパスフィルタ34と、波長変換部37とは、導光板35の側面側に配置されている。
【0053】
光源32から出射する光は、バンドパスフィルタ34を介して導光板35の一側面に入射される。
【0054】
バンドパスフィルタ34は、光源32の出射面側に配置され、光源32から出射された光のうち特定帯域の波長を有する特定帯域光を透過させて導光板35の側面に入射させる。
【0055】
波長変換部37は、バンドパスフィルタ34より光源32側に配置されている。例えば、波長変換部37は基板31の表面であって光源32の周辺に配置されている。波長変換部37は、光源32から出射された光のうちバンドパスフィルタ34で反射された反射光を受光し、受光した反射光の波長を特定帯域の波長に変換してバンドパスフィルタ34に出力する。波長変換部37には、蛍光体や量子ドットQD(Quantum Dots)等を用いることができる。
【0056】
第4実施形態によれば、バンドパスフィルタ34を用いた液晶表示装置1において光利用効率を向上させることができる。
【0057】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で上記実施の形態から当業者が適宜変更した形態も本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。