【課題】債権与信枠を日別で管理することで、不良債権の発生を未然に防止すると共に、未決済期日の到来日を把握して与信枠を正確に把握することにより売上の機会を増やすことができる与信枠管理装置、与信枠管理方法、および、与信枠管理プログラムを提供することを課題とする。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0016】
[1.概要]
従来は、月単位でしか未決済残高を把握することができず、月毎の与信残高チェックしかできなかったため、不良債権の発生に対する対応の遅れや売上機会を損失するといった問題点があった。そのため、未決済期日残高分を考慮して、日別で与信残高チェックを行う必要があったが、従来は、未決済期日残高分まで考慮して与信残高を管理する方法がなかった。
【0017】
そこで、本実施形態においては、基準日時点における債権枠について未決済期日残高を考慮した上で対応し、さらに、未決済期日一覧も併せて考慮している。これにより、本実施形態においては、先日付での未決済期日残を加味した債権枠を把握できるようになったことから、貸し倒れ債権のリスクを少なくすると共に、営業活動の情報として活用することを実現している。例えば、本実施形態においては、手形の取引慣習が残っている鉄鋼業界または工事業などの業界に適用することで、債権与信枠の管理を日別に行えるようになり、不良債権の発生を未然に防止することができると伴に、未決済期日の到来日を把握して、売上の機会損失を少なくすることができるようになる。
【0018】
[2.構成]
本実施形態に係る与信枠管理装置100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、与信枠管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
与信枠管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、与信枠管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0020】
与信枠管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。与信枠管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0021】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、与信枠管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、与信枠管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0022】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、法人マスタ106aと、月別債権残高ファイル106bと、売上ファイル106cと、入金ファイル106dと、月別債務残高ファイル106eと、仕入ファイル106fと、支払ファイル106gとを備えている。
【0023】
法人(法人先)マスタ106aは、法人毎の与信枠である債権限度額を記憶(登録)する。ここで、法人マスタ106aは、法人(コード)単位で、債権限度額を登録してもよい。
【0024】
月別債権残高ファイル106bは、月別債権残高を記憶する。ここで、月別債権残高ファイル106bは、基準日を含む月の前月の月別債権残高を記憶してもよい。また、月別債権残高ファイル106bは、請求先(コード)単位および/または法人(コード)単位で、月別債権残高を記憶してもよい。
【0025】
売上ファイル106cは、売上データを記憶する。ここで、売上ファイル106cは、基準日を含む月の初日から基準日までの売上データを記憶してもよい。また、売上ファイル106cは、請求先(コード)単位で、売上データを記憶してもよい。
【0026】
入金ファイル106dは、入金データを記憶する。ここで、入金ファイル106dは、基準日を含む月の初日から基準日までの入金データを記憶してもよい。また、入金ファイル106dは、請求先(コード)単位で、入金データを記憶してもよい。また、入金ファイル106dは、手形データを記憶してもよい。ここで、入金ファイル106dは、手形金額を含む、未決済の手形の手形データを記憶してもよい。
【0027】
月別債務残高ファイル106eは、月別債務残高を記憶する。ここで、月別債務残高ファイル106eは、基準日を含む月の前月の月別債務残高を記憶してもよい。また、月別債務残高ファイル106eは、支払先(コード)単位および/または法人(コード)単位で、月別債務残高を記憶してもよい。
【0028】
仕入ファイル106fは、仕入データを記憶する。ここで、仕入ファイル106fは、基準日を含む月の初日から基準日までの仕入データを記憶してもよい。また、仕入ファイル106fは、法人(コード)単位で、仕入データを記憶してもよい。
【0029】
支払ファイル106gは、支払データを記憶する。ここで、支払ファイル106gは、基準日を含む月の初日から基準日までの支払データを記憶してもよい。また、支払ファイル106gは、法人(コード)単位で、支払データを記憶してもよい。
【0030】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0031】
制御部102は、与信枠管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、債権残高算出部102aと、手形取得部102bと、債務残高算出部102cと、債権枠残高算出部102dと、債権枠残高表示部102eとを備えている。
【0032】
債権残高算出部102aは、月別債権残高と売上データとの合算額から、入金データを引いた金額である債権残高を算出(取得)する。ここで、債権残高算出部102aは、請求先(コード)単位で、債権残高を算出してもよい。
【0033】
手形取得部102bは、手形の手形金額を含む手形データを取得する。ここで、手形取得部102bは、ユーザにより入力された範囲(ポジション)指定に基づいて、基準日を含む当該基準日以後に支払期日となる、当該基準日を含む月の初日から当該基準日までの間に法人により振り出された未決済の手形の手形金額を含む手形データ、または、当該基準日を含まない当該基準日後に支払期日となる、当該基準日を含む月の初日から当該基準日までの間に当該法人により振り出された未決済の手形の手形金額を含む手形データを取得してもよい。また、手形取得部102bは、入金ファイル106dから、手形データを取得してもよい。また、手形取得部102bは、請求先(コード)単位で、手形データを取得してもよい。
【0034】
債務残高算出部102cは、月別債務残高と仕入データとの合算額から、支払データを引いた金額である債務残高を算出(取得)する。ここで、債務残高算出部102cは、法人(コード)単位および/または支払先(コード)単位で、債務残高を算出してもよい。
【0035】
債権枠残高算出部102dは、法人における債権限度額と基準日における当該法人に対する債務残高との合算額から、当該基準日における当該法人に対する債権残高と、当該基準日の後に支払期日となる、当該基準日を含む月の初日から当該基準日までの間に当該法人により振り出された未決済の手形の手形金額の合計との合算額を引いた金額である債権枠残高を算出(取得)する。ここで、債権枠残高算出部102dは、基準日における法人に対する債権残高と当該基準日の後に支払期日となる、当該基準日を含む月の初日から当該基準日までの間に当該法人により振り出された未決済の手形の手形金額の合計との合算額を債権ポジションとして算出(取得)してもよい。ここで、債権枠残高算出部102dは、請求先(コード)単位で、債権ポジションを算出してもよい。
【0036】
債権枠残高表示部102eは、債権枠残高(債権枠残)を表示させる。ここで、債権枠残高表示部102eは、更に、未決済の手形の支払期日(手形期日)を一覧表示させてもよい。また、債権枠残高表示部102eは、法人(法人先)コード、請求先コード、法人名称、請求先名称、債権残高、未決済の手形の手形金額(未決済期日残高)、債権ポジション、債務残高、および/または、債権限度額等を表示させてもよい。ここで、債権枠残高表示部102eは、未決済の手形の支払期日一覧表を印字(印刷)することにより出力させてもよい。
【0037】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、
図2から
図9を参照して説明する。
【0038】
[与信枠管理処理]
ここで、
図2を参照して、本実施形態における与信枠管理処理の一例について説明する。
図2は、本実施形態における与信枠管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0039】
図2に示すように、債権残高算出部102aは、月別債権残高ファイル106bに記憶された基準日を含む月の前月の月別債権残高と、売上ファイル106cに記憶された基準日を含む月の初日から基準日までの売上データとの合算額から、入金ファイル106dに記憶された基準日を含む月の初日から基準日までの入金データを引いた金額である債権残高を法人の請求先コード単位で算出する(ステップSA−1)。
【0040】
そして、手形取得部102bは、ユーザにより入力装置112を介して入力されたポジション指定に基づいて、基準日を含む当該基準日以後に支払期日となる、当該基準日を含む月の初日から当該基準日までの間に法人により振り出された未決済の手形の手形金額を含む手形データ、または、当該基準日を含まない当該基準日後に支払期日となる、当該基準日を含む月の初日から当該基準日までの間に当該法人により振り出された未決済の手形の手形金額を含む手形データを法人の請求先コード単位で取得する(ステップSA−2)。
【0041】
そして、債権枠残高算出部102dは、債権残高算出部102aにより算出された債権残高と手形取得部102bにより取得された手形金額の合計との合算額を債権ポジションとして法人の請求先コード単位で算出する(ステップSA−3)。
【0042】
そして、債務残高算出部102cは、月別債務残高ファイル106eに記憶された基準日を含む月の前月の月別債務残高と、仕入ファイル106fに記憶された基準日を含む月の初日から基準日までの仕入データとの合算額から、支払ファイル106gに記憶された基準日を含む月の初日から基準日までの支払データを引いた金額である債務残高を法人コード単位で算出する(ステップSA−4)。
【0043】
そして、債権枠残高算出部102dは、法人マスタ106aに法人コード単位で登録された法人における債権限度額と、債務残高算出部102cにより算出された基準日における当該法人に対する債務残高との合算額から、債権ポジションを引いた金額である債権枠残高を法人コード単位で算出する(ステップSA−5)。
【0044】
そして、債権枠残高表示部102eは、債権枠残高、未決済の手形の支払期日の一覧、法人コード、請求先コード、法人名称、請求先名称、債権残高、未決済の手形の手形金額、債権ポジション、債務残高、および/または、債権限度額を出力装置114に表示させ(ステップSA−6)、処理を終了する。
【0045】
ここで、
図3から
図6を参照して、本実施形態に係る与信枠管理処理内容の一例について説明する。
図3は、与信枠管理装置100におけるデータ取得の一例を示す図である。
図4は、法人マスタ画面の一例を示す図である。
図5は、範囲指定画面の一例を示す図である。
図6は、債権残高未決済期日一覧表示の一例を示す図である。
【0046】
図3に示すように、本実施形態においては、「取引先の階層」における「取引先」とは、システム上の「顧客」のことを意味し、この「取引先」を債権管理から見ると「請求先」となり、債務管理から見ると「支払先」となる。また「取引先」を売上実績から見ると「得意先」となり、仕入実績から見ると「仕入先」となる。そして、本実施形態においては、それらを司るものとして「法人」という括りがあり、この「法人」という括りのところで債権与信枠の管理(与信管理)を行うものとなっている。本実施形態においては、請求先単位の債権残高、および、手形期日残を法人単位で紐付けることにより与信枠の計算を行っている。
【0047】
ここで、法人毎の与信枠の計算(設定)には、例えば、
図4に示す法人マスタ画面と、回収サイト情報(例:末締め翌末回収etc)および/または消費税計算区(明細毎積上げ、伝票単位算出、締時一括算出)の管理を行う請求先マスタとを用いて実施することができる。
図4に示す法人マスタ画面上では、画面上の与信限度額の項目を法人マスタ106aにおける法人の債権限度額の項目として使用している。
【0048】
また、
図3に示すデータ取得の構図は、
図5に示す範囲指定画面において基準年月日を指定すると、それに基づいて
図3に示すように、一旦線が引かれる(範囲が設定される)。そこで、本実施形態においては、締め処理によって集計された月別残高(月別債権残高)と、各種トランザクションデータ(売上データ、入金データ、仕入データ、および、支払データ)とを用いて、どの月別残高を利用するかについて、ユーザにより指定された基準年月日(基準日)を元に判断される。
【0049】
ここで、
図6に示すように、本実施形態において出力(印刷)される債権残高未決済期日一覧表においては、左上に「○○○グループ」との表示が
図3の取引先の階層における「法人名」に相当し、その下にぶら下がっている表示が「請求先名」に相当する。例えば、「△△△工業」、「○○○商事」、「△△△鋼業」、「○○○鋼板」および「○○○物産」などいくつかの請求先が「○○○グループ」にぶら下がっており、それぞれについて債権が発生している。
図6(A)には、「△△△工業」の債権の手形期日が到来していない債権残高(範囲指定画面の基準年月日時点における債権残高)が表示されている。また、
図6(B)には、実際の売掛残である未決済残高計(範囲指定画面のポジション区分に応じて未決済期日の合計額)が表示されている。また、
図6(C)には、
図6(A)と
図6(B)との合算値を「債権ポジション」として表示されている。そして、この債権ポジション(ポジション)には、手形期日と基準年月日とを含めた形で見る場合と、含めないで見る場合とがあり、そのいずれかをユーザが条件指定することができる。例えば、基準年月日が2012/08/31、且つ、ポジションが「基準年月日≦手形期日」の場合、
図6(B)=748,950,356と表示され(2012/08/31が支払期日の手形が表示され)、基準年月日が2012/08/31、且つ、ポジションが「基準年月日<手形期日」の場合、
図6(B)=690,548,091と表示される(2012/08/31が支払期日の手形が表示されない)。また、
図6(D)には、同一法人コードに紐付く、請求先別債権ポジション合計が表示されている。また、
図6(E)には、同一法人コードに紐付く、範囲指定画面の基準年月日時点における債務残高が表示されている。また、
図6(F)には、法人マスタ106aに登録された債権限度額が示されている。また、
図6(G)には、
図6(F)−
図6(D)+
図6(E)で算出される債権枠が示されており、いずれかの上記ポジションが指定されることで、
図6(D)の値が変わり、その結果
図6(G)の債権枠の値が変わってくる。なお、本実施形態において、ポジション指定を可能にしたのは、手形期日をどの単位で見るかについて、企業によって考え方が違ったり、時間帯によって見方が変わったりするためである。
【0050】
このように、本実施形態においては、法人にぶら下がる請求先毎に債権を管理することが可能となり、債権回収において手形回収があった場合、手形期日に基づいて細かく債権与信枠を管理することができる。例えば、
図5に示す範囲指定画面上で指定した基準年月日をキーとして、与信枠を日々チェックすることができると共に、現在だけでなく、未来に対する与信枠の確認も可能となっている。
【0051】
また、
図7を参照して、本実施形態における債権ポジション取得の一例について説明する。
図7は、与信枠管理装置のデータ取得構図の原理説明図である。
【0052】
図7に示すように、請求先コード単位での債権残高取得としては、確定月度(基準年月日を含む月の前月)の月次確定債権残高(月別債権残高)に、基準年月日を含む月の初日から基準日までの売上伝票金額(売上データ)を加え、基準年月日を含む月の初日から基準日までの入金伝票金額(入金データ)を引いた金額を債権残高として取得してもよい。また、
図7に示すように、請求先コード単位の手形データ取得としては、基準日を含む月の初日から当該基準日までの間に入金日(振出日)があり、且つ、基準年月日後に手形期日(支払期日)となる未決済期日手形の手形期日および手形金額を入金ファイル106dから取得してもよい。そして、請求先コード単位での債権ポジション取得としては、債権残高に未決済期日手形の手形金額の合計を加えることで債権ポジションを取得してもよい。
【0053】
また、
図8を参照して、本実施形態における債権枠残高取得の一例について説明する。
図8は、与信枠管理装置のデータ取得構図の原理説明図である。
【0054】
図8に示すように、法人先コード単位での債務残高取得としては、確定月度(基準年月日を含む月の前月)の月次確定債務残高(月別債務残高)に、基準年月日を含む月の初日から基準日までの仕入伝票金額(仕入データ)を加え、基準年月日を含む月の初日から基準日までの支払伝票金額(支払データ)を引いた金額を債務残高として取得してもよい。また、
図8に示すように、法人先コード単位の債権限度額取得としては、法人先マスタ(法人マスタ)106aに登録された法人の債権限度額を取得してもよい。そして、法人先コード単位での債権枠残高取得としては、債権限度額から債権ポジションを引いて、債務残高を加えることで債権枠残(債権枠残高)を取得してもよい。
【0055】
また、
図9を参照して、本実施形態におけるデータ取得構図の一例について説明する。
図9は、本実施形態におけるデータ取得構図の具体例を示す図である。
【0056】
図9には、
図7および
図8を参照して説明した計算方法に基づいて、債権残高、未決済期日残高、債権ポジション、債務残高、債権限度額、および、債権枠残の計算の具体例を示している。
【0057】
このように、本実施形態においては、債権与信枠を日別で管理できるようになったことで、不良債権の発生を未然に防止できると共に、未決済期日の到来日を把握して与信枠を正確に把握することで売上の機会を増やすことを実現している。
【0058】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0059】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0060】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0061】
また、与信枠管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0062】
例えば、与信枠管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて与信枠管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0063】
また、このコンピュータプログラムは、与信枠管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0064】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0065】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0066】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0067】
また、与信枠管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、与信枠管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0068】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。