特開2017-184407(P2017-184407A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-184407(P2017-184407A)
(43)【公開日】2017年10月5日
(54)【発明の名称】永久磁石発電機
(51)【国際特許分類】
   H02K 21/12 20060101AFI20170908BHJP
   H02K 7/18 20060101ALI20170908BHJP
【FI】
   H02K21/12 G
   H02K7/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-66930(P2016-66930)
(22)【出願日】2016年3月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000242127
【氏名又は名称】北芝電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】505089614
【氏名又は名称】国立大学法人福島大学
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 正義
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 利幸
【テーマコード(参考)】
5H607
5H621
【Fターム(参考)】
5H607AA01
5H607BB02
5H607BB07
5H607BB14
5H607BB17
5H607CC01
5H607CC05
5H607DD03
5H607FF26
5H607FF36
5H621AA03
5H621BB01
5H621BB02
5H621PP02
(57)【要約】
【課題】入力軸の回転速度に応じて出力を切り替えることができる発電機を提供する。
【解決手段】永久磁石発電機9は、永久磁石10、24を保持して回転されるロータ11、30と、鉄心12、28及びこれに巻回されたコイル13、27を有するステータ14、29とを備える。永久磁石10、24は、ステータ14、29の内側を周回する内側磁石17、25とステータ14、29の外側を周回する外側磁石18、26とで構成される。コイル13、27は、内側磁石17、25に対峙する内側コイル13a、27aと外側磁石18、26に対峙する外側コイル13b、27bとで構成される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
永久磁石を保持して回転されるロータと、鉄心及びこれに巻回されたコイルを有するステータとを備える永久磁石発電機であって、
前記永久磁石は、前記ステータの内側を周回する内側磁石と前記ステータの外側を周回する外側磁石とで構成され、
前記コイルは、前記内側磁石に対峙する内側コイルと前記外側磁石に対峙する外側コイルとで構成されることを特徴とする永久磁石発電機。
【請求項2】
前記内側コイル及び前記外側コイルは、共通の前記鉄心に巻回されていることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石発電機。
【請求項3】
前記ロータの回転軸は、垂直軸型風車の回転主軸の下端部により構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の永久磁石発電機。
【請求項4】
前記内側磁石及び前記外側磁石と前記内側コイル及び前記外側コイルが巻回された前記鉄心との間の磁気吸引力により、前記ロータに対し、その回転軸線に沿った方向における一定の位置に向けて付勢する力が作用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の永久磁石発電機。
【請求項5】
前記内側磁石及び前記外側磁石の前記内側コイル及び前記外側コイルに対峙する面は、回転軸線に沿った第1方向に縮径及び拡径するテーパ形状をそれぞれ有し、
前記内側コイル及び前記外側コイルが巻回された前記鉄心の前記内側磁石及び前記外側磁石に対峙する面は、前記第1方向に縮径及び拡径するテーパ形状をそれぞれ有することを特徴とする請求項4に記載の永久磁石発電機。
【請求項6】
前記ロータの前記第1方向と反対側の端部に設けられるロータ側補助永久磁石と、
前記ロータ側補助永久磁石に対して該第1方向と反対側から同極性で対向するように配置されたステータ側補助永久磁石とを備えることを特徴とする請求項5に記載の永久磁石発電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、永久磁石を保持して回転されるロータと、鉄心及びこれに巻回されたコイルを有するステータとを備える永久磁石発電機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、風車により発電機のロータを回転させて発電を行う装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような風力発電装置においては、通常、風速が低い場合には風車の回転速度も低いので、出力は小さく、発電効率も低い。装置の起動後における風車の加速開始前の回転速度が低い期間においても同様であり、低速域では高い効率で発電することができない。
【0003】
そこで、特許文献1の発電装置では、風車の回転速度を増速して発電機に伝達する増速機を設けることにより、風車の回転速度が低い場合でも大きい出力が得られるようにしている。また、この発電装置では、増速機を発電機内に組み込んだ遊星歯車で構成することにより、騒音の問題を解消しながら小型・軽量化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−64141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の増速器を有する発電装置によれば、風車の回転数が常に一定の増速率で増速されてロータに伝達されるので、風車の回転速度に応じた電力が得られるだけである。
【0006】
このため、得られる電力の大きさを、例えば、風車の回転速度が小さいときには発電能力を半分に抑え、回転速度が大きいときには最大の発電能力で運転するというように、風車の回転速度に応じて、発電量を切り替えることができない。かかる切替えを実現するためには、例えばロータ及びステータの組を回転軸方向に複数段設ける必要があるので、装置の回転軸方向スペース及び部品点数が増大する。
【0007】
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、簡便な構成で発電量の切替えができる永久磁石発電機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明に係る永久磁石発電機は、
永久磁石を保持して回転されるロータと、鉄心及びこれに巻回されたコイルを有するステータとを備える永久磁石発電機であって、
前記永久磁石は、前記ステータの内側を周回する内側磁石と前記ステータの外側を周回する外側磁石とで構成され、
前記コイルは、前記内側磁石に対峙する内側コイルと前記外側磁石に対峙する外側コイルとで構成されることを特徴とする。
【0009】
第1発明によれば、永久磁石を内側磁石と外側磁石とで構成し、コイルを、内側コイルと外側コイルで構成することにより、定格が異なる2つの発電機が鉄心の内側と外側に構成される。
【0010】
したがって、この永久磁石発電機を風力発電や水力発電に適用する場合、内側の発電機と外側の発電機とを別個に制御することができる。例えば、ロータの低回転時には外側の発電機のみから電力を取得し、回転が上昇した時点で内側の発電機からも電力を取得するように運転したり、あるいはその逆の手順で運転を行ったりすることができる。このような制御により、効率の良い発電を行うことができる。また、2つの発電機がロータの径方向に構成されるので、ロータの軸方向のスペースを拡大させることなく、2つの発電機を構成することができる。
【0011】
第2発明に係る永久磁石発電機は、第1発明において、
前記内側コイル及び前記外側コイルは、共通の前記鉄心に巻回されていることを特徴とする。
【0012】
第2発明によれば、内側の発電機と外側の発電機とで鉄心が共有されるので、永久磁石発電機をコンパクトに、かつ少ない部品点数で構成することができる。
【0013】
第3発明に係る永久磁石発電機は、第1又は第2発明において、
前記ロータの回転軸は、垂直軸型風車の回転主軸の下端部により構成されることを特徴とする。
【0014】
第3発明によれば、ロータを垂直軸型風車の回転主軸で吊り下げられた状態にすることができるので、ロータ自体の軸受を省略することができる。これにより、永久磁石発電機の構造を簡略化できるとともに、軸受ロスの少ない風力発電を行うことができる。
【0015】
第4発明に係る永久磁石発電機は、第1〜第3のいずれかの発明において、
前記内側磁石及び前記外側磁石と前記内側コイル及び前記外側コイルが巻回された前記鉄心との間の磁気吸引力により、前記ロータに対し、その回転軸線に沿った方向における一定の位置に向けて付勢する力が作用することを特徴とする。
【0016】
第4発明によれば、ロータに対し、回転軸線に沿った方向における一定の位置への付勢力が作用するので、例えば、ロータを垂直軸型風車の回転主軸に連結させた場合に、回転主軸に作用する重力が大きい場合でも、回転主軸を浮かせることができる。これにより、磁気軸受などを別途設ける必要なく、簡易な構成で回転負荷を低減して垂直軸型風車の回転力による永久磁石発電機の低風速起動を可能とし、発電量を向上させることができる。
【0017】
第5発明に係る永久磁石発電機は、第4発明において、
前記内側磁石及び前記外側磁石の前記内側コイル及び前記外側コイルに対峙する面は、回転軸線に沿った第1方向に縮径及び拡径するテーパ形状をそれぞれ有し、
前記内側コイル及び前記外側コイルが巻回された前記鉄心の前記内側磁石及び前記外側磁石に対峙する面は、前記第1方向に縮径及び拡径するテーパ形状をそれぞれ有することを特徴とする。
【0018】
第5発明によれば、内側磁石は内側コイルの鉄心部分を引き付け、外側磁石は外側コイルの鉄心部分を引き付けるので、ロータに対して、第1方向に付勢する力を作用させることができる。したがって、例えば、ロータに対して第1方向の側から垂直軸型風車の回転主軸を結合させることにより、回転主軸を確実に浮かせた状態で、発電を行うことができる。
【0019】
第6発明に係る永久磁石発電機は、第5発明において、
前記ロータの前記第1方向と反対側の端部に設けられるロータ側補助永久磁石と、
前記ロータ側補助永久磁石に対して該第1方向と反対側から同極性で対向するように配置されたステータ側補助永久磁石とを備えることを特徴とする。
【0020】
第6発明によれば、ロータに対して第1方向の側から垂直軸型風車の回転主軸を結合させることにより、回転主軸を確実に浮かせた状態で、発電を行うことができる。これにより、回転主軸に掛る重力が大きい場合にも、磁気軸受を別途設ける必要がなく、簡易な構成で回転負荷を低減して低風速起動を可能とし、発電量を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1実施形態に係る永久磁石発電機が適用される風力発電装置の斜視図である。
図2図1の風力発電装置の永久磁石発電機の断面図である。
図3】本発明の第2実施形態に係る永久磁石発電機の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。本発明の第1実施形態に係る永久磁石発電機が適用される風力発電装置1は、図1に示すように、直線翼垂直軸型風車2と、直線翼垂直軸型風車2の回転力により発電を行う発電部3とを備える。
【0023】
直線翼垂直軸型風車2は、発電部3上にフレーム4を介して垂直方向に立設された回転主軸5と、回転主軸5に取り付けられた直線翼としてのブレード6とを備える。回転主軸5は、フレーム4との間にベアリング7を介して回転自在に支持される。ブレード6は、支持アーム8を介して回転主軸5に連結される。
【0024】
発電部3は、回転主軸5の下部に設けられ、回転主軸5を介して伝達される回転力に基づいて発電を行う。発電部3は、その筐体内に配置された永久磁石発電機を用いて構成される。
【0025】
図2に示すように、この永久磁石発電機9は、永久磁石10を保持して回転されるロータ11と、円環状の鉄心12及びこれに巻回されたコイル13を有するステータ14とを備える。
【0026】
ロータ11の回転軸15は、直線翼垂直軸型風車2の回転主軸5の下端部により構成される。回転主軸5の下端は、ナット16によりロータ11に締結されて固定される。したがって、ロータ11は、直線翼垂直軸型風車2の回転主軸5により吊り下げられた状態となっている。
【0027】
永久磁石10は、ステータ14の内側を周回する内側磁石17とステータ14の外側を周回する外側磁石18とで構成される。コイル13は、内側磁石17に対峙する複数の内側コイル13aと外側磁石18に対峙する複数の外側コイル13bとで構成される。内側磁石17及び外側磁石18は、周方向に極性が異なるようにして放射状に配置された複数の永久磁石により構成される。
【0028】
ステータ14の鉄心12は、内側コイル13a及び外側コイル13bに共通のものであり、固定ロッド19を介して、台座20に固定される。台座20は、発電部3の筐体に固定される。
【0029】
鉄心12は、径方向内側及び径方向外側に複数のスロットを有しており、内側コイル13aは径方向内側のスロットに挿入され、外側コイル13bは径方向外側のスロットに挿入されて鉄心12に巻回される。
【0030】
このような内側磁石17及び外側磁石18と、これらにそれぞれ対峙する内側コイル13a及び外側コイル13bとで、定格が異なる2つの発電機が鉄心12の内側と外側に構成される。
【0031】
内側磁石17及び外側磁石18と内側コイル13a及び外側コイル13bが巻回された鉄心12部分との間の磁気吸引力により、ロータ11に対し、その回転軸線Aに沿った方向における一定の位置に付勢する力が作用するようになっている。
【0032】
ロータ11の回転軸線Aに沿った第1方向A1と反対側の端部には、ロータ側補助永久磁石21が設けられる。本実施形態では第1方向A1は鉛直上方に該当する。また、台座20には、ロータ側補助永久磁石21に対して第1方向A1と反対側から同極性で対向するように配置され、ロータ11を第1方向A1に付勢するステータ側補助永久磁石22が設けられる。
【0033】
回転軸線Aの方向に沿った方向の鉄心12の位置は、固定ロッド19や台座20の回転軸線A方向の位置を修正することにより調整できるようになっている。これにより、ロータ11の鉛直方向の位置を、ステータ14とロータ11との間に働く磁力を通じて、適切に設定できるようになっている。
【0034】
この構成において、風を受けて各ブレード6に揚力が生じると、これらの合力が、各ブレード6を周回方向へ回転させる力となり、この回転力が、支持アーム8を介して回転主軸5に伝達される。これにより、回転主軸5(回転軸15)は、ブレード6とともに回転する。これにより、ロータ11が回転するので、永久磁石発電機9は発電を行う。
【0035】
このとき、内側の発電機と外側の発電機とが別個に制御される。例えば、低速回転時には外側コイル13bのみから電力を取得し、回転速度が上昇した時点で内側コイル13aからも電力を取得するように制御したり、あるいはその逆の手順で制御を行ったりすることができる。このような制御により、効率の良い発電が行われる。
【0036】
この間、ロータ11は、直線翼垂直軸型風車2の回転主軸5で吊り下げられた状態になっており、かつ、ロータ11には、鉄心12と永久磁石10との間の吸引力と、ロータ側補助永久磁石21とステータ側補助永久磁石22との間の反発力が作用する。これらの力は、ロータ11に対し、それを浮上させる方向に働く。したがって、軸受ロスの少ない発電が行われる。
【0037】
以上のように、第1実施形態によれば、永久磁石10を内側磁石17と外側磁石18とで構成し、コイル13を、内側コイル13aと外側コイル13bとで構成することにより、定格が異なる2つの発電機を鉄心12の内側と外側に構成することができる。
【0038】
そして、低速回転時には外側の発電機のみを運転し、回転が上昇した時点で内側の発電機も運転したり、あるいはその逆の手順で運転を行ったりすることができる。このような制御により、効率の良い発電を行うことができる。
【0039】
また、内側コイル13a及び外側コイル13bは、共通の鉄心12に巻回されるので、永久磁石発電機9をコンパクトに、かつ少ない部品点数で構成することができる。
【0040】
また、ロータ11の回転軸15は、垂直軸型風車2の回転主軸5の下端部により構成されるので、ロータ11を垂直軸型風車2の回転主軸5で吊り下げられた状態にすることができる。したがって、ロータ11自体の軸受を省略することができる。これにより、永久磁石発電機9の構造を簡略化できるとともに、軸受ロスの少ない風力発電を行うことができる。
【0041】
また、内側磁石17及び外側磁石18と、内側コイル13a及び外側コイル13bが巻回された鉄心12部分との間の磁気吸引力により、ロータ11すなわち回転主軸5に対し、それを浮上させる方向の力を付与することができる。
【0042】
これにより、磁気軸受などを別途設ける必要なく、簡易な構成で回転負荷を低減して垂直軸型風車2の回転力による永久磁石発電機9の低風速起動を可能とし、発電量を向上させることができる。
【0043】
また、ロータ側補助永久磁石21とステータ側補助永久磁石22とを備えるので、上述のロータ11を一定位置に付勢する付勢力が不足する場合でも、その付勢力を補って、回転主軸5を確実に浮かせた状態で、発電を行うことができる。これにより、回転主軸5に掛る重力が大きい場合にも、磁気軸受を別途設ける必要がなく、簡易な構成で回転負荷を低減して低風速起動を可能とし、発電量を向上させることができる。
【0044】
図3は、第2実施形態に係る永久磁石発電機の断面図である。図3において、図2の符号と同一の符号は同様の要素を示す。
【0045】
図3に示すように、この永久磁石発電機23では、永久磁石24を構成する内側磁石25及び外側磁石26の内側コイル27a及び外側コイル27bに対峙する面は、回転軸線Aに沿った第1方向A1に向かって縮径及び拡径するテーパ形状をそれぞれ有する。ここでは、第1方向A1は鉛直上方に該当する。
【0046】
また、内側コイル27a及び外側コイル27bが巻回された鉄心28部分の内側磁石25及び外側磁石26に対峙する面は、第1方向A1に向かって縮径及び拡径するテーパ形状をそれぞれ有する。
【0047】
内側磁石25は内側コイル27aの鉄心28部分を引き付け、外側磁石26は外側コイル27bの鉄心28部分を引き付けるので、ステータ29からロータ30に対して、第1方向A1に付勢する力が作用する。これにより、回転主軸5に浮上方向の力を作用させた状態で、発電が行われる。したがって、回転主軸5に掛る重力が大きい場合にも、磁気軸受を別途設ける必要がなく、簡易な構成で回転負荷を低減して低風速起動を可能とし、発電量を向上させることができる。
【0048】
なお、この永久磁石24が鉄心28を引き付ける力が十分大きい場合には、ロータ側補助永久磁石21及びステータ側補助永久磁石22は、使用しなくてもよい。他の構成や作用効果については、第1実施形態の場合と同様である。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、永久磁石発電機9、23は、垂直軸型風車2による風力発電に限らず、他の水平軸型の風車や、水車を用いた発電にも適用することができる。また、鉄心12、28は、内側コイル13a、27aが巻回されるものと、外側コイル13b、27bが巻回されるものとに分離して構成してもよい。
【0050】
また、径の異なる複数の鉄心を同心かつ同一面上に配置し、それぞれの鉄心に内側コイル及び外側コイルを設け、各鉄心の内側コイル及び外側コイルに対応する内側磁石及び外側磁石を有するロータを採用することにより、4段以上の発電機を径方向に構成してもよい。
【符号の説明】
【0051】
2…直線翼垂直軸型風車、5…回転主軸、10、24…永久磁石、11、30…ロータ、12、28…鉄心、13、27…コイル、13a、27a…内側コイル、13b、27b…外側コイル、14、29…ステータ、15…回転軸、17、25…内側磁石、18、26…外側磁石、21…ロータ側補助永久磁石、22…ステータ側補助永久磁石。
図1
図2
図3