特開2017-185087(P2017-185087A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2017185087-ベンチ付ダイニングテーブル 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-185087(P2017-185087A)
(43)【公開日】2017年10月12日
(54)【発明の名称】ベンチ付ダイニングテーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 83/02 20060101AFI20170919BHJP
   A47B 13/08 20060101ALI20170919BHJP
   A47C 11/00 20060101ALI20170919BHJP
【FI】
   A47B83/02
   A47B13/08 A
   A47C11/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2016-77412(P2016-77412)
(22)【出願日】2016年4月7日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 展示日:平成28年1月13日、14日 展示会名:第48回大川家具新春展 開催場所:第1会場西館(〒831−0016 福岡県大川市酒見221−11)
(71)【出願人】
【識別番号】505455978
【氏名又は名称】コイズミファニテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】特許業務法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北川 康文
【テーマコード(参考)】
3B053
3B060
3B095
【Fターム(参考)】
3B053NP08
3B053NQ09
3B060AC01
3B095AA01
(57)【要約】
【課題】使い勝手が良く、しかも多人数の集まりにも対処可能なダイニングテーブルを提供すること。
【解決手段】ベンチ付ダイニングテーブル1は、上面12及び下面13を有する平板で形成された天板11、並びに天板11の下面13に取り付けられた4本の脚14、を有するダイニングテーブル10と、横長の座面板21、及び当該座面板21を所定の高さに支持する4本の脚22を有するベンチ20と、天板11の下面13に設けられ、座面板21を天板11の下面に沿ってスライド移動させることにより、天板11の下にベンチ20を吊り下げ状態で係止するための係止具30とを含む。
【効果】使い勝手が良く、家族団欒の場としてのダイニングテーブルを提供することができる。また、家族構成や年齢や人数等に応じ、必要なときにベンチを取り出して使用することができ、多人数に対しても対応可能なダイニングテーブルを提供することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面及び下面を有する平板で形成された天板、並びに前記天板の下面に取り付けられた4本の脚、を有するダイニングテーブルと、
横長の座面、及び当該座面を所定の高さに支持する4本の脚を有するベンチと、
前記天板の下面に設けられ、前記座面を前記天板の下面に沿ってスライド移動させることにより、前記天板の下に前記ベンチを吊り下げ状態で係止するための係止具と、を含むことを特徴とする、ベンチ付ダイニングテーブル。
【請求項2】
前記係止具は、前記座面の長手方向両端縁を係止するための一対のL型係止具を含むことを特徴とする、請求項1に記載のベンチ付ダイニングテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ベンチ付ダイニングテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
ダイニングテーブルは、家族が集まって食事をとるテーブルとして、広く普及している。
かかるダイニングテーブルに、ベンチ(長椅子)を組み合わせたテーブルセットの一例が、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−172159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ダイニングテーブルは、家族生活において中心的存在の家具であり、家族それぞれの年齢、好み、使い方に応えられる豊富なアイテム構成であることが望まれる。
この発明は、このような背景のもとに開発されたもので、使い勝手が良く、しかも多人数の集まりにも対処可能なダイニングテーブルを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、ダイニングテーブルと、ダイニングテーブルを利用する際に腰掛けるベンチとを有する新規なベンチ付ダイニングテーブルを提供するものである。ダイニングテーブルの天板下面には、ベンチを使用しないときに、ベンチを吊り下げられる係止具が備えられている。
具体的な構成としては、請求項記載の通りの下記の内容である。
【0006】
請求項1記載の発明は、上面及び下面を有する平板で形成された天板、並びに前記天板の下面に取り付けられた4本の脚、を有するダイニングテーブルと、横長の座面、及び当該座面を所定の高さに支持する4本の脚を有するベンチと、前記天板の下面に設けられ、前記座面を前記天板の下面に沿ってスライド移動させることにより、前記天板の下に前記ベンチを吊り下げ状態で係止するための係止具と、を含むことを特徴とする、ベンチ付ダイニングテーブルである。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記係止具は、前記座面の長手方向両端縁を係止するための一対のL型係止具を含むことを特徴とする、請求項1に記載のベンチ付ダイニングテーブルである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、使い勝手が良く、家族団欒の場としてのダイニングテーブルを提供することができる。また、家族構成や年齢や人数等に応じ、必要なときにベンチを取り出して使用することができ、多人数に対しても対応可能なダイニングテーブルを提供することができる。
また、ベンチを使用しない場合は、ダイニングテーブルの天板下面にベンチを収容でき、使い勝手の良いダイニングテーブルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、この発明の一実施形態に係るベンチ付ダイニングテーブルの正面図である。
図2図2は、この発明の一実施形態に係るベンチ付ダイニングテーブルの右側面図である。
図3図3は、この発明の一実施形態に係るベンチ付ダイニングテーブルのダイニングテーブル単体の底面図である。
図4図4は、この発明の一実施形態に係るベンチ付ダイニングテーブルの斜視図であり、ダイニングテーブルに対しベンチを収納する様子を示す図である。
図5図5は、この発明の一実施形態に係るベンチ付ダイニングテーブルの使用態様の一例を示す斜視図であり、ベンチを使用している状態の図である。
図6図6は、この発明の一実施形態に係るベンチ付ダイニングテーブルの使用態様の一例を示す図であり、ベンチを収容した状態(ベンチを使用していない状態)の図である。
図7図7は、この発明の他の実施形態に係るベンチ付ダイニングテーブルの斜視図である。
図8図8は、この発明のさらに他の実施形態に係るベンチ付ダイニングテーブル1の構成を示す図解図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係るベンチ付ダイニングテーブル1の正面図であり、図2は、当該ベンチ付ダイニングテーブル1の右側面図である。さらに、図3は、ダイニングテーブル10単体の底面図である。
図1図3を参照して説明すると、ベンチ付ダイニングテーブル1は、ダイニングテーブル10と、このダイニングテーブル10を利用する際に腰掛けるためのベンチ20とを有している。
【0011】
ダイニングテーブル10は、平板で形成された天板11を有する。天板11は、上面12および下面13を有している。天板11の下面13には、その四隅に4本の脚14が取り付けられている。
ベンチ20は、横長の座面板21と、座面板21を所定の高さに支持するための4本の脚22とを有している。座面板21は、平面視が長方形状をしており、その長方形状の下面四隅に脚22が取り付けられている。座面板21の下面において、脚22の取り付けを補強するための補助板23,24が備えられていてもよい。
【0012】
さらに、ベンチ20は、座面板21に対して、脚22が折り畳み可能な構成になっていてもよい。
座面板21は、座面の長手方向に延びる両端縁25が、下方に向いた長手の受け面を構成している。
ダイニングテーブル10の天板11の下面13には、一対の係止具30が設けられている。一対の係止具30は、それぞれ、側面視が対称形状をなす略L字形をしている。一対の係止具30間にベンチ20の座面板21を係止できるように構成されている。係止具30は、天板11の下面において、天板11の長手方向に沿って配置されている。また、一対の係止具30は、その配置間隔が座面板21の幅とほぼ等しくされている。さらに、一対の係止具30は、その長さが、ベンチ20の座面板21の長さの半分+αとされていて、ベンチ20を係止し易く、しかも係止したベンチが天板11に対してがたつかない長さとされている。
【0013】
また、係止具30は、座面板21の両端縁25と対向面に、起毛布、羅紗布、厚手の不織布等の、摺動性が良く、表面に弾力があって凹凸を吸収するような当て布が貼着されているのが望ましい。
係止具30の長さは、ベンチ20の座面板21の長さの50%以上で、かつ、60%以下が好ましい。
【0014】
また、天板11の下面13には、一対の係止具30に対してベンチ20を係止させる際に、ベンチ20の挿入側先端部を所定の位置で停止させるためのストッパ部材31が備えられていてもよい。
他の実施形態として、ストッパ部材31を設けず、係止具30と座面板21の両端縁25とが、互いに所定の押圧力および摩擦力で係合し、係止具30で係止された座面板21が所定の位置でずれない状態で保持される構成としてもよい。あるいは、保持状態において、座面板21の上面と天板11の下面13とが所定の摩擦力で当接し、天板11に対してベンチ20がずれないように保持される構成としてもよい。
【0015】
図4は、ダイニングテーブル10に対してベンチ20を収容する様子を示す斜視図である。図4に示すように、ダイニングテーブル10の長さ方向一端側からベンチ20を天板11の下面に沿ってスライドさせるようにして、天板11の下に収容する。その際、ベンチ20の座面板21の両端縁25が係止具30に受け取められて、受け取められた状態でベンチ20をスライドさせることができる。よって、ベンチ20は容易にダイニングテーブル10の天板11下方に収容することができる。そして収容されたベンチ20は、天板11の下面に吊り下げられて保持される。このため、ベンチ20の脚22は、ダイニングテーブル10の天板11下に隠れ、しかも脚22がダイニングテーブル10を使用する際に、邪魔にならない。
【0016】
図5は、ベンチ20をダイニングテーブル10から取り外して使用する状態の一例を示す斜視図である。図5に示すように、ダイニングテーブル10は、通常の椅子およびダイニングテーブル10から取り外したベンチ20を利用して用いることができる。これにより、たとえば4名でダイニングテーブル10を有効に利用することができる。
また、図6に示すように、少人数でダイニングテーブル10を使用する場合には、ダイニングテーブル10の天板11下にベンチ20を収容した状態で、椅子を利用してダイニングテーブル10を利用することができる。
【0017】
従って、家族の人数等に合わせて使い勝手の良いベンチ付ダイニングテーブル1を提供できる。
図7は、ベンチ付ダイニングテーブル1の他の実施形態を示す図である。ダイニングテーブル10は、その天板の形状が、平面視で長方形状に限られるものではない。図7に示すように、天板の形状が、平面視で変形半円形のような形状をした天板であってもよい。要は、任意の形状の天板のダイニングテーブル10に対して、この発明を適用することが可能である。
【0018】
任意の形状、たとえば少なくとも長手の一辺を備えた平面形状の天板であれば、この発明の一実施形態として構成することが可能である。
図8は、この発明のさらに他の実施形態に係るベンチ付ダイニングテーブル1の構成を示す図解図である。図8に示すように、天板11の下面に設けられる一対の係止具30は、ベンチ20の短縁を両側から挟むように保持する構成とすることもできる。
【0019】
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、ダイニングテーブルの形態や、ベンチの形態は、必要に応じて公知の技術を適用することによって変更することが可能である。
【符号の説明】
【0020】
1 ベンチ付ダイニングテーブル
10 ダイニングテーブル
11 天板
12 上面
13 下面
14 脚
20 ベンチ
21 座面板
22 脚
25 両端縁
30 係止具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8