(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-18543(P2017-18543A)
(43)【公開日】2017年1月26日
(54)【発明の名称】無垢板からなる箪笥類の改修方法。
(51)【国際特許分類】
A47B 61/00 20060101AFI20170105BHJP
B27M 1/08 20060101ALI20170105BHJP
B27M 1/00 20060101ALI20170105BHJP
B27M 3/00 20060101ALI20170105BHJP
B27D 5/00 20060101ALI20170105BHJP
B27D 1/04 20060101ALI20170105BHJP
【FI】
A47B61/00 501Z
B27M1/08 A
B27M1/00 F
B27M3/00 N
B27D5/00
B27D1/04 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-147190(P2015-147190)
(22)【出願日】2015年7月7日
(71)【出願人】
【識別番号】306029637
【氏名又は名称】稗田 正弘
(72)【発明者】
【氏名】稗田 正弘
(72)【発明者】
【氏名】稗田 智恵子
【テーマコード(参考)】
2B002
2B200
2B250
【Fターム(参考)】
2B002AA02
2B002AA05
2B002BA09
2B002BB06
2B002DA04
2B200AA01
2B200AA03
2B200BA02
2B200BB15
2B200CA09
2B200DA05
2B200DA07
2B200DA11
2B200FA07
2B250AA13
2B250BA03
2B250BA04
2B250CA11
2B250DA03
2B250DA04
2B250EA02
2B250FA03
2B250FA13
2B250FA28
2B250FA31
2B250FA41
2B250GA03
2B250GA06
2B250HA01
(57)【要約】
【課題】汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した旧式大型家具を、引出部、両開き戸部、引き戸部に解体・分解して、各表面の無垢板面を元の木質面にして、その面を被覆処理して、収納容器として1〜8の家具体に仕上げる改修方法を確立する。
【解決手段】無垢の木製板でできた、引出、両開き戸、引き戸の付いた収納家具において、引出、両開き戸、引き戸の表面、側板、天板で、汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した旧式大型家具を、引出部、両開き戸部、引き戸部に解体・分解して、各表面の無垢板面を0.1〜5mm程度削って、元の木質面を出して、その面を被覆処理して、要望に応じて1〜8部体に補充の同質無垢板を使加えて組み立てて、収納容器として1〜8体の家具に仕上げる無垢板からなる箪笥類の改修方法である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無垢の木製板でできた、引出、両開き戸、引き戸の付いた収納家具において、引出、両開き戸、引き戸の表面、側板、天板で、汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した古式大型家具を、引出部、両開き戸部、引き戸部で解体・分解して、各表面の無垢板面を0.1〜5mm程度削って、元の木質面を出して、その面を被覆処理して、要望に応じて1〜8部体に補充の同質無垢板を補足・組み立てて、収納容器として1〜8体の家具体に仕上げることを特徴とする無垢板からなる箪笥類の改修方法
【請求項2】
汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した古式大型家具は、使用されている無垢木材として、桐、楠、楓、檜、桑、樅、桜、椋、栃、樺、桑、栓、柿の木材から選ばれたものであって、引出部を50%以上持った前面幅700〜3000mm、奥行き250〜1000mm、高さ900〜2500mmの箪笥型の家具であることを特徴とする請求項1に記載の無垢板からなる箪笥類の改修方法。
【請求項3】
古式大型家具における引出部、両開き戸部、引き戸部の解体・分解は、解体を容易にできる部所であって、引き戸部と開き戸部から分解して、引出部を最後に残して分解して、その後各部の部品の板面を削って、表面処理後に元の引出部、引き戸部、開き戸部に補充板を使用して組み立てて、さらにこれらの部材を所望の形態に組み立てて1〜8体の家具に仕上げていることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の無垢板からなる箪笥類の改修方法。
【請求項4】
元の木質面を出すために、無垢板面の各表面の切削と、その面を被覆処理は、各無垢板に分解して、各面を0.1〜5mm程度切削して、板面に汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した部所を無くして、また不足部所には新規に補填して再度組み立て、組み立てた家具体の表面を所望の色彩の塗料を塗布していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の無垢板からなる箪笥類の改修方法。
【請求項5】
要望に応じて1〜8部体に補充の同質無垢板を加えて組み立てて、収納容器として仕上がった家具体は、引出部と両開き戸部と引き戸部とからなる箪笥、又は引出部と両開き戸部とからなる箪笥、又は引出部と引き戸部とからなる箪笥、又は引出部のみの箪笥の1〜8体の所望の家具群に仕上げることができることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の無垢板からなる箪笥類の改修方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した古式大型家具を、引出部、両開き戸部、引き戸部に解体・分解して、各表面の無垢板面を元の木質面にして、その面を被覆処理して、要望に応じて1〜4部体に補充の同質無垢板を使加えて組み立てて、収納容器として1〜4体の家具体に仕上げる改修方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近は、自然の香りがなくストレスを高めるような匂いを発し、また、湿度の調節が自然に行われることのない合成建材が多く使用されているので、住環境によって心身の健全性を損なわれ、さらに、ダニや白蟻等のように住居に寄生する害虫の繁殖が旺盛になっている。ヒノキ材等の木材の香り、人に爽快感や自然感を与えるとともにストレスの解消に役立つことが知られている。また、桐、檜,ヒバ等の木材の香りは、ダニや白蟻等の活力を奪いそれらの繁殖を抑制することが知られ、多くの家具に以前から使用されている。
【0003】
これらの木材の芳香を発する材料(芳香性材料)をそれらの香りを嗅ぐことができるように収容した家具、建具その他の建材や、匂いや湿気を吸着する吸着性を有する材料を収容した家具・建材を提供することにより、人の住環境をおおいに改善することができ、また補修して再生も可能である。
【0004】
吸湿性を有する建具としては、格子状の骨組の縦組子及び横組子に多数の通気孔を形成し、前記骨組の各中空部(各セル)に乾燥剤(シリカゲル)を収容し、骨組の一面側に通気性を有する吸湿面を形成し、他面側の上下部に通気孔を形成した建具(襖)が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
前記襖・建具は、前記吸湿面が形成されている面が押入れ側に面する状態で設置すると、部屋側の面の下部の通気孔から上部の通気孔の方向へ空気が流れる際、押入れ内の湿気は吸湿面を通って襖内に入り、中空部内の乾燥剤に吸湿され、除湿された空気は上部の通気孔を通って室内に流出する。また、芳香を発するものとしては、表面に襖用模様紙を芳香剤(精油)添加接着剤により貼着した合板を、襖下地の両面に貼り合わせ、周囲に芳香剤による芳香を発散するようにした襖が提案されている(特許文献2参照)。
【0006】
家屋の壁下地、あるいは壁板等の基壁に、適宜の大きさのパネル材を1又は複数枚貼着・固定し、該パネル材上、あるいはパネル材に連結して、所定間隔置きに係止穴を多数有する支柱を、少なくとも一対以上固定して設け、該各支柱の必要とする高さ位置の係止穴に、それぞれ,引掛部を有する,1又は複数のブラケットを係止固定し、該ブラケット間に、板体、あるいは板体で形成した箱体を組み立てて装着することを特徴とする内装工事の施工方法から構成される。(特許文献3参照)
【0007】
足腰の弱った人が、床で寝ている状態から楽に立ち上がることができるようにするための起立補助要素を備え、臥位、立位、座位の間を移行する身体動作を段階的に補助し、かつ、柔軟に推移可能な家具構造に改善するとともに、自立生活を支援する(特許文献4参照)。
【0008】
家具の底面にブレーキ付キャスタが設けられており、箇々の家具がそれぞれに4〜6箇のブレーキ付キャスタのみにより住居の床上に支持されており昇降階段として使用される場合、昇降に際し不安定感があり、また、室内の適宜の場所に移動して使用する場合、家具の表裏両側から利用したくても、表側からしか利用できず、不便であることを解決するためになされたものであり、昇降階段として使用される場合の安定感が得られ、家具の表裏両側から利用が可能な多機能家具セットを提供する(特許文献5参照)。
【0009】
建築物や家具などに生じた小さい凹み傷を補修する補修方法において、前記凹み傷にシアノアクリレートを含む補修剤を盛り上げて充填する充填工程と、充填部位に離型面を介して補修すべき形状を備えた押し型を型押し、盛り上げを延ばして補修形状にしつつ前記補修剤を硬化させる型押し硬化工程とを有する傷の補修方法である(特許文献6参照)。
【0010】
今までには、新規家具を創出されて、また家庭環境、生活様式も、住宅様式が大きく変わって、それに対応する家具が生まれてきて、古い家具を改修して、新品同様な家具にすることは少ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】実開昭61−67383号公報
【特許文献2】実開平1−109589号公報
【特許文献3】特開2010−42091号公報
【特許文献4】特開2005−287550号公報
【特許文献5】特開2003−289964号公報
【特許文献6】特開2002−1710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、無垢の木製板でできた、引出、両開き戸、引き戸の付いた収納家具において、引出、両開き戸、引き戸の表面、側板、天板で、汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した古式大型家具が多く存在している。特に高価な桐箪笥においては、100年ものと、家宝にもなって大切に保存されている。しかし実際に使用した状況であるが、表面において、木質が劣化していたり、あるいは形も旧式である。特に引出部、両開き戸部、引き戸部の形状を問題があった。
【0013】
古い箪笥を解体・分解して、各表面の無垢板面を0.1〜5mm程度削って、元の木質面を出して、その面を被覆処理して、要望に応じて1〜4部体に補充の同質無垢板を使加えて組み立てて、収納容器として1〜4体の家具体に仕上げることが期待されている。この箪笥の内部に周辺環境を改善する無垢材において、表面の素材がよりリフレッシュされて、安定な表面状態にされ、しかも、木質の劣化した古式大型家具の表面材を取り替えられたり、改修された無垢材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
無垢の木製板でできた、引出、両開き戸、引き戸の付いた収納家具において、引出、両開き戸、引き戸の表面、側板、天板で、汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した古式大型家具を、引出部、両開き戸部、引き戸部に解体・分解して、各表面の無垢板面を0.1〜5mm程度削って、元の木質面を出して、その面を被覆処理して、要望に応じて1〜4部体に補充の同質無垢板を使加えて組み立てて、収納容器として1〜4体の家具体に仕上げる無垢板からなる箪笥類の改修方法である。
【0015】
汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した旧式、古式大型家具は、使用されている無垢木材として、桐、楠、楓、檜、桑、樅、桜、椋、栃、樺、桑であって、引出部を50%以上持った前幅1000〜3000mm、奥行き300〜1000mm、高さ1000〜2500mmの箪笥型の家具である。
【0016】
旧式大型家具における引出部、両開き戸部、引き戸部の解体・分解は、解体を容易にできる部所であって、引き戸部と開き戸部から分解して、引出部を最後に残して分解して、その後各部の部品の板面を削って、表面処理後に元の引出部、引き戸部、開き戸部に補充板を使用して組み立てて、さらにこれらの部材を所望の形態に組み立てて1〜4体の家具に仕上げている。
【0017】
元の木質面を出すために、無垢板面の各表面の切削と、その面を被覆処理は、各無垢板に分解して、各面を0.1〜1mm程度切削して、板面に汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した部所を無くして、また不足部所には新規に補填して再度組み立て、組み立てた家具体の表面を所望の色彩の塗料を塗布している。
【0018】
要望に応じて1〜4部体に補充の同質無垢板を加えて組み立てて、収納容器として仕上がった家具体は、引出部と両開き戸部と引き戸部とからなる箪笥、又は引出部と両開き戸部とからなる箪笥、又は引出部と引き戸部とからなる箪笥、又は引出部のみの箪笥の1〜4体の所望の家具群に仕上げることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る無垢板からなる箪笥類の改修方法は、材料として桐、檜,クスノキ,ヒバ等の軽く強度を持つ芳香を発する木材を使用することにより、家具内部から外部へ表面でリフレッシュして、木質の内部を取り出して、新規家具になるようになって、また木材の芳香を発して室内に拡散するので、人に爽快感や自然感を与えるとともに、ストレスの解消を図ることができる。
【0020】
また、当該室内でダニや白蟻の発生を防止し、あるいは、既に発生しているこれらの害虫の活力を奪うことができる。無垢材が吸着性を有する材料である場合には、室内の匂いや湿気が吸収されるので、室内の雰囲気を快適に保つのに役立つとともに、水分を吸着してダニ等の害虫の繁殖を抑制する。
【0021】
その目的とする用途に応じて形状を変えた家具に加工を施し、あるいは必要な金具類を取り付けることにより、新規の家具になって、それらの一部として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明に係る無垢板からなる古式大型箪笥類の改修の前後の展開斜視図である。Z:古式大型箪笥 A:サイドボード B:チェスト C:ミニ茶棚 D:テレビボード
【
図2】無垢板からなる古式大型箪笥類の改修方法の工程図である。
【
図3】無垢板からなる古式箪笥類の部分分解の図である。A:サイドボード用 B:チェスト用 C:ミニ茶棚用 D:テレビボード用
【
図4】無垢板からなる古式箪笥類の部分分解品から改修における補足部品による組み立て製品の斜視図である。A:サイドボードの製作、B:ミニ茶棚の製作
【
図5】無垢板からなる古式箪笥類の部分分解品から改修における補足部品による組み立てたテレビボード製品の斜視図である。
【
図6】古式大型箪笥を4つの改修家具に展開した写真図である
【
図7】2個古式大型箪笥を1つの改修家具に展開した写真図である
【
図8】1個古式大型箪笥を1つの大幅改修家具に展開した写真図である
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下図面を参照しながら、本発明に係る好ましい実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る無垢板からなる古式箪笥類の改修の前後の斜視図である。
図2は、無垢板からなる古式大型箪笥類の改修方法の図である。
図3は、無垢板からなる古式大型箪笥類の部分分解の図である。
図4は、無垢板からなる古式箪笥類の部分分解品から改修における補足部品による組み立てを示す部分斜視図である。(A:サイドボードの製作、B:テレビボードの製作)
【実施例1】
【0024】
図1に示すように、無垢の桐木製板でできた、引出、両開き戸、引き戸の付いた収納家具において、引出、両開き戸、引き戸の表面、側板、天板で、汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した古式大型家具を、引出部、両開き戸部、引き戸部で解体・分解して、各表面の無垢板面を0.1〜5mm程度削って、元の木質面を出して、その面を被覆処理して、要望に応じて4部体に補充の同質無垢板を補足・組み立てて、収納容器としてサイドボード、チェスト、ミニ茶箪笥、テレビボードの4種の家具に仕上げた。
【0025】
汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した古式大型家具は、使用されている無垢木材として、桐材であって、引出部を50%以上持った前面幅1800mm、奥行き645mm、高さ1800mmの箪笥型の4区分された家具であった。
【0026】
100年使用された古式大型家具における引出部、両開き戸部、片開き戸部の解体・分解は、解体を容易にできる部所であって、片開き戸部と両開き戸部から分解して、引出部を最後に残して分解して、その後各部の部品の板面を削って、表面処理後に元の引出部、片開き戸部、開き戸部に補充板を使用して組み立てて、さらにこれらの部材を所望の形態に組み立てて
図1に示すように小型のサイドボード、チェスト、ミニ茶箪笥、テレビボード4体の家具に仕上げた。
【0027】
元の木質面を出すために、無垢板面の各表面の切削と、その面を被覆処理は、
図2の手順に沿って、
図3に示すように各無垢板に分解して、各面を0.1〜5mm程度切削して、板面に汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した部所を無くして、また
図4、
図5、
図6に示すように不足部所の天板、側板には新規に補填して再度組み立て、組み立てた家具体の表面を所望の渋色彩の塗料を塗布した。
【0028】
前記のようにサイドボード、チェスト、ミニ茶箪笥、テレビボード4部体に補充の同質無垢板を加えて組み立てて、収納容器として仕上がった家具体は、両開き戸部からなるサイドボード、片開き戸部とからなる茶箪笥と、引出部と両開き戸部とからなる箪笥と、引出部とからなるチェスト箪笥と、小型、大型引出部のみのテレビボードとの全く新しい4体の改修家具群にになった。
【実施例2】
【0029】
実施例1と同様にして、
図7に示すように無垢の木製板でできた、引出、両開き戸の付いた収納家具において、引出、両開き戸の表面、側板、天板で、汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した旧式大型家具を、引出部、両開き戸部で解体・分解して、各表面の無垢板面を0.1〜3mm程度削って、元の木質面を出して、その面を被覆処理して、要望に応じて2部体に補充の同質無垢板を補足・組み立てて、収納容器として2体の家具体に仕上げた。
【0030】
汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した旧式大型家具は、使用されている無垢木材として、樅材であって、引出部を70%以上持った前面幅1500mm、奥行き650mm、高さ1500mmの箪笥型の家具であった。
【0031】
50年前の旧式大型家具における引出部、両開き戸部部の解体・分解は、解体を容易にできる部所であって、開き戸部から分解して、引出部を最後に残して分解して、その後各部の部品の板面を削って、表面処理後に元の引出部、開き戸部に補充板を使用して組み立てて、さらにこれらの部材を所望の形態に組み立てて2体の家具にした。
【0032】
元の木質面を出すために、無垢板面の各表面の切削と、その面を被覆処理は、各無垢板に分解して、各面を0.1〜3mm程度切削して、板面に汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した部所を無くして、また不足部所には新規に補填して再度組み立て、組み立てた家具体の表面を所望の色彩の塗料を塗布した。
【0033】
2部体に補充の同質無垢板を加えて組み立てて、収納容器として仕上がった家具体は、引出部と両開き戸部とからなる箪笥、と引出部のみの箪笥の4体の所望の家具群になった。
【実施例3】
【0034】
図7、
図8のように、無垢の木製板でできた、引出、両開き戸、引き戸の付いた収納家具において、引出、両開き戸、引き戸の表面、側板、天板で、汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した旧式大型家具を、引出部、両開き戸部、引き戸部で解体・分解して、各表面の無垢板面を0.1〜3mm程度削って、元の木質面を出して、その面を被覆処理して、要望に応じて1〜4部体に補充の同質無垢板を補足・組み立てて、2体から1体、1体から変更の大きい1体の収納容器として1種の家具体に仕上げた。
【0035】
汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した旧式大型家具は、使用されている無垢木材として、楠木であって、引出部を30%以上持った前面幅2200mm、奥行き450mm、高さ2000mmの箪笥型の家具である。
【0036】
旧式大型家具における引出部、両開き戸部、引き戸部の解体・分解は、解体を容易にできる部所であって、引き戸部と開き戸部から分解して、引出部を最後に残して分解して、その後各部の部品の板面を削って、表面処理後に元の引出部、引き戸部、開き戸部に補充板を使用して組み立てて、さらにこれらの部材を所望の形態に組み立てて1体の家具に仕上げた。
【0037】
元の木質面を出すために、無垢板面の各表面の切削と、その面を被覆処理は、各無垢板に分解して、各面を0.1〜1mm程度切削して、板面に汚れたり、傷が付いたり、木質の劣化した部所を無くして、また不足部所には新規に補填して再度組み立て、組み立てた家具体の表面を所望の色彩の塗料を塗布した。
【0038】
要望に応じて部体に補充の同質無垢板を使加えて組み立てて、収納容器として仕上がった家具体は、引出部と両開き戸部と引き戸部とからなる箪笥、又は引出部と両開き戸部とからなる箪笥、とからなる箪笥、又は引出部のみの箪笥の1体の所望の家具群にした。
【符号の説明】
【0039】
1.古式大型箪笥
2.改修家具
3.サイドボード
4.チェスト
5.ミニ茶箪笥
6.テレビボード
7.取手
8.引き戸
9.開き戸
10.引出
11.蝶番
12.天板
13.側板
14.台座
15.脚
16.表面化粧板