特開2017-189147(P2017-189147A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 冨田 立郎の特許一覧

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  • 特開2017189147-刈払機用草刈刃 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-189147(P2017-189147A)
(43)【公開日】2017年10月19日
(54)【発明の名称】刈払機用草刈刃
(51)【国際特許分類】
   A01D 34/73 20060101AFI20170922BHJP
【FI】
   A01D34/73 102
   A01D34/73 101
   A01D34/73 104
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2016-81606(P2016-81606)
(22)【出願日】2016年4月15日
(71)【出願人】
【識別番号】505151911
【氏名又は名称】冨田 立郎
(72)【発明者】
【氏名】冨田 立郎
【テーマコード(参考)】
2B083
【Fターム(参考)】
2B083AA02
2B083BA02
2B083CA03
2B083CA07
2B083CA12
2B083CA14
2B083CA28
2B083CA30
2B083CB02
2B083CB07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】金属刃と樹脂コード製草刈刃を併せ持つ刈払機用草刈刃において簡便且つ正確にコードの出し入れができしかも切れ味が長く持続する草刈刃を提供する
【解決手段】本体プレートと、該本体プレートに設けられるリール4と、該リールに巻回される2本の樹脂コード製草刈刃2と、該樹脂コード製草刈刃を前記本体プレートに着脱可能に固定するコードガイド3と、前記本体プレートから外側に突出するように設けられる2枚の金属製草刈刃9とを備え、前記樹脂コード製草刈刃は、前記金属製草刈刃の最外周径より外側に突出するように前記コードガイドに固定されることを特徴とする刈払機用草刈刃において、前記コードガイドは前記リールを挟んで対称に2ヶ所前記本体プレート上に設置され各々は3個または4個の集団より構成され前記リール1周分の長さを巻き溜めることの出来る配置と構造を特徴とした刈払機用草刈刃である。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体プレートと、
該本体プレートに設けられるリールと、
該リールに巻回される2本の樹脂コード製草刈刃と、
該樹脂コード製草刈刃を前記本体プレートに着脱可能に固定するコードガイドと、
前記本体プレートから外側に突出するように設けられる2枚の金属製草刈刃と、
を備え、前記樹脂コード製草刈刃は、前記金属製草刈刃の最外周径より外側に突出するように前記コードガイドに固定されることを特徴とする刈払機用草刈刃において、
前記コードガイドは前記リールを挟んで対称に2箇所前記本体プレート上に設置され各々は3個または4個の集団より構成され前記リール1周分の長さを巻き溜めることの出来る配置と構造を特徴とした刈払機用草刈刃。
【請求項2】
請求項1の草刈刃で前記本体プレートより突出する刃の部分が4枚の刈払機用草刈刃
【請求項3】
請求項1の草刈刃において最外周部に鋸状の刃を設けた刈払機用草刈刃
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は草木類を刈り取るための刈払機用の草刈刃に関するものであり、詳細には樹脂コード製草刈刃と金属製草刈刃が合体した草刈刃に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在樹脂コード製草刈刃と金属製草刈刃の2種類で構成される刃を持った刈払機用草刈刃があり幅広い草刈に対応できる草刈刃であるがまだ解決されるべき問題が残っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第8307559号(K0P07008-PCT-US)
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】(特願2009516067) 失効特許 第4364303号
【非特許文献2】特願2006-117209 刈払機用二種合体草刈刃
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
樹脂コード製草刈刃に関しては、
(イ)繰り出すときに一度コードガイドより引き抜きリールを巻き戻し次のコードガイドに挿入するという一連のおっくうな作業が必要であった。
(ロ)次に差し替えるべきコードガイドのところに木のチップなどが固く挟まっていた場合には差し込むことが出来ないのでドライバーなどの先の尖った道具を使って取り除く必要があった。
(ハ)一回の樹脂コードの繰り出し長さが決まっていて細かく調整することが出来ない為,草刈の状況に対して正確に樹脂コードの長さを適合させる事が出来なかった。
【0006】
金属製草刈刃の部分に関しては
(イ)本体プレートの一部が突出した形の金属製草刈刃が2枚の場合において、樹脂コード製草刈刃との併用で刃の研ぎ直しの寿命が長いとは言えその刃が磨耗してくれば再研磨の必要があり更なる長寿命化が望まれていた。
【0007】
本発明はこれらの問題点を解決するためになされた物である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本体プレートと、
該本体プレートに設けられるリールと、
該リールに巻回される2本の樹脂コード製草刈刃と、
該樹脂コード製草刈刃を前記本体プレートに着脱可能に固定するコードガイドと、
前記本体プレートから外側に突出するように設けられる2枚の金属製草刈刃と、
を備え、前記樹脂コード製草刈刃は、前記金属製草刈刃の最外周径より外側に突出するように前記コードガイドに固定されることを特徴とする刈払機用草刈刃において、
前記コードガイドは前記リールを挟んで対称に2箇所、前記本体プレート上に設置され各々は3個または4個の集団より構成され前記リール1周分の長さを巻き溜めることの出来る配置と構造を特徴とした刈払機用草刈刃。
【0009】
また金属製草刈刃2枚を有する前記の草刈刃において最外周部に鋸状の刃を設けた刈払機用草刈刃でも良い。
【0010】
さらに前記刈払機用草刈刃で前記本体プレートより突出する刃の部分が4枚の刈払機用草刈刃でも良い。
【発明の効果】
【0011】
樹脂製コード刃に関しては、
(イ)3個、もしくは4個を一団とした前記コードガイドを前記本体プレート上に一対配置しここに前記リール1周分の長さの樹脂コード製草刈刃を巻き溜める、そして小出しに使い順繰りに巻きほぐす事により細かくコードの伸長量を調整することが出来、または必要に応じて縮める事もできる。その作業に要する時間はわずかであり、作業効率が向上する。ここに巻き溜めたコードリール1周分の長さを使い切ったときには該コードリールよりさらに1周分を巻き戻し再度コードガイドに巻き絡める。
(ロ)コードを挿入する前記コードガイドの部分については常にコードが入っているので何かが詰まるという要素そのものが無くなった為小枝などのチップが詰まってコードを通せず困るという現象は起こらない。
(ハ)樹脂コードの突出長さをきめ細かく簡便に調整できるのであらゆるシーンにおいて最適な草刈条件が得られる。
(ニ)2本のコードの長さを別々に長さ調整が出来るので小馬力の機械にはコード1本出し、大馬力の機械にはコードを長めに2本出しなどの刈り方が選べる。
(ホ)通常は少しでも前記樹脂コード製草刈刃が外周より突出している方が何かと都合が良いが前記コードガイド駒にこの突出した部分を絡めてしまう事により前記樹脂コード製草刈刃の働きをゼロにすることも可能で金属刃のみの刈り方に戻す事も出来る。
【0012】
金属製草刈刃の部分については、
(イ)通常の草刈はは2枚刃で十分であるがより耐久性の必要なときは金属4枚刃が良い。
(ロ)金属2枚刃の改良型として金属2枚刃の性格はそのまま残し外周部の円弧長さを樹脂コードと干渉しない極限まで伸ばしこの部分に超硬のチップ刃を埋め込んだ鋸状の刃を設けることにより耐久性も増しある程度堅い物まで刈り取ることが出来るなど草刈範囲の拡大、草刈効率の向上と再研磨までの耐久時間を延ばすことが出来る。このタイプは直線状の金属刃と鋸状の超硬刃2種類の金属刃と1種類の樹脂コード製の草刈刃、都合3種類の性格の異なる刃を併せ持つ事になる。また固い物に刃物を打ち当て超硬チップを飛ばしてしまっても既存の研ぎ直しの出来る2枚の直状刃の部分は研ぎ直せば切れ味復活が期待できるので草刈性能を大きく低下させる事はない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明請求項1に示す刈払機用草刈刃の斜視図
図2図1に示す刈払機用草刈刃の部分断面側面図
図3】本発明請求項2に示す刈払機用草刈刃の斜視図
図4】本発明請求項3に示す刈払機用草刈刃の斜視図
図5】片側のみ表示の本発明に係わるコードガイド3個の場合の配置及びコードの絡め方
図6】片側のみ表示の本発明に係わるコードガイド4個の場合の配置及びコードの絡め方
【発明を実施するための形態】
【0014】
動力駆動の刈払機の棹の先に取り付け高速回転させることにより草を刈り取る構造である
【実施例】
【0015】
肩より吊り下げて使用する刈払機や背中に背負って使用する刈払機が有りこれらに対応する草刈刃である。
【産業上の利用可能性】
【0016】
肩よりベルトで吊って使用する刈払機に関しては日本国内だけでも数百万台の刈払機が存在し世界全体ではその又数十倍の機械が稼働中と思われる、効率の良い草刈刃は需要が多大である。
【符号の説明】
【0017】
1 刈払機の草刈刃取り付けヘッド
2 樹脂コード製草刈刃
3 コードガイド
4 リール
5 金属2枚刃における切れ刃部
6 本体プレート
7 草刈刃固定ナット
8 金属4枚刃における切れ刃部
9 鋸刃仕様における直状刃部
10 超硬チップ埋め込み鋸状刃部
図1
図2
図3
図4
図5
図6