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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-189275(P2017-189275A)
(43)【公開日】2017年10月19日
(54)【発明の名称】棒状小物類収納ケース
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/34 20060101AFI20170922BHJP
【FI】
   A45C11/34 B
   A45C11/34 101A
   A45C11/34 102B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-79267(P2016-79267)
(22)【出願日】2016年4月12日
(71)【出願人】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博
(72)【発明者】
【氏名】冨田 勲
(72)【発明者】
【氏名】久我 一成
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA18
3B045DA42
3B045EA06
3B045EB04
3B045HA02
3B045HB05
(57)【要約】
【課題】留め具を用いて比較的簡単な作業で開口部を開閉することができる棒状小物類収納ケースを提供する。
【解決手段】棒状小物類収納ケースは、収納空間を閉じる閉じ姿勢と前記収納空間を開放する開き姿勢との間で開閉動作可能な開閉壁と、前記閉じ姿勢において前記開閉壁の先端側を受け止める止着用の壁と、この止着用の壁に前記開閉壁を着脱可能に止着するための留め具とを具備している。前記開閉壁が、前記収納空間を覆う軟質領域と、この軟質領域の先端側に連続させて設けられた硬質領域とを備え、前記留め具の第一スナップ要素が、前記開閉壁の前記硬質領域にそれぞれ配されている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納空間を閉じる閉じ姿勢と前記収納空間を開放する開き姿勢との間で開閉動作可能な開閉壁と、前記閉じ姿勢において前記開閉壁を受け止める止着用の壁と、この止着用の壁に前記開閉壁を着脱可能に止着するための留め具とを具備してなり、
前記開閉壁が、前記収納空間を覆う軟質領域と、この軟質領域の先端側に連続させて設けられた硬質領域とを備えたものであり、
前記留め具が、前記開閉壁の前記硬質領域に設けられたスナップ式の第一スナップ要素と、この第一スナップ要素に対応させて前記止着用の壁に設けられ該第一スナップ要素に着脱可能に係合するスナップ式の第二スナップ要素とを備えている棒状小物類収納ケース。
【請求項2】
縦方向の寸法を収納すべき棒状小物類の長さ寸法に対応させた底壁を備え、
前記開閉壁が、前記底壁の横幅方向の一端部に連設されたものであり、
前記止着用の壁が、前記底壁の他端部に設けられたものである請求項1記載の棒状小物類収納ケース。
【請求項3】
前記開閉壁が、外装材と内装材との間に硬質芯材及び軟質芯材の少なくとも一方を介在させたものであり、前記硬質領域には少なくとも硬質芯材が配されている請求項1又は2記載の棒状小物類収納ケース。
【請求項4】
収納空間を閉じる閉じ姿勢と前記収納空間を開放する開き姿勢との間で開閉動作可能な開閉壁と、前記閉じ姿勢において前記開閉壁を受け止める止着用の壁と、この止着用の壁に前記開閉壁を着脱可能に止着するための留め具とを具備してなり、
前記開閉壁が、前記収納空間を覆う軟質領域と、この軟質領域の先端側に連続させて設けられた硬質領域とを備えたものであり、
前記開閉壁が、前記軟質領域の外面側に小物を収納するための外ポケットを備えたものである棒状小物類収納ケース。
【請求項5】
前記開閉壁が、前記軟質領域の内面側に小物を収納するための内ポケットを備えたものである請求項1、2、3又は4記載の棒状小物類収納ケース。
【請求項6】
前記底壁の縦方向両端部付近に位置させて前記開閉壁と前記止着用の壁と間にマチを設けたものである請求項2記載の棒状小物類収納ケース。
【請求項7】
前記マチが、前記開閉壁が開き姿勢から閉じ姿勢方向に自己復帰するのを抑止し得る程度の曲げこわさを備えたものであり、このマチの一側辺が前記軟質領域の縁に連接されている請求項6記載の棒状小物類収納ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具等の棒状小物類を収納するための棒状小物類収納ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の収納ケースとして、収納空間に棒状小物類を径方向に移動させるようにして出し入れするタイプのものが普及している(例えば、特許文献1、2参照)。かかる収納ケースは、その開口縁が比較的長い構造となるため、その開口部をスライドファスナにより開閉できるようにしているのが一般的である。
【0003】
収納ケースにおいては、前記スライドファスナに替えて、ワンタッチで係脱することができる留め具を用いたいという要望もある。しかし、このタイプのものは前述したように棒状小物類の長さ寸法に対応した長い開口縁を有している。そのため、開口部を適切に閉止することができないものとなっていた。
【0004】
また、この種の収納ケースは、収納量や収納物の種類等に応じてケース自体が柔軟に変形することが好ましいため、その収納空間を開閉する開閉壁は軟質なものになっている。そのため、複数のスナップ式留め具により開口部を閉止するような場合には、開く際に各スナップ式留め具を1組ずつ解除しなければならないという煩わしさが生じる。
【0005】
なお、収納空間に棒状小物類を軸心方向に移動させて出し入れするタイプ(例えば、特許文献3参照)においても、収容本数が多く開口縁が長い収納ケースであれば同様な事情を抱えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭55−76607
【特許文献2】実用新案登録第3075871
【特許文献3】実開昭63−27129
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような事情に着目してなされたもので、留め具を用いて比較的簡単な作業で開口部を開閉することができる棒状小物類収納ケースを提供することにある。
【0008】
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
【0009】
請求項1に記載の発明は、収納空間を閉じる閉じ姿勢と前記収納空間を開放する開き姿勢との間で開閉動作可能な開閉壁と、前記閉じ姿勢において前記開閉壁を受け止める止着用の壁と、この止着用の壁に前記開閉壁を着脱可能に止着するための留め具とを具備してなり、前記開閉壁が、前記収納空間を覆う軟質領域と、この軟質領域の先端側に連続させて設けられた硬質領域とを備えたものであり、前記留め具が、前記開閉壁の前記硬質領域に設けられたスナップ式の第一スナップ要素と、この第一スナップ要素に対応させて前記止着用の壁に設けられ該第一スナップ要素に着脱可能に係合するスナップ式の第二スナップ要素とを備えている棒状小物類収納ケースである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、縦方向の寸法を収納すべき棒状小物類の長さ寸法に対応させた底壁を備え、前記開閉壁が、前記底壁の横幅方向の一端部に連設されたものであり、前記止着用の壁が、前記底壁の他端部に設けられたものである請求項1記載の棒状小物類収納ケースである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記開閉壁が、外装材と内装材との間に硬質芯材及び軟質芯材の少なくとも一方を介在させたものであり、前記硬質領域には少なくとも硬質芯材が配されている請求項1又は2記載の棒状小物類収納ケースである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、収納空間を閉じる閉じ姿勢と前記収納空間を開放する開き姿勢との間で開閉動作可能な開閉壁と、前記閉じ姿勢において前記開閉壁を受け止める止着用の壁と、この止着用の壁に前記開閉壁を着脱可能に止着するための留め具とを具備してなり、前記開閉壁が、前記収納空間を覆う軟質領域と、この軟質領域の先端側に連続させて設けられた硬質領域とを備えたものであり、前記開閉壁が、前記軟質領域の外面側に小物を収納するための外ポケットを備えたものである棒状小物類収納ケースである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、前記開閉壁が、前記軟質領域の内面側に小物を収納するための内ポケットを備えたものである請求項1、2、3又は4記載の棒状小物類収納ケースである。
【0014】
請求項6に記載の発明は、前記底壁の縦方向両端部付近に位置させて前記開閉壁と前記止着用の壁と間にマチを設けたものである請求項2記載の棒状小物類収納ケースである。
【0015】
請求項7に記載の発明は、前記マチが、前記開閉壁が開き姿勢から閉じ姿勢方向に自己復帰するのを抑止し得る程度の曲げこわさを備えたものであり、このマチの一側辺が前記軟質領域の縁に連接されている請求項6記載の棒状小物類収納ケースである。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明によれば、留め具を用いて比較的簡単な作業で開口部を開閉することができる棒状小物類収納ケースを提供することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
図2】同実施形態における斜視図。
図3】同実施形態における斜視図。
図4】同実施形態における正面図。
図5】同実施形態における平面図。
図6】同実施形態における背面図。
図7】同実施形態における底面図。
図8】同実施形態における概略的な展開図。
図9】同実施形態における模式図。
図10】同実施形態における模式図。
図11】同実施形態における内部構造を説明するための説明図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を、図1〜11を参照して説明する。
【0019】
この実施形態は、本発明を、筆記具等の棒状小物類Eを収納するための棒状小物類収納ケースA(以下、単に「収納ケースA」という。)に適用したものである。
【0020】
収納ケースAは、縦方向の寸法が収納すべき棒状小物類Eの長さ寸法よりも大きく設定された底壁1と、この底壁1の横幅方向の両端部に連設され底壁1の内面に収納空間spを介して対面する閉じ姿勢(T)及び底壁1の内面を開放する開き姿勢(H)を選択的にとり得る対をなす開閉壁2、3と、底壁1の縦方向両端部付近に位置させて両開閉壁2、3間に設けられ閉じ姿勢(T)において収納空間spに収納された棒状小物類Eの端部を底壁1方向に押さえ得るように折り畳まれるマチCとを具備してなり、マチCが、両開閉壁2、3が開き姿勢(H)から閉じ姿勢(T)方向に自己復帰するのを抑止し得る程度の曲げこわさを備えたものである。
【0021】
この収納ケースAの両開閉壁2、3は、棒状小物類Eを収容し得る収納空間spが形成されるように長さ寸法が設定されている。収納ケースAは、棒状小物類Eを出し入れ可能な大きさの開口部Kを備えている。つまり、開口部Kを構成する両開閉壁2、3の開口縁2e、3eは、棒状小物類Eの長さ寸法に対応した比較的長い寸法を有している。収納ケースAは、棒状小物類Eを主として径方向に移動させることにより、当該棒状小物類Eを収納空間spに配置したり収納空間spから取り出したりすることができるようになっている。
【0022】
なお、図1は、両開閉壁2、3が開き姿勢(H)に近い状態の収納ケースAの斜視図である。図2は、両開閉壁2、3が閉じ姿勢(T)にある状態の収納ケースAの斜視図である。図3は、同閉じ姿勢(T)における収納ケースAの裏面側の斜視図である。図4は、閉じ姿勢(T)の収納ケースAを示す正面図であり、図5は同平面図、図6は同背面図、図7は同底面図であり、後述する斜めバンド4に薄墨パターンを施している。図8は、マチCを無視した状態で両開閉壁2、3を180°開いた状態を概略的に示す展開図であり、後述する内ポケット22部分に薄墨パターンを施している。図9は、開き姿勢(H)の収納ケースAを側面から示す模式図である。図10は、棒状小物類Eを収納した閉じ姿勢(T)を側面から示す模式図である。図11は、底壁1、及び、両開閉壁2、3の内部構造を説明するための説明図であり、同図における(a)は、図8に相当する概略的な展開姿勢を示し、(b)は、側断面を模式的に示している。図11(b)は、視認し易くするために各部材の厚みを強調して示しており、間隔も大きく強調して描いてある。
【0023】
収納ケースAは、平面視長方形状をなす底壁1と、この底壁1の横幅方向の両端部に連設され底壁1の内面に収納空間spを介して対面する閉じ姿勢(T)、及び、底壁1の内面を開放する開き姿勢(H)を選択的に採り得る対をなす開閉壁2、3と、底壁1の縦方向両端部付近に位置させて両開閉壁2、3間に設けられたマチCとを具備してなり、開き姿勢(H)で開閉壁たる一方の開閉壁2の高さ寸法が止着用の壁たる他方の開閉壁3の高さ寸法よりも大きくなるように設定してあるとともに、マチCの上縁である上辺c4を開閉壁2、3の高低に対応させて傾斜させてある。
【0024】
詳述すれば、収納ケースAは、底壁1と両開閉壁2、3とを一体的に備えた周壁構造体Bと、マチCとを主体に構成されている。この周壁構造体Bは、図11に示すように、外装材s1と、内装材s2との間に、底壁1用の硬質芯材k1、底壁1用の軟質芯材n1、一方の開閉壁2用の硬質芯材k2、一方の開閉壁2用の軟質芯材n2、他方の開閉壁3用の硬質芯材k3、他方の開閉壁3用の軟質芯材n3をそれぞれ介在させ、周縁部を糸により縫製したものである。
【0025】
なお、外装材s1及び内装材s2は、例えば、ポリエステル製の生地により構成されたものである。硬質芯材k1、k2、k3は、例えば、ポリプロピレン製のシートにより構成されたものである。軟質芯材n1、n2、n3は、例えば、ポリエチレン製の発泡体により構成されたシート状のものである。
【0026】
すなわち、底壁1は、平面視長方形状をなすもので、外装材s1と内装材s2との間に硬質芯材k1と軟質芯材n1とを介在させたものである。底壁1の横幅方向両側縁部には、硬質芯材及び、軟質芯材が存在しない。そのため、底壁1と両開閉壁2、3とは、ヒンジ的に変形可能な外装材s1、及び、内装材s2のみによって接続されている。底壁1の縦方向寸法は、収納すべき棒状小物類Eの長手方向寸法よりも大きく設定されており、この底壁1の内面と両開閉壁2、3の内面との間に、棒状小物類Eを収納するための収納空間spが形成されている。
【0027】
一方の開閉壁2は、硬質領域である先端側領域2aと軟質領域である基端側領域2bとに区成された長方形状のもので、先端側領域2aが基端側領域2bに比較して高い剛性を備えている。すなわち、一方の開閉壁2の先端側領域2aは、外装材s1と内装材s2との間に硬質芯材k2と軟質芯材n2とを介在させたものであり、基端側領域2bは、外装材s1と内装材s2との間に軟質芯材n2のみを介在させたものである。硬質領域である先端側領域2aは、平らなプレート状の硬質芯材k2が内在してなるものであり、全体として平板状の形状が保持され得るものとなっている。この一方の開閉壁2の外側には、外ポケット21が設けられているとともに、内側における軟質領域である基端側領域2bには、内ポケット22が設けられている。この内ポケット22は、一方の開閉壁2の内面に網状シートを添設してなるものでその開口部22aには、収容したものが落下することを防止するための面ファスナ22bが設けられている。
【0028】
他方の開閉壁3は、長方形状のもので、外装材s1と内装材s2との間に硬質芯材k3と軟質芯材n3とを介在させている。換言すれば、止着用の壁である他方の開閉壁3は、硬質芯材k3を備えた硬質領域を主体に構成されている。
【0029】
この収納ケースAは、開き姿勢(H)において、図1、及び、図9に示すように、一方の開閉壁2の高さ寸法が、他方の開閉壁3の高さ寸法よりも大きくなるように設定してある。両開閉壁2、3は、90°を上回る角度だけ回動して閉じ姿勢(T)から開き姿勢(H)に至るように構成されたものである。この実施形態においては、両開閉壁2、3を120°回転させることにより、開き姿勢(H)を採り得るようになっている。図1は、閉じ姿勢(T)に自己復帰するのをマチCにより阻止している状態を示すものであり、完全な開き姿勢(H)から若干閉じ姿勢(T)方向に遷移して両開閉壁2、3が静止している状態を示している。
【0030】
マチCは、底壁1の縦方向両端部付近に位置させて両開閉壁2、3間に設けられたもので、ポリエステル製の厚手の生地により作られている。このマチCの上縁は、開閉壁2、3の高低に対応させて傾斜させてある。すなわち、このマチCは、図9に示すように、底壁1に止着された底辺c1と、一方の開閉壁2に止着された第一の側辺c2と、他方の開閉壁3に止着された第二の側辺c3と、これら第一、第二の側辺c2、c3の上端同士を結ぶ上辺c4とを備えたものであり、上辺c4を底辺c1に対して傾斜させてある。そして、マチCは、上辺c4に相互に離間した二つの中間屈曲箇所c41、c42を有し、一方の中間屈曲箇所c41から底辺c1の一端に至る第一の仮想谷折り線y1と、他方の中間屈曲箇所c42から底辺c1の他端に至る第二の仮想谷折り線y2とを介して収納空間sp側に折り畳まれるものである。
【0031】
具体的には、このマチCは、第一、第二の仮想谷折り線y1、y2と第一、第二の側辺c2、c3との間にそれぞれ形成された第一、第二の端部領域r1、r2、及び、第一、第二の仮想谷折り線y1、y2間に形成された中間領域r3を備えたものであり、閉じ姿勢(T)において中間領域r3が収納空間spに収納された棒状小物類Eの端部を押さえ得るようになっている。
【0032】
マチCにおける底辺c1、第一の側辺c2、及び、第二の側辺c3は、外方に折り曲げた状態で、縁巻きテープtとともに周壁構造体Bに縫着されている。そして、マチCの一側辺である第一の側辺c2は、軟質領域である基端側領域2bの縁に連接されている。
【0033】
以上説明した収納ケースAの底壁1には斜めバンド4が設けられているとともに両開閉壁2、3間には、閉じ姿勢(T)に保持するための対をなす留め具であるスナップ式留め具dが設けられている。
【0034】
斜めバンド4は、略直交する二つの端部を有した底壁1の外面に設けられたもので、一端が底壁1の縦方向一端部に止着されるとともに他端が底壁1の横幅方向一端部に止着されている。この斜めバンド4は、底壁1の外面に接し得る裏面側に図示しない滑り止め部を備えているもので、この斜めバンド4と底壁1との間に挿入された冊子の表紙等に代表される板状の対象物が容易に外れないようになっている。
【0035】
スナップ式留め具dは、スナップ式の第一スナップ要素たるメス型要素d1とスナップ式の第二スナップ要素たるオス型要素d2とを着脱可能に係合させ得るようにした通常のもので、両開閉壁2、3の両端近傍部に二組設けられている。メス型要素d1は、一方の開閉壁2における先端側領域2aの二カ所すなわち長手方向の一端部及び他端部に設けられている。各メス型要素d1は、外装材s1と内装材s2の内部に配された硬質芯材k2に固定されている。硬質芯材k2は、先端側領域2aの略全域に連続的に配されており、この実施形態では、単一の帯状をなす硬質芯材k2の一端部及び他端部に、メス型要素d1が取り付けられている。オス型要素d2は、他方の開閉壁3の二カ所すなわち長手方向の一端部及び他端部に設けられている。各オス型要素d2、外装材s1と内装材s2の内部に配された硬質芯材k3に固定されている。硬質芯材k3は、他方の開閉壁3の略全域に連続的に配されており、この実施形態では、単一の帯状をなす硬質芯材k3の一端部及び他端部に、オス型要素d2が取り付けられている。
【0036】
以上説明したように、本実施形態に係る収納ケースAは、収納空間spを閉じる閉じ姿勢(T)と収納空間spを開放する開き姿勢(H)との間で開閉動作可能な開閉壁2と、閉じ姿勢(T)において開閉壁2を受け止める止着用の壁たる他方の開閉壁3と、この他方の開閉壁3に一方の開閉壁2を着脱可能に止着するための留め具dを具備している。そして、一方の開閉壁2が、収納空間spを覆う軟質領域たる基端側領域2bと、この基端側領域2bの先端側に連続させて設けられた硬質領域たる先端側領域2aとを備えている。留め具dは、一方の開閉壁3の硬質領域たる先端側領域2aに設けられたスナップ式の第一スナップ要素たるメス型要素d1と、このメス型要素d1に対応させて他方の開閉壁3に設けられ該メス型要素d1に着脱可能に係合するスナップ式の第二スナップ要素たるオス型要素d2とを備えている。このため、留め具dを用いて比較的簡単な作業で開口部を開閉することができる収納ケースAを提供することができるものとなる。
【0037】
本実施形態に係る収納ケースAは、収納空間spを閉じる閉じ姿勢(T)と収納空間spを開放する開き姿勢(H)との間で開閉動作可能な開閉壁たる一方の開閉壁2と、閉じ姿勢(T)において一方の開閉壁2の先端側を受け止める止着用の壁たる他方の開閉壁3と、他方の開閉壁3に一方の開閉壁2を着脱可能に止着するための二組のスナップ式留め具d(d1、d2、d1、d2)とを具備している。そして、一方の開閉壁2が、収納空間spを覆う軟質領域たる基端側領域2bと、この基端側領域2bの先端側に連続させて設けられた硬質領域たる先端側領域2aとを備えている。各スナップ式留め具dが、一方の開閉壁2に設けられた第一スナップ要素たるメス型要素d1と、これらメス型要素d1に対応させて他方の開閉壁3に設けられメス型要素d1に着脱可能に係合する第二スナップ要素たるオス型要素d2とを備えている。スナップ式留め具dにおける各メス型要素d1が、一方の開閉壁2の硬質領域である先端側領域2aにそれぞれ配されている。このため、二組のスナップ式留め具d(d1、d2、d1、d2)を比較的簡単な作業で開くことができる棒状小物類収納ケースを提供し得るものとなる。つまり、二つのメス型要素d1が硬質領域である先端側領域2aに配されているものであるため、先端側領域2のいずれかの部位を例えば手指により摘まみ持ち、他方の開閉壁3から離れる方向に引き離せば、各メス型要素d1が各オス型要素d2から一挙に離脱し得るものとなる。したがって、本実施形態のものであれば、従来のように二組のスナップ式留め具の係合状態を、それぞれ別個に解かなければならないという煩わしさが抑制され得るものとなり、ワンタッチ的な操作によって比較的簡単に二組のスナップ式留め具dの係合状態を解くことができるものとなる。
【0038】
縦方向の寸法を収納すべき棒状小物類Eの長さ寸法に対応させた底壁1を備えている。そして、底壁1の横幅方向の一端部に連設され底壁1の内面に収納空間spを介して対面する閉じ姿勢(T)、及び、底壁1の内面を開放する開き姿勢(H)を選択的にとり得る一方の開閉壁2と、底壁1の他端部に設けられた他方の開閉壁3とを有している。このため、一方及び他方の開閉壁2、3の開口縁2e、3eの寸法が、棒状小物類Eに対応した比較的長い寸法をとり得るものとなり、その構成においても、前述したとおり、ワンタッチ的な操作によって比較的簡単に二組のスナップ式留め具dの係合状態を解くことができるものとなる。
【0039】
一方の開閉壁2が、外装材s1と内装材s2との間に硬質芯材k2、及び、軟質芯材n2を介在させてあり、硬質領域である先端側領域2aに硬質芯材k2が配されている。このため、基端側領域2bを棒状小物類Eの収納に好適な軟質に設定することができるものとなる。
【0040】
一方の開閉壁2が、その外面側における軟質領域に、小物を収納するための外ポケット21を備えている。より具体的に言えば、一方の開閉壁2が、その外面側における軟質領域たる基端側領域2bを含んだ部位に、筆記具の小物を収納するための外ポケット21を備えている。このため、外ポケット21に筆記具等の小物を収納する場合に、当該外ポケット21の内面に対面している軟質領域が好適に収納された小物の形状に追従するものとなり、外ポケット21に小物を好適に収容し得るものとなる。
【0041】
一方の開閉壁2が、軟質領域である基端側領域2bの内面側に小物を収納するための内ポケット22を備えている。このため、内ポケット22内は硬質芯材等により柔軟性が阻害されないため小物類を好適に収容し得るものとなる。
【0042】
底壁1の縦方向両端部付近に位置させて、一方の開閉壁2と他方の開閉壁3との間にマチCを設けたものである。このため、収納空間spに収容された棒状小物類E等の物品が、外部に出にくい状態で好適に収容され得るものとなる。
【0043】
マチCが、一方及び他方の開閉壁2、3が開き姿勢(H)から閉じ姿勢(T)方向に自己復帰するのを抑止し得る程度の曲げこわさを備えている。そして、マチCの一側辺たる第一の側辺c2が、軟質領域である基端側領域2bの縁に連接されている。このため、閉じ姿勢(T)では軟質な基端側領域2bの存在により棒状小物類Eの収容を好適に行えるとともに、開き姿勢(H)では軟質な基端側領域2bを一定の曲げ強さを有したマチCにより保持し得るというバランスに優れた構成を採り得るものとなる。
【0044】
この実施形態では、マチCが、一方及び他方の開閉壁2、3が開き姿勢(H)から閉じ姿勢(T)方向に自己復帰するのを抑止し得る程度の曲げこわさを備えている。このため、マチCのまげ強さ、すなわち、マチCにおける平板の形状を保持しようとする一定の弾性反発力によって両開閉壁2、3を開いた状態に保持することができるものとなる。しかも、マチCは、収納空間sp内に収納された筆記具等の棒状小物類Eを底壁1側に向かって押し付け得るものとなるため、携帯時に内部の棒状小物類Eが乱雑に移動して音が発生したりぶつかり合って傷んだりするという不具合の発生が好適に抑制されるものとなる。
【0045】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0046】
開閉壁は、上述した実施形態のような二つ(一方の開閉壁と他方の開閉壁)備えたものでなくてもよい。すなわち、開閉壁は少なくとも一つ存在したものであればよい。
【0047】
止着用の壁は、開閉壁を構成するものでなくてもよく、上述した実施形態のように他方の開閉壁を構成するものに限定されるものではない。
【0048】
留め具は、一組備えたものであればよい。留め具は、二組備えたもの、或いは、それ以上の複数組を備えたものであってもよい。
【0049】
第一、第二のスナップ要素の構成は、着脱可能な構成のものあれば種々の態様にできるのは言うまでもなく、例えば、磁力を用いて着脱係合し得るものとしてもよい。
【0050】
棒状小物類は、一定の長さを有したものであればよく、筆記具等の文房具に限られるものではない。他の棒状小物類としては、例えば、メイクブラシ等の棒状化粧道具や、ナイフやフォークやスプーン等のカトラリーを挙げることができる。
【0051】
周壁構造体の構成は、種々変更することができるものであり、本実施形態に示すものに限定されるものではない。例えば、外装材と内装材との間の硬質芯材や軟質芯材の材質や配設態様は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々のものを採用することができる。
【0052】
マチの構成は、種々変更することができるものであり、本実施形態に示すものには限定されるものではない。例えば、マチの材質や形状は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更し得るものである。
【0053】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0054】
2…一方の開閉壁(開閉壁)
2a…先端側領域(硬質領域)
2b…基端側領域(軟質領域)
3…他方の開閉壁(止着用の壁)
A…棒状小物類収納ケース
d…スナップ式留め具
d1…メス型要素(第一スナップ要素)
d2…オス型要素(第二スナップ要素)
E…棒状小物類
(H)…開き姿勢
(T)…閉じ姿勢
sp…収納空間
図1
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