(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-189587(P2017-189587A)
(43)【公開日】2017年10月19日
(54)【発明の名称】ブラケット装置
(51)【国際特許分類】
A47B 96/06 20060101AFI20170922BHJP
H05K 7/18 20060101ALI20170922BHJP
A47B 88/423 20170101ALI20170922BHJP
【FI】
A47B96/06 C
H05K7/18 J
A47B88/04 A
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-227612(P2016-227612)
(22)【出願日】2016年11月24日
(31)【優先権主張番号】105111449
(32)【優先日】2016年4月12日
(33)【優先権主張国】TW
(31)【優先権主張番号】105129908
(32)【優先日】2016年9月13日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】陳 尚煌
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【テーマコード(参考)】
3B060
【Fターム(参考)】
3B060NA05
3B060NB01
3B060NC01
3B060ND01
(57)【要約】
【課題】 様々な種類のラックに適用可能なブラケット装置を提供すること。
【解決手段】 ブラケット装置はブラケットと、取り付け部材と、ロック部材とを含む。ブラケットはサイドプレートと、該サイドプレートに連結されるエンドプレートとを有する。取り付け部材はブラケットのエンドプレートに配置される。ブラケット及びロック部材の一方は、ロック部材をブラケットに対して第1の位置と第2の位置との間で動かすことができるようにする移動領域を提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラケット装置であって、
サイドプレートと、該サイドプレートに連結されるエンドプレートとを有するブラケットと、
前記ブラケットのエンドプレートに配置される取り付け部材と、
ロック部材と、
を含み
前記ブラケット及び前記ロック部材の一方は、前記ロック部材を前記ブラケットに対して第1の位置と第2の位置との間で動かすことができるようにする移動領域を提供する、ブラケット装置。
【請求項2】
前記移動領域の一部を貫通する枢動部材をさらに含み、
前記ロック部材は前記枢動部材を通じて前記ブラケットに対して回転可能である、請求項1に記載のブラケット装置。
【請求項3】
前記ロック部材に弾性力を提供するように構成された弾性部材をさらに含み、
前記ロック部材は前記弾性部材の弾性力に反応して所定の位置に位置する、請求項2に記載のブラケット装置。
【請求項4】
前記エンドプレートは実質的に垂直に前記サイドプレートに連結され、
前記ロック部材はロック部を含み、
前記ロック部材が前記ブラケットに対して前記第1の位置に位置する場合、前記ロック部材のロック部と前記ブラケットのエンドプレートとの間で第1の距離が定義され、
前記ロック部材が前記ブラケットに対して前記第2の位置に位置する場合、前記ロック部材のロック部と前記ブラケットのエンドプレートとの間で第2の距離が定義される、請求項3に記載のブラケット装置。
【請求項5】
前記ブラケットは前記サイドプレートに連結される少なくとも1つの耳部を有し、
前記少なくとも1つの耳部は前記移動領域を提供し、
前記ロック部材はベース部をさらに含み、
突出部分が前記ベース部に形成されるとともに前記ベース部に対して屈曲し、
前記枢動部材は前記ロック部材の突出部分と前記少なくとも1つの耳部の移動領域とを貫通する、請求項4に記載のブラケット装置。
【請求項6】
前記ブラケットのサイドプレートは前記ロック部材のベース部に対応する位置に配置される開口を有する、請求項5に記載のブラケット装置。
【請求項7】
前記弾性部材は第1の部分と、第2の部分と、該第1の部分及び該第2の部分の間に配置される巻線部とを含み、
前記巻線部は前記枢動部材の一部を通すように構成され、前記第1の部分は前記ブラケットと接触するように構成され、前記第2の部分は前記ロック部材と接触するように構成されている、請求項3に記載のブラケット装置。
【請求項8】
前記ロック部材のロック部は取り付け孔を有し、
前記ブラケット装置は前記取り付け孔を通じて前記ブラケットのエンドプレートに固定される固定部材をさらに含む、請求項4に記載のブラケット装置。
【請求項9】
前記移動領域は細長い孔又は細長い溝である、請求項1に記載のブラケット装置。
【請求項10】
前記弾性部材は第1の部分と、第2の部分と、該第1の部分及び該第2の部分の間に配置される巻線部とを含み、該巻線部は前記枢動部材の一部を通すための空間を提供し、
前記ブラケットは伸長部分を有し、
前記弾性部材の第1の部分は前記ブラケットの伸長部分に当接するように構成され、
前記弾性部材の第2の部分は前記ロック部材に当接するように構成されている、請求項3に記載のブラケット装置。
【請求項11】
前記弾性部材の第1の部分は、前記ロック部材を前記ブラケットのエンドプレートに対して前記第1の位置の方に引っ張る引っ張り力を生成するための実質的にU字状の弾性アームを有する、請求項10に記載のブラケット装置。
【請求項12】
ブラケット装置であって、
サイドプレート及びエンドプレートを有するブラケットと、
前記ブラケットのエンドプレートに配置される取り付け部材と、
ロック部を含むロック部材と、
を含み、
前記ブラケット及び前記ロック部材のうちの一方は、前記ロック部材を前記ブラケットに対して第1の位置と第2の位置との間で動かすための移動領域を提供し、
前記ロック部材が前記ブラケットに対して前記第1の位置に位置する場合、前記ロック部材のロック部と前記ブラケットのエンドプレートとの間で第1の距離が定義され、
前記ロック部材が前記ブラケットに対して前記第2の位置に位置する場合、前記ロック部材のロック部と前記ブラケットのエンドプレートとの間で第2の距離が定義される、ブラケット装置。
【請求項13】
前記移動領域の一部を貫通する枢動部材をさらに含み、
前記ロック部材は前記枢動部材を通じて前記ブラケットに対して回転可能であり、
前記ブラケット装置は、前記ロック部材に弾性力を提供するように構成された弾性部材をさらに含み、
前記ロック部材は前記弾性部材の弾性力に反応して所定の位置に位置する、請求項12に記載のブラケット装置。
【請求項14】
前記弾性部材は第1の部分と、第2の部分と、該第1の部分及び該第2の部分の間に配置される巻線部とを含み、
前記巻線部は前記枢動部材の一部を通すように構成され、前記第1の部分は前記ブラケットと接触するように構成され、前記第2の部分は前記ロック部材と接触するように構成されている、請求項13に記載のブラケット装置。
【請求項15】
前記ブラケットは伸長部分を有し、
前記弾性部材の第1の部分は前記ブラケットの伸長部分に当接するように構成され、
前記弾性部材の第1の部分は、前記ロック部材を前記ブラケットのエンドプレートに対して前記第1の位置の方に引っ張る引っ張り力を生成するための実質的にU字状の弾性アームを有する、請求項14に記載のブラケット装置。
【請求項16】
ポストに取り付けられるように構成されたブラケット装置であって、該ポストは孔を有し、当該ブラケット装置は、
サイドプレートと、該サイドプレートに実質的に垂直に連結されるエンドプレートとを有するブラケットと、
前記ブラケットのエンドプレートに配置され、前記ポストの孔を貫通するように構成された取り付け部材と、
前記ブラケットに取り付けられるロック部材であって、該ロック部材及び前記ブラケットのうちの一方は、前記ロック部材を前記ブラケットに対して第1の位置と第2の位置との間で動かすための移動領域を提供し、前記ロック部材はロック部を含み、前記ロック部材が前記第1の位置に位置する場合、前記ロック部と前記ブラケットのエンドプレートとの間で第1の距離が定義され、前記ロック部材が前記第2の位置に位置する場合、前記ロック部と前記ブラケットのエンドプレートとの間で第2の距離が定義される、ロック部材と、
前記移動領域の一部を貫通する枢動部材であって、該枢動部材を通じて前記ロック部材は前記ブラケットに対して回転可能である、枢動部材と、
前記ロック部材に弾性力を提供するように構成された弾性部材と、
を含むブラケット装置。
【請求項17】
前記ブラケットは前記サイドプレートに連結された少なくとも1つの耳部を有し、
前記少なくとも1つの耳部は前記移動領域を提供し、
前記移動領域は細長い孔又は細長い溝であり、
前記ロック部材はベース部をさらに含み、
突出部分が前記ベース部に形成されるとともに前記ベース部に対して屈曲され、
前記枢動部材は前記ロック部材の突出部分及び前記少なくとも1つの耳部の移動領域を貫通する、請求項16に記載のブラケット装置。
【請求項18】
前記弾性部材は第1の部分と、第2の部分と、該第1の部分及び該第2の部分の間に配置される巻線部とを含み、
前記巻線部は前記枢動部材の一部を通すように構成され、前記第1の部分は前記ブラケットと接触するように構成され、前記第2の部分は前記ロック部材と接触するように構成されている、請求項16に記載のブラケット装置。
【請求項19】
前記ブラケットは伸長部分を有し、
前記弾性部材の第1の部分は前記ブラケットの伸長部分に当接するように構成され、
前記弾性部材の第1の部分は、前記ロック部材を前記ブラケットのエンドプレートに対して前記第1の位置の方に引っ張る引っ張り力を生成するための実質的にU字状の弾性アームを有する、請求項18に記載のブラケット装置。
【請求項20】
前記ロック部材のロック部は取り付け孔を有し、
前記ブラケット装置は前記取り付け孔を通じて前記ブラケットのエンドプレートをポストに固定するように構成された固定部材をさらに含む、請求項16に記載のブラケット装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブラケット装置に関し、より具体的にはラックのポストにレールを取り付けることが可能なブラケット装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ラックシステムにおいて、スライドレールアセンブリはブラケットを通じてラックのポストに取り付けられることが多い。特許文献1にはラックのためのブラケットアセンブリが開示されている。ラックは複数の孔を有する。ブラケットアセンブリはブラケットと、該ブラケットに枢結される固定部材とを含む。複数の連結部材がラックの孔に挿入され、固定部材は弾性力を提供するとともに、ブラケットをラックに連結するためにラックに留まる固定部を有する。
【0003】
しかしながら、ラックの仕様又は寸法は様々であり得る。従って、様々な種類のラックに適用可能なブラケット製品を開発してブラケット製品の効率を改善する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7357362号明細書
【特許文献2】米国特許第8770528号明細書
【特許文献3】米国特許第8727138号明細書
【特許文献4】米国特許第9370120号明細書
【特許文献5】米国特許第9382943号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ブラケットに対して可動なロック部材を有するブラケット装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、ブラケット装置はブラケットと、取り付け部材と、ロック部材とを含む。ブラケットはサイドプレートと、該サイドプレートに連結されるエンドプレートとを有する。取り付け部材はブラケットのエンドプレートに配置される。ブラケット及びロック部材の一方は、ロック部材をブラケットに対して第1の位置と第2の位置との間で動かすことができるようにする移動領域を提供する。
【0007】
ブラケット装置は移動領域の一部を貫通する枢動部材をさらに含むことが好ましい。ロック部材は枢動部材を通じてブラケットに対して回転可能である。
【0008】
ブラケット装置はロック部材に弾性力を提供するように構成された弾性部材をさらに含むことが好ましい。ロック部材は弾性部材の弾性力に反応して所定の位置に位置する。
【0009】
エンドプレートは実質的に垂直にサイドプレートに連結されることが好ましい。ロック部材はロック部を含む。ロック部材がブラケットに対して第1の位置に位置する場合、ロック部材のロック部とブラケットのエンドプレートとの間で第1の距離が定義される。ロック部材がブラケットに対して第2の位置に位置する場合、ロック部材のロック部とブラケットのエンドプレートとの間で第2の距離が定義される。
【0010】
ブラケットはサイドプレートに連結される少なくとも1つの耳部を有することが好ましい。少なくとも1つの耳部は移動領域を提供する。ロック部材はベース部をさらに含む。突出部分がベース部に形成されるとともにベース部に対して屈曲している。枢動部材はロック部材の突出部分と少なくとも1つの耳部の移動領域とを貫通する。
【0011】
ブラケットのサイドプレートはロック部材のベース部に対応する位置に配置される開口を有することが好ましい。
【0012】
弾性部材は第1の部分と、第2の部分と、該第1の部分及び該第2の部分の間に配置される巻線部とを含むことが好ましい。巻線部は枢動部材の一部を通すように構成されている。第1の部分はブラケットと接触するように構成されている。第2の部分はロック部材と接触するように構成されている。
【0013】
ロック部材のロック部は取り付け孔を有することが好ましい。ブラケット装置は取り付け孔を通じてブラケットのエンドプレートに固定される固定部材をさらに含む。
【0014】
移動領域は細長い孔又は細長い溝であることが好ましい。
【0015】
弾性部材は第1の部分と、第2の部分と、該第1の部分及び該第2の部分の間に配置される巻線部とを含むことが好ましい。該巻線部は枢動部材の一部を通すための空間を提供する。ブラケットは伸長部分を有する。弾性部材の第1の部分はブラケットの伸長部分に当接するように構成されている。弾性部材の第2の部分はロック部材に当接するように構成されている。
【0016】
弾性部材の第1の部分は、ロック部材をブラケットのエンドプレートに対して第1の位置の方に引っ張る引っ張り力を生成するための実質的にU字状の弾性アームを有することが好ましい。
【0017】
本発明の別の実施形態によれば、ブラケット装置はブラケットと、取り付け部材と、ロック部材とを含む。ブラケットはサイドプレート及びエンドプレートを有する。取り付け部材はブラケットのエンドプレートに配置される。ロック部材はロック部を含む。ブラケット及びロック部材のうちの一方は、ロック部材をブラケットに対して第1の位置と第2の位置との間で動かすための移動領域を提供する。ロック部材がブラケットに対して第1の位置に位置する場合、ロック部材のロック部とブラケットのエンドプレートとの間で第1の距離が定義される。ロック部材がブラケットに対して第2の位置に位置する場合、ロック部材のロック部とブラケットのエンドプレートとの間で第2の距離が定義される。
【0018】
本発明の別の実施形態によれば、ブラケット装置はポストに取り付けられるように構成される。ポストは孔を有する。ブラケット装置はブラケットと、取り付け部材と、ロック部材と、枢動部材と、弾性部材とを含む。ブラケットはサイドプレートと、該サイドプレートに実質的に垂直に連結されるエンドプレートとを有する。取り付け部材はブラケットのエンドプレートに配置され、ポストの孔を貫通するように構成されている。ロック部材はブラケットに取り付けられる。ロック部材及びブラケットのうちの一方は、ロック部材をブラケットに対して第1の位置と第2の位置との間で動かすための移動領域を提供する。ロック部材はロック部を含む。ロック部材が第1の位置に位置する場合、ロック部とブラケットのエンドプレートとの間で第1の距離が定義される。ロック部材が第2の位置に位置する場合、ロック部とブラケットのエンドプレートとの間で第2の距離が定義される。枢動部材は移動領域の一部を貫通する。枢動部材を通じてロック部材はブラケットに対して回転可能である。弾性部材はロック部材に弾性力を提供するように構成されている。
【0019】
ロック部材のロック部は取り付け孔を有することが好ましい。ブラケット装置は取り付け孔を通じてブラケットのエンドプレートをポストに固定さすように構成された固定部材をさらに含む。
【0020】
様々な図面に図示する下記の好ましい実施形態の詳細な説明を読み終えた後、本発明の上記の目的及び他の目的が当業者に間違いなく明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る、スライドレールアセンブリをラックに取り付け可能なブラケット装置と、保持物体に取り付けられたスライドレールアセンブリとを示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の第1の実施形態に係るブラケット装置の分解図である。
【
図3】
図3は、ロック部材をブラケットに対して動かせるように構成された移動領域を示すための、
図2の領域Aの拡大図である。
【
図4】
図4は、本発明の第1の実施形態に係るブラケット装置を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態に係る、ある方向に沿ってブラケット装置と共にポストの方に動かされたレールを示す図である。
【
図6】
図6は、ブラケットに対してロック解除状態にある
図5のブラケット装置のロック部材と、ポストの孔と整合したブラケットの取り付け部材とを示す図である。
【
図7】
図7は、ポストに取り付けられた
図6のブラケット装置と、固定部材を通じてポストに固定されたブラケットとを示す図である。
【
図8】
図8は、第1の厚さを有するポストにレールを取り付けるために、ポストの方に動かされた本発明の第1の実施形態のブラケット装置を示す図である。
【
図9】
図9は、ブラケットに対して第1の位置に位置するロック部材を示すための
図8の領域Aの拡大図である。
【
図10】
図10は、ポストに取り付けられた
図8のブラケット装置を示す図であり、ロック部材のロック部とブラケットのエンドプレートとの間で第1の距離が定義され、第1の距離はポストの第1の厚さに対応する。
【
図11】
図11は、本発明の第1の実施形態に係る、第2の厚さを有する別のポストにレールを取り付けるためにポストの方に動かされたブラケット装置を示す図である。
【
図12】
図12は、ブラケットに対して第1の位置に位置するロック部材を示すための
図11の領域Aの拡大図である。
【
図13】
図13は、ポストの孔と整合した
図11のブラケット装置のブラケットの取り付け部材を示す図である。
【
図14】
図14は、ポストに取り付けられた
図11のブラケット装置を示す図であり、ロック部材のロック部とブラケットのエンドプレートとの間で第2の距離が定義され、第2の距離はポストの第2の厚さに対応する。
【
図15】
図15は、ブラケットに対して第2の位置に位置するロック部材を示すための
図14の領域Aの拡大図である。
【
図16】
図16は、本発明の第2の実施形態に係るブラケット装置の分解図である。
【
図17】
図17は、ブラケットに対してロック部材を動かせるように構成された移動領域を示すための
図16の領域Aの拡大図を示す。
【
図18】
図18は、本発明の第2の実施形態に係るブラケット装置を示す図である。
【
図19】
図19は、本発明の第2の実施形態に係る、ある方向に沿ってブラケット装置と共にポストの方に動かされたスライドレールを示す図である。
【
図20】
図20は、本発明の第2の実施形態に係る、ブラケットに対してロック解除状態にあるブラケット装置のロック部材と、ポストの孔と整合したブラケットの取り付け部材とを示す図である。
【
図21】
図21は、ポストに取り付けられた本発明の第2の実施形態のブラケット装置と、固定部材を通じてポストに固定されたブラケットとを示す図である。
【
図22】
図22は、第1の厚さを有するポストにレールを取り付けるために、ポストの方に動かされた本発明の第2の実施形態のブラケット装置を示す図である。
【
図23】
図23は、ブラケットに対して第1の位置に位置するロック部材を示すための
図22の領域Aの拡大図である。
【
図24】
図24は、第1の厚さを有するポストに取り付けられた本発明の第2の実施形態のブラケット装置と、方向F1の沿った引っ張り力に反応してポストに当接するロック部材とを示す図である。
【
図25】
図25は、第2の厚さを有する別のポストにレールを取り付けるために別のポストの方に動かされた本発明の第2の実施形態のブラケット装置を示す図である。
【
図26】
図26は、本発明の第2の実施形態に係る、ポストの孔と整合したブラケット装置のブラケットの取り付け部材を示す図である。
【
図27】
図27は、ブラケットに対して第1の位置に位置するロック部材を示すための
図26の領域Aの拡大図である。
【
図28】
図28は、第2の厚さを有するポストに取り付けられた本発明の第2の実施形態のブラケット装置を示す図である。
【
図29】
図29は、ブラケットに対して第2の位置に位置するロック部材を説明するための、
図28の領域Aの拡大図である。
【
図30】
図30は、第2の厚さを有するポストに取り付けられた本発明の第2の実施形態のブラケット装置と、方向F1に沿った引っ張り力に反応してポストに当接するロック部材とを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係る、ラック22に取り付けられた一対のスライドレールアセンブリを示す図である。各スライドレールアセンブリ20の2つの部分、例えば前部及び後部は第1のブラケット装置24及び第2のブラケット装置26を通じてラック22の第1のポスト28a及び第2のポスト28bにそれぞれ取り付けられている。具体的には、各スライドレールアセンブリ20は第1のレール30と、第1のレール30に対して長手方向に可動な第2のレール32とを含む。各スライドレールアセンブリ20は、第1のレール30に対する第2のレール32の移動距離を増やすように構成された第3のレール34をさらに含むことが好ましい。第2のレール32は電気機器のシャーシ又は引き出し等の保持物体36に取り付けられるように構成されている。
【0023】
図2、
図3及び
図4に示すように、第1のブラケット装置24(以下、ブラケット装置24と言う)はブラケット38と、少なくとも1つの取り付け部材40と、ロック部材42とを含む。
【0024】
ブラケット38はサイドプレート44と、サイドプレート44に連結されたエンドプレート46とを有する。エンドプレート46は実質的に垂直にサイドプレート44に連結されている。ブラケット38のサイドプレート44は開口48を有し、ブラケット38はサイドプレート44に連結された少なくとも1つの耳部50を有することが好ましい。本実施形態では、ブラケット38はサイドプレート44に連結されるとともに、例えば開口48に隣接する一対の耳部50を有する。一対の耳部50のうちの1つは伸長部分54を備える。
【0025】
少なくとも1つの取り付け部材40、例えば一対の取り付け部材40はブラケット38のエンドプレート46に配置できる。そのような配置は当業者に公知であるため、さらなる説明は省略する。
【0026】
ロック部材42はブラケット38に取り付けられている。ロック部材42はベース部56とロック部58とを含む。ベース部56は、ユーザーが操作できるようにブラケット38の開口48に対応する位置に位置する。ロック部58は取り付け孔59を有する。ロック部材42は、ベース部56とロック部58との間に位置する中間部60をさらに含むことが好ましい。中間部60は第1の端部62と、第1の端部62の反対側の第2の端部64とを有する。第1の端部62はベース部56に対して傾斜している。第2の端部64はロック部58に実質的に垂直に連結されている。さらに、ロック部材42のベース部56は、ベース部56に対して屈曲した少なくとも1つの突出部分66を備える。本実施形態では、例えは一対の突出部分66がベース部56に対して屈曲されている。一対の突出部分66は一対の耳部50に隣接する。
【0027】
ロック部材42及びブラケット38のうちの一方は移動領域67を提供する。本実施形態では、移動領域67は、ロック部材42をブラケット38に対して長手方向に可動となるように長手方向に配置されている。本実施形態では、ブラケット38が移動領域67を提供する。例えば、ブラケット38の一対の耳部50が移動領域67を提供する。移動領域67は細長い孔又は細長い溝であり得る。本実施形態ではブラケット38が移動領域67を提供するが、代替的にロック部材42が移動領域67を提供するようにしてもよい。簡単に(briefly)、移動領域67はブラケット38に対してロック部材42を長手方向に動かすことができるようにする。
【0028】
ブラケット装置24は枢動部材68及び弾性部材70をさらに含むことが好ましい。枢動部材68は移動領域67の一部を貫通する。具体的には、枢動部材68はブラケット38の移動領域67の一部と、ロック部材42の一対の突出部分66とを貫通する。弾性部材70はロック部材42に弾性力を提供するように構成されている。ロック部材42は、弾性部材70の弾性力に反応して所定の位置に位置する。さらに、弾性部材70は第1の部分72と、第2の部分74と、第1の部分72及び第2の部分74の間に位置する巻線部76とを含む。巻線部76は、枢動部材68の一部を通すための空間78を提供する。第1の部分72はブラケット38と接触するように構成されている。第2の部分74はロック部材42と接触するように構成されている。本実施形態では、第1の部分72はブラケット38の伸長部分54に当接し、第2の部分74はロック部材42のベース部56に当接する。
【0029】
図5に示すように、第1のポスト28aは第1の孔80a、第2の孔80b及び第3の孔80c等の複数の孔を有する。他方、ブラケット装置24はロック状態にある。例えば、ブラケット装置24のロック部材42は、弾性部材70の弾性力に反応してブラケット38のエンドプレート46に対してロック位置L1(閉位置)に位置している。
【0030】
図6に示すように、前述のスライドレールアセンブリ20の第1のレール30は、ブラケット装置24を通じて第1のポスト28aに取り付けるために、方向Dに沿って第1のポスト28aの方に動かすことができる。そのような取り付けプロセスの間、ガイド部82(傾斜面又は湾曲面を有するガイド構造)等のブラケット装置24のロック部材42の一部は、ロック部材42が枢動部材68を通じてブラケット38に対してロック位置L1からロック解除状態になるように、例えばロック解除位置L2(開位置)に位置するよう回転するように第1のポスト28aの側面に当接することができる。そのような動作は当業者に公知であるため、さらなる説明は省略する。そして、弾性部材70は、ロック部材42がロック解除位置L2に位置することに反応して弾性力を蓄積する。他方、ブラケット装置24の一対の取り付け部材40は第1のポスト28aの第1の孔80a及び第2の孔80bを貫通できる。
【0031】
図7に示すように、第1のレール30が方向Dに沿ってさらに動かされると、ブラケット装置24の一対の取り付け部材40を第1のポスト28aの第1の孔80a及び第2の孔80bに取り付けることができ、弾性部材70は弾性力を解放し、ロック部材42は第1のポスト28aをロックするために弾性部材70の弾性力に反応してロック解除位置L2からロック位置L1に戻ることができる。その間、ロック部材42のロック部58は第1のポスト28aをロックする。簡単に、ブラケット装置24を第1のポスト28aに取り付けることができる。ロック部材42が第1のポスト28aをロックすると、ロック部材42のロック部58の取り付け孔59は第1のポスト28aの第3の孔80cに対応する位置に位置する。ブラケット装置24は、取り付け孔59を通じてブラケット38のエンドプレート46を第1のポスト28aに固定するように構成された固定部材84をさらに含むことが好ましい。
【0032】
図8及び
図9に示すように、第1のポスト28aは第1の厚さW1を有する。他方、ブラケット装置24のロック部材42は移動領域67を通じてブラケット38に対して第1の位置P1に位置することができる。ロック部材42がブラケット38に対して第1の位置P1に位置する場合、ロック部材42のロック部58とブラケット38のエンドプレート46との間で第1の距離X1が定義される。
図10に示すように、ブラケット装置24の一対の取り付け部材40は、方向Dに沿って第1のポスト28aの第1の孔80a及び第2の孔80bに取り付けることができ、ロック部材42は、弾性部材70の弾性力に反応して第1のポスト28aをさらにロックする。ロック部材42のロック部58とブラケット38のエンドプレート46との間の第1の距離X1は第1のポスト28aの第1の厚さW1に対応する。具体的には、第1の距離X1は、ロック部材42のロック部58が第1のポスト28aをロックできるようにするために第1のポスト28aの第1の厚さW1以上である。
【0033】
図11は別の第1のポスト200に適用可能なブラケット装置24を示す図である。具体的には、第1のポスト200は、第1のポスト28aの第1の厚さW1よりも大きい第2の厚さW2を有する。他方、
図12に示すように、ブラケット装置24のロック部材42は移動領域67を通じてブラケット38に対して第1の位置P1に位置することができる。ロック部材42がブラケット38に対して第1の位置P1に位置する場合、ロック部材42のロック部58とブラケット38のエンドプレート46との間で第1の距離X1が定義される。
【0034】
図13に示すように、スライドレールアセンブリ20の第1のレール30をブラケット装置24と共に方向Dに沿って第1のポスト200の方に動かすと、ロック部材42はロック解除状態になるように回転される(そのような動作は当業者に公知であるため、さらなる説明は省略する)。他方、ブラケット装置24の一対の取り付け部材40は、第1のポスト200の第1の孔202及び第2の孔204とそれぞれ整合しそれらに対して延びる。
【0035】
図14及び
図15に示すように、ブラケット装置24の一対の取り付け部材40が第1のポスト200に取り付けられると、ロック部材42はロック解除状態からロック状態に戻る。第1のポスト200は第2の厚さW2を有するため、ロック部材42がロック状態に戻るプロセスの間に、ロック部材42をブラケット38に対して第1の位置P1から第2の位置P2に移動領域67を通じて長手方向に動かすことができる。ロック部材42がブラケット38に対して第2の位置P2に位置する場合、ロック部材42のロック部58とブラケット38のエンドプレート46との間で第2の距離X2が定義される(即ち、ロック部材42のロック部58とブラケット38のエンドプレート46との間の距離が第1の距離X1から第2の距離X2に変わる)。第2の距離X2は第1のポスト200の第2の厚さW2に対応する。具体的には、第2の距離X2は、ロック部材42のロック部58が第1のポスト200をロックできるようにするために第1のポスト200の第2の厚さW2以上である。
【0036】
従って、ロック部材42は、厚さの異なるポストにブラケット装置24を取り付けることができるように、ブラケット38に対して第1の位置P1と第2の位置P2との間を移動領域67を通じて長手方向に移動できる。
【0037】
図16、
図17及び
図18に示すように、本発明の第2の実施形態の第1のブラケット装置24’(以下、ブラケット装置24’と言う)はブラケット38’と、少なくとも1つの取り付け部材40と、ロック部材42とを含む。
【0038】
ブラケット38’はサイドプレート44と、サイドプレート44に連結されたエンドプレート46とを有する。エンドプレート46はサイドプレート44に実質的に垂直に連結されている。ブラケット38’のサイドプレート44は開口48を有し、ブラケット38’はサイドプレート44に連結された少なくとも1つの耳部50’を有することが好ましい。本実施形態では、ブラケット38’は、例えはサイドプレート44に連結されるとともに開口48に隣接する一対の耳部50’を有する。第1の実施形態のブラケット38とは異なり、ブラケット38’は耳部50’のうちの一方に隣接して配置される伸長部分55をさらに含む。伸長部分55は第1の壁57aと、第2の壁57bと、伸長突起57cとを含む。第2の壁57bは第1の壁57aから実質的に垂直に延び、伸長突起57cは第2の壁57bの端の一部から延び、一対の耳部50’から離れている。
【0039】
本発明の第2の実施形態では、少なくとも1つの取り付け部材40及びロック部材42は、第1の実施形態の少なくとも1つの取り付け部材40及びロック部材42と同じであるか又は同様である。簡略化のために、さらなる説明は省略する。
【0040】
ブラケット装置24’は枢動部材68及び弾性部材70’をさらに含むことが好ましい。枢動部材68は移動領域67の一部を貫通する。具体的には、枢動部材68はブラケット38’の移動領域67の一部とロック部材42の一対の突出部分66とを貫通する。弾性部材70’はロック部材42に弾性力を提供するように構成されている。ロック部材42は弾性部材70’の弾性力に反応して所定の位置に位置する。さらに、弾性部材70’は第1の部分72’と、第2の部分74’と、第1の部分72’及び第2の部分74’の間に位置する巻線部76’とを含む。巻線部76’は枢動部材68の一部を通すための空間78を提供する。第1の部分72’はブラケット38’と接触するように構成されている。第2の部分74’はロック部材42と接触するように構成されている。本実施形態では、第1の部分72’はブラケット38’の伸長部分55に当接し、第2の部分74’はロック部材42のベース部56に当接する。第1の部分72’は、ブラケット38’のエンドプレート46に対してロック部材42を引っ張るために方向F1に沿って引っ張り力を生成するために実質的にU字状の弾性アーム73を有することが好ましい。あるいは、別の実施形態(図示せず)では、ブラケット38’のエンドプレート46に対してロック部材42に方向F1に沿って引っ張り力を生成するために、ロック部材42とブラケット38’との間に追加の引張バネを連結できる。
【0042】
図22及び
図23に示すように、第1のポスト28aは第1の厚さW1を有する。他方、ブラケット装置24’のロック部材42は移動領域67を通じてブラケット38’に対して第1の位置P1に位置することができる。ロック部材42がブラケット38’に対して第1の位置P1に位置する場合、ロック部材42のロック部58とブラケット38’のエンドプレート46との間で第1の距離X1が定義される。
図24に示すように、ブラケット装置24’の一対の取り付け部材40を第1のポスト28aの第1の孔80a及び第2の孔80bに取り付けることができ、ロック部材42は弾性部材70’の弾性力に反応して第1のポスト28aをさらにロックする。ロック部材42のロック部58とブラケット38’のエンドプレート46との間の第1の距離X1は第1のポスト28aの第1の厚さW1に対応する。具体的には、第1の距離X1は、ロック部材42のロック部58が第1のポスト28aをロックできるようにするために第1のポスト28aの第1の厚さW1以上である。それに加えて、弾性部材70’の第1の部分72の弾性アーム73は方向F1に沿って引っ張り力を提供することができ、ロック部材42は引っ張り力に反応して第1のポスト23aと密着することができる。
【0043】
図24は別の第1のポスト200に適用可能なブラケット装置24’を示す図である。具体的には、第1のポスト200は第1のポスト28aの第1の厚さW1よりも大きい第2の厚さW2を有する。他方、
図25及び
図26に示すように、ブラケット装置24’のロック部材42は移動領域67を通じてブラケット38’に対して第1の位置P1に位置することができる。ロック部材42がブラケット38’に対して第1の位置P1に位置する場合、ロック部材42のロック部58とブラケット38’のエンドプレート46との間で第1の距離X1が定義される。
【0044】
図27に示すように、スライドレールアセンブリ20の第1のレール30がブラケット装置24’を通じて第1のポスト200に取り付けられると、ロック部材42はロック解除状態になるように回転される(そのような動作は当業者に公知であるため、さらなる説明は省略する)。他方、ブラケット装置24’の一対の取り付け部材40は第1のポスト200の第1の孔202及び第2の孔204と整合し且つそれらに対して延びている。
【0045】
図28及び
図29に示すように、ブラケット装置24’の一対の取り付け部材40が第1のポストに取り付けられると、ロック部材42はロック解除状態からロック状態に戻る。第1のポスト200は第2の厚さW2を有するため、ロック部材42は、ロック部材42がロック状態に戻るプロセスの間にブラケット38’に対して第1の位置P1から第2の位置P2に移動領域67を通じて長手方向に移動できる。ロック部材42がブラケット38’に対して第2の位置P2に位置する場合、ロック部材42のロック部58とブラケット38’のエンドプレート46との間で第2の距離X2が定義される(即ち、ロック部材42のロック部58とブラケット38’のエンドプレート46との間の距離が第1の距離X1から第2の距離X2に変わる)。第2の距離X2は第1のポスト200の第2の厚さW2に対応する。具体的には、第2の距離X2は、ロック部材42のロック部58が第1のポスト200をロックできるようにするために第1のポスト200の第2の厚さW2以上である。それに加えて、
図30に示すように、弾性部材70’の弾性アーム73は方向F1に沿って引っ張り力を提供することができ、引っ張り力に反応してロック部材42を第1のポスト200に密着させることができる。
【0046】
従って、ロック部材42をブラケット38’に対して第1の位置P1と第2の位置P2との間で移動領域67を通じて長手方向に動かすことができ、弾性部材の弾性アームは引っ張り力を提供することができ、その引っ張り力に反応してロック部材を物体のポストに密着させることができる。従って、厚さが異なるポストにブラケット装置24’を安定的に且つ強固に取り付けることができる。
【0047】
当業者であれば、本発明の教示を維持しながら多くの変更及び改良が装置及び方法に加えられ得ることに容易に気付く。従って、上記の開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0048】
20 スライドレールアセンブリ
22 ラック
24 第1のブラケット装置
26 第2のブラケット装置
28 ポスト
30 第1のレール
32 第2のレール
34 第3のレール
36 保持物体
38 ブラケット
40 取り付け部材
42 ロック部材
44 サイドプレート
46 エンドプレート
48 開口
50 耳部
54 伸長部分
56 ベース部
58 ロック部
60 中間部
62 第1の端部
64 第2の端部
66 突出部分
67 移動領域
68 枢動部材
70 弾性部材
72 第1の部分
73 弾性アーム
74 第2の部分
76 巻線部
78 空間
84 固定部材