【解決手段】ガスコンロ20は、室内90に配置されており、センサ40とレンジフード30と無線通信で接続可能である。ガスコンロ20は、センサ40及びレンジフード30とガスコンロ20との接続状態を表示可能な表示部26を備えている。制御部25は、センサ40及びレンジフード30とガスコンロ20との接続が確立されている場合と、前記接続が確立されていない場合とで表示部26の表示を異なる表示態様とする。
室内に配置された少なくとも1つの室内機器と、室内に配置されており、前記少なくとも1つの室内機器と無線通信で接続可能な調理器を備えている調理器システムであって、
前記調理器は、前記少なくとも1つの室内機器と前記調理器の接続状態を表示可能な第1表示部と、第1制御部を備えており、
前記第1制御部は、前記少なくとも1つの室内機器と前記調理器の接続が確立されている場合と、その接続が確立されていない場合とで前記第1表示部の表示を異なる表示態様とする、調理器システム。
前記第2制御部は、前記空気質検知器と前記換気機器の接続が確立されている場合の前記第2表示部の表示を、前記空気質検知器と前記調理器の接続が確立されている場合の前記第1表示部の表示と対応する表示態様にする、請求項5に記載の調理器システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の調理器では、赤外線通信モードが選択されると発光部が発光するが、それだけでは調理器が赤外線通信できる状態であることは認識できるものの、調理器と携帯端末機器の接続が正常に確立されているか否かまでは認識できない。また、室内に配置されている他の室内機器と調理器の接続を確立したい場合がある。例えば、室内の空気質を検知する空気質検知器と調理器の接続を確立したい場合がある。そこで本明細書は、調理器のユーザーが調理器と他の室内機器との接続が正常に確立されているか否かを認識することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示する調理器システムは、室内に配置された少なくとも1つの室内機器と、調理器を備えている。この調理器は、室内に配置されており、少なくとも1つの室内機器と無線通信で接続可能である。また、調理器は、少なくとも1つの室内機器と調理器の接続状態を表示可能な第1表示部と、第1制御部を備えている。第1制御部は、少なくとも1つの室内機器と調理器の接続が確立されている場合と、その接続が確立されていない場合とで第1表示部の表示を異なる表示態様とする。
【0006】
このような構成によれば、調理器と室内機器の接続が正常に確立されている場合と確立されていない場合で第1表示部の表示態様が異なるので、第1表示部を視たユーザーが、調理器と室内機器の接続が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。
【0007】
上記の調理器システムにおいて、第1表示部は、調理器の電源ON/OFFの状態に応じて発光の有無を変化させる発光手段を備えていてもよい。第1制御部は、調理器がON状態である場合は発光手段を発光させ、OFF状態である場合は発光手段を発光させず、調理器がON状態のときに接続が確立されている場合と確立されていない場合とで前記発光手段の発光状態を異ならせることで第1表示部の表示を異なる表示態様としてもよい。
【0008】
このような構成によれば、調理器のON状態とOFF状態で表示部の発光状態が異なっており、更にON状態の場合は、調理器と室内機器の接続が確立されているか否かで表示部の表示態様が異なっている。そのため、表示部を視たユーザーが、調理器がON状態であるかOFF状態であるかを一目で認識することができるとともに、調理器と室内機器の接続が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。
【0009】
また、上記の調理器システムにおいて、第1表示部は、調理器のON/OFFを切り換えるスイッチ部に形成されていてもよい。
【0010】
調理器のON/OFFを切り換えるスイッチ部は、ユーザーが必ず目視して確認する部分であるので、確実にユーザーが接続状態を認識することができる。
【0011】
また、上記の調理器システムにおいて、少なくとも1つの室内機器が、室内の空気質を検知する空気質検知器を含んでいてもよい。空気質検知器は、空気質検知器と調理器の接続が確立されているときに、室内の空気質に応じて、調理器の動作状態を変化させるための制御信号を調理器に送信してもよい。
【0012】
このような構成によれば、室内の空気質の状態に応じて調理器を停止させることができる。したがって、室内の安全を確保することができる。
【0013】
また、上記の調理器システムにおいて、少なくとも1つの室内機器が、室内の空気を換気する換気機器をさらに含んでいてもよい。換気機器は、調理器または空気質検知器と換気機器の接続状態を表示可能な第2表示部と、第2制御部を備えていてもよい。第2制御部は、調理器または空気質検知器と換気機器の接続が確立されている場合と、その接続が確立されていない場合とで第2表示部の表示を異なる表示態様としてもよい。
【0014】
このような構成によれば、調理器または空気質検知器と換気機器の接続が確立されている場合と確立されていない場合で第2表示部の表示態様が異なるので、第2表示部を視たユーザーが、調理器または空気質検知器と換気機器の接続が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。
【0015】
また、上記の調理器システムにおいて、第2制御部は、空気質検知器と換気機器の接続が確立されている場合の第2表示部の表示を、空気質検知器と調理器の接続が確立されている場合の第1表示部の表示と対応する表示態様にしてもよい。
【0016】
このような構成によれば、第2表示部を視たユーザーが、空気質検知器と換気機器の接続が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。また、第1表示部を視たユーザーが、空気質検知器と調理器の接続が確立されているか否かを一目で認識することができる。また、第2表示部の表示と第1表示部の表示が対応する表示態様になるので、上記の2つの接続が共に確立されていることをユーザーが容易に認識することができる。
【0017】
本明細書に開示する調理器は、室内に配置されており、少なくとも1つの室内機器と無線通信で接続可能である。少なくとも1つの室内機器と調理器の接続状態を表示可能な表示部と、制御部を備えている。制御部は、少なくとも1つの室内機器と調理器の接続が確立されている場合と、その接続が確立されていない場合とで表示部の表示を異なる表示態様とする。
【0018】
このような構成によれば、調理器と室内機器の接続が正常に確立されている場合と確立されていない場合で表示部の表示態様が異なるので、表示部を視たユーザーが、調理器と室内機器の接続が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。
【0019】
上記の調理器において、表示部は、調理器の電源ON/OFFの状態に応じて発光の有無を変化させる発光手段を備えていてもよい。制御部は、調理器がON状態である場合は発光手段を発光させ、OFF状態である場合は発光手段を発光させず、調理器がON状態のときに接続が確立されている場合と確立されていない場合とで発光手段の発光状態を異ならせることで表示部の表示を異なる表示態様としてもよい。
【0020】
このような構成によれば、調理器のON状態とOFF状態で表示部の発光状態が異なっており、更にON状態の場合は、調理器と室内機器の接続が確立されているか否かで表示部の表示態様が異なっている。そのため、表示部を視たユーザーが、調理器がON状態であるかOFF状態であるかを一目で認識することができるとともに、調理器と室内機器の接続が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。
【0021】
また、上記の調理器において、表示部が、調理器のON/OFFを切り換えるスイッチ部に形成されていてもよい。
【0022】
調理器のON/OFFを切り換えるスイッチ部は、ユーザーが必ず目視して確認する部分であるので、確実にユーザーが接続状態を認識することができる。
【0023】
また、上記の調理器において、少なくとも1つの室内機器が、室内の空気質を検知する空気質検知器を含んでいてもよい。空気質検知器は、空気質検知器と調理器の接続が確立されているときに、室内の空気質に応じて、調理器の動作状態を変化させるための制御信号を調理器に送信してもよい。
【0024】
このような構成によれば、室内の空気質の状態に応じて調理器を停止させることができる。したがって、室内の安全を確保することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1に示すように、実施例に係る調理器システム1は、ガスコンロ20と、レンジフード30と、センサ40と、警報器70を備えている。調理器システム1は、例えば、マンションや戸建における室9に設置される。
【0027】
室9の内部領域である室内90は、キッチン領域91と、キッチン領域91の外部にあるダイニング領域92に分けられる。キッチン領域91では、ユーザーが調理を行うことができる。ダイニング領域92では、ユーザーが食事を行うことができる。
【0028】
ガスコンロ20(調理器の一例)は、キッチン領域91に配置されている。ガスコンロ20は、ガスを燃焼させた火力を利用してユーザーが調理を行うための機器である。ユーザーが調理を行うとガスコンロ20の周囲に熱、水分、煙および油分等が生じる。ガスコンロ20は、バーナー21と、バーナー21の点火または消火をするためのスイッチ部22と、バーナー21の火力を調節するための調節部23を備えている。ガスコンロ20の動作状態は調節可能である。具体的には、ガスコンロ20は、バーナー21の火力を多段階で調節できるように構成されている。例えば、バーナー21の火力を「消火」、「弱」、「中」、「強」の4段階で調節することができる。スイッチ部22は、ガスコンロ20のON/OFFを切り換え可能に構成されている。ユーザーがスイッチ部22を押して電源を入れるとバーナー21が点火し、スイッチ部22を押して電源を切るとバーナー21が消火する。また、ユーザーが調節部23を操作するとバーナー21の火力状態を調節することができる。
【0029】
ガスコンロ20は、表示部26(第1表示部の一例)と制御部25(第1制御部の一例)を備えている。表示部26は、発光可能に構成されている。表示部26は、LEDランプ(図示せず)を備えている。LEDランプが発光することによって表示部26が発光する。表示部26は、複数の色の光を発光可能である。例えば、青、緑、黄の光を発光可能である。LEDランプが発光する光の色が変わることによって、表示部26が発光する光の色が変わる。表示部26は、光の色の違いによって、ガスコンロ20とセンサ40とレンジフード30の無線通信による接続状態を表示可能である。表示部26は、スイッチ部22に形成されている。スイッチ部22は、表示部26を含んでいる。表示部26は、スイッチ部22の一部として構成されている。なお、ガスコンロ20の制御部25による制御については後述する。
【0030】
レンジフード30(室内機器の一例、換気機器の一例)は、キッチン領域91に配置されている。レンジフード30は、ガスコンロ20の上方に配置されており、ガスコンロ20と対向している。レンジフード30は、ファン31とカバー32を備えている。レンジフード30は、ファン31が回転することによって室内90の空気を換気する。カバー32はファン31を覆っている。レンジフード30は、ファン31の回転速度を多段階で調節することによって、室内90の空気を換気する風量を多段階で調節できるように構成されている。例えば、換気の風量を「0(停止)」、「弱」、「中」、「強」の4段階で調節することができる。レンジフード30は、風量が「0(停止)」である場合は動作しない。レンジフード30は、風量を調節するための調節部37を備えている。ユーザーが調節部37を操作することによって換気風量を調節することができる。
【0031】
レンジフード30は、表示部36(第2表示部の一例)と制御部35(第2制御部の一例)を備えている。表示部36は、発光可能に構成されている。表示部36は、LEDランプ(図示せず)を備えている。LEDランプが発光することによって表示部36が発光する。表示部36は、例えば、緑色の光で発光可能である。表示部36は、比較的明るく発光する場合と、比較的暗く発光する場合がある。表示部36は、発光するときの明るさの違いによって、レンジフード30の動作状態を表示可能である。表示部36は、スイッチ部34に形成されている。スイッチ部34は、表示部36を含んでいる。表示部36は、スイッチ部34の一部として構成されている。また、表示部36は、発光しているか否かの違いによって、センサ40とレンジフード30の無線通信による接続状態を表示可能である。なお、レンジフード30の制御部35による制御については後述する。センサ40(室内機器の他の一例、空気質検知器の一例)は、キッチン領域91に配置されている。センサ40は、室内90の空気質を継続的に検知している。センサ40は、ガスコンロ20から離れた位置に配置されている。また、センサ40は、後述する警報器70の筐体内に設けられている。
【0032】
室内90の空気質は、例えば、室内90の空気の温度、湿度、臭気、室内90に配置された燃焼式器具の燃焼排ガス、未燃ガス等によって変化する。例えば、室内90に配置されているゴミ箱の中のゴミや調理中の料理から臭気や煙が発生したり、ガスコンロ20や室内90に配置されている燃焼式暖房機の燃焼排ガスが増加した場合には室内90の空気質が悪化する。センサ40は、検知した室内90の空気質を所定の基準に照らしてランク分けすることができる。例えば、センサ40は、室内90の空気質を「正常」、「やや悪い」、「悪い」、「とても悪い」の4つにランク分けすることができる。例えば、室内90の空気の温度が25℃であり、湿度が50%であり、臭気や煙が発生していない場合は、室内90の空気質は「正常」のランクに該当する。また、例えば、室内90の空気質が悪化した場合は、悪化の程度に応じて、室内90の空気質が「やや悪い」、「悪い」、「とても悪い」のいずれかのランクに該当する。
【0033】
警報器70は、キッチン領域91に配置されている。警報器70は、ガスコンロ20から離れた位置に配置されている。警報器70は、室内90の空気質に異常がある場合にその異常を周囲に知らせるブザー、スピーカー、ランプ等の報知手段80を備えている。
【0034】
上記のガスコンロ20とセンサ40とレンジフード30のそれぞれは、無線通信部(図示せず)を備えている。無線通信部が行なう無線通信としては、例えばBluetooth(登録商標)LowEnergyによる通信を用いることができる。BluetoothLowEnergyは、デジタル機器用の近距離無線通信規格である。ガスコンロ20とセンサ40は、無線通信部を介して無線通信可能である。また、ガスコンロ20とレンジフード30も、無線通信部を介して無線通信可能である。また、センサ40とレンジフード30も、無線通信部を介して無線通信可能である。
図2に示すように、調理器システム1では、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2、センサ40とレンジフード30の接続C3のそれぞれが確立される。
【0035】
(第1実施例)
次に、ガスコンロと調理器システムの動作について説明する。まず、初期状態では、レンジフード30とセンサ40の電源が入っているとする。一方、ガスコンロ20の電源が切られているとする。すなわち、ガスコンロ20がOFF状態であるとする。ガスコンロ20がOFF状態であるときは、ガスコンロ20の制御部25は、表示部26を発光させていない。
図3のフローチャートに示すように、S11では、表示部26が消灯している。続くS12では、制御部25は、ガスコンロ20の電源が入れられたか否かを監視している。ガスコンロ20の電源が入れられずにガスコンロ20がOFF状態である場合は、制御部25はS12でNoと判断してS11に戻る。制御部25は、表示部26が消灯した状態を維持する。
【0036】
続いて、ユーザーが、ガスコンロ20のスイッチ部22を押してガスコンロ20の電源を入れたとする。そうすると、ガスコンロ20がON状態になる。ガスコンロ20の電源が入れられてガスコンロ20がON状態になると、制御部25はS12でYesと判断してS13に進む。
【0037】
S13では、制御部25が、表示部26を青色の光で発光させる。表示部26が青色で点灯する。点灯した表示部26を視たユーザーは、ガスコンロ20がON状態であることを認識できる。
【0038】
また、ガスコンロ20は、ON状態になると、
図4に示すように、センサ40に接続許可信号を送信する(S61)。この接続許可信号は、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1の確立を許可するための信号である。ガスコンロ20が送信した接続許可信号をセンサ40が受信する。センサ40は、ガスコンロ20に接続確立信号を送信する(S62)。この接続確立信号は、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1を確立するための信号である。センサ40が送信した接続確立信号をガスコンロ20が受信する。ガスコンロ20が接続確立信号を受信すると、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が確立される。ガスコンロ20とセンサ40の間で接続許可信号と接続確立信号が正常に送受信されると、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が正常に確立される。一方、接続許可信号と接続確立信号が正常に送受信されない場合等、通信障害が発生した場合は、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が確立されない。
【0039】
同様に、ガスコンロ20は、ON状態になると、レンジフード30に接続許可信号を送信する(S63)。この接続許可信号は、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2の確立を許可するための信号である。ガスコンロ20が送信した接続許可信号をレンジフード30が受信する。レンジフード30は、ガスコンロ20に接続確立信号を送信する(S64)。この接続確立信号は、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2を確立するための信号である。レンジフード30が送信した接続確立信号をガスコンロ20が受信する。ガスコンロ20が接続確立信号を受信すると、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立される。ガスコンロ20とレンジフード30の間で接続許可信号と接続確立信号が正常に送受信されると、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が正常に確立される。一方、接続許可信号と接続確立信号が正常に送受信されない場合等、通信障害が発生した場合は、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されない。
【0040】
図3に示すように、S13に続くS14では、ガスコンロ20の制御部25が、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1、および、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されているか否かを判断する。両方の接続が確立されている場合は、制御部25はS14でYesと判断してS15に進む。少なくとも一方の接続が確立されていない場合は、制御部25はS14でNoと判断してS16に進む。
【0041】
S15では、制御部25が、表示部26を緑色の光で発光させる。表示部26が緑色で点灯する。緑色で点灯した表示部26を視たユーザーは、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1、および、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2の両方が正常に確立されていることを認識できる。
【0042】
一方、S16では、制御部25が、表示部26を青色の光で発光させる。表示部26が青色で点灯している状態を維持する。青色で点灯した表示部26を視たユーザーは、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1、および、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2の少なくとも一方が確立されていないことを認識できる。
【0043】
その後、ユーザーが、ガスコンロ20のスイッチ部27を押してガスコンロ20の電源を切ったとする。例えば、ユーザーがガスコンロ20で調理を行い、その調理が完了した後にガスコンロ20の電源を切ったとする。そうすると、ガスコンロ20がOFF状態になる。
【0044】
続くS17では、ガスコンロ20の制御部25が、ガスコンロ20の電源が切られたか否かを監視している。ガスコンロ20の電源が切られずにガスコンロ20がON状態である場合は、制御部25はS17でNoと判断してS14に戻る。制御部25は、表示部26が点灯した状態を維持する。一方、ガスコンロ20の電源が切られてガスコンロ20がOFF状態になると、制御部25はS17でYesと判断してS18に進む。
【0045】
S18では、制御部25が、表示部26を消灯する。よって、表示部26が発光しなくなる。消灯した表示部26を視たユーザーは、ガスコンロ20がOFF状態であることを認識できる。
【0046】
また、ガスコンロ20は、OFF状態になると、
図4に示すように、センサ40に切断信号を送信する(S65)。この切断信号は、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1を切断するための信号である。ガスコンロ20が送信した切断信号をセンサ40が受信する。センサ40が切断信号を受信すると、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が切断される。
【0047】
同様に、ガスコンロ20は、OFF状態になると、レンジフード30に切断信号を送信する(S66)。この切断信号は、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2を切断するための信号である。ガスコンロ20が送信した切断信号をレンジフード30が受信する。センサ40が切断信号を受信すると、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が切断される。
【0048】
以上、ガスコンロと調理器システムの構成と動作について説明した。以上で説明したように、室内90に配置されているガスコンロ20は、センサ40とレンジフード30と無線通信で接続可能である。ガスコンロ20は、表示部26(第1表示部の一例)と制御部25(第1制御部の一例)を備えている。表示部26は、ガスコンロ20に対するセンサ40とレンジフード30の接続状態を表示可能である。制御部25は、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1、および、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2の両方が確立されている場合は、表示部26を緑色の光で発光させる。一方、制御部25は、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1、および、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2の少なくとも一方が確立されてない場合は、表示部26を青色の光で発光させる。すわわち、制御部25は、調理器(ガスコンロ20)と室内機器(センサ40とレンジフード30)の接続が確立されている場合と、接続が確立されていない場合とで表示部26の表示を異なる表示態様としている。
【0049】
このような構成によれば、表示部26を視たユーザーが、調理器(ガスコンロ20)と室内機器(センサ40とレンジフード30)の接続が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。したがって、ガスコンロ20とセンサ40とレンジフード30を備えている調理器システム1において通信障害等が発生せずに、調理器システム1が正常に連携しているか否かを一目で認識することができる。調理器システム1が正常に連携していない場合は、部品の修理や交換等の何らかの対策を取ることができる。
【0050】
また、上記のガスコンロ20は、ON/OFFを切り換えるスイッチ部22を備えている。このスイッチ部22に表示部26が形成されている。表示部26は、発光可能に構成されている。制御部25は、ガスコンロ20がON状態である場合は表示部26を発光させる。一方、ガスコンロ20がOFF状態である場合は、制御部25は表示部26を発光させない。制御部25は、表示部26を発光させるときに、上述したように、調理器(ガスコンロ20)と室内機器(センサ40とレンジフード30)の接続が確立されている場合と、接続が確立されていない場合とで表示部26の表示を異なる表示態様としている。
【0051】
このような構成によれば、ガスコンロ20のユーザーがON/OFFを切り換えるスイッチ部22を視ることによって、同時に表示部26を視ることができる。これによって、ガスコンロ20がON状態であるかOFF状態であるかを一目で認識することができるとともに、調理器(ガスコンロ20)と室内機器(センサ40とレンジフード30)の接続が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。
【0052】
以上、一実施例について説明したが具体的な態様は上記実施例に限定されるものではない。例えば、他の実施例では、
図5に示すように、センサ40とガスコンロ20の接続C1が確立されているときに、センサ40がガスコンロ20に停止信号を送信してもよい(S71)。停止信号は、ガスコンロ20の動作を停止させるための信号である。センサ40は、室内90の空気質に応じて停止信号を送信する。例えば、センサ40は、室内90の空気質が悪化して「とても悪い」状態になると、停止信号を送信する。センサ40が送信した停止信号をガスコンロ20が受信する。ガスコンロ20は、停止信号を受信すると、火力が「消火」になって停止する。
【0053】
このような構成によれば、室内90の空気質の状態に応じてガスコンロ20を停止させることができる。したがって、室内90の安全を確保することができる。
【0054】
(第2実施例)
上記の第1実施例では、調理器システム1におけるセンサ40とレンジフード30の接続C3が確立されているか否かを判断していなかったが、この構成に限定されるものではない。第2実施例では、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されているか否かを判断してもよい。この構成について以下に説明する。第2実施例におけるS11〜S16の処理は、上記の第1実施例におけるS11〜S16の処理と同じであるので説明を省略する。
【0055】
図6に示すように、S15に続くS27では、ガスコンロ20の制御部25が、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されているか否かを判断する。センサ40とレンジフード30の間で接続許可信号と接続確立信号が正常に送受信されている場合は、センサ40とレンジフード30の接続C3が正常に確立されている。そうでない場合は、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されていない。接続許可信号は、センサ40とレンジフード30の接続C3の確立を許可するための信号である。接続確立信号は、センサ40とレンジフード30の接続C3を確立するための信号である。両者の接続が確立されている場合は、制御部25はS27でYesと判断してS17に進む。一方、接続が確立されていない場合は、制御部25はS27でNoと判断してS28に進む。
【0056】
S28では、制御部25が、表示部26を黄色の光で発光させる。表示部26が黄色で点灯する。点灯した表示部26を視たユーザーは、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されていないことを認識できる。
【0057】
第2実施例におけるS16、S27、S28の処理に続くS17、S18の処理は、上記の第1実施例におけるS17、S18の処理と同じであるので説明を省略する。
【0058】
以上、第2実施例について説明した。以上で説明したように、第2実施例では、制御部25が、センサ40とレンジフード30との通信接続の確立を確認可能である。ガスコンロ20の制御部25は、センサ40とガスコンロ20の接続C1と、レンジフード30とガスコンロ20の接続C2とが確立されている場合に次の処理を実行する。すなわち、制御部25は、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されている場合は、表示部26を緑色の光で発光させる。一方、制御部25は、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されていない場合は、表示部26を黄色の光で発光させる。つまり、制御部25は、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されている場合と、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されていない場合とで表示部26の表示を異なる表示態様としている。
【0059】
このような構成によれば、ガスコンロ20の表示部26を視たユーザーが、センサ40とレンジフード30の接続C3が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。
【0060】
(第3実施例)
上記の第1実施例では、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1とガスコンロ20とレンジフード30の接続C2の両方が確立されていない場合と、接続C1と接続C2の何れか一方のみが確立されている場合を区別していなかったが、この構成に限定されるものではない。第3実施例では、上記の接続C1と接続C2の何れか一方のみが確立されている場合を区別してもよい。第3実施例におけるS11〜S13の処理は、上記の第1実施例におけるS11〜S13の処理と同じであるので説明を省略する。
【0061】
図7に示すように、S13に続くS34では、ガスコンロ20の制御部25が、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が確立されているか否かを判断する。ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が確立されている場合は、制御部25はS34でYesと判断してS35に進む。一方、接続C1が確立されていない場合は、制御部25はS34でNoと判断してS45に進む。
【0062】
S35では、ガスコンロ20の制御部25が、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されているか否かを判断する。ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されている場合は、制御部25はS35でYesと判断してS36に進む。一方、接続C2が確立されていない場合は、制御部25はS35でNoと判断してS37に進む。
【0063】
S36では、制御部25が、表示部26を緑色の光で発光させる。表示部26が緑色で点灯する。緑色で点灯した表示部26を視たユーザーは、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1、および、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2の両方が正常に確立されていることを認識できる。
【0064】
一方、S37では、制御部25が、表示部26を赤色の光で発光させる。表示部26が赤色で点灯する。赤色で点灯した表示部26を視たユーザーは、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が正常に確立されていることを認識できる(S34参照)。また、ユーザーは、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されていないことを認識できる(S35参照)。
【0065】
また、上記のS34でNoと判断した後のS45では、ガスコンロ20の制御部25が、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されているか否かを判断する。ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されている場合は、制御部25はS45でYesと判断してS46に進む。一方、接続C2が確立されていない場合は、制御部25はS45でNoと判断してS47に進む。
【0066】
S46では、制御部25が、表示部26を橙色の光で発光させる。表示部26が橙色で点灯する。橙色で点灯した表示部26を視たユーザーは、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が正常に確立されていることを認識できる(S45参照)。また、ユーザーは、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が確立されていないことを認識できる(S34参照)。
【0067】
一方、S47では、制御部25が、表示部26を青色の光で発光させる。表示部26が青色で点灯している状態を維持する。青色で点灯した表示部26を視たユーザーは、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1、および、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2の両方が確立されていないことを認識できる(S34、S45参照)。
【0068】
第3実施例におけるS36、S37、S46、S47の処理に続くS17、S18の処理は、上記の第1実施例におけるS17、S18の処理と同じであるので説明を省略する。
【0069】
以上、第3実施例について説明した。以上で説明したように、第3実施例では、ガスコンロ20の制御部25は、センサ40とガスコンロ20の接続C1と、レンジフード30とガスコンロ20の接続C2の両方が確立されている場合は、表示部26を緑色の光で発光させる。一方、センサ40とガスコンロ20の接続C1が確立されており、レンジフード30とガスコンロ20の接続C2が確立されていない場合は、表示部26を赤色の光で発光させる。また、レンジフード30とガスコンロ20の接続C2が確立されており、センサ40とガスコンロ20の接続C1が確立されていない場合は、表示部26を橙色の光で発光させる。すなわち、制御部25は、上記の接続C1と接続C2の両方が確立されている場合と、接続C1と接続C2の何れか一方のみが確立されている場合とで表示部26の表示を異なる表示態様としている。
【0070】
このような構成によれば、ガスコンロ20の表示部26を視たユーザーが、センサ40とガスコンロ20の接続C1と、レンジフード30とガスコンロ20の接続C2の何れか一方のみが確立されていることを一目で認識することができる。
【0071】
また、本明細書に開示する技術の具体的な態様は上記実施例に限定されるものではない。例えば、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2は、無線通信による直接的な接続でも間接的な接続でもよい。例えば、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1と、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されたことによって、ガスコンロ20とレンジフード30が、センサ40を介して(接続C1と接続C3を介して)間接的に接続されていると考えてもよい。また、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1も、直接的な接続でも間接的な接続でもよい。
【0072】
また、各接続C1、C2、C3の通信方式は、特に限定されるものではない。例えば、赤外線通信であってもよい。また、接続C1、C2、C3について赤外線通信と他の無線通信を組み合わせてもよい。
【0073】
(第4実施例)
上記の第1実施例では、
図3に示すように、S14で、ガスコンロ20の制御部25が、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1、および、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されているか否かを判断していたが、この構成に限定されるものではない。第4実施例では、
図8に示すように、S14で、制御部25が、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が確立されているか否かのみを判断してもよい。ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が確立されている場合は、制御部25はS14でYesと判断してS15に進む。一方、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が確立されていない場合は、制御部25はS14でNoと判断してS16に進む。制御部25は、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されているか否かについては判断しない。
【0074】
S15では、制御部25が、表示部26を緑色の光で発光させる。表示部26が緑色で点灯する。緑色で点灯した表示部26を視たユーザーは、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が正常に確立されていることを認識できる。
【0075】
一方、S16では、制御部25が、表示部26を青色の光で発光させる。表示部26が青色で点灯している状態を維持する。青色で点灯した表示部26を視たユーザーは、ガスコンロ20とセンサ40の接続C1が確立されていないことを認識できる。
【0076】
(第5実施例)
上記の実施例では、主にガスコンロ20が実行する処理について説明したが、第5実施例では、主にレンジフード30が実行する処理について説明する。以下に説明するレンジフード30における処理は、上述したガスコンロ20における処理と組み合わせて実行される。
【0077】
第5実施例の初期状態では、
図1に示すガスコンロ20とセンサ40の電源が入っているとする。一方、レンジフード30の電源が切られているとする。すなわち、レンジフード30がOFF状態であるとする。レンジフード30がOFF状態であるときは、レンジフード30の制御部35は、表示部36を発光させていない。
図9のフローチャートに示すように、第5実施例のS101では、表示部36が消灯している。続くS102では、制御部35は、レンジフード30の電源が入れられたか否かを監視している。レンジフード30の電源が入れられずにレンジフード30がOFF状態である場合は、制御部35はS102でNoと判断してS101に戻る。制御部35は、表示部36が消灯した状態を維持する。
【0078】
続いて、ユーザーが、レンジフード30のスイッチ部34を押してレンジフード30の電源を入れたとする。そうすると、レンジフード30がON状態になる。レンジフード30の電源が入れられてレンジフード30がON状態になると、制御部35はS102でYesと判断してS103に進む。
【0079】
S103では、レンジフード30の制御部35が、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されているか否かを判断する。センサ40とレンジフード30の間で接続許可信号と接続確立信号が正常に送受信されている場合は、センサ40とレンジフード30の接続C3が正常に確立されている。そうでない場合は、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されていない。接続許可信号は、センサ40とレンジフード30の接続C3の確立を許可するための信号である。接続確立信号は、センサ40とレンジフード30の接続C3を確立するための信号である。両者の接続が確立されている場合は、制御部35はS103でYesと判断してS104に進む。一方、接続が確立されていない場合は、制御部35はS103でNoと判断して、S104からS108をスキップしてS109に進む。制御部35は、S103でNoと判断した場合は、表示部36が消灯した状態を維持する。
【0080】
S103でYesと判断した後のS104では、制御部35が、表示部36を緑色の光で発光させる。表示部36を視たユーザーは、表示部36が緑色で点灯したことによって、センサ40とレンジフード30の接続C3が正常に確立されていることを認識できる。また、制御部35は、表示部36を比較的暗く発光させる。表示部36が緑色で暗く点灯する。
【0081】
続くS105では、制御部35は、レンジフード30の換気運転が開始されたか否かを監視している。レンジフード30の動作が停止しており、換気運転が開始されていない場合は、制御部35はS105でNoと判断して待機する。一方、レンジフード30の換気運転が開始された場合は、制御部35はS105でYesと判断してS106に進む。例えば、ユーザーが、レンジフード30の調節部37を操作して換気風量を「中」に設定したとする。そうすると、レンジフード30の換気運転が開始され、レンジフード30が風量「中」で動作して室内90の空気を換気する。
【0082】
続くS106では、制御部35は、表示部36が緑色で点灯した状態を維持する。また、制御部35は、表示部36を比較的明るく発光させる。そうすると、表示部36が緑色で明るく点灯する。表示部36を視たユーザーは、表示部36が明るく点灯したことによって、レンジフード30で換気運転が行われていることを認識できる。また、そのユーザーは、表示部36が緑色で点灯していることによって、センサ40とレンジフード30の接続C3が正常に確立されていることを認識できる。
【0083】
続くS107では、制御部35は、レンジフード30の換気運転が終了したか否かを監視している。レンジフード30が動作しており、換気運転が終了していない場合は、制御部35はS107でNoと判断して待機する。一方、レンジフード30の換気運転が終了した場合は、制御部35はS107でYesと判断してS108に進む。例えば、ユーザーが、レンジフード30の調節部37を操作して換気風量を「0(停止)」に設定したとする。そうすると、レンジフード30が停止して換気運転が終了する。
【0084】
続くS108では、制御部35は、表示部36が緑色で点灯した状態を維持する。また、制御部35は、表示部36を比較的暗く発光させる。そうすると、表示部36が緑色で暗く点灯する。表示部36を視たユーザーは、表示部36が暗く点灯したことによって、レンジフード30で換気運転が行われていないことを認識できる。また、そのユーザーは、表示部36が緑色で点灯していることによって、センサ40とレンジフード30の接続C3が正常に確立されていることを認識できる。
【0085】
続くS109では、制御部35は、レンジフード30の電源が切られたか否かを監視している。レンジフード30の電源が切られずにレンジフード30がON状態である場合は、制御部35はS109でNoと判断してS103に戻る。一方、レンジフード30の電源が切られてレンジフード30がOFF状態になると、制御部35はS109でYesと判断してS110に進む。S110では、制御部35は、表示部36を発光させない。表示部36が消灯する。
【0086】
以上、第5実施例について説明した。以上の説明から明らかなように、レンジフード30(室内機器の一例、換気機器の一例)は、表示部36(第2表示部の一例)と制御部35(第2制御部の一例)を備えている。表示部36は、センサ40とレンジフード30の接続状態を表示可能である。制御部35は、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されている場合は、表示部36を緑色の光で発光させる。一方、制御部35は、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されていない場合は、表示部36を発光させない。すなわち、制御部35は、空気質検知器(センサ40)と換気機器(レンジフード30)の接続C3が確立されている場合と、その接続C3が確立されていない場合とで表示部36の表示を異なる表示態様としている。このような構成によれば、レンジフード30の表示部36を視たユーザーが、センサ40とレンジフード30の接続C3が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。
【0087】
また、上記の構成では、レンジフード30の制御部35が、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されている場合は、表示部36を緑色の光で発光させている。また、
図8に示すように、第4実施例では、ガスコンロ20の制御部25が、センサ40とガスコンロ20の接続C1が確立されている場合は、表示部26を緑色の光で発光させている(S14、S15参照)。これらの組み合わせによって、レンジフード30の表示部36とガスコンロ20の表示部26が共に緑色で点灯する。つまり、レンジフード30の制御部35は、空気質検知器(センサ40)と換気機器(レンジフード30)の接続C3が確立されている場合の表示部36の表示を、空気質検知器(センサ40)と調理器(ガスコンロ20)の接続C1が確立されている場合の表示部26の表示と対応する表示態様にしている。
【0088】
このような構成によれば、レンジフード30の表示部36を視たユーザーが、センサ40とレンジフード30の接続C3が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。また、ガスコンロ20の表示部26を視たユーザーが、センサ40とガスコンロ20の接続C1が確立されているか否かを一目で認識することができる。また、レンジフード30の表示部36とガスコンロ20の表示部26が対応する表示態様になるので、上記の2つの接続C3とC1が共に確立されていることをユーザーが容易に認識することができる。
【0089】
(第6実施例)
上記の第5実施例では、センサ40とレンジフード30の接続C3が確立されている場合に、制御部35が、表示部36を緑色の光で発光させる構成であったが、この構成に限定されるものではない。第6実施例では、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されている場合に、制御部35が、表示部36を緑色の光で発光させてもよい。
【0090】
この場合は、上記のS103では、レンジフード30の制御部35が、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されているか否かを判断する。ガスコンロ20とレンジフード30の間で接続許可信号と接続確立信号が正常に送受信されている場合は、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が正常に確立されている。そうでない場合は、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が確立されていない。接続許可信号は、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2の確立を許可するための信号である。接続確立信号は、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2を確立するための信号である。両者の接続が確立されている場合は、制御部35はS103でYesと判断してS104に進む。一方、接続が確立されていない場合は、制御部35はS103でNoと判断して、S104からS108をスキップしてS109に進む。制御部35は、S103でNoと判断した場合は、表示部36が消灯した状態を維持する。
【0091】
S104では、制御部35が、表示部36を緑色の光で発光させる。また、制御部35は、表示部36を比較的暗く発光させる。表示部36が緑色で暗く点灯する。表示部36を視たユーザーは、表示部36が緑色で点灯したことによって、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が正常に確立されていることを認識できる。
【0092】
このような構成によれば、上記の第5実施例と同様に、レンジフード30の表示部36を視たユーザーが、ガスコンロ20とレンジフード30の接続C2が正常に確立されているか否かを一目で認識することができる。
【0093】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。