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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-190937(P2017-190937A)
(43)【公開日】2017年10月19日
(54)【発明の名称】蒸発器
(51)【国際特許分類】
   F28D 7/16 20060101AFI20170922BHJP
   F28F 9/02 20060101ALI20170922BHJP
   F25B 39/02 20060101ALI20170922BHJP
【FI】
   F28D7/16 A
   F28F9/02 E
   F25B39/02 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-188238(P2016-188238)
(22)【出願日】2016年9月27日
(31)【優先権主張番号】特願2016-76381(P2016-76381)
(32)【優先日】2016年4月6日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】503164502
【氏名又は名称】荏原冷熱システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091498
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 勇
(74)【代理人】
【識別番号】100118500
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 哲也
(72)【発明者】
【氏名】石山 健
(72)【発明者】
【氏名】山田 宏幸
【テーマコード(参考)】
3L103
【Fターム(参考)】
3L103AA01
3L103BB42
3L103CC02
3L103DD08
(57)【要約】
【課題】缶胴内にある伝熱管群の配列を変更することなく、パス数の変更を自由に行うことができる蒸発器を提供する。
【解決手段】缶胴11と、缶胴11の両端を閉塞する管板12,12と、缶胴11内に配置された伝熱管群とを備えたシェルアンドチューブ式熱交換器において、相隣接する伝熱管群の間に空隙G1,G2を設け、空隙G1,G2によって各伝熱管群を隣接する伝熱管群から区分けして伝熱管群14U1〜14U7,14L1〜14L5を配列し、伝熱管群の配列は、2つ以上の異なる複数パス数に応じて伝熱管群の組合せを変更できるように異なる複数パス数の公倍数の伝熱管群で構成されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
缶胴と、該缶胴の両端を閉塞する管板と、前記缶胴内に配置された伝熱管群とを備えたシェルアンドチューブ式熱交換器において、
相隣接する伝熱管群の間に空隙を設け、該空隙によって各伝熱管群を隣接する伝熱管群から区分けして伝熱管群を配列し、
前記伝熱管群の配列は、2つ以上の異なる複数パス数に応じて前記伝熱管群の組合せを変更できるように前記異なる複数パス数の公倍数の伝熱管群で構成されていることを特徴とする蒸発器。
【請求項2】
前記管板を挟んで前記伝熱管群の反対側に配置される水室を、前記管板に対して着脱可能に設け、
前記水室内に仕切板を設置し、前記水室を取り替えて前記仕切板の位置を変更することにより、パス数が切り替え可能であることを特徴とする請求項1記載の蒸発器。
【請求項3】
前記水室内の仕切板の位置を変更することにより、2パス、3パス、4パス、6パスの間でパス数が切り替え可能であることを特徴とする請求項2記載の蒸発器。
【請求項4】
前記水室内の仕切板の位置を変更することにより、4パスと6パスの間でパス数が切り替え可能であって、
前記水室に設置される冷水入口用ノズルの位置および冷水出口用ノズルの位置は、4パス及び6パスにおいて共通に設定されていることを特徴とする請求項2記載の蒸発器。
【請求項5】
前記伝熱管群は、12の倍数の伝熱管群からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の蒸発器。
【請求項6】
略円形断面の前記缶胴の下半分に前記配列された伝熱管群を設置し、
前記配列された伝熱管群を、最上段の伝熱管本数列が最下段の伝熱管本数列よりも大きい略逆台形状に構成し、
前記配列された伝熱管群における上下方向の略中央に前記空隙を配設し、
前記略中央にある前記空隙の上段を7つ、下段を5つの前記伝熱管群に分けて配列し、
前記各伝熱管群を略三角状に構成し、相隣接する略三角状の前記伝熱管群の下辺が上下に逆転するように配列したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の蒸発器。
【請求項7】
略三角状に構成されていている前記伝熱管群の伝熱管本数は略均等であることを特徴とする請求項6に記載の蒸発器。
【請求項8】
前記伝熱管群の伝熱管は千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の蒸発器。
【請求項9】
前記相隣接する略三角状の前記伝熱管群間の空隙は、千鳥配置の前記伝熱管の斜めの列を抜いたことで構成していることを特徴とする請求項8に記載の蒸発器。
【請求項10】
前記配列された伝熱管群の上段と下段の前記伝熱管群間の空隙は、千鳥配置の前記伝熱管の水平方向の列を抜いたことで構成していることを特徴とする請求項8に記載の蒸発器。
【請求項11】
前記略三角状の前記伝熱管群間の空隙は、上段と下段でつながるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の蒸発器。
【請求項12】
前記水室は、前記管板を挟んで前記伝熱管群に対向する部位の上方に空隙を有していることを特徴とする請求項2に記載の圧縮式冷凍機用の蒸発器。
【請求項13】
前記空隙を冷水のバイパス経路として利用することを特徴とする請求項12に記載の蒸発器。
【請求項14】
圧縮式冷凍機用の蒸発器であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の蒸発器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶胴内に伝熱管群を備え、前記缶胴内に導入された冷媒と前記伝熱管群を流通する被冷却流体との間で熱交換を行って冷媒を蒸発させる蒸発器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、冷凍空調装置などに利用されるターボ冷凍機等の圧縮式冷凍機は、冷媒を封入したクローズドシステムで構成され、冷水(被冷却流体)から熱を奪って冷媒が蒸発して冷凍効果を発揮する蒸発器と、前記蒸発器で蒸発した冷媒ガスを圧縮して高圧の冷媒ガスにする圧縮機と、高圧の冷媒ガスを冷却水(冷却流体)で冷却して凝縮させる凝縮器と、前記凝縮した冷媒を減圧して膨張させる膨張弁(膨張機構)とを、冷媒配管によって連結して構成されている。
【0003】
例えば、ターボ冷凍機等の圧縮式冷凍機に用いられる蒸発器は、筒形の缶胴と該缶胴の両端部に設けられた管板とにより形成された空間内に、多数の伝熱管を千鳥状等に配列した伝熱管群を配置して構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭55−69286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
圧縮式冷凍機において、冷水の流し方によって最適なパス数が異なるが、パス数の違いにより伝熱管群が変更になる場合は、顧客が冷水仕様を決めない限り、管板製作を開始できない為、缶胴のストック生産を行うことができない。特に缶胴長さを抑えて冷凍機を製作した場合、標準が4パス、大温度差仕様になると6パスにすることが要求される。
また冷凍機2台を直列に並べて2重サイクルを構築する場合には、其々2パス、3パスも可能にする必要がある。そのため、缶胴製作後にパス数を切り替えることが可能な伝熱管群の配置が望ましい。
ここで、本発明におけるパス及びパス数について定義する。パスとは、シェルアンドチューブ式熱交換器において、流体が入口水室から出口水室まで一団となって胴長手方向又は伝熱管長手方向全長にわたって流れる流路をいい、パス数とは、前記パスが長手方向において流れの向きを180度変える回数に1を加えた数をいう。
【0006】
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、缶胴内にある伝熱管群の配列を変更することなく、パス数の変更を自由に行うことができる蒸発器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明の蒸発器は、缶胴と、該缶胴の両端を閉塞する管板と、前記缶胴内に配置された伝熱管群とを備えたシェルアンドチューブ式熱交換器において、相隣接する伝熱管群の間に空隙を設け、該空隙によって各伝熱管群を隣接する伝熱管群から区分けして伝熱管群を配列し、前記伝熱管群の配列は、2つ以上の異なる複数パス数に応じて前記伝熱管群の組合せを変更できるように前記異なる複数パス数の公倍数の伝熱管群で構成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明の好ましい態様によれば、前記管板を挟んで前記伝熱管群の反対側に配置される水室を、前記管板に対して着脱可能に設け、前記水室内に仕切板を設置し、前記水室を取り替えて前記仕切板の位置を変更することにより、パス数が切り替え可能であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記水室内の仕切板の位置を変更することにより、2パス、3パス、4パス、6パスの間でパス数が切り替え可能であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記水室内の仕切板の位置を変更することにより、4パスと6パスの間でパス数が切り替え可能であって、前記水室に設置される冷水入口用ノズルの位置および冷水出口用ノズルの位置は、4パス及び6パスにおいて共通に設定されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記伝熱管群は、12の倍数の伝熱管群からなることを特徴とする。
【0009】
本発明の好ましい態様によれば、略円形断面の前記缶胴の下半分に前記配列された伝熱管群を設置し、前記配列された伝熱管群を、最上段の伝熱管本数列が最下段の伝熱管本数列よりも大きい略逆台形状に構成し、前記配列された伝熱管群における上下方向の略中央に前記空隙を配設し、前記略中央にある前記空隙の上段を7つ、下段を5つの前記伝熱管群に分けて配列し、前記各伝熱管群を略三角状に構成し、相隣接する略三角状の前記伝熱管群の下辺が上下に逆転するように配列したことを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、略三角状に構成されている前記伝熱管群の伝熱管本数は略均等であることを特徴とする。
【0010】
本発明の好ましい態様によれば、前記伝熱管群の伝熱管は千鳥状に配置されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記相隣接する略三角状の前記伝熱管群間の空隙は、千鳥配置の前記伝熱管の斜めの列を抜いたことで構成していることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記配列された伝熱管群の上段と下段の前記伝熱管群間の空隙は、千鳥配置の前記伝熱管の水平方向の列を抜いたことで構成していることを特徴とする。
【0011】
本発明の好ましい態様によれば、前記略三角状の前記伝熱管群間の空隙は、上段と下段でつながるように構成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記水室は、前記管板を挟んで前記伝熱管群に対向する部位の上方に空隙を有していることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記空隙を冷水のバイパス経路として利用することを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、圧縮式冷凍機用の蒸発器であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以下に列挙する効果を奏する。
1)缶胴内にある伝熱管群の配列を変更することなく、仕切板を備えた水室を変更することで、冷凍機のパス数を自由に変更することができる。例えば、パス数を1,2,3,4,6パスに自由に変更することができる。すなわち、パス毎に缶胴を変更する必要がない為、仕込生産を可能にしたり、製造最終段階までパス数を変更することが可能となる。また、顧客の要求により、納入後に、冷水大温度差仕様に変更することができ、さらに冷凍容量を増加させるため台数を増やす場合に、冷凍機配列の組み替えの自由度が増す。
2)千鳥配置の伝熱管群全体から、水平、斜めの列を抜くことで、略均等本数の伝熱管を備えた略三角形状の伝熱管群に分けることができる。そして、その抜いた列によって形成される伝熱管間隔が広いので、仕切板及び仕切板と管板とをシールする仕切板ガスケットが、近傍の伝熱管に掛かってしまうことを最小限に抑えた上で、密に伝熱管を敷き詰めることができる。
3)上辺が下辺よりも長い略台形の伝熱管群全体の段中央近傍の伝熱管列を抜くことで上下を分割し、且つ、その上段の伝熱管群を7つ、下段の伝熱管群を5つの略三角形状の伝熱管群に分けるべく、斜めの伝熱管列を抜く方法において、斜めの抜き列を上下段で一直線上に抜くことが可能となる為、水室の仕切板構成を簡略化することが可能となる。
4)4パス、6パスで冷水入口用ノズルの位置および冷水出口用ノズルの位置を統一することで、顧客が途中から標準温度差(4パス)から大温度差(6パス)に設備仕様を変更しても、水室の仕切板の位置のみの変更で、冷凍機への配管取り合いは同一のまま使用することができる。このように、ノズル位置を統一しておくことが可能であるため、水室をノズルを含めて先行で製作しておき、顧客の仕様にあわせて仕切板部だけを変更することも可能となり、仕切板が無い水室をサブアッセンブリー(サブアッシー)として標準在庫することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明に係る蒸発器を備えたターボ冷凍機を示す模式図である。
図2図2(a),(b)は、図1に示す蒸発器の全体構成を示す部分断面正面図であり、図2(a)は従来の蒸発器の一例を示し、図2(b)は本発明の蒸発器の一例を示す。
図3図3(a)〜(f)は、従来の蒸発器における伝熱管群の配列およびパス数を示す図であり、蒸発器の側断面図である。
図4図4は、本発明の蒸発器の側断面図である。
図5図5は、千鳥配置の伝熱管の配列から水平および斜めに一列伝熱管を抜くことにより空隙を形成する場合を示す側面図である。
図6図6(a),(b)は、2パスの場合における伝熱管群と仕切板との関係を示す図である。
図7図7(a),(b)は、3パスの場合における伝熱管群と仕切板との関係を示す図である。
図8図8(a),(b)は、4パスの場合における伝熱管群と仕切板との関係を示す図である。
図9図9(a),(b)は、6パスの場合における伝熱管群と仕切板との関係を示す図である。
図10図10(a),(b)は、仕切板を備えた水室の一例を示す図であり、図10(a)は図7(a)に示す3パスの場合の一方の水室を示す斜視図であり、図10(b)は図7(b)に示す3パスの場合の他方の水室を示す斜視図である。
図11図11(a),(b)は、水室内の仕切板の位置を変更することにより、4パスと6パスの間でパス数が切り替え可能であって、水室に設置される冷水入口用ノズルの位置および冷水出口用ノズルの位置を、4パス及び6パスにおいて共通にする例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る蒸発器の実施形態を図1乃至図10を参照して説明する。図1乃至図10において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。本実施形態においては、蒸発器は、冷凍機用蒸発器として説明するが、冷凍機以外の機器にも用いられる熱交換器としても適用可能である。また、本実施形態においては、冷凍機の一例として、ターボ冷凍機を説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る蒸発器を備えたターボ冷凍機を示す模式図である。図1に示すように、ターボ冷凍機は、冷媒を圧縮するターボ圧縮機1と、圧縮された冷媒ガスを冷却水(冷却流体)で冷却して凝縮させる凝縮器2と、冷水(被冷却流体)から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器3を備え、これら各機器を冷媒が循環する冷媒配管4によって連結して構成されている。
【0016】
図1に示すように構成されたターボ冷凍機の冷凍サイクルでは、ターボ圧縮機1と凝縮器2と蒸発器3を冷媒が循環し、蒸発器3で得られる冷熱源で冷水が製造されて負荷に対応し、冷凍サイクル内に取り込まれた蒸発器3からの熱量および圧縮機モータから供給されるターボ圧縮機1の仕事に相当する熱量が凝縮器2に供給される冷却水に放出される。
【0017】
図2(a),(b)は、図1に示す蒸発器3の全体構成を示す部分断面正面図であり、図2(a)は従来の蒸発器3の一例を示し、図2(b)は本発明の蒸発器3の一例を示す。図2(a),(b)に示すように、蒸発器3は、円筒形の缶胴11と缶胴11の両端部に設けられた管板12,12とにより形成された空間内に、多数の伝熱管13を千鳥状に配列した伝熱管群14を配置して構成されている。冷媒は缶胴11の下部にある冷媒入口(図示せず)より流入し、伝熱管群14の中を通過し、伝熱管群14の中を通過する間に蒸発した冷媒は缶胴11の上部にある冷媒出口(図示せず)より流出するようになっている。伝熱管13は、内部に冷水(被冷却流体)が流通するようになっており、缶胴11の長手方向に延びている。
【0018】
図2(a)に示す従来例においては、左右の管板12,12には、それぞれ角型の水室15が溶接等により固定されている。一方の水室15には冷水入口用ノズル15INと冷水出口用ノズル15OUTが設けられている。水室15内には仕切板16が設置されている。
図2(b)に示す本発明においては、左右の管板12,12に、それぞれ鏡板水室15が接続されている。一方の水室15には冷水入口用ノズル15INと冷水出口用ノズル15OUTが設けられている。本発明においては、両側の水室15を適宜取り替えて水室内の仕切板の位置を変更することができるようになっている(後述する)。
【0019】
次に、缶胴11内に配置される伝熱管群の配列について説明する。
圧縮式冷凍機の場合、系内の高い圧力に耐えられ、且つ肉厚を抑え出来るだけ安価な構造にすることを考えると、シェル(缶胴)の構造が略円筒形になることが多い。その上、満液式蒸発器、特に低圧冷媒の満液式蒸発器においては、サブマージ損失(液柱圧力損失)を抑える為に、伝熱管群全体を段数少なく、幅広く配置することが望ましい。更に、冷媒充填量を削減する為に該伝熱管群全体はシェル内の出来るだけ下側に配置することが望まれる。
このような状況の下、略円筒のシェル(缶胴)の中に、該伝熱管群全体をシェル下側に段数少なく、幅広く配置する方法を考えると、該伝熱管群は上辺が下辺よりも長い、略台形状の伝熱管群の配列に落ち着くこととなる。
【0020】
図3(a)〜(f)は、従来の蒸発器3における伝熱管群の配列およびパス数を示す図であり、蒸発器3の側断面図である。図3(a)〜(f)において、各伝熱管群中の数字はパス数を示す。図3(a)〜(f)全ての伝熱管群全体は略台形状になっている。
図3(a)に示す例においては、円筒状の缶胴11内に上下に伝熱管群14U,14Lが配列されており、例えば、下段伝熱管群14Lが1パス目、上段伝熱管群14Uが2パス目となる。
図3(b)に示す例においては、円筒状の缶胴11内に左右に伝熱管群14L,14Rが配列されており、例えば、左側伝熱管群14Lが1パス目、右側伝熱管群14Rが2パス目となる。
【0021】
図3(c)に示す例においては、円筒状の缶胴11内に左側の上下2段の伝熱管群14LU,14LLと右側の伝熱管群14Rとが配列されており、例えば、左下段伝熱管群14LLが1パス目、右側伝熱管群14Rが2パス目、左上段伝熱管群14LUが3パス目となる。
図3(d)に示す例においては、円筒状の缶胴11内に左側伝熱管群14L、中央伝熱管群14C、右側伝熱管群14Rが配置されており、例えば、左側伝熱管群14Lが1パス目、中央伝熱管群14Cが2パス目、右側伝熱管群14Rが3パス目となる。
【0022】
図3(e)および図3(f)は、2パス/3パス兼用の蒸発器3を示す図である。図3(e)および図3(f)において、各伝熱管群中の数字は、3パスの場合のパス数を示す。
図3(e)に示す例においては、円筒状の缶胴11内に左下段伝熱管群14LL、右下段伝熱管群14RL、左上段伝熱管群14LU、右上段伝熱管群14RUが配列されており、例えば、左下段伝熱管群14LLが1パス目、右下段伝熱管群14RLと右上段伝熱管群14RUが2パス目、左上段伝熱管群14LUが3パス目となる。図3(e)に示す例において、2パスとして使用する場合には、左下段伝熱管群14LLと右下段伝熱管群14RLとが1パス目、左上段伝熱管群14LUと右上段伝熱管群14RUが2パス目となる。
【0023】
図3(f)に示す例においては、円筒状の缶胴11内に左側伝熱管群14L、2つの中央伝熱管群14C1,14C2、右側伝熱管群14Rが配列されており、例えば、左側伝熱管群14Lが1パス目、2つの中央伝熱管群14C1,14C2が2パス目、右側伝熱管群14Rが3パス目となる。図3(f)に示す例において、2パスとして使用する場合には、左側伝熱管群14Lと中央伝熱管群14C1とが1パス目、右側伝熱管群14Rと中央伝熱管群14C2とが2パス目となる。
【0024】
圧縮式冷凍機において冷水の流し方によって最適なパス数が異なる。例えば、冷水流量が少なく、顧客が許容する圧損に対して大きな余裕があれば、パス数を増やした方が、蒸発器としての伝熱性能を向上する事が出来る為、望ましい。
しかし、図3(a)〜(d)に示す様に、パスに合わせた伝熱管群にすると、顧客が冷水仕様を決めない限り、管板製作を開始出来ない為、缶胴のストック生産を行う事が出来ない。
その問題を解消する為には、図3(e)や図3(f)に示す様に複数パスに対応出来る伝熱管群を構成する必要がある。
図3(e),(f)は2パス/3パス兼用だから伝熱管群を分ける箇所も少なくて済む。一方で、例えば現行の約2分の1近くまで缶胴長さを短く抑えた缶胴の冷凍機を設計した場合、圧損に余裕があれば4パス/6パスの方が蒸発器の伝熱性能を上げる事が可能となる。また、納入後に顧客が冷凍機の増設を考える場合、4パス/6パスで設計された蒸発器を2パス/3パスに変更すれば、2台の冷凍機に対して冷水、冷却水を直列に流す事で、2重サイクルを構成する事が出来、冷凍システムとして効率を上げる事も可能になる。この様に2パス/3パスにも対応できる様にする事で、冷凍機の配列の組み替えの自由度が増す。
この様に考えると、2/3/4/6パスに対応出来る伝熱管群を構成することが望ましい。
【0025】
上述の様なパス数に対応出来、かつ該伝熱管群の数を同様に合わせようとする場合に図3(e),(f)の様な垂直な空隙で該伝熱管群を分けようとすると、複雑な分け方となる。
本発明は、略台形の伝熱管群全体を略均等本数の伝熱管毎に分割する方法として、伝熱管群全体の段中央近傍の伝熱管列を抜き、上下を分割し、且つ、その上段の伝熱管群を7つ、下段の伝熱管群を5つの総計12個の略三角形状の伝熱管群に分割している。この構成によれば、各伝熱管群における伝熱管の本数を略均等本数毎に分配することが容易になる。
【0026】
図4は、上記構成を有した本発明の蒸発器3の側断面図である。図4に示すように、円筒状の缶胴11内に配置された略台形の伝熱管群全体は、伝熱管群全体の略中央近傍の伝熱管列を抜き、上下を分割し、上段を14U1,14U2,14U3,14U4,14U5,14U6,14U7からなる7つの伝熱管群で構成し、下段を14L1,14L2,14L3,14L4,14L5からなる5つの伝熱管群で構成している。
12個の伝熱管群14U1〜14U7,14L1〜14L5の各々は、略三角形状に構成されている。相隣接する伝熱管群の間には、水平方向の空隙G1と斜めの空隙G2を設け、該空隙G1,G2によって伝熱管群を隣接する伝熱管群から区分けしている。
上段を7つ下段を5つの略三角形状で構成する事で各伝熱管群の伝熱管本数を略均等に分ける事が可能になる。
【0027】
圧縮式冷凍機のシェルアンドチューブ式の熱交換器において、伝熱管外側の冷媒流動を適度に乱し、且つ略均等に伝熱管と冷媒を接触させる為に、伝熱管の配列は千鳥配置にすることが望ましい。千鳥配置の場合、垂直に一列伝熱管を抜くより、水平、および斜めに一列伝熱管を抜く方が、伝熱管間の距離を確保することができる。
【0028】
図5は、千鳥配置の伝熱管の配列から水平および斜めに一列伝熱管を抜くことにより上記空隙G1,G2を形成する場合を示す側面図である。図5に示すように、多数の伝熱管13は千鳥配置されている。千鳥配置の伝熱管13から、点線で示すように、水平および斜めに一列伝熱管を抜いている。これにより、水平方向の空隙G1と斜めの空隙G2とを形成している。水平方向の空隙G1は上下段の伝熱管群を分割する空隙であり、斜めの空隙G2は上段および下段の各段において各伝熱管群を隣接する伝熱管群から区分けするための空隙である。
上記の通り、略三角形状の伝熱管群は、千鳥配置の伝熱管群全体を水平、斜めの列を一列抜くことで構成することが可能となる。且つ、略台形の伝熱管群全体を、7つの上段伝熱管群14U1〜14U7と5つの下段伝熱管群14L1〜14L5とからなる総計12個の略三角形状の伝熱管群に分割する場合、上段と下段の抜き列を一直線上に抜くことが可能となる。これにより仕切板の構成を簡略化することができる。
【0029】
上記の伝熱管群構成の場合、4パス、6パスの場合には、隣り合う略三角形の伝熱管群の組み合わせだけでパスを構成することができない箇所がでる。しかし、水室において伝熱管群に対向している部位の上方に空隙を設け、該上方空隙をバイパスさせる(分配経路として活用する)ことで隣り合わない略三角形の伝熱管群を同じパスで流すことが可能となる。
【0030】
図4に示すように缶胴11内に12個の略三角形状の伝熱管群14U1〜14U7,14L1〜14L5を配列した本発明の構成を用い、管板12を挟んで前記伝熱管群14U1〜14U7,14L1〜14L5の反対側に配置される両側の水室15を適宜取り替えて水室内の仕切板の位置を変更することにより、パス数を切り替えることができる。次に、このパス数の切り替え方法を図6乃至図9を参照して説明する。
【0031】
図6乃至図9は、缶胴11内に12個の略三角形状の伝熱管群14U1〜14U7,14L1〜14L5を配列した本発明の構成を用い、仕切板の位置を変更することによりパス数を切り替える方法を示す図である。図6乃至図9において、各伝熱管群中の数字はパス数を示す。
【0032】
図6(a),(b)は、2パスの場合における伝熱管群14U1〜14U7,14L1〜14L5と仕切板16との関係を示す図である。図6(a)は一方の水室側から伝熱管群と仕切板とを見た図であり、図6(b)は他方の水室側から伝熱管群を見た図である。
図6(a)に示すように、一方の水室側の仕切板16は、上段の伝熱管群14U1〜14U7と下段の伝熱管群14L1〜14L5との間の水平方向の空隙G1に対応した位置にある。図6(b)に示すように、他方の水室側には、仕切板は存在しない。
図6(a),(b)に示すように、伝熱管群14L1〜14L5からなる管群集合体が1パス目、伝熱管群14U1〜14U7からなる管群集合体が2パス目となる。
【0033】
図7(a),(b)は、3パスの場合における伝熱管群14U1〜14U7,14L1〜14L5と仕切板16との関係を示す図である。図7(a)は一方の水室側から伝熱管群と仕切板とを見た図であり、図7(b)は他方の水室側から伝熱管群と仕切板とを見た図である。
図7(a)に示すように、一方の水室側の仕切板16は、上段の伝熱管群14U1〜14U4と下段の伝熱管群14L1〜14L3との間の水平方向の空隙G1と、下段の伝熱管群14L4,14L5間の斜めの空隙G2とに対応した位置にある。
【0034】
図7(b)に示すように、他方の水室側の仕切板16は、上段の伝熱管群14U1〜14U4と下段の伝熱管群14L1〜14L3との間の水平方向の空隙G1と、上段の伝熱管群14U4,14U5間の斜めの空隙G2および伝熱管群が全くない半円状の空隙G3とに対応した位置にある。あえて半円状の空隙まで仕切板を伸ばす事で、仕切板構造を簡単に出来る。
図7(a),(b)に示すように、伝熱管群14L1〜14L4からなる管群集合体が1パス目、伝熱管群14U5〜14U7,14L5からなる管群集合体が2パス目、伝熱管群14U1〜14U4からなる管群集合体が3パス目となる。
【0035】
図8(a),(b)は、4パスの場合における伝熱管群14U1〜14U7,14L1〜14L5と仕切板16との関係を示す図である。図8(a)は一方の水室側から伝熱管群と仕切板とを見た図であり、図8(b)は他方の水室側から伝熱管群と仕切板とを見た図である。
図8(a)に示すように、一方の水室側の仕切板16は、上段の伝熱管群14U1〜14U4と下段の伝熱管群14L1〜14L3との間の水平方向の空隙G1と、下段の伝熱管群14L3,14L4間の斜めの空隙G2と、上段の伝熱管群14U3,14U4間の空隙G2および伝熱管群が全くない半円状の空隙G3とに対応した位置にある。
【0036】
図8(b)に示すように、他方の水室側の仕切板16は、上段の伝熱管群14U1〜14U4と下段の伝熱管群14L1〜14L3との間の水平方向の空隙G1と、上段の伝熱管群14U5,14U6間の斜めの空隙G2と、上段の伝熱管群14U6,14U7間の斜めの空隙G2とに対応した位置にある。
図8(a),(b)に示すように、伝熱管群14L1〜14L3からなる管群集合体が1パス目、伝熱管群14U6,14L4,14L5からなる管群集合体が2パス目、伝熱管群14U4,14U5,14U7からなる管群集合体が3パス目、伝熱管群14U1〜14U3からなる管群集合体が4パス目となる。
【0037】
図9(a),(b)は、6パスの場合における伝熱管群14U1〜14U7,14L1〜14L5と仕切板16との関係を示す図である。図9(a)は一方の水室側から伝熱管群と仕切板とを見た図であり、図9(b)は他方の水室側から伝熱管群と仕切板とを見た図である。
図9(a)に示すように、一方の水室側の仕切板16は、上段の伝熱管群14U1〜14U4と下段の伝熱管群14L1〜14L3との間の水平方向の空隙G1と、下段の伝熱管群14L2,14L3間の斜めの空隙G2と、上段の伝熱管群14U5,14U6間の斜めの空隙G2と、上段の伝熱管群14U6,14U7間の斜めの空隙G2と、上段の伝熱管群14U2,14U3間の斜めの空隙G2および伝熱管群が全くない半円状の空隙G3とに対応した位置にある。
【0038】
図9(b)に示すように、他方の水室側の仕切板16は、上段の伝熱管群14U1〜14U4と下段の伝熱管群14L1〜14L3との間の水平方向の空隙G1と、下段の伝熱管群14L4,14L5間の斜めの空隙G2と、上段の伝熱管群14U4,14U5間の斜めの空隙G2および伝熱管群が全くない半円状の空隙G3とに対応した位置にある。
図9(a),(b)に示すように、伝熱管群14L1,14L2からなる管群集合体が1パス目、伝熱管群14L3,14L4からなる管群集合体が2パス目、伝熱管群14L5,14U6からなる管群集合体が3パス目、伝熱管群14U5,14U7からなる管群集合体が4パス目、伝熱管群14U3,14U4からなる管群集合体が5パス目、伝熱管群14U1,14U2からなる管群集合体が6パス目となる。
【0039】
図8および図9に示すように、4パス、6パスの場合には、隣り合う略三角形の伝熱管群の組み合わせだけでパスを構成することができない箇所がでる。しかし、水室において伝熱管群に対向している部位の上方に空隙を設け、該上方空隙をバイパスさせる(分配経路として活用する)ことで隣り合わない略三角形の伝熱管群を同じパスとすることが可能となる。
図6図9のパスの切り方は、それぞれのパスの例であり、他にも様々なパスの切り方は存在する。仕切り方、流し方を変える事でノズルの取出位置も変更する事が可能になる。
【0040】
図10(a),(b)は、仕切板を備えた水室の一例を示す図であり、図10(a)は図7(a)に示す3パスの場合の一方の水室を示す斜視図であり、図10(b)は図7(b)に示す3パスの場合の他方の水室を示す斜視図である。
図10(a),(b)に示すように、各水室15内には、仕切板16が設けられている。各水室15のフランジ部には、水室15を管板12に対して着脱可能に固定するためのボルト用の孔17が多数設けられている。
水室15は、図10(a),(b)に示す3パス用以外に、2パス、4パス、6パス用として仕切板16の位置をそれぞれ変えたものが用意されており、図6乃至図9に示すように、水室15を取り替えて仕切板16の位置を変更することにより、2パス、3パス、4パス、6パスの間でパス数を切り替えることができる。
【0041】
4パスから6パスに切り替えたときに、圧損が大きすぎる場合、5パスの構成も可能である。5パスの場合、2つのパスは、伝熱管群3個分、3つのパスは伝熱管群2個分に分割すれば良い。
【0042】
図11(a),(b)は、水室内の仕切板16の位置を変更することにより、4パスと6パスの間でパス数が切り替え可能であって、水室に設置される冷水入口用ノズルの位置および冷水出口用ノズルの位置を、4パス及び6パスにおいて共通にする例を示す図であり、図8(a),(b)及び図9(a),(b)と伝熱管群と仕切板の関係は同一である。図11(a)は、4パスの場合における伝熱管群と仕切板16と冷水入口用ノズル15IN,冷水出口用ノズル15OUTとの関係を示す図であり、図11(b)は、6パスの場合における伝熱管群と仕切板16と冷水入口用ノズル15IN,冷水出口用ノズル15OUTとの関係を示す図である。
【0043】
一般的にターボ冷凍機は、冷水標準温度差(5℃差)をベースに缶胴を設計する。これまでの一般的なターボ冷凍機の全長で蒸発器を設計する場合、必要伝熱面積、必要冷水流速、冷水圧損制限、等の制約から、2パスを選択することが多い。近年、設備動力削減の観点から冷水大温度差(7℃差)仕様で冷凍機を選定する顧客が増加してきている。この場合、冷水流速(冷水流量)が約70%程度に削減されることから、必要冷水流速を確保しつつ圧力損失を適正に保つ為に、3パスに変更する。標準温度差2パスの場合は冷水入出口は同じ向きだが、大温度差3パスだと冷水入出口は逆向きとなる為、顧客がリニューアルで大温度差仕様に変更したくても、ノズル向きの関係で大幅な配管変更を検討する必要があるという問題点があった。
【0044】
上述の問題点に鑑み、本発明においては、缶胴長さを大幅に変更し、必要伝熱面積の確保は本数増加でカバーする蒸発器設計思想に変更することにより、冷水流量に対する蒸発器の伝熱管の断面積の総和が大きくなる為、標準温度差の場合を4パスで設計することが可能となる。そして、水室内の仕切板16の位置を変更することにより、図11(a)に示す4パスの場合と図11(b)に示す6パスの場合とを切り替え可能にし、かつ図11(a)および図11(b)に示すように、水室に設置される冷水入口用ノズル15INの位置および冷水出口用ノズル15OUTの位置を、4パス及び6パスにおいて共通に設定している。
【0045】
図11(a)および図11(b)に示すように、標準温度差4パス、大温度差6パスで冷水入口用ノズル15INの位置および冷水出口用ノズル15OUTの位置を統一することで、顧客が途中から標準温度差から大温度差に設備仕様を変更しても、水室の仕切板の位置のみの変更で、冷凍機への配管取り合いは同一のまま使用することができる。このように、ノズル位置を統一しておくことが可能であるため、水室をノズルを含めて先行で製作しておき、顧客の仕様にあわせて仕切板部だけを変更することも可能となり、仕切板が無い水室をサブアッセンブリー(サブアッシー)として標準在庫することも可能となる。
【0046】
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0047】
1 ターボ圧縮機
2 凝縮器
3 蒸発器
4 冷媒配管
11 缶胴
12 管板
13 伝熱管
14,14U1〜14U7,14L1〜14L5 伝熱管群
15 水室
15IN 冷水入口用ノズル
15OUT 冷水出口用ノズル
16 仕切板
G1,G2 空隙
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11