特開2017-190995(P2017-190995A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-190995(P2017-190995A)
(43)【公開日】2017年10月19日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20170922BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20170922BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20170922BHJP
【FI】
   G01C21/26 A
   B60R11/02 C
   B60R16/02 640J
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-80127(P2016-80127)
(22)【出願日】2016年4月13日
(71)【出願人】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 克志
(72)【発明者】
【氏名】柏木 孝之
【テーマコード(参考)】
2F129
3D020
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129DD21
2F129DD58
2F129DD62
2F129EE02
2F129EE43
2F129EE52
2F129FF10
2F129FF41
2F129GG24
2F129HH02
2F129HH03
2F129HH12
3D020BA04
3D020BE03
(57)【要約】
【課題】起動時に出力するオープニングサウンドの再生を途中で停止することなく、発生した情報をすみやかに提示する「電子機器」を提供する。
【解決手段】
車載システムが起動されたならば、オープニングサウンドとオープニングアニメーションの再生出力を開始する。オープニングサウンドの再生完了前にスキップイベントが発生しなかった場合には、オープニングサウンドの再生出力が完了したならば、オープニングアニメーションの再生出力を停止して注意画面の表示を開始し(a)、オープニングサウンドの再生完了前にスキップイベントが発生した場合には、オープニングサウンドの再生出力を継続したまま、オープニングアニメーションの再生出力を停止し、注意画面の表示を開始する(b)。そして、一定期間、注意画面を表示したならば、表示をナビゲーション部10のナビゲーション画面の表示に切り替える(b)
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示出力と音声出力とを行う電子機器であって、
前記表示出力と前記音声出力との少なくとも一方を用いた所定のサービスをユーザに提供する機能部と、
当該電子機器の起動後、前記機能部の前記サービスの提供開始前に、オープニング画面の表示出力とオープニングサウンドの音声出力と所定の注意画面の表示出力を行う起動時出力制御手段を有し、
前記起動時出力制御手段は、
当該電子機器の起動時に前記オープニング画面の表示出力と前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を開始する起動時出力開始手段と、
前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、所定のイベントが発生することなく、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了した時に、表示出力を、前記オープニング画面から所定の注意画面の表示出力に切り替えると共に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了する前に、前記所定のイベントが発生した時に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面から前記注意画面の表示出力に切り替える画面切替手段と、
前記注意画面の表示出力を所定期間継続したならば、前記機能部のサービスの提供を開始させるサービス開始制御手段とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
表示出力と音声出力とを行う電子機器であって、
所定のユーザインタフェース画面を出力して、所定のサービスをユーザに提供する機能部と、
当該電子機器の起動時にオープニング画面の表示出力とオープニングサウンドの再生及び音声出力を開始する起動時出力開始手段と、
前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、所定のイベントが発生することなく、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了した時に、表示出力を、前記オープニング画面から前記機能部が出力する前記ユーザインタフェース画面の表示出力に切り替えると共に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了する前に、前記所定のイベントが発生した時に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面から前記機能部が出力する前記ユーザインタフェース画面の表示出力に切り替える画面切替手段とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項3】
表示出力と音声出力とを行うユーザに提供する車載の電子機器であって、
現在位置と目的地までの経路を表したナビゲーション画面を出力するナビゲーション部と、
当該電子機器の起動時にオープニング画面の表示出力とオープニングサウンドの再生及び音声出力を開始する起動時出力開始手段と、
前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、所定のイベントが発生することなく、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了した時に、表示出力を、前記オープニング画面から所定の注意画面の表示出力に切り替えると共に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了する前に、前記所定のイベントが発生した時に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面から前記注意画面の表示出力に切り替える画面切替手段と、
前記注意画面の表示出力を所定期間継続したならば、表示出力を、前記ナビゲーション部が出力する前記ナビゲーション画面の表示出力に切り替える画面切替手段とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項4】
表示出力と音声出力とを行うユーザに提供する車載の電子機器であって、
現在位置と目的地までの経路を表したナビゲーション画面を出力するナビゲーション部と、
当該電子機器の起動時にオープニング画面の表示出力とオープニングサウンドの再生及び音声出力を開始する起動時出力開始手段と、
前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、所定のイベントが発生することなく、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了した時に、表示出力を、前記オープニング画面から前記ナビゲーション部が出力する前記ナビゲーション画面の表示出力に切り替えると共に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了する前に、前記所定のイベントが発生した時に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面から前記ナビゲーション部が出力する前記ナビゲーション画面の表示出力に切り替える画面切替手段とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項3または4記載の電子機器であって、
前記ナビゲーション部は、当該電子機器の起動時に起動されて、目的地までの経路を探索し、
前記所定のイベントは、前記ナビゲーション部の前記目的地までの経路の探索の完了を含むことを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項3、4または5記載の電子機器であって、
前記ナビゲーション部は、当該電子機器の起動時に起動されて、前記ナビゲーション画面を出力するための前処理を行い、
前記所定のイベントは、前記ナビゲーション部の前記前処理の完了を含むことを特徴とする電子機器。
【請求項7】
請求項1記載の電子機器であって、
情報を受信する通信装置を備え、
前記機能部が提供する前記サービスは、前記通信装置が受信した情報の前記表示出力と音声出力との少なくとも一方を用いた提示であり、
前記所定のイベントは、前記通信装置の前記情報の受信を含むことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
請求項1記載の電子機器であって、
当該電子機器は自動車に搭載される電子機器であり、
前記機能部が提供する前記サービスは、予め登録された地点の通過の、前記表示出力と音声出力との少なくとも一方を用いた提示であり、
前記所定のイベントは、前記登録された地点の通過を含むことを特徴とする電子機器。
【請求項9】
請求項2記載の電子機器であって、
情報を受信する通信装置を備え、
前記機能部が提供する前記サービスは、前記通信装置が受信した情報の前記表示出力を用いた提示であり、
前記所定のイベントは、前記通信装置の前記情報の受信を含むことを特徴とする電子機器。
【請求項10】
請求項1記載の電子機器であって、
当該電子機器は自動車に搭載される電子機器であり、
前記機能部が提供する前記サービスは、予め登録された地点の通過の前記表示出力を用いた提示であり、
前記所定のイベントは、前記登録された地点の通過を含むことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器において起動時に表示するオープニング画面の表示を制御する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子機器において起動時に表示するオープニング画面の表示を制御する技術としては、自動車に搭載される電子機器において、電子機器の起動時にオープニング画面として表示するアニメーションの表示の繰り返し回数を、電子機器の起動処理の完了と同時にオープニング画面の表示が終了するように設定する技術や(たとえば、特許文献1)、オープニング画面の表示中に自動車の後進が開始されたならば、オープニング画面の表示を停止し、表示を自動車後方を撮影するカメラで撮影した画像の表示に切り替える技術(たとえば、特許文献2)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015- 6820号公報
【特許文献2】特開2006-27307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
娯楽性等を高めるための演出として、電子機器において起動時にオープニング画面と共に音声をオープニングサウンドとして再生出力することが考えられる。
しかしながら、この場合において、上述した特許文献記載の技術によってオープニング画面の表示の停止と共にオープニングサウンドの再生出力を停止すると、オープニングサウンドとして楽曲を用いている場合には、楽曲の出力が楽曲の途中で途切れてしまうこととなり、ユーザに不快感を与えてしまうこととなる。
【0005】
一方で、オープニングサウンドの再生完了まで、オープニング画面の表示を継続することとすれば、常に、電子機器の起動後、オープニングサウンドの再生時間分の期間、電子機器においてユーザにとって有用な情報が発生した場合でも、当該情報をユーザに提示できないこととなる。
【0006】
そこで、本発明は、起動時にオープニング画面の表示とオープニングサウンドの再生出力を行う電子機器において、オープニングサウンドの再生を途中で停止することなく、発生したユーザに有用な情報を可及的すみやかに提示することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、表示出力と音声出力とを行う電子機器に、前記表示出力と前記音声出力との少なくとも一方を用いた所定のサービスをユーザに提供する機能部と、当該電子機器の起動後、前記機能部の前記サービスの提供開始前に、オープニング画面の表示出力とオープニングサウンドの音声出力と所定の注意画面の表示出力を行う起動時出力制御手段を設けたものである。ただし、前記起動時出力制御手段は、当該電子機器の起動時に前記オープニング画面の表示出力と前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を開始する起動時出力開始手段と、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、所定のイベントが発生することなく、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了した時に、表示出力を、前記オープニング画面から所定の注意画面の表示出力に切り替えると共に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了する前に、前記所定のイベントが発生した時に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面から前記注意画面の表示出力に切り替える画面切替手段と、前記注意画面の表示出力を所定期間継続したならば、前記機能部のサービスの提供を開始させるサービス開始制御手段とを備えたものである。
【0008】
ここで、このような電子機器は、当該電子機器を情報を受信する通信装置を備えたものとし、前記機能部が提供する前記サービスを、前記通信装置が受信した情報の前記表示出力と音声出力との少なくとも一方を用いた提示とし、前記所定のイベントを、前記通信装置の前記情報の受信を含むものとしてもよい。
【0009】
また、このような電子機器は、当該電子機器を自動車に搭載される電子機器とし、前記機能部が提供する前記サービスを、予め登録された地点の通過の前記表示出力と音声出力との少なくとも一方を用いた提示とし、前記所定のイベントを、前記登録された地点の通過を含むものとしてもよい。
【0010】
このような電子機器によれば、電子機器の起動後、オープニングサウンドの再生及び音声出力の完了前に所定のイベントが発生した場合には、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面から前記注意画面の表示出力に切り替えて所定期間表示した後、前記機能部のサービスの提供を開始する。よって、所定のイベントを機能部が提示する情報の発生を示すイベント等とすることにより、オープニングサウンドの再生を途中で停止することなく、機能部のサービスによって、発生した情報をユーザに提示するまでに要する期間を短縮することができる。
【0011】
また、本発明は、前記課題達成のために、表示出力と音声出力とを行うユーザに提供する車載の電子機器に、現在位置と目的地までの経路を表したナビゲーション画面を出力するナビゲーション部と、当該電子機器の起動時にオープニング画面の表示出力とオープニングサウンドの再生及び音声出力を開始する起動時出力開始手段と、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、所定のイベントが発生することなく、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了した時に、表示出力を、前記オープニング画面から所定の注意画面の表示出力に切り替えると共に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了する前に、前記所定のイベントが発生した時に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面から前記注意画面の表示出力に切り替える画面切替手段と、前記注意画面の表示出力を所定期間継続したならば、表示出力を、前記ナビゲーション部が出力する前記ナビゲーション画面の表示出力に切り替える画面切替手段とを備えたものである。
【0012】
このような電子機器によれば、電子機器の起動後、オープニングサウンドの再生及び音声出力の完了前に所定のイベントが発生した場合には、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面から前記注意画面の表示出力に切り替えて所定期間表示した後、前記ナビゲーション部が出力するナビゲーション画面を表示する。よって、所定のイベントをナビゲーション画面によって提示する情報の発生を示すイベント等とすることにより、オープニングサウンドの再生を途中で停止することなく、ナビゲーション画面で発生した情報を表示するまでに要する期間を短縮することができる。
【0013】
また、本発明は、前記課題達成のために、表示出力と音声出力とを行う電子機器に、所定のユーザインタフェース画面を出力して、所定のサービスをユーザに提供する機能部と、当該電子機器の起動時にオープニング画面の表示出力とオープニングサウンドの再生及び音声出力を開始する起動時出力開始手段と、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、所定のイベントが発生することなく、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了した時に、表示出力を、前記オープニング画面から前記機能部が出力する前記ユーザインタフェース画面の表示出力に切り替えると共に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了する前に、前記所定のイベントが発生した時に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面から前記機能部が出力する前記ユーザインタフェース画面の表示出力に切り替える画面切替手段とを備えたものである。
【0014】
このような電子機器によれば、電子機器の起動後、オープニングサウンドの再生及び音声出力の完了前に所定のイベントが発生した場合には、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、機能部が出力するユーザインタフェース画面の表示を開始する。よって、所定のイベントを機能部がユーザインタフェース画面で提示すべき情報の発生を示すイベント等とすることにより、オープニングサウンドの再生を途中で停止することなく、機能部のユーザインタフェース画面で発生した情報をユーザに提示するまでに要する期間を短縮することができる。
【0015】
ここで、このような電子機器は、当該電子機器を情報を受信する通信装置を備えたものとし、前記機能部が提供する前記サービスを、前記通信装置が受信した情報の前記表示出力を用いた提示とし、前記所定のイベントを、前記通信装置の前記情報の受信を含むものとしてもよい。
【0016】
また、このような電子機器は、当該電子機器を車載の電子機器とし、前記機能部が提供する前記サービスを、予め登録された地点の通過の前記表示出力を用いた提示とし、前記所定のイベントを、前記登録された地点の通過を含むものとしてもよい。
【0017】
また、本発明は、前記課題達成のために、表示出力と音声出力とを行うユーザに提供する車載の電子機器に、現在位置と目的地までの経路を表したナビゲーション画面を出力するナビゲーション部と、当該電子機器の起動時にオープニング画面の表示出力とオープニングサウンドの再生及び音声出力を開始する起動時出力開始手段と、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、所定のイベントが発生することなく、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了した時に、表示出力を、前記オープニング画面から前記ナビゲーション部が出力する前記ナビゲーション画面の表示出力に切り替えると共に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力の開始後、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力が完了する前に、前記所定のイベントが発生した時に、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面から前記ナビゲーション部が出力する前記ナビゲーション画面の表示出力に切り替える画面切替手段とを備えたものである。
【0018】
このような電子機器によれば、電子機器の起動後、オープニングサウンドの再生及び音声出力の完了前に所定のイベントが発生した場合には、前記オープニングサウンドの再生及び音声出力を継続させたまま、表示出力を、前記オープニング画面からナビゲーション画面に切り替える。よって、所定のイベントをナビゲーション画面によって提示する情報の発生を示すイベント等とすることにより、オープニングサウンドの再生を途中で停止することなく、ナビゲーション画面によって、発生した情報をユーザに提示するまでに要する期間を短縮することができる。
【0019】
ここで、以上のナビゲーション部を備えた各電子機器は、前記ナビゲーション部を当該電子機器の起動時に起動されて、目的地までの経路を探索するものとし、前記所定のイベントは、前記ナビゲーション部の前記目的地までの経路の探索の完了を含むものとしてもよい。
【0020】
または、以上のようなナビゲーション部を備えた電子機器は、前記ナビゲーション部を当該電子機器の起動時に起動されて、前記ナビゲーション画面を出力するための前処理を行うものとし、前記所定のイベントを、前記ナビゲーション部の前記前処理の完了を含むものとしてもよい。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明によれば、起動時にオープニング画面の表示とオープニングサウンドの再生出力を行う電子機器において、オープニングサウンドの再生を途中で停止することなく、発生したユーザに有用な情報を可及的すみやかに提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る車載システムの構成を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係るオープニング演出処理を示すフローチャートである。
図3】本発明の実施形態に係る車載システムの起動時の動作を示すシーケンス図である。
図4】本発明の実施形態に係る車載システムの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を自動車に搭載される電子機器である車載システムへの適用を例にとり説明する。
図1に、本実施形態に係る車載システムの構成を示す。
図示するように、車載システムは、ディスプレイ1、照光装置2、入力装置3、スピーカ4、スピーカ4に音声を出力する音声出力装置5、交通情報を受信するVICS受信機6(「VICS」は登録商標)、有料道路の通行料金の自動支払いのための各種情報を送受するETC車載器7(「ETC」は登録商標)、GPS受信機等のその他の周辺装置8、記憶装置9、ナビゲーション部10、メディアプレイヤ部11、オープニング演出部12、以上各部を制御する制御装置13を備えている。
【0024】
ここで、記憶装置9には、車載システム起動時にオープニング画面として表示するアニメーションのデータであるオープニングアニメーションデータや、車載システム起動時に再生出力する音声のデータであるオープニングサウンドデータや、地図データや、オーディオデータなどの各種データが記憶されている。
但し、車載システムは、ハードウエア的には、CPUやメモリなどを備えたコンピュータを用いて構成されるものであり、制御装置13、ナビゲーション部10、メディアプレイヤ部11、オープニング演出部12などは、当該コンピュータが、所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現されるものである。
【0025】
さて、上述のように車載システムは、自動車に搭載されるシステムであり、ディスプレイ1は自動車のダッシュボード上やクラスタ内に配置される。また、入力装置3は、ディスプレイ1の表示面上に配置されたタッチパネルや、ステアリングに配置されたキーや、リモートコントロール装置等である。
【0026】
次に、ナビゲーション部10は、制御装置13を介して、VICS受信機6や、入力装置3や周辺装置8として備えたGPS受信機や記憶装置9に記憶されている地図データを用いながら、現在位置の算出や、目的地までの経路の探索や、地図上に現在位置や目的地や目的地までの経路を表した画面などを、ナビゲーション画面として出力したり、経路案内を行う案内音声を出力する処理等を行う。
【0027】
また、メディアプレイヤは、制御装置13を介して記憶装置記憶装置に記憶されているオーディオデータを読み出して再生し、再生した音声を出力する処理等を行う。
【0028】
以下、このような車載システムにおいて、車載システムの起動時に行うオープニング演出処理について説明する。
制御装置13は、車載システムが起動されると、車載システムの動作モードとしてオープニング演出モードを設定し、ナビゲーション部10とメディアプレイヤ部11とオープニング演出部12とを起動する。
【0029】
ここで、制御装置13は、オープニング演出モードが設定されている期間中、オープニング演出部12が出力する画面をディスプレイ1に表示し、オープニング演出部12が出力する音声を音声出力装置5を介してスピーカ4に出力する。
【0030】
次に、このようにして車載システムの起動時に起動されたオープニング演出部12は、オープニング演出処理を実行する。
図2、このオープニング演出処理の手順を示す。
図示するように、オープニング演出処理においてオープニング演出部12は、記憶装置9に記憶されているオープニングアニメーションを再生した画面の出力と、記憶装置9に記憶されているオープニングサウンドの再生及び再生した音声の出力と、照光装置2を用いた照光演出動作とを開始する(ステップ202)。ここで、照光演出動作とは、オープニングアニメーションやオープニングサウンドに合わせて照光装置2を点滅等させる動作である。また、オープニング演出モードが設定されている制御装置13によって、オープニング演出処理部12から出力されたオープニングアニメーションの画面とオープニングサウンド音声はディスプレイ1とスピーカ4に出力される。
【0031】
また、このようにして再生及び表示が開始されたオープニングアニメーションは、オープニングアニメーションの再生時間がオープニングサウンドの再生時間よりも短い場合には、オープニングアニメーションの再生及び表示が停止されるまで繰り返し再生される。
【0032】
そして、スキップイベントの発生(ステップ204)と、オープニングサウンドの再生の終了の発生(ステップ206)とを監視する。
ここで、スキップイベントとしては、ナビゲーション部10におけるユーザに提示する情報発生を示すイベント、または、ナビゲーション部10にユーザへの情報の提示を開始させることとなるイベントを用いる。
【0033】
すなわち、たとえば、車載システムの起動時に制御装置13によって起動されたナビゲーション部10のナビゲーション画面の出力の準備完了のイベントをスキップイベントとするようにしてもよい。
【0034】
または、ナビゲーション部10を、車載システムの起動時に制御装置13によって起動されたときに、目的地が設定されている場合には、目的地までの経路を再探索するものとし、この目的地までの経路の再探索完了のイベントをスキップイベントとするようにしてもよい。
【0035】
または、ナビゲーション部10を、VICS受信機6が受信した交通情報を表示、または、音声出力によりユーザに提示するものとし、VICS受信機6における交通情報の受信のイベントをスキップイベントとするようにしてもよい。
【0036】
または、ナビゲーション部10を、ETC車載器7による通行料金の自動支払の内容等を表示、または、音声出力によりユーザに提示するものとして、ETC車載器7における通信の開始または自動支払の内容の情報の受信をスキップイベントとするようにしてもよい。
【0037】
または、ナビゲーション部10を、予め登録した地点通過時に、その旨を、ユーザに提示するものとし、当該登録地点の通過のイベントをスキップイベントとするようにしてもよい。
【0038】
そして、スキップイベント(ステップ204)と、オープニングサウンドの再生の終了(ステップ206)のいずれかが発生したならば、オープニングアニメーションの画面の出力を停止すると共に、照光演出動作を終了し、車載システム利用上の注意をユーザに告知する所定の注意画面を所定期間出力することにより、ディスプレイ1に表示する(ステップ208)。
【0039】
そして、注意画面の所定期間の出力が完了したならば、その時点でオープニングサウンドの再生が終了していない場合には終了を待って(ステップ210)、車載システムの動作モードをナビゲーションモードに切り替え(ステップ212)、オープニング演出処理を終了する。
【0040】
ここで、制御装置13は、このようにしてナビゲーションモードが動作モードに設定されたならば、以降、ナビゲーションモードが設定されている期間中、ナビゲーション部10が出力するナビゲーション画面をディスプレイ1に表示し、ナビゲーション部10が出力する音声を音声出力装置5を介してスピーカ4に出力する。
【0041】
なお、注意画面を表示する所定期間がオープニングサウンドの再生時間よりも長い場合には、ステップ210を設ける必要はなく、注意画面の所定期間の表示が完了したならば(ステップ208)、そのままステップ212に進むようにしてよい。
【0042】
以上、オープニング演出部12が行うオープニング演出処理について説明した。
以下、このようなオープニング演出処理による車載システムの動作例を示す。
まず、図3aに、オープニング演出部12の起動からオープニングサウンドの再生完了までの間にスキップイベントが発生しなかった場合の車載システムの動作を示す。
この場合、図示するように、車載システムが起動すると、オープニングサウンドの音声出力と、図4a1-a3に示すようなオープニングアニメーションの表示出力が開始される。そして、オープニングサウンドの再生が完了すると、図4bに示すような、走行中に運転者が操作を行わないことと実際の交通規制に従うよう注意する注意画面が一定期間表示され、当該期間が経過したならば、表示出力が図4cに示すようなナビゲーション部10のナビゲーション画面の表示に切り替わる。また、音声出力も、ナビゲーション部10の出力する音声に切り替わる。
【0043】
次に、図3bに、オープニング演出部12の起動からオープニングサウンドの再生完了までの間にスキップイベントが発生した場合の車載システムの動作を示す。
この場合には、図示するように、車載システムが起動すると、オープニングサウンドの音声出力と、オープニングアニメーションの表示出力が開始される。そして、オープニングサウンドの再生完了前にスキップイベントが発生したならば、オープニングサウンドの音声出力を継続したまま、オープニングアニメーションの表示出力が停止され、注意画面の表示出力が開始される。そして、一定期間、注意画面を表示した時点において、オープニングサウンドの再生が完了していれば、表示出力がナビゲーション部10のナビゲーション画面の表示に切り替わる。また、音声出力も、ナビゲーション部10の出力する音声に切り替わる。
【0044】
図3a、bの比較からも示されるように、オープニング演出部12が行うオープニング演出処理では、スキップイベントが発生した時点で、オープニングサウンドの音声出力を継続したままで、オープニングアニメーションの再生出力から注意画面の表示にシーケンスを進めるので、ナビゲーション部10のナビゲーション画面の表示が開始されるまでに要する時間を、オープニングサウンドの再生を途中で停止することなく短縮することができる。
【0045】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上では、車載システムにおいて起動時に注意画面を表示する場合について示したが、車載システムにおいて注意画面を表示しない場合には、図3cに示すように、オープニング演出部12の起動からオープニングサウンドの再生完了までの間にスキップイベントが発生したときに、オープニングサウンドの再生出力を継続したまま、オープニングアニメーションの再生出力を停止し、表示出力と音声出力をナビゲーション部10の出力する画面と音声に切り替えるようにしてもよい。
【0046】
また、以上の実施形態では、スキップイベントをナビゲーション部10に関わるイベントとし、図2に示したオープニング演出処理後に表示する画面をナビゲーション部10のナビゲーション画面としたが、これは以下のようにしてもよい。
【0047】
すなわち、車載システムに、それぞれ画面表示と音声出力との少なくとも一方を含むUIを提供する複数の機能ブロックを備え、任意の機能ブロックに関わるイベントをスキップイベントとし、オープニング演出処理後に表示出力する画面や音声出力を、発生したスキップイベントに関わる機能ブロックのUIの画面や音声としてよい。
【0048】
また、以上の実施形態では、自動車に搭載される車載システムへの適用を例にとり説明したが、本実施形態は、起動時にオープニングサウンドと、オープニングアニメーション等のオープニング画面を表示する任意の電子機器に同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0049】
1…ディスプレイ、2…照光装置、3…入力装置、4…スピーカ、5…音声出力装置、6…VICS受信機、7…ETC車載器、8…周辺装置、9…記憶装置、10…ナビゲーション部、11…メディアプレイヤ部、12…オープニング演出部、13…制御装置。
図1
図2
図3
図4