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特開2017-191475ゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-191475(P2017-191475A)
(43)【公開日】2017年10月19日
(54)【発明の名称】ゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20170922BHJP
【FI】
   G06Q50/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-80698(P2016-80698)
(22)【出願日】2016年4月14日
(71)【出願人】
【識別番号】509083658
【氏名又は名称】齋藤 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100095359
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100143834
【弁理士】
【氏名又は名称】楠 修二
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 茂
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC54
(57)【要約】
【課題】ゲーム経過ごとに点数が入るゲームで途中経過にギャンブル性をもたせて、さらにゲームを楽しむことができ、また、テレビ中継視聴率向上に寄与することができるゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラムを提供する。
【解決手段】付与ポイント記憶が点数を競うゲームの対戦者およびゲーム経過ごとの付与ポイントを記憶する。予想入力手段31により対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数を予想者識別コードとともに入力する。結果点数入力手段32により対戦者およびゲーム経過ごとの結果点数を入力する。予想判断手段51が対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数と結果点数とを比較して予想点数の一致または不一致を判断する。予想判断手段51が予想点数の一致を判断したとき、予想者ポイント記憶手段43に記憶される付与ポイントを更新する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
点数を競うゲームの対戦者およびゲーム経過ごとの付与ポイントを記憶する付与ポイント記憶手段と、
前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数を予想者識別コードとともに入力する予想入力手段と、
前記予想入力手段により入力された前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数を前記予想者識別コードとともに記憶する予想点数記憶手段と、
前記予想入力手段により入力された前記予想者識別コードごとに前記付与ポイントを記憶する予想者ポイント記憶手段と、
前記対戦者およびゲーム経過ごとの結果点数を入力する結果点数入力手段と、
前記結果点数入力手段により入力された結果点数を前記対戦者およびゲーム経過ごとに記憶する結果点数記憶手段と、
前記予想点数記憶手段に記憶された前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数と前記結果点数記憶手段に前記対戦者およびゲーム経過ごとに記憶された結果点数とを比較して予想点数の一致または不一致を判断する予想判断手段と、
前記予想判断手段が予想点数の一致を判断したとき、一致した前記対戦者およびゲーム経過に対応する前記付与ポイントを前記付与ポイント記憶手段から求め、一致した予想点数に対応する前記予想者識別コードを前記予想点数記憶手段から求め、求めた付与ポイントを、求めた予想者識別コードごとに前記予想者ポイント記憶手段に記憶される前記付与ポイントに加算して前記付与ポイントを更新する付与ポイント更新手段と、
前記予想者ポイント記憶手段に記憶される前記付与ポイントを前記予想者識別コードごとに出力するポイント出力手段とを、
有することを特徴とするゲーム予想ポイント付与装置。
【請求項2】
前記ゲームは野球の試合であって、前記対戦者およびゲーム経過は野球チームおよび複数のイニングから成り、前記結果点数はホームランごとに加算される点数から成ることを特徴とする請求項1記載のゲーム予想ポイント付与装置。
【請求項3】
前記予想入力手段は前記予想点数を複数入力可能であることを特徴とする請求項2記載のゲーム予想ポイント付与装置。
【請求項4】
前記予想入力手段は、前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数ならびに前記予想者識別コードを受信可能な受信装置により構成されることを特徴とする請求項1,2または3記載のゲーム予想ポイント付与装置。
【請求項5】
前記予想判断手段により予想点数と結果点数とが一致すると判断された数を前記対戦者およびゲーム経過ごとに求める一致数演算手段と、
前記一致数演算手段が求めた数が所定数以下のとき、一致すると判断された数が所定数以下の前記対戦者およびゲーム経過に対応する前記予想者識別コードを前記予想点数記憶手段から求め、求めた前記予想者識別コードに対応して前記予想者ポイント記憶手段に記憶される前記付与ポイントに所定のボーナスポイントを加算して前記付与ポイントを更新するボーナスポイント更新手段とを、
有することを特徴とする請求項1,2,3または4記載のゲーム予想ポイント付与装置。
【請求項6】
コンピュータを、
点数を競うゲームの対戦者およびゲーム経過ごとの付与ポイントを記憶する付与ポイント記憶手段、
前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数を予想者識別コードとともに入力する予想入力手段、
前記予想入力手段により入力された前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数を前記予想者識別コードとともに記憶する予想点数記憶手段、
前記予想入力手段により入力された前記予想者識別コードごとに前記付与ポイントを記憶する予想者ポイント記憶手段、
前記対戦者およびゲーム経過ごとの結果点数を入力する結果点数入力手段、
前記結果点数入力手段により入力された結果点数を前記対戦者およびゲーム経過ごとに記憶する結果点数記憶手段、
前記予想点数記憶手段に記憶された前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数と前記結果点数記憶手段に前記対戦者およびゲーム経過ごとに記憶された結果点数とを比較して予想点数の一致または不一致を判断する予想判断手段、
前記予想判断手段が予想点数の一致を判断したとき、一致した前記対戦者およびゲーム経過に対応する前記付与ポイントを前記付与ポイント記憶手段から求め、一致した予想点数に対応する前記予想者識別コードを前記予想点数記憶手段から求め、求めた付与ポイントを、求めた予想者識別コードごとに前記予想者ポイント記憶手段に記憶される前記付与ポイントに加算して前記付与ポイントを更新する付与ポイント更新手段、および、
前記予想者ポイント記憶手段に記憶される前記付与ポイントを前記予想者識別コードごとに出力するポイント出力手段として、
機能させるためのゲーム予想ポイント付与プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野球などのゲームに適用できるゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザーの参加意欲を高め、ウェブ・サイトへのアクセス数を増加させることを目的として、ゲームの結果を用いて、ユーザーに対してギャンブル特性を持ったポイント獲得手段を与えるポイント計算システムが開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−43278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のシステムは、最終的に1つのゲーム結果を予想して当てるシステムのため、ゲーム経過ごとに点数が入る複雑でよりスリリングなゲームで途中経過にギャンブル性をもたせて、さらに楽しむのには利用できないという課題があった。
また、テレビ局では、広告収入を増やすため、野球などのスポーツのテレビ中継視聴率を向上させることが課題となっている。
【0005】
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、ゲーム経過ごとに点数が入るゲームで途中経過にギャンブル性をもたせて、さらにゲームを楽しむことができ、また、テレビ中継視聴率向上に寄与することができるゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るゲーム予想ポイント付与装置は、点数を競うゲームの対戦者およびゲーム経過ごとの付与ポイントを記憶する付与ポイント記憶手段と、前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数を予想者識別コードとともに入力する予想入力手段と、前記予想入力手段により入力された前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数を前記予想者識別コードとともに記憶する予想点数記憶手段と、前記予想入力手段により入力された前記予想者識別コードごとに前記付与ポイントを記憶する予想者ポイント記憶手段と、前記対戦者およびゲーム経過ごとの結果点数を入力する結果点数入力手段と、前記結果点数入力手段により入力された結果点数を前記対戦者およびゲーム経過ごとに記憶する結果点数記憶手段と、前記予想点数記憶手段に記憶された前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数と前記結果点数記憶手段に前記対戦者およびゲーム経過ごとに記憶された結果点数とを比較して予想点数の一致または不一致を判断する予想判断手段と、前記予想判断手段が予想点数の一致を判断したとき、一致した前記対戦者およびゲーム経過に対応する前記付与ポイントを前記付与ポイント記憶手段から求め、一致した予想点数に対応する前記予想者識別コードを前記予想点数記憶手段から求め、求めた付与ポイントを、求めた予想者識別コードごとに前記予想者ポイント記憶手段に記憶される前記付与ポイントに加算して前記付与ポイントを更新する付与ポイント更新手段と、前記予想者ポイント記憶手段に記憶される前記付与ポイントを前記予想者識別コードごとに出力するポイント出力手段とを、有することを特徴とする。
【0007】
本発明に係るゲーム予想ポイント付与プログラムは、コンピュータを、点数を競うゲームの対戦者およびゲーム経過ごとの付与ポイントを記憶する付与ポイント記憶手段、前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数を予想者識別コードとともに入力する予想入力手段、前記予想入力手段により入力された前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数を前記予想者識別コードとともに記憶する予想点数記憶手段、前記予想入力手段により入力された前記予想者識別コードごとに前記付与ポイントを記憶する予想者ポイント記憶手段、前記対戦者およびゲーム経過ごとの結果点数を入力する結果点数入力手段、前記結果点数入力手段により入力された結果点数を前記対戦者およびゲーム経過ごとに記憶する結果点数記憶手段、前記予想点数記憶手段に記憶された前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数と前記結果点数記憶手段に前記対戦者およびゲーム経過ごとに記憶された結果点数とを比較して予想点数の一致または不一致を判断する予想判断手段、前記予想判断手段が予想点数の一致を判断したとき、一致した前記対戦者およびゲーム経過に対応する前記付与ポイントを前記付与ポイント記憶手段から求め、一致した予想点数に対応する前記予想者識別コードを前記予想点数記憶手段から求め、求めた付与ポイントを、求めた予想者識別コードごとに前記予想者ポイント記憶手段に記憶される前記付与ポイントに加算して前記付与ポイントを更新する付与ポイント更新手段、および、前記予想者ポイント記憶手段に記憶される前記付与ポイントを前記予想者識別コードごとに出力するポイント出力手段として、機能させることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラムによれば、点数を競うゲームの対戦者およびゲーム経過ごとに予想点数を入力し、予想点数が結果点数と一致すると、対戦者およびゲーム経過ごとの付与ポイントを得ることができる。これにより、ゲーム経過ごとに点数が入るゲームで途中経過にギャンブル性をもたせて、さらにゲームを楽しむことができ、また、テレビ中継視聴率向上に寄与することができる。
【0009】
点数を競うゲームとしては、例えば、プロ野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、テニスの試合が挙げられる。対戦者としては、例えば、各スポーツのチーム、プレーヤーが挙げられる。ゲーム経過としては、例えば、野球の各イニング、サッカーの前後半、バレーボールの各セット、バスケットボールの各クオーター、テニスのセットが挙げられる。
【0010】
付与ポイント記憶手段にゲームの対戦者およびゲーム経過ごとに記憶される付与ポイントとしては、例えば、野球の場合、各イニングごとに50ポイントとしても、1イニングの結果点数が0点で2イニングの結果点数が1点のとき100ポイント、1イニング、2イニングともに結果点数が0点で3イニングの結果点数が1点のとき150ポイントとしてもよい。予め埋め込んだマスキングポイントを争うようにしてもよい。
【0011】
予想者識別コードは、番号でもアルファベットでもよい。本明細書において、予想点数とは、点数を競うゲームで得点として予想する点数を意味する。予想入力手段で入力される予想点数は、対戦者およびゲーム経過ごとに、そのすべてで入力されても、一部のみに入力されてもよい。一部のみに入力される場合、対戦者の一方のみに入力されても、各対戦者に混在させて入力されてもよい。また、例えば、野球の場合、すべてのイニングで入力されても、一部のイニングのみで入力されてもよい。入力件数は、制限されていても、無制限であってもよい。予想点数の入力には、時間的制限が設けられていることが好ましい。その他、本発明には、ゲーム性を向上させるいかなるシステムを導入してもよい。
【0012】
結果点数とは、点数を競うゲームで実際に得点された点数を意味する。予想判断手段は、予想点数記憶手段に記憶された対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数と結果点数記憶手段に対戦者およびゲーム経過ごとに記憶された結果点数とで、対戦者とゲーム経過と点数のすべてが一致するとき「一致」と、1つでも不一致のとき「不一致」と判断する。点数は、球場その他のゲーム会場や中継などで確認し、リアルタイムで申告することが好ましい。
【0013】
予想者ポイント記憶手段に記憶された付与ポイントは、金額または景品交換ポイントに換算されて利用可能であることが好ましい。また、付与ポイントは、既存のポイントカードのポイントと互換性があることが好ましい。特に、多機能型携帯電話機(スマートフォン)に自分のカードをかざして読み取らせることにより、付与ポイントを入手できるようにすることが好ましい。
ポイント出力手段は、付与ポイントをデータ出力するものでも、画像出力するものであっても、プリント出力するものであってもよい。
【0014】
本発明に係るゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラムにおいて、例えば、前記ゲームは野球の試合であって、前記対戦者およびゲーム経過は野球チームおよび複数のイニングから成り、前記結果点数はホームランごとに加算される点数から成ってもよい。
【0015】
本発明に係るゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラムにおいて、例えば、前記予想入力手段は前記予想点数を複数入力可能であってもよい。
【0016】
本発明に係るゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラムにおいて、例えば、前記予想入力手段は、前記対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数ならびに前記予想者識別コードを受信可能な受信装置により構成されることが好ましい。
【0017】
受信装置は、インターネットのネットワークに接続されて多機能型携帯電話機からデータを受信可能なものが好ましい。その場合、多機能携帯電話機としては、画像を備え、ゲームの中継を受信してゲーム進行を見ながら、点数を競うゲームの対戦者およびゲーム経過ごとの予想点数ならびに予想者識別コードを送信できるものが好ましい。
【0018】
本発明に係るゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラムは、前記予想判断手段により予想点数と結果点数とが一致すると判断された数を前記対戦者およびゲーム経過ごとに求める一致数演算手段と、前記一致数演算手段が求めた数が所定数以下のとき、一致すると判断された数が所定数以下の前記対戦者およびゲーム経過に対応する前記予想者識別コードを前記予想点数記憶手段から求め、求めた前記予想者識別コードに対応して前記予想者ポイント記憶手段に記憶される前記付与ポイントに所定のボーナスポイントを加算して前記付与ポイントを更新するボーナスポイント更新手段とを、有することが好ましい。
【0019】
この場合、予想が当たった数が所定数以下のときに予想が当たっていると、ボーナスポイントを得ることができる。これによって、よりギャンブル性が高くなり、当たったときの満足感を高めることができる。所定数は、1つでも、複数であってもよい。所定のボーナスポイントは、各ゲーム経過ごとに同じであっても、異なっていてもよい。また、ゲームの対戦者およびゲーム経過ごとの付与ポイントを2倍または3倍にしたものや、予想者ポイント記憶手段に記憶される付与ポイントを2倍または3倍にしたものであってもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ゲーム経過ごとに点数が入るゲームで途中経過にギャンブル性をもたせて、さらにゲームを楽しむことができ、また、テレビ中継視聴率向上に寄与することができるゲーム予想ポイント付与装置およびゲーム予想ポイント付与プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態のゲーム予想ポイント付与装置の構成を示すブロック図である。
図2図1に示すゲーム予想ポイント付与装置のイニングごとの付与ポイントを示す表である。
図3図1に示すゲーム予想ポイント付与装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態のゲーム予想ポイント付与装置を示している。なお、本発明の実施の形態のゲーム予想ポイント付与装置は、ゲーム予想ポイント付与プログラムを記録したハードディスク、CD−ROM、メモリースティック、フレキシブルディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によりコンピュータに実行させることができる。
以下、ゲームが野球の試合の場合について説明する。
【0023】
図1に示すように、コンピュータは、主制御部10と、送受信装置20と、入出力部30と、記憶部40と、演算判断部50とを有している。
主制御部10は、CPU等から構成され、各部の制御や、データの転送、種々の演算等を行う。
【0024】
送受信装置20は、インターネットのネットワークに接続され、複数の無線通信端末1との間でデータを送受信可能である。無線通信端末は、無線通信部と、表示画面と、操作部とを備える多機能型携帯電話機(スマートフォン)から成る。端末1は、インターネットのネットワークに接続される。
【0025】
入出力部30は、予想入力手段31と、結果点数入力手段32と、ポイント出力手段33とを有している。
予想入力手段31は、端末1から操作入力された野球の試合(ゲーム)のチーム(対戦者)およびイニング(ゲーム経過ごと)の予想点数を予想者識別コードとともに受け付けて入力する機能を有する。予想者識別コードには、パスワードが設定される。予想入力手段31は、予想点数を複数入力可能であるが、1ゲームあたり例えば3回の入力に制限される。ゲーム参加者は、端末1から送受信装置20に接続し、予想入力手段31により予想点数を入力することができる。
【0026】
結果点数入力手段32は、キーボードから操作入力されたチームおよびイニングごとの結果点数を入力する機能を有する。結果点数は、ホームランごとに加算される点数から成り、ソロホームランの場合は1点、2ランホームランの場合は2点、3ランホームランの場合は3点、満塁ホームランの場合は4点と設定しておく。同様に、予想点数もイニングごとに1,2,3,4のいずれかから選択される。
【0027】
記憶部50は、ハードディスクメモリにより構成され、付与ポイント記憶手段41と、予想点数記憶手段42と、予想者ポイント記憶手段43と、結果点数記憶手段44とを有している。
【0028】
付与ポイント記憶手段41は、野球のチームおよびイニングごとの付与ポイントを記憶する機能を有する。付与ポイントは、例えば、図2の表に示すように各イニングにつき、50ポイントに設定される。ホームランが出ないイニングが続いた後にホームランが出た場合には、ホームランが出たイニングの50ポイントのほか、ホームランが出なかったイニングのポイントも加算するように設定する。例えば、1イニングから8イニングまでホームランが出ず、9イニングにホームランが出た場合、450ポイントに設定する。また、各イニングに複数のホームランが出た場合には、ホームランが1本だった場合のポイントをホームランの数で割ったポイントに設定する。例えば、1イニングに2本のホームランが出た場合、25ポイントに設定する。
【0029】
予想点数記憶手段42は、予想入力手段31により入力されたチームおよびイニングごとの予想点数を予想者識別コードとともに記憶する機能を有する。予想者ポイント記憶手段43は、予想入力手段31により入力された予想者識別コードごとに付与ポイントを記憶する機能を有する。付与ポイントは、既存のポイントカードのポイントと互換性があり、金額に換算されて利用可能である。結果点数記憶手段44は、結果点数入力手段32により入力された結果点数をチームおよびイニングごとに記憶する機能を有する。
【0030】
演算判断部は、CPU等から構成され、予想判断手段51と、付与ポイント更新手段52と、一致数演算手段53と、ボーナスポイント更新手段54とを有している。予想判断手段51は、予想点数記憶手段42に記憶されたチームおよびイニングごとの予想点数と結果点数記憶手段44にチームおよびイニングごとに記憶された結果点数とを比較して予想点数の一致または不一致を判断する機能を有する。
【0031】
付与ポイント更新手段52は、予想判断手段51が予想点数の一致を判断したとき、一致したチームおよびイニングに対応する付与ポイントを付与ポイント記憶手段41から求め、一致した予想点数に対応する予想者識別コードを予想点数記憶手段42から求め、求めた付与ポイントを、求めた予想者識別コードごとに予想者ポイント記憶手段43に記憶される付与ポイントに加算して付与ポイントを更新する機能を有する。
【0032】
一致数演算手段53は、予想判断手段51により予想点数と結果点数とが一致すると判断された数をチームおよびイニングごとに求める機能を有する。ボーナスポイント更新手段54は、一致数演算手段53が求めた数が所定数以下のとき、一致すると判断された数が所定数以下のチームおよびイニングに対応する予想者識別コードを予想点数記憶手段42から求め、求めた予想者識別コードに対応して予想者ポイント記憶手段43に記憶される付与ポイントに所定のボーナスポイントを加算して付与ポイントを更新する機能を有する。所定数は、予め、例えば10に設定される。所定のボーナスポイントは、予め、例えば50ポイントに設定される。
【0033】
ポイント出力手段33は、予想者ポイント記憶手段43に記憶される付与ポイントを予想者識別コードごとにデータ信号にして端末1へ出力する機能を有する。ポイント出力手段33から出力されたデータ信号は、端末1で受信可能であり、端末1の画像で確認したり、プリンターで印刷したりすることができる。
【0034】
次に、図3のフローチャートを参照しながら、ゲーム予想ポイント付与装置の処理手順について説明する。
【0035】
コンピュータにより処理を開始する(ステップ61)と、付与ポイント記憶手段41には、野球のチームおよびイニングごとの付与ポイントを予め記憶させてある。ゲーム参加者は、端末1から送受信装置20に接続し、予想入力手段31によりチームおよびイニングごとの予想点数を予想者識別コードとともに入力する(ステップ62)。入力回数は、例えば3回に制限されている。予想点数記憶手段42は、予想入力手段31により入力されたチームおよびイニングごとの予想点数を予想者識別コードとともに記憶する。予想者ポイント記憶手段43は、予想入力手段31により入力された予想者識別コードごとに付与ポイントを記憶する。
【0036】
野球の試合が開始し、ホームランが出たならば、結果点数入力手段32により、チームおよびイニングごとの結果点数を入力する(ステップ63)。結果点数記憶手段44は、結果点数入力手段32により入力された結果点数をチームおよびイニングごとに記憶する。
【0037】
予想判断手段51は、予想点数記憶手段42に記憶されたチームおよびイニングごとの予想点数と結果点数記憶手段44にチームおよびイニングごとに記憶された結果点数とを比較して予想点数の一致または不一致を判断する(ステップ64)。
【0038】
付与ポイント更新手段52は、予想判断手段51が予想点数の一致を判断したとき、一致したチームおよびイニングに対応する付与ポイントを付与ポイント記憶手段41から求め、一致した予想点数に対応する予想者識別コードを予想点数記憶手段42から求め、求めた付与ポイントを、求めた予想者識別コードごとに予想者ポイント記憶手段43に記憶される付与ポイントに加算して付与ポイントを更新する(ステップ65)。
【0039】
予想判断手段51が予想点数の不一致を判断したときには、次の結果点数の入力を待って、次の予想点数の一致または不一致が判断される。
【0040】
一致数演算手段53は、予想判断手段51により予想点数と結果点数とが一致すると判断された数を対戦者およびゲーム経過ごとに求める(ステップ66)。ボーナスポイント更新手段54は、一致数演算手段53が求めた数が所定数以下か否か判断する(ステップ67)。一致数演算手段53が求めた数が所定数以下のとき、一致すると判断された数が所定数以下の対戦者およびゲーム経過に対応する予想者識別コードを予想点数記憶手段42から求め、求めた予想者識別コードに対応して予想者ポイント記憶手段43に記憶される付与ポイントに所定のボーナスポイントを加算して付与ポイントを更新する(ステップ68)。一致数演算手段53が求めた数が所定数を超えたときには、ボーナスポイントは加算されず、付与ポイントも更新されない。
【0041】
ポイント出力手段33は、予想者ポイント記憶手段43に記憶される付与ポイントを予想者識別コードごとにデータ信号として出力する(ステップ69)。ゲーム参加者は、端末1でデータ信号を受信して、付与ポイントを画像で確認することができる。
予想点数の受信、入力が3回に達したならば(ステップ70)、ゲーム終了となる(ステップ71)。
【0042】
本発明では、さらに以下のようなシステムを構築してもよい。
150ポイントを50ポイントずつ、3イニングに投資させる。試合経過を見極めながら、投資イニングを当該アプリケーションのボイス機能を使って即座にコールさせる。更に、当該イニングの最初にタイムリーを放った打者背番号をアピールさせる。最初のイニングコールと結果コールをセットにし、先着100名に200ポイントを支給する。これにより、支給を受けた150ポイントを最大で600ポイントに増やせるポイントゲームとなる。
グラウンドの筋書きの無いドラマで、複雑なゲームシステムの構築を省き、Web投票装置にボイス機能を加えたシンプルな設計となる点で独自性の高いシステムである。
【0043】
また、以下のようなシステムにしてもよい。
0ポイントも含め、最大100ポイント〜50ポイントを埋め込み、試合毎にマスキングしておく。ゲーム参加者は、3つのイニングを登録できるようにしておき、登録イニングが該当イニングかどうかをゲーム観戦(スタジアム/中継/その他)で確認する。スマートフォンのボイス機能を使用可能な当該アプリケーションを使って、リアルタイムに得点イニング(正解)を申告出来るようにする。登録(得点)イニングの、最初に打点を挙げた選手の背番号コールを起点に、10分以内のボイスメールを正解とし、当該イニングのマスキングポイントを支給する。
【0044】
このように、ゲーム予想ポイント付与装置によれば、野球のチームおよびイニングごとに予想点数を入力し、予想点数が結果点数と一致すると、対戦者およびゲーム経過ごとの付与ポイントを得ることができる。貯まった付与ポイントは金額に換算されるので、そのポイントで買い物を楽しむことができる。これにより、試合の途中経過にギャンブル性をもたせて、試合だけでなく、さらにゲームを楽しむことができ、また、テレビ中継視聴率向上に寄与することができる。
また、予想が当たった数が所定数以下のときに予想が当たっていると、ボーナスポイントを得ることができる。これによって、よりギャンブル性が高くなり、当たったときの満足感を高めることができる。
【0045】
近年、TVリモコンのDボタンを活用した、ハイブリットキャスト(インターネット接続)が普及し、テレビ桟敷の情報量が格段にアップした。しかも、端末にはリアルタイムで番組が呼び出せるばかりか、オンデマンド放送も楽しめる。一方、視聴者が番組とダイレクトにコンタクトを図るには、Dボタン以外の手段は選べない。
【0046】
ゲーム予想ポイント付与装置によれば、スマートフォンで観戦するスポーツイベントの視聴を、よりスリリングなものにすることができる。各イニングで出るホームランを予想することで、より楽しむことができる。
【0047】
プロ野球は筋書きの無いドラマといわれるが、ゲーム予想ポイント付与装置は、そのドラマに予想と言う筋書きを当て嵌めるものといえる。例えば、次のイニングの打順で、ホームランバッター(本命)の前に何人の打者が居座るかによって、本命のホームラン打点が見えてくる。本命登場の場面が、1アウト1塁なのか、2アウト1塁2塁なのか、満塁なのか、打順を読むことでおもしろさが倍加する。また、下位打順が巡って来るイニングは、大穴狙いとなり、その回をスキップしてキャリーオーバー分を狙ってもよい。局面での予想と決断が試される展開に、人生そのものを満喫することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 無線通信端末
10 主制御部
20 送受信装置
30 入出力部
31 予想入力手段
32 結果点数入力手段
33 ポイント出力手段
40 記憶部
41 付与ポイント記憶手段
42 予想点数記憶手段
43 予想者ポイント記憶手段
44 結果点数記憶手段
50 演算判断部
51 予想判断手段
52 付与ポイント更新手段
53 一致数演算手段
54 ボーナスポイント更新手段
図1
図2
図3