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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-194733(P2017-194733A)
(43)【公開日】2017年10月26日
(54)【発明の名称】会員紹介システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20170929BHJP
【FI】
   G06Q30/02 332
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-82680(P2016-82680)
(22)【出願日】2016年4月18日
(71)【出願人】
【識別番号】516116585
【氏名又は名称】株式会社トライス
(74)【代理人】
【識別番号】100072213
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 一義
(74)【代理人】
【識別番号】100119725
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 希世士
(74)【代理人】
【識別番号】100163670
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 裕史
(72)【発明者】
【氏名】川江 修司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB53
(57)【要約】
【課題】 サービスを提供する会員の実績、信用度等の要素と、申込者の要望に沿った要素との相互をバランスよく考慮して会員を選定し、申込者の負担を軽減する会員紹介システムを提供する。
【解決手段】サービスの申し込みをする申込者の端末と、サービスを提供する会員の端末と、管理センターとが接続される会員紹介システムであって、各会員関連情報の項目毎に割り当てられ、会員の情報に合致する項目の第1加算ポイントと会員評価ポイントの合計を算出する第1合計値算出手段と、第1加算ポイントの付与を申込者から受け付け合計を算出する第2合計値算出手段と、サービスの提供内容に対応した項目毎に割り当てられる係数をサービス内容評価ポイントに乗算した第2加算ポイントの付与を申込者の端末から受け付け合計を算出する第3合計値算出手段と、これらを加算して最も高い会員を申込者に選定する提供者選定手段とを備える会員紹介システム。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより実行され、サービスの申し込みをする申込者の端末と、サービスを提供する複数の会員のそれぞれの端末と、管理センターとが相互に接続される会員紹介システムであって、
前記管理センターが、
前記会員のそれぞれを識別するための会員識別情報と、前記会員に関連する複数の会員関連情報とをそれぞれ関連付けて登録する記憶装置と、
総合的なサービスの提供に応じて前記会員識別情報に関連付けて付与される会員評価ポイントを蓄積し記憶する会員評価ポイント記憶手段と、
サービスの提供内容に対応した項目毎に前記会員識別情報に関連付けて付与されるサービス内容評価ポイントを蓄積し記憶するサービス内容評価ポイント記憶手段と、
各会員関連情報の項目毎に割り当てられるそれぞれの加算ポイントに対して、前記会員の情報に合致する項目のポイントを第1加算ポイントとし、それぞれの前記第1加算ポイントと蓄積された会員評価ポイントとの第1合計値を算出する第1合計値算出手段と、
享受したいサービスの提供内容に応じて、さらに前記第1加算ポイントを付与するか否かを、申込者の端末から選択的に受け付けて第2合計値を算出する第2合計値算出手段と、
前記サービスの提供内容に対応した項目毎に割り当てられる係数をそれぞれ対応する蓄積されたサービス内容評価ポイントに乗算した第2加算ポイントを付与するか否かを、享受したいサービスの提供内容に応じて申込者の端末から選択的に受け付けて第3合計値を算出する第3合計値算出手段と、
前記第1合計値、前記第2合計値及び前記第3合計値を加算して総合計値を算出し、前記総合計値により前記会員の優先度を取得して、最も高い優先度の会員を前記申込者に対するサービスの提供者として選定する提供者選定手段と、
を備えることを特徴とする会員紹介システム。
【請求項2】
前記第2合計値算出手段は、前記会員の情報に合致する複数の前記第1加算ポイントを付与可能とする請求項1に記載の会員紹介システム。
【請求項3】
前記第3合計値算出手段は、前記サービスの提供内容に対応した項目に関する複数の前記第2加算ポイントを付与可能とする請求項1又は請求項2に記載の会員紹介システム。
【請求項4】
前記第1合計値算出手段は、会員に対する評価に応じて付与され蓄積される運営評価ポイントを付与可能とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の会員紹介システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、申込者の要望に沿ったサービスを提供する会員を紹介する会員紹介システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、インターネット等のネットワークを介して申込者の要望に沿ったサービスを提供する提供者(会員)を紹介する紹介システムが公知である。例えば、インターネットを通じて、申込者側端末からの人材紹介要求を受付け、人材紹介要求中に含まれる紹介条件を提供者側端末に送信するステップと、提供者側端末から紹介条件に合致する人材情報を受信し、人材情報を予め定めた開示条件に従って段階的に要求元の申込者側端末に返信するステップと、申込者側端末に開示された人材情報中のいずれかの人材に対する斡旋要求を受付け、対応する提供者側端末に送信するステップとを備える紹介システムが公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−109106号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献のシステムにおいては、申込者側の紹介条件に合致する情報が表示され、その情報に応じて申込者側が選定していくものであるが、表示される人材情報が複数に亘る場合にはその選定に時間を要する、又はその選定が困難である等、申込者側における負担の大きさが懸念されるものであった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであって、サービスを提供する提供者(会員)の実績、信用度等の要素と、申込者の要望に沿った要素との相互をバランスよく考慮して提供者(会員)を選定し、申込者の負担を軽減する会員紹介システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載の会員紹介システムは、コンピュータにより実行され、サービスの申し込みをする申込者の端末と、サービスを提供する複数の会員のそれぞれの端末と、管理センターとが相互に接続される会員紹介システムであって、前記管理センターが、前記会員のそれぞれを識別するための会員識別情報と、前記会員に関連する複数の会員関連情報とをそれぞれ関連付けて登録する記憶装置と、総合的なサービスの提供に応じて前記会員識別情報に関連付けて付与される会員評価ポイントを蓄積し記憶する会員評価ポイント記憶手段と、サービスの提供内容に対応した項目毎に前記会員識別情報に関連付けて付与されるサービス内容評価ポイントを蓄積し記憶するサービス内容評価ポイント記憶手段と、各会員関連情報の項目毎に割り当てられるそれぞれの加算ポイントに対して、前記会員の情報に合致する項目のポイントを第1加算ポイントとし、それぞれの前記第1加算ポイントと蓄積された会員評価ポイントとの第1合計値を算出する第1合計値算出手段と、享受したいサービスの提供内容に応じて、さらに前記第1加算ポイントを付与するか否かを、申込者の端末から選択的に受け付けて第2合計値を算出する第2合計値算出手段と、前記サービスの提供内容に対応した項目毎に割り当てられる係数をそれぞれ対応する蓄積されたサービス内容評価ポイントに乗算した第2加算ポイントを付与するか否かを、享受したいサービスの提供内容に応じて申込者の端末から選択的に受け付けて第3合計値を算出する第3合計値算出手段と、前記第1合計値、前記第2合計値及び前記第3合計値を加算して総合計値を算出し、前記総合計値により前記会員の優先度を取得して、最も高い優先度の会員を前記申込者に対するサービスの提供者として選定する提供者選定手段とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の請求項2に記載の会員紹介システムは、請求項1に記載の会員紹介システムにおいて、前記第2合計値算出手段は、前記会員の情報に合致する複数の前記第1加算ポイントを付与可能とするものである。
【0008】
また、本発明の請求項3に記載の会員紹介システムは、請求項1又は請求項2に記載の会員紹介システムにおいて、前記第3合計値算出手段は、前記サービスの提供内容に対応した項目に関する複数の前記第2加算ポイントを付与可能とするものである。
【0009】
また、本発明の請求項4に記載の会員紹介システムは、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の会員紹介システムにおいて、前記第1合計値算出手段は、会員に対する評価に応じて付与され蓄積される運営評価ポイントを付与可能とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の会員紹介システムによれば、利用者(会員、申込者)の利用者端末を用いて、蓄積された会員評価ポイントと、会員の情報に関するポイントとされる第1加算ポイントと、サービスの提供内容に関するポイントとされる第2加算ポイントとを算出して、サービスの提供者を選定するので、サービスを提供する提供者(会員)の実績、信用度等の要素と、申込者の要望に沿った要素との相互をバランスよく考慮して提供者(会員)を選定し、申込者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例における会員紹介システムの概略構成図である。
図2】本発明の実施例における会員紹介システムを構成する各装置の構成図である。
図3】本発明の実施例における会員紹介システムを利用する際の紹介サービスの概略を示す図である。
図4】本発明の実施例における会員紹介システムの管理センターの概略構成図である。
図5】本発明の実施例における会員紹介システムの会員情報管理データベースの登録内容例を示す図である。
図6】本発明の実施例における会員紹介システムの会員ポイント管理データベースの各ポイントテーブルを示す図である。
図7】本発明の実施例における会員紹介システムの会員登録処理のフローチャート図である。
図8】本発明の実施例における会員紹介システムの申込者登録処理のフローチャート図である。
図9】本発明の実施例における会員紹介システムの商品等登録処理のフローチャート図である。
図10】本発明の実施例における会員紹介システムの会員ポイント処理部の各算出テーブルを示す図である。
図11】本発明の実施例における会員紹介システムの選定処理のフローチャート図である。
図12】本発明の実施例における会員紹介システムの提供者選定処理のフローチャート図である。
図13】本発明の実施例における会員紹介システムの提供者を選定する際の申込者端末画面の一例を示す図である。
図14】本発明の実施例における会員紹介システムの商談経緯登録処理のフローチャート図である。
図15】本発明の実施例における会員紹介システムの商談経緯を入力する際の会員端末画面の一例を示す図である。
図16】本発明の実施例における会員紹介システムの取引評価登録処理のフローチャート図である。
図17】本発明の実施例における会員紹介システムの取引評価を入力する際の申込者端末画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態における会員紹介システムを図面に基づいて説明する。
【0013】
当該会員紹介システムは、利用者(会員M1、申込者M2)の利用者端末11を用いて、サービスを提供する提供者(会員M1)の実績、信用度等の要素と、申込者M2の要望に沿った要素との相互をバランスよく考慮して提供者(会員M1)を選定し、申込者M2の負担を軽減するものである。
【0014】
具体的には、サービスの申し込みをする申込者M2の利用者端末11と、サービスを提供する会員M1の利用者端末11と、管理センター10とが接続される会員紹介システムであって、各会員関連情報51bの項目毎に割り当てられ、会員の情報に合致する項目の第1加算ポイントと会員評価ポイント54dの合計を算出する第1合計値算出手段と、第1加算ポイントの付与を申込者M2から受け付け合計を算出する第2合計値算出手段と、サービスの提供内容に対応した項目54l毎に割り当てられる係数をサービス内容評価ポイント54mに乗算した第2加算ポイントの付与を申込者M2の利用者端末11から受け付け合計を算出する第3合計値算出手段と、これらを加算して最も高い会員を申込者M2に選定する提供者選定手段とを備えるものである。
【実施例】
【0015】
図1は、当該システムにおける構成の概略を示す図である。当該システムは、同図に示すように、管理センター10と、サービスの提供又は享受を目的とした人材紹介を利用する利用者(会員M1、申込者M2)の利用者端末11とがインターネット等のネットワークNを介して接続されることで構成されている。
【0016】
ここで、サービスの提供又は享受とは、商品、物品等の売買を含むものであり、不動産・建築等、旅行、飲食、職業紹介、派遣会社、ファッション、家電、ペット、自動車・バイク、ゲーム、チケット等、種々のカテゴリーに分類されている。
【0017】
また、管理センター10及び利用者端末11は、図2に示すような、CPU12と、メモリ13と、ハードディスク等の外部記憶装置14と、ネットワークNを介して他装置と通信を行うための通信装置15と、キーボードやマウス等の入力装置16と、モニタやプリンタ等の出力装置17と、CD-ROMやFD等の記憶媒体18からデータを読み取る読取装置19と、これらの各構成要素間のデータ送受を行うインターフェース20とを備える一般的なコンピュータにおいて、CPU12がメモリ13上にロードした所定のプログラムを実行することにより実現できる。当該所定のプログラムは、読取装置19を介して当該プログラムが記憶された記憶媒体から入手するか、又は通信装置15を介してネットワークNから入手して、直接メモリ13上にロードするか、又は一旦外部記憶装置14に格納してから、メモリ13上にロードすること等ができるのは勿論である。
【0018】
次に、会員紹介システムの概略について説明する。当該システムは、図3に示すように、サービスを提供する会員M1と、会員M1が提供するサービスを享受したい申込者M2とに分かれており、サービスに関する情報等を夫々が登録することで、申込者M2の享受したいサービス内容に応じて、会員M1を選定するものである。
【0019】
具体的には、サービスの提供を行いたい会員M1は、利用者端末11を用いて、社名、所在地、連絡先、資本金、従業員数、業種等の会員関連情報51bを管理センター10に登録する(ステップS10)。一方、サービスの享受を受けたい申込者M2(サービスの享受を受けたい会員M1を含む。)は、同様にして、利用者端末11を用いて、氏名、住所、連絡先等の申込者情報を管理センター10に登録する(ステップS11)。当該申込者情報の登録は、享受を受けたい商品・サービス等に関する情報を設定する際(後述のステップS13)に同時に行うこともできる。
【0020】
そして、会員M1は、申込者M2に対して提供したい商品・サービス等に関する情報を登録する(ステップS12)。一方、申込者M2は、享受を受けたい商品・サービス等に関する情報を設定する(ステップS13)。そして、CPU12によって、後述する第1合計値算出手段と、第2合計値算出手段と、第3合計値算出手段と、提供者選定手段とを実行させ、申込者M2にサービスを提供する会員M1を選定する(ステップS14)。
【0021】
その後、会員M1と申込者M2が価格、サービス内容等について交渉を重ねることことにより(ステップS15)、両者の条件が合えば商談が成立することとなる(ステップS16)。そして、会員M1は、商談成立後の状況、その結果等の経緯を入力して登録することにより(ステップS17)、当該会員M1の後述する第1加算ポイントを加算することができ、サービス等を提供する提供者として申込者M2に選定され易いようポイントを蓄積することができる。
【0022】
そして、サービスが実施され(ステップS18)、その終了後に申込者M2がサービスの提供内容に応じて、当該会員M1の評価を行う(ステップS19)。当該評価のポイントは、後述する第2加算ポイントに関連するサービス内容評価ポイント54mとして加算することができ、同様にして、提供者として選定され易いようポイントを蓄積することができる。
【0023】
このような本願発明は、サービスを提供する会員M1を申込者M2に選定する際の処理部40に特に特徴を有するものであり、これらの処理について以下に詳細に説明する。当該選定処理に際して、具体的には、第1合計値算出手段と、第2合計値算出手段と、第3合計値算出手段と、提供者選定手段とを備えてなる。
【0024】
管理センター10は、図4に示すように、ネットワークNを介して利用者端末11と通信を行う通信部30と、会員M1、申込者M2の各種登録や会員M1の選定処理やこれに関するポイントの算出処理を行う処理部40と、当該処理部40で取り扱うデータを記憶する記憶装置50とから構成される。
【0025】
通信部30は、Webサーバ等の情報を公開する機能を備えており、ネットワークNを介してアクセスされる利用者端末11等に、処理部40からの指示に従った画面を表示するものである。
【0026】
処理部40は、サービスの提供を行う会員M1の会員情報の登録を行う会員情報登録処理部41と、サービスの享受を受ける申込者M2の申込者情報の登録を行う申込者情報登録処理部42と、管理センター10の利用可否を判断するログイン処理部43と、商品・サービスの情報の登録を行う提供サービス情報登録処理部44と、会員M1(申込者M2が会員M1となる場合を含む。)における会員評価ポイント54d、サービス内容評価ポイント54m等の会員M1に関連するポイントの処理を行う会員ポイント処理部45と、会員M1に関連するポイントから総合計値を算出して優先度を取得し、会員M1を選定する選定処理部46と、申込者M2に対する商談成立後の状況、その結果等の経緯の登録を行う商談経緯処理部47と、会員M1に対する商談成立後の取引の評価の登録を行う取引評価処理部48とを備えてなる。
【0027】
記憶装置50は、会員M1に関する情報を登録する会員情報管理データベース51と、申込者M2に関する情報を登録する申込者情報管理データベース52と、提供サービスの情報を登録する提供サービス情報管理データベース53と、会員ポイントを登録する会員ポイント管理データベース54と、商談経緯を登録する商談経緯管理データベース55と、取引評価を登録する取引評価管理データベース56とを備える。
【0028】
会員情報管理データベース51には、図5に示すように、会員M1のそれぞれを識別するための会員識別情報51aとなる会員IDとともに、社名、代表者名、所在地、連絡先、メールアドレス、資本金、従業員数、ログイン情報に関するログインID、ログインパスワード等の会員M1に関連する複数の会員関連情報51bが登録される。このとき、それぞれの会員関連情報51bは、会員識別情報51aと関連付けされて登録されており、関連する会員識別情報51a及び会員関連情報51bは、会員情報管理データベース51の会員情報テーブルとして登録することもできる。また、会員関連情報51bには、当該会員M1の業種やこれに関する業種を分類する後述の提供サービスID54kを登録することもできる。
【0029】
申込者情報管理データベース52には、図示しないが、申込者M2のそれぞれを識別するための申込者識別情報となる申込者M2IDとともに、氏名、住所、連絡先、支払いを行う際の支払い口座、ログイン情報に関するログインID、ログインパスワード等の申込者M2に関連する複数の申込者関連情報が登録される。このとき、それぞれの申込者関連情報は、申込者識別情報と関連付けされて登録されており、関連する申込者識別情報及び申込者関連情報は、申込者情報管理データベース52の申込者情報テーブルとして登録することもできる。また、申込者M2が既に会員M1である場合には、当該申込者関連情報を会員識別情報51aと関連付されて登録するよう設定することもできる。
【0030】
提供サービス情報管理データベース53には、図示しないが、サービスの提供者となる会員M1の会員ID、提供される商品又はサービスの提供サービスID54k、カテゴリ、商品名又はサービス名、商品又はサービスの説明、商品又はサービスを示す画像等が登録される。これらは、提供サービスID54kに関連付されて登録されるとともに、提供サービスID54kは会員IDに関連付されて登録される。
【0031】
会員ポイント管理データベース54は、図6に示すように、会員ポイントテーブル54aと、第1加算ポイントテーブル54bと、第2加算ポイントテーブル54cとから構成される。当該会員ポイントテーブル54aには、会員識別情報51aとなる会員ID、商談成立後における申込者M2から会員M1に対する評価であって、提供される商品又はサービスの総合的な評価に応じて付与され蓄積される会員評価ポイント54d、システムを運用する側から会員M1に対する評価に応じて付与され蓄積される運営評価ポイント54e、会員M1が申込者M2と取引を行った件数となる取引件数54f、当該取引件数54fのうち、商談の経緯について入力された件数となる商談経緯件数54g等が登録される。会員ポイントテーブル54aは、会員評価ポイント記憶手段とされる。
【0032】
また、第1加算ポイントテーブル54bには、会員識別情報51aとなる会員ID、会員関連情報51bの項目となる資本金、従業員数から算出される企業規模ポイント54h、取引件数54fから算出される取引実績ポイント54i、商談経緯件数54gから算出される商談経緯入力ポイント54j等が登録される。各ポイントは、当該会員M1における第1加算ポイントとして算出とされ、第1加算ポイントと会員評価ポイント54dの合計値は、後述の第1合計値とされる。
【0033】
また、第2加算ポイントテーブル54cには、会員識別情報51aとなる会員ID、会員M1の商品又はサービスに関する提供サービスID54k、各提供サービスID54kにおけるサービスの提供内容に対応したサービス評価項目54l毎に付与され蓄積されるサービス内容評価ポイント54m、当該項目毎に割り当てられる係数をサービス内容評価ポイント54mに乗算して算出される付与サービス内容評価ポイント54nが登録される。各付与サービス内容評価ポイント54nは、当該会員M1における第2加算ポイントとして算出される。第2加算ポイントテーブル54cは、サービス内容評価ポイント記憶手段とされる。
【0034】
商談経緯管理データベース55には、図示しないが、サービスの提供者となる会員M1の会員ID、提供される商品又はサービスの提供サービスID54k、カテゴリ、商品名又はサービス名、申込者M2の氏名、経緯件数等が登録される。これらは、会員IDに関連付けされて登録されるとともに、経緯件数は当該会員M1における会員ポイントテーブル54aに関連付けて登録される。
【0035】
取引評価管理データベース56には、図示しないが、サービスの享受者となる申込者M2の申込者ID、提供される商品又はサービスの提供サービスID54k、カテゴリ、商品名又はサービス名、会員M1の氏名、評価の有無等が登録される。これらは、申込者IDに関連付けされて登録されるとともに、当該評価に関するポイントはサービスの提供者となる会員M1の第2加算ポイントテーブル54cに関連付けられ、サービス内容評価ポイント54mとして登録される。
【0036】
次に、当該会員紹介システムにおける商品又はサービスの提供者となる会員M1の選定処理について説明する。まず、当該会員紹介システムの利用者となる会員M1の登録処理について説明する。
【0037】
ログイン処理部43は、利用者端末11からネットワークNを介してアクセスされると、通信部30がスタート画面を表示装置に表示する。そして、利用者は、ポインティングデバイス等の入力装置16を用いて、「スタートメニュー(ログインメニュー)」項目か「はじめての方はこちら」項目のいずれかの項目を選択することができ、通信部30はネットワークNを介して選択結果を受け付ける。「スタートメニュー(ログインメニュー)」項目は、既利用者が利用する項目であり、「はじめての方はこちら」項目は、新規に利用者となる者が利用する項目である。
【0038】
そして、通信部30は、「はじめての方はこちら」項目が選択されたことを受け付けると、図7に示すように、ログイン処理部43は、会員M1になるために必要な紹介IDの認証を行う(ステップS20)。当該紹介IDは、既利用者の夫々に付与されるものであり、新規利用者は本システムの利用に際して、既利用者から紹介を受ける必要がある。
【0039】
そして、紹介IDが認証されると(ステップS20のYes)、会員情報登録処理部41は、会員情報管理データベース51に登録する情報を受け付けるための入力画面を会員端末の表示装置に表示し、図5に示すような複数の会員関連情報51bの入力を受け付ける。そして、会員M1が必要な会員関連情報51bを入力し、設定等のボタンを選択すると、会員情報登録処理部41は、ネットワークNを介して入力された情報を受け付け、入力時に予め設定される会員識別情報51aと会員関連情報51bのそれぞれを関連付けて会員情報管理データベース51に登録する(ステップS21)。一方、紹介IDが認証されない場合には(ステップS20のNo)、認証処理が繰り返し行われる。
【0040】
そして、会員情報登録処理部41は、ログインに関するログインID、パスワードの情報を受け付けるための入力画面を会員端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける。そして、会員M1が必要なログインに関する情報を入力し、設定等のボタンを選択すると、会員情報登録処理部41は、ネットワークNを介して入力された情報を受け付け、会員識別情報51a(会員ID)とログイン情報を関連付けて会員情報管理データベース51に登録する(ステップS22)。
【0041】
そして、会員M1が会員端末から登録完了メール配信等のボタンを選択すると、会員情報登録処理部41は、会員識別情報51a(会員ID)に関連付けて登録される会員関連情報51bのメールアドレスを取得し、登録完了の確認メッセージを通知する(ステップS23)。
【0042】
次に、当該会員紹介システムの利用者となる申込者M2の登録処理について説明する。
【0043】
会員情報登録処理と同様にして、通信部30が利用者から「はじめての方はこちら」項目が選択されたことを受け付けると、申込者情報登録処理部42は、申込者M2になるために必要な紹介IDの認証を行う(ステップS24)。そして、紹介IDが認証されると(ステップS24のYes)、申込者情報登録処理部42は、申込者情報管理データベース52に登録する情報を受け付けるための入力画面を申込者端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける。そして、申込者M2が必要な申込者関連情報を入力し、設定等のボタンを選択すると、申込者情報登録処理部42は、ネットワークNを介して入力された情報を受け付け、入力時に予め設定される申込者識別情報と申込者関連情報のそれぞれを関連付けて申込者情報管理データベース52に登録する(ステップS25)。一方、紹介IDが認証されない場合には(ステップS24のNo)、認証処理が繰り返し行われる。
【0044】
そして、申込者情報登録処理部42は、ログインに関するログインID、パスワードの情報を受け付けるための入力画面を申込者端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける。そして、申込者M2が必要なログインに関する情報を入力し、設定等のボタンを選択すると、申込者情報登録処理部42は、ネットワークNを介して入力された情報を受け付け、申込者識別情報(申込者ID)とログイン情報を関連付けて申込者情報管理データベース52に登録する(ステップS26)。
【0045】
そして、申込者M2が申込者端末から登録完了メール配信等のボタンを選択すると、申込者情報登録処理部42は、申込者識別情報(申込者ID)に関連付けて登録される申込者関連情報のメールアドレスを取得し、登録完了の確認メッセージを通知する(ステップS27)。
【0046】
次に、当該会員紹介システムの会員M1のログイン処理について説明する。
【0047】
ログイン処理部43は、上述のように、新規に利用者となる者が会員M1又は申込者M2になるために必要な紹介IDの認証と、既利用者となっている者のログインに関するログインID、パスワードの認証を行う。ログイン処理部43は、利用者端末11からネットワークNを介してアクセスされると、通信部30がスタート画面を表示装置に表示する。そして、利用者は、ポインティングデバイス等の入力装置16を用いて、「スタートメニュー(ログインメニュー)」項目か「はじめての方はこちら」項目のいずれかの項目を選択することができ、通信部30はネットワークNを介して選択結果を受け付ける。
【0048】
そして、利用者が「スタートメニュー(ログインメニュー)」項目にログインID、パスワードを入力し、ログイン等のボタンを選択すると、ログイン処理部43は、既利用者のログインに必要なログインID、パスワードの認証を行う。そして、ログインID等が認証されると、例えば、「利用者メニュー」等のホーム画面を利用者端末11の表示装置に表示し、入力を受け付ける。一方、ログインID等が認証されない場合には、認証処理が繰り返し行われる。
【0049】
次に、当該会員紹介システムの会員M1の提供サービス情報登録処理について説明する。
【0050】
提供サービス情報登録処理部44は、図9に示すように、ログインに関するログインID、パスワードの情報を受け付けるための入力画面を会員端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける。そして、ログインID等が認証されると(ステップS28のYes)、提供サービス情報登録処理部44は、提供サービス情報管理データベース53に登録する情報を受け付けるための入力画面を会員端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける。一方、ログインIDが認証されない場合には(ステップS28のNo)、認証処理が繰り返し行われる。
【0051】
そして、会員M1が提供する商品又はサービスに対応する提供サービスID54k、カテゴリを例えばプルダウンメニューから選択するとともに(ステップS29)、サービスの名称、サービス内容の説明、画像等のサービスに関する情報を入力し(ステップS30)、設定等のボタンを選択すると、提供サービス情報登録処理部44は会員IDを取得し、これらの情報を会員IDに関連付けて提供サービス情報管理データベース53に登録する。このとき、サービスに関する情報を多数入力しておくことで、申込者M2に対する提供者の候補として挙がり易くなるのは勿論である。
【0052】
そして、会員M1が会員端末から登録完了メール配信等のボタンを選択すると、提供サービス情報登録処理部44は、会員M1の会員IDを取得し、会員IDに関連付けて登録される会員関連情報51bのメールアドレスを取得し、登録完了の確認メッセージを通知する(ステップS31)。
【0053】
次に、当該会員紹介システムにおける会員ポイント処理について説明する。会員ポイント処理部45は、申込者M2にサービスを提供する会員M1を選定する際に必要なポイントの算出を行うものである。
【0054】
より詳細には、図6に示すように、会員ポイント処理部45は、申込者M2から会員M1に対する評価となる会員評価ポイント54dと、企業規模ポイント54h、取引実績ポイント54i及び商談経緯入力ポイント54jのぞれぞれに対応する第1加算ポイントと、提供サービスID54kに対応するサービスの提供内容の評価項目毎の付与サービス内容評価ポイント54nのぞれぞれに対応する第2加算ポイントとを算出するものである。
【0055】
会員評価ポイント54dは、取引終了後の申込者M2から会員M1に対する総合的なサービスの提供に応じてなされる評価のポイントとされる。また、第1加算ポイントは、各会員関連情報51bの項目毎に割り当てられるそれぞれの加算ポイントに対して、会員M1の情報に合致する項目のポイントとされる。さらに、第2加算ポイントは、サービスの提供内容の評価項目に対応するサービス内容評価ポイント54mに係数を乗算したポイント(付与サービス内容評価ポイント54n)とされる。
【0056】
会員ポイント処理部45は、次のようにして会員評価ポイント54dを算出する。会員ポイント処理部45は、図3に示すサービス実施後における申込者M2による会員M1に対する会員評価(ステップS19)に割り当てられるポイントを蓄積し、会員ポイントテーブル54aとして会員IDに関連付けて会員ポイント管理データベース54に登録している。
【0057】
より詳細には、図17に示すように、申込者M2が会員評価の際に、総合的なサービスの提供に応じて割り当てられる項目に適宜チェック印等を入力することで、ポイントが蓄積され加算されて、会員評価ポイント54dとして会員ポイント管理データベース54に登録している。
【0058】
会員評価ポイント54dに関して、本実施例においては、同図に示すように、取引結果の評価項目「とてもよい」、「よい」、「どちらでもない」、「やや不満」、「不満」の5つが取引評価処理部48によって表示される。そして、申込者M2により適宜チェック印等が入力され、会員M1に対する評価が登録されることで、当該項目に該当するそれぞれのポイント数が会員評価ポイント54dに付与されて蓄積される。
【0059】
具体的には、例えば、取引結果の評価項目「とてもよい」が「+5」、「よい」が「+3」、「どちらでもない」が「+1」、「やや不満」が「−3」、「不満」が「−5」のポイントを夫々有するとする。このとき、図6に示すように、取引件数54fを「15件」とすると、蓄積される最大のポイント数は「75」となる。そして、本実施例における会員ID「0001」の取引件数54f「15件」のうち、「10件」が「よてもよい」の評価をし、「5件」が「よい」の評価をした際には、会員ポイント処理部45は、「65」ポイントを会員評価ポイント54dとして算出する。
【0060】
会員ポイント処理部45は、次のようにして第1加算ポイントを算出する。会員ポイント処理部45は、図10(a)から図10(c)に示すように、企業規模ポイント54hを算出するための企業規模ポイント算出テーブル45a、取引実績ポイント54iを算出するための取引実績ポイント算出テーブル45b、商談経緯入力ポイント54jを算出するための商談経緯入力ポイント算出テーブル45cを備えており、当該会員M1の会員関連情報51bにおける項目の情報に合致するそれぞれのポイントを算出し、第1加算ポイントテーブル54bとして会員IDに関連付けて会員ポイント管理データベース54に登録している。
【0061】
企業規模ポイント54hに関して、本実施例においては、図5に示すように、会員ID「0001」における会員関連情報51bの従業員数が「60人」であるため、会員ポイント処理部45は、図10(a)に示す企業規模ポイント算出テーブル45aにおける「従業員数51〜100人」の項目に割り当てられる加算ポイント「+15」を企業規模ポイント54hとして算出する(図6参照)。
【0062】
このとき、会員関連情報51bにおける資本金に対応したポイントを企業規模ポイント算出テーブル45aに割り当てられる加算ポイントとして企業規模ポイント54hを算出し、従業員数における企業規模ポイント54hと比較したうえで、いずれか多い方のポイントを企業規模ポイント54hとして算出することもできる。
【0063】
本実施例においては、会員ID「0001」における会員関連情報51bの資本金が「2000万」であるため、会員ポイント処理部45は、企業規模ポイント算出テーブル45aにおける「資本金1001〜3000万」の項目に割り当てられる加算ポイント「+10」を企業規模ポイント54hとして算出し、従業員数の企業規模ポイント54hと比較したうえで、図6に示すように、本実施例における会員ID「0001」の企業規模ポイント54hとして、ポイント数の多い従業員数の企業規模ポイント54hを算出する。当該企業規模ポイント54hは、第1加算ポイントとされる。
【0064】
また、取引実績ポイント54iに関して、本実施例においては、図6に示すように、会員ID「0001」における会員関連情報51bの取引件数54fが「15件」であるため、会員ポイント処理部45は、図10(b)に示す取引実績ポイント算出テーブル45bにおける「取引件数6〜50件」の項目に割り当てられる加算ポイント「+10」を取引実績ポイント54iとして、第1加算ポイントを算出する。
【0065】
また、商談経緯件数54gポイントに関して、本実施例においては、図6に示すように、会員ID「0001」における会員関連情報51bの商談経緯件数54gが「15件」であるため、会員ポイント処理部45は、図10(c)に示す商談経緯入力算出テーブルにおける「商談経緯入力件数6〜50件」の項目に割り当てられる加算ポイント「+10」を商談経緯入力ポイント54jとして、第1加算ポイントを算出する。
【0066】
また、会員ポイント処理部45は、次のようにして第2加算ポイントを算出する。会員ポイント処理部45は、図3に示すサービス実施後における申込者M2による会員M1に対する会員評価(ステップS19)に割り当てられるポイントを各項目毎に蓄積し、第2加算ポイントテーブル54cとして会員IDに関連付けて会員ポイント管理データベース54に登録している。
【0067】
より詳細には、図17のように、申込者M2が会員評価の際に、提供サービスID54k毎に割り当てられる項目に適宜チェック印等を入力することで、ポイントが蓄積され加算されて、各評価のサービス内容評価ポイント54mとして会員ポイント管理データベース54に登録している。そして、当該サービス内容評価ポイント54mに一定の係数を乗算したポイントを付与サービス内容評価ポイント54nとして算出し、第2加算ポイントとして会員ポイント管理データベース54に登録している。
【0068】
サービス内容評価ポイント54mに関して、本実施例においては、図6に示すように、販売に対する提供サービスID54k「01」に対応するサービスの提供内容の評価項目「品質の高さ」、「早期納品」、「迅速な対応」の3つが取引評価処理部48によって表示される。そして、図17に示すように、申込者M2によりそれぞれの項目に適宜チェック印等が入力され、会員M1に対する評価が登録されることで、会員ポイント処理部45によって、当該項目に該当するサービス内容評価ポイント54mが付与されて蓄積される。
【0069】
具体的には、図6に示すように、本実施例における会員ID「0001」の会員関連情報51bの取引件数54fは「15件」であるため、それぞれの項目に蓄積される最大のポイント数は「15」となる(取引件数に対するポイントは「+1」とする。)。そして、それぞれのポイントにおいては、「品質の高さ」のサービス内容評価ポイント54mは「15」であり、「早期納品」のサービス内容評価ポイント54mは「10」であり、「迅速な対応」のサービス内容評価ポイント54mは「13」とされる。このとき、本実施例のサービス内容評価ポイント54mに対する乗数は「×10」であるため、会員ポイント処理部45は、「品質の高さ」の項目に対する加算ポイント「+150」を第2加算ポイントとして算出し、「早期納品」の項目に対する加算ポイント「+100」を第2加算ポイントとして算出し、「迅速な対応」の項目に対応する加算ポイント「+130」を第2加算ポイントとして算出する。
【0070】
次に、当該会員紹介システムにおける申込者M2による享受を受けたい商品・サービス等の選定処理について説明する。
【0071】
選定処理部46は、図11に示すように、ログインに関するログインID、パスワードの情報を受け付けるための入力画面を申込者端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける。そして、ログインID等が認証されると(ステップS32のYes)、選定処理部46は、提供サービス情報管理データベース53に登録される情報を受け付けるための入力画面を申込者端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける。一方、ログインIDが認証されない場合には(ステップS32のNo)、認証処理が繰り返し行われる。
【0072】
そして、申込者M2が享受したい商品又はサービスに関する提供サービスID54k、カテゴリ、名称等の情報を入力することで、選定処理部46が検索し(ステップS33)、該当する商品又はサービスがあれば選定のうえ、申込者M2が設定等のボタンを選択することで(ステップS34のYes)、選定処理部46は提供者選定処理を受け付ける(ステップS35)。一方、選択する商品又はサービスが発見されない場合には(ステップS34のNo)、商品又はサービスの選定が繰り返し行われる。
【0073】
そして、サービスを提供する会員M1が提供者選定処理によって選定され、申込者M2が申込者端末から登録完了メール配信等のボタンを選択すると、選定処理部46は、会員M1の会員ID、申込者M2の申込者IDを取得し、会員IDに関連付けて登録される会員関連情報51bのメールアドレス、申込者IDに関連付けて登録される申込者関連情報のメールアドレスを取得し、登録完了の確認メッセージを通知する(ステップS36)。
【0074】
ここで、選定処理部46が行う提供者選定処理について、より詳細に説明する。以下においては、会員ID「0001」の1社を例に説明するが、申込者M2による享受したい商品又はサービスに関する会員M1が複数存在する場合には、夫々の数値を算出して、最も優先度の高い提供者を選定する。
【0075】
図12及び図13に示すように、選定処理部46は、会員ポイント管理データベース54から商品又はサービスに対応する提供サービスID54kに関連付けされる会員IDとともに、会員評価ポイント54dを算出する(ステップS37)。そして、選定処理部46は、申込者M2に対して、会員ポイントテーブル54aの運営評価ポイント54eを会員評価ポイント54dに加算するか否かを受け付ける(ステップS38)。
【0076】
そして、運営評価ポイント54eを加算する際には(ステップS38のYes)、選定処理部46は夫々の運営評価ポイント54eを算出する(ステップS39)。次に、選定処理部46は、第1加算ポイントを算出し、第1合計値を算出する(ステップS40)。
【0077】
本実施例においては、図6の会員ポイントテーブル54aに蓄積されている会員評価ポイント54dは「65」とされ、運営評価ポイント54eは「10」とされているため、選定処理部46は、第1加算ポイントとなる企業規模ポイント54hの「15」、取引実績ポイント54iの「10」、商談経緯入力ポイント54jの「10」をそれぞれ算出して、第1合計値「110」を算出する。
【0078】
一方、運営評価ポイント54eを加算しない際には(ステップS38のNo)、運営評価ポイント54eを除いたポイントを加算し算出する(ステップS40)。本実施例においては、選定処理部46は、第1合計値「100」を算出する。このようにして、第1合計値を算出する処理は、第1合計値算出手段とされる。
【0079】
次いで、選定処理部46は、サービスを提供する会員M1に期待する項目を選定するか否かを受け付けるための入力画面を申込者端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける(ステップS41)。当該項目は、会員M1における第1加算ポイントにそれぞれ対応しており、第1合計値に対してさらに第1加算ポイントのいずれかを加算できるよう処理されている。
【0080】
そして、申込者M2が会員M1に期待する項目を選定して、適宜チェック印等を入力することで(ステップS41のYes)、選定処理部46は該当する第1加算ポイントを算出して、第2合計値を算出する(ステップS42)。このとき、複数項目を選定可能となるよう設定することができるのは勿論である。係る際には、選定処理部46は、複数の第1加算ポイントを算出して、これらを加算し、第2合計値とする。
【0081】
本実施例において、例えば、申込者M2がサービスを提供する会員M1に期待する項目として「取引実績」を選定した際には、選定処理部46は、図6の第1加算ポイントテーブル54bに蓄積されている取引実績ポイント54iの第2合計値「10」を算出する。
【0082】
一方、申込者M2が例えば、「おまかせ」を選定した際には、第1加算ポイントを加算しないよう処理され(ステップS41のNo)、第2合計値「0」を算出する。また、会員M1に期待する項目の「会社規模」は、図6の第1加算ポイントテーブル54bに蓄積されている会社規模ポイントに対応し、会員M1に期待する項目の「誠実な対応」は、図6の第1加算ポイントテーブル54bに蓄積されている商談経緯入力ポイント54jに対応している。このようにして、第2合計値を算出する処理は、第2合計値算出手段とされる。また、「おまかせ」項目において、全ての第1加算ポイントを加算するよう設定することができるのは勿論である。
【0083】
次いで、選定処理部46は、サービスの提供内容に期待する項目を選定するか否かを受け付けるための入力画面を申込者端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける(ステップS43)。当該項目は、会員M1における第2加算ポイントにそれぞれ対応しており、第2合計値に対してさらに第2加算ポイントを加算できるよう処理されている。
【0084】
そして、申込者M2がサービスの提供内容に期待する項目を選定して、適宜チェック印等を入力することで(ステップS43のYes)、選定処理部46は該当する第2加算ポイントを算出して、第3合計値を算出する(ステップS44)。このとき、複数項目を選定可能となるよう設定することができるのは勿論である。係る際には、選定処理部46は、複数の第2加算ポイントを算出して、これらを加算し第3合計値とする。
【0085】
本実施例において、例えば、申込者M2がサービスの提供内容に期待する項目として「品質の高さ」を選定した際には、選定処理部46は、図6の第2加算ポイントテーブル54cに蓄積されている第3合計値「150」を算出する、一方、申込者M2が例えば、「おまかせ」を選定した際には、第3加算ポイントを加算しないよう処理され(ステップS43のNo)、第3合計値「0」を算出する。また、サービスの提供内容に期待する項目の「早期納品」は、図6の第2加算ポイントテーブル54cに蓄積されている「早期納品」のポイントに対応し、サービスの提供内容に期待する項目の「迅速な対応」は、図6の第2加算ポイントテーブル54cに蓄積されている「迅速な対応」のポイントに対応している。このようにして、第3合計値を算出する処理は、第3合計値算出手段とされる。また、「おまかせ」項目において、全ての第2加算ポイントを加算するよう設定することができるのは勿論である。
【0086】
次いで、選定処理部46は、第1合計値、第2合計値及び第3合計値を加算して総合計値を算出する(ステップS45)。本実施例においては、会員ID「0001」の各合計値は、第1合計値「110」、第2合計値「10」、第3合計値「150」であるため、総合計値「270」を算出する。
【0087】
そして、総合計値が算出された会員M1が複数会員存在する際には、選定処理部46は、総合計値の大小によって会員M1の優先度を取得し、最も高い優先度の会員M1を申込者M2に対するサービスの提供者として選定する(ステップS46)。このようにして、サービスの提供者として選定する処理は、提供者選定手段とされる。後に、申込者M2が申込者端末から登録完了メール配信等のボタンを選択すると、選定処理部46は、登録完了の確認メッセージを通知する(ステップS36)。
【0088】
次に、当該会員紹介システムにおける申込者M2に対する商談成立後の状況、その結果等の経緯の登録を行う商談経緯処理について説明する。
【0089】
図14及び図15に示すように、商談経緯処理47は、会員M1が当該商談経緯を入力することで、第1加算ポイントとなる商談経緯入力ポイント54jに関する商談経緯件数54gを付与し、これを加算して蓄積することができる。また、商談経緯の入力は、申込者M2との商談に際して、商談の回数に応じて複数回を入力することができるよう設定されている。
【0090】
商談経緯処理部47は、ログインに関するログインID、パスワードの情報を受け付けるための入力画面を会員端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける。そして、ログインID等が認証されると(ステップS47のYes)、商談経緯処理部47は、会員M1が選定された後の商談中の案件に対して、商談経緯の情報を受け付けるための入力画面を会員端末の表示装置に表示し(ステップS48)、入力を受け付ける。一方、ログインIDが認証されない場合には(ステップS47のNo)、認証処理が繰り返し行われる。
【0091】
そして、会員M1が提供する商品又はサービスに対応する項目を選択するとともに(ステップS49)、商談経緯情報を入力し(ステップS50のYes)、通信部30を介して設定等のボタンが選択されたことを商談経緯処理部47が受け付けると、会員ポイント処理部45は、会員IDに関連付けて会員ポイントテーブル54aに登録される商談経緯件数54gに当該入力されたことによるポイント(通常「+1」)を加算し、蓄積して登録する。
【0092】
このとき、会員関連情報51bにおける商談経緯件数54gが商談経緯入力算出テーブルにおける当該項目を越えた件数となる場合には、会員ポイント処理部45は、該当する項目に割り当てられる加算ポイントを算出して、第1加算ポイントとして登録する。例えば、図10(c)に示すように、蓄積される商談経緯入力件数が「101件〜200件」となると、加算ポイントは「+15」として算出される。
【0093】
そして、商談経緯処理部47は、会員M1の会員IDを取得し、会員IDに関連付けて登録される会員関連情報51bのメールアドレスを取得し、登録完了の確認メッセージを通知する(ステップS51)。一方、商談経緯情報が入力されない場合には(ステップS50のNo)、当該処理が終了される。
【0094】
次に、当該会員紹介システムにおける会員M1に対する商談成立後の取引の評価を行う取引評価処理について説明する。
【0095】
図16及び図17に示すように、取引評価処理部48は、申込者M2が会員M1に対する取引評価を入力することで、会員評価ポイント54d、第2加算ポイントに関するサービス内容評価ポイント54mを当該会員M1に付与し、これを加算して蓄積することができる。これらのポイントは、商談経緯入力ポイント54jのように会員M1の処理によって行われるものではないが、実際の取引に関する評価のポイントとして蓄積されるため、今後の会員M1の選定に際して大きく寄与するポイントである。
【0096】
取引評価処理部48は、ログインに関するログインID、パスワードの情報を受け付けるための入力画面を申込者端末の表示装置に表示し、入力を受け付ける。そして、ログインID等が認証されると(ステップS52のYes)、取引評価処理部48は、取引完了後の商談案件に対して、取引評価の情報を受け付けるための入力画面を申込者端末の表示装置に表示し(ステップS53)、入力を受け付ける。一方、ログインIDが認証されない場合には(ステップS52のNo)、認証処理が繰り返し行われる。
【0097】
そして、会員M1が提供する商品又はサービスに対応する項目を選択するとともに(ステップS54)、会員M1に対する評価を入力し(ステップS55のYes)、当該取引に対する評価を入力し(ステップS56のYes)、通信部30を介して設定等のボタンが選択されたことを取引評価処理部48が受け付けると、取引評価処理部48は、会員IDに関連付けて会員ポイントテーブル54aに登録される評価ポイントに当該入力されたことによるポイント(「−5」、「−3」、「+1」、「+3」、「+5」の5段階)を加算し、蓄積して登録する。
【0098】
上述のとおり、例えば、取引件数54fを「15件」とすると、「とてもよい」の評価ポイント「+5」に応じて蓄積される最大のポイント数は「75」となる。そして、図6に示すように、本実施例における会員ID「0001」の取引件数54fの「15件」のうち、「10件」が「とてもよい」の評価(評価ポイント「+5」)をし、「5件」が「よい」の評価(評価ポイント「+3」)をした際に、会員ポイント処理部45は、会員評価ポイント54dを「65」として算出する。
【0099】
そして、会員ポイント処理部45は、会員IDに関連付けて第2加算ポイントテーブル54cに登録されるサービス内容評価ポイント54mに当該入力されたことによるポイント(通常「+1」)を加算し、蓄積して登録する。このとき、会員ポイント処理部45は、当該加算されたサービス内容評価ポイント54mに係数を乗算し、第2加算ポイントとなる付与サービス内容評価ポイント54nを算出して登録する。
【0100】
そして、取引評価処理部48は、申込者M2の申込者IDを取得し、申込者IDに関連付けて登録される申込者関連情報のメールアドレスを取得し、登録完了の確認メッセージを通知する(ステップS57)。一方、会員M1に対する評価が入力されない場合(ステップS55のNo)取引に対する評価が入力されない場合(ステップS56のNo)には、当該処理が終了される。
【0101】
このようにして構成される会員紹介システムにおいて、申込者M2が享受したい商品・サービス等に対応する提供サービスID54kが「01」の場合であって、当該提供サービスID54kに該当する会員ID「0001」と「0002」が選定処理部46にて検出される場合には、以下のようにして総合計値が算出されて、一方の会員M1が選定される。
【0102】
上述の会員ID「0001」の処理と同様にして、図12及び図13に示すように、選定処理部46は、会員ID「0002」の会員評価ポイント54d及び運営評価ポイント54eを算出し(ステップS37、S39)、第1加算ポイントを算出して、第1合計値を算出する(ステップS40)。会員ID「0002」においては、図6の会員ポイントテーブル54aに蓄積されている会員評価ポイント54dは「−180」とされ、運営評価ポイント54eは「0」とされているため、選定処理部46は、第1加算ポイントとなる企業規模ポイント54hの「25」、取引実績ポイント54iの「20」、商談経緯入力ポイント54jの「5」をそれぞれ算出して、第1合計値「−130」を算出する。
【0103】
係る際の会員ID「0002」の会員評価ポイント54dの「−180」は、会員ID「0002」の取引件数54fの「120件」のうち、「60件」が「どちらでもない」の評価(評価ポイント「+1」)をし、「30件」が「やや不満」の評価(評価ポイント「−3」)をし、「30件」が「不満」の評価(評価ポイント「−5」)をした際の会員評価ポイント54dとして「−130」が算出される。
【0104】
次いで、会員ID「0001」の処理と同様にして、申込者M2が会員M1に期待する項目を選定し(ステップS41のYes)、選定処理部46は該当する第1加算ポイントを算出して、第2合計値を算出する(ステップS42)。会員ID「0002」においては、図6の第1加算ポイントテーブル54bに蓄積されている取引実績ポイント54iに対応する「20」を第2合計値として算出する。
【0105】
次いで、申込者M2がサービスの提供内容に期待する項目を選定し(ステップS43のYes)、選定処理部46は該当する第2加算ポイントを算出して、第3合計値を算出する(ステップS44)。会員ID「0002」においては、図6の第2加算ポイントテーブル54cに蓄積されている「品質の高さ」に対応する「100」を第3合計値として算出する。
【0106】
次いで、選定処理部46は、第1合計値、第2合計値及び第3合計値を加算して総合計値を算出する(ステップS45)。会員ID「0002」の各合計値は、第1合計値「−130」、第2合計値「20」、第3合計値「100」であるため、総合計値「−10」を算出する。
【0107】
そして、選定処理部46は、総合計値の大小によって会員M1の優先度を取得し、最も高い優先度の会員M1を申込者M2に対するサービスの提供者として選定する(ステップS46)。すなわち、会員ID「0001」の総合計値は「270」とされ、会員ID「0002」の総合計値は「−10」とされることから、サービスの提供者として、会員ID「0001」の会員M1が選定される。
【0108】
このようにして、図6に示すように、会員ID「0001」よりも会員ID「0002」のほうが企業規模ポイント54h、取引件数54fも多い会員M1であるが、過去の申込者M2による取引評価のポイント、商品又はサービスを享受しようとする申込者M2が選定する、会員関連情報51bに関連する第1加算ポイント、及びサービスの提供内容の評価に関連する第2加算ポイントによっては、会員ID「0002」が選定されないケースもあり得るのである。
【0109】
以上、説明した本発明に係る会員紹介システムによれば、利用者(会員M1、申込者M2)の利用者端末11を用いて、サービスを提供する提供者(会員M1)の実績、信用度等の要素と、申込者M2の要望に沿った要素との相互をバランスよく考慮して提供者(会員M1)を選定し、申込者M2の負担を軽減することができる。
【0110】
上記実施例において、第1加算ポイントに関連する企業規模ポイント54h算出テーブル45a、取引実績ポイント算出テーブル45b及び商談経緯入力ポイント算出テーブル45cにおける加算ポイントの数値は適宜設定することができるのは勿論である。
【0111】
また、第1加算ポイントに関連する会員M1のポイントについては、図6に示すように3種類であったが、その他の項目を設けるとともに、これに対応するポイントを設定することができるのは勿論である。同様にして、第2加算ポイントに関連するサービス評価項目54lについては3種類であったが、サービスの内容に応じて、これ以上の項目を追加することができるのは勿論である。また、第2加算ポイントに関連するサービス内容評価ポイント54mに乗算される係数の数値についても適宜設定することができるのは勿論である。また、会員評価ポイント54dに関連する評価に応じたポイントの数値についても適宜設定することができるのは勿論である。
【0112】
また、一部構成を省略することができるし、一部抽出した構成とすることができるのは勿論である。
【符号の説明】
【0113】
10 管理センター
30 通信部
40 処理部
50 記憶装置
M1 会員
M2 申込者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
図10
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図17