特開2017-196003(P2017-196003A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2017196003-ストレッチ器具 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-196003(P2017-196003A)
(43)【公開日】2017年11月2日
(54)【発明の名称】ストレッチ器具
(51)【国際特許分類】
   A63B 23/02 20060101AFI20171006BHJP
【FI】
   A63B23/02 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-87632(P2016-87632)
(22)【出願日】2016年4月26日
(71)【出願人】
【識別番号】592036623
【氏名又は名称】中新 通
(72)【発明者】
【氏名】中新 通
(57)【要約】      (修正有)
【課題】使用者自身が自然体のままで担ぎ合いのような普段とは逆ベクトルのストレッチや各エクササイズを手軽で安全、スムーズに行える操作性の良い装置を提供する。
【解決手段】背もたれ角度を調整可能な復元機構を配したリクライニング構造としその動支点を腰部辺とし器具との支持点であるグリップの保持操作により使用者自身が柔軟で安全な上体反り返りストレッチ他を実現する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
立位にて適意の曲面、部材で構成されたバックホルダーに後背をあてた両腕近傍に支持部を、かつ該ホルダーの腰腹辺任意箇所両サイドに横水平に直交するような軸心部を立設し、これをリクライニング自在に支持する両サイドに把持部を擁するフレームがあり、該フレームと背もたれ構成間の適宜位置にリクライニング角度を深めるにつれ漸増力する復元機構を配したことを特徴とするストレッチ運動器具。
【請求項2】
バックホルダーに電動あるいは人力により任意に振、揺動を加えることを特徴とする請求項1記載のストレッチ運動器具。
【請求項3】
前記バックホルダーに正対面した際の腰高辺の両サイドフレーム支柱間に張架調整、着脱自在な腰間サポート具を配設したことを特徴とする請求項1および請求項2記載のストレッチ運動器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は日常あるいはエクササイズ時におけるストレッチ、健康器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エクササイズフィールドの器具には腹筋強化目的のものが多く見られるが一方、二人が背中合わせに腕組みして持ち上げあう担ぎ合いのような逆ベクトルのストレッチ運動も姿勢の矯正目的や首や肩、背中の凝りをほぐしたり柔軟性を高めるために有効であり、こうした目的としては床置きのフォームローラー上で背をストレッチしたりゴロゴロとロールする等のものがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
こうしたストレッチ器具は、主に利用者が腰かけの状態から仰向けに背面の凸状ベンチベッドに反り返るものであり使用時に体勢の移動、気勢を求められ、またベンチベッドも固定化しているのが一般でストレッチの形態そのものに柔軟性が余り見られない。
【0004】
本発明は、こうした現状に着目してなされたものであり、使用者が普段の立姿勢から何ら気負うことなく個々のニーズに合った先述の担ぎ合いのような四肢フリー可能な背腰筋伸ばしを自然かつコンパクトに安全に行えるとともに、マッサージや上肢の屈伸機能等を付加することで手軽、多機能なストレッチ、エクササイズ器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明の器具は受け面が背腰部をホールドする適宜形状のクッションホルダー2が背腰に対向し、左右に立設するフレーム1内に使用者の腰部辺を水平横軸心3としてリクライニングA可能に回動支持されている。
【0006】
該フレ ーム1にはホルダー2に立位で背当てした使用者10の前腕近辺のサイドにそれぞれ支持グリップ4を立設し、かつ該フレーム1とホルダー2構造体間にガススプリング5を介在させ、その作動様態は該ガススプリング5の最伸常態時をホルダーの待ち受け様側(図1)に供し、使用者10が上体をホルダー2にもたれつ反らしリクライニングA度を深めるにつれ該ガススプリング5が短縮し反力すなわちバックホルダー2の常態位置への復元力Bが漸増するようになっている。
【0007】
バックホルダー2のリクライニングA角度は適宜に調整可能としまたヘッドレスト6等を任意に設けている。
【0008】
バックホルダー2に把持部位7をもうけ且つ該ホルダー2に正対峙した際に腰間を背面より渡架サポートし得る縄跳び兼用ロープ8やベルトを両サイドフレーム1間に長さ調整および着脱自在に配設。
【発明の効果】
【0009】
以上の構成によると、使用者10は自然体でバックホルダー2に背対し(図1)グリップ4を把持、腕を伸ばしつ背もたれホルダー2にもたれると腰部辺水平横軸心3中心に該バックホルダー2がリクライニングA回転する。すなわちオフィスワーカーが普段の装いのままあるいは女性や年配者のような体力弱者の使用者でもグリップ支持しつつ腰辺中心のコンパクトな反り返り(図3)が、簡単かつ安全に体位置低くコントロールして行なえる。
【0010】
復帰装置によりバックホルダー2は使用前の自由常態時(図1)はほぼ縦立してその反発力も小さく上体を預けるリクライニングの初動が容易である。またリクライニングAの度を深めるごとに復元すなわち反発力Bが漸増し使用者が体を預ける負荷増と比例するので適宜な復力調整によりいずれの過程の反り返りからの戻り回帰動作も装置に助けられ容易かつスムーズに行える。
【0011】
バックホルダー2の材質・形状、ヘッドレスト6の付設、リクライニングA角や復力等、種々選択調整は個別に可能であり使用者10の体力、ニーズに沿った安全で余裕を持った肢体フリーが可能なストレッチが出来る。
【0012】
ホルダー2には任意の部位に手動、電動等の手段にて振動やローリング等のマッサージ機能を任意かつ効果的に付加し得る。
【0013】
装置の構造、復元形態を利用して多様なエクササイズ応用が可能である。例えばホルダー2に正向峙しベルトやロープ8等で背腰部をサポート(図6)することで、体躯に刺激を与えつホルダー2あるいは任意付設のハンドル7などを手がかりとした本器具内でのクローズドな左、右または両腕の屈伸運動Cが可能。また該ロープ8Aは、ヘッドピン16、16A等に巻き付け適宜な長さとし縄跳び用ロープ等に供用できる。また図9は凸設したハンドル7Aを使った上下の側肩腕運動D例である。
【0014】
またフレーム1あるいは形状を変えたグリップ9上で腕を下伸し体を支えることで重力から解放された体幹伸ばし(図8)や足を曲げての上腕屈伸動(図7),グリップ4Aを把持した伏せ運動(図10)等ができる。
【0015】
使用者の体躯に合わせ器具高さを変えたり(図示せず)、可変高ベース、ブロック18等を配設する。該ブロック18は図11のように昇降の運動にも応用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の実施形態の一例を簡単に図示した図面をもとに説明すると、使用者10の背腰部を受け止めるシートバック形状のホルダー2があり、そのリクライニングA動作を妨げることなく使用者両サイドに木製フレーム1を立設し、相互間の回動軸心3をホルダー2に背当てした使用者10の腰央辺りとし(図1)て横水平に直交配設し且つ両サイドのフレーム各々にグリップ4を配設。
【0017】
該ホルダーの背もたれ裏面11とフレームの後方下部12構造間にガススプリング5を仲介設。本器具の自由常態時にはガススプリング5が伸張した常態あるいは任意にストッパー(図示せず)にて背もたれ面を略直立に保持(図1)、リクライニング度を深める(図3)につれガススプリング5を短縮させるものとし、該ガススプリング5のホルダー2およびフレーム1へのそれぞれの取り付け位置11,12は任意に調整可能とする。
【0018】
13はリクライニング角度を随時調整するためのストッパーでありフレーム後方で上下に位置変え可能である。14は衝撃を和らげるためのダンパーである
【0019】
ホルダー2はその表面を背腰部をホールドするように、柔軟性をもたせたフレーム枠や適度のクッション性を擁するパッド樹脂、中空材、メッシュ材などの構成保材15にて構成。任意にサイドシートを付設(図示せず)。
【0020】
腰間高辺の左右フレーム1前外面に複数のヘッドピン16を任意に配設、両端末を輪状17にした縄ロープ8をこれに掛け左右間に張架着脱自在としてある(図6)。
【0021】
ホルダー2には一般のマッサージチェアに見られるように手、電動にて振動やローリング機能を任意箇所に付加しリラックス効果を持たせる。図5および図4-Cはホルダー2がリクライニング時にその一部をフレーム1に軸設した多角軸16に接することで使用者自身がストレッチを行いつレバー17の前後操作Eにより手軽に揺動を楽しめる一例である。またギヤー、歯付ベルトなどの変速機構を介在させれば多様な振動を得ることもできる。
【0022】
ホルダー2の上端央には着脱、角度自在のヘッドレスト6を着脱自在に装備。
【0023】
図7はフレーム材に金属パイプ1Aを採用した一例。またリクライニングの復元にガススプリング5を用いているが板ばねやねじりコイルばね等を用いてもよく、他にも例えば足が常に接地した反り返りなど各々の使用者に適した高さ調節機能を付加したり部位の着脱、保持構造などはその範囲を本例に限定することなくその要旨を踏まえ多様かつ有用な応用が考察されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態による装置常態時の簡略側面図である。
図2】本発明の一実施形態による装置常態時の簡略平面図である。
図3】本発明の一実施形態によるリクライニング時の簡略側面図である。
図4】本発明の一実施形態によるリクライニング時の簡略平面図である。
図5】本発明の一実施形態によるリクライニング時の簡略側面図である。
図6】本発明実施形態の別例側面図である。
図7】本発明実施形態の別例側面図である。
図8】本発明実施形態の別例側面図である。
図9】本発明実施形態の別例側面図である。
図10】本発明実施形態の別例側面図である。
図11】本発明実施形態の別例側面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 フレーム
2 ホルダー
4 グリップ
5 ガススプリング
6 ヘッドレスト
8 ロープ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11