【解決手段】本発明の記録装置は、筐体に設けられたコネクタ部と、コネクタ部および外部機器が接続されたことを検出する接続検出部と、外部機器と情報を受け渡し、情報を記録する記録部と、接続検出部による接続検出からの累積時間を計測する時間計測部と、複数種類の音声を記録し、かつ報知する音声報知部と、制御部と、を含み、制御部は、時間計測部からの累積時間に応じて複数種類の音声のいずれか1つを選択し、音声報知部から音声を報知するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のように、特許文献1には、可搬型記録装置の取り忘れを防止することができるという効果を奏することが開示されている。
ユニバーサルシリアルバスの記録装置は、従前高額で販売されていた。しかしながら、近年当該記録装置は、低価格で提供されるようになりつつある。その結果、ユーザの利用頻度が高まりユーザの嗜好性に応じた記録装置が望まれている。
【0007】
本発明の主な目的は、記録装置を使用し始めてからの経過時間を容易に認識することができる記録装置を提供することである。
本発明の他の主な目的は、ユーザの嗜好性に対応しつつ、記録装置を使用し始めてからの経過時間を容易に認識することができる記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)
一局面に従う記録装置は、筐体に設けられたコネクタ部と、コネクタ部および外部機器が接続されたことを検出する接続検出部と、外部機器と情報を受け渡し、情報を記録する記録部と、接続検出部による接続検出からの累積時間を計測する時間計測部と、複数種類の記録された音声を報知する音声報知部と、制御部と、を含み、制御部は、時間計測部からの累積時間に応じて複数種類の音声のいずれか1つを選択し、音声報知部から音声を報知するものである。
【0009】
この場合、累積時間に応じて複数種類の音声のうちいずれか1つを選択して、音声報知部から音声を報知することができる。その結果、ユーザは、記録装置を使用し始めてからの経過時間を容易に認識することができる。
【0010】
(2)
第2の発明にかかる記録装置は、一局面に従う記録装置において、切り替え部をさらに有し、制御部は、切り替え部による切り替えに応じて複数種類の音声のうちいずれか1つを選択するパターンを変化させてもよい。
【0011】
この場合、切替部を操作することにより、好みの音声を選択することができる。その結果、ユーザの嗜好性に応じた音声を用いて報知することができる。
【0012】
(3)
第3の発明にかかる記録装置は、一局面または第2の発明にかかる記録装置において、音声報知部は、累積時間と複数種類の音声のうちいずれか一つまたは複数とを、リンク付けしたテーブルを有してもよい。
【0013】
この場合、音声報知部は、累積時間と複数種類の音声のうちいずれか一つまたは複数とを、リンク付けしたテーブルを有しているので、ユーザの嗜好に合わせて種々のパターンで音声を報知させることができる。
【0014】
(4)
第4の発明にかかる記録装置は、一局面から第3の発明にかかる記録装置において、筐体にキャラクターの粘着シートが貼着されてもよい。
【0015】
この場合、筐体にキャラクターの粘着シートが貼着されているので、販促効果を高めることができる。また、キャラクターの粘着シートを用いることで、当該キャラクターのファン層に購入意欲を増加させることができる。
なお、ここでのキャラクターには、着ぐるみ、アニメ、漫画、ゲーム、小説、ロゴ、有名人、芸能人、音楽家等、任意のキャラクターが含まれる。
【0016】
(5)
第5の発明にかかる記録装置は、一局面から第4の発明にかかる記録装置において、筐体は、筐体自体がキャラクターの形状で造形されてもよい。
【0017】
この場合、筐体自体がキャラクターの形状で造形されていることから、販促効果を高めることができる。また、キャラクターの形状で造形されていることで、当該キャラクターのファン層に購入意欲を増加させることができる。
なお、ここでのキャラクターには、着ぐるみ、アニメ、漫画、ゲーム、小説、ロゴ、有名人、芸能人、音楽家等、任意のキャラクターが含まれる。
【0018】
(6)
第6の発明にかかる記録装置は、一局面から第5の発明にかかる記録装置において、複数種類の音声は、キャラクターの音声からなってもよい。
【0019】
この場合、複数種類の音声は、キャラクターの音声からなるので、販促効果を高めることができる。また、キャラクターの音声からなることで、当該キャラクターのファン層に購入意欲を増加させることができる。
なお、ここでのキャラクターには、着ぐるみ、アニメ、漫画、ゲーム、小説、ロゴ、有名人、芸能人、音楽家等、任意のキャラクターが含まれるものである。
【0020】
(7)
第7の発明にかかる記録装置は、一局面から第6の発明にかかる記録装置において、コネクタは、ユニバーサルシリアルバス接続のコネクタからなってもよい。
【0021】
この場合、記録装置は、ユニバーサルシリアルバス接続の記録装置(USB)からなる。その結果、ユーザの嗜好性を高めた記録装置(USB)を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0024】
(第1の実施形態)
図1は、本実施の形態にかかるユニバーサルシリアルバスの記録装置(以下、USBメモリと呼ぶ。)の内部構造の一例を示す模式図である。
なお、本実施例ではパーソナルコンピュータ等への接続に使用するインターフェイスとしてUSBを使用しているが、例えばLightningインターフェイスなどであっても良く、USBに限定されない。
【0025】
図1に示すように、USBメモリ100は、コネクタ部200、音声再生部300、記録部400および制御部500を含む。
コネクタ部200は、USBメモリ100の筐体から一部突出して形成される。コネクタ部200は、USB−A、USB−B、miniA、miniB、MicroA、MicroB、USB Type−Cのいずれか1つから形成されてもよい。
また、本実施の形態にかかる筐体は、アニメのキャラクターの外形の形状からなる。また、当該アニメのキャラクターのシールが貼り付けられている。
記録部400は、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、ODD(Optical Disk Drive)である。
【0026】
また、音声再生部300は、スピーカ310、音声1データ610、音声2データ620、音声3データ630、および音声4データ640を含む。
音声1データ610、音声2データ620、音声3データ630、および音声4データ640は、個々に異なる音声データからなる。具体的に音声再生部300は、マイコン付き音声IC等からなる。
【0027】
制御部500は、中央演算処理装置(以下、CPUと呼ぶ。)部510、メモリ部520、インターフェイス(以下、IFと呼ぶ。)部530、電圧検知部540、および時間計測部550を含む。
メモリ部520には、時間計測部550の「累積時間情報」および音声再生部300の「音声1データ610、音声2データ620、音声3データ630、および音声4データ640」がリンク付け(関連付け)され、リンクテーブルとして記録されている。リンクテーブルの詳細については、後述する。
【0028】
コネクタ部200と制御部500のIF部530とは、USB信号を送受信するラインで接続される。IF部530は、情報の送受だけでなく、情報の送受信状態および通信規格の状態を監視する。
また、コネクタ部200と制御部500とは、電源ライン(Vbus)で接続される。電源ライン(Vbus)は第1分岐部Aを有し、電源ライン(Vbus)は第1分岐部Aで分岐して、音声再生部300に接続される。
【0029】
また、電源ライン(Vbus)は第2分岐部Bを有し、電源ライン(Vbus)は第2分岐部Bで分岐して、電圧検知部540に接続される。
電圧検知部540は、電源ライン(Vbus)の電圧を監視する。
【0030】
図2は、メモリ部520に記録されたリンクテーブルの一例を示す模式図である。
図2に示すように、メモリ部520に記録されたリンクテーブル521には、「累積時間1秒」と「音声1データ610」とがリンク付けされ、「累積時間1分」と「音声2データ620」とがリンク付けされ、「累積時間1時間」と「音声3データ630」とがリンク付けされ、「累積時間8時間」と「音声4データ640」とがリンク付けされる。
【0031】
図3は、USBメモリ100の制御部500の動作の一例を示すフローチャートである。
【0032】
コネクタ部200が、パーソナルコンピュータ等に接続される。この場合、コネクタ部200に対してパーソナルコンピュータから電源が供給される。その結果、電圧が、コネクタ部200から電源(Vbus)ラインおよび分岐部Bを介して電圧検知部540に入力される。
【0033】
制御部500の電圧検知部540は、電源(Vbus)ラインからの電圧を検知する。制御部500は、電圧検知部540による検知結果がオンであることを認識する(ステップS1)。
次に、制御部500は、ステップS1の処理の後、時間計測部550に計測開始を指示する(ステップS2)。時間計測部550は、計測を開始し、累積時間を保持する。
【0034】
制御部500は、時間計測部550の累積時間を確認し(ステップS3)、所定の累積時間か否かを判定する(ステップS4)。ここで、所定の時間とは、リンクテーブル521における予め規定された累積時間を意味する。
ここで、所定の累積時間である(ステップS4のYes)と判定した場合、制御部500は、メモリ部520のリンクテーブル521に基づいて、いずれか1つの音声再生指示を音声再生部300へ、与える(ステップS7)。
音声再生部300は、制御部500からの音声再生指示に従い、スピーカ310から音声1データ610、音声2データ620、音声3データ630、および音声4データ640のうちからリンクテーブル521に相当する1つの音声を出力させる(ステップS8)。
【0035】
一方、所定の累積時間でない(ステップS4のNo)と判定した場合、制御部500は、IF部530を用いて記録部400に記録された情報を、USBラインおよびコネクタ部200を介してパーソナルコンピュータ側へ提供したり(ステップS5)、制御部500は、USBラインおよびコネクタ部200を介してパーソナルコンピュータからIF部530を用いて記録部400へ情報を記録(ステップS6)したりする。
【0036】
以上のように、USBメモリ100においては、所定の累積時間が1秒の場合、「さーて、がんばろう」、「ファイトー」等の音声1データ610の音を報知させることができる。次に、所定の累積時間が1分の場合、「次は、1時間経ったらお知らせするね〜」等の音声2データ620の音を報知させることができる。
【0037】
次いで、所定の累積時間が1時間の場合、「そろそろ、休憩しませんか〜」等の音声3データ630の音を報知させることができる。最後に、所定の累積時間が8時間の場合、「残業、がんばりましょう」等の音声4データ640の音を報知させることができる。
【0038】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明を行う。第2の実施の形態にかかるUSBメモリ100の説明においては、第1の実施の形態にかかるUSBメモリ100と異なる点について主に説明を行う。
【0039】
第1の実施の形態にかかるUSBメモリ100においては、電圧検知部540の電圧オンを検知した場合に累積時間の計測を開始することとしているが、第2の実施の形態にかかるUSBメモリ100においては、IF部530の通信状態がサスペンド状態などの省電力モード(空間の時間)を検知した場合に、空間の累積時間の計測を開始するものである。
【0040】
図4は、メモリ部520に記録されたリンクテーブルの一例を示す模式図である。
図4に示すように、メモリ部520に記録されたリンクテーブル522には、「空間の累積時間1秒」と「音声11データ611」とがリンク付けされ、「空間の累積時間3分」と「音声12データ621」とがリンク付けされ、「空間の累積時間1時間」と「音声13データ631」とがリンク付けされ、「空間の累積時間2時間」と「音声14データ641」とがリンク付けされる。
【0041】
図5は、USBメモリ100の制御部500の動作の一例を示すフローチャートである。
【0042】
コネクタ部200が、パーソナルコンピュータ等に接続される。この場合、コネクタ部200に対してパーソナルコンピュータから電源が供給される。
【0043】
制御部500は、IF部530による送受信がオフ(省電力モード)であることを認識する(ステップS11)。
次に、制御部500は、ステップS11の処理の後、時間計測部550に計測開始を指示する(ステップS12)。時間計測部550は、計測を開始し、空間の累積時間を保持する。
【0044】
さらに、制御部500は、時間計測部550の空間の累積時間を確認し(ステップS13)、空間の累積時間か否かを判定する(ステップS14)。ここで、空間の累積時間とは、リンクテーブル522における予め規定された空間の累積時間を意味する。
【0045】
ここで、空間の累積時間であると判定した場合(ステップS14のYes)、制御部500は、メモリ部520のリンクテーブル522に基づいて、いずれか1つの音声再生指示を音声再生部300へ、与える(ステップS15)。
音声再生部300は、制御部500からの音声再生指示に従い、スピーカ310から音声11データ611、音声12データ621、音声13データ631、および音声14データ641のうちからリンクテーブル522に相当する1つの音声を出力させる(ステップS16)。
【0046】
ここで、空間の累積時間でないと判定した場合(ステップS14のNo)、制御部500は、ステップS17の処理へ移動する。
【0047】
制御部500は、ステップS16の処理の後、IF部530による送受信がオフを維持しているか否かを判定する(ステップS17)。IF部530による送受信がオフを維持している場合(ステップS17のYes)、制御部500は、ステップS13の処理からステップS16の処理を繰り返し行う。
一方、IF部530による送受信がオフを維持していない場合(ステップS17のNo)、制御部500は、処理を終了する。
【0048】
以上のように、USBメモリ100においては、空間の累積時間が1秒の場合、「続けて、がんばろう」、「ファイトー」等の音声11データ611の音を報知させることができる。次に、空間の累積時間が3分の場合、「次は、1時間経ったらお知らせするね〜」または「カップラーメンの3分がたちましたよ」等の音声12データ621の音を報知させることができる。
【0049】
次いで、空間の累積時間が1時間の場合、「そろそろ、仕事しましょう〜」等の音声13データ631の音を報知させることができる。最後に、空間の累積時間が2時間の場合、「抜き忘れていませんか〜?」等の音声4データ641の音を報知させることができる。
【0050】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態においては、第1の実施の形態におけるUSBメモリ100と第2の実施の形態におけるUSBメモリ100とを交互に実施する。以下、詳細に説明を行う。また、時間計測部550は、2個の時間計測部を内蔵する。第3の実施の形態においては、第1の実施の形態における累積時間を第1累積時間と呼び、第2の実施の形態における空間の累積時間を第2累積時間と呼ぶ。
【0051】
図6は、メモリ部520に記録されたリンクテーブルの一例を示す模式図である。
図6に示すように、メモリ部520に記録されたリンクテーブル523には、「累積時間1秒」と「音声1データ610」とがリンク付けされ、「空間の累積時間3分」と「音声12データ621」とがリンク付けされ、「累積時間1時間」と「音声3データ630」とがリンク付けされ、「空間の累積時間2時間」と「音声14データ641」とがリンク付けされる。
【0052】
図7および
図8は、USBメモリ100の制御部500の動作の一例を示すフローチャートである。
【0053】
コネクタ部200が、パーソナルコンピュータ等に接続される。この場合、コネクタ部200に対してパーソナルコンピュータから電源が供給される。その結果、電圧が、コネクタ部200から電源(Vbus)ラインおよび分岐部Bを介して電圧検知部540に入力される。
【0054】
制御部500の電圧検知部540は、電源(Vbus)ラインからの電圧を検知する。制御部500は、電圧検知部540による検知結果がオンであることを認識する(ステップS1)。
次に、制御部500は、ステップS1の処理の後、時間計測部550に第1計測開始を指示する(ステップS2a)。時間計測部550は、計測を開始し、第1累積時間を保持する。
【0055】
制御部500は、時間計測部550の累積時間を確認し(ステップS3)、所定の累積時間か否かを判定する(ステップS4)。ここで、所定の時間とは、リンクテーブル523における予め規定された累積時間を意味する。
【0056】
ここで、所定の累積時間である(ステップS4のYes)と判定した場合、制御部500は、メモリ部520のリンクテーブル523に基づいて、いずれか1つの音声再生指示を音声再生部300へ、与える(ステップS7)。
音声再生部300は、制御部500からの音声再生指示に従い、スピーカ310から音声1データ610、音声2データ620、音声3データ630、および音声4データ640のうちからリンクテーブル523に相当する1つの音声を出力させる(ステップS8)。
【0057】
一方、所定の累積時間でない(ステップS4のNo)と判定した場合、ステップS11の処理へ移行する。
制御部500は、IF部530による送受信がオフであるか判定する(ステップS11)。IF部530による送受信がオフでないと判定された場合(ステップS11のNo)、制御部500は、ステップS3の処理に戻り処理を繰り返す。
一方、IF部530による送受信がオフであると判定された場合(ステップS11のYes)、制御部500は、時間計測部550に第2計測開始を指示する(ステップS12a)。時間計測部550は、計測を開始し、空間の累積時間を保持する。
【0058】
さらに、制御部500は、時間計測部550の空間の累積時間を確認し(ステップS13)、空間の累積時間か否かを判定する(ステップS14)。ここで、空間の累積時間とは、リンクテーブル523における予め規定された空間の累積時間を意味する。
【0059】
ここで、空間の累積時間であると判定した場合(ステップS14のYes)、制御部500は、メモリ部520のリンクテーブル523に基づいて、いずれか1つの音声再生指示を音声再生部300へ、与える(ステップS15)。
音声再生部300は、制御部500からの音声再生指示に従い、スピーカ310から音声11データ611、音声12データ621、音声13データ631、および音声14データ641のうちからリンクテーブル523に相当する1つの音声を出力させる(ステップS16)。
【0060】
ここで、空間の累積時間でないと判定した場合(ステップS14のNo)、制御部500は、IF部530による送受信がオフであるか判定する(ステップS17)。IF部530による送受信がオフであると判定された場合(ステップS17のYes)、制御部500は、ステップS13の処理に戻り処理を繰り返す。
【0061】
一方、IF部530による送受信がオンであると判定された場合(ステップS17のNo)、制御部500は、ステップS3の処理に戻り処理を繰り返す。
【0062】
以上のように、電圧検知がオンの累積時間またはIF部がオフの空間の累積時間に応じて種々の音声を出力することができるので、ユーザは、音声を楽しむことができる。
なお、本実施の形態においては、第1計測と第2計測とを用いることとしているが、これに限定されず、計測部が1の計測のみ実施するようにさせてもよい。その場合、累積時間は、所定の累積時間が経過するまで、他の累積時間を計測させないようにしてもよい。
【0063】
(第4の実施の形態)
図9は、第4の実施の形態にかかるUSBメモリ100aの内部構造の一例を示す模式図である。以下、
図1のUSBメモリ100と異なる点について説明を行う。
図9に示した第4の実施の形態にかかるUSBメモリ100aは、第1の実施の形態にかかる
図1のUSBメモリ100に、さらに電池部700および逆流防止回路750を備えたものである。
【0064】
図9に示すように、コネクタ部200と制御部500とを接続する電源ライン(Vbus)に第1分岐部A、第2分岐部B、第3分岐部C、第4分岐部Dが設けられる。
コネクタ部200側から制御部500部側にかけて、第2分岐部B、逆流防止回路750、第3分岐部C、第4分岐部D、第1分岐部Aの順で設けられる。
【0065】
電源ライン(Vbus)は、第2分岐部Bで分岐して、電圧検知部540に接続される。また、逆流防止回路750は、電源ラインの逆流を防止する。
次に、第3分岐部Cおよび分岐部Dに電池部700が設けられる。
電池部700は、充電回路710、逆流防止回路720、および電池730を含む。
第3分岐部Cから充電回路710、電池730、逆流防止回路720から第4分岐部Dに接続される。
【0066】
制御部500は、電圧検知部540において電圧がオフされた場合、電池部700の電池730からの電力を利用して、音声再生部300の音声1データ610,〜,音声4データ640のいずれか1つを再生させることができる。
具体的に、電圧がオフされたと判定し、1秒後に、「おつかれさまでした」と音声4データ640を再生させることができる。
【0067】
(第5の実施の形態)
図10は、第5の実施の形態にかかるUSBメモリ100bの内部構造の一例を示す模式図である。以下、
図1のUSBメモリ100と異なる点について説明を行う。
図10に示した第5の実施の形態にかかるUSBメモリ100bは、第1の実施の形態にかかる
図1のUSBメモリ100の音声再生部300の音声1データ610,〜,音声4データ640の代わりに、音声再生部300の音声1aデータ650、音声1bデータ651、音声1cデータ652、音声2aデータ660、音声2bデータ661、音声2cデータ662、・・・を含む。
【0068】
図10に示すUSBメモリ100bでは、リンクテーブル521、522、523のように1個の累積時間に対して個々の音声データをリンク付けするのではなく、1個の累積時間に対して複数の音声データをリンク付けしたものである。
【0069】
図11は、メモリ部520に記録されたリンクテーブルの一例を示す模式図である。
図11に示すように、メモリ部520に記録されたリンクテーブル524には、「累積時間1秒」と「音声1aデータ650、音声1bデータ651、音声1cデータ652」とがリンク付けされ、「累積時間1分」と「音声2aデータ660、音声2bデータ661、音声2cデータ662」とがリンク付けされる。
【0070】
図10および
図11に示すUSBメモリ100bの制御部500は、「累積時間1秒」の場合に、「音声1aデータ650」、「音声1bデータ651」、「音声1cデータ652」のいずれかをランダムに再生する。具体的には、乱数に応じて「音声1aデータ650」、「音声1bデータ651」、「音声1cデータ652」を再生させても良い。
【0071】
(第6の実施の形態)
図12は、第6の実施の形態にかかるUSBメモリ100cの内部構造の一例を示す模式図であり、
図13はメモリ部に記録されたリンクテーブルの他の例を示す模式図である。以下、
図1のUSBメモリ100と異なる点について説明を行う。
図12に示した第6の実施の形態にかかるUSBメモリ100cは、第1の実施の形態にかかる
図1のUSBメモリ100の構成に、スイッチ800を設けたものである。
また、第6の実施の形態にかかるUSBメモリ100cは、第1の実施の形態にかかる
図1のUSBメモリ100の音声再生部300の音声1データ610,〜,音声4データ640の代わりに、音声再生部300の音声セット1データ670、音声セット2データ680を含む。
【0072】
図12に示すUSBメモリ100cのスイッチ800は、筐体の外側に設けられている。そのため、ユーザがスイッチの状態1、状態2の2個の状態に切り換え可能なものである。なお、状態の数は2個に限定されない。
メモリ部520には、音声セット1データ670、音声セット2データ680が記録されている。
【0073】
図13のリンクテーブル525に示すとおり、音声セット1データ670には、スイッチ800の状態1の場合に選択される音声1a、1b、1cデータが含まれ、音声セット2データ680には状態2の場合に選択される音声2a、2b、2cデータとが含まれる。
【0074】
その結果、ユーザがスイッチ800の状態1、状態2を選択することで、再生される音声を選択することができる。
【0075】
以上のように、USBメモリ100、100a、100b、100cは、累積時間に応じて複数種類の音声のうちいずれか1つを選択して、スピーカ310から音声を報知することができる。その結果、ユーザはUSBメモリ100,〜,100cを使用し始めてからの経過時間を容易に認識することができる。
【0076】
また、スイッチ800を操作することにより、好みの音声を選択することができる。その結果、ユーザの嗜好性に応じた音声を用いて報知することができる。
さらに、リンクテーブル521,522,523,524、525を有しているので、ユーザの嗜好に合わせて種々のパターンで音声を報知させることができる。その結果、ユーザの嗜好性を高めたUSBメモリ100,〜,100cを提供することができる。
【0077】
また、USBメモリ100,〜,100cの使用時間、すなわち累積時間が長時間になった場合、例えば、100時間使用した場合に、「長時間使っていただきありがとうございます。」等、USBメモリ100,〜,100cの製造元から感謝の意を報知させてもよい。
さらに、例えば、100時間使用した場合に、予め記録部に記録されたパスワードを報知可能な構成としても良い。その結果、ユーザは、製造元のホームページにアクセスし、報知されたパスワードを入力し、製造元が実施しているプレゼント応募等に申請することができる。
また、累積時間は、ユーザがUSBメモリ100、〜100cをパーソナルコンピュータ等へ接続して使用した全ての時間を合計する構成としても良いし、USBメモリ100、〜、100cへの電源がOFFされた際にリセットされる構成としても良い。その場合は、USBメモリ100,〜100cへ電源がONされると、毎回所定の時間で同じ音声を再生することができる。
さらに、USBメモリ100、〜、100cへ電源がONされてからの累積時間を1とし、USBメモリ100、〜、100cへの電源がOFFされた際にリセットされる累積時間を2として、それぞれ管理する構成としても良い。
【0078】
本発明においては、コネクタ部200が「コネクタ部」に相当し、電圧検知部540、またはIF部530が「接続検出部」に相当し、記録部400またはメモリ部520が「記録部」に相当し、時間計測部550が「時間計測部」に相当し、メモリ部520が「複数種類の音声を記録」に相当し、音声再生部300およびスピーカ310が「音声報知部」に相当し、制御部500、CPU部510が「制御部」に相当し、音声1データ610、音声2データ620、音声3データ630、音声4データ640、音声11データ611、音声12データ621、音声13データ631、音声14データ641、音声1aデータ650、音声1bデータ651、音声1cデータ652、音声2aデータ660、音声2bデータ661、音声2cデータ662、音声セット1データ670、音声セット2データ680が「複数種類の音声」に相当し、USBメモリ100、100a、100b、100cが「記録装置」に相当し、スイッチ800が「切り替え部」に相当し、リンクテーブル521、522、523、524、525が「リンク付けしたテーブル」に相当する。
【0079】
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。