【課題を解決するための手段】
【0004】
よって、本発明は、上述の課題を解決し、核酸を配列決定するかまたは核酸を増幅し、そして検出するための方法を提供し、この方法は:
i)少なくとも1つの標識ヌクレオチドを含む、少なくとも1つの核酸プライマーを提供するステップと、
ii)前記少なくとも1つの標識核酸プライマーを用いて、標的核酸を増幅するための酵素および試薬を提供するステップと、
iii)標的核酸プライマーの増幅に適する条件下で反応の成分をインキュベートするステップと、
iv)標識ヌクレオチドを介して、増幅された核酸を検出するステップと
を含み、ここで、
核酸プライマーが、以下の配列:
5’−N
aXN
b−3’
を含み、式中、
Nは、任意のヌクレオチドまたは修飾ヌクレオチドであることが可能であり、
aおよびbは、ヌクレオチドの数を表し、1〜150の範囲であることが可能であり、
Xは、前記少なくとも1つの標識ヌクレオチドである。
例えば、本発明は、以下の項目を提供する:
(項目1)
核酸を配列決定するかまたは核酸を増幅し、そして検出するための方法であって、上記方法は:
i)少なくとも1つの標識ヌクレオチドを含む、少なくとも1つの核酸プライマーを提供するステップと、
ii)上記少なくとも1つの標識核酸プライマーを用いて、標的核酸を増幅するための酵素および試薬を提供するステップと、
iii)標的核酸プライマーの増幅に適する条件下で反応の成分をインキュベートするステップと、
iv)上記標識ヌクレオチドを介して、増幅された核酸を検出するステップと
を含み、ここで
上記核酸プライマーは、以下の配列:
5’−N
aXN
b−3’
を含み、式中、
Nは、任意のヌクレオチドであることが可能であり、
「a」および「b」は、ヌクレオチドの数を表し、1〜150の範囲であることが可能であり、
Xは、上記少なくとも1つの標識ヌクレオチドである、方法。
(項目2)
ステップiv)が、上記増幅された核酸をそれらの長さに従い分離するステップを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
標識を、上記ヌクレオチドの環外アミノ基または2’−アミノ基を介して上記ヌクレオチドへと連結する、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
「a」が3〜25である、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
「b」が3〜25である、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記核酸プライマーの長さが10〜300ntである、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
上記標識が、フルオロフォア、発色団、放射性同位体、および化学発光物質からなる標識の群から選択され、そして5−カルボキシフルオレセインまたは6−カルボキシフルオレセイン(FAM(商標))、VIC(商標)、NED(商標)、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、IRD−700/800、シアニン色素、例えば、CY3(商標)、CY5(商標)、CY3.5(商標)、CY5.5(商標)、Cy7(商標)、キサンテン、6−カルボキシ−2’,4’,7’,4,7−ヘキサクロロフルオレセイン(HEX)、6−カルボキシ−1,4−ジクロロ−2’,7’−ジクロロ−フルオレセイン(TET(登録商標))、6−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ−2’,7’−ジメトキシフルオレセイン(JOE(商標))、N,N,N’,N’−テトラメチル−6−カルボキシローダミン(TAMRA(商標))、6−カルボキシ−X−ローダミン(ROX)、5−カルボキシローダミン−6G(R6G5)、6−カルボキシローダミン−6G(RG6)、ローダミン、ローダミングリーン、ローダミンレッド、ローダミン110、Rhodamin 6G(登録商標)、BODIPY TMRなどのBODIPY色素、Oregon Green、ウンベリフェロンなどのクマリン、Hoechst33258などのベンズイミド;フェナントリジン、例えば、Texas Red(登録商標)、California Red(登録商標)、Yakima Yellow、Alexa Fluor(登録商標)350、Alexa Fluor(登録商標)405、Alexa Fluor(登録商標)430、Alexa Fluor(登録商標)488、Alexa Fluor(登録商標)500、Alexa Fluor(登録商標)514、Alexa Fluor(登録商標)532、Alexa Fluor(登録商標)546、Alexa Fluor(登録商標)555、Alexa Fluor(登録商標)568、Alexa Fluor(登録商標)594、Alexa Fluor(登録商標)610、Alexa Fluor(登録商標)633、Alexa
Fluor(登録商標)647、Alexa Fluor(登録商標)660、Alexa Fluor(登録商標)680、Alexa Fluor(登録商標)700、Alexa Fluor(登録商標)750、PET(登録商標)、臭化エチジウム、アクリジニウム色素、カルバゾール色素、フェノキサジン色素、ポルフィリン色素、ポリメチン(polymethin)色素、Atto390、Atto425、Atto465、Atto488、Atto495、Atto520、Atto532、Atto550、Atto565、Atto590、Atto594、Atto620、Atto633、Atto 647N、Atto655、Atto RhoG6、Atto Rho11、Atto Rho12、Atto Rho101、BMN(商標)−5、BMN(商標)−6、CEQ8000 D2、CEQ8000 D3、CEQ8000 D4、DY−480XL、DY−485XL、DY−495、DY−505、DY−510XL、DY−521XL、DY−521XL、DY−530、DY−547、DY−550、DY−555、DY−610、DY−615、DY−630、DY−631、DY−633、DY−635、DY−647、DY−651、DY−675、DY−676、DY−680、DY−681、DY−700、DY−701、DY−730、DY−731、DY−732、DY−750、DY−751、DY−776、DY−780、DY−781、DY−782、6−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ−2’,7’−ジメトキシフルオレセイン(JOE)、TET(商標)、CAL Fluor(登録商標)Gold540、CAL Fluor RED590、CAL Fluor Red610、CAL Fluor Red635、IRDye(登録商標)700Dx、IRDye(登録商標)800CW、Marina Blue(登録商標)、Pacific Blue(登録商標)、Yakima Yellow(登録商標)、6−(4,7−ジクロロ−2’,7’−ジフェニル−3’,6’−ジピバロイルフルオレセイン−6−カルボキサミド)−ヘキシル−1−O−(2−シアノエチル)−(N,N−ジイソプロピル)−ホスホルアミダイト(SIMA)、CAL Fluor(登録商標)Gold540、CAL Fluor(登録商標)Orange560、CAL Fluor Red635、Quasar570、Quasar670、LIZ、Sunnyvale Red、LC Red(登録商標)610、LC Red(登録商標)640、LC Red(登録商標)670、およびLC Red(登録商標)705を含むフルオロフォアの群から選択される、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
上記増幅の方法が、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、転写ベースの増幅系(TAS)、核酸配列ベースの増幅(NASBA)、ローリングサークル増幅(RCA)、転写媒介増幅(TMA)、自己持続配列複製(3SR)およびQβ増幅、鎖置換増幅(SDA)、多重置換増幅(MDA)、ループ媒介等温増幅(LAMP)、ヘリカーゼ依存性増幅(HDA)、スマート増幅法(SMAP)、定量的リアルタイムPCR(qPCR)、逆転写PCR(RT−PCR)、サンガー配列決定からなる群より選択される、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
核酸を配列決定するかまたは核酸を増幅し、そして検出するためのキットであって、上記キットは:
少なくとも1つの標識ヌクレオチドを含む核酸プライマー
を含み、ここで、
上記核酸プライマーが、以下の配列:
5’−N
aXN
b−3’
を含み、式中、
Nは、任意のヌクレオチドまたは修飾ヌクレオチドであることが可能であり、
aおよびbは、ヌクレオチドの数を表し、1〜150の範囲であることが可能であり、
Xは、上記少なくとも1つの標識ヌクレオチドである、キット。
(項目10)
核酸を増幅するための酵素および試薬をさらに含む、項目9に記載のキット。
(項目11)
核酸を配列決定するかまたは核酸を増幅し、そして検出するための方法における、項目9もしくは10に記載のキットまたは少なくとも1つの標識ヌクレオチドを含む核酸プライマーの使用であって、上記核酸プライマーは、以下の配列:
5’−N
aXN
b−3’
を有し、式中、
Nは、任意のヌクレオチドであることが可能であり、
「a」および「b」は、ヌクレオチドの数を表し、1〜150の範囲であることが可能であり、
Xは、上記少なくとも1つの標識ヌクレオチドである、使用。