特開2017-200884IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ナラやカシに代表されるオーク(ブナ科コナラ属、Quercus)の重要害虫であるオークプロセッショナリーモス(Oak Processionary Moth、Thaumetopoea processionea、 以下、「OPM」とも記載する。)の誘引組成物及び徐放性誘引剤に関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】森林の重要害虫オークプロセッショナリーモスを実際の虫の発生に合わせて安定して効率よく捕獲する誘引組成物及び徐放性誘引剤等を提供する。
【解決手段】(Z,Z)−11,13−ヘキサデカジエニルアセテート、(E,Z)−11,13−ヘキサデカジエニルアセテート、(Z,Z)−11,13−ヘキサデカジエノール及び(Z、E)−11,13,15−ヘキサデカトリエニルアセテートを少なくとも含むオークプロセッショナリーモスの誘引組成物を提供し、前記誘引組成物と、前記誘引組成物を封入した徐放性容器とを備えるオークプロセッショナリーモスの徐放性誘引剤を提供する。また、この徐放性誘引剤と、徐放性誘引剤に誘引された昆虫を捕獲できるトラップとを備える捕獲装置を、森林に設置するステップを少なくとも含むオークプロセッショナリーモスの発生予察方法又は大量誘殺方法を提供する。
【選択図】なし

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかし、の2つの組成物の誘引性を比較した試験は行われておらず、OPMの最適な誘引組成物は未だに分かっていない。そのため、現行の誘引組成物を用いた徐放性誘引剤も最適とは言えない。
加えて、性フェロモン物質の1つとして同定されている(Z、E)−11,13,15−ヘキサデカトリエニルアセテートは、末端に共役トリエン構造を有していることから安定性が低く、使用中に変化してしまい、有効に誘引しないことがある。そのため、(Z、E)−11,13,15−ヘキサデカトリエニルアセテートの安定性を上げた徐放性誘引剤の開発が望まれている。
本発明は、森林の重要害虫OPMを実際の虫の発生に合わせて安定して効率よく捕獲する誘引組成物及び徐放性誘引剤を提供するものである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、既にOPMの性フェロモンと同定されている3成分系と2成分系の誘引性を野外虫の捕獲数で比較することを試みた。その結果、2成分系の方が誘引性は高いことが分かった。加えて、定期的な捕獲数の傾向から2成分系の方がより早い段階から虫が捕獲されることを見出した。 つまり、3成分系では捕獲数が少なく、安定しないため、虫の存在の有無や密度の把握は難しいと思われる。加えて、定期的な捕獲の傾向・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明により、野外に生息するOPMの雄成虫を安定的かつ長期間にわたり効率的に捕獲することができ、当該害虫の発生予察が可能となる。また、捕獲数を飛躍的に向上でき、かつ、虫の発生に合致して捕獲でき、大量誘殺による防除が可能となる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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