(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-201195(P2017-201195A)
(43)【公開日】2017年11月9日
(54)【発明の名称】ホース継手金具
(51)【国際特許分類】
F16L 33/20 20060101AFI20171013BHJP
B21D 39/04 20060101ALI20171013BHJP
【FI】
F16L33/20
B21D39/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-93168(P2016-93168)
(22)【出願日】2016年5月6日
(71)【出願人】
【識別番号】507223889
【氏名又は名称】プロフレックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087527
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100106921
【弁理士】
【氏名又は名称】高尾 裕之
(72)【発明者】
【氏名】中山 昭八
【テーマコード(参考)】
3H017
【Fターム(参考)】
3H017GA03
(57)【要約】
【課題】 ホースが口金具から引き抜かれる力に対する抵抗力を増加させるようにする。
【解決手段】 ホース継手金具は、ニップル2とソケット3を備える。ニップル2は、ホース4へのインサート部21を有する。ホース4は、内層41と、補強層42と、外層43とからなる構成とされている。ソケット3の内周面には、軸心方向に所定の間隔を隔てて複数の係止用突出部31が環状に設けられている。ソケット3内周面の複数の係止用突出部31は、断面が直角三角形の形状として、先端までの長さが異なる面33と面34としてあり、係合用突部32があるソケット3の一端側に面33を位置させる。ニップル2にホース4を挿入してソケット3を加締めると、各係止用突出部31はホース4の補強層42に食い込むとともに、面34が面33より大きく伸びて屈曲変形することで、補強層42をソケット3の内周面側に変形させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インサート部を有するニップルと、内周面の複数個所に径方向に突出する複数の環状の係止用突出部を有するソケットとを備え、補強層を備えてなるホースの端部を前記ニップルのインサート部と前記ソケットとの間に挿入して、該ソケットを加締めることにより、前記ニップルと前記ソケットとの間に前記ホースの端部を締付けて固定するホース継手金具において、
前記複数の係止用突出部は、断面形状を、前記ソケットの内周面から径方向の内方に向けて突出する先細りとなる形成として、片側の径方向の面と前記ソケットの内周面とのなす角度を90度とし且つ反対側の径方向の面と前記ソケットの内周面とのなす角度を90度より大きくし、
更に、前記複数の係止用突出部は、前記片側の径方向の面が、前記ニップルへの係合用突部がある前記ソケットの一端側に位置する形状としたこと
を特徴とするホース継手金具。
【請求項2】
インサート部を有するニップルと、内周面の複数個所に径方向に突出する複数の環状の係止用突出部を有するソケットとを備え、補強層を備えてなるホースの端部を前記ニップルのインサート部と前記ソケットとの間に挿入して、該ソケットを加締めることにより、前記ニップルと前記ソケットとの間に前記ホースの端部を締付けて固定するホース継手金具において、
前記複数の係止用突出部は、断面形状を、前記ソケットの内周面から径方向の内方へ向けて突出する先細りとなる形状として、片側の径方向の面と前記ソケットの内周面とのなす角度を90度未満とし且つ反対側の径方向の面と前記ソケットの内周面とのなす角度を90度より大きくし、
更に、前記複数の係止用突出部は、前記片側の径方向の面が、前記ニップルへの係合用突部がある前記ソケットの一端側に位置する形状としたこと
を特徴とするホース継手金具。
【請求項3】
前記片側の径方向の面と前記ソケットの内周面とのなす角度を、75度から90度未満の角度とした
請求項2記載のホース継手金具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器にホースを接続するために用いられるホース継手金具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
土木機械や建設機械の油圧機器等にホースを接続するためのホース継手金具としては、筒状のニップルと、該ニップルの外側に配置される筒状のソケットとを備える構成のものがある(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
前記ホース継手金具のニップルは、ホースの端部に挿入されるインサート部と、ホースの端面に突き当てるため大径としてある突当部を有する構成とされている。
【0004】
前記ソケットは、内周面の軸心方向複数個所に、先端側の内径寸法を同一にしたリング状の係止用突起を形成した構成とされている。該係止用突起の内径寸法は、前記インサート部が挿入されるホースの外径より大きい寸法としてある。
【0005】
前記ホース継手金具をホースの端部に取り付けるときは、前記ニップルのインサート部をホースの端部を挿入した後に、ソケットを外側から加締ダイスで加締めることで、該ソケットを内側へ締め込んで縮径し、前記ニップルと該縮径したソケットとの間に挿入されているホースを、該ソケットの内周面の係止用突起で締め付けて固定するようにしている。
【0006】
前記土木機械や建設機械等で用いられている油圧機器等では、近年、作業効率向上等の観点から、高圧の油圧機器等の開発が進められており、たとえば、3.5Mpa程度の使用圧力が常態化しているのが実情である。
【0007】
これに伴い、ホースも高圧に耐えるものとして、特許文献1に記載されているように、ゴム製の内層と、該内層の外面の補強層と、該補強層の外面の外層と、からなる構成のホースが製作されている。
【0008】
このような油圧機器等にホースを接続して使用する場合、油圧機器等に接続されるホース継手金具から、ホースを引き抜く力が大きくなっている。
【0009】
そのため、機器にホースを接続するためのホース継手金具としては、ホースの引抜力に対して抵抗する力を増加させてホースを締付け固定できるものが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2003−278975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところが、特許文献1に記載されているホース継手金具の場合は、ソケットの内周面に形成されている各係止用突起が、断面が台形形状であり、該断面形状において、ソケットの軸心方向一端側の面と軸心方向他端側の面が、該ソケットの内周面に対してともに90度よりも大きい角度の面としてあることから、該ソケットを加締めたときに、各係止用突起は、先端がホースの補強層に達して、該補強層をホースの内層とともにニップルに押し付けているにすぎないものである。
【0012】
また、ソケット内周面に形成される係止用突起としては、断面形状が山形の三角形状としたものもある。この断面形状が三角形状としてある係止用突起も、断面形状において、ソケットの一端側の面と他端側の面がともに該ソケットの内周面に対して90度よりも大きい角度の面としてあるので、該ソケットを加締めたときに、ホースの補強層に外側から食い込むとともに該補強層をニップル側に変形させて押し付けるだけである。
【0013】
そのため、従来のホース継手金具では、高圧化する機器への使用において、ホースの引抜力が大きくなると、ホースの引き抜きに対する抵抗力が弱くて、引抜力に耐え得られないおそれがあるという問題がある。
【0014】
そこで、本発明は、機器に使用するホースの引き抜きに対する抵抗力を増加させるようにするホース継手金具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、前記課題を解決するために、インサート部を有するニップルと、内周面の複数個所に径方向に突出する複数の環状の係止用突出部を有するソケットとを備え、補強層を備えてなるホースの端部を前記ニップルのインサート部と前記ソケットとの間に挿入して、該ソケットを加締めることにより、前記ニップルと前記ソケットとの間に前記ホースの端部を締付けて固定するホース継手金具において、前記複数の係止用突出部は、断面形状を、前記ソケットの内周面から径方向の内方に向けて突出する先細りとなる形成として、片側の径方向の面と前記ソケットの内周面とのなす角度を90度とし且つ反対側の径方向の面と前記ソケットの内周面とのなす角度を90度より大きくし、更に、前記複数の係止用突出部は、前記片側の径方向の面が、前記ニップルへの係合用突部がある前記ソケットの一端側に位置する形状とした構成とする。
【0016】
また、インサート部を有するニップルと、内周面の複数個所に径方向に突出する複数の環状の係止用突出部を有するソケットとを備え、補強層を備えてなるホースの端部を前記ニップルのインサート部と前記ソケットとの間に挿入して、該ソケットを加締めることにより、前記ニップルと前記ソケットとの間に前記ホースの端部を締付けて固定するホース継手金具において、前記複数の係止用突出部は、断面形状を、前記ソケットの内周面から径方向の内方へ向けて突出する先細りとなる形状として、片側の径方向の面と前記ソケットの内周面とのなす角度を90度未満とし且つ反対側の径方向の面と前記ソケットの内周面とのなす角度を90度より大きくし、更に、前記複数の係止用突出部は、前記片側の径方向の面が、前記ニップルへの係合用突部がある前記ソケットの一端側に位置する形状とした構成とする。
【0017】
前記構成において、前記片側の径方向の面と前記ソケットの内周面とのなす角度を、75度から90度未満の角度とした構成とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明のホース継手金具によれば、ホースの引き抜きに対する抵抗力を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】第1実施形態のホース継手金具のソケット加締め前の状態を示す切断側面図である。
【
図3】
図1の状態からソケットを加締めてホースを締付けた状態を示す切断側面図である。
【
図5】第2実施形態のホース継手金具のソケット加締め前の状態を示す切断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0021】
[第1実施形態]
図1は第1実施形態のホース継手金具の一例として、ホース締付け前の状態を示す切断側面図である。
図2は、
図1のA部の拡大図である。
図3は
図1の状態からソケットを加締めてニップルとの間でホースを締付けた状態を示す切断側面図である。
図4は
図3のB部の拡大図である。
【0022】
本実施形態のホース継手金具1は、筒状のニップル2と、ニップル2の外周側にあって、ニップル2との間に挿入されるホース4の端部を締付ける筒状のソケット3とを備えている。
【0023】
ニップル2は、機器に接続する一端側(
図1では左側)とは反対側のインサート部21と、前記機器に接続する一端側の外周にねじ部22が形成されて機器への取り付けができるようにしてある筒部23と、筒部23とインサート部21との間に該インサート部21よりも大径にしてホース4の端面を突き当てる突当部24と、突当部24よりも筒部23寄りの外周面に環状に設けた係合用溝25とを有する構成とされている。なお、
図1、
図3はニップル2の一例を示すものであり、図示のものが実際のニップルを反映するものではない。
【0024】
ソケット3は、内周面にリング状の係止用突出部31が軸心方向へ所定の間隔で複数形成されている。
図1ではソケット3は軸心方向に外径が等しい形状として示し、係止用突出部31は5個の場合が示してあるが、これは一例であり、ソケット3の形状や係止用突出部31の数は、実際のソケット3の構成を反映するものではない。また、ソケット3は、ニップル2の筒部23側となる軸心方向一端側の内周面に、ソケット3を加締めたときにニップル2の係合用溝25に係合する環状の係合用突部32が形成されている。
【0025】
ソケット3の内周面に形成された各係止用突出部31は、それぞれ断面形状が直角三角形状となるものとしてある。すなわち、各係止用突出部31は、ソケット3の内周面に対する角度θが90度の面33と、面33とは反対側の面をソケット3の内周面に対する角度θ
1が90度より大きくした面34を有して、図示した断面形状において、面33の径方向の長さlよりも、面34の長さl
1が長くなる(l<l
1)ようにしてある。
【0026】
更に、ソケット3の各係止用突出部31は、面33が、ソケット3の係合用突部32がある軸心方向一端側に位置し、面34が、ソケット3の前記した軸心方向一端側とは反対側に位置するように形成されている。
【0027】
これにより、ソケット3を加締めて外径を縮径させるとき、縮径に伴い、ソケット3は、総体積は変わらずに肉厚が増大するため、各係止用突出部31は、面34の径方向の伸びが面33の径方向の伸びより大きくなって、
図3、
図4に示すように、ソケット3の内周面と面33とのなす角度が90度以下となるようにソケット3の係合用突部32がある一端側へ屈曲するようにしてある。
【0028】
ホース4は、樹脂製またはゴム製の内層41と、樹脂製またはゴム製の外層43との間に、補強層42を組入れた構成のものを用いる。
【0029】
なお、本実施形態におけるソケット3の各係止用突出部31は、断面形状を直角三角形状として、
図1〜
図4では、内径側の端部が尖っている状態のものを示しているが、これは説明の便宜上わかり易く示したもので、これに限定されるものではない。たとえば、ホース4の補強層42の強度等に対応して補強層42を締付けることができれば、各係止用突出部31は、前記内径側の端部を切断して平坦状に加工して、断面が台形状となるようにしてもよく、前記内径側の端部を曲面状に加工したものとしてもよい。
【0030】
本実施形態のホース継手金具1にホース4を取り付けるときは、次のようにして行う。
【0031】
先ず、ホース4の端部にソケット3を予め嵌めておき、ニップル2のインサート部21とソケット3との間にホース4の端部を挿入する。
【0032】
次に、ホース4の端面が、ニップル2の突当部24に突き当るまで、ホース4がインサート部21とソケット3との間に挿入されると、ソケット3を加締める。
【0033】
ソケット3の加締めは、ソケット3の外周より図示しない加締ダイスにより均一に加圧することにより行う。
【0034】
ソケット3が加締められると、ソケット3の外径は縮径されるとともに、各係止用突出部31の先端部がホース4の外層43を通して補強層42に達する。この際、ソケット3は、縮径されると、総体積は変わらないため肉厚が増大し、各係止用突出部31は、面34の長さ(l
1)が面33の長さ(l)よりも長いため、面34が径方向に伸びる伸び量が大きくなって、全体として変形する。すなわち、各係止用突出部31は、係合用突部32があるソケット3の一端側へ屈曲させられる。
【0035】
したがって、ソケット3が加締められて縮径すると、各係止用突出部31の先端部がホース4の補強層42に食い込みながら屈曲することで、
図3及び
図4に示すように該ホース4の補強層42は、各係止用突出部31の先端部で引掛けられて、それぞれソケット3の一端へ移動させられるとともにソケット3の内周面側へ膨らむように押し込まれて波を形成するように変形する。
【0036】
これにより、本実施形態のホース継手金具1では、前記した従来の係止用突起を用いているホース継手金具に比して、ソケット3の各係止用突出部31によるホース4の補強層42の係止力を大幅に向上させることができる。
【0037】
よって、本実施形態のホース継手金具1によれば、ホース4が本実施形態のホース継手金具1から離脱して引き抜かれようとする力に対する抵抗力が大幅に増加することにより、前記した常用使用圧力の油圧機器での使用は勿論、それ以上の高圧の油圧機器等での使用においても安定して用いることができる。
【0038】
[第2実施形態]
図5は第2実施形態のホース継手金具1aを示すもので、
図1に対応させた切断側面図である。
図6は
図5のC部の拡大図である。
【0039】
図1に示すものと同じものには、同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0040】
本実施形態のホース継手金具1aは、
図1に示してあるように、ソケット3の内周面の各係止用突出部31を、断面形状を直角三角形として、係合用突部32がある一端側の面33をソケット3の内周面に対する角度θが90度としてある構成に代えて、面33aは、ソケット3の内周面に対する角度θ
0を90度未満としたものである。具体的には、θ
0を75度から90度未満の角度の範囲として、この範囲内で係合用突部32があるソケット3の一端側へ予め傾斜させた三角形状としたものである。ソケット3内周面に対する角度θ
0を75度から90度未満の角度としたのは、75度未満では、係止用突出部31が、ソケット3を加締めて縮径するときにホース4の補強層42に食い込む前に屈曲するおそれがあるからである。その他の構成は
図1に示すものと同じである。
【0041】
本実施形態におけるソケット3の各係止用突出部31も、内径側の端部が尖っている状態のものを示しているが、第1実施形態の場合と同様に、説明の便宜上わかり易く示したものであり、これに限定されるものではない。第1実施形態と同様の形状としてよいことは勿論である。
【0042】
本実施形態のホース継手金具1aにホース4を取り付けるときは、
図1に示す場合と同様に、機器に接続するためのホース4の端部を、ニップル2のインサート部21とソケット3との間に挿入する。ホース4の端面がニップル2の突当部24に突き当たるまでホース4の端部が挿入されると、ホース4の外周部に嵌め込まれていたソケット3を加締めて縮径させる。
【0043】
ソケット3が加締められて縮径されると、第1実施形態の場合と同様に、ソケット3の肉厚が増大し、ソケット3の内周面の各係止用突出部31は、先端部がホース4の補強層42に押し付けられながら面34が面33aよりも大きく伸びることから、係合用突部32があるソケット3の一端側の方向へ屈曲するように変形する。この際、各係止用突出部31は、係合用突部32があるソケット3の一端側へ予め傾斜させられているので、ソケット3を加締めて縮径させるときに、より屈曲変形し易く、ホース4の補強層42を、
図4に示す場合と同様にソケット3の一端側の方向へ移動させながら、ソケット3の内周面側に押し込むように変形させることができる。
【0044】
これにより、本実施形態によっても、第1実施形態の場合と同様の効果が得られる。特に、本実施形態の場合は、補強層42の硬度が硬い場合に本実施形態のソケット3を用いることにより、硬い補強層42を各係止用突出部31がソケット3の一端側の方向へより強く移動させることができて、補強層42の硬度が硬い場合に有効である。
【0045】
なお、本発明は、前記した実施形態にのみ限定されるものではない。
【0046】
たとえば、各実施形態のホース継手金具では、内層41と外層43との間に補強層42を備える高圧耐用のホース4を用い、且つ該ホース4をニップル2のインサート部21とソケット3との間に挿入して、ソケット3で加締めるときには、ホース4端部の外層43を剥離除去することなく加締める、いわゆるノンスカイブ方式を採用した例を示したが、ホース4端部の外層43を剥離除去して、補強層42を露出させた状態でソケット3を加締める場合にも適用できることは勿論である。
【0047】
各実施形態のホース継手金具は、図示したものに限定されるものではなく、ソケット3の内周面に突設してある係止用突出部31の面33または33aと面34のなす角度は、一例として30度程度の鋭角として示してあるが、ソケット3の加締め時に屈曲できれば、その角度は30度〜45度のものとしてもよい。
【0048】
また、各実施形態における複数の係止用突出部31は、断面形状が三角形状のものとして説明したが、断面形状を、ソケット3の内周面から径方向の内方に向けて突出する先細りとなる形状として、片側の径方向の面33とソケット3の内周面とのなす角度θを90度とし、あるいは、片側の径方向の面33aとソケット3の内周面とのなす角度θ
0を90度未満とし、反対側の径方向の面34とソケット3の内周面とのなす角度を90度より大きくしてあれば、面33または面33aと面34は必ずしも平面でなくてもよく、面33または面33aは径方向の中央部分が凹状になっていてもよく、面34は径方向に多少膨らむ形状となっていてもよい。
【0049】
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0050】
1,1a ホース継手金具
2 ニップル
3 ソケット
4 ホース
21 インサート部
22 ねじ部
23 筒部
24 突当部
25 係合用溝
31 係止用突出部
32 係合用突部
33 面
33a 面
34 面
41 内層
42 補強層
43 外層