(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-2012(P2017-2012A)
(43)【公開日】2017年1月5日
(54)【発明の名称】麻酔性ウイルス感染症治療薬
(51)【国際特許分類】
A61K 45/00 20060101AFI20161209BHJP
A61P 31/12 20060101ALI20161209BHJP
A61K 31/045 20060101ALI20161209BHJP
A61P 11/00 20060101ALI20161209BHJP
A61P 31/16 20060101ALI20161209BHJP
【FI】
A61K45/00
A61P31/12
A61K31/045
A61P11/00
A61P31/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2015-120684(P2015-120684)
(22)【出願日】2015年6月15日
(71)【出願人】
【識別番号】595073122
【氏名又は名称】安田 三郎
(72)【発明者】
【氏名】安田 三郎
【テーマコード(参考)】
4C084
4C206
【Fターム(参考)】
4C084AA17
4C084NA14
4C084ZA042
4C084ZA212
4C084ZB331
4C206AA01
4C206AA02
4C206CA03
4C206CA13
4C206MA01
4C206MA04
4C206MA76
4C206MA77
4C206MA79
4C206NA14
4C206ZA59
4C206ZB33
(57)【要約】 (修正有)
【課題】現在治療が困難なあらゆる種類のウイルス感染症(例:狂犬病;エボラ出血熱;MERS、SARS等のコロナウイルス感染症;エイズ;デング熱)の治療方法の提供。
【解決手段】宿主細胞に麻酔を作用させることによる、ウイルス性感染症の治療方法。エタノール、メントール等の1価アルコールを吸入することによる、インフルエンザ等のウイルス性上気道感染症の治療方法。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
hostcell(宿主細胞)に麻酔を作用させることによる、ウイルス性感染症治療薬
【請求項2】
エタノール・メントール等の1価アルコールを吸入することによる、インフルエンザ等のウイルス性上気道感染症治療薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、麻酔薬による麻酔性ウイルス感染症治療薬に関する。
【背景技術】
【0002】
ウイルス感染症は抗生薬が効かず、酵素阻害剤も効果が弱く、耐性ウイルス
が発生している。
本発明は過去にも出願し「誰でも思いつく発明」 「有効性が確認できない」の2点で拒絶査定をうけたが、5年以上のインフルエンザの治験で有効性が確認され、再出願したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004−115493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2009年4月メキシコで発生した新型インフルエンザ(N1H1型)以降、従来の酵素阻害型ウイルス感染症治療薬(タミフル等)が効かなくなっているため、耐性ウイルスが発生しない抗ウイルス薬を提供する。その他現在治療が困難なあらゆる種類のウイルス感染症(狂犬病・エボラ出血熱・MERS*SARS等のコロナウイルス感染症・エイズ・デング熱等)の治療薬を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ウイルスは活動中の細胞内でしか増殖できないことを利用し、hostcell(宿主細胞)に麻酔をかけウイルスの増殖を阻害する。
麻酔の分子生物学的解明は完全にはなされていないが、宿主細胞膜でのK・Na等の電解質の出入りを司るイオンチャネル(蛋白質)が抑制され、細胞質内への電解質の供給が阻害され、細胞内組織の活動が阻害されていると考えられている。麻酔薬によりウイルスの増殖は効率よく阻害される。
【発明の効果】
【0006】
1 インドの狂犬病を発症した少女に麻酔性沈静薬を投与し、昏睡状態にして、史上初の生存者となった。医師団は麻酔性沈静薬を発作を抑えるため投与したが、回復した理由に付いては、不明としている。
【0007】
2 l―メントールを付着させたマスクを装着し、A香港型・ソ連型の季節性インフルエンザを既存の酵素阻害性抗ウイルス薬より効率よく、10時間余りで解熱させた。薬理的に耐性ウイルスは発生しにくく、副作用も外用薬であるため極めて軽微である。現在では、タミフルは耐性ウイルスが多く発生している。
【0008】
3. 市販薬のベボラップ(大正製薬)は l―メントールを含有し、くしゃみ・鼻詰まりに有効であることが確認されている。胸に塗布した薬の吸入により、鼻粘膜上皮が麻酔され、鼻汁の分泌が止まるためであるが、大正製薬の開発者は l―メントールの麻酔作用によりくしゃみ・鼻詰まりが解消されていることに気付いていない。さらにl―メントールの吸入により、解熱作用もあることに気付いていない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
投薬量は麻酔がかかる量で、細胞が壊死しない量以下にしなければならない。
【実施例】
【0010】
l―メントール2gをマスクの内側中心部に装着し、l―メントールの蒸気を吸入すれば、インフルンザ等のウイルス性上気道感染症を10時間余りで解熱できる。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明は医療産業に寄与せしめる。