特開2017-201410(P2017-201410A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 船井電機株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2017201410-表示装置 図000003
  • 特開2017201410-表示装置 図000004
  • 特開2017201410-表示装置 図000005
  • 特開2017201410-表示装置 図000006
  • 特開2017201410-表示装置 図000007
  • 特開2017201410-表示装置 図000008
  • 特開2017201410-表示装置 図000009
  • 特開2017201410-表示装置 図000010
  • 特開2017201410-表示装置 図000011
  • 特開2017201410-表示装置 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-201410(P2017-201410A)
(43)【公開日】2017年11月9日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20171013BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20171013BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20171013BHJP
【FI】
   G02F1/1333
   H04N5/64 571Z
   G02F1/13357
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-124906(P2017-124906)
(22)【出願日】2017年6月27日
(62)【分割の表示】特願2016-17315(P2016-17315)の分割
【原出願日】2011年10月25日
(71)【出願人】
【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】余川 明
(72)【発明者】
【氏名】北 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】藤川 明弘
(72)【発明者】
【氏名】福本 泰之
(72)【発明者】
【氏名】森 康祐
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 勇斗
(72)【発明者】
【氏名】堀内 裕文
(72)【発明者】
【氏名】辻 弘彦
(72)【発明者】
【氏名】山中 敬仁
(72)【発明者】
【氏名】米沢 英朗
【テーマコード(参考)】
2H189
2H391
【Fターム(参考)】
2H189AA55
2H189AA57
2H189AA72
2H189LA19
2H189LA20
2H391AA15
2H391AB04
2H391AC13
2H391AC23
2H391AC53
2H391CA01
2H391CA24
(57)【要約】
【課題】反射シートの内側領域が後方に離間するのを抑制することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】この液晶テレビジョン装置(表示装置)100は、LED光源17aと、LED光源17aから照射される光を表示画面側である前方に反射する反射シート11とを含む表示パネルと、反射シート11の表示画面側とは反対側である後方に配置され、表示画面側とは反対側である後面の一部が後部筐体を構成するとともに、表示パネルを支持する表示パネル支持部材4とを備える。また、後部筐体を構成する表示パネル支持部材4は、反射シート11の後面のうち外周部近傍を除く内側領域(図9の斜線部分A)を押圧するように反射シート11に向かって窪んだ第1凹部41を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
矩形形状を有する反射部材と、
表示部と、
前記反射部材の長手方向の中央部分から所定距離の範囲に接触する第1凸部を有するリアフレームと、を備え、
前記第1凸部は、前記第1凸部が突出する方向から見て、第1部分と、前記第1部分から突出する第2部分とを含む、表示装置。
【請求項2】
前記反射部材の長手方向における前記第1凸部の両端部は、各々、前記反射部材の短手方向に沿って直線的に延びるように形成されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1凸部は、前記第1凸部が突出する方向から見て、丸形形状の角部を有する、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記反射部材の短手方向における前記第1凸部の寸法は、前記反射部材の短手方向における前記リアフレームの全体の寸法の半分以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第2部分は、前記第1凸部が突出する方向から見て、前記第1部分の一辺から部分的に突出する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記リアフレームは、前記第1凸部が突出する方向とは反対の方向に突出する第2凸部を有し、
前記第2部分は、前記第1凸部が突出する方向から見て、前記第2凸部と重ならない位置に配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置に関し、特に、反射シートを備える表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、反射シートを備える表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、筐体フロント(前部筐体)および筐体リア(後部筐体)を備える液晶表示装置が開示されている。この液晶表示装置では、筐体フロントと、筐体リアとの間には、筐体フロント側から順番に、液晶表示パネル、光学シート、導光板および反射シートが配置されている。また、筐体フロントは、液晶表示パネルの前面を保持する枠状の部分と、反射シートの後面を保持するL字状のフックとを有している。また、L字状のフックは、筐体フロントの枠状の部分の裏面から後方(筐体リア方向)に延びており、L字状のフックにより、反射シートの後面の外周部近傍が押さえられるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−167235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の液晶表示装置では、筐体フロントの枠状の部分の裏面に形成されたL字状のフックにより、反射シートの外周部近傍が押さえられている一方、反射シートの後面の内側領域は、押さえられていない。このため、反射シートの内側領域が導光板から後方に離間する場合があるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、反射シートの内側領域が後方に離間するのを抑制することが可能な表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による表示装置は、光源と、矩形形状を有する反射部材と、表示部と、反射部材の長手方向の中央部分から所定距離の範囲に接触する第1凸部を有するリアフレームと、を備え、第1凸部は、第1凸部が突出する方向から見て、第1部分と、第1部分から突出する第2部分とを含む。
【0008】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、反射部材の長手方向における第1凸部の両端部は、各々、反射部材の短手方向に沿って直線的に延びるように形成されている。
【0009】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、第1凸部は、第1凸部が突出する方向から見て、丸形形状の角部を有する。
【0010】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、反射部材の短手方向における第1凸部の寸法は、反射部材の短手方向におけるリアフレームの全体の寸法の半分以上である。
【0011】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、第2部分は、第1凸部が突出する方向から見て、第1部分の一辺から部分的に突出する。
【0012】
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、リアフレームは、第1凸部が突出する方向とは反対の方向に突出する第2凸部を有し、第2部分は、第1凸部が突出する方向から見て、第2凸部と重ならない位置に配置されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、上記のように、反射シートの内側領域が後方に離間するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置を前側から見た全体斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置を後ろ側から見た全体斜視図である。
図3】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の分解斜視図である。
図4】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の背面図(後面図)である。
図5図4の200−200線に沿った断面斜視図である。
図6図4の200−200線に沿った断面図である。
図7図4の300−300線に沿った断面図である。
図8】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の表示パネル支持部材を示す背面図(後面図)である。
図9】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置のヒートシンクおよび反射シートを示す背面図(後面図)である。
図10】本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1図10を参照して、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置100の構成について説明する。なお、液晶テレビジョン装置100は、本発明の「表示装置」の一例である。
【0017】
本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置100は、図1および図2に示すように、矩形形状を有する枠状の前部筐体1と、前部筐体1に収納された矢印Y1方向側に表示画面を有する液晶表示パネル2と、液晶テレビジョン装置100全体を支持するスタンド部材3とを備えている。なお、液晶表示パネル2の表示画面側を前方(前面側)(矢印Y1方向側)とし、液晶表示パネル2の表示画面側とは反対側を後方(後面側)(矢印Y2方向側)とする。また、前部筐体1およびスタンド部材3は、共に樹脂製である。
【0018】
また、前部筐体1の後面側(矢印Y2方向側)には、板金(SECC:電気亜鉛めっき鋼板)からなる金属製の表示パネル支持部材(リアフレーム)4が配置されている。また、表示パネル支持部材4は、後方から見て、矩形形状を有しているとともに、前部筐体1よりも小さく形成されている。
【0019】
また、図3に示すように、金属製の表示パネル支持部材4の裏面(矢印Y2方向側の表面)には、樹脂製のカバー部材5が取り付けられている。このカバー部材5は、後方から見て、矩形形状を有しているとともに、前部筐体1および表示パネル支持部材4よりも小さく形成されている。また、図4に示すように、カバー部材5は、後方から見て、表示パネル支持部材4の後面(背面)の外周部近傍が逆U字形状に露出するように表示パネル支持部材4の後面を覆っている。なお、表示パネル支持部材4は、カバー部材5により覆われた領域401と、カバー部材5から露出した領域402とを有している。なお、表示パネル支持部材4のカバー部材5から露出した領域402と、カバー部材5とにより、後部筐体が構成されている。すなわち、表示パネル支持部材4の一部分である領域402は、後部筐体を構成している。
【0020】
また、表示パネル支持部材4の後面(背面)のカバー部材5に覆われた領域401には、装置全体に電力を供給する機能を有する回路基板6と、信号処理を行う回路基板7とがX方向に所定の間隔を隔てて並べて取り付けられている。また、表示パネル支持部材4の後面(背面)の下方(矢印Z2方向)には、2つのスピーカ8が取り付けられたスピーカ取付部材9(図3参照)が取り付けられている。
【0021】
また、図3に示すように、表示パネル支持部材4の前方(矢印Y1方向側)には、板金(SECC)からなる金属製の1つのヒートシンク10、後述するLED光源17aから照射される光を反射する反射シート11、LED光源17aから照射される光を拡散させる導光板12および光拡散シート13、光を集光させるレンズシート14、枠状の樹脂フレーム15、液晶表示パネル2を駆動させる液晶表示パネル駆動用基板2aが取り付けられた液晶表示パネル2および4つのベゼル16が配置されている。
【0022】
また、図5および図6に示すように、導光板12の側方(矢印X2方向)には、複数のLEDから構成されるバックライト用のLED光源17aが配置されている。また、LED光源17aは、LED基板17bの矢印X1方向側の表面に取り付けられている。また、LED基板17bの矢印X2方向側の表面(LED光源17aが取り付けられている面とは反対側の面)は、放熱テープ(シート)18を介して、ヒートシンク10の矢印X1方向側の表面に取り付けられている。
【0023】
ここで、本実施形態では、図5図9に示すように、表示パネル支持部材4は、反射シート11の後面のうち外周部近傍を除く内側領域(図9の斜線部分A)を押圧するように反射シート11(矢印Y1方向)に向かって窪んだ1つの第1凹部41を有している。この第1凹部41は、後方から見て、略矩形形状を有している。また、第1凹部41は、カバー部材5により覆われている。また、第1凹部41の前面(図8の斜線部分B)は、反射シート11の後面のうち外周部近傍を除く内側領域(図9の斜線部分A)と面接触(図8の斜線部分B)している。また、第1凹部41の前面(図8の斜線部分B)により、反射シート11の内側領域(図9の斜線部分A)が反射シート11の前方に配置された導光板12に押しつけられている(押圧されている)。なお、第1凹部41は、本発明の「第1凸部」の一例である。
【0024】
また、図8に示すように、表示パネル支持部材4は、第1凹部41の周囲を取り囲むように形成された第2凹部42を有している。この第2凹部42には、図6および図7に示すように、カバー部材5の外縁部が嵌まり込むように構成されている。また、表示パネル支持部材4の第2凹部42の深さD1は、表示パネル支持部材4の第1凹部41の深さD2よりも大きい。
【0025】
また、図8に示すように、表示パネル支持部材4の第1凹部41の長手方向(X方向)の長さL1は、表示パネル支持部材4の第2凹部42の長手方向(X方向)の長さL2よりも小さく、かつ、第1凹部41の長手方向の長さL1は、第2凹部42の長手方向の長さL2の約4分の3以上である。
【0026】
また、表示パネル支持部材4の第1凹部41の短手方向(Z方向)の長さL3は、表示パネル支持部材4の第2凹部42の短手方向(Z方向)の長さL4よりも小さく、かつ、第1凹部41の短手方向の長さL3は、第2凹部42の短手方向の長さL4の約3分の2以上である。
【0027】
また、表示パネル支持部材4の第1凹部41の長手方向(X方向)の長さL1は、表示パネル支持部材4全体の長手方向(X方向)の長さL5よりも小さく、かつ、第1凹部41の長手方向の長さL1は、表示パネル支持部材4全体の長手方向の長さL5の半分以上である。
【0028】
また、表示パネル支持部材4の第1凹部41の短手方向(Z方向)の長さL3は、表示パネル支持部材4全体の短手方向(Z方向)の長さL6よりも小さく、かつ、表示パネル支持部材4の第1凹部41の短手方向の長さL3は、表示パネル支持部材4全体の短手方向の長さL6の半分以上である。
【0029】
また、図9に示すように、表示パネル支持部材4の第1凹部41(図8参照)により押圧された反射シート11の後面の領域(図9の斜線部分A)の長手方向(X方向)の長さL7は、表示パネル支持部材4全体の長手方向(X方向)の長さL5よりも小さく、かつ、第1凹部41により押圧された反射シート11の後面の領域の長手方向の長さL7は、表示パネル支持部材4全体の長手方向の長さL5の半分以上である。
【0030】
また、表示パネル支持部材4の第1凹部41(図8参照)により押圧された反射シート11の後面の領域(図9の斜線部分A)の短手方向(Z方向)の長さL8は、表示パネル支持部材4(図8参照)全体の短手方向(Z方向)の長さL6よりも小さく、かつ、表示パネル支持部材4の第1凹部41により押圧された反射シート11の後面の領域の短手方向の長さL8は、表示パネル支持部材4全体の短手方向の長さL6の半分以上である。
【0031】
また、表示パネル支持部材4の第1凹部41および第2凹部42は、絞り加工により形成されている。また、表示パネル支持部材4の第1凹部41の前面の反射シート11の後面と面接触している領域(図8の斜線部分B)のうちの外縁部に対応する領域(曲面部41a)(図6および図7参照)の断面形状は、曲面形状を有している。また、表示パネル支持部材4の第2凹部42のカバー部材5が嵌まり込んでいる領域近傍の領域(曲面部42a)(図6および図7参照)の断面形状は、曲面形状を有している。より詳細には、第1凹部41の曲面部41aおよび第2凹部42の曲面部42aの曲率半径は、表示パネル支持部材4の厚みをRとした場合、約3R以上約6R以下である。
【0032】
また、図6および図8に示すように、表示パネル支持部材4は、表示パネル支持部材4の外周部の3つの辺に沿って、後方(矢印Y2方向側)に膨らむように形成された膨らみ部43を有している。具体的には、膨らみ部43は、第2凹部42の矢印X2方向側、矢印X1方向側、および、矢印Z1方向側の3つの辺の近傍に形成されている。この膨らみ部43は、表示パネル支持部材4のカバー部材4から露出された領域402に配置されている。また、表示パネル支持部材4の外周部の3つの辺に沿って形成された膨らみ部43により、表示パネル支持部材4の機械的強度が増加するので、後部筐体を構成する表示パネル支持部材4の強度を確保することが可能となる。
【0033】
また、表示パネル支持部材4の矢印X2方向側に形成された膨らみ部43の前面(矢印Y1方向側の表面)と、反射シート11の後面との間には、1つのヒートシンク10が配置されている。また、表示パネル支持部材4の矢印X2方向側に形成された膨らみ部43の前面は、ヒートシンク10の後面(矢印Y2方向側の表面)10cと面接触している。また、表示パネル支持部材4の矢印X1方向側に形成された膨らみ部43の後面(矢印Y2方向側の表面)の高さ位置は、カバー部材5の後面の第2凹部42近傍に対応する部分の高さ位置と略同じである。
【0034】
また、図9に示すように、ヒートシンク10は、後ろ側から見て、表示パネル支持部材4の短辺方向(Z方向の辺)に沿って延びるように形成されている。また、本実施形態では、図5および図6に示すように、ヒートシンク10の前面(矢印Y1方向側の表面)10dにより、反射シート11の後面の矢印X2方向側の領域(図5図8および図9の斜線部分C)が導光板12に押し付けられている(押圧されている)。すなわち、本実施形態では、表示パネル支持部材4の第1凹部41と、ヒートシンク10の前面10dとにより、反射シート11の後面が導光板12に押圧されている。
【0035】
また、図3に示すように、表示パネル支持部材4の第1凹部41の外周部分には、回路基板6および回路基板7の各々を取り付けるための複数の基板取付部44が形成されている。また、複数の基板取付部44の各々は、カバー部材5に向かって突出するように形成されている。また、複数の基板取付部44の各々には、基板取付用ネジ穴4aが形成されている。
【0036】
また、回路基板6の外縁部には、ネジ30を挿入するための複数のネジ挿入穴6aが形成されている。また、複数のネジ30の各々が回路基板6のネジ挿入穴6aを介して表示パネル支持部材4の基板取付部44の基板取付用ネジ穴4aに取り付けられることにより、回路基板6が表示パネル支持部材4に対して固定されている。
【0037】
また、回路基板7の外縁部には、ネジ30を挿入するための複数のネジ挿入穴7aが形成されている。また、複数のネジ30の各々が回路基板7のネジ挿入穴7aを介して表示パネル支持部材4の基板取付部44の基板取付用ネジ穴4aに取り付けられることにより、回路基板7が表示パネル支持部材4に対して固定されている。
【0038】
また、表示パネル支持部材4の後面(底面)には、カバー部材5を取り付けるための複数のカバー部材取付用ネジ穴4cが形成されている。また、カバー部材5には、複数のネジ挿入穴5aが形成されている。また、複数のネジ30の各々がカバー部材5の複数のネジ挿入穴5aを介して、表示パネル支持部材4のカバー部材取付用ネジ穴4cに取り付けられることにより、カバー部材5が表示パネル支持部材4に対して取り付けられている。なお、後方から見て、カバー部材5の左上のネジ挿入穴5aに取り付けられたネジ30は、回路基板6の左上のネジ挿入穴6aを介して、表示パネル支持部材4の左上の基板取付用ネジ穴4aに取り付けられている。
【0039】
また、表示パネル支持部材4の後面に形成されたカバー部材取付用ネジ穴4cのうちの下方(矢印Z2方向)に形成されたカバー部材取付用ネジ穴4cには、スピーカ取付部材9を挟み込むようにして、ネジ30によりカバー部材5が取り付けられている。また、カバー部材5は、回路基板6および回路基板7と、2つのスピーカ8が取り付けられたスピーカ取付部材9とを後方から覆うように取り付けられている。
【0040】
また、表示パネル支持部材4の後面(底面)には、外縁部に沿って、複数のネジ挿入穴4bが形成されている。また、複数のネジ30の各々が表示パネル支持部材4のネジ挿入穴4bを介して前部筐体1の複数の後部筐体取付用ネジ穴1aに取り付けられることにより、表示パネル支持部材4が前部筐体1に対して固定されている。
【0041】
また、図3に示すように、ヒートシンク10の後面(矢印Y2側の表面)には、表示パネル支持部材4を取り付けるための2つの後部筐体取付用ネジ穴10aが形成されている。また、表示パネル支持部材4の矢印X2方向側の辺の近傍の領域には、ネジ30を取り付けるための2つのネジ挿入穴4dが形成されている。また、ネジ30が表示パネル支持部材4のネジ挿入穴4dを介してヒートシンク10の後部筐体取付用ネジ穴10aに取り付けられることにより、表示パネル支持部材4とヒートシンク10とが固定されている。
【0042】
また、ヒートシンク10の上端部および下端部には、それぞれ、ベゼル16を取り付けるためのベゼル取付用ネジ穴10bが形成されている。また、ベゼル16には、ネジ30を取り付けるためのネジ挿入穴16aが形成されている。また、ネジ30がベゼル16のネジ挿入穴16aを介して、ヒートシンク10のベゼル取付用ネジ穴10bに取り付けられることにより、ベゼル16とヒートシンク10とが固定されている。
【0043】
また、表示パネル支持部材4に取り付けられた信号処理用の回路基板7は、テレビジョン放送を受信可能な受信部(チューナー)19を有している。また、図10に示すように、受信部19は、液晶表示パネル2およびスピーカ8と接続されており、アンテナ200により受信されたテレビジョン放送信号(映像信号および音声信号)のうち映像信号を液晶表示パネル2に出力するとともに、音声信号をスピーカ8に出力するように構成されている。
【0044】
本実施形態では、上記のように、表示パネル支持部材4が反射シート11の後面のうち外周部近傍を除く内側領域(図9の斜線部分A)を押圧するように反射シート11に向かって窪んだ第1凹部41(図8の斜線部分B)を有することによって、たとえば、反射シート11の外周部近傍のみを押さえる場合と異なり、表示パネル支持部材4の第1凹部41により、反射シート11の後面の内側領域を押圧することができるので、反射シート11の内側領域が後方に離間するのを抑制することができる。また、表示パネル支持部材4の第1凹部41により反射シート11の後面の内側領域を押圧することができるので、反射シート11を押圧するための専用の部材を別途設ける必要がない。
【0045】
また、本実施形態では、上記のように、表示パネル支持部材4の第1凹部41の前面(図8の斜線部分B)が、反射シート11の後面のうち外周部近傍を除く内側領域(図9の斜線部分A)と面接触した状態で、反射シート11の後面のうち外周部近傍を除く内側領域を押圧することによって、表示パネル支持部材4の第1凹部41の前面が、反射シート11の後面のうち外周部近傍を除く内側領域と点接触または線接触する場合と比べて、反射シート11を押圧する面積を大きくすることができるので、反射シート11の内側領域が後方に離間するのを確実に抑制することができる。
【0046】
また、本実施形態では、上記のように、表示パネル支持部材4の第1凹部41の前面の反射シート11の後面と面接触している領域のうちの外縁部に対応する領域の断面形状を、曲面形状に形成することによって、たとえば、表示パネル支持部材4の第1凹部41の前面の反射シート11の後面と面接触している領域のうちの外縁部に対応する領域の断面形状が曲面形状ではなくL字形状(直角)に形成されている場合と異なり、反射シート11の後面の表示パネル支持部材4の第1凹部41の前面と面接触している領域のうちの外縁部に対応する領域近傍が圧迫されるのを抑制することができる。
【0047】
また、本実施形態では、上記のように、表示パネル支持部材4の第1凹部41が反射シート11の後面のうち外周部近傍を除く内側領域(図9の斜線部分A)を押圧するのに加えて、ヒートシンク10が反射シート11の後面のうち外周部近傍を押圧することによって、第1凹部41とヒートシンク10とにより、反射シート11の後面のうちの内側領域(図9の斜線部分A)と外周部近傍との両方が押圧されるので、より確実に反射シート11を押さえることができる。また、LED光源17aから発生した熱を放熱させるヒートシンク10により反射シート11の外周部近傍を押圧することができるので、反射シート11の外周部近傍を押圧するための専用の部材を別途設ける必要がない。
【0048】
また、本実施形態では、上記のように、カバー部材5を、表示パネル支持部材4の第2凹部42に嵌まり込むように配置するとともに、表示パネル支持部材4の第1凹部41を覆うように配置することによって、第1凹部41上に回路基板6および回路基板7などを配置した場合でも、カバー部材5により回路基板6および回路基板7などを隠すことができるので、ユーザにより第1凹部41上に配置した回路基板6および回路基板7などが視認されないようにすることができる。
【0049】
また、本実施形態では、上記のように、表示パネル支持部材4の第2凹部42の深さD1を、表示パネル支持部材4の第1凹部41の深さD2よりも大きくすることによって、表示パネル支持部材4の第2凹部42の深さD1が表示パネル支持部材4の第1凹部41の深さD2よりも小さい場合と比べて、カバー部材5を第2凹部42に取り付ける際に、第2凹部42の内側面をガイドとして機能させることができるので、カバー部材5を第2凹部42に取り付け易くすることができる。
【0050】
また、本実施形態では、上記のように、表示パネル支持部材4を、板金製にするとともに、表示パネル支持部材4の第1凹部41および第2凹部42を、絞り加工により形成することによって、絞り加工により、容易に、表示パネル支持部材4に第1凹部41および第2凹部42を形成することができる。
【0051】
また、本実施形態では、上記のように、表示パネル支持部材4の第1凹部41により押圧された反射シート11の後面の領域の長手方向(X方向)の長さL7を、表示パネル支持部材4全体の長手方向(X方向)の長さL5の半分以上にすることによって、表示パネル支持部材4の第1凹部41により押圧された反射シート11の後面の領域の長手方向(X方向)の長さL7が表示パネル支持部材4全体の長手方向(X方向)の長さL5の半分未満の場合と比べて、反射シート11の後面の比較的広範囲の領域を押圧することができる。これによっても、反射シート11の内側領域が後方に離間するのを確実に抑制することができる。
【0052】
また、本実施形態では、上記のように、表示パネル支持部材4の第1凹部41の前面を、反射シート11を導光板12に押し付けるように配置することによって、第1凹部41により反射シート11の前面の内側領域(図9の斜線部分A)が導光板12から後方に離間するのを抑制することができる。
【0053】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0054】
たとえば、上記実施形態では、本発明の表示装置(テレビジョン装置)の一例として液晶テレビジョン装置に本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、テレビジョン装置以外のパーソナルコンピュータのモニタなどの他の表示装置や液晶テレビジョン装置以外のテレビジョン装置にも本発明を適用可能である。
【0055】
また、上記実施形態では、後部筐体を構成する表示パネル支持部材が1つの第1凹部を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1凹部が反射シートの後面のうち外周部近傍を除く内側領域を押圧するように反射シートに向かって窪んだ形状を有していれば、後部筐体を構成する表示パネル支持部材が2つ以上の第1凹部を有してもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、後部筐体を構成する表示パネル支持部材の第1凹部の前面が反射シートの後面のうち外周部近傍を除く内側領域と面接触する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、後部筐体を構成する表示パネル支持部材の第1凹部の前面が反射シートの後面のうち外周部近傍を除く内側領域と点接触または線接触していてもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、表示パネル支持部材のカバー部材により覆われている領域に第1凹部が形成される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、後部筐体の第1凹部の前面が反射シートの後面のうち外周部近傍を除く内側領域を押圧することが可能であれば、第1凹部が後部筐体のカバー部材により覆われている領域に形成されるのに加えて、第1凹部が後部筐体のカバー部材から露出された領域にも形成されていてもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、板金(SECC)からなる金属製の表示パネル支持部材およびヒートシンクを示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、板金(SECC)以外にアルミなどの材料からなる表示パネル支持部材またはヒートシンクでも適用可能である。また、本発明の表示パネル支持部材は、樹脂製でもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、後部筐体を構成する表示パネル支持部材に第1凹部および第2凹部を絞り加工により形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、絞り加工以外の加工方法により後部筐体を構成する表示パネル支持部材に第1凹部および第2凹部を形成してもよい。
【符号の説明】
【0060】
4 表示パネル支持部材
5 カバー部材
10 ヒートシンク
11 反射シート
12 導光板
17a LED光源(光源)
19 受信部
41 第1凹部(第1凸部)
42 第2凹部
100 液晶テレビジョン装置(表示装置)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10