【解決手段】提供指示受付部11が、提供元携帯端末TBから通知された玉提供指示を受け付けて、玉提供指示と対応する玉提供用認証情報を作成して提供先携帯端末TAへ通知し、貯玉提供部12が、台間機DAから通知された玉提供用認証情報の正当性が確認された場合、玉提供用認証情報と対応する玉提供指示の内容に基づいて、提供元利用者Bの個人口座に保管されている貯玉のうちから、指定された提供数分の貯玉を払い出し、新たな持玉として台間機DAへ供給する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる貯玉提供システム1について説明する。
図1は、第1の実施の形態にかかる貯玉提供システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
この貯玉提供システム1は、パチンコ機Pが設置されている遊技店に導入されて、各利用者がそれぞれ個人口座に保管した貯玉を、利用者間でやり取りするためのシステムであり、貯玉管理装置10と複数の台間機Dとから構成されている。
【0018】
台間機Dは、遊技店のパチンコ機Pごとに併設されている台間機であり、このうち台間機DAは、貯玉の提供先となる提供先利用者Aが遊技中のパチンコ機PAに併設された台間機を示している。
【0019】
携帯端末Tは、各利用者が利用する携帯端末であり、このうち提供先携帯端末TAは、貯玉の提供先となる提供先利用者Aが利用する携帯端末、提供元携帯端末TBは、貯玉の提供元となる提供元利用者Bが利用する携帯端末を示している。これら携帯端末Tは、携帯通信網やインターネットからなる通信網NWを介して貯玉管理装置10とデータ通信する機能を有している。
【0020】
貯玉管理装置10は、遊技店に設置されたサーバ装置からなり、通信回線L1を介して各台間機Dと接続されているとともに、通信回線L2を介して通信網NWと接続されている。
【0021】
貯玉管理装置10には、貯玉管理機能として、予め登録された利用者ごとに作成した個人口座を用いて、利用者の持玉を貯玉として保管する機能と、台間機Dで貯玉再利用操作が行われた場合、台間機Dに投入されている会員カードのカード情報に基づいて、利用者の個人口座に保管されている貯玉を台間機Dへ新たな持玉として供給する機能とが設けられている。
【0022】
本実施の形態は、このような貯玉管理装置10に、貯玉提供機能を実現する機能部として、提供指示受付部11と貯玉提供部12とを新たに設けたものである。
【0023】
提供指示受付部11は、提供元利用者Bの提供元携帯端末TBから通知された、貯玉の提供先となる提供先利用者Aと提供数とを含む玉提供指示を受け付けて、玉提供指示と対応する固有の玉提供用認証情報を作成し、提供先利用者Aの提供先携帯端末TAへ通知する機能を有している。
【0024】
貯玉提供部12は、提供先利用者Aの台間機DAから通知された玉提供用認証情報の正当性が確認された場合、玉提供用認証情報と対応する玉提供指示に基づいて、提供元利用者Bの個人口座に保管されている貯玉のうちから提供数分の貯玉を払い出して、提供先利用者Aの台間機DAへ新たな持玉として供給する機能を有している。
【0025】
提供先利用者Aおよび提供元利用者Bの個人口座については、貯玉管理装置10が提供する貯玉サービスに加入して予め作成したものを用いればよい。また、提供先携帯端末TAおよび提供元携帯端末TBの連絡先(アドレス)については、貯玉サービス加入時に登録しておいたものを用いてもよく、玉提供指示で指定されたものを用いてもよい。
【0026】
[第1の実施の形態の動作]
次に、
図2を参照して、本実施の形態にかかる貯玉提供システム1の動作について説明する。
図2は、第1の実施の形態にかかる貯玉提供動作を示すシーケンス図である。
ここでは、提供先利用者Aがパチンコ機PAで遊技中に、提供元利用者Bから貯玉を提供してもらう場合を例として説明する。
【0027】
なお、貯玉管理装置10と提供先携帯端末TAおよび提供元携帯端末TBとの間でやり取りする各種情報については、一般的なメールやメッセージを用いるほか、貯玉管理装置10のWEBサービスを利用してもよく、さらには予め提供先携帯端末TAや提供元携帯端末TBに登録しておいた専用アプリを利用してもよい。
【0028】
まず、提供先利用者Aは、提供先携帯端末TAを操作して、提供元利用者Bの提供元携帯端末TBとの間で通話・メール・メッセージなどの通信を行うことにより、提供元利用者Bに対して玉提供を依頼する(ステップ100)。なお、提供元利用者Bが提供先利用者Aの近くにいる場合には、口頭で玉提供を依頼してもよい。
【0029】
提供元利用者Bは、提供先利用者Aからの玉提供依頼を受諾した場合、提供元携帯端末TBを操作して、提供先利用者A、提供元利用者B、および提供数を含む玉提供指示を、貯玉管理装置10へ送信する(ステップ101)。
【0030】
貯玉管理装置10の提供指示受付部11は、提供元携帯端末TBから玉提供指示を受信して受け付け、玉提供指示で指定された提供元利用者Bの個人口座から、指定された提供数分を提供用貯玉として拘束する(ステップ102)。これにより、指定された提供数分の貯玉が実際に提供先利用者Aに対して提供されるまで利用禁止状態となるため、実際の提供タイミングまでの間に貯玉残高が減って指定された提供数分を提供できなくなることを回避できる。なお、提供元利用者Bの貯提供数が指定された提供数分に満たない場合には、玉提供指示がキャンセルされ、その旨が提供元利用者Bの提供元携帯端末TBに通知される。
【0031】
続いて、提供指示受付部11は、玉提供指示と対応する固有の玉提供用認証情報を作成し(ステップ103)、提供先利用者Aの提供先携帯端末TAへ送信する(ステップ104)。認証情報は、パスワードやIDなどの一般的な文字情報からなり、台間機Dから通知された玉供給要求の正当性を確認するための情報である。認証情報については、盗み見による不正使用に対するセキュリティ性を高めるため、暗号化してもよく、QRコード(登録商標)やバーコード化してもよい。
【0032】
提供先利用者Aの提供先携帯端末TAは、貯玉管理装置10からの認証情報を受信して画面表示し(ステップ105)、これに応じて提供先利用者Aは、画面表示された認証情報を台間機DAに操作入力する(ステップ106)。この際、認証情報が文字情報であれば、台間機DAの操作ボタンにより入力すればよく、QRコードやバーコードであれば、台間機DAのカメラにより認識させればよい。
【0033】
台間機DAは、このような認証情報の入力に応じて、認証情報を含む玉供給要求を貯玉管理装置10へ通知する(ステップ107)。
貯玉管理装置10の貯玉提供部12は、台間機DAからの玉供給要求に応じて、通知された認証情報の正当性を確認する(ステップ108)。ここで、認証情報の正当性が確認できなかった場合、貯玉提供部12は、台間機DAに対して認証エラーを通知し、一連の貯玉提供動作を終了する。
【0034】
一方、認証情報の正当性が確認された場合、貯玉提供部12、認証情報に対応する玉提供指示の内容に基づいて、提供元利用者Bの個人口座のうちから予め拘束しておいた貯玉の提供数分を払い出し(ステップ109)、台間機DAに対して提供数を含む玉供給指示を通知する(ステップ110)。
この玉供給指示に応じて、台間機DAは、投入されている提供先利用者Aの会員カードに記録されている玉数残高を、指定された提供数だけ加算し(ステップ111)、一連の貯玉提供動作を終了する。
【0035】
これにより、提供元利用者Bからの玉提供指示に応じて、提供元利用者Bの貯玉が提供先利用者Aの台間機DAへ提供されたことになり、台間機DAからパチンコ機PAに供給された遊技玉により、提供先利用者Aが遊技することが可能となる。
【0036】
なお、提供元利用者Bの個人口座のうち提供数分の貯玉を拘束する必要がない場合には、ステップ102を省くとともに、ステップ109において提供元利用者Bの個人口座から提供数分の貯玉を払い出しすればよい。この際、貯玉数が提供数に満たない場合には、処理エラーとして一連の貯玉提供動作を終了すればよい。
【0037】
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、貯玉管理装置10において、提供指示受付部11が、提供元携帯端末TBから通知された玉提供指示を受け付けて、玉提供指示と対応する玉提供用認証情報を作成して提供先携帯端末TAへ通知し、貯玉提供部12が、台間機DAから通知された玉提供用認証情報の正当性が確認された場合、玉提供用認証情報と対応する玉提供指示の内容に基づいて、提供元利用者Bの個人口座に保管されている貯玉のうちから、指定された提供数分の貯玉を払い出し、新たな持玉として台間機DAへ供給するようにしたものである。
【0038】
これにより、提供元利用者Bが、提供元携帯端末TBを操作して玉提供指示を通知し、提供先利用者Aが、提供先携帯端末TAに通知された玉提供用認証情報を台間機DAに入力するという、極めて簡素な操作で、提供元利用者Bの貯玉が提供先利用者Aに提供されることになる。また、提供元利用者Bが提供先利用者Aと同じ遊技店にいない場合でも、玉提供指示を通知することができる。
したがって、少ない利用者負担により貯玉を利用者間でやり取りすることが可能となる。このため、利用者の利便性が大幅に改善され、結果として遊技店における稼働率を向上することが可能となる。
【0039】
また、本実施の形態において、提供指示受付部11が、玉提供指示を受け付けた際、提供元利用者Bの個人口座のうちから提供数分の貯玉を提供用貯玉として予め拘束し、貯玉提供部12は、貯玉を台間機DAへ供給する際、提供元利用者Bの個人口座に保管されている貯玉のうちから、提供用貯玉として拘束しておいた貯玉を払い出して台間機DAへ供給するようにしてもよい。
これにより、指定された提供数分の貯玉が実際に提供先利用者Aに対して提供されるまで利用禁止状態となるため、実際の提供タイミングまでの間に貯玉残高が減って指定された提供数分を提供できなくなることを回避できる。
【0040】
[第2の実施の形態]
次に、
図3を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる貯玉提供システム2について説明する。
図3は、第2の実施の形態にかかる貯玉提供システムの構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、玉提供用認証情報を用いて貯玉を利用者間でやり取りする場合を例として説明した。本実施の形態では、利用者の個人口座間で貯玉をやり取りする場合について説明する。
【0041】
この貯玉提供システム2は、パチンコ機Pが設置されている遊技店に導入されて、各利用者がそれぞれ個人口座に保管した貯玉を、利用者間でやり取りするためのシステムであり、貯玉管理装置20、利用者管理装置30、および複数の台間機Dとから構成されている。
【0042】
台間機Dは、遊技店のパチンコ機Pごとに併設されている台間機であり、このうち台間機DAは、貯玉の提供先となる提供先利用者Aが遊技中のパチンコ機PAに併設された台間機を示している。
【0043】
携帯端末Tは、各利用者が利用する携帯端末であり、このうち提供先携帯端末TAは、貯玉の提供先となる提供先利用者Aが利用する携帯端末、提供元携帯端末TBは、貯玉の提供元となる提供元利用者Bが利用する携帯端末を示している。これら携帯端末Tは、携帯通信網やインターネットからなる通信網NWを介して貯玉管理装置20および利用者管理装置30とデータ通信する機能を有している。
【0044】
貯玉管理装置20は、遊技店に設置されたサーバ装置からなり、通信回線L1を介して各台間機Dと接続されているとともに、通信回線L2を介して通信網NWと接続されている。
【0045】
貯玉管理装置20には、貯玉管理機能として、予め登録された利用者ごとに作成した個人口座を用いて、利用者の持玉を貯玉として保管する機能と、台間機Dで貯玉再利用操作が行われた場合、台間機Dに投入されている利用者カードのカード情報に基づいて、利用者の個人口座に保管されている貯玉を台間機Dへ新たな持玉として供給する機能とが設けられている。
【0046】
本実施の形態は、このような貯玉管理装置20に、貯玉提供機能を実現する機能部として、提供指示受付部21と貯玉提供部22とを新たに設けたものである。
【0047】
提供指示受付部21は、利用者管理装置30からの玉提供指示を受け付けて、玉提供指示で指定された提供元利用者Bと提供先利用者Aとの個人口座間で貯玉を転送するための転送用口座を作成する機能と、提供元利用者Bの個人口座に保管されている貯玉のうちから提供数分の貯玉を転送用口座へ移動させる機能と、転送用口座に対する貯玉の移動完了に応じて玉提供受付完了を利用者管理装置30へ通知する機能とを有している。
【0048】
貯玉提供部22は、提供先携帯端末TAから通知された玉供給要求に応じて、転送用口座から提供先利用者Aの個人口座へ、提供数分の貯玉を移動させる機能と、提供先利用者Aの個人口座に保管された貯玉を払い出して、提供先利用者Aの台間機DAへ新たな持玉として供給する機能を有している。
【0049】
利用者管理装置30は、遊技店に設置されたサーバ装置からなり、通信回線L3を介して貯玉管理装置20と接続されているとともに、通信回線L4を介して通信網NWと接続されている。
利用者管理装置30には、利用者間で貯玉を提供する際に、利用者のそれぞれが使用する携帯端末と間で提供に関する各種情報をやり取りする機能が設けられている。
【0050】
本実施の形態は、このような利用者管理装置30に、貯玉提供機能を実現する機能部として、提供依頼通知部31と玉提供指示部32とを新たに設けたものである。
【0051】
提供依頼通知部31は、提供先携帯端末TAから通知された、提供先利用者A、提供元利用者B、および提供数を含む玉提供要求に応じて、提供元利用者Bの提供元携帯端末TBへ玉提供依頼を通知する機能を有している。
玉提供指示部32は、提供元携帯端末TBから通知された玉提供受諾に応じて、提供先利用者A、提供元利用者B、および提供数を含む玉提供指示を貯玉管理装置20へ通知する機能と、貯玉管理装置20から通知された玉提供受付完了を、提供先携帯端末TAへ通知する機能とを有している。
【0052】
なお、本実施の形態では、貯玉管理装置20と利用者管理装置30とを別個の装置で実現した場合を例として説明するが、これに限定されるものではない。例えば、貯玉管理装置20と利用者管理装置30とを1つの装置で実現してもよく、これら貯玉管理装置20および利用者管理装置30に設けられている機能部を、データ通信可能に接続された3つ以上の装置で実現してもよい。
【0053】
[第2の実施の形態の動作]
次に、
図4を参照して、本実施の形態にかかる貯玉提供システム2の動作について説明する。
図4は、第2の実施の形態にかかる貯玉提供動作を示すシーケンス図である。
ここでは、提供先利用者Aがパチンコ機PAで遊技中に、提供元利用者Bから貯玉を提供してもらう場合を例として説明する。
【0054】
なお、貯玉管理装置20および利用者管理装置30と提供先携帯端末TAおよび提供元携帯端末TBとの間でやり取りする各種情報については、一般的なメールやメッセージを用いるほか、貯玉管理装置20や利用者管理装置30のWEBサービスを利用してもよく、さらには予め提供先携帯端末TAや提供元携帯端末TBに登録しておいた専用アプリを利用してもよい。
【0055】
まず、提供先利用者Aは、提供先携帯端末TAを操作して、提供先利用者A、提供元利用者B、および提供数を含む玉提供要求を、利用者管理装置30へ送信する(ステップ200)。
利用者管理装置30の提供依頼通知部31は、提供先携帯端末TAから通知された玉提供要求に応じて、提供元利用者Bの提供元携帯端末TBへ玉提供依頼を通知する(ステップ201)。
【0056】
これに応じて、提供元利用者Bは、この玉提供依頼を提供元携帯端末TBで受け取って貯玉の提供可否を判断し、玉提供依頼を受諾する場合には、提供元携帯端末TBを操作して玉提供受諾を返送する(ステップ202)。
【0057】
利用者管理装置30の玉提供指示部32は、提供元携帯端末TBから通知された玉提供受諾に応じて、提供先利用者A、提供元利用者B、および提供数を含む玉提供指示を貯玉管理装置20へ通知する(ステップ203)。
【0058】
貯玉管理装置20の提供指示受付部21は、利用者管理装置30からの玉提供指示を受け付けて、玉提供指示で指定された提供元利用者Bと提供先利用者Aとの個人口座間で貯玉を転送するための転送用口座を作成して(ステップ204)、提供元利用者Bの個人口座に保管されている貯玉のうちから提供数分の貯玉を転送用口座へ移動させ(ステップ205)、転送用口座に対する貯玉の移動完了に応じて玉提供受付完了を利用者管理装置30へ通知する(ステップ206)。
【0059】
利用者管理装置30の玉提供指示部32は、貯玉管理装置20から通知された玉提供受付完了を、提供先携帯端末TAへ通知する(ステップ207)。
これにより、提供先利用者Aは、この玉提供受付完了を提供先携帯端末TAで受け取って貯玉の提供可を確認し、提供先携帯端末TAを操作して、玉供給要求を貯玉管理装置20に通知する(ステップ210)。
なお、提供先利用者による玉供給要求の確認が不要な場合、ステップ206−210を省いてもよい。
【0060】
貯玉管理装置20の貯玉提供部22は、提供先携帯端末TAから通知された玉供給要求に応じて、転送用口座から提供先利用者Aの個人口座へ、提供数分の貯玉を移動させた後(ステップ211)、提供先利用者Aの個人口座に保管された貯玉を払い出し(ステップ212)、台間機DA、さらには提供先携帯端末TAや提供元携帯端末TBに対して提供数を含む玉供給指示を通知する(ステップ213)。
この玉供給指示に応じて、台間機DAは、投入されている提供先利用者Aの会員カードに記録されている玉数残高を、指定された提供数だけ加算し(ステップ214)、一連の貯玉提供動作を終了する。
【0061】
これにより、提供先利用者Aからの玉提供要求に応じて、提供元利用者Bの貯玉が提供先利用者Aの台間機DAへ提供されたことになり、台間機DAからパチンコ機PAに供給された遊技玉により、提供先利用者Aが遊技することが可能となる。
【0062】
一方、提供先携帯端末TAにおいて、玉提供要求を通知してから一定時間内に玉提供受付完了が通知されず、あるいは提供先利用者Aにより操作に応じて、玉提供中止と判定された場合(ステップ220)、提供先携帯端末TAから利用者管理装置30に対して、玉提供中止指示が通知される(ステップ221)。
【0063】
貯玉提供部22は、提供先携帯端末TAから通知された玉提供中止指示に応じて、転送用口座に保管されている提供数分の貯玉を、提供元利用者Bの個人口座へ返却し(ステップ222)、玉提供を中止したことを示す玉提供中止を提供先携帯端末TAや提供元携帯端末TBに通知し(ステップ223)、一連の貯玉提供動作を終了する。
【0064】
なお、転送用口座としては、提供元利用者Bと提供先利用者Aとが共用する共用口座を用いてもよく、玉提供指示に応じて提供元利用者Bと提供先利用者Aの個人口座間で貯玉を転送するためにのみ用いる暫定的な口座を用いてもよい。
特に、暫定的な口座を用いる場合、貯玉管理装置20において、提供指示受付部21が、利用者管理装置30からの玉提供指示を受け付けて玉提供指示に対応する転送用口座を新規に作成し、貯玉提供部22が、提供先利用者Aの個人口座に対する貯玉の移動完了に応じて転送用口座を削除すればよい。
【0065】
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、利用者管理装置30において、提供依頼通知部31が、提供先携帯端末TAからの玉提供要求に応じて提供元利用者Bの提供元携帯端末TBへ玉提供依頼を通知し、玉提供指示部32が、提供元携帯端末TBからの玉提供受諾に応じて玉提供指示を貯玉管理装置20へ通知し、貯玉管理装置20において、提供指示受付部21が、利用者管理装置30からの玉提供指示を受け付けて転送用口座を作成し、提供元利用者Bの個人口座から提供数分の貯玉を転送用口座へ移動させ、貯玉提供部22が、提供先携帯端末TAからの玉供給要求に応じて、転送用口座から提供先利用者Aの個人口座へ提供数分の貯玉を移動させ、提供先利用者Aの個人口座に保管された貯玉を払い出して、提供先利用者Aの台間機DAへ供給するようにしたものである。
【0066】
これにより、提供元利用者Bが、提供元携帯端末TBを操作して玉提供要求を通知し、提供先利用者Aが、提供先携帯端末TAに通知された玉提供依頼に対して玉提供受諾を返送するという、極めて簡素な操作で、提供元利用者Bの貯玉が提供先利用者Aに提供されることになる。また、提供元利用者Bが提供先利用者Aと同じ遊技店にいない場合でも、玉提供受諾を返送することができる。
したがって、少ない利用者負担により貯玉を利用者間でやり取りすることが可能となる。このため、利用者の利便性が大幅に改善され、結果として遊技店における稼働率を向上することが可能となる。
【0067】
また、第1の実施の形態で説明した玉提供用認証情報を用いて貯玉を利用者間でやり取りするのではなく、利用者の個人口座間で貯玉をやり取りするようにしたので、貯玉のやり取りが貯玉管理装置20で処理されることになる。このため、より高いセキュリティ性を確保することが可能となる。
【0068】
また、本実施の形態において、提供指示受付部21が、転送用口座に対する貯玉の移動完了に応じて玉提供受付完了を玉提供指示部32へ通知し、玉提供指示部32が、提供指示受付部21から通知された玉提供受付完了を、提供先携帯端末TAへ通知し、貯玉提供部22が、玉提供受付完了に応じて提供先携帯端末TAから通知された玉供給要求に応じて、転送用口座から提供先利用者の個人口座へ提供数分の貯玉を移動させるようにしてもよい。
これにより、提供元利用者の個人口座から転送用口座へ貯玉を移動させた後、提供先利用者Aの個人口座へ提供数分の貯玉を移動させる際、提供先利用者Aによる玉供給の必要性を再度確認し、必要時にのみ玉提供を実行することができる。
【0069】
また、本実施の形態において、貯玉提供部22が、提供先携帯端末TAから通知された玉提供中止指示に応じて、転送用口座に保管されている提供数分の貯玉を、提供元利用者この個人口座へ返却するようにしてもよい。
これにより、玉提供要求を通知してから一定時間内に玉提供受付完了が通知されない場合や、提供先利用者Aにより玉提供中止操作があった場合には、提供元利用者Bの貯玉を元に戻すことができ、玉提供中止の場合でも貯玉を紛失することなく適切に対応することができる。
【0070】
また、本実施の形態において、転送用口座として、提供元利用者と提供先利用者とが共用する共用口座を用いてもよい。これにより、新たな口座を作成する必要がない。
また、本実施の形態において、転送用口座として、玉提供指示に応じて提供元利用者と提供先利用者の個人口座間で貯玉を転送するためにのみ用いる暫定的な口座を用い、提供指示受付部21が、利用者管理装置30からの玉提供指示を受け付けて玉提供指示に対応する転送用口座を新規に作成し、貯玉提供部22が、提供先利用者の個人口座に対する貯玉の移動完了に応じて転送用口座を削除するようにしてもよい。これにより、既存の口座を用いる必要がなくなり、高い安全性を得ることができる。
【0071】
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。